JP4638053B2 - レトロウイルスプロテアーゼインヒビター用医薬エマルジョン - Google Patents

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、レトロウイルスプロテアーゼのインヒビターである化合物用の高い経口生体利用率および長期血中レベルを持つエマルジョン形態の新規医薬組成物に関する。特に、該組成物は、HIVプロテアーゼインヒビター、油状成分、レシチンからなる乳化剤および溶媒を含む小児患者用の安全なエマルジョン調製物である。
【0002】
発明の背景
近年、ある種のピラノン化合物がレトロウイルスプロテアーゼを阻害し、かくして、それらは後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)に罹患した患者を治療するのに有用であることが発見された。特に、式Iで表されるピラノン化合物がレトロウイルスプロテアーゼのインヒビターとして特に有効であることが分った。
【0003】
【化2】
Figure 0004638053
【0004】
HIV薬物のいくつかのエマルジョン調製物は先行技術により入手可能である。しかしながら、これらの調製物は該組成物を安定化するための乳化剤として合成界面活性剤を必要とする。例えば、国際公開WO99/06043は、上記式Iで表されるピラノン化合物、ジグリセリドとモノグリセリドとの混合物、1以上の溶媒および1以上の界面活性剤を含む自己乳化調製物を開示する。もう一つの例として、WO99/06044は、上記式Iで表されるピラノン化合物、塩基性アミン、1以上の溶媒および1以上の界面活性剤を含む自己乳化調製物を開示する。残念ながら、適当な合成界面活性剤のカタログは限定されている。それらの潜在的な範囲は相当なものであるが、通常、エマルジョン調製物に用いられる界面活性剤の無害を証明するために、広範囲な毒物学的研究が必要である。特に、新生児または子供への界面活性剤の可能性のある不都合な効果が現在社会における主な関心事である。通常、新生児および子供は大人よりも化学薬剤に影響を受けやすい。
【0005】
可能性のある問題を認識して、本発明は天然または非毒性のレシチンを乳化剤として用いるエマルジョンの形態の医薬組成物に向けられる。本発明の調製物は合成界面活性剤を含有せず、したがって、それらは大人および小児の使用に対してより一層安全である。レシチンは、式Iで表されるピラノン化合物の油への溶解性を劇的に増大させることも発見された。その結果、高い経口生体利用率を持つ高濃度のエマルジョン調製物を調製し得る。最も驚くべきことに、本発明の調製物は長期血中レベル曲線を生じる。したがって、それらは、臨床において、徐放性および高いトラフ値(trough level)に対する可能性を有する。
【0006】
情報の開示
米国特許第5,852,195号は、レトロウイルス感染の治療に有用な式Iで表されるピラノン化合物を開示する。
国際公開WO96/39142は、プロテアーゼインヒビターの生体利用率を増大させる組成物を開示する。
国際公開WO99/06043は、上記式Iで表されるピラノン化合物、ジグリセリドとモノグリセリドとの混合物、1以上の溶媒および1以上の界面活性剤を含む自己乳化調製物を開示する。
国際公開WO99/06044は、上記式Iで表されるピラノン化合物、塩基性アミン、1以上の溶媒および1以上の界面活性剤を含む自己乳化調製物を開示する。
米国特許第5,693,337号は、薬物、油状成分、レシチンを含有する乳化剤、水およびクエン酸を含む脂質エマルジョンを開示する。
米国特許第5,665,700号は、(a)水を含有する親水相、生物学的活性物質およびレシチン;(b)1以上の油、リン脂質および親油性界面活性剤を含有する親油相を含む医薬調製物を開示する。
国際公開WO91/14429は、油状賦形剤と共に有効成分イプリフラボンを含有する経口投与用組成物を開示する。
国際公開WO98/01118は、経口デリバリー用の医薬組成物を開示し、それは液状担体油、均質化剤おおび界面活性剤、有効成分および1以上の補形剤または担体を含む。
国際公開WO98/37869は、経口投与用のO/W医療脂肪エマルジョンを開示し、それは油状成分、乳化剤および、不可欠な構成として医薬を含み、水中に分散されている。
国際公開WO98/22106は、HIVプロテアーゼのインヒビターである化合物に向上した経口生体利用率を付与する液状医薬組成物を開示する。
英国特許出願GB2,257,359Aは、シクロスポリン、1,2−プロピレングリコール、モノ−、ジ−およびトリ−グリセリド混合物および親水性界面活性剤を含む経口投与に適した医薬組成物を開示する。
【0007】
発明の概要
本発明の一つの目的は、HIV感染した患者用の式Iで表されるピラノン化合物を含む安全な医薬組成物を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、特に合成界面活性剤の副作用に冒されやすいHIV感染した幼児または子供用の安全な小児調製物を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、高い経口生体利用率も有する簡便投与のための高薬物充填量の式Iで表されるピラノン化合物を含有するエマルジョン調製物を提供することにある。
本発明のなおさらなる目的は、徐放性を示す長期血中レベル曲線を生じることができるエマルジョン調製物を提供することにある。
本発明の目的は、本発明が天然、非毒性レシチンを乳化剤として含有するエマルジョン調製物を提供し、同時に、式Iで表されるピラノン化合物の高充填を許容することにおいて達成されている。この新規調製物は、所望する高い経口生体利用率も達成し、長期血中レベル曲線を生じる。
【0008】
特に、本発明は:
(a)治療上有効量の式Iで表される化合物、
(b)モノ−、ジ−、トリ−グリセリドまたはそれらの混合物よりなる群から選択される油状成分であり、ここに、該モノ−およびジ−グリセリドは16ないし22個の炭素原子鎖長を有するグリセロールのモノ−およびジ−不飽和脂肪酸エステルであって、該トリ−グリセリドは6ないし12個の炭素原子鎖長を有するグリセロールの飽和脂肪酸エステル、
(c)レシチンからなる乳化剤、および
(d)1以上の医薬上許容される溶媒を含む液相
を含む医薬組成物を提供する。
【0009】
発明の詳細な記載
本発明により、エマルジョン賦形剤中に医薬上の活性剤としてピラノン化合物を含む医薬組成物が存在する。
本発明の目的のため、「ピラノン化合物」なる語は、上で定義された式Iで表される化合物および医薬上許容されたその塩をいう。
式Iで表される化合物は、レトロウイルスプロテアーゼを阻害し、かくして、該ウイルスの複製を阻害する。それらは、後天性免疫不全症候群(AIDS)および/または関連する疾患を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV−1またはHIV−2の株)またはヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV−IまたはHTLV−II)のごとき、ヒトレトロウイルスに感染した患者を治療するのに有用である。式Iで表される化合物は、出典明示して本明細書の一部とみなされる米国特許第5,852,195号に開示され、特許請求され、該米国特許に開示された手順に準じて調製し得る。
【0010】
本発明のエマルジョン調製物中の有効成分量は、意図する投与経路、治療すべき患者の年齢、該レトロウイルス感染の重篤度および要求される濃度に依存して変化し、広く調整することができる。
本発明のエマルジョン調製物を調製することにおいて、該有効成分量は高い経口生体利用率を維持するために特に200mg/ml(20重量%)までに制限されないが、全組成物のうち、好ましくは約1重量%ないし約20重量%、より好ましくは約2重量%ないし約15重量%の範囲である。
【0011】
本発明のエマルジョン調製物は、濃度、すなわち、患者における有効成分の量または血中レベルを得、維持する用量にて経口または非経口投与することができ、それは治療上有効である。一般に、そのような治療上有効量の活性剤は、1日あたり約0.1ないし約300mg/kg体重の範囲である。また、投与される初期用量は所望の血中レベルに急速に達成させるために上記した上限レベルを超えて増加させるか、あるいは、初期用量を適正量より少量にし、日用量を特定の状況に依存して治療の経過中に徐々に増加させることができる。所望すれば、該日用量を投与のため、例えば、1日あたり2回以上の複数用量に分割することもできる。
【0012】
「油状成分」なる語は、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドまたは、これら3種のグリセリドのうち少なくとも2つのメンバーを含む混合物をいう。
好ましくは、該油状成分は、トリグリセリド、約9:1ないし約1:9の重量比にてのジグリセリドとモノグリセリドとの混合物、約9:1ないし約1:9の重量比にてのジグリセリドとトリグリセリドとの混合物、または、10部の混合物につき約1ないし約8部のジグリセリド、10部の混合物につき約1ないし5部のモノグリセリド、および10部の混合物につき約1ないし約8部のトリグリセリドの比率にてのモノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリドの混合物である。
より好ましくは、該油状成分はトリグリセリド、約8:2(ジグリセリド:モノグリセリド)の重量比にてのジグリセリドとモノグリセリドとの混合物、約2:8(ジグリセリド:トリグリセリド)の重量比にてのジグリセリドとトリグリセリドとの混合物である。
【0013】
本発明のジグリセリド(以下「DGO」)は、構造式:HOCH−CH(OCR)−CH(OCR)または(RCO)CH−CH(OH)−CH(OCR)(式中、Rは15ないし21個の炭素原子を有するモノ−不飽和またはジ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの長鎖脂肪酸エステルをいう。好ましいジグリセリドはジオレイン(Rは17個の炭素原子を有するモノ−不飽和アルキル基)、ジリノレアート(Rは17個の炭素原子を有するジ−不飽和アルキル基)またはジオレインおよびジリノレアートの混合物である。最も好ましいジグリセリドはジオレインである。
【0014】
本発明のモノグリセリド(以下「GMO」)は、構造式:HOCH−CH(OH)−CH(OCR)またはHOCH−CH(OCR)−CHOH(式中、Rは15ないし21個の炭素原子を有するモノ−不飽和またはジ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの長鎖脂肪酸エステルをいう。好ましいモノグリセリドはモノオレイン(Rは17個の炭素原子を有するモノ−不飽和アルキル基)、モノリノレアート(Rは17個の炭素原子を有するジ−不飽和アルキル基)またはモノオレインおよびモノリノレアートの混合物である。最も好ましいモノグリセリドはモノオレインである。
【0015】
本発明のトリグリセリド(以下「MCT」)は、構造式:ROCH−CH(OCR)−CH(OCR)(式中、Rは5ないし11個の炭素原子を有するモノ−不飽和またはジ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの中鎖脂肪酸エステルをいう。好ましいトリグリセリドは商標名Miglyol810、Miglyol812、Miglyol829等であり、それらは主に中鎖トリグリセリドからなる分画し精製したココナッツ油の異なるグレードを意味する。
【0016】
本発明のエマルジョンの調製において、該油状成分の量は特に限定されないが、全組成のうち、好ましくは約5重量%ないし約40重量%、より好ましくは約10重量%ないし約3重量%、および最も好ましくは約10重量%ないし約20重量%の範囲である。
【0017】
ジグリセリド、モノグリセリドまたはトリグリセリドの混合物を含む油状成分は、適当な比率にて個別の油を混合することによるか、あるいは、トリグリセリドの部分加水分解またはトリグリセリドもしくはジグリセリドのグリセロールとのエステル交換反応により調製することができる。
【0018】
本発明の全てのグリセリドは知られており、ダイズ油、アボカド油、スクアレン油、ゴマ油、オリーブ油、カノラ油、コーン油、ナタネ油、サフラワー油、ヒマワリ油、ココナッツ油またはそれらの混合物のごとき、広範囲の非水和性物質から常法により入手し得る。
本明細書において用いられる「レシチン」なる語は、モノアミノモノリン脂質、構造式:FACOO−CH−CH(OOCFA)−CH−OPO−NR"(式中、FAは脂肪酸、R"はアルキル基)を有する物質の群をいう。レシチンは、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸または他の脂肪酸と、グリセロリン酸およびコリンとのエステルをもいう。例えば、レシチンは、卵黄レシチンおよびダイズレシチン、または合成非毒性のジデカノイル=ホスファチジルコリン、ジラウロイル=ホスファチジルコリン、ジミリストイル=ホスファチジルコリン、ジパルミトイル=ホスファチジルコリンまたはそれらの混合物であってよい。したがって、レシチンは、上記の要素を含む組成物を有する限り特定のものに限定されない。レシチンは本発明において乳化剤として用いる。それは、可溶化剤としても機能する。
【0019】
本発明の脂質エマルジョンの調製において、用いるレシチン量は特に限定されないが、全組成物のうち、好ましくは約0.5重量%ないし約20重量%、より好ましくは約1%ないし約10重量%、および最も好ましくは約2重量%ないし約5重量%の範囲である。
【0020】
本発明の溶媒は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ジメチルイソソルビトール、グリコフロール、ポリプレンカルボナート、エタノール、水、ジメチルアセトアミドまたはそれらの混合物、をいう。好ましい溶媒はプロピレングリコール、エタノール、水またはそれらの混合物である。最も好ましい溶媒は水である。
本明細書において用いられる「q.s.」なる語は適量、すなわち充分である量ことをいう。
【0021】
本発明の脂質エマルジョンの調製において、溶媒の量は特に限定されないが、全組成物のうち、好ましくは焼く20重量%ないし約95%の範囲である。
所望すれば、本発明の組成物は、さらに、着色剤、香味剤、増粘剤、デオキシコール酸ナトリムのごとき安定化剤、BHTもしくはビタミンEのごとき抗酸化剤、およびメチルパラベンもしくはプロピルパラベンのごとき保存剤のごとき従来の医薬添加剤を含むことができる。
【0022】
本発明の組成物は、常法で調製することができる。例えば、(1)油状成分、溶媒、レシチンおよび任意の非水和性補形剤の混合物に有効成分を加熱して溶解させることにより油相を調製し、(2)水に任意の補形剤を溶解することにより水相を調製し、(3)高エネルギーホモジナイザーを用いて該油相と該水相とを合わせてサブミクロン脂質エマルジョンを得る。
【0023】
本発明の医薬組成物は、本発明の範囲を例示する目的であって、限定するものではない以下の実施例に関連してよりよく理解されるであろう。さらなる労力なくして、当業者は、上記の記載および以下の実施例を用いて、本発明をその完全なる限度まで実施し得ると確信する。
【0024】
【表1】
Figure 0004638053
【0025】
【表2】
Figure 0004638053
【0026】
【表3】
Figure 0004638053
【0027】
実施例1および3は同一の調剤であるが粒径が異なる。
【0028】
【表4】
Figure 0004638053
【0029】
【表5】
Figure 0004638053
【0030】
経口生体利用率試験
(i)スプラーグ−ドーリー雄ラットをin vivo経口生体利用率研究のために選択した。各ラットを上大静脈中の留置カヌーラの外科移植により準備した。各ラットは、300〜400gの体重範囲であり、投与前一晩絶食させた。各製剤を20mg/kg用量にてラット群(n=6)に経口投与した。高濃度の式Iで表される化合物の製剤(典型的に50mg/g)を水で25倍に希釈し、経口ガバージュを用いてラットの胃内に直接注入した。投与してから0.25、0.5、1、2、4、6、8、12および24時間後、該留置カヌーラから0.25mlの連続血液サンプルを採取した。これらの血液サンプルは、式Iで示される化合物に特異的なHPLCアッセイを用いて分析した。該試験ラットの血液中の薬物濃度を静脈内(i.v.)または経口経路により該薬物を投与してからの時間に対してプロットし、AUC(the Area Under the Plasma Concentration-Time Curve;血漿中薬物濃度―時間曲線下面積)を台形則を用いて積分してテーブル1に示す絶対生体利用率を算出した。
【0031】
【数1】
Figure 0004638053
【0032】
(ii)雄ビーグル犬もin vivo経口生体利用率研究のために選択した。各イヌは、13.5〜17.5kgの体重範囲であり、一晩絶食させ、投与の30前に軽いスナックを与えた。イヌに投与後4時間規定のドッグフードを与えた。各製剤を20mg/kg用量にてイヌ群(n=5)に経口投与した。式Iで表される化合物の製剤(50mg/g)をゼラチンカプセル中にカプセル化し、投与した。投与してから20、40分間後および1、2、4、6、8、12および24時間後、頸静脈から2mlの連続血液サンプルを採取した。これらの血液サンプルは、式Iで表される化合物に特異的なHPLCアッセイを用いて分析した。式Iで表される化合物の血中濃度を時間に対してプロットし、AUCを求めて絶対生体利用率を算出した。結果をテーブル2に示す。
【0033】
【表6】
Figure 0004638053
【0034】
【表7】
Figure 0004638053

Claims (2)

  1. 以下の:
    Figure 0004638053
    で示される組成、または
    Figure 0004638053
    で示される組成を有し、ここに、式Iで示される化合物が化学式:
    Figure 0004638053
    で表され、トリグリセリドが構造式:ROCH−CH(OCR)−CH(OCR)(式中、Rは5ないし11個の炭素原子を有するモノ−不飽和またはジ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの中鎖脂肪酸エステルであり、ジグリセリドが、構造式:HOCH−CH(OCR)−CH(OCR)または(RCO)CH−CH(OH)−CH(OCR)(式中、Rは17個の炭素原子を有するモノ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの長鎖脂肪酸エステルであり、モノグリセリドが、構造式:HOCH−CH(OH)−CH(OCR)またはHOCH−CH(OCR)−CHOH(式中、Rは17個の炭素原子を有するモノ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの長鎖脂肪酸エステルである、サブミクロン脂質エマルジョン医薬組成物。
  2. 以下の:
    Figure 0004638053
    で示される組成、または
    Figure 0004638053
    で示される組成を有し、ここに、式Iで示される化合物が化学式:
    Figure 0004638053
    で表され、トリグリセリドが構造式:R OCH −CH(O CR )−CH (O CR )(式中、R は5ないし11個の炭素原子を有するモノ−不飽和またはジ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの中鎖脂肪酸エステルであり、ジグリセリドが、構造式:HOCH −CH(O CR )−CH (O CR )または(R CO )CH −CH(OH)−CH (O CR )(式中、Rは17個の炭素原子を有するモノ−不飽和アルキル基)を有するグリセロールの長鎖脂肪酸エステルである、サブミクロン脂質エマルジョン医薬組成物。
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