JPH0893496A - コンプレッサ駆動装置 - Google Patents

コンプレッサ駆動装置

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JPH0893496A
JPH0893496A JP6226432A JP22643294A JPH0893496A JP H0893496 A JPH0893496 A JP H0893496A JP 6226432 A JP6226432 A JP 6226432A JP 22643294 A JP22643294 A JP 22643294A JP H0893496 A JPH0893496 A JP H0893496A
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JP
Japan
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output shaft
compressor
engine
input shaft
clutch
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Application number
JP6226432A
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English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Masayuki Sayama
正幸 佐山
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン停止時にコンプレッサを駆動させる
スタンバイ用モータを簡単に組込むことができ、かつ、
装置全体のコンパクト化を可能とする。 【構成】 エンジンに連結された入力軸とコンプレッサ
駆動用の出力軸との間に遊星歯車装置が設けられ、この
遊星歯車装置のキャリヤを前記入力軸と一体に設け、一
方サンギヤを前記出力軸と一体に設け、前記入力軸と出
力軸との間にエンジン側とコンプレッサとを断続するク
ラッチを介装すると共に前記遊星歯車装置のリングギヤ
をケーシングに固定又はフリー状態とされるよう構成さ
れた2段切換装置に、スタンバイ用モータを連動連結し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、荷室内に収納された
食品その他の被搬送物の冷凍若しくは冷蔵を行いながら
運送を行なう冷凍車等のコンプレッサ駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷凍車のコンプレッサ駆
動装置としては、例えば実開平5−10026号公報に
記載されたようなものがある。
【0003】これは、図6及び図7に示すように、走行
用エンジン201に連結されたトランスミッション20
3上に架台205を介して無段変速機207と、2個の
コンプレッサ209,211が配置され、前記エンジン
201よりの出力をフライホイールPTO213を介し
て無段変速機207に伝達し、該無段変速機207から
コンプレッサ209,211に伝達するように構成され
ている。
【0004】フライホイールPTO213は、フライホ
イール215が設けられた図示しないクランクシャフト
を回転軸として回転するドライブギヤ217に第1アイ
ドルギヤ219,第2アイドルギヤ221を順次噛み合
させて図示しないPTOギヤを介してPTO出力軸を駆
動するようになっている。そして、PTO出力軸は、無
段変速機207の入力軸(図示省略)と兼用させてい
る。
【0005】前記フライホイール215はフライホイー
ルハウジング223に支持され、前記第2アイドルギヤ
221及びPTOギヤはフライホイールハウジング22
3の上部に位置しているPTOハウジング225に支持
されている。
【0006】前記無段変速機207の出力軸227に
は、2個の駆動プーリ229,231が設けられてい
る。
【0007】一方の駆動プーリ229は一方のコンプレ
ッサ209の入力軸233に設けられた受動プーリ23
5にVベルト237を介して連動連結され、また、他方
の駆動プーリ231は他方のコンプレッサ211の入力
軸239に設けられた受動プーリ241にVベルト24
3を介して連動連結されている。
【0008】前記受動プーリ235,241には、それ
ぞれ電磁クラッチ245,247が内蔵されている。
【0009】前記無段変速機207の変速制御及び前記
電磁クラッチ245,247のON/OFF制御は、図
示しないコントローラの制御信号に基づいて行われる。
【0010】このように構成されたコンプレッサ駆動装
置によれば、エンジン201よりの出力はフライホイー
ルPTO213を介して無段変速機207に伝達され、
無段変速機207の駆動プーリ229,231からコン
プレッサ209,211にそれぞれ伝達される。すなわ
ち、一方の駆動プーリ229からVベルト237を介し
て一方のコンプレッサ209の受動プーリ235に伝達
され、また、他方の駆動プーリ231からVベルト24
3を介して他方のコンプレッサ211側の受動プーリ2
41に伝達されてコンプレッサ209,211がそれぞ
れ回転駆動される。
【0011】そして、図外のコントローラの制御信号に
より前記電磁クラッチ245,247をON/OFF制
御することによりコンプレッサ209,211を断続的
に運転制御しつつ、前記無段変速機207の出力回転数
を制御することによりコンプレッサ209,211の回
転数を制御するように構成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の冷凍車のコンプレッサ駆動装置にあって
は、走行用エンジン201の駆動力によってコンプレッ
サ209,211を駆動するようになっていたため、冷
凍車をフェリー等の船舶に乗船するときや、エンジンが
故障したときなど、エンジン201を停止した場合に、
コンプレッサ209,211を駆動することができなく
なる。これによりコンプレッサ209,211が停止す
るため、冷凍能力が無くなり保冷室を適温に保冷するこ
とができなくなる。
【0013】かかる欠点を解消するために、例えば、2
組のコンプレッサを設け、一方の組のコンプレッサを無
段変速機を介してエンジンに連結し、他方の組のコンプ
レッサをスタンバイ用モータに連結して、エンジンが停
止時には、スタンバイ用モータで他の組のコンプレッサ
を駆動するようにしてもよいが、この場合、駆動系統が
2系統になり、装置全体が大型化するため、スペース的
に配置できなくなる虞れがある。
【0014】これに対し、装置全体をコンパクト化する
ために、単にスタンバイ用モータを設け無段変速機を介
してコンプレッサに連動連結することもできるが、この
場合には、スタンバイ用モータでコンプレッサを駆動す
るとき、無段変速機を介してエンジンまで回転させるた
め、エンジンと無段変速機との間のVベルトを外すか、
あるいは、エンジンと無段変速機との間に両者を断続す
るクラッチ等を設けなければならず、操作が面倒になっ
たり、装置全体の構造が複雑化するという問題があっ
た。
【0015】そこでこの発明は、エンジン停止時にコン
プレッサを駆動させるスタンバイ用モータを簡単に組込
むことができ、かつ、装置全体をコンパクトにまとめる
ことができるコンプレッサ駆動装置の提供を目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、エンジンに連結された入力軸
と、コンプレッサ駆動用の出力軸との間に遊星歯車装置
が設けられ、この遊星歯車装置のサンギヤとキャリヤと
リングギヤの3部材のうちいずれか1部材を前記入力軸
と一体に設け、一方残る2部材のうちのいずれかを前記
出力軸と一体に設け、前記入力軸と前記出力軸との間に
エンジン側とコンプレッサとを断続するクラッチを介装
すると共に前記遊星歯車装置の前記3部材の残りの1部
材をケーシングに固定またはフリー状態とされるよう構
成された2段切換装置にスタンバイ用モータを連動連結
したことを特徴としている。
【0017】請求項2の発明は、請求項1記載のコンプ
レッサ駆動装置において、前記クラッチは出力軸が入力
軸に対してオーバーランニングするのを許容するワンウ
ェイクラッチで構成したことを特徴としている。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
コンプレッサ駆動装置において、前記2段切換装置の出
力軸に駆動プーリを設け、該駆動プーリを前記スタンバ
イ用モータの出力軸に設けられたモータプーリにVベル
トを介して連動連結したことを特徴としている。
【0019】請求項4の発明は、請求項1,2又は3記
載のコンプレッサ駆動装置において、前記コンプレッサ
駆動用の出力軸と前記スタンバイ用モータの出力軸との
間にコンプレッサ駆動用の出力軸がスタンバイ用モータ
に対してオーバーランニングするのを許容するワンウェ
イクラッチを設けたことを特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1の発明によれば、2段切換装置の入力
軸と出力軸との間にエンジン側とコンプレッサとを断続
するクラッチを設けたので、スタンバイ用モータとコン
プレッサを簡単容易に連動連結させることができ、装置
全体をコンパクトにまとめることができる。
【0021】そして、エンジン停止時にスタンバイ用モ
ータでコンプレッサを駆動する場合には、2段切換装置
の入力軸と出力軸の間に設けたクラッチの作用によって
エンジンとコンプレッサとの接続が断たれるので、スタ
ンバイ用モータによりコンプレッサを駆動することがで
きる。
【0022】請求項2の発明によれば、2段切換装置の
入力軸と出力軸との間に設けられるクラッチをワンウエ
イクラッチで構成したので、2段切換装置に簡単に組込
むことができる。
【0023】請求項3の発明によれば、2段切換装置と
スタンバイ用モータとの連動連結を、2段切換装置の出
力軸に設けた駆動プーリと、スタンバイ用モータの出力
軸に設けたモータプーリとの間にVベルトを懸回した構
成としたので、簡単に両者を連動連結させることがで
き、スタンバイ用モータを配置する際の自由度を広げる
ことができる。
【0024】請求項4の発明によれば、コンプレッサ駆
動用の入力軸と出力軸との間にエンジンとコンプレッサ
とを断続するクラッチを設け、かつコンプレッサ駆動用
出力軸とスタンバイ用モータの出力軸との間にワンウェ
イクラッチを設けたのでエンジンとスタンバイ用モータ
のうちいずれか一方でコンプレッサを駆動した場合には
他方の駆動経路の接続は断たれるので一方の駆動抵抗が
低減できる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0026】図1はこの発明の一実施例に係るコンプレ
ッサ駆動装置の全体構成図、図2は制御ブロック図、図
3は全体の配置関係を示す平面図、図4は全体の配置関
係を示す正面図、図5は2段切換装置の内部構成を示す
断面図である。
【0027】この実施例に係るコンプレッサ駆動装置
は、図1〜図4に示すように、走行用エンジン1の回転
力を2段切換装置3を介して2個のコンプレッサ5,7
に伝達し、一方、エンジン1を停止時にはスタンバイ用
モータ9を駆動し、この回転力を前記2段切換装置3を
介して2個のコンプレッサ5,7に伝達するように構成
されている。
【0028】2段切換装置3の出力軸11には、外周に
3列のV溝13a,13b,13cが形成された駆動プ
ーリ13が設けられている。
【0029】駆動プーリ13はV溝13aにより一方の
コンプレッサ5の入力軸15に設けられた受動プーリ1
7とVベルト19を介して連動連結され、またV溝13
bにより他方のコンプレッサ7の入力軸21に設けられ
た受動プーリ23にVベルト25を介して連動連結され
ている。さらに、駆動プーリ13はV溝13cによりス
タンバイ用モータ9の出力軸27に設けられたモータプ
ーリ29にVベルト31を介して連動連結されている。
【0030】2段切換装置3は、図5に示すように、ケ
ーシング33内に出力軸11と入力軸35が同軸芯線上
に配置され、前記出力軸11と入力軸35との間にワン
ウエイクラッチ37と遊星歯車装置39とを配置すると
ともに、前記ケーシング33と遊星歯車装置39のリン
グギヤ41との間に油圧クラッチ43を設けて構成され
ている。
【0031】入力軸35はベアリング45,47を介し
てケーシング33に回転自在に支持され、その一端部に
は入力ギヤ49がスプライン連結されると共にナット5
1により固定されている。そして、入力ギヤ49はアイ
ドルギヤ53を介してエンジン1のクランクシャフト5
5に設けられたドライブギヤ57と連動連結され、エン
ジン1から回転力を入力する。
【0032】出力軸11は、一端部が入力軸35の他端
部に形成された中空部59内に挿通され、ケーシング3
3と入力軸35とにベアリング61,63を介して相対
回転可能に支持されている。
【0033】入力軸35と出力軸11との間に介装され
たワンウエイクラッチ37は、出力軸11が入力軸35
と等速で共に回転するとき係合状態となり、出力軸11
が同方向に早く回転してオーバーランニングするのを許
容するように構成されている。
【0034】遊星歯車装置39は、サンギヤ65,キャ
リヤ67及びリングギヤ41の3部材と遊星ギヤ69か
ら構成されている。キャリヤ67は入力軸35の他端部
に固設され、このキャリヤ67に複数の遊星ギヤ69が
軸71を介して回転自在に支持されている。前記遊星ギ
ヤ69が噛み合うサンギヤ65は出力軸11の外周上に
一体に形成されている。さらに、前記遊星ギヤ69と噛
み合うリングギヤ41は、入力軸35の他端部外周にベ
アリング73を介して回転自在に支持されたクラッチリ
ング75に一体的に設けられている。なお、入力軸35
に固設される部材および出力軸11に一体化される部材
は、本実施例のキャリヤ67およびサンギヤ65に限定
されるものではない。また同様に、クラッチリング75
に一体的に設けられる部材もリングギヤ41に限定され
るものではない。
【0035】油圧クラッチ43は、クラッチリング75
とケーシング33との間に組込まれ、摩擦力によって前
記リングギヤ41を制動する多板式摩擦クラッチ77
と、アクチュエータとしての油圧シリンダ79とから構
成されている。
【0036】摩擦クラッチ77は、ケーシング33の内
周に設けたスプライン溝81に周方向に係合し軸方向に
移動自在な複数の外側摩擦板83と、この外側摩擦板8
3と交互に組合されクラッチリング75の外周に設けた
スプライン溝85の同方向に係合し軸方向に移動自在な
複数の内側摩擦板87より構成されている。そして、こ
れらの摩擦板83,87の一端側には、ケーシング33
のスプライン溝81に係合したエンド部材89が設けら
れ、止め輪91により抜け止めされている。
【0037】油圧シリンダ79は、ケーシング33に形
成された環状のシリンダ部93と、このシリンダ部93
内に摺動自在に嵌挿された環状のピストン95とからな
り、ピストン95には前記摩擦板83,87を摩擦力増
加方向に押圧移動するプレッシャリング97が一体に設
けられている。このプレッシャリング97は油圧シリン
ダ79の作動油室99に出力軸11と支持部材105と
の間に設けられたオイルポンプ100の回転で生じる作
動油の吐出圧力によって摩擦板83,87を押圧方向に
移動させ締結させる。また吐出圧が所定値を越えた場合
には図示外のリリーフバルブにより作動油は各部潤滑系
に導入される。
【0038】プレッシャリング97とケーシング33と
の間には皿ばね101が介装され、この皿ばね101の
付勢力によって前記プレッシャリング97は常時摩擦板
83,87の反押圧方向に付勢されている。
【0039】前記駆動プーリ13はケーシング33にボ
ルト103により取付けられた支持部材105にベアリ
ング107を介して回転可能に支持され、ダンパ108
を介して連結板109によりボルト111を介して出力
軸11にスプライン連結されボルト112により固定さ
れている。
【0040】前記油圧クラッチ43のON/OFF制御
及びスタンバイ用モータ9の起動/停止制御は、図2に
示すように、エンジン回転センサ113からの検知信号
によりメインコントローラ115及び2段切換コントロ
ーラ117よりの制御信号によって行われる。
【0041】つぎに、上記一実施例の作用について説明
する。
【0042】まず、エンジン1によりコンプレッサ5,
7を駆動する場合は、エンジン1の駆動力がドライブギ
ヤ57,アイドルギヤ53を介して2段切換装置3の入
力軸35に伝達されると、これに伴って遊星歯車装置3
9のキャリヤ67が回転する。
【0043】ここで、エンジン1の回転数が所定値、例
えば1500r.p.mより低下すると、エンジン回転
センサ113の検知信号によって生成されるコントロー
ラ117よりの制御信号に基づいてオイルポンプ100
で生じた作動油圧を油圧シリンダ79の作動油室99に
供給する。この作動油室99に供給された作動油の圧力
によってピストン95を介してプレッシャリング97を
皿ばね101の付勢力に抗して摩擦クラッチ77を摩擦
力増加方向に押圧して締結する。
【0044】このようにして摩擦クラッチ77が締結さ
れることにより、リングギヤ41の回転を制動して固定
する。このため、遊星歯車装置39のキャリヤ67とサ
ンギヤ65との間に差動運動が生じ、サンギヤ65、す
なわち出力軸11はキャリヤ67、すなわち入力軸35
よりも増速されて回転する。このときワンウエイクラッ
チ37の作用により出力軸11と入力軸35とは非係合
状態となるため、出力軸11のオーバーランニングを許
容する。
【0045】他方、エンジン1の回転数が上記の所定値
を越えると、図示外のリリーフバルブが開放され、油圧
シリンダ79の油圧がバイパス路に排出されて潤滑系に
導入される。エンジン回転数が所定値以上になるとコン
トローラ117の制御信号に基づいてバルブが切換えら
れ油圧シリンダ79の作動油室99にオイルが供給され
なくなり、皿ばね101の付勢力によってプレッシャリ
ング97が反押圧方向へ移動して摩擦クラッチ77を解
放する。
【0046】このようにして摩擦クラッチ77が解放さ
れることにより、リングギヤ41はフリー状態になる。
このため、遊星歯車装置39における差動運動は行われ
なくなる。このとき、ワンウエイクラッチ37の作用に
より、入力軸35と出力軸11とは係合状態となるた
め、出力軸11は入力軸35と一体に回転する。
【0047】上記のように2段切換装置3は、エンジン
1の回転数に応じて出力軸11の回転数を2段に切換え
る。
【0048】そして、2段切換装置3の出力軸11の駆
動力は、駆動プーリ13のV溝13aからVベルト19
を介して一方のコンプレッサ5の受動プーリ17に伝達
されると共に、V溝13bからVベルト25を介して他
方のコンプレッサ7の受動プーリ23に伝達され、両方
のコンプレッサ5,7が同時に駆動される。
【0049】このとき、駆動プーリ13のV溝13cか
らVベルト31を介してスタンバイ用モータ9のモータ
プーリ29に伝達されスタンバイ用モータ9も駆動され
るが、モータは非接触であるため問題を生じることはな
い。
【0050】そして、エンジンで駆動時にモータに負荷
をかけ、抵抗の値をコントロールすることにより該モー
タをリターダ又はオルタネータとして使用することもで
きる。
【0051】つぎに、エンジン1を停止してスタンバイ
用モータ9でコンプレッサ5,7を駆動する場合には、
スタンバイ用モータ9の駆動力がモータプーリ29から
Vベルト31を介して2段切換装置3の駆動プーリ13
にV溝13cにより伝達される。このとき、駆動プーリ
13と共に出力軸11が回転するが、ワンウエイクラッ
チ37の作用により、出力軸11と入力軸35とは非係
合状態となるため、出力軸11の回転を許容する。従っ
て、モータ9の駆動力がエンジン1に伝達されることは
ない。
【0052】そして、駆動プーリ13の回転力は、V溝
13aからVベルト19を介して一方のコンプレッサ5
の受動プーリ17に伝達されると共に、V溝13bから
Vベルト25を介して他方のコンプレッサ7の受動プー
リ23に伝達され、両方のコンプレッサ5,7が同時に
駆動される。
【0053】この実施例によれば、エンジン1に連結さ
れた入力軸35とコンプレッサ駆動用の出力軸11との
間に、エンジン1側とコンプレッサ5,7とを断続する
ワンウエイクラッチ37を設けた2段切換装置3に、エ
ンジン1が停止時にコンプレッサ5,7を駆動させるス
タンバイ用モータ9を連動連結したので、スタンバイ用
モータ9を簡単に組込むことができ、かつ、装置全体を
コンパクトにまとめることができる。
【0054】また、図3に示すようにスタンバイ用モー
タ9の出力軸27とモータプーリ29との間にワンウェ
イクラッチ30を設け、コンプレッサ駆動用出力軸11
がスタンバイ用モータの出力軸27に対してオーバーラ
ンニングするのを許容する。つまりモータプーリ29が
スタンバイ用モータの出力軸27に対し速く回転する場
合、コンプレッサ5,7はエンジン1から2段変速装置
の入力軸35、出力軸11、各々のプーリ13,23,
25を介して駆動されモータはこの駆動経路の接続を断
たれる。一方スタンバイ用モータ9からコンプレッサが
駆動される場合にはこの駆動経路は出力軸27、ワンウ
ェイクラッチ30から各々のプーリ13,23,25を
介した経路となり、このとき上述したようにワンウェイ
クラッチ37によってエンジン1側への接続は断たれ
る。従って、エンジン1とスタンバイ用モータのうちい
ずれか一方でコンプレッサを駆動した場合には他方の駆
動経路の接続が断たれるので駆動抵抗が軽減され、燃料
又は電力の消費が低減される。またワンウェイクラッチ
37,30を配置したことにより簡単な構造で駆動経路
の切換えが可能になり、装置全体をコンパクトにまとめ
ることができる。
【0055】なお、図示を省略しているが、2段切換装
置3とスタンバイ用モータ9との連動連結は、2段切換
装置3の出力軸11と、スタンバイ用モータ9の出力軸
27とをカップリング等を介して直結することもでき
る。
【0056】このように、2段切換装置3とスタンバイ
用モータ9を直結することにより、装置全体をよりコン
パクトにまとめることができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の発明によれば、2段切換装置の入力軸と出力軸との
間にエンジン側とコンプレッサとを断続するクラッチを
設けたので、スタンバイ用モータとコンプレッサを簡単
に連動連結させることができ、かつ、装置全体をコンパ
クトにまとめることができる。
【0058】請求項2の発明によれば、前記クラッチを
ワンウエイクラッチで構成したので、2段切換装置に簡
単に組込むことができる。
【0059】請求項3の発明によれば、2段切換装置と
スタンバイ用モータをベルト伝達機構を介して連動連結
したので、簡単に両者を連結することができると共に、
スタンバイ用モータを配置する際の自由度を広げること
ができる。
【0060】請求項4の発明によれば、請求項1,2又
は3の発明の効果に加え、2段切換装置の出力軸とスタ
ンバイ用モータの出力軸との間にワンウェイクラッチを
設けたので、エンジンとスタンバイ用モータのうちいず
れか一方でコンプレッサを駆動した場合、他方の駆動経
路の接続が断たれるので駆動抵抗を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るコンプレッサ駆動装
置の全体構成図である。
【図2】この発明の一実施例に係るコンプレッサ駆動装
置の制御ブロック図である。
【図3】この発明の一実施例に係るコンプレッサ駆動装
置の全体の配置関係を示す平面図である。
【図4】この発明の一実施例に係るコンプレッサ駆動装
置の全体の配置関係を示す正面図である。
【図5】2段切換装置の内部構成を示す断面図である。
【図6】従来例のコンプレッサ駆動装置を示す正面図で
ある。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 2段切換装置 5,7 コンプレッサ 9 スタンバイ用モータ 11 出力軸 13 駆動プーリ 29 モータプーリ 31 Vベルト 35 入力軸 37 ワンウエイクラッチ(クラッチ) 39 遊星歯車装置 41 リングギヤ 43 油圧クラッチ 65 サンギヤ 67 キャリヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに連結された入力軸と、コンプ
    レッサ駆動用の出力軸との間に遊星歯車装置が設けら
    れ、この遊星歯車装置のサンギヤとキャリヤとリングギ
    ヤの3部材のうちいずれか1部材を前記入力軸と一体に
    設け、一方残る2部材のうちのいずれかを前記出力軸と
    一体に設け、前記入力軸と前記出力軸との間にエンジン
    側とコンプレッサとを断続するクラッチを介装すると共
    に前記遊星歯車装置の前記3部材の残りの1部材をケー
    シングに固定またはフリー状態とされるよう構成された
    2段切換装置にスタンバイ用モータを連動連結したこと
    を特徴とするコンプレッサ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンプレッサ駆動装置に
    おいて、前記クラッチは出力軸が入力軸に対してオーバ
    ーランニングするのを許容するワンウェイクラッチで構
    成したことを特徴とするコンプレッサ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のコンプレッサ駆動
    装置において、前記2段切換装置の出力軸に駆動プーリ
    を設け、該駆動プーリを前記スタンバイ用モータの出力
    軸に設けられたモータプーリにVベルトを介して連動連
    結したことを特徴とするコンプレッサ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のコンプレッサ
    駆動装置において、前記コンプレッサ駆動用の出力軸と
    前記スタンバイ用モータの出力軸との間にコンプレッサ
    駆動用の出力軸がスタンバイ用モータに対してオーバー
    ランニングするのを許容するワンウェイクラッチを設け
    たことを特徴とするコンプレッサ駆動装置。
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