JPH0893654A - ポンプの吸込水槽 - Google Patents
ポンプの吸込水槽Info
- Publication number
- JPH0893654A JPH0893654A JP6227710A JP22771094A JPH0893654A JP H0893654 A JPH0893654 A JP H0893654A JP 6227710 A JP6227710 A JP 6227710A JP 22771094 A JP22771094 A JP 22771094A JP H0893654 A JPH0893654 A JP H0893654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pump
- suction
- suction pipe
- water
- water tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 揚水開始・停止水位を任意に、かつ、容易に
設定可能であらゆる水位に対応する。 【構成】 ポンプ(P)の吸込ベルマウス(M)の周囲
に、吸込管径(D)の2倍ないし3倍の内径(d)を有
する掘り下げ部(1)を形成する。
設定可能であらゆる水位に対応する。 【構成】 ポンプ(P)の吸込ベルマウス(M)の周囲
に、吸込管径(D)の2倍ないし3倍の内径(d)を有
する掘り下げ部(1)を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自由表面を有する吸込
水槽内に吸込管を有するポンプの吸込水槽に関する。
水槽内に吸込管を有するポンプの吸込水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる吸込水槽は、ポンプの運転
に支障をきたす空気吸込渦や水中渦の発生を抑制するた
め、極力流れを乱さないように大きく築造されていた。
すなわち、図9及び図10に示すように、吸込水位Hの
吸込水槽sにおいて、ポンプPの吸込ベルマウスMより
も上流側に、吸込管径Dの3倍ないし4.5倍の距離L
の部分から、上流に向けて角度θ(例えば30度〜45
度)の傾斜で深さhに浅くなるように設計され、平面
積、掘削容積共に大きなものが要求されていた。なお、
ベルマウスMから距離L1の部分には、上下動自在なゲ
ートGが設けられている。また、ポンプPの配置ピッチ
wは、吸込管径Dの3倍以上にとられている。
に支障をきたす空気吸込渦や水中渦の発生を抑制するた
め、極力流れを乱さないように大きく築造されていた。
すなわち、図9及び図10に示すように、吸込水位Hの
吸込水槽sにおいて、ポンプPの吸込ベルマウスMより
も上流側に、吸込管径Dの3倍ないし4.5倍の距離L
の部分から、上流に向けて角度θ(例えば30度〜45
度)の傾斜で深さhに浅くなるように設計され、平面
積、掘削容積共に大きなものが要求されていた。なお、
ベルマウスMから距離L1の部分には、上下動自在なゲ
ートGが設けられている。また、ポンプPの配置ピッチ
wは、吸込管径Dの3倍以上にとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、大きい吸込水
槽sを築造し、吸込水槽s内の平均流速Vを例えば0.
3m/s以下に小さくし、流れを整流してポンプPの運
転に支障をきたすような空気吸込渦や水中渦を防止して
いた。
槽sを築造し、吸込水槽s内の平均流速Vを例えば0.
3m/s以下に小さくし、流れを整流してポンプPの運
転に支障をきたすような空気吸込渦や水中渦を防止して
いた。
【0004】特に、水位低下時には、水中渦や空気吸込
渦の発生と共にポンプが激しく振動し、ポンプの運転に
支障をきたすので、ポンプを停止させていた。
渦の発生と共にポンプが激しく振動し、ポンプの運転に
支障をきたすので、ポンプを停止させていた。
【0005】これに対し、水位低下時にも運転を継続す
るためには、ポンプの羽根車の吸込側に空気吸込管を接
続し、空気を吸入させて揚水を停止させる方式がある。
しかし、揚水開始・停止水位を任意に、かつ、容易に設
定できないという問題があった。
るためには、ポンプの羽根車の吸込側に空気吸込管を接
続し、空気を吸入させて揚水を停止させる方式がある。
しかし、揚水開始・停止水位を任意に、かつ、容易に設
定できないという問題があった。
【0006】本発明は、揚水開始・停止水位を任意に、
かつ、容易に設定可能であらゆる水位に対応できるポン
プの吸込水槽を提供することを目的としている。
かつ、容易に設定可能であらゆる水位に対応できるポン
プの吸込水槽を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、自由表
面を有する吸込水槽内に吸込管を有するポンプにおい
て、ポンプの吸込管の周囲に、吸込管径の2倍ないし3
倍の内径を有する掘り下げ部を形成している。
面を有する吸込水槽内に吸込管を有するポンプにおい
て、ポンプの吸込管の周囲に、吸込管径の2倍ないし3
倍の内径を有する掘り下げ部を形成している。
【0008】また、本発明によれば、自由表面を有する
吸込水槽内に吸込管を有するポンプにおいて、ポンプの
吸込管の周囲に、吸込管径の2倍ないし3倍の内径を有
する円筒状の仕切壁を立設している。
吸込水槽内に吸込管を有するポンプにおいて、ポンプの
吸込管の周囲に、吸込管径の2倍ないし3倍の内径を有
する円筒状の仕切壁を立設している。
【0009】更に、本発明によれば、仕切壁に高さを調
節する可動壁を設けている。
節する可動壁を設けている。
【0010】また、本発明によれば、自由表面を有する
吸込水槽内に吸込管を有するポンプにおいて、1台もし
くは列状に配置された複数のポンプの吸込管の中心より
吸込水槽の流入側へ吸込管径の1倍ないし1.5倍の位
置から垂直な掘り下げ部を形成している。
吸込水槽内に吸込管を有するポンプにおいて、1台もし
くは列状に配置された複数のポンプの吸込管の中心より
吸込水槽の流入側へ吸込管径の1倍ないし1.5倍の位
置から垂直な掘り下げ部を形成している。
【0011】また本発明によれば、自由表面を有する吸
込水槽内に吸込管を有するポンプにおいて、1台もしく
は列状に配置された複数のポンプの吸込管の中心より吸
込水槽の流入側へ吸込管径の1倍ないし1.5倍の位置
に垂直壁を立設している。
込水槽内に吸込管を有するポンプにおいて、1台もしく
は列状に配置された複数のポンプの吸込管の中心より吸
込水槽の流入側へ吸込管径の1倍ないし1.5倍の位置
に垂直壁を立設している。
【0012】更に、本発明によれば、垂直壁に高さを調
節する可動壁を設けている。
節する可動壁を設けている。
【0013】
【作用】上記のように構成されたポンプの吸込水槽にお
いては、ポンプの運転中に吸込水位が低下した場合に、
流入水が滝になってポンプの吸込管を囲む掘り下げ部に
落下し、滝壺部分で巻き込まれた空気が水と共に吸込管
から吸い込まれて揚水を停止し、水位が上昇すれば揚水
を再開する。したがって、水位の如何にかかわらずポン
プの運転が継続される。
いては、ポンプの運転中に吸込水位が低下した場合に、
流入水が滝になってポンプの吸込管を囲む掘り下げ部に
落下し、滝壺部分で巻き込まれた空気が水と共に吸込管
から吸い込まれて揚水を停止し、水位が上昇すれば揚水
を再開する。したがって、水位の如何にかかわらずポン
プの運転が継続される。
【0014】また、仕切壁により滝を形成させることに
より、同様の作用が得られる。
より、同様の作用が得られる。
【0015】また、仕切壁の高さを変えることにより、
ポンプの揚水開始、停止水位を容易に設定できる。
ポンプの揚水開始、停止水位を容易に設定できる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0017】なお、これらの図面において、図9及び図
10に対応する部分については、同じ符号を付して重複
説明を省略する。
10に対応する部分については、同じ符号を付して重複
説明を省略する。
【0018】図1ないし図4において、吸込水槽Sに設
けられたポンプPの吸込ベルマウスMの周囲には、吸込
管径Dの2倍ないし3倍の内径dを有する筒状の掘り下
げ部1が形成されている。
けられたポンプPの吸込ベルマウスMの周囲には、吸込
管径Dの2倍ないし3倍の内径dを有する筒状の掘り下
げ部1が形成されている。
【0019】次に作用について説明する。
【0020】ポンプPの運転中に吸込水位Hが低下する
と、流入水は掘り下げ部1の中に滝になってベルマウス
Mの付近に落下する。そして、滝壺部分すなわち掘り下
げ部1の底部1aで巻き込まれた空気と共に、ベルマウ
スMから吸い込まれて揚水を停止する。そこで、水位が
上昇すれば、揚水を再開する。したがって、吸込水位の
如何にかかわらずポンプPの運転を継続することが可能
になる。なお、内径dが吸込管径Dの2倍以下では、水
中渦の発生が懸念されると共に、水流がポンプPに衝突
して滝の形成が不良で、また、3倍以上では空気の巻き
込みが不良である。
と、流入水は掘り下げ部1の中に滝になってベルマウス
Mの付近に落下する。そして、滝壺部分すなわち掘り下
げ部1の底部1aで巻き込まれた空気と共に、ベルマウ
スMから吸い込まれて揚水を停止する。そこで、水位が
上昇すれば、揚水を再開する。したがって、吸込水位の
如何にかかわらずポンプPの運転を継続することが可能
になる。なお、内径dが吸込管径Dの2倍以下では、水
中渦の発生が懸念されると共に、水流がポンプPに衝突
して滝の形成が不良で、また、3倍以上では空気の巻き
込みが不良である。
【0021】図5は本発明の別の実施例を示し、吸込ベ
ルマウスMの周囲に、図3の掘り下げ部1の内径dと同
径の円筒形で、上部に上下動自在な可動壁3を備えた仕
切壁2を立設した例である。この実施例では図1の実施
例と同じ作用効果を奏すると共に、可動壁3により流れ
の流入高さを変えることにより、ポンプPの揚水開始・
停止水位を容易に設定することができる。
ルマウスMの周囲に、図3の掘り下げ部1の内径dと同
径の円筒形で、上部に上下動自在な可動壁3を備えた仕
切壁2を立設した例である。この実施例では図1の実施
例と同じ作用効果を奏すると共に、可動壁3により流れ
の流入高さを変えることにより、ポンプPの揚水開始・
停止水位を容易に設定することができる。
【0022】図6及び図7は本発明の別の実施例を示
し、列状に配置された複数のポンプPの上流側すなわち
吸込水槽の流入側へ吸込管径Dの1倍ないし1.5倍の
距離L2の位置から、垂直な掘り下げ部4を形成した例
である。この実施例では、図1の実施例と同じ作用効果
がある。
し、列状に配置された複数のポンプPの上流側すなわち
吸込水槽の流入側へ吸込管径Dの1倍ないし1.5倍の
距離L2の位置から、垂直な掘り下げ部4を形成した例
である。この実施例では、図1の実施例と同じ作用効果
がある。
【0023】図8は本発明の別の実施例を示し、距離L
2の位置に、上部に上下動自在な可動壁6を備えた垂直
壁5を立設した例である。この実施例では、図5の実施
例と同じ作用効果がある。
2の位置に、上部に上下動自在な可動壁6を備えた垂直
壁5を立設した例である。この実施例では、図5の実施
例と同じ作用効果がある。
【0024】なお、上記実施例では、ポンプPを複数設
けた場合を例に説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、ポンプPを1台のみ設けた場合にも適用可能で
ある。
けた場合を例に説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、ポンプPを1台のみ設けた場合にも適用可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 吸込ベルマウスの付近だけを掘り下げることに
より、吸込水槽の平面積、掘削容積を大幅に小さくする
ことができる。 (2) 吸込ベルマウス付近の滝落とし流により、空気
の泡が水中に巻き込まれ、従来の空気吸込管を用いるこ
となく、有害な空気吸込渦の発生を防止し、あらゆる水
位でポンプの運転を継続することができる。 また、可動壁により、揚水開始・停止水位を容易に設定
することができる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 吸込ベルマウスの付近だけを掘り下げることに
より、吸込水槽の平面積、掘削容積を大幅に小さくする
ことができる。 (2) 吸込ベルマウス付近の滝落とし流により、空気
の泡が水中に巻き込まれ、従来の空気吸込管を用いるこ
となく、有害な空気吸込渦の発生を防止し、あらゆる水
位でポンプの運転を継続することができる。 また、可動壁により、揚水開始・停止水位を容易に設定
することができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す側断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の要部を示す拡大図。
【図4】図3の上面図。
【図5】本発明の第2実施例の要部を示す側断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す側断面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】本発明の第4実施例の要部を示す側断面図。
【図9】従来の吸込水槽を示す側断面図。
【図10】図9の平面図。
D・・・吸込管径 G・・・ゲート M・・・吸込ベルマウス P・・・ポンプ S、s・・・吸込水槽 1、4・・・掘り下げ部 1a・・・底部 2・・・仕切壁 3・・・可動壁 5・・・垂直壁 6・・・可動壁
Claims (6)
- 【請求項1】 自由表面を有する吸込水槽内に吸込管を
有するポンプにおいて、ポンプの吸込管の周囲に、吸込
管径の2倍ないし3倍の内径を有する掘り下げ部を形成
したことを特徴とするポンプの吸込水槽。 - 【請求項2】 自由表面を有する吸込水槽内に吸込管を
有するポンプにおいて、ポンプの吸込管の周囲に、吸込
管径の2倍ないし3倍の内径を有する円筒状の仕切壁を
立設したことを特徴とするポンプの吸込水槽。 - 【請求項3】 仕切壁に高さを調節する可動壁を設けた
ことを特徴とする請求項2記載のポンプの吸込水槽。 - 【請求項4】 自由表面を有する吸込水槽内に吸込管を
有するポンプにおいて、1台もしくは列状に配置された
複数のポンプの吸込管の中心より吸込水槽の流入側へ吸
込管径の1倍ないし1.5倍の位置から垂直な掘り下げ
部を形成したことを特徴とするポンプの吸込水槽。 - 【請求項5】 自由表面を有する吸込水槽内に吸込管を
有するポンプにおいて、1台もしくは列状に配置された
複数のポンプの吸込管の中心より吸込水槽の流入側へ吸
込管径の1倍ないし1.5倍の位置に垂直壁を立設した
ことを特徴とするポンプの吸込水槽。 - 【請求項6】 垂直壁に高さを調節する可動壁を設けた
ことを特徴とする請求項5記載のポンプの吸込水槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6227710A JPH0893654A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ポンプの吸込水槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6227710A JPH0893654A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ポンプの吸込水槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893654A true JPH0893654A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16865143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6227710A Pending JPH0893654A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ポンプの吸込水槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0893654A (ja) |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6227710A patent/JPH0893654A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040625 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050322 |