JPH0892088A - 経口投与用油性組成物 - Google Patents

経口投与用油性組成物

Info

Publication number
JPH0892088A
JPH0892088A JP24854894A JP24854894A JPH0892088A JP H0892088 A JPH0892088 A JP H0892088A JP 24854894 A JP24854894 A JP 24854894A JP 24854894 A JP24854894 A JP 24854894A JP H0892088 A JPH0892088 A JP H0892088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lecithin
oral administration
odo
formulation
bioavailability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24854894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2948111B2 (ja
Inventor
Koichiro Hirano
耕一郎 平野
Katsuji Sugita
勝二 杉田
Hirotane Kagawa
博胤 香川
Eri Kaneoka
恵理 金岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shionogi and Co Ltd filed Critical Shionogi and Co Ltd
Priority to JP6248548A priority Critical patent/JP2948111B2/ja
Publication of JPH0892088A publication Critical patent/JPH0892088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2948111B2 publication Critical patent/JP2948111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の製剤化技術をもってしても達成し得な
かった高いバイオアベイラビリティを示す難水溶性薬物
の経口投与用油性組成物を提供する。 【構成】 ジヒドロチエノピリジン誘導体及びプロブコ
ールからなる群より選択された少なくとも1種の難水溶
性薬物、炭素数8〜12の中鎖脂肪酸トリグリセリド、
並びに、レシチンを含有してなる経口投与用油性組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイオアベイラビリテ
ィ等を高めるための難水溶性薬物の経口投与用油性組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水への
溶解度が極めて低い薬物を経口投与する場合には、当該
薬物の薬理作用が極めて有効なものであっても、消化管
からの吸収が悪いために、そのバイオアベイラビリティ
が食物摂取等に影響を受けやすく、安定した効果が得難
い等の問題があった。
【0003】このような難水溶性薬物の吸収性を改善す
るため、従来から、水中への溶出性を高める手段が採用
されており、例えば、ポリソルベート80、ラウリル硫
酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル等の合成系界面活
性剤を溶解補助剤として添加すること等が行われてい
た。
【0004】しかしながら、これらによって充分な効果
を引き出すためには多量の溶解補助剤を必要とし、適用
上の困難性を伴うことが多かった。また、合成系界面活
性剤は、皮膚、粘膜表面、細胞に対する毒性作用、損傷
作用等を有することが知られており、生体の内外を問わ
ず製剤添加物として直接生体に接触することから、その
使用目的、適用部位、組合せ、毒性、刺激、薬物との相
互作用等が問題となり、臨床上の問題点を克服すること
が煩雑であった。
【0005】更に、界面活性剤を添加した場合、上記問
題点のほか、ソフトカプセルの接合性が劣ることがしば
しば見いだされ、これを克服するため、薬物をポリエチ
レングリコール400、プロピレングリコール、グリセ
リン等の溶解剤に溶かした後にそのままソフトカプセル
剤とする方法等も考えられたが、剤形が大型化するう
え、消化管内で水と接触して結晶を析出する等の問題が
あった。
【0006】一方、薬物の溶出性を改善する目的で、薬
物結晶粒子を、界面活性剤、親水性の高分子等で表面処
理して濡れを改善し、若しくは、薬物自体を微細化し、
若しくは、製剤用添加剤とともに共粉砕処理して微粉化
若しくは非晶質化し、又は、共沈法、溶融法等により固
体分散体若しくは固溶体とする等の方法が考えられてい
るが、これらの方法もまた剤形が大型化し、酸化を受け
やすい薬物に対しては必ずしも有効ではない等の問題が
あった。
【0007】特開昭49−71127号公報には、医薬
品をグリセリンの中鎖脂肪酸エステルに溶解させて経口
投与する技術が開示されている。特開平1−55245
号公報には、難溶性であるニフエジピン粉末を、炭素数
20以下の脂肪酸トリグリセリドに懸濁させた油性製剤
により、薬効発現を速やかにかつ強力にし、しかも持続
時間を延長させる技術が開示されている。また、特開平
4−243841号公報には、難水溶性薬物を非イオン
性界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルに溶解させた油性製剤により、バイオアベイ
ラビリティの改善等をはかる技術が開示されている。し
かしながら、これらの技術における効果は、一定の範囲
に止まっていて、必ずしも臨床上満足しうるものではな
かった。
【0008】特開平1−25715号公報には、エステ
ル又はアミド結合を有する薬物を中鎖脂肪酸のグリセリ
ド中に懸濁又は溶解させることにより、有効成分の消化
管酵素による分解を抑制し、バイオアベイラビリティを
向上させる技術が開示されている。しかし、主として易
水溶性薬物の消化管酵素による分解を防止することを目
的とする技術であって薬物自体の水溶解性を改善するも
のではなく、酵素分解を受けない難水溶性物質を適用し
たときのバイオアベイラビリティの改良については開示
されていない。よって、本発明とは体内動態の異なる薬
物を対象としている。
【0009】また、この技術においては、レシチンが粘
度低下剤として使用されているが、課題解決のための必
須構成要素ではなく、レシチンの添加によるバイオアベ
イラビリティの向上については言及されていなかった。
【0010】福井ら(ジャーナル・オブ・ファーマコバ
イオ−ダイナミックス(J.Pharmacobio−
Dynamics)、12巻、80〜86頁(1989
年))によれば、レシチン分散体中に担持させたd−α
−トコフェロールに、中鎖脂肪酸トリグリセリドを同時
に含有させることにより、バイオアベイラビリティが向
上することが報告されている。しかしながら、これはレ
シチンを主成分とする水性懸濁液であって、中鎖脂肪酸
トリグリセリドの使用量は少量であり、これを直接、又
は、ソフトカプセル、ハードカプセル等に充填して経口
投与することは実用上困難であった。
【0011】本発明は、上記に鑑み、従来の製剤化技術
をもってしても達成し得なかった高いバイオアベイラビ
リティを示す難水溶性薬物の経口投与用油性組成物を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、経口投
与用油性組成物を、ジヒドロチエノピリジン誘導体及び
プロブコールからなる群より選択された少なくとも1種
の難水溶性薬物、炭素数8〜12の中鎖脂肪酸トリグリ
セリド、並びに、レシチンを含有させて構成するところ
にある。
【0013】本発明では、0.05mg/ml以下程度
の難水溶性薬物が対象となるが、特にジヒドロチエノピ
リジン誘導体、プロブコールが好ましい。上記ジヒドロ
チエノピリジン誘導体としては、(+)−(4S)−
4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェ
ニル)−3−イソブチルチエノ[2,3−b]ピリジン
−5−カルボン酸メチル(以下、「化合物A」という)
が好ましい。
【0014】化合物Aは、降圧薬、脳循環改善薬、脳細
胞傷害防止薬等として利用可能な血管平滑筋弛緩作用及
び中枢神経細胞傷害に対する保護作用を有するCa拮抗
薬として知られている。また、消化管酵素によるエステ
ル加水分解に対して比較的安定な薬物と考えられ、その
水溶解度は、0.1μg/ml以下である。また、プロ
ブコールは、高脂血症の治療薬として既に臨床上使用さ
れているものである。
【0015】本発明で使用される炭素数8〜12の中鎖
脂肪酸トリグリセリドとしては特に限定されず、例え
ば、ODO(日清製油社製)、ミグリオール(ミツバ貿
易社製)、パナセート(日本油脂社製)、ココナード
(花王社製)等を挙げることができる。大豆油、ゴマ油
等の高級脂肪酸が主成分のものは、本発明に係るジヒド
ロチエノピリジン誘導体を溶解させにくく、また、保存
安定性の面でも悪いので、本発明に用いるには好ましく
ない。
【0016】本明細書中において、「レシチン」とは、
リゾレシチンを含むものである。本発明で使用されるレ
シチンとしては水添レシチン(飽和型)は除外され、例
えば、天然由来のものとして、大豆レシチン、卵黄レシ
チン等及びこれらの精製体等を挙げることができるが、
大豆レシチンが好ましい。
【0017】本発明の経口投与用油性組成物の組成比
は、難水溶性薬物が0.1〜200重量部、炭素数8〜
12の中鎖脂肪酸トリグリセリドが100〜300重量
部、レシチンが0.1〜100重量部であることが好ま
しい。組成比がこれらの範囲外であると、薬物が懸濁粒
子となり、レシチン添加の効果が低減する。
【0018】特に、ジヒドロチエノピリジン誘導体を含
有する経口投与用油性組成物としては、炭素数8〜12
の中鎖脂肪酸トリグリセリド100重量部に対して、ジ
ヒドロチエノピリジン誘導体が0.1〜10重量部、レ
シチンが0.1〜10重量部であることが好ましい。組
成比がこれらの範囲外であると、上記ジヒドロチエノピ
リジン誘導体が懸濁粒子となり、レシチン添加の効果が
低減する。
【0019】本発明の経口投与用油性組成物に対して
は、必要に応じて、抗酸化剤を添加してもよい。上記抗
酸化剤としては、例えば、α−トコフェロール、ブチル
ヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、脂
溶性ビタミンC等を挙げることができる。
【0020】また、本発明の経口投与用油性組成物に対
して、中鎖脂肪酸トリグリセリド中への薬物の溶解性を
よりいっそう増すために油溶性溶解補助剤を添加しても
よい。上記油溶性溶解補助剤としては、例えば、クエン
酸トリエチル、トリアセチン等を挙げることができる。
【0021】本発明の経口投与用油性組成物は、製造方
法としては特に限定されず、通常の方法が用いられる。
しかし、経口投与用油性組成物中の薬物が懸濁状態であ
る場合には、結晶の大きさにばらつきが生じ、一定のバ
イオアベイラビリティを得るのは困難であるので、好ま
しくない。
【0022】本発明の経口投与用油性組成物は、そのま
ま経口チューブを通して、又は、ソフトカプセル若しく
はハードカプセルに充填したカプセル製剤として経口投
与することができる。
【0023】
【作用】本発明の経口投与用油性組成物は、難水溶性薬
物を炭素数8〜12の中鎖脂肪酸トリグリセリド中に溶
解し、中鎖脂肪酸トリグリセリドに対して少量のレシチ
ンを添加することにより、従来の技術をもってしても達
成し得なかった高いバイオアベイラビリティを確保でき
る。また、食事摂取の有無によるバイオアベイラビリテ
ィの変動が抑制され、安定した作用を奏することができ
る。本発明の経口投与用油性組成物では、少量のレシチ
ンの添加により、無添加のものと比較してバイオアベイ
ラビリティの倍増が可能となった。
【0024】本発明の経口投与用油性組成物は、粘膜刺
激性が無視できないといわれるポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、更には合成又は半合成の界
面活性剤を使用せず、主として、生体に対する影響が緩
徐な天然又は生体由来の脂質から構成されている極めて
単純な製剤であるので、長期にわたって安全に使用でき
る。
【0025】従来、空気中で酸化されやすい難水溶性の
薬物は、高度な製剤加工を施すことができず、また、通
常汎用されるポリエチレングリコール系、プロピレング
リコール系の溶媒、又は、これらを分子内に含有する界
面活性剤では酸化が促進されるので、これらを用いるこ
とは困難であったが、本発明の経口投与用油性組成物
は、これらの薬物の酸化をも防止することができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0027】実施例1 下記各処方による化合物Aのバイオアベイラビリティを
比較するために、体重9.1〜11.0kg(平均1
0.2kg)の油日産雄性ビーグル犬を一群の個体数を
6として用い、投与量が化合物Aについて10mg/d
ogとなるように、絶食下に水50mlとともに経口投
与した。一定時間経過後に前肢静脈より採血し、血漿を
分離後、血漿中の未変化体濃度をHPLC−ECD法に
より定量した。なお、化合物Aは、特公平5−5635
8号公報及び特開平4−346927号公報に開示され
ている。
【0028】下記製剤をそのまま、又は、ハードカプセ
ルに充填して投与した。 対照処方1(可溶化水溶液):ポリエチレングリコール
400(20%)及びポリソルベート80(4%)を含
有する水溶液中に化合物Aを1mg/ml可溶化した製
剤。 対照処方2(濡れを改善した散剤):化合物A(1
g)、乳糖(4.4g)、コーンスターチ(4.4
g)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースE(0.2
g)を常法により練合、粉砕し、濡れを改善した散剤。 対照処方3(非晶質混合粉砕末):化合物A(1g)、
乳糖(8g)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースE
(1g)をボールミルで粉砕する方法により製した非晶
質混合粉砕末。 対照処方4(非晶質混合粉砕末からなる速溶錠):対照
処方3で得た非晶質混合粉砕末(100g)にコーンス
ターチ(38g)、カルメロースカルシウム(ECG5
05)(40g)、二酸化ケイ素(20g)、ステアリ
ン酸マグネシウム(2g)を加えて混合、打錠した速溶
錠。
【0029】対照処方a(ODO溶液):化合物A原末
10mgをODO(日清製油社製、中鎖脂肪酸トリグリ
セリド)990mgに超音波照射により溶解しカプセル
に充填した。 当該処方2(大豆レシチン添加ODO溶液):大豆レシ
チン(ツル−レシチン工業社製、SLP−ホワイト S
P)10mgをODO980mgに溶解させる。次に化
合物A原末10mgを加えて、超音波照射により、又
は、50℃位の温浴中で加温しながら溶解し、カプセル
に充填した。
【0030】実施例1の試験成績を下記表1に示した。
表1中、Cmaxは、薬物の最大血漿中濃度を表し、A
UC0-8hr は、投与後0〜8時間の血漿中濃度時間曲線
下面積を表し、生物学的利用率は、バイオアベイラビリ
ティのことであり、別に可溶化水溶液を調製し静注した
時のAUCを基準にし、投与量を補正して算出した絶対
的生物学的利用率(Absolutebioavail
ability)を表し、Mean±SDは、平均値±
標準偏差を表す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例2 下記各処方による化合物Aのバイオアベイラビリティを
比較するために、体重9.1〜11.0kg(平均1
0.2kg)の油日産雄性ビーグル犬を一群の個体数を
6として用い、投与量が化合物Aについて10mg/d
ogとなるように、絶食下に水50mlとともに経口投
与した。一定時間経過後に前肢静脈より採血し、血漿を
分離後、血漿中の未変化体濃度をHPLC−ECD法に
より定量した。
【0033】下記製剤をハードカプセルに充填して投与
した。 対照処方a(ODO溶液):実施例1に記載したものと
同じ。 対照処方b(水添大豆レシチン添加ODO溶液):実施
例1に記載した当該処方2の大豆レシチンを水添大豆レ
シチン(ツル−レシチン工業社製、SLP−ホワイト
H) に換えたもの。 当該処方2(大豆レシチン添加ODO溶液):実施例1
に記載したものと同じ。
【0034】当該処方21(卵黄レシチン添加ODO溶
液):上記当該処方2の大豆レシチンを卵黄レシチン
(旭化成社製、ベイシスLP−20E)に換えたもの。 当該処方22(大豆リゾレシチン添加ODO溶液):上
記当該処方2の大豆レシチンを大豆リゾレシチンに換え
たもの。 当該処方23(大豆レシチン添加ミグリオール溶液):
上記当該処方2のODOを別の中鎖脂肪酸トリグリセリ
ドであるミグリオールに換えたもの。 当該処方24(大豆レシチン添加パナセート溶液):上
記当該処方2のODOを別の中鎖脂肪酸トリグリセリド
であるパナセートに換えたもの。
【0035】実施例2の試験成績を下記表2に示した。
表2中、Cmaxは、薬物の血漿中最大濃度を表し、A
UC0-8hr は、投与後0〜8時間の血漿中濃度時間曲線
下面積を表し、生物学的利用率は、バイオアベイラビリ
ティのことであり、別に可溶化水溶液を調製し静注した
時のAUCを基準にし、投与量を補正して算出した絶対
的生物学的利用率(Absolutebioavail
ability)を表し、Mean±SDは、平均値±
標準偏差を表す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例3 下記各処方による化合物Aのバイオアベイラビリティを
比較するために、体重9.1〜11.0kg(平均1
0.2kg)の油日産雄性ビーグル犬を一群の個体数を
6として用い、投与量が化合物Aについて10mg/d
ogとなるように、絶食下に水50mlとともに経口投
与した。一定時間経過後に前肢静脈より採血し、血漿を
分離後、血漿中の未変化体濃度をHPLC−ECD法に
より定量した。
【0038】下記製剤をハードカプセルに充填して投与
した。 対照処方a(ODO溶液):実施例1に記載したものと
同じ。 当該処方1(大豆レシチン0.5%添加ODO溶液):
実施例1に記載した当該処方2の大豆レシチンの濃度を
1.0%から0.5%に換えたもの。 当該処方2(大豆レシチン1.0%添加ODO溶液):
実施例1に記載したものと同じ。 当該処方3(大豆レシチン2.0%添加ODO溶液):
実施例1に記載した当該処方2の大豆レシチンの濃度を
1.0%から2.0%に換えたもの。 当該処方4(大豆レシチン5.0%添加ODO溶液):
実施例1に記載した当該処方2の大豆レシチンの濃度を
1.0%から5.0%に換えたもの。
【0039】実施例3の試験成績を下記表3に示した。
表3中、Cmaxは、薬物の最大血漿中濃度を表し、A
UC0-8hr は、投与後0〜8時間の血漿中濃度時間曲線
下面積を表し、生物学的利用率は、バイオアベイラビリ
ティのことであり、別に可溶化水溶液を調製し静注した
時のAUCを基準にし、投与量を補正して算出した絶対
的生物学的利用率(Absolutebioavail
ability)を表し、Mean±SDは、平均値±
標準偏差を表す。
【0040】
【表3】
【0041】実施例4 下記各処方によるプロブコールのバイオアベイラビリテ
ィを比較するために、体重220〜250g(9〜10
weeks)のSLC−Wistar雄性ラットを一群
の個体数を3〜7として用い、投与量がプロブコールに
ついて20mg/kgとなるように、18hr絶食後、
下記製剤を経口ゾンデ付き注射筒で投与し、同時に水1
mlを負荷した。一定時間経過後にエーテル麻酔下尾静
脈より採血し、血漿を分離後、血漿中の未変化体濃度を
HPLCにより定量した。
【0042】市販製剤(細粒):シンレスタール(商品
名、第一製薬社製)(プロブコール5gと賦形剤5g
(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル含有)
より成る)。 対照処方a′(ODO溶液):プロブコール(シグマ社
製)1.2gをODO30gに溶解した製剤。 対照処方b′1(水添大豆レシチン1.0%添加ODO
溶液):上記対照処方a′に、さらに水添大豆レシチン
1.0%を添加した製剤。 対照処方b′2(水添大豆レシチン5.0%添加ODO
溶液):上記対照処方a′に、さらに水添大豆レシチン
5.0%を添加した製剤。
【0043】当該処方1′(大豆レシチン0.5%添加
ODO溶液):ODO30g中に大豆レシチンを0.5
%添加溶解し、さらにプロブコールを1.2g溶解した
製剤。 当該処方2′(大豆レシチン1.0%添加ODO溶
液):当該処方1′の大豆レシチンの濃度を0.5%か
ら1.0%に換えたもの。 当該処方3′(大豆レシチン2.0%添加ODO溶
液):当該処方1′の大豆レシチンの濃度を0.5%か
ら2.0%に換えたもの。 当該処方4′(大豆レシチン5.0%添加ODO溶
液):当該処方1′の大豆レシチンの濃度を0.5%か
ら5.0%に換えたもの。 当該処方5′(大豆レシチン10.0%添加ODO溶
液):当該処方1′の大豆レシチンの濃度を0.5%か
ら10.0%に換えたもの。
【0044】実施例4の試験成績を下記表4に示した。
表4中、Tmaxは、薬物の最大血漿中濃度に至った時
間を表し、Cmaxは、薬物の最大血漿中濃度を表し、
AUC0-24hrは、投与後0〜24時間の血漿中濃度時間
曲線下面積を表し、Mean±SDは、平均値±標準偏
差を表す。
【0045】
【表4】
【0046】実施例5 食事による化合物Aのバイオアベイラビリティの変動を
調べるために、体重9.1〜11.0kg(平均10.
2kg)の油日産雄性ビーグル犬を一群の個体数を6と
して用い、投与量が化合物Aについて10mg/dog
となるように、絶食下、又は、非絶食下(給餌後約1h
r以内)に水50mlとともに経口投与した。一定時間
経過後に前肢静脈より採血し、血漿を分離後、血漿中の
未変化体濃度をHPLC−ECD法により定量した。下
記製剤をハードカプセルに充填して投与した。 対照処方2(濡れを改善した散剤):実施例1に記載し
たものと同じ。 当該処方2(大豆レシチン1.0%添加ODO溶液):
実施例1に記載したものと同じ。
【0047】実施例5の試験成績を下記表5に示した。
表5中、生物学的利用率は、バイオアベイラビリティで
あり、別に可溶化水溶液を調製し静注した時のAUCを
基準にし、投与量を補正して算出した絶対的生物学的利
用率(Absolute bioavailabili
ty)を表し、Mean±SDは、平均値±標準偏差を
表す。
【0048】
【表5】
【0049】実施例6 食事によるプロブコールのバイオアベイラビリティの変
動を調べるために、体重220〜250g(9〜10w
eeks)のSLC−Wistar雄性ラットを一群の
個体数を4〜7として用い、投与量がプロブコールにつ
いて20mg/kgとなるように、18hr絶食下、又
は、非絶食下で下記製剤を経口ゾンデ付き注射筒で投与
し、同時に水1mlを負荷した。一定時間経過後にエー
テル麻酔下尾静脈より採血し、血漿を分離後、血漿中の
未変化体濃度をHPLCにより定量した。 市販製剤(細粒):実施例4に記載したものと同じ。 当該処方2' (大豆レシチン1.0%添加ODO溶
液):実施例4に記載したものと同じ。
【0050】実施例6の試験成績を下記表6に示した。
表4中、Tmaxは、薬物の最大血漿中濃度に至った時
間を表し、Cmaxは、薬物の最大血漿中濃度を表し、
AUC0-24hrは、投与後0〜24時間の血漿中濃度時間
曲線下面積を表し、Mean±SDは、平均値±標準偏
差を表す。
【0051】
【表6】
【0052】実施例7 化合物Aの製剤調製時の酸化体の生成及び保存安定性に
ついて、下記各製剤の(1)調製時、及び、(2)40
℃、密栓、1ヶ月保存後の化合物Aの残存量をHPLC
で定量し、あわせて酸化体の生成量を比較した。 対照処方3(混合粉砕末):実施例1に記載したものと
同じ。 対照処方a(ODO溶液):実施例1に記載したものと
同じ。 対照処方c(ポリソルベート80 1%添加ODO溶
液):実施例1に記載した当該処方2の大豆レシチンを
非イオン界面活性剤のポリソルベート80に換えたも
の。 対照処方d(HCO−60 1%添加ODO溶液):実
施例1に記載した当該処方2の大豆レシチンを非イオン
界面活性剤のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO
−60、日光ケミカルズ社製)に換えたもの。 対照処方e(SO−10 1%添加ODO溶液):実施
例1に記載した当該処方2の大豆レシチンを非イオン界
面活性剤のソルビタンモノオレエート(SO−10、日
光ケミカルズ社製)に換えたもの。
【0053】対照処方f(ポリソルベート60 16%
添加ODO溶液):実施例1に記載した当該処方2の大
豆レシチンを非イオン界面活性剤のポリソルベート60
に換え、かつ、その濃度を16%にして自己乳化型とし
たもの。 対照処方g(大豆油溶液):化合物A10mgを大豆油
990mgに溶解した製剤。 当該処方2(大豆レシチン1%添加ODO溶液):実施
例1に記載したものと同じ。 当該処方22(大豆リゾレシチン添加ODO溶液):実
施例2に記載したものと同じ。 実施例7の試験成績を下記表7に示した。表7中、酸化
体の量は、残存する化合物Aに対する割合で示した。
【0054】
【表7】
【0055】実施例8 プロブコールの保存安定性について、下記各製剤の40
℃、密栓、2ヶ月保存後のプロブコールの残存量をHP
LCで定量し、また着色度を比較した。 対照処方a′(ODO溶液):ODO3gに対しプロブ
コール300mgを溶解した製剤。 対照処方e′(SO−10 1%添加ODO溶液):上
記処方a′にSO−10を1%添加した製剤。 当該処方1′(大豆レシチン0.5%添加ODO溶
液):上記処方a′に大豆レシチン0.5%添加した製
剤。 当該処方2′(大豆レシチン1%添加ODO溶液):上
記処方a′に大豆レシチン1%添加した製剤。 実施例8の試験成績を下記表8に示した。表8中、+の
数が多いほど着色度が大きいことを表す。
【0056】
【表8】
【0057】評価 (1)消化管吸収 実施例1で、本発明の経口投与用油性組成物は、化合物
Aについて、難水溶性薬物に汎用されている従来の固形
製剤化技術と比較して、バイオアベイラビリティが著し
く改善され、血中濃度が上昇した。特に対照処方1との
比較から明らかなように、上記油性組成物は、相対的生
物学的利用率(Relative bioavaila
bility)がほぼ100%に達していた。実施例2
で、化合物Aについて、各種レシチンの添加効果を比較
すると、不飽和型のレシチン(リゾレシチンを含む)が
有効であった。また、各種中鎖脂肪酸トリグリセリドを
用いたが、いずれも良好であった。実施例3で、化合物
Aについて、レシチンの添加濃度と効果との関係をみる
と、0.5%以上の微量の添加で充分であった。実施例
4で、本発明の経口投与用油性組成物は、プロブコール
について、市販製剤と比較して、バイオアベイラビリテ
ィが著しく改善され、血中濃度が上昇した。レシチンと
水添レシチンとの効果を比較すると、レシチンの方が有
効であり、レシチン添加濃度と効果の関係を調べると、
0.5%以上の微量の添加で充分であった。
【0058】(2)食事によるバイオアベイラビリティ
の変動 実施例5で、本発明の経口投与用油性組成物は、化合物
Aについて、固形汎用製剤と比較して、食事の影響を受
けずに安定したバイオアベイラビリティを示した。絶食
条件下では、約7倍の生物学的利用率を示した。実施例
6で、本発明の経口投与用油性組成物は、プロブコール
について、市販製剤と比較して、食事の影響を受けずに
安定したバイオアベイラビリティを示した。絶食条件下
では、約170倍のAUC値を示した。
【0059】(3)(酸化)分解を受けやすい難水溶性
薬物の安定性 実施例7で、本発明の経口投与用油性組成物は、化合物
Aについて、固形汎用製剤及び他の界面活性剤を使用し
た油性溶液の場合と比較して、酸化体の製剤調製時の生
成を抑制し、保存安定性にも優れていた。実施例8で、
本発明の経口投与用油性組成物は、プロブコールについ
て、高い保存安定性を示した。
【0060】
【発明の効果】本発明の経口投与用油性組成物は、難水
溶性薬物を、少量のレシチン存在下、中鎖脂肪酸トリグ
リセリドに溶解することにより、極めて単純な製剤化技
術のみで、そのまま、又は、ソフトカプセル若しくはハ
ードカプセルに充填して投与することができるので、従
来の固形製剤化技術をもってしても達成し得なかった高
いバイオアベイラビリティを確保し、食事摂取の有無に
よるバイオアベイラビリティの変動を抑制することがで
きる。更に、本発明の経口投与用油性組成物は、空気中
で酸化されやすい難水溶性薬物の酸化を防止し、保存安
定性にも優れている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジヒドロチエノピリジン誘導体及びプロ
    ブコールからなる群より選択された少なくとも1種の難
    水溶性薬物、炭素数8〜12の中鎖脂肪酸トリグリセリ
    ド、並びに、レシチンを含有してなることを特徴とする
    経口投与用油性組成物。
  2. 【請求項2】 難水溶性薬物が、ジヒドロチエノピリジ
    ン誘導体である請求項1記載の経口投与用油性組成物。
  3. 【請求項3】 難水溶性薬物0.1〜200重量部、炭
    素数8〜12の中鎖脂肪酸トリグリセリド100〜30
    0重量部、及び、レシチン0.1〜100重量部を含有
    してなる請求項1又は2記載の経口投与用油性組成物。
  4. 【請求項4】 炭素数8〜12の中鎖脂肪酸トリグリセ
    リド100重量部、ジヒドロチエノピリジン誘導体0.
    1〜10重量部、及び、レシチン0.1〜10重量部を
    含有してなる請求項1、2又は3記載の経口投与用油性
    組成物。
  5. 【請求項5】 更に、抗酸化剤を含有する請求項1、
    2、3又は4記載の経口投与用油性組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の経口
    投与用油性組成物を含有することを特徴とするカプセル
    製剤。
JP6248548A 1994-09-16 1994-09-16 経口投与用油性組成物 Expired - Fee Related JP2948111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6248548A JP2948111B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 経口投与用油性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6248548A JP2948111B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 経口投与用油性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0892088A true JPH0892088A (ja) 1996-04-09
JP2948111B2 JP2948111B2 (ja) 1999-09-13

Family

ID=17179820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6248548A Expired - Fee Related JP2948111B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 経口投与用油性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2948111B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11509238A (ja) * 1996-05-20 1999-08-17 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 向上した生物学的利用性を有する抗菌性組成物
WO2001074331A1 (fr) * 2000-04-04 2001-10-11 Shionogi & Co., Ltd. Compositions huileuses contenant des medicaments solubles dans des graisses
JP2002506810A (ja) * 1998-03-20 2002-03-05 アンドルックス ファーマスーティカルズ インコーポレーテッド 単位コアを有する放出制御経口錠剤
JPWO2003007932A1 (ja) * 2001-07-16 2004-11-04 日清オイリオ株式会社 体脂肪量調整剤
JP2005520816A (ja) * 2002-02-15 2005-07-14 エルティーピー リピッド テクノロジーズ プロバイダー アクチェボラグ 経口または直腸投与用組成物
JP2009513642A (ja) * 2005-10-25 2009-04-02 アボット・ラボラトリーズ 低水溶解度の薬剤を含む製剤およびそれの使用方法
JP2018145148A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 富士フイルム株式会社 ソフトカプセル剤

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081255B2 (en) 1996-05-20 2006-07-25 Janssen Pharmaceutica, N.V. Antifungal compositions with improved bioavailability
US6509038B2 (en) 1996-05-20 2003-01-21 Janssen Pharmaceutica N.V. Antifungal compositions with improved bioavailability
JPH11509238A (ja) * 1996-05-20 1999-08-17 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 向上した生物学的利用性を有する抗菌性組成物
US8591948B2 (en) 1996-05-20 2013-11-26 Janssen Pharmaceutica N.V. Antifungal compositions with improved bioavailability
US9642806B2 (en) 1996-05-20 2017-05-09 Janssen Pharmaceutica Nv Antifungal compositions with improved bioavailability
JP2002506810A (ja) * 1998-03-20 2002-03-05 アンドルックス ファーマスーティカルズ インコーポレーテッド 単位コアを有する放出制御経口錠剤
JP2010159290A (ja) * 1998-03-20 2010-07-22 Andrx Pharmaceuticals Inc 放出制御錠剤
JP2013237689A (ja) * 1998-03-20 2013-11-28 Andrx Pharmaceuticals Inc 放出制御錠剤
WO2001074331A1 (fr) * 2000-04-04 2001-10-11 Shionogi & Co., Ltd. Compositions huileuses contenant des medicaments solubles dans des graisses
JPWO2003007932A1 (ja) * 2001-07-16 2004-11-04 日清オイリオ株式会社 体脂肪量調整剤
JP2005520816A (ja) * 2002-02-15 2005-07-14 エルティーピー リピッド テクノロジーズ プロバイダー アクチェボラグ 経口または直腸投与用組成物
JP2009513642A (ja) * 2005-10-25 2009-04-02 アボット・ラボラトリーズ 低水溶解度の薬剤を含む製剤およびそれの使用方法
JP2018145148A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 富士フイルム株式会社 ソフトカプセル剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2948111B2 (ja) 1999-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6441050B1 (en) Palatable oral coenzyme Q liquid
KR101710435B1 (ko) 칼라놀라이드, 이의 유도체 및 유사체에 대한 약학 조성물 및 이의 제조 방법
JP2005518423A (ja) C型肝炎ウイルスプロテアーゼインヒビター用の医薬組成物
JPH11512115A (ja) 経口投与用製剤組成物
US20210346302A1 (en) Pharmaceutical Formulation
NZ539046A (en) Chemotherapeutic self-emulsifying microemulsion compositions of paclitaxel with improved oral bioavailability
EP1330244B1 (en) Compositions comprising modafinil compounds
EP1485081B1 (en) Ibuprofen solution for hard shell capsules
JP2948111B2 (ja) 経口投与用油性組成物
KR20140016926A (ko) 활성제로서 페닐아미노피리미딘 유도체를 포함하는 제제
US20040033257A1 (en) Pharmaceutical formulation in a drug delivery system and process for preparing the same
KR100712823B1 (ko) 가용성 코엔자임 큐10의 연질캡슐제 조성물 및 그의제조방법
EP2079455B1 (en) Pharmaceutical composition comprising a dihydrobenzofuranyl isoindoline and a lipophilic component
JP4638053B2 (ja) レトロウイルスプロテアーゼインヒビター用医薬エマルジョン
AU2013288231B2 (en) Pediatric oral liquid compositions containing Nepadutant
JPH07196483A (ja) 経口吸収性を改善した製剤組成物
KR100569595B1 (ko) 가용성 심바스타틴의 연질캡슐제 조성물 및 그의제조방법
WO2004078173A1 (ja) 溶出性の改善された錠剤
KR20220124891A (ko) 나파모스타트 또는 이의 염을 포함하는 에멀젼을 포함하는 약제학적 제제 및 이의 제조 방법
US20060217320A1 (en) Soft gel formulations for saquinavir
JP2005255677A (ja) シクロスポリン製剤
WO2002009670A1 (en) Liquid or semi-solid pharmaceutical excipient and pharmaceutical composition comprising the same
JPH07267875A (ja) オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤
JP2002205940A (ja) メナテトレノン製剤
OA17358A (en) Pediatric oral liquid compositions containing nepadutant.

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees