JPH0892187A - 2−フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、その製造方法及びそれを用いる2−フルオロシクロプロピルアミン類の製造方法 - Google Patents
2−フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、その製造方法及びそれを用いる2−フルオロシクロプロピルアミン類の製造方法Info
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- JPH0892187A JPH0892187A JP22694994A JP22694994A JPH0892187A JP H0892187 A JPH0892187 A JP H0892187A JP 22694994 A JP22694994 A JP 22694994A JP 22694994 A JP22694994 A JP 22694994A JP H0892187 A JPH0892187 A JP H0892187A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式〔I〕
(式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表す。)で示
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類。 【効果】 本発明によれば、カルボヒドラジド類〔I〕
を経由することにより、2-フルオロシクロプロパンカル
ボン酸エステルから2工程という短工程で目的とする2-
フルオロシクロプロピルアミン類を製造し得る。加え
て、高価な酸アジドを使用することなしで2-フルオロシ
クロプロピルアミン類を製造し得るので、本発明はこの
点でも工業的に有利である。
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類。 【効果】 本発明によれば、カルボヒドラジド類〔I〕
を経由することにより、2-フルオロシクロプロパンカル
ボン酸エステルから2工程という短工程で目的とする2-
フルオロシクロプロピルアミン類を製造し得る。加え
て、高価な酸アジドを使用することなしで2-フルオロシ
クロプロピルアミン類を製造し得るので、本発明はこの
点でも工業的に有利である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下式〔I〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表す。)で示
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、
その製造方法及びそれを用いる式〔III 〕 (式中、Xは前記と同じ意味を表し、YHは酸を表
す。)で示される2-フルオロシクロプロピルアミン類の
製造方法に関する。
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、
その製造方法及びそれを用いる式〔III 〕 (式中、Xは前記と同じ意味を表し、YHは酸を表
す。)で示される2-フルオロシクロプロピルアミン類の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】2-フル
オロシクロプロピルアミン類〔III 〕は、キノロン系抗
菌剤の製造原料として知られており、出発原料として2-
フルオロシクロプロパンカルボン酸エステル類を用い、
これを加水分解して2-フルオロシクロプロパンカルボン
酸類を得、次いでこれにアルコールの存在下にジフェニ
ル燐酸アジドを反応させて1−アルコキシカルボニルア
ミノ−2-フルオロシクロプロパン類を得、しかる後にこ
れを加水分解するという3工程を経ることにより製造す
ることも知られている(特開昭62-12760号公報、特開平
2-231475公報) 。しかしながら、2-フルオロシクロプロ
パンカルボン酸エステル類を加水分解してカルボン酸類
を経由する公知方法においては、製造工程が3工程と長
く煩雑な操作を必要とするという難点の他に、原料とし
て高価なジフェニル燐酸アジドを使用するという難点が
あった。
オロシクロプロピルアミン類〔III 〕は、キノロン系抗
菌剤の製造原料として知られており、出発原料として2-
フルオロシクロプロパンカルボン酸エステル類を用い、
これを加水分解して2-フルオロシクロプロパンカルボン
酸類を得、次いでこれにアルコールの存在下にジフェニ
ル燐酸アジドを反応させて1−アルコキシカルボニルア
ミノ−2-フルオロシクロプロパン類を得、しかる後にこ
れを加水分解するという3工程を経ることにより製造す
ることも知られている(特開昭62-12760号公報、特開平
2-231475公報) 。しかしながら、2-フルオロシクロプロ
パンカルボン酸エステル類を加水分解してカルボン酸類
を経由する公知方法においては、製造工程が3工程と長
く煩雑な操作を必要とするという難点の他に、原料とし
て高価なジフェニル燐酸アジドを使用するという難点が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる工
業上の難点を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、2-フ
ルオロシクロプロパンカルボン酸エステル類にヒドラジ
ンを反応せしめて2-フルオロシクロプロパンカルボヒド
ラジド類〔I〕を経由させれば、これに水及び酸の存在
下で、亜硝酸低級アルキルを反応させることにより一挙
にしかもジフェニル燐酸アジドを使用することなしに2-
フルオロシクロプロピルアミン類を製造し得ることを見
出し本発明を完成した。
業上の難点を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、2-フ
ルオロシクロプロパンカルボン酸エステル類にヒドラジ
ンを反応せしめて2-フルオロシクロプロパンカルボヒド
ラジド類〔I〕を経由させれば、これに水及び酸の存在
下で、亜硝酸低級アルキルを反応させることにより一挙
にしかもジフェニル燐酸アジドを使用することなしに2-
フルオロシクロプロピルアミン類を製造し得ることを見
出し本発明を完成した。
【0004】すなわち本発明は、式〔I〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表す。)で示
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、
その製造方法及びそれを用いる2-フルオロシクロプロピ
ルアミン類〔III 〕の製造方法を提供するものである。
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、
その製造方法及びそれを用いる2-フルオロシクロプロピ
ルアミン類〔III 〕の製造方法を提供するものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。2-フルオ
ロシクロプロパンカルボヒドラジド類〔I〕におけるX
としては、例えば水素原子、塩素原子、臭素原子、フッ
素原子等のハロゲン原子が挙げられる。具体化合物とし
ては、例えば2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジ
ド、2-フルオロ-2- クロロシクロプロパンカルボヒドラ
ジド、2-フルオロ-2- ブロモシクロプロパンカルボヒド
ラジド等があげられる。またカルボヒドラジド類〔I〕
は、異性体が存在する場合にはいかなる異性体であって
も良く、異性体の混合物であっても良い。例えばフッ素
とカルボヒドラジド基がシスの関係にあるものであって
も、トランスの関係にあるものであっても、両者の混合
物であっても良い。また光学活性体であっても、ラセミ
体であっても良い。
ロシクロプロパンカルボヒドラジド類〔I〕におけるX
としては、例えば水素原子、塩素原子、臭素原子、フッ
素原子等のハロゲン原子が挙げられる。具体化合物とし
ては、例えば2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジ
ド、2-フルオロ-2- クロロシクロプロパンカルボヒドラ
ジド、2-フルオロ-2- ブロモシクロプロパンカルボヒド
ラジド等があげられる。またカルボヒドラジド類〔I〕
は、異性体が存在する場合にはいかなる異性体であって
も良く、異性体の混合物であっても良い。例えばフッ素
とカルボヒドラジド基がシスの関係にあるものであって
も、トランスの関係にあるものであっても、両者の混合
物であっても良い。また光学活性体であっても、ラセミ
体であっても良い。
【0006】カルボヒドラジド類〔I〕は、例えば式
〔II〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表し、Rは低
級アルキル基を表す。)で示される2-フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸エステル類に、ヒドラジンを反応させ
ることにより製造し得る。
〔II〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表し、Rは低
級アルキル基を表す。)で示される2-フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸エステル類に、ヒドラジンを反応させ
ることにより製造し得る。
【0007】2-フルオロシクロプロパンカルボン酸エス
テル類〔II〕におけるXとしては、例えば水素原子、塩
素、臭素、フッ素等のハロゲン原子が挙げられる。また
Rとしては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル等の低級アルキル基が挙げられる。
テル類〔II〕におけるXとしては、例えば水素原子、塩
素、臭素、フッ素等のハロゲン原子が挙げられる。また
Rとしては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル等の低級アルキル基が挙げられる。
【0008】カルボン酸エステル類〔II〕の代表例とし
ては、例えば2-フルオロシクロプロパンカルボン酸、2-
フルオロ-2- クロロシクロプロパンカルボン酸、2-フル
オロ-2- ブロモシクロプロパンカルボン酸等のメチルエ
ステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエ
ステル、ペンチルエステルなどが挙げられる。またカル
ボン酸エステル類〔II〕は、異性体が存在する場合には
いかなる異性体であっても、異性体の混合物であっても
使用し得る。
ては、例えば2-フルオロシクロプロパンカルボン酸、2-
フルオロ-2- クロロシクロプロパンカルボン酸、2-フル
オロ-2- ブロモシクロプロパンカルボン酸等のメチルエ
ステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエ
ステル、ペンチルエステルなどが挙げられる。またカル
ボン酸エステル類〔II〕は、異性体が存在する場合には
いかなる異性体であっても、異性体の混合物であっても
使用し得る。
【0009】ヒドラジンは、含水品であっても良く、カ
ルボン酸エステル類〔II〕に対して、通常1〜10モル倍
使用される。
ルボン酸エステル類〔II〕に対して、通常1〜10モル倍
使用される。
【0010】反応は、無溶媒下でも実施し得るが、通常
は溶媒下に実施される。溶媒としては、反応に実質的に
不活性な溶媒、例えばメタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類、クロロホルム、塩化メチレン
等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、メチル t-
ブチルエーテル等のエーテル類などが挙げられるが、メ
タノール、エタノール、プロパノーる等のアルコール類
が好ましく使用される。溶媒を使用する場合、その使用
量は、カルボン酸エステル類〔II〕に対して通常0.5 〜
20wt倍である。
は溶媒下に実施される。溶媒としては、反応に実質的に
不活性な溶媒、例えばメタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類、クロロホルム、塩化メチレン
等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、メチル t-
ブチルエーテル等のエーテル類などが挙げられるが、メ
タノール、エタノール、プロパノーる等のアルコール類
が好ましく使用される。溶媒を使用する場合、その使用
量は、カルボン酸エステル類〔II〕に対して通常0.5 〜
20wt倍である。
【0011】反応温度は、通常20〜100 ℃であり、反応
時間は通常0.5 〜20時間程度である。 反応は、原料で
あるカルボン酸エステル類〔II〕の立体配置を保持した
まま進行する。生成したカルボヒドラジド類〔I〕は、
反応マスから低沸物を留去することにより取り出すこと
ができる。また必要に応じてカラムクロマト、再結晶等
の手段によりさらに精製することもできる。
時間は通常0.5 〜20時間程度である。 反応は、原料で
あるカルボン酸エステル類〔II〕の立体配置を保持した
まま進行する。生成したカルボヒドラジド類〔I〕は、
反応マスから低沸物を留去することにより取り出すこと
ができる。また必要に応じてカラムクロマト、再結晶等
の手段によりさらに精製することもできる。
【0012】次に、カルボヒドラジド類〔I〕に、水及
び酸の存在下、亜硝酸低級アルキルを反応させることを
特徴とするアミン類〔III 〕の製造方法について説明す
る。
び酸の存在下、亜硝酸低級アルキルを反応させることを
特徴とするアミン類〔III 〕の製造方法について説明す
る。
【0013】亜硝酸低級アルキルにおける低級アルキル
としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプ
ロピル、n-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、アミル等が
挙げられるが、好ましくはn-ブチル、t-ブチルである。
亜硝酸低級アルキルとしては、亜硝酸n-ブチル、亜硝酸
t-ブチル等が通常使用される。亜硝酸低級アルキルの使
用量は、カルボヒドラジド類〔I〕に対して、通常0.9
〜3モル倍、好ましくは1〜1.5 モル倍である。
としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプ
ロピル、n-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、アミル等が
挙げられるが、好ましくはn-ブチル、t-ブチルである。
亜硝酸低級アルキルとしては、亜硝酸n-ブチル、亜硝酸
t-ブチル等が通常使用される。亜硝酸低級アルキルの使
用量は、カルボヒドラジド類〔I〕に対して、通常0.9
〜3モル倍、好ましくは1〜1.5 モル倍である。
【0014】また酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン
酸等の鉱酸類、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸類、酢酸、プ
ロピオン酸等のカルボン酸類などが挙げられるが、通常
は塩酸が使用される。酸の使用量は、カルボヒドラジド
類〔I〕に対して、通常0.9 〜3当量程度である。
酸等の鉱酸類、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸類、酢酸、プ
ロピオン酸等のカルボン酸類などが挙げられるが、通常
は塩酸が使用される。酸の使用量は、カルボヒドラジド
類〔I〕に対して、通常0.9 〜3当量程度である。
【0015】水はカルボヒドラジド類〔I〕に対して、
通常1〜20wt倍程度用いられるが、有機溶媒を共存させ
る場合は、通常0.1 〜20wt倍程度である。有機溶媒とし
ては、反応に実質的に不活性な溶媒、例えばクロロホル
ム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジエチルエ
ーテル、メチル t- ブチルエーテル等のエーテル類など
が挙げられる。有機溶媒を使用する場合、その使用量
は、カルボヒドラジド類〔I〕に対して通常0.1 〜20wt
倍である。
通常1〜20wt倍程度用いられるが、有機溶媒を共存させ
る場合は、通常0.1 〜20wt倍程度である。有機溶媒とし
ては、反応に実質的に不活性な溶媒、例えばクロロホル
ム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジエチルエ
ーテル、メチル t- ブチルエーテル等のエーテル類など
が挙げられる。有機溶媒を使用する場合、その使用量
は、カルボヒドラジド類〔I〕に対して通常0.1 〜20wt
倍である。
【0016】反応温度は、通常−10〜100 ℃程度であ
り、反応時間は、通常0.5 〜20時間程度である。反応
は、原料であるカルボン酸エステル類〔II〕の立体配置
を保持したまま進行する。生成したアミン類〔III 〕
は、反応マスから低沸物を留去することにより取り出す
ことができる。また必要に応じてカラムクロマト、再結
晶等の手段によりさらに精製することもできる。かくし
てアミン類〔III 〕が得られるが、その代表例として
は、例えば2-フルオロシクロプロピルアミン、2-フルオ
ロ-2- クロロシクロプロピルアミン、2-フルオロ-2- ブ
ロモシクロプロピルアミン等の鉱酸塩、スルホン酸塩、
カルボン酸塩などが挙げられる。
り、反応時間は、通常0.5 〜20時間程度である。反応
は、原料であるカルボン酸エステル類〔II〕の立体配置
を保持したまま進行する。生成したアミン類〔III 〕
は、反応マスから低沸物を留去することにより取り出す
ことができる。また必要に応じてカラムクロマト、再結
晶等の手段によりさらに精製することもできる。かくし
てアミン類〔III 〕が得られるが、その代表例として
は、例えば2-フルオロシクロプロピルアミン、2-フルオ
ロ-2- クロロシクロプロピルアミン、2-フルオロ-2- ブ
ロモシクロプロピルアミン等の鉱酸塩、スルホン酸塩、
カルボン酸塩などが挙げられる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、カルボヒドラジド類
〔I〕を経由することにより、カルボン酸エステル類
〔II〕から2工程という短工程で目的とするアミン類
〔III 〕を製造し得る。加えて、高価な酸アジドを使用
することなしでアミン類〔III 〕を製造し得るので、本
発明はこの点でも工業的に有利である。
〔I〕を経由することにより、カルボン酸エステル類
〔II〕から2工程という短工程で目的とするアミン類
〔III 〕を製造し得る。加えて、高価な酸アジドを使用
することなしでアミン類〔III 〕を製造し得るので、本
発明はこの点でも工業的に有利である。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0019】実施例1 メタノール200g、ヒドラジン1水和物94.7g からなる混
合物を攪拌下に加熱して還流温度に昇温した後、これに
シス-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸エチル50g
を1時間かけて滴下した。次いでさらに同温度で7時間
攪拌を続けた後、低沸物を留去することにより白色固体
の粗シス-2- フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド
44.9gを得た。 これをイソプロパノールから再結晶す
ることにより精シス-2- フルオロシクロプロパンカルボ
ヒドラジド39.1g を得た。融点は 94 ℃であった。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.07-1.18(m,1H) 、1.60-1.86(m,2H) 、3.46-3.74
(brS,2H) 、4.71(dddd,J=4.0,4.0,9.6,65.3Hz) 、7.29-
7.67(brS,1H)
合物を攪拌下に加熱して還流温度に昇温した後、これに
シス-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸エチル50g
を1時間かけて滴下した。次いでさらに同温度で7時間
攪拌を続けた後、低沸物を留去することにより白色固体
の粗シス-2- フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド
44.9gを得た。 これをイソプロパノールから再結晶す
ることにより精シス-2- フルオロシクロプロパンカルボ
ヒドラジド39.1g を得た。融点は 94 ℃であった。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.07-1.18(m,1H) 、1.60-1.86(m,2H) 、3.46-3.74
(brS,2H) 、4.71(dddd,J=4.0,4.0,9.6,65.3Hz) 、7.29-
7.67(brS,1H)
【0020】実施例2 メタノール20g 、シス-2- フルオロシクロプロパンカル
ボン酸エチル5g、無水ヒドラジン6.06g からなる混合物
を攪拌下に加熱して7時間還流させた。次いで、低沸物
を留去することにより白色固体粗シス-2- フルオロシク
ロプロパンカルボヒドラジド 4.69gを得た。
ボン酸エチル5g、無水ヒドラジン6.06g からなる混合物
を攪拌下に加熱して7時間還流させた。次いで、低沸物
を留去することにより白色固体粗シス-2- フルオロシク
ロプロパンカルボヒドラジド 4.69gを得た。
【0021】実施例3 水 25gを攪拌下に60℃に昇温した後、これに実施例1に
準拠して得た精シス-2- フルオロシクロプロパンカルボ
ヒドラジド 5g と水 25gと36%塩酸 4.93gからなる混合
物及び亜硝酸n-ブチル 4.58gとを1時間かけて同時滴下
し、さらに同温度で3時間攪拌を続けた。次いで、反応
混合物をクロロホルム25g で2回洗浄した後、低沸物を
留去することにより、シス-2- フルオロシクロプロピル
アミン塩酸塩を含む黄白色の固体4.16gを得た。 1H-NM
R内標準法で分析したところ、純度は53%であった。
準拠して得た精シス-2- フルオロシクロプロパンカルボ
ヒドラジド 5g と水 25gと36%塩酸 4.93gからなる混合
物及び亜硝酸n-ブチル 4.58gとを1時間かけて同時滴下
し、さらに同温度で3時間攪拌を続けた。次いで、反応
混合物をクロロホルム25g で2回洗浄した後、低沸物を
留去することにより、シス-2- フルオロシクロプロピル
アミン塩酸塩を含む黄白色の固体4.16gを得た。 1H-NM
R内標準法で分析したところ、純度は53%であった。
【0022】実施例4 実施例1に準拠して得た精シス-2- フルオロシクロプロ
パンカルボヒドラジド1g 、水 10g、36%塩酸 0.99gか
らなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸n-ブ
チル 1g を加え、氷冷下にさらに3時間攪拌を続けた。
次いで、これを80℃に加熱した水 5g に1 時間かけて加
え、同温度でさらに4時間攪拌した後、低沸分を留去す
ることによりシス-2- フルオロシクロプロピルアミン塩
酸塩を含む黄白色の固体 0.823g を得た。 純度は65%
であった。
パンカルボヒドラジド1g 、水 10g、36%塩酸 0.99gか
らなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸n-ブ
チル 1g を加え、氷冷下にさらに3時間攪拌を続けた。
次いで、これを80℃に加熱した水 5g に1 時間かけて加
え、同温度でさらに4時間攪拌した後、低沸分を留去す
ることによりシス-2- フルオロシクロプロピルアミン塩
酸塩を含む黄白色の固体 0.823g を得た。 純度は65%
であった。
【0023】実施例5 実施例1に準拠して得た精シス-2- フルオロシクロプロ
パンカルボヒドラジド1g 、水 5g 、36%塩酸 0.45gか
らなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸n-ブ
チル 0.917g を加え、氷冷下にさらに5時間攪拌を続け
た。次いで、36%塩酸 0.557g を加えた後、これを60℃
に加熱した水 5g に1 時間かけて加えて、同温度でさら
に4時間攪拌した。次いで、低沸分を留去することによ
りシス-2- フルオロシクロプロピルアミン塩酸塩を含む
黄白色の固体 0.817g を得た。 純度は64%であった。
パンカルボヒドラジド1g 、水 5g 、36%塩酸 0.45gか
らなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸n-ブ
チル 0.917g を加え、氷冷下にさらに5時間攪拌を続け
た。次いで、36%塩酸 0.557g を加えた後、これを60℃
に加熱した水 5g に1 時間かけて加えて、同温度でさら
に4時間攪拌した。次いで、低沸分を留去することによ
りシス-2- フルオロシクロプロピルアミン塩酸塩を含む
黄白色の固体 0.817g を得た。 純度は64%であった。
【0024】実施例6 メタノール40g 、ヒドラジン1水和物18.95gからなる混
合物を攪拌下に加熱して還流温度に昇温した後、これに
シス-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸エチル10g
を1時間かけて滴下した。次いでさらに同温度で7時間
攪拌を続けた後、低沸物を留去することにより白色固体
の粗シス-2- フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド
8.87g を得た。
合物を攪拌下に加熱して還流温度に昇温した後、これに
シス-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸エチル10g
を1時間かけて滴下した。次いでさらに同温度で7時間
攪拌を続けた後、低沸物を留去することにより白色固体
の粗シス-2- フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド
8.87g を得た。
【0025】この固体4.43g 、水20g 、36%塩酸 4.22g
からなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸t-
ブチル 4.29gを加え、氷冷下にさらに3時間攪拌を続け
た。次いで、これを60℃に加熱した水10g に1 時間かけ
て加えて、同温度でさらに3時間攪拌した。反応混合物
をクロロホルム20g で2回、メチル t- ブチルエーテル
20 g で2回洗浄した後、低沸分を留去することにより
シス-2- フルオロシクロプロピルアミン塩酸塩を含む黄
白色の固体 2.88gを得た。 純度は78%であった。
からなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸t-
ブチル 4.29gを加え、氷冷下にさらに3時間攪拌を続け
た。次いで、これを60℃に加熱した水10g に1 時間かけ
て加えて、同温度でさらに3時間攪拌した。反応混合物
をクロロホルム20g で2回、メチル t- ブチルエーテル
20 g で2回洗浄した後、低沸分を留去することにより
シス-2- フルオロシクロプロピルアミン塩酸塩を含む黄
白色の固体 2.88gを得た。 純度は78%であった。
【0026】実施例7 メタノール40g 、ヒドラジン1水和物15g からなる混合
物を攪拌下に加熱して還流温度に昇温した後、これに2-
フルオロ-2- クロロシクロプロパンカルボン酸エチル
(純度95%、アンチ体/シス体=76/24)10g を30分かけ
て滴下した。次いでさらに同温度で7時間攪拌を続けた
後、低沸物を留去することにより白色固体の2-フルオロ
-2- クロロシクロプロパンカルボヒドラジド( アンチ体
とシン体の混合物) 9.88g を得た。融点は 67-77 ℃で
あった。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.57-1.94(m,1H) 、2.11-2.36(m,2H) 、3.49(brS,2
H)、7.59(brS,1H)
物を攪拌下に加熱して還流温度に昇温した後、これに2-
フルオロ-2- クロロシクロプロパンカルボン酸エチル
(純度95%、アンチ体/シス体=76/24)10g を30分かけ
て滴下した。次いでさらに同温度で7時間攪拌を続けた
後、低沸物を留去することにより白色固体の2-フルオロ
-2- クロロシクロプロパンカルボヒドラジド( アンチ体
とシン体の混合物) 9.88g を得た。融点は 67-77 ℃で
あった。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.57-1.94(m,1H) 、2.11-2.36(m,2H) 、3.49(brS,2
H)、7.59(brS,1H)
【0027】実施例8 実施例7に準拠して得た2-フルオロ-2- クロロシクロプ
ロパンカルボヒドラジド 4.94g、水20g 、36%塩酸 3.4
4gからなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸
n-ブチル 3.41gを加え、氷冷下にさらに3時間攪拌を続
けた。次いで、この混合物を80℃に加熱した10g の水に
1 時間かけて加えて、同温度でさらに3時間攪拌した。
次いで、これをクロロホルム20g で2 回、メチル t- ブ
チルエーテルで2 回洗浄した後、低沸分を留去すること
により2-フルオロ-2- クロロシクロプロピルアミン塩酸
塩( アンチ体とシン体の混合物) を含む黄色の固体 2.3
3gを得た。1 H-NMR(CD3OD) δ: 1.82-2.36(m,2H) 、2.55-2.62(m,1H)
ロパンカルボヒドラジド 4.94g、水20g 、36%塩酸 3.4
4gからなる混合物を攪拌下に氷冷した後、これに亜硝酸
n-ブチル 3.41gを加え、氷冷下にさらに3時間攪拌を続
けた。次いで、この混合物を80℃に加熱した10g の水に
1 時間かけて加えて、同温度でさらに3時間攪拌した。
次いで、これをクロロホルム20g で2 回、メチル t- ブ
チルエーテルで2 回洗浄した後、低沸分を留去すること
により2-フルオロ-2- クロロシクロプロピルアミン塩酸
塩( アンチ体とシン体の混合物) を含む黄色の固体 2.3
3gを得た。1 H-NMR(CD3OD) δ: 1.82-2.36(m,2H) 、2.55-2.62(m,1H)
Claims (4)
- 【請求項1】式〔I〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表す。)で示
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類。 - 【請求項2】式〔II〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表し、Rは低
級アルキル基を表す。)で示される2-フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸エステル類に、ヒドラジンを反応させ
ることを特徴とする式〔I〕 (式中、Xは前記と同じ意味を表す。)で示される2-フ
ルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類の製造方法。 - 【請求項3】式〔I〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表す。)で示
される2-フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類
に、水及び酸の存在下、亜硝酸低級アルキルを反応させ
ることを特徴とする式〔III 〕 (式中、Xは前記と同じ意味を表し、YHは酸を表
す。)で示される2-フルオロシクロプロピルアミン類の
製造方法。 - 【請求項4】式〔II〕 (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を表し、Rは低
級アルキル基を表す。)で示される2-フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸エステル類に、ヒドラジンを反応させ
て式〔I〕 (式中、Xは前記と同じ意味を表す。)で示される2-フ
ルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類を得、次いで
これに水及び酸の存在下、亜硝酸低級アルキルを反応さ
せることを特徴とする式〔III 〕 (式中、Xは前記と同じ意味を表し、YHは酸を表
す。)で示される2-フルオロシクロプロピルアミン類の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22694994A JPH0892187A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 2−フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、その製造方法及びそれを用いる2−フルオロシクロプロピルアミン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22694994A JPH0892187A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 2−フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、その製造方法及びそれを用いる2−フルオロシクロプロピルアミン類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892187A true JPH0892187A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16853146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22694994A Pending JPH0892187A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 2−フルオロシクロプロパンカルボヒドラジド類、その製造方法及びそれを用いる2−フルオロシクロプロピルアミン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892187A (ja) |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22694994A patent/JPH0892187A/ja active Pending
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