JP2022128078A - 回転テーブル機構およびテーブルユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】低速高トルク駆動と、高速低トルク駆動との切り替えが可能な回転テーブル機構と、そのような回転テーブル機構を用いたテーブルユニットと、を提供する。【解決手段】回転テーブル機構100は、第1軸110を中心に回転可能に支持される第1回転テーブル21と、回転運動が入力される遊星歯車機構50と、遊星歯車機構50を、入力された回転運動を等速で第1回転テーブル21に出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して第1回転テーブル21に出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部41とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、回転テーブル機構およびテーブルユニットに関する。
たとえば、特開2010-214492号公報(特許文献1)には、ハウジングと、工作機械で加工されるワークが取り付けられる面板と、ハウジングに対して回転可能に支持され、面板と接続されるスピンドルと、スピンドルの外周に固定されるロータと、ハウジングの内側に固定され、ロータとともにDD(Direct Drive)モータを構成するステータとを備える工作機械用割り出し回転テーブルが開示されている。
特開2010-214492号公報
上述の特許文献1に開示されるように、ワーク加工に用いられる回転テーブルが知られている。このような回転テーブルに要求される駆動特性は、ワーク加工の種類によって異なる。たとえば、回転テーブルに保持されたワークを工具主軸に保持された工具によって加工する場合を想定する。この場合に、回転テーブルを回転および傾転させながら、回転する工具によってワークを5軸加工するとき、回転テーブルを低速高トルクで駆動させることが求められる。また、回転テーブルを回転させながら、回転するワークを工具により旋削加工するとき、回転テーブルを高速低トルクで回転させることが求められる。
しかしながら、特許文献1に開示される工作機械用割り出し回転テーブルでは、回転テーブルの駆動にDDモータが用いられている。一般的に、DDモータは、低速高トルクの駆動特性を有するため、回転テーブルを高速低トルクで回転させることができない。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、低速高トルク駆動と、高速低トルク駆動との切り替えが可能な回転テーブル機構と、そのような回転テーブル機構を用いたテーブルユニットとを提供することである。
この発明に従った回転テーブル機構は、第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転テーブルと、回転運動が入力される遊星歯車機構と、遊星歯車機構を、入力された回転運動を等速で第1回転テーブルに出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して第1回転テーブルに出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部とを備える。
このように構成された回転テーブル機構によれば、シフト機構部により遊星歯車機構を第1状態にシフトさせることによって、第1回転テーブルの低速高トルク駆動を実現し、シフト機構部により遊星歯車機構を第2状態にシフトさせることによって、第1回転テーブルの高速低トルク駆動を実現することができる。
また好ましくは、遊星歯車機構は、第1回転テーブルに設けられ、第1軸を中心に配置されるサンギヤと、回転運動が入力され、第1軸を中心に配置されるリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの間に配置される複数のピニオンギヤと、各ピニオンギヤを回転可能に支持するとともに、複数のピニオンギヤを一体に保持するキャリアとを有する。シフト機構部は、第1状態において、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを互いに連結し、第2状態において、キャリアを固定し、サンギヤおよびリングギヤを解放する。
このように構成された回転テーブル機構によれば、シフト機構部により遊星歯車機構を第1状態にシフトさせた場合、回転運動が入力されるリングギヤと、第1回転テーブルに設けられるサンギヤとが一体に回転する。これにより、第1回転テーブルの低速高トルク駆動を実現することができる。また、シフト機構部により遊星歯車機構を第2状態にシフトさせた場合、リングギヤの回転に伴って、ピニオンギヤが、その公転を停止させた状態で自転することによって、リングギヤの回転運動が増速されて、第1回転テーブルに設けられるサンギヤに伝達される。これにより、第1回転テーブルの高速低トルク駆動を実現することができる。
また好ましくは、シフト機構部は、遊星歯車機構を、第1状態と、第2状態と、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを解放する第3状態との間でシフトさせる。
このように構成された回転テーブル機構によれば、シフト機構部により遊星歯車機構を第3状態にシフトさせた場合、第1回転テーブルの回転に伴って、ピニオンギヤが自転しながら公転する。これにより、リングギヤに対する回転運動の入力が異常停止された場合であっても、慣性により回転し続ける第1回転テーブルからリングギヤに回転が伝達されることを防止できる。
また好ましくは、回転テーブル機構は、シフト機構部により遊星歯車機構が第3状態にシフトされた場合に、リングギヤの回転を規制するブレーキ機構部をさらに備える。
このように構成された回転テーブル機構によれば、リングギヤに対する回転運動の入力が異常停止された場合に、ブレーキ機構部によりリングギヤの回転を強制的に停止させることができる。
また好ましくは、シフト機構部は、キャリアに接続され、キャリアを、遊星歯車機構を第1状態にシフトさせる第1位置と、遊星歯車機構を第2状態にシフトさせる第2位置と、遊星歯車機構を第3状態にシフトさせる第3位置との間で、第1軸の軸方向にスライド動作させる動作体と、動作体に対して、キャリアを第3位置に保持するための付勢力を作用させる付勢部材と、動作体に対して、キャリアを第3位置から第1位置および第2位置の各位置にスライド動作させるための動力を供給する動力供給部とを有する。
このように構成された回転テーブル機構によれば、動力供給部から動作体に対する動力供給が異常停止された場合に、付勢部材による付勢力によりキャリアを第3位置に保持することによって、遊星歯車機構を第3状態にシフトさせる。これにより、第1回転テーブルからリングギヤに回転が伝達されることを防止できる。
また好ましくは、シフト機構部は、キャリアに接続され、キャリアを、遊星歯車機構を第1状態にシフトさせる第1位置と、遊星歯車機構を第2状態にシフトさせる第2位置と、第1位置および第2位置の間に位置し、遊星歯車機構を第3状態にシフトさせる第3位置との間で、第1軸の軸方向にスライド動作させる動作体を有する。
このように構成された回転テーブル機構によれば、第3位置を第1位置および第2位置の間に設けることによって、遊星歯車機構を、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを互いに連結する第1状態と、キャリアを固定し、サンギヤおよびリングギヤを解放する第2状態と、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを解放する第3状態との間でシフトさせる構造を、簡易な構成で実現することができる。
また好ましくは、キャリアは、第1軸の軸方向に延び、複数のピニオンギヤをそれぞれ回転可能に支持する複数のピニオンシャフトと、第1軸の軸方向におけるピニオンシャフトの一方端に設けられる第1係合部と、第1軸の軸方向におけるピニオンシャフトの他方端に設けられる第2係合部とを有する。回転テーブル機構は、第1回転テーブルと一体に設けられ、第1軸の軸方向において第1係合部と対向して配置される第3係合部と、リングギヤと一体に設けられ、第1軸の軸方向において第1係合部と対向し、かつ、第1軸の半径方向において第3係合部と並んで配置される第4係合部と、第1軸の軸方向において第2係合部と対向して配置される第5係合部とをさらに備える。キャリアが第1位置に位置決めされた場合に、第1係合部と、第3係合部および第4係合部とが係合され、第2係合部と、第5係合部とが非係合とされる。キャリアが第2位置に位置決めされた場合に、第1係合部と、第3係合部および第4係合部とが非係合とされ、第2係合部と、第5係合部とが係合される。キャリアが第3位置に位置決めされた場合に、第1係合部と、第3係合部および第4係合部とが非係合とされ、第2係合部と、第5係合部とが非係合とされる。
このように構成された回転テーブル機構によれば、遊星歯車機構を、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを互いに連結する第1状態と、キャリアを固定し、サンギヤおよびリングギヤを解放する第2状態と、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを解放する第3状態との間でシフトさせる構造を、簡易な構成で実現することができる。
また好ましくは、回転テーブル機構は、第1回転テーブルとともに、遊星歯車機構が配置される内部空間を形成するテーブルベースと、内部空間に配置され、リングギヤが設けられるロータとをさらに備える。
このように構成された回転テーブル機構によれば、遊星歯車機構がロータとともにテーブルベースに収容されるため、遊星歯車機構を外部雰囲気から保護することができる。
また好ましくは、遊星歯車機構は、第1軸を中心に配置されるサンギヤと、第1軸を中心に配置され、第1軸を中心とする回転が規制されるリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの間に配置される複数のピニオンギヤと、回転運動が入力され、各ピニオンギヤを回転可能に支持するとともに、複数のピニオンギヤを一体に保持するキャリアとを有する。シフト機構部は、第1状態において、キャリアおよび第1回転テーブルを連結し、第2状態において、サンギヤおよび第1回転テーブルを連結する。
このように構成された回転テーブル機構によれば、シフト機構部により遊星歯車機構を第1状態にシフトさせた場合、回転運動が入力されるキャリアと、第1回転テーブルとが一体に回転する。これにより、第1回転テーブルの低速高トルク駆動を実現することができる。また、シフト機構部により遊星歯車機構を第2状態にシフトさせた場合、キャリアの回転に伴って、ピニオンギヤが、自転しながら公転することによって、キャリアの回転運動が増速されて、第1回転テーブルと連結されたサンギヤに伝達される。これにより、第1回転テーブルの高速低トルク駆動を実現することができる。
この発明に従ったテーブルユニットは、上述のいずれかに記載の回転テーブル機構と、回転テーブル機構が着脱可能に接続されるテーブルとを備える。テーブルは、キャリアが接続され、第1軸の延長線上で延びる第2軸を中心に回転可能な第2回転テーブルを有する。
このように構成されたテーブルユニットによれば、テーブルに回転テーブル機構を接続することによって、テーブルを、低速高トルク駆動と、高速低トルク駆動との切り替えが可能な仕様に変更することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、低速高トルク駆動と、高速低トルク駆動との切り替えが可能な回転テーブル機構と、そのような回転テーブル機構を用いたテーブルユニットとを提供することができる。
この発明の実施の形態1における回転テーブル機構を示す断面図である。 図1中の2点鎖線IIで囲まれた範囲の回転テーブル機構(遊星歯車機構の第3状態)を示す断面図である。 図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲の回転テーブル機構を示す断面図である。 回転テーブル機構(遊星歯車機構の第1状態)を示す断面図である。 図4中の2点鎖線Vで囲まれた範囲の回転テーブル機構を示す断面図である。 回転テーブル機構(遊星歯車機構の第2状態)を示す断面図である。 図6中の2点鎖線VIIで囲まれた範囲の回転テーブル機構を示す断面図である。 この発明の実施の形態2におけるテーブルユニットを示す断面図である。 図8中の回転テーブル機構(遊星歯車機構の第1状態)を示す断面図である。 図8中の回転テーブル機構(遊星歯車機構の第2状態)を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における回転テーブル機構を示す断面図である。図2は、図1中の2点鎖線IIで囲まれた範囲の回転テーブル機構(遊星歯車機構の第3状態)を示す断面図である。図3は、図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲の回転テーブル機構を示す断面図である。
図1から図3を参照して、本実施の形態における回転テーブル機構100は、横形マシニングセンタ、立形マシニングセンタ、または、旋削機能と、ミーリング機能とを有する複合加工機などの工作機械で用いられる。回転テーブル機構100は、工作機械において加工の対象となるワークを保持する。
回転テーブル機構100は、第1回転テーブル21と、テーブルベース16と、モータ61とを有する。
第1回転テーブル21は、面板部22と、シャフト部23とを有する。面板部22は、第1軸110を中心とする円盤形状を有する。第1軸110の軸方向に見た場合の面板部22の形状は、円形に限られず、たとえば、矩形形状であってもよい。シャフト部23は、面板部22から第1軸110の軸方向に突出している。シャフト部23は、全体として、第1軸110を中心とする軸形状(円筒形状)を有する。
テーブルベース16は、第1回転テーブル21を支持するとともに、第1回転テーブル21の駆動機構を収容する基台として設けられている。
テーブルベース16は、中空の筐体からなる。テーブルベース16は、第1軸110の軸方向における両端で開口している。テーブルベース16の内部には、第1軸110の軸方向における一方端側の開口を通じてシャフト部23が挿入されている。第1軸110の軸方向における他方端側の開口は、蓋部材18によって閉塞されている。テーブルベース16は、第1回転テーブル21および蓋部材18とともに、内部空間140を形成している。
なお、本明細書の実施の形態の記載においては、第1軸110の軸方向において、第1回転テーブル21の面板部22に近い側の端部を「一方端」といい、第1回転テーブル21の面板部22から遠い側の端部を「他方端」という。
第1回転テーブル21は、第1軸110を中心に回転可能に支持されている。第1回転テーブル21は、テーブルベース16によって第1軸110を中心に回転可能に支持されている。シャフト部23およびテーブルベース16の間には、軸受けユニット12が介挿されている。軸受けユニット12は、第1軸110の半径方向の力を支えるラジアル軸受けと、第1軸110の軸方向の力を支えるスラスト軸受けとを含む。
モータ61は、第1回転テーブル21を回転させるための駆動源として設けられている。モータ61は、内部空間140に配置されている。
モータ61は、ステータ62と、ロータ63とを有する。ステータ62は、全体として、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。ステータ62は、テーブルベース16に固定されている。ロータ63は、全体として、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。ロータ63は、ステータ62の内周側に配置されている。ロータ63は、第1軸110の半径方向においてステータ62と隙間を設けて対向している。
シャフト部23は、ロータ63の内周側に配置されている。ロータ63は、第1軸110を中心に回転可能に支持されている。ロータ63は、第1回転テーブル21(シャフト部23)によって、第1軸110を中心に回転可能に支持されている。第1軸110の半径方向におけるシャフト部23およびロータ63の間には、軸受け14が介挿されている。
回転テーブル機構100は、遊星歯車機構50をさらに有する。遊星歯車機構50は、内部空間140に配置されている。遊星歯車機構50は、モータ61から出力された回転運動を第1回転テーブル21に伝達する。
遊星歯車機構50は、サンギヤ51と、キャリア52と、複数のピニオンギヤ53と、リングギヤ54とを有する。
サンギヤ51は、第1軸110を中心に配置されている。サンギヤ51は、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。サンギヤ51は、第1軸110を中心に回転可能なように支持されている。サンギヤ51は、外歯車51aを有する。外歯車51aは、サンギヤ51の外周面に設けられている。
サンギヤ51は、第1回転テーブル21に設けられている。サンギヤ51は、シャフト部23に設けられている。サンギヤ51は、面板部22から第1軸110の軸方向に突出するシャフト部23の先端部に設けられている。サンギヤ51は、第1回転テーブル21と一体に設けられており、第1回転テーブル21とともに第1軸110を中心に回転する。
リングギヤ54は、第1軸110を中心に配置されている。リングギヤ54は、第1軸110を中心に回転可能なように支持されている。リングギヤ54には、モータ61からの回転運動が入力される。リングギヤ54は、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。リングギヤ54は、サンギヤ51の外周上に配置されている。リングギヤ54は、内歯車54aを有する。内歯車54aは、リングギヤ54の内周面に設けられている。内歯車54aは、第1軸110の半径方向において、サンギヤ51の外歯車51aと間隔を開けて対向している。
リングギヤ54は、ロータ63に設けられている。リングギヤ54は、第1軸110の軸方向において、軸受け14から離れた位置に設けられている。リングギヤ54は、ロータ63と一体に設けられおり、ロータ63とともに第1軸110を中心に回転する。
ピニオンギヤ53は、サンギヤ51およびリングギヤ54の間に配置されている。ピニオンギヤ53は、第1軸110の半径方向において、サンギヤ51およびリングギヤ54の間に配置されている。複数のピニオンギヤ53は、第1軸110の周方向に互いに間隔を開けて配置されている。複数のピニオンギヤ53は、第1軸110の周方向において等間隔に配置されている。
ピニオンギヤ53は、中心軸120を中心に回転(自転)可能なように支持されている。中心軸120は、第1軸110と平行である。ピニオンギヤ53は、第1軸110を中心に回転(公転)可能なように支持されている。
ピニオンギヤ53は、中心軸120を中心とする円筒形状を有する。ピニオンギヤ53は、外歯車53aを有する。外歯車53aは、ピニオンギヤ53の外周面に設けられている。外歯車53aは、第1軸110の半径方向外側でリングギヤ54の内歯車54aと噛み合い、第1軸110の半径方向内側でサンギヤ51の外歯車51aと噛み合っている。
キャリア52は、ピニオンギヤ53を回転可能に支持するとともに、複数のピニオンギヤ53を一体に保持している。キャリア52は、複数のピニオンシャフト36と、第1係合部31と、第2係合部32とを有する。
ピニオンシャフト36は、第1軸110の軸方向に延びている。ピニオンシャフト36は、中心軸120を中心とする軸形状を有する。複数のピニオンギヤ53は、それぞれ、複数のピニオンシャフト36によって、中心軸120を中心に回転可能なように支持されている。ピニオンシャフト36は、ピニオンギヤ53の内周側に挿入されている。ピニオンシャフト36およびピニオンギヤ53の間には、軸受け37が介挿されている。
第1係合部31は、第1軸110を中心とするリング形状を有する。第1係合部31は、第1軸110(中心軸120)の軸方向におけるピニオンシャフト36の一方端に設けられている。第2係合部32は、第1軸110を中心とするリング形状を有する。第2係合部32は、第1軸110(中心軸120)の軸方向におけるピニオンシャフト36の他方端に設けられている。
複数のピニオンギヤ53は、第1係合部31および第2係合部32によって、互いに一体に保持されている。
回転テーブル機構100は、第3係合部26と、第4係合部66と、第5係合部27とをさらに有する。第3係合部26、第4係合部66および第5係合部27は、内部空間140に配置されている。
第3係合部26は、第1回転テーブル21と一体に設けられており、第1回転テーブル21とともに第1軸110を中心に回転する。第3係合部26は、第1軸110の軸方向において第1係合部31と対向している。第3係合部26は、シャフト部23に設けられている。第3係合部26は、第1軸110を中心にリング状に設けられている。第3係合部26は、第1軸110の軸方向において、第1係合部31を挟んでピニオンシャフト36の反対側に配置されている。
第4係合部66は、リングギヤ54と一体に設けられており、リングギヤ54とともに第1軸110を中心に回転する。第4係合部66は、第1軸110の軸方向において第1係合部31と対向している。第4係合部66は、ロータ63に設けられている。第4係合部66は、第1軸110を中心にリング状に設けられている。第4係合部66は、第1軸110の軸方向において、第1係合部31を挟んでピニオンシャフト36の反対側に配置されている。第4係合部66は、第1軸110の半径方向において、第3係合部26と並んで配置されている。第4係合部66は、第3係合部26の外周側に配置されている。
第5係合部27は、第1軸110の軸方向において、第2係合部32と対向して配置されている。第5係合部27は、第1軸110の周方向において固定されている。第5係合部27は、テーブルベース16に設けられている。第5係合部27は、第1軸110の軸方向において、第2係合部32を挟んでピニオンシャフト36の反対側に配置されている。第5係合部27は、第1軸110の軸方向において、蓋部材18と間隔を開けて設けられている。
第1係合部31、第2係合部32、第3係合部26、第4係合部66および第5係合部27は、それぞれ、第1係合面31a、第2係合面32a、第3係合面26a、第4係合面66aおよび第5係合面27aを有する。
第1係合面31a、第2係合面32a、第3係合面26a、第4係合面66aおよび第5係合面27aは、第1軸110に直交する平面に平行に配置されている。第3係合面26aおよび第4係合面66aは、面一に設けられている。第1係合面31aと、第3係合面26aおよび第4係合面66aとは、第1軸110の軸方向において、互いに隙間を開けて対面している。第2係合面32aと、第5係合面27aとは、第1軸110の軸方向において、互いに隙間を開けて対面している。
第1係合面31a、第2係合面32a、第3係合面26a、第4係合面66aおよび第5係合面27aは、互いに対面する係合面同士が接触して、第1軸110の周方向に相対運動しようとした場合に、その運動を規制する力が発生するように構成されている。第1係合面31a、第2係合面32a、第3係合面26a、第4係合面66aおよび第5係合面27aには、複数の歯が第1軸110の周方向に並んで設けられている。
第1係合部31、第3係合部26および第4係合部66は、スリーピースカップリング(バックラッシ無し)を構成している。
回転テーブル機構100は、シフト機構部41をさらに有する。シフト機構部41は、遊星歯車機構50を、モータ61からの回転運動を等速で第1回転テーブル21に出力する第1状態と、モータ61からの回転運動を増速して第1回転テーブル21に出力する第2状態と、第1回転テーブル21およびモータ61の間における回転運動の伝達を遮断する第3状態との間でシフトさせる。
図1から図3中には、遊星歯車機構50が第3状態にシフトされた場合の回転テーブル機構100が示されている。
図4は、回転テーブル機構(遊星歯車機構の第1状態)を示す断面図である。図5は、図4中の2点鎖線Vで囲まれた範囲の回転テーブル機構を示す断面図である。図6は、回転テーブル機構(遊星歯車機構の第2状態)を示す断面図である。図7は、図6中の2点鎖線VIIで囲まれた範囲の回転テーブル機構を示す断面図である。図4および図6は、図2に対応しており、図5および図7は、図3に対応している。
図1から図7を参照して、シフト機構部41は、内部空間140に配置されている。シフト機構部41は、テーブルベース16により支持されている。シフト機構部41は、動作体42を有する。
動作体42は、中心軸130を中心とする軸形状を有する。中心軸130は、第1軸110および中心軸120と平行である。動作体42は、第1軸110(中心軸130)の軸方向にスライド動作が可能なように支持されている。動作体42は、テーブルベース16(第5係合部27)により支持されている。
動作体42は、鍔部43と、係止部44とを有する。鍔部43は、中心軸130の半径方向外側に向けて鍔状に広がっている。鍔部43は、中心軸130の軸方向において、テーブルベース16(第5係合部27)を挟んで係止部44の反対側に配置されている。
係止部44は、キャリア52(第2係合部32)に係止されている。係止部44は、キャリア52に対して、中心軸120および中心軸130の軸方向において係止されている。係止部44および第2係合部32の間には、軸受け37が介挿されている。動作体42は、軸受け37を介して、キャリア52と接続されている。キャリア52は、中心軸130の軸方向における動作体42のスライド動作に伴って、第1軸110の軸方向にスライド動作が可能である。
シフト機構部41は、ハウジング46と、付勢部材83および付勢部材84とをさらに有する。
ハウジング46は、テーブルベース16に固定されている。ハウジング46は、第5係合部27および蓋部材18の間に配置されている。ハウジング46には、中心軸130の軸方向において動作体42が挿通されている。ハウジング46は、鍔部43を取り囲むように設けられている。ハウジング46は、油圧室81および油圧室82を区画形成している。油圧室81および油圧室82は、中心軸130の軸方向において鍔部43を挟んだ一方の側および他方の側に設けられている。
付勢部材83は、油圧室81に配置されている。付勢部材84は、油圧室82に配置されている。付勢部材83および付勢部材84は、たとえば、中心軸130の軸方向に伸張および短縮変形可能なコイルバネからなる。付勢部材83は、油圧室81が中心軸130の軸方向において拡張し、油圧室82が中心軸130の軸方向において縮小する方向の弾性力を動作体42(鍔部43)に作用させている。付勢部材84は、油圧室82が中心軸130の軸方向において拡張し、油圧室81が中心軸130の軸方向において縮小する方向の弾性力を動作体42(鍔部43)に作用させている。
回転テーブル機構100は、動力供給部91をさらに有する。動力供給部91は、動作体42に対して、中心軸130の軸方向にスライド動作するための動力(油圧)を供給する。動力供給部91は、電力の供給を受けて駆動する電動機である。動力供給部91は、油圧ポンプからなる。動力供給部91は、油圧配管を通じて、油圧室81および油圧室82に接続されている。動力供給部91は、油圧室81および油圧室82のいずれか一方の油圧室に対して選択的に油を供給可能なように構成されている。
シフト機構部41は、図4および図5に示される遊星歯車機構50の第1状態において、サンギヤ51、リングギヤ54およびキャリア52を互いに連結し、図6および図7に示される遊星歯車機構50の第2状態において、キャリア52を固定し、サンギヤ51およびリングギヤ54を解放し、図2および図3に示される遊星歯車機構50の第3状態において、サンギヤ51、リングギヤ54およびキャリア52を解放する。
動作体42は、キャリア52を、遊星歯車機構50を第1状態にシフトさせる第1位置(図4および図5に示される上段位置)と、遊星歯車機構50を第2状態にシフトさせる第2位置(図6および図7に示される下段位置)と、遊星歯車機構50を第3状態にシフトさせる第3位置(図2および図3に示される中段位置)との間で、第1軸110の軸方向にスライド動作させる。
キャリア52の第3位置(中段位置)は、第1軸110の軸方向において、キャリア52の第1位置(上段位置)と、キャリア52の第2位置(下段位置)の間に位置している。
より具体的には、図4および図5に示されるように、遊星歯車機構50を第1状態にシフトさせるために、動力供給部91から油圧室82に対して油圧が供給され、動力供給部91から油圧室81に対する油圧供給が停止される。付勢部材83の弾性力に抗しながら油圧室82が拡張することによって、動作体42が、中心軸130の軸方向において第1回転テーブル21の面板部22に近づく方向にスライド動作する。キャリア52は、動作体42とともに、第1軸110の軸方向において第1回転テーブル21の面板部22に近づく方向にスライド動作することによって、図4に示される第1位置(上段位置)に位置決めされる。
このとき、第1係合面31aと、第3係合面26aおよび第4係合面66aとが接触することによって、第1係合部31と、第3係合部26および第4係合部66とが係合される。第2係合面32aおよび第5係合面27aが、離間することによって、第2係合部32および第5係合部27が、非係合とされる。
これにより、第1係合部31、第3係合部26および第4係合部66によるスリーピースカップリングを接続して、サンギヤ51、リングギヤ54およびキャリア52が互いに連結される遊星歯車機構50の第1状態が得られる。モータ61からの回転運動が入力されるリングギヤ54と、第1回転テーブル21に設けられるサンギヤ51とが、キャリア52を介して直結され、一体に回転することによって、第1回転テーブル21を低速高トルクで駆動させることができる。本実施の形態では、第1係合部31、第3係合部26および第4係合部66によるスリーピースカップリングをバックラッシ無しで構成することによって、DD駆動の利点である割り出し精度を確保して、ワークの高精度加工を実現することができる。
図6および図7に示されるように、遊星歯車機構50を第2状態にシフトさせるために、動力供給部91から油圧室81に対して油圧が供給され、動力供給部91から油圧室82に対する油圧供給が停止される。付勢部材84の弾性力に抗しながら油圧室81が拡張することによって、動作体42が、中心軸130の軸方向において第1回転テーブル21の面板部22から遠ざかる方向にスライド動作する。キャリア52は、動作体42とともに、第1軸110の軸方向において第1回転テーブル21の面板部22から遠ざかる方向にスライド動作することによって、図6に示される第2位置(下段位置)に位置決めされる。
このとき、第2係合面32aおよび第5係合面27aが、接触することによって、第2係合部32および第5係合部27が、係合され、第1係合面31aと、第3係合面26aおよび第4係合面66aとが離間することによって、第1係合部31と、第3係合部26および第4係合部66とが非係合とされる。
これにより、キャリア52が固定され、サンギヤ51およびリングギヤ54が開放される遊星歯車機構50の第2状態が得られる。ピニオンギヤ53の公転が規制され、ピニオンギヤ53の自転、サンギヤ51の回転およびリングギヤ54の回転が許容される。リングギヤ54の回転に伴って、ピニオンギヤ53が、その公転を停止させた状態で自転することによって、リングギヤ54の回転運動が増速されて、第1回転テーブル21に設けられるサンギヤ51に伝達される。これにより、第1回転テーブル21を高速低トルクで駆動させることができる。本モードにおいては、遊星歯車機構50を介したギヤ駆動を生かして、ワークの高速回転加工を実現することができる。
図2および図3に示されるように、動力供給部91から油圧室81および油圧室82に対する油圧供給が停止されると、動作体42は、付勢部材83および付勢部材84の弾性力が釣り合う位置に向けてスライド動作する。キャリア52は、動作体42とともに、中心軸130の軸方向においてスライド動作することによって、図2に示される第3位置(中段位置)に位置決めされる。
このとき、第1係合面31aと、第3係合面26aおよび第4係合面66aとが離間することによって、第1係合部31と、第3係合部26および第4係合部66とが非係合される。第2係合面32aおよび第5係合面27aが、離間することによって、第2係合部32および第5係合部27が、非係合とされる。
これにより、サンギヤ51、リングギヤ54およびキャリア52が解放される遊星歯車機構50の第3状態が得られる。これにより、リングギヤ54に対する回転運動の入力が異常停止された場合であっても、慣性により回転し続ける第1回転テーブル21からリングギヤ54に対して回転が伝達されることを防止できる。
より具体的には、第1回転テーブル21の高速低トルク駆動時に停電が生じ、ロータ63に一体に設けられたリングギヤ54に対する回転運動の入力が異常停止された場合に、重量物である第1回転テーブル21が慣性により回転し続ける場面が想定される。この場合に、遊星歯車機構50を介して第1回転テーブル21と接続されるロータ63が回転し続けるため、過電圧の発生によってモータ61が破損する可能性がある。
これに対して、本実施の形態では、遊星歯車機構50の第3状態によって、停電時における第1回転テーブル21の回転運動がロータ63に伝達されることを防ぐ。これにより、ロータ63を停電後、直ちに停止させることが可能となるため、モータ61の破損を防止することができる。
本実施の形態では、図2に示される、遊星歯車機構50の第3状態を得るためのキャリア52の第3位置(中段位置)が、動作体42のスライド方向において、図4に示される、遊星歯車機構50の第1状態を得るためのキャリア52の第1位置(上段位置)と、図6に示される、遊星歯車機構50の第2状態を得るためのキャリア52の第2位置(下段位置)との間に位置している。
このような構成によれば、キャリア52の第1位置(上段位置)および第2位置(下段位置)が、それぞれ、動作体42のスライド方向における一方端側および他方端側に位置するため、第1係合部31、第3係合部26および第4係合部66の係合と、第2係合部32および第5係合部27の非係合とにより得られる遊星歯車機構50の第1状態と、第1係合部31と、第3係合部26および第4係合部66との非係合と、第2係合部32および第5係合部27の係合とにより実現される遊星歯車機構50の第2状態とを、簡易な構成により実現することができる。
また、キャリア52の第3位置(中段位置)が、動作体42のスライド方向における中間部に位置するため、第1係合部31、第3係合部26および第4係合部66の非係合と、第2係合部32および第5係合部27の非係合とにより得られる遊星歯車機構50の第3状態を、簡易な構成により実現することができる。
また、付勢部材83および付勢部材84は、動作体42に対して、キャリア52を図2に示される第3位置(中段位置)に保持するための弾性力を作用させる。動力供給部91は、動作体42(油圧室81,82)に対して、キャリア52を第3位置(中段位置)から第1位置(上段位置)および第2位置(下段位置)の各位置にスライド動作させるための油圧を供給する。
このような構成により、停電により、動力供給部91から動作体42(油圧室81,82)に対する油圧供給が異常停止された場合に、付勢部材83,84による弾性力によって、キャリア52を第3位置(中段位置)に自動的に保持することができる。
図2を参照して、回転テーブル機構100は、ブレーキ機構部71をさらに有する。ブレーキ機構部71は、シフト機構部41により遊星歯車機構50が第3状態にシフトされた場合に、リングギヤ54の回転を規制する。
ブレーキ機構部71は、内部空間140に配置されている。ブレーキ機構部71は、第1軸110の軸方向において、ロータ63と対向して設けられている。ブレーキ機構部71は、シフト機構部41と第1軸110の半径方向外側に並んで設けられている。ブレーキ機構部71は、テーブルベース16により支持されている。
ブレーキ機構部71は、ハウジング72と、ピストン73と、付勢部材74とを有する。ハウジング72は、テーブルベース16に固定されている。ピストン73は、第1軸110の軸方向にスライド動作が可能なように支持されている。ピストン73は、ブレーキ面73aを有する。ブレーキ面73aは、摩擦係合が可能な部材からなる。ブレーキ面73aは、第1軸110の軸方向において、ロータ63(リングギヤ54)と対向している。
ハウジング72およびピストン73は、互いに組み合わされることによって、油圧室75を区画形成している。油圧室75には、油圧配管を通じて、油圧ポンプからの油が供給される。油圧室75は、油が供給されることによって、第1軸110の軸方向において拡張する。
付勢部材74は、たとえば、第1軸110の軸方向に伸張および短縮変形が可能なコイルバネからなる。付勢部材74は、ピストン73に対して、油圧室75が第1軸110の軸方向において縮小する方向の弾性力を作用させている。
回転テーブル機構100の通常運転時、油圧ポンプから油圧室75に対して油が供給されている。この場合、ピストン73が、付勢部材74の弾性力に抗しながら、第1軸110の軸方向においてロータ63から遠ざかる方向にスライド動作する。ピストン73は、ロータ63から離れた位置に保持されている。
一方、停電により、油圧ポンプに対する電力供給が異常停止された場合に、油圧室75から油が退出する。この場合、ピストン73が、付勢部材74の弾性力を受けて、第1軸110の軸方向においてロータ63に近づく方向にスライド動作する。ピストン73のブレーキ面73aが、第1軸110の軸方向においてロータ63に当接する。これにより、ロータ63と一体に設けられたリングギヤ54の回転を強制的に停止させることができる。
以上に説明した、この発明の実施の形態1における回転テーブル機構100の構造についてまとめると、本実施の形態における回転テーブル機構100は、第1軸110を中心に回転可能に支持される第1回転テーブル21と、回転運動が入力される遊星歯車機構50と、遊星歯車機構50を、入力された回転運動を等速で第1回転テーブル21に出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して第1回転テーブル21に出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部41とを備える。
このように構成された、この発明の実施の形態1における回転テーブル機構100によれば、シフト機構部41により遊星歯車機構50を第1状態にシフトさせることによって、第1回転テーブル21の低速高トルク駆動を実現し、シフト機構部41により遊星歯車機構50を第2状態にシフトさせることによって、第1回転テーブル21の高速低トルク駆動が実現することができる。これにより、同一ワークに対して、低速高トルク駆動と、高速低トルク駆動との2種類のワーク加工を行なう場合に、ワークを別々の工作機械のテーブルに載せ替える必要がなくなるため、ワークの段取り時間を短縮したり、ワークの加工精度を向上させたりすることができる。
なお、本実施の形態では、ワークを保持するための回転テーブル機構100について説明したが、本発明はこれに限られず、たとえば、工具を保持するための回転テーブル機構に適用されてもよい。
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2におけるテーブルユニットを示す断面図である。図9は、図8中の回転テーブル機構(遊星歯車機構の第1状態)を示す断面図である。図10は、図8中の回転テーブル機構(遊星歯車機構の第2状態)を示す断面図である。図9および図10中には、図8中の2点鎖線IXで囲まれた範囲に対応する回転テーブル機構が示されている。
本実施の形態におけるテーブルユニット200が備える回転テーブル機構300は、実施の形態1における回転テーブル機構100と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない場合がある。
図8から図10を参照して、本実施の形態におけるテーブルユニット200は、回転テーブル機構300と、テーブル400とを有する。
テーブル400は、加工対象であるワークを保持するための装置であり、横形マシニングセンタ、立形マシニングセンタまたは複合加工機などの工作機械に備わっている。回転テーブル機構300は、テーブル400に対して着脱可能に接続される。
回転テーブル機構300は、工作機械に備わるテーブル400に対して、後付けの仕様として準備された装置であってもよい。
テーブル400は、第2回転テーブル410を有する。第2回転テーブル410は、第2軸170を中心に回転可能に設けられている。第2回転テーブル410は、テーブル400に内蔵されたモータ(不図示)から回転運動が入力されることによって回転する。第2回転テーブル410は、モータからの回転運動が直接、伝達されるDD駆動方式により回転する。
回転テーブル機構300は、第2回転テーブル410の面板部412に載置されている。回転テーブル機構300は、第1回転テーブル21と、テーブルベース16とを有する。テーブルベース16は、全体として、第1軸110を中心とする筒形状をなしている。テーブルベース16は、周り止め251によって、第1軸110の周方向において回転しないように固定されている。周り止め251は、たとえば、テーブル400のテーブルベースに取り付けられている。
回転テーブル機構300は、遊星歯車機構50と、シフト機構部41とを有する。遊星歯車機構50は、サンギヤ51と、キャリア52と、複数のピニオンギヤ53と、リングギヤ54とを有する。
サンギヤ51は、第1軸110を中心に配置されている。サンギヤ51は、第1軸110を中心に回転可能なように支持されている。本実施の形態では、サンギヤ51が、第1回転テーブル21とは別体に設けられている。サンギヤ51は、シフト機構部41(後述するピストン223)によって、第1軸110を中心に回転可能なように支持されている。サンギヤ51は、第1回転テーブル21のシャフト部23の外周側に設けられている。サンギヤ51は、外歯車51aを有する。外歯車51aは、サンギヤ51の外周面に設けられている。
リングギヤ54は、第1軸110を中心に配置されている。リングギヤ54は、第1軸110を中心に回転可能なように支持されている。リングギヤ54は、内歯車54aを有する。内歯車54aは、リングギヤ54の内周面に設けられている。内歯車54aは、第1軸110の半径方向において、サンギヤ51の外歯車51aと間隔を開けて対向している。本実施の形態では、リングギヤ54が、テーブルベース16に設けられている。リングギヤ54は、第1軸110の周方向において固定されている。
ピニオンギヤ53は、サンギヤ51およびリングギヤ54の間に配置されている。ピニオンギヤ53は、中心軸120を中心とする円筒形状を有する。ピニオンギヤ53は、外歯車53aを有する。外歯車53aは、ピニオンギヤ53の外周面に設けられている。外歯車53aは、第1軸110の半径方向外側でリングギヤ54の内歯車54aと噛み合い、第1軸110の半径方向内側でサンギヤ51の外歯車51aと噛み合っている。
キャリア52は、ピニオンギヤ53を回転可能に支持するとともに、複数のピニオンギヤ53を一体に保持している。
キャリア52は、複数のピニオンシャフト36を有する。ピニオンシャフト36は、第1軸110の軸方向に延びている。ピニオンシャフト36は、中心軸120を中心とする軸形状を有する。複数のピニオンギヤ53は、それぞれ、複数のピニオンシャフト36によって、中心軸120を中心に回転可能なように支持されている。ピニオンシャフト36は、ピニオンギヤ53の内周側に挿入されている。ピニオンシャフト36およびピニオンギヤ53の間には、軸受け37が介挿されている。
キャリア52は、ベース部261をさらに有する。ベース部261は、全体として、第1軸110に直交する平面に平行な円盤形状を有する。ピニオンシャフト36は、中心軸120の軸方向に延びる端部において、ベース部261に接続されている。キャリア52は、テーブルベース16によって、第1軸110を中心に回転可能なように支持されている。キャリア52およびテーブルベース16の間には、軸受けユニット15が介挿されている。軸受けユニット15は、第1軸110の半径方向の力を支えるラジアル軸受けと、第1軸110の軸方向の力を支えるスラスト軸受けとを含む。
キャリア52(ベース部261)は、第1軸110の軸方向における他方端側においてテーブルベース16の開口を塞ぐように設けられている。キャリア52(ベース部261)は、第2回転テーブル410(面板部412)に接続されている。ベース部261は、ボルト等を用いて、第2回転テーブル410に締結されている。第2回転テーブル410の回転中心である第2軸170は、第1回転テーブル21の回転中心である第1軸110の延長線上で延びている。キャリア52には、第2回転テーブル410を通じて、テーブル400からの回転運動が入力される。
回転テーブル機構300は、第6係合部211と、第7係合部231とをさらに有する。第6係合部211および第7係合部231は、第1回転テーブル21と一体に設けられており、第1回転テーブル21とともに第1軸110を中心に回転する。
第6係合部211は、シャフト部23に設けられている。第6係合部211は、第1軸110の軸方向において、面板部22および第7係合部231の間に配置されている。第6係合部211は、第1軸110の軸方向においてサンギヤ51と対向している。
第6係合部211は、第6係合面211aを有する。サンギヤ51は、第8係合面51bをさらに有する。第6係合面211aおよび第8係合面51bは、第1軸110に直交する平面に平行に配置されている。第6係合面211aおよび第8係合面51bは、第1軸110の軸方向において、互いに隙間を開けて対面している。第6係合面211aおよび第8係合面51bには、複数の歯が第1軸110の周方向に並んで設けられている。
第7係合部231は、第1軸110を中心とするリング形状の平板からなる。第7係合部231は、摩擦係合が可能な部材(摩擦クラッチ等)からなる。第7係合部231は、面板部22から第1軸110の軸方向に突出するシャフト部23の先端部に取り付けられている。第7係合部231は、第1軸110の軸方向において後述するピストン223と対向している。
シフト機構部41は、遊星歯車機構50を、キャリア52に入力された回転運動を等速で第1回転テーブル21に出力する第1状態と、キャリア52に入力された回転運動を増速して第1回転テーブル21に出力する第2状態との間でシフトさせる。シフト機構部41は、第1状態において、キャリア52および第1回転テーブル21を連結し、第2状態において、サンギヤ51および第1回転テーブル21を連結する。
シフト機構部41は、第1ハウジング221と、第2ハウジング222と、ピストン223とを有する。第1ハウジング221、第2ハウジング222およびピストン223は、第1軸110を中心に配置されている。
第1ハウジング221は、キャリア52(ベース部261)に固定されている。第1ハウジング221は、全体として、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。第7係合部231は、第1軸110の軸方向において、第1ハウジング221およびピストン223の間に配置されている。第2ハウジング222は、第1ハウジング221に固定されている。第2ハウジング222は、全体として、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。第2ハウジング222は、第1ハウジング221から、第1軸110の軸方向においてベース部261より遠ざかる方向に立ち上がるように設けられている。
ピストン223は、全体として、第1軸110を中心とする円筒形状を有する。ピストン223は、第1軸110の軸方向において、サンギヤ51および第1ハウジング221の間に配置されている。ピストン223は、第1軸110の半径方向において、サンギヤ51およびシャフト部23の間に配置されている。第1軸110の半径方向におけるサンギヤ51およびピストン223の間には、軸受け226が介挿されている。
ピストン223は、第1ハウジング221および第2ハウジング222の内周側に嵌装されている。ピストン223は、第1軸110の軸方向においてスライド動作が可能なように支持されている。ピストン223は、鍔部224を有する。鍔部224は、中心軸130に半径方向外側に向けて鍔状に広がっている。
第1ハウジング221および第2ハウジング222は、ピストン223とともに、油圧室241および油圧室242を区画形成している。油圧室241および油圧室242は、第1軸110の軸方向において鍔部224を挟んだ一方の側および他方の側に設けられている。
回転テーブル機構300は、動力供給部91をさらに有する。動力供給部91は、シフト機構部41に対して、ピストン223を第1軸110の軸方向にスライド動作するための動力(油圧)を供給する。動力供給部91は、油圧配管を通じて、油圧室241および油圧室242に接続されている。動力供給部91は、油圧室241および油圧室242のいずれか一方の油圧室に対して選択的に油を供給可能なように構成されている。
図9に示されるように、遊星歯車機構50を第1状態にシフトさせるために、動力供給部91から油圧室241に対して油圧が供給され、動力供給部91から油圧室242に対する油圧供給が停止される。油圧室241が拡張することによって、ピストン223が、第1軸110の軸方向においてキャリア52(ベース部261)に近づく方向にスライド動作する。
このとき、第7係合部231が、第1軸110の軸方向において、ピストン223および第1ハウジング221により挟持されることによって、キャリア52および第1回転テーブル21が連結される遊星歯車機構50の第1状態が得られる。テーブル400からの回転運動が入力されるキャリア52と、第1回転テーブル21とが直結され、一体に回転することによって、第1回転テーブル21を低速高トルクで駆動させることができる。
図10に示されるように、遊星歯車機構50を第2状態にシフトさせるために、動力供給部91から油圧室242に対して油圧が供給され、動力供給部91から油圧室241に対する油圧供給が停止される。油圧室242が拡張することによって、ピストン223が、第1軸110の軸方向においてキャリア52(ベース部261)から遠ざかる方向にスライド動作する。サンギヤ51は、ピストン223とともに、第1軸110の軸方向においてキャリア52(ベース部261)から遠ざかる方向にスライド動作する。
このとき、第6係合面211aおよび第8係合面51bが接触することによって、第6係合部211と、シャフト部23とが係合される。これにより、第1回転テーブル21およびサンギヤ51が連結される遊星歯車機構50の第2状態が得られる。テーブル400からの回転運動が入力されるキャリア52の回転に伴って、ピニオンギヤ53が、自転しながら公転することによって、キャリア52の回転運動が増速されて、サンギヤ51に伝達される。これにより、サンギヤ51と連結された第1回転テーブル21を高速低トルクで駆動させることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるテーブルユニット200および回転テーブル機構300によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、たとえば、工作機械に搭載される回転テーブルに適用される。
12,15 軸受けユニット、14,37,226 軸受け、16 テーブルベース、18 蓋部材、21 第1回転テーブル、22,412 面板部、23 シャフト部、26 第3係合部、26a 第3係合面、27 第5係合部、27a 第5係合面、31 第1係合部、31a 第1係合面、32 第2係合部、32a 第2係合面、36 ピニオンシャフト、41 シフト機構部、42 動作体、43,224 鍔部、44 係止部、46,72 ハウジング、50 遊星歯車機構、51 サンギヤ、51a,53a 外歯車、51b 第8係合面、52 キャリア、53 ピニオンギヤ、54 リングギヤ、54a 内歯車、61 モータ、62 ステータ、63 ロータ、66 第4係合部、66a 第4係合面、71 ブレーキ機構部、73,223 ピストン、73a ブレーキ面、74,83,84 付勢部材、75,81,82,241,242 油圧室、91 動力供給部、100,300 回転テーブル機構、110 第1軸、120,130 中心軸、140 内部空間、170 第2軸、200 テーブルユニット、211 第6係合部、211a 第6係合面、221 第1ハウジング、222 第2ハウジング、231 第7係合部、251 周り止め、261 ベース部、400 テーブル、410 第2回転テーブル。
この発明の1つの局面に従った回転テーブル機構は、第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転テーブルと、回転運動が入力される遊星歯車機構と、遊星歯車機構を、入力された回転運動を等速で第1回転テーブルに出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して第1回転テーブルに出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部とを備える。遊星歯車機構は、第1回転テーブルに設けられ、第1軸を中心に配置されるサンギヤと、回転運動が入力され、第1軸を中心に配置されるリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの間に配置される複数のピニオンギヤと、各ピニオンギヤを回転可能に支持するとともに、複数のピニオンギヤを一体に保持するキャリアとを有する。シフト機構部は、第1状態において、サンギヤ、リングギヤおよびキャリアを互いに連結し、第2状態において、キャリアを固定し、サンギヤおよびリングギヤを解放する。
この発明の別の局面に従った回転テーブル機構は、第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転テーブルと、回転運動が入力される遊星歯車機構と、遊星歯車機構を、入力された回転運動を等速で第1回転テーブルに出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して第1回転テーブルに出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部とを備える。
この発明の1つの局面に従ったテーブルユニットは、回転テーブル機構と、回転テーブル機構が着脱可能に接続されるテーブルとを備える。回転テーブル機構は、第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転テーブルと、回転運動が入力される遊星歯車機構と、遊星歯車機構を、入力された回転運動を等速で第1回転テーブルに出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して第1回転テーブルに出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部とを備える。遊星歯車機構は、第1軸を中心に配置されるサンギヤと、第1軸を中心に配置され、第1軸を中心とする回転が規制されるリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの間に配置される複数のピニオンギヤと、回転運動が入力され、各ピニオンギヤを回転可能に支持するとともに、複数のピニオンギヤを一体に保持するキャリアとを有する。シフト機構部は、第1状態において、キャリアおよび第1回転テーブルを連結し、第2状態において、サンギヤおよび第1回転テーブルを連結する。テーブルは、キャリアが接続され、第1軸の延長線上で延びる第2軸を中心に回転可能な第2回転テーブルを有する。
この発明の別の局面に従ったテーブルユニットは、上述のいずれかに記載の回転テーブル機構と、回転テーブル機構が着脱可能に接続されるテーブルとを備える。テーブルは、キャリアが接続され、第1軸の延長線上で延びる第2軸を中心に回転可能な第2回転テーブルを有する。

Claims (10)

  1. 第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転テーブルと、
    回転運動が入力される遊星歯車機構と、
    前記遊星歯車機構を、入力された回転運動を等速で前記第1回転テーブルに出力する第1状態と、入力された回転運動を増速して前記第1回転テーブルに出力する第2状態との間でシフトさせるシフト機構部とを備える、回転テーブル機構。
  2. 前記遊星歯車機構は、
    前記第1回転テーブルに設けられ、前記第1軸を中心に配置されるサンギヤと、
    回転運動が入力され、前記第1軸を中心に配置されるリングギヤと、
    前記サンギヤおよび前記リングギヤの間に配置される複数のピニオンギヤと、
    各前記ピニオンギヤを回転可能に支持するとともに、複数の前記ピニオンギヤを一体に保持するキャリアとを有し、
    前記シフト機構部は、前記第1状態において、前記サンギヤ、前記リングギヤおよび前記キャリアを互いに連結し、前記第2状態において、前記キャリアを固定し、前記サンギヤおよび前記リングギヤを解放する、請求項1に記載の回転テーブル機構。
  3. 前記シフト機構部は、前記遊星歯車機構を、前記第1状態と、前記第2状態と、前記サンギヤ、前記リングギヤおよび前記キャリアを解放する第3状態との間でシフトさせる、請求項2に記載の回転テーブル機構。
  4. 前記シフト機構部により前記遊星歯車機構が前記第3状態にシフトされた場合に、前記リングギヤの回転を規制するブレーキ機構部をさらに備える、請求項3に記載の回転テーブル機構。
  5. 前記シフト機構部は、
    前記キャリアに接続され、前記キャリアを、前記遊星歯車機構を前記第1状態にシフトさせる第1位置と、前記遊星歯車機構を前記第2状態にシフトさせる第2位置と、前記遊星歯車機構を前記第3状態にシフトさせる第3位置との間で、前記第1軸の軸方向にスライド動作させる動作体と、
    前記動作体に対して、前記キャリアを前記第3位置に保持するための付勢力を作用させる付勢部材と、
    前記動作体に対して、前記キャリアを前記第3位置から前記第1位置および前記第2位置の各位置にスライド動作させるための動力を供給する動力供給部とを有する、請求項3または4に記載の回転テーブル機構。
  6. 前記シフト機構部は、前記キャリアに接続され、前記キャリアを、前記遊星歯車機構を前記第1状態にシフトさせる第1位置と、前記遊星歯車機構を前記第2状態にシフトさせる第2位置と、前記第1位置および前記第2位置の間に位置し、前記遊星歯車機構を前記第3状態にシフトさせる第3位置との間で、前記第1軸の軸方向にスライド動作させる動作体を有する、請求項3から5のいずれか1項に記載の回転テーブル機構。
  7. 前記キャリアは、
    前記第1軸の軸方向に延び、複数の前記ピニオンギヤをそれぞれ回転可能に支持する複数のピニオンシャフトと、
    前記第1軸の軸方向における前記ピニオンシャフトの一方端に設けられる第1係合部と、
    前記第1軸の軸方向における前記ピニオンシャフトの他方端に設けられる第2係合部とを有し、さらに、
    前記第1回転テーブルと一体に設けられ、前記第1軸の軸方向において前記第1係合部と対向して配置される第3係合部と、
    前記リングギヤと一体に設けられ、前記第1軸の軸方向において前記第1係合部と対向し、かつ、前記第1軸の半径方向において前記第3係合部と並んで配置される第4係合部と、
    前記第1軸の軸方向において前記第2係合部と対向して配置される第5係合部とを備え、
    前記キャリアが前記第1位置に位置決めされた場合に、前記第1係合部と、前記第3係合部および前記第4係合部とが係合され、前記第2係合部と、前記第5係合部とが非係合とされ、前記キャリアが前記第2位置に位置決めされた場合に、前記第1係合部と、前記第3係合部および前記第4係合部とが非係合とされ、前記第2係合部と、前記第5係合部とが係合され、前記キャリアが前記第3位置に位置決めされた場合に、前記第1係合部と、前記第3係合部および前記第4係合部とが非係合とされ、前記第2係合部と、前記第5係合部とが非係合とされる、請求項6に記載の回転テーブル機構。
  8. 前記第1回転テーブルとともに、前記遊星歯車機構が配置される内部空間を形成するテーブルベースと、
    前記内部空間に配置され、前記リングギヤが設けられるロータとをさらに備える、請求項2から7のいずれか1項に記載の回転テーブル機構。
  9. 前記遊星歯車機構は、
    前記第1軸を中心に配置されるサンギヤと、
    前記第1軸を中心に配置され、前記第1軸を中心とする回転が規制されるリングギヤと、
    前記サンギヤおよび前記リングギヤの間に配置される複数のピニオンギヤと、
    回転運動が入力され、各前記ピニオンギヤを回転可能に支持するとともに、複数の前記ピニオンギヤを一体に保持するキャリアとを有し、
    前記シフト機構部は、前記第1状態において、前記キャリアおよび前記第1回転テーブルを連結し、前記第2状態において、前記サンギヤおよび前記第1回転テーブルを連結する、請求項1に記載の回転テーブル機構。
  10. 請求項1または9に記載の回転テーブル機構と、
    前記回転テーブル機構が着脱可能に接続されるテーブルとを備え、
    前記テーブルは、前記キャリアが接続され、前記第1軸の延長線上で延びる第2軸を中心に回転可能な第2回転テーブルを有する、テーブルユニット。
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