JPH0894037A - 廃棄物溶融炉 - Google Patents
廃棄物溶融炉Info
- Publication number
- JPH0894037A JPH0894037A JP23169394A JP23169394A JPH0894037A JP H0894037 A JPH0894037 A JP H0894037A JP 23169394 A JP23169394 A JP 23169394A JP 23169394 A JP23169394 A JP 23169394A JP H0894037 A JPH0894037 A JP H0894037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- waste
- gas
- combustion chamber
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄物の溶融炉において、炉内に補助的な燃
焼空間を持たせることによって廃棄物の潜熱を乾燥及び
乾留熱分解用の熱源として有効利用可能とすること。 【構成】 少なくとも朝顔部に単段以上の上段羽口を備
え、上段側の羽口から吹き込む空気によって残渣及び可
燃性ガスを燃焼させてその燃焼熱を廃棄物の乾燥用の熱
源とする溶融炉において、炉内の熱分解・燃焼領域であ
って該部炉内径を部分的に拡大させて、その炉内周壁部
分に環状空間の補助燃焼チャンバ又は環状ヘッダー空間
を設け、この補助燃焼チャンバ又は環状ヘッダー空間に
空気を供給することで熱分解残渣や可燃性ガスを燃焼さ
せ、主として廃棄物乾燥用の熱源として利用すると共
に、低温，低酸素濃度の排ガスを吹き込む操作によって
炉内の燃焼温度の調整を可能とする。
焼空間を持たせることによって廃棄物の潜熱を乾燥及び
乾留熱分解用の熱源として有効利用可能とすること。 【構成】 少なくとも朝顔部に単段以上の上段羽口を備
え、上段側の羽口から吹き込む空気によって残渣及び可
燃性ガスを燃焼させてその燃焼熱を廃棄物の乾燥用の熱
源とする溶融炉において、炉内の熱分解・燃焼領域であ
って該部炉内径を部分的に拡大させて、その炉内周壁部
分に環状空間の補助燃焼チャンバ又は環状ヘッダー空間
を設け、この補助燃焼チャンバ又は環状ヘッダー空間に
空気を供給することで熱分解残渣や可燃性ガスを燃焼さ
せ、主として廃棄物乾燥用の熱源として利用すると共
に、低温，低酸素濃度の排ガスを吹き込む操作によって
炉内の燃焼温度の調整を可能とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般都市ごみ及び各種
の産業廃棄物等を熱分解して溶融処理する廃棄物溶融炉
に関する。
の産業廃棄物等を熱分解して溶融処理する廃棄物溶融炉
に関する。
【０００２】
【従来の技術】廃棄物を乾燥，熱分解及び燃焼溶融の過
程によって熱溶融する溶融式熱分解炉として、たとえば
特公昭６０−１１７６６号公報に記載されたものがあ
る。
程によって熱溶融する溶融式熱分解炉として、たとえば
特公昭６０−１１７６６号公報に記載されたものがあ
る。
【０００３】これは、水分５０％以上の固体廃棄物を主
として１３５０〜１５５０℃の溶融スラグと可燃ガスに
分解する際、空気と高濃度酸素によって廃棄物１トン当
たり５０〜３００Ｎｍ3 の酸素分を炉底の下段羽口とそ
の上方の３００〜１５００ｍｍに設置した上段羽口から
供給する炉構造としたものである。そして、上段羽口か
ら吹き込むガスは、ガス量でもその中に含まれる総酸素
量でも下段羽口から送り込むガスより少なくし、且つ上
段羽口からは空気のみを送り込んで廃棄物の乾燥を行な
い、下段羽口からは空気に高濃度酸素を富化し２５〜４
０％の酸素濃度にして高温燃焼により廃棄物中の不燃分
を溶融する。
として１３５０〜１５５０℃の溶融スラグと可燃ガスに
分解する際、空気と高濃度酸素によって廃棄物１トン当
たり５０〜３００Ｎｍ3 の酸素分を炉底の下段羽口とそ
の上方の３００〜１５００ｍｍに設置した上段羽口から
供給する炉構造としたものである。そして、上段羽口か
ら吹き込むガスは、ガス量でもその中に含まれる総酸素
量でも下段羽口から送り込むガスより少なくし、且つ上
段羽口からは空気のみを送り込んで廃棄物の乾燥を行な
い、下段羽口からは空気に高濃度酸素を富化し２５〜４
０％の酸素濃度にして高温燃焼により廃棄物中の不燃分
を溶融する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上段羽口からたとえば
空気等の燃焼支持ガスを吹き込むことによって、炉内で
は熱分解残渣や可燃性ガスを燃焼させるが、炉内燃焼を
目的とした場合には燃焼空間が十分に大きくないため、
燃焼能力が不足してしまう。
空気等の燃焼支持ガスを吹き込むことによって、炉内で
は熱分解残渣や可燃性ガスを燃焼させるが、炉内燃焼を
目的とした場合には燃焼空間が十分に大きくないため、
燃焼能力が不足してしまう。
【０００５】また、上段羽口の燃焼温度が過大になる
と、廃棄物中の低融点灰分の存在等により灰分の半溶融
物を発生してしまい、この半溶融物が炉内壁面に付着成
長し、荷下がり等の物流の阻害要因ともなることがあ
る。
と、廃棄物中の低融点灰分の存在等により灰分の半溶融
物を発生してしまい、この半溶融物が炉内壁面に付着成
長し、荷下がり等の物流の阻害要因ともなることがあ
る。
【０００６】更に、上段羽口から吹き込む空気等の燃焼
支持ガスを、ガス量でもその中に含まれる総酸素量でも
下段羽口から送り込むガス量よりも多くすると、炉内で
の吹き抜け現象が発生し、炉の安定運転にも支障をきた
す可能性がある。
支持ガスを、ガス量でもその中に含まれる総酸素量でも
下段羽口から送り込むガス量よりも多くすると、炉内で
の吹き抜け現象が発生し、炉の安定運転にも支障をきた
す可能性がある。
【０００７】このように、従来の溶融炉では、炉内の乾
留熱分解，燃焼及び溶融の各ゾーンで好適な燃焼操作を
達成しようとはしているものの、更に炉内燃焼を強化す
る場合には炉内での燃焼の十分な促進機能は得難く、被
処理物によっては上段羽口部分の壁面近傍の燃焼温度過
大による半溶融物の発生に起因した荷下がり阻害等を招
き兼ねない。
留熱分解，燃焼及び溶融の各ゾーンで好適な燃焼操作を
達成しようとはしているものの、更に炉内燃焼を強化す
る場合には炉内での燃焼の十分な促進機能は得難く、被
処理物によっては上段羽口部分の壁面近傍の燃焼温度過
大による半溶融物の発生に起因した荷下がり阻害等を招
き兼ねない。
【０００８】本発明において解決すべき課題は、廃棄物
の溶融炉において、炉内に補助的な燃焼空間を持たせる
ことによって廃棄物の潜熱を乾燥及び乾留熱分解の熱源
として有効利用可能とし廃棄物の熱エネルギの有効利用
率を更に向上させることにある。
の溶融炉において、炉内に補助的な燃焼空間を持たせる
ことによって廃棄物の潜熱を乾燥及び乾留熱分解の熱源
として有効利用可能とし廃棄物の熱エネルギの有効利用
率を更に向上させることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも朝
顔部に単段以上の上段羽口を備え、上段側の羽口から吹
き込む空気によって廃棄物及びその熱分解残渣及び可燃
性ガスを燃焼させ、このときの燃焼熱を廃棄物乾燥用の
熱源として利用する廃棄物溶融炉において、炉内の熱分
解，燃焼領域であって、該部炉内径を部分的に拡大せし
め、且つ、該拡大部分に、環状空間の補助燃焼チャンバ
または環状ヘッダー空間を形成し、該補助燃焼チャンバ
または環状ヘッダー空間に燃焼用の空気を供給する系を
設けてなることを特徴とする。
顔部に単段以上の上段羽口を備え、上段側の羽口から吹
き込む空気によって廃棄物及びその熱分解残渣及び可燃
性ガスを燃焼させ、このときの燃焼熱を廃棄物乾燥用の
熱源として利用する廃棄物溶融炉において、炉内の熱分
解，燃焼領域であって、該部炉内径を部分的に拡大せし
め、且つ、該拡大部分に、環状空間の補助燃焼チャンバ
または環状ヘッダー空間を形成し、該補助燃焼チャンバ
または環状ヘッダー空間に燃焼用の空気を供給する系を
設けてなることを特徴とする。
【００１０】また、補助燃焼チャンバを、炉内温度調整
用のガス吹込み及び／又は炉内ガス抜き出し用のヘッダ
として適用可能な構成とすることもできる。
用のガス吹込み及び／又は炉内ガス抜き出し用のヘッダ
として適用可能な構成とすることもできる。
【００１１】
【作用】炉内での廃棄物の熱分解，燃焼領域に環状空間
の補助燃焼チャンバを備えてここに空気を供給すること
によって、廃棄物及びその熱分解残渣や可燃性ガスを燃
焼させることができ、装入した廃棄物の潜熱を乾燥及び
乾留熱分解に有効な熱源として利用することができる。
の補助燃焼チャンバを備えてここに空気を供給すること
によって、廃棄物及びその熱分解残渣や可燃性ガスを燃
焼させることができ、装入した廃棄物の潜熱を乾燥及び
乾留熱分解に有効な熱源として利用することができる。
【００１２】また、補助燃焼チャンバを低酸素濃度のガ
スと燃焼支持ガスとを混合して供給するヘッダとして利
用することで、燃焼温度の調整が可能となるほか、補助
燃焼チャンバから燃焼ガスを排ガス流路側に一部バイパ
スさせて抜き出す等の操作で炉内の通気性改善により吹
き抜け防止等の炉況改善を図ることも可能である。
スと燃焼支持ガスとを混合して供給するヘッダとして利
用することで、燃焼温度の調整が可能となるほか、補助
燃焼チャンバから燃焼ガスを排ガス流路側に一部バイパ
スさせて抜き出す等の操作で炉内の通気性改善により吹
き抜け防止等の炉況改善を図ることも可能である。
【００１３】更に、この環状空間を単に羽口からの燃焼
支持ガス（空気等）供給用のヘッダーとして使用するこ
とで、炉周方向のガス流偏差の抑制と共に、炉内充填物
を壁面から離して燃焼させることで、燃焼温度が過大の
場合でも半溶融物等の壁面付着成長を回避できる。
支持ガス（空気等）供給用のヘッダーとして使用するこ
とで、炉周方向のガス流偏差の抑制と共に、炉内充填物
を壁面から離して燃焼させることで、燃焼温度が過大の
場合でも半溶融物等の壁面付着成長を回避できる。
【００１４】
【実施例】図１は本発明の溶融炉を備えた廃棄物処理設
備を示す概略図である。
備を示す概略図である。
【００１５】図において、廃棄物が装入される溶融炉１
の下流に二次燃焼室１０を配置し、更にその下流には廃
熱ボイラ１１及び集塵機１２を設置し、最終段を煙突１
３に接続している。
の下流に二次燃焼室１０を配置し、更にその下流には廃
熱ボイラ１１及び集塵機１２を設置し、最終段を煙突１
３に接続している。
【００１６】図２は溶融炉１のほぼ下半分を示す要部の
縦断面図である。
縦断面図である。
【００１７】溶融炉１は等径のシャフト部１ａとその下
部の朝顔部１ｂとを備え、朝顔部１ｂの下端部には下段
羽口２を設けると共にその上方には上下２段の上段羽口
３ａ，３ｂを備えている。下段羽口２からは酸素及び空
気等の燃焼支持ガスが吹き込まれ、上段羽口３ａ，３ｂ
からは通常の場合にはそれぞれ常温の空気が吹き込まれ
る。
部の朝顔部１ｂとを備え、朝顔部１ｂの下端部には下段
羽口２を設けると共にその上方には上下２段の上段羽口
３ａ，３ｂを備えている。下段羽口２からは酸素及び空
気等の燃焼支持ガスが吹き込まれ、上段羽口３ａ，３ｂ
からは通常の場合にはそれぞれ常温の空気が吹き込まれ
る。
【００１８】また、朝顔部１ｂの上端部はシャフト部１
ａよりも外径を大きくした形状を持ち、シャフト部１ａ
の下端部は朝顔部１ｂの中まで落ち込む環状壁１ｃを形
成している。
ａよりも外径を大きくした形状を持ち、シャフト部１ａ
の下端部は朝顔部１ｂの中まで落ち込む環状壁１ｃを形
成している。
【００１９】このような朝顔部１ｂと環状壁１ｃとによ
って、図示のように環状壁１ｃの回りにはこの環状壁１
ｃ自身と朝顔部１ｂの内壁とによって区画された補助燃
焼チャンバ４が形成される。そして、この補助燃焼チャ
ンバ４には、先に述べた上段羽口３ｂを設置している。
この上段羽口３ｂは常温の空気を専ら吹き込むという機
能に加えて、低酸素濃度のガス（集塵機１２を出た低酸
素濃度の排ガス等）を燃焼支持ガスと混合させて供給す
ることにも適用できるようにし、この操作によって炉内
の燃焼温度の調整を可能とする。
って、図示のように環状壁１ｃの回りにはこの環状壁１
ｃ自身と朝顔部１ｂの内壁とによって区画された補助燃
焼チャンバ４が形成される。そして、この補助燃焼チャ
ンバ４には、先に述べた上段羽口３ｂを設置している。
この上段羽口３ｂは常温の空気を専ら吹き込むという機
能に加えて、低酸素濃度のガス（集塵機１２を出た低酸
素濃度の排ガス等）を燃焼支持ガスと混合させて供給す
ることにも適用できるようにし、この操作によって炉内
の燃焼温度の調整を可能とする。
【００２０】溶融炉１に装入された廃棄物は、シャフト
部１ａの上層から乾燥，乾留熱分解及び燃焼溶融の過程
を経過して溶融処理される。乾留熱分解及び燃焼が主と
して行われる朝顔部１ｂ内には、熱分解残渣（チャー）
の層が存在しており、上段羽口３ａ，３ｂからの空気の
吹き込み及び下段羽口２からの空気と酸素によって燃焼
及び溶融される、炉床部４で熱分解残渣等が最終的に溶
融される。
部１ａの上層から乾燥，乾留熱分解及び燃焼溶融の過程
を経過して溶融処理される。乾留熱分解及び燃焼が主と
して行われる朝顔部１ｂ内には、熱分解残渣（チャー）
の層が存在しており、上段羽口３ａ，３ｂからの空気の
吹き込み及び下段羽口２からの空気と酸素によって燃焼
及び溶融される、炉床部４で熱分解残渣等が最終的に溶
融される。
【００２１】ここで、補助燃焼チャンバ４が環状の空間
として朝顔部１ｂの上端に位置しているので、熱分解で
発生するＣＯ，Ｈ2 や炭化水素系ガス等の可燃性ガス，
細粒の可燃性残渣等はこの補助燃焼チャンバ４の中で効
率的に燃焼させることが可能である。このような燃焼性
の向上により、たとえば従来の様な下段羽口２や下側の
上段羽口３ａからのガス吹き込みによる熱ガス流だけに
よる乾燥に比べると、廃棄物自身の潜熱の炉内での利用
率を格段に高めることが可能となり、廃棄物乾燥用の加
熱源として有効に利用できる。
として朝顔部１ｂの上端に位置しているので、熱分解で
発生するＣＯ，Ｈ2 や炭化水素系ガス等の可燃性ガス，
細粒の可燃性残渣等はこの補助燃焼チャンバ４の中で効
率的に燃焼させることが可能である。このような燃焼性
の向上により、たとえば従来の様な下段羽口２や下側の
上段羽口３ａからのガス吹き込みによる熱ガス流だけに
よる乾燥に比べると、廃棄物自身の潜熱の炉内での利用
率を格段に高めることが可能となり、廃棄物乾燥用の加
熱源として有効に利用できる。
【００２２】また、上段羽口３ｂから補助燃焼チャンバ
４へのガスの供給に際して、燃焼温度の調整のために、
低酸素濃度のガス（集塵機１２を出た比較的低温で低酸
素濃度の排ガス等）を空気等の燃焼支持ガスと混合して
供給することができる。このような操作のため、集塵機
１２からの排ガス回収路にヘッダー５を備え、このヘッ
ダー５に上段羽口３ｂを接続し、常温空気とは別に又は
常温空気と混合させて排ガスを炉内に吹き込めるように
することもできる。また、ガス供給に代えて、補助燃焼
チャンバ４にガス抜き管６を連結してこれを二次燃焼室
１０側の排気流路に接続することで、溶融炉１内での通
気性の改善をも図ることができる。
４へのガスの供給に際して、燃焼温度の調整のために、
低酸素濃度のガス（集塵機１２を出た比較的低温で低酸
素濃度の排ガス等）を空気等の燃焼支持ガスと混合して
供給することができる。このような操作のため、集塵機
１２からの排ガス回収路にヘッダー５を備え、このヘッ
ダー５に上段羽口３ｂを接続し、常温空気とは別に又は
常温空気と混合させて排ガスを炉内に吹き込めるように
することもできる。また、ガス供給に代えて、補助燃焼
チャンバ４にガス抜き管６を連結してこれを二次燃焼室
１０側の排気流路に接続することで、溶融炉１内での通
気性の改善をも図ることができる。
【００２３】このように、補助燃焼チャンバ４は可燃性
ガスや細粒の可燃性残渣のための燃焼空間として活用さ
れるだけでなく、炉内温度の調整や吹き抜け防止等のた
めのガス抜き出しヘッダとしての機能も持たせることが
できる。
ガスや細粒の可燃性残渣のための燃焼空間として活用さ
れるだけでなく、炉内温度の調整や吹き抜け防止等のた
めのガス抜き出しヘッダとしての機能も持たせることが
できる。
【００２４】図３は、環状空間を単に上段羽口からの空
気吹き込み用のヘッダー空間として使用した実施例であ
る。すなわち、上段羽口３ａ，３ｂからの空気吹き込み
を図の様な炉内壁面と炉内充填物との間に形成されるヘ
ッダー空間を介して行うことにより、炉周方向の均一吹
き込みが可能となる。また、充填物の壁面付着を回避す
ることで、燃焼温度が過大の場合でも半溶融物等の壁面
付着成長を防止でき、炉内物流の安定維持が可能とな
る。
気吹き込み用のヘッダー空間として使用した実施例であ
る。すなわち、上段羽口３ａ，３ｂからの空気吹き込み
を図の様な炉内壁面と炉内充填物との間に形成されるヘ
ッダー空間を介して行うことにより、炉周方向の均一吹
き込みが可能となる。また、充填物の壁面付着を回避す
ることで、燃焼温度が過大の場合でも半溶融物等の壁面
付着成長を防止でき、炉内物流の安定維持が可能とな
る。
【００２５】
【発明の効果】本発明により次の効果を奏する。
【００２６】１）炉内での廃棄物の熱分解・燃焼領域に
補助燃焼チャンバを設けてその空間を熱分解残渣や可燃
性発生ガスの燃焼空間として使うことができるので、廃
棄物の熱エネルギを、乾燥や熱分解等のための熱源とし
て積極的に利用でき、純酸素やコークス等の副原料の削
減に寄与する。
補助燃焼チャンバを設けてその空間を熱分解残渣や可燃
性発生ガスの燃焼空間として使うことができるので、廃
棄物の熱エネルギを、乾燥や熱分解等のための熱源とし
て積極的に利用でき、純酸素やコークス等の副原料の削
減に寄与する。
【００２７】２）補助燃焼チャンバに外部から排ガスを
供給したり逆に燃焼ガスを抜き去る等の操作もこの補助
燃焼チャンバをヘッダのように利用することで可能とな
り、燃焼温度の調整や炉内通気性改善に効果があり、吹
き抜け等の防止にも効果的である。
供給したり逆に燃焼ガスを抜き去る等の操作もこの補助
燃焼チャンバをヘッダのように利用することで可能とな
り、燃焼温度の調整や炉内通気性改善に効果があり、吹
き抜け等の防止にも効果的である。
【００２８】３）炉内に設置した環状空間を単に上段羽
口からの空気吹き込み用ヘッダーとして使用する場合で
も、炉周方向の吹き込みガス流偏差の抑制と共に、ヘッ
ダー空間を介して廃棄物及びその熱分解残渣を燃焼させ
ることで、燃焼温度が過大の場合でも灰分の半溶融物が
壁面に付着成長することが抑制でき、炉内物流安定維持
が可能となる。
口からの空気吹き込み用ヘッダーとして使用する場合で
も、炉周方向の吹き込みガス流偏差の抑制と共に、ヘッ
ダー空間を介して廃棄物及びその熱分解残渣を燃焼させ
ることで、燃焼温度が過大の場合でも灰分の半溶融物が
壁面に付着成長することが抑制でき、炉内物流安定維持
が可能となる。
【図１】 本発明の溶融炉を備えた廃棄物の処理設備を
示す図である。
示す図である。
【図２】 溶融炉の下半分を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
【図３】 環状空間を上段羽口からの空気吹き込み用の
ヘッダー空間とした例を示す要部の縦断面図である。
ヘッダー空間とした例を示す要部の縦断面図である。
１ 溶融炉 １ａ シャフト部 １ｂ 朝顔部 １ｃ 環状壁 ２ 下段羽口 ３ａ 上段羽口 ３ｂ 上段羽口 ４ 補助燃焼チャンバ ５ ヘッダー ６ ガス抜き管 １０ 二次燃焼室 １１ 廃熱ボイラ １２ 集塵機 １３ 煙突
Claims (2)
- 【請求項１】 少なくとも朝顔部に単段以上の上段羽口
を備え、上段側の羽口から吹き込む空気によって廃棄物
及びその熱分解残渣及び可燃性ガスを燃焼させ、このと
きの燃焼熱を廃棄物乾燥用の熱源として利用する廃棄物
溶融炉において、炉内の熱分解，燃焼領域であって、該
部炉内径を部分的に拡大せしめ、且つ、該拡大部分に、
環状空間の補助燃焼チャンバまたは環状ヘッダー空間を
形成し、該補助燃焼チャンバまたは環状ヘッダー空間に
燃焼用の空気を供給する系を設けてなる廃棄物溶融炉。 - 【請求項２】 前記補助燃焼チャンバを、炉内温度調整
用のガス吹込み及び／又は炉内ガス抜き出し用のヘッダ
ーとしてなる請求項１記載の廃棄物溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23169394A JPH0894037A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 廃棄物溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23169394A JPH0894037A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 廃棄物溶融炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0894037A true JPH0894037A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16927525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23169394A Pending JPH0894037A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 廃棄物溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0894037A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002081624A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 廃棄物ガス化溶融炉と同溶融炉の操業方法 |
| CN105784537A (zh) * | 2016-03-18 | 2016-07-20 | 武汉理工大学 | 一种模拟分解炉分级燃烧的实验系统及方法 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP23169394A patent/JPH0894037A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002081624A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 廃棄物ガス化溶融炉と同溶融炉の操業方法 |
| CN105784537A (zh) * | 2016-03-18 | 2016-07-20 | 武汉理工大学 | 一种模拟分解炉分级燃烧的实验系统及方法 |
| CN105784537B (zh) * | 2016-03-18 | 2018-11-13 | 武汉理工大学 | 一种模拟分解炉分级燃烧的实验系统及方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US10228129B2 (en) | Waste gasification melting apparatus and waste gasification melting method using the same | |
| JPH0894037A (ja) | 廃棄物溶融炉 | |
| JP4077584B2 (ja) | 廃棄物溶融炉への燃料ガスの吹込み方法 | |
| EP0846919B1 (en) | Burning/melting method of waste melting furnace | |
| JP2000192129A (ja) | 転炉操業方法 | |
| KR100259970B1 (ko) | 스크랩 용해법 | |
| JP3742441B2 (ja) | シャフト炉方式の廃棄物の溶融炉における燃焼温度調整方法 | |
| JP3831152B2 (ja) | 廃棄物溶融炉への可燃性ダスト吹き込み方法 | |
| JP3734177B2 (ja) | 塵芥の溶融方法 | |
| JPH035611A (ja) | 廃棄物溶融炉 | |
| JP4377826B2 (ja) | 廃棄物溶融処理方法 | |
| EP1767856A1 (en) | Tuyere structure of waste fusion furnace and combustible dust blowing method | |
| JP3075504B2 (ja) | 廃棄物溶融炉及びその操業方法 | |
| JP3096623B2 (ja) | 溶融炉 | |
| JP2005213460A (ja) | ガス化炉の操業方法 | |
| JP2629111B2 (ja) | 廃棄物溶融炉 | |
| JP3984484B2 (ja) | シュレッダーダストの溶融処理方法 | |
| JP3559363B2 (ja) | 廃棄物溶融炉の操業方法 | |
| JPH06129618A (ja) | 廃棄物の溶融処理方法 | |
| JP2000291919A (ja) | シャフト炉式熱分解溶融炉及び熱分解溶融方法 | |
| JPH08285250A (ja) | 廃棄物溶融炉の可燃性ダストの処理方法 | |
| KR20010062899A (ko) | 증기 및 산소취입에 의한 노심통기성 개선방법 | |
| JP2823978B2 (ja) | 廃棄物溶融炉 | |
| JP2001289420A (ja) | 塵芥のガス化溶融方法 | |
| JPH0894033A (ja) | 廃棄物の溶融炉の操業方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000331 |