JPH0891681A - テープ巻き戻し装置 - Google Patents

テープ巻き戻し装置

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JPH0891681A
JPH0891681A JP22964894A JP22964894A JPH0891681A JP H0891681 A JPH0891681 A JP H0891681A JP 22964894 A JP22964894 A JP 22964894A JP 22964894 A JP22964894 A JP 22964894A JP H0891681 A JPH0891681 A JP H0891681A
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JP
Japan
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tape
winding
reel
rewinding device
wound
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Withdrawn
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JP22964894A
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English (en)
Inventor
Makoto Nakayama
眞 中山
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車製造時に車体の不要孔を塞ぐ際に使用
されるロール状に巻かれたガラスクロステープtの粘着
力を低減させて使用時に小さな力でテープ巻体から引き
剥がせるようにするためのテープ巻き戻し作業を機械化
するに当たり、巻き取り力の増大を招くことなく大きな
力でテープtを引き剥がせるようにし、もって、自動車
の製造コスト低減化に寄与できるようにする。 【構成】 テープ巻体を回転可能に支持する支持リール
1と、このリール1上のテープ巻体から引き出されたテ
ープtの外周端を保持しつつ回転駆動されてロール状に
巻き取る巻き取りリール2と、このリール2を回転駆動
する巻き取りモータ3と、両リール1,2間のテープt
の巻き取りリール2側への移動を許容する一方、支持リ
ール1側への移動を規制する係合軸4と、係合軸4に対
し支持リール1を離接方向に往復移動させるエアシリン
ダ5と、支持リール1が離間移動してテープtが引き剥
がされるようにシリンダ5を制御する一方、引き剥がさ
れたテープtが巻き取りリール2に巻き取られるように
モータ3を制御する制御部6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状に巻かれた粘
着テープ等のテープを別の巻き取り部材に巻き取って上
記テープの巻き戻しを行うテープ巻き戻し装置に関し、
特に、自動車の製造工程で使用されるガラスクロステー
プ等の巻き戻し作業を機械化するのに好適なものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車製造時の車体には、位置
決め用の基準孔や電着塗装用の水抜き孔等、複数の孔が
予め設けられており、これらの孔は製造工程の進行に応
じて不要になると塞がれるようになされている。このよ
うな不要孔を塞ぐ作業では、一方の面が粘着面とされた
ガラスクロステープが使用されていて、このテープを、
ロール状に巻かれたテープ巻体の外周端側から引き剥が
しつつカットして不要孔を塞ぐように車体に貼着するこ
とが行われている。
【0003】ところで、一般に、上記ガラスクロステー
プは、その粘着力が極めて強力であるために、引き剥が
すのに相当の力を要する。例えば、新品のテープでは粘
着力が2.5kg/cm2 に達する場合もあり、貼着す
る毎に引き剥がしていたのでは作業に多大な労力を要す
る。
【0004】そこで、一般の製造現場では、上記引剥し
時の粘着力を低減する対策として、予め、人手により新
品のテープを一旦全て引き剥がした上で、再びロール状
に巻き取るテープ巻き戻し作業を行い、この作業により
粘着力が例えば0.2kg/cm2 程度に低減されたテ
ープを用いて本作業を行うようになされている。さら
に、上記ガラスクロステープの粘着力は経時的に回復す
る性向を有していて、例えば巻き戻してから8時間が経
過すると、直後の0.2kg/cm2 から0.8kg/
cm2 に高まる。このために、上記巻き戻し作業は、本
作業に使用する分だけを、しかも本作業開始前に複数の
作業者が行わなくてはならず、コスト的にも無視できな
い。
【0005】尚、特開平6−32539号公報には、テ
ープの内周端まで容易に引き剥がすことができかつ再使
用の可能な巻芯が示されている。しかし、この巻芯を利
用することで上記テープの巻き戻し作業の効率化を図る
ことは可能であるが、それだけでは、上記粘着力を低減
するための対策にはなり得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記巻き戻し
作業を機械化するために、一例として、テープ巻体をそ
の周方向に回転可能に支持する支持リールと、この支持
リールが支持するテープ巻体から引き剥がされたテープ
をロール状に巻き取り可能な巻き取りリールと、この巻
き取りリールを回転駆動して該巻き取りリールにテープ
を巻き取らせる駆動手段とを備えたものが考えられる。
これにより、如何に強力な粘着力を有するテープであっ
ても、駆動手段の強力な駆動力で簡単にテープ巻体から
引き剥がすことができると考えられる。
【0007】しかしながら、上記の場合では、確かにテ
ープを強力な力で引き剥がすことはできるのであるが、
テープの引剥しに要する力がそのままテープを巻き取る
力となるために、巻き戻されたテープは同程度の強力な
力で巻き付けられていることとなる。したがって、多少
は粘着力を低減することができるとしても、そのレベル
は依然として相当の高いままに保たれることは否めず、
これだけでは、テープを引き剥がしながらの貼着作業に
は未だ不十分であるといわざるを得ない。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、自動車製造時に用いられるガラスク
ロステープ等のテープが、ロール状に巻かれたテープ巻
体からのテープの巻き戻し作業を機械化するに当たり、
大きな力でテープを引き剥がす一方、引き剥がされたテ
ープを小さな力で巻き取ることができるようにして巻き
戻しを行い、この巻き戻したテープを、使用時に小さな
力で引き剥がせるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、上記支持リール及び巻き取
りリール間のテープに係合して支持リール上のテープ巻
体からテープを引き剥がすための係合部材を設けるとと
もに、上記巻き取りリールを回転駆動する駆動手段とは
別に、上記支持リール及び係合部材を離間移動させてテ
ープを引き剥す駆動手段を設け、これらのことで、巻き
取り力の増大を招くことなく引剥し力を大きくできるよ
うにした。
【0010】具体的には、本発明では、粘着面を有する
テープが上記粘着面を中心側に配置してロール状に巻か
れてなるテープ巻体を、その外周端側から引き剥がしつ
つロール状に巻き取り部材に巻き取ってテープの巻き戻
しを行うようにしたテープ巻き戻し装置が前提である。
【0011】そして、上記テープ巻体を回転可能に支持
する支持部材と、上記巻き取り部材をテープの巻き取り
方向に回転駆動する第1駆動手段と、上記支持部材上の
テープ巻体から引き出されて巻き取り部材に至るテープ
に係合可能に設けられ、上記テープの巻き取り部材側へ
の相対移動を許容する一方、上記テープの支持部材側へ
の相対移動を規制する係合部材と、上記支持部材及び係
合部材を互いに離接する方向に相対往復移動させる第2
駆動手段と、上記支持部材及び係合部材の離間移動によ
りテープ巻体からテープが引き剥がされた後、該引き剥
がされたテープが巻き取り部材に巻き取られるように上
記第1及び第2駆動手段を作動制御する制御手段とを備
えるようにする。
【0012】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、テープは、ガラスクロス基材の一方の面に粘
着層が設けられてなるものであって、自動車の車体にお
ける不要孔を塞ぐためのガラスクロステープとする。
【0013】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、係合部材は、支持部材及び巻き取り部材間の
テープがその粘着面と反対側の背面にて摺接可能に巻き
付けられて係合するものとする。そして、制御手段は、
支持部材及び係合部材が離間移動されるときに係合部材
に対し該係合部材周りのテープの移動を停止させるよう
に第1及び第2駆動手段を作動制御する構成とする。
【0014】請求項4の発明では、上記請求項3の発明
において、巻き取り部材は、係合部材と移動一体に設け
られているものとする。その上で、制御手段は、支持部
材及び係合部材が離間移動されるときに巻き取り部材の
回転が停止されるように第1及び第2駆動手段を作動制
御する構成とする。
【0015】請求項5の発明では、上記請求項3の発明
において、係合部材を、支持部材及び巻き取り部材間の
テープと略平行でかつ該テープの長さ方向と直交する方
向に対し傾斜した方向に延びる断面円形状の棒材で構成
する。
【0016】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、制御
手段に作動制御された第2駆動手段により、支持部材及
び係合部材が離間移動されるときには、上記係合部材に
より支持部材及び巻き取り部材間のテープの支持部材側
への相対移動が規制される。これらにより、上記支持部
材及び係合部材の離間移動に応じて、上記支持部材のテ
ープ巻体からその外周端側のテープが係合部材の側に引
き剥がされる。そして、制御手段に作動制御された第1
駆動手段により巻き取り部材が回転駆動されると、上記
引き剥がされたテープは、その外周端側から該巻き取り
部材に巻き取られるようになる。
【0017】したがって、上記支持部材のテープ巻体は
第2駆動手段の駆動力により引き剥がされる一方、引き
剥がされたテープは第1駆動手段の駆動力により巻き取
られることになるために、上記引剥し力が巻き取り力に
作用しない。よって、巻き取り力の増大を招くことなく
引剥し力を大きくできるようになる。
【0018】請求項2の発明では、上記テープが、自動
車の車体における不要孔を塞ぐためのガラスクロステー
プであるので、自動車の製造現場において、ガラスクロ
ステープの巻き戻し作業が機械化でき、自動車の製造コ
スト低減化に寄与できる。
【0019】請求項3の発明では、支持部材及び巻き取
り部材間のテープは係合部材に巻き付けられている。そ
して、制御手段により第2駆動手段が制御され、支持部
材及び係合部材が離間移動されると、この離間移動に応
じて支持部材及び係合部材間に張力が発生し、このこと
で、支持部材のテープ巻体にはその外周端側のテープを
係合部材側に引き剥がそうとする力が、また係合部材に
係合しているテープには該テープを支持部材側に移動さ
せようとする力が発生する。
【0020】このとき、第1及び第2駆動手段は、制御
手段に制御されて係合部材に対し係合部材周りのテープ
の移動を停止させる。すると、係合部材及びテープ間の
摩擦力が大きくなって上記テープの支持部材側への移動
が係合部材に規制され、このことで支持部材のテープ巻
体が引き剥がされることとなる。また、上記テープはそ
の背面において係合部材と摺接可能に係合しているの
で、係合部材により支持部材側への移動が規制されると
き、及び巻き取り部材に巻き取られるときに、上記係合
部材との係合状態に起因する粘着面の損傷が回避され
る。
【0021】請求項4の発明では、上記制御手段は、第
2駆動手段を制御して支持部材及び係合部材を離間移動
させる一方、第1駆動手段を制御して巻き取り部材の回
転を停止させる。このとき、巻き取り部材は係合部材と
移動一体であるので、係合部材周りのテープの移動が停
止されることになる。これにより、上記テープの支持部
材側への相対移動が係合部材により規制され、支持部材
のテープ巻体が引き剥がされるようになる。そして、上
記テープの停止が、第2駆動手段の作動時に第1駆動手
段の作動を停止させておくことで行われるので、制御手
段による制御が容易化される。尚、この場合には、上記
引き剥がされたテープの巻き取りは、支持部材及び係合
部材が近接移動するときに行われる。つまり、上記近接
移動により支持部材及び係合部材間のテープに弛みが生
じるので、この弛みに応じて巻き取り部材によりテープ
が巻き取られることになる。
【0022】請求項5の発明では、上記係合部材が断面
円形状の棒材で構成されているので構造が簡単であり、
かつ上記棒材がテープの長さ方向と直交する方向に対し
傾斜した方向に延びているので、テープが螺旋状に巻き
付けられるようになり、このことで、支持部材側のテー
プと巻き取り部材側のテープとが互いに接触しないよう
に幅方向にずらされる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。図1及び図2は、実施例に係るテープ巻き戻
し装置を示し、この巻き戻し装置は、自動車の製造工程
において車両の不要孔を塞ぐ際に使用されるガラスクロ
ステープtを巻き戻すときに用いられるものであり、上
記テープtはガラスクロス基材の一方の面に粘着層を有
しかつその巻芯上にロール状に巻き付けられてなるもの
である。
【0024】上記巻き戻し装置は、上記テープtをその
周方向に回転可能に支持する支持部材としての支持リー
ル1と、この支持リール1が支持するテープ巻体から引
き出された外周端側のテープtを保持しつつ回転駆動さ
れて該テープtをロール状に巻き取る巻き取り部材とし
ての巻き取りリール2と、この巻き取りリール2を回転
駆動する第1駆動手段としての巻き取りモータ3と、上
記支持リール1上のテープ巻体から引き出されて巻き取
りリール2に至るテープtに係合可能に設けられ、該テ
ープtの巻き取りリール2側への移動を許容する一方、
支持リール1側への移動を規制する係合部材としての係
合軸4とを備えている。
【0025】また、上記支持リール1は係合軸4に対し
て水平方向(図1及び図2の左右方向)に離接可能に設
けられており、この支持リール1を、係合軸4に近接し
た近接位置(同各図に実線で示す位置)と、係合軸4か
ら離間した離間位置(同各図に仮想線で示す位置)との
間で往復移動させる第2駆動手段としてのエアシリンダ
5が備えられていて、このエアシリンダ5が支持リール
1を係合軸4から離間移動させることにより該支持リー
ル1のテープ巻体からテープtを引き剥がすようになっ
ている。そして、上記支持リール1が離間移動して該支
持リール1のテープtが引き剥がされるようにエアシリ
ンダ5を制御する一方、上記引き剥がされたテープtが
巻き取りリール2に巻き取られるように巻き取りモータ
3を制御する制御部6が備えられている上記支持リール
1は、装置の基台7上に左右方向に往復移動可能な可動
ブラケット8に移動一体に配置されている。すなわち、
上記基台7上面の左半分には、左右方向に延びる1本の
ガイドレール9が配設されていて、このレール9により
上記可動ブラケット8は往復移動可能に案内支持されて
いる。また、上記可動ブラケット8は断面逆T字状をな
し、該ブラケット9の上部前面(図1の手前側の面,図
2の下側の面)には前方に向けて突出する軸部10が設
けられている。そして、この軸部10の先端に図外のベ
アリングを介して上記支持リール1が前後方向に延びる
軸心回りに回転可能に支持されている。この支持リール
1は、両側1対の円板1a,1bを有していて、前側の
円板1aが脱着可能でかつ後側の円板1bに対し軸心方
向に移動調整可能に設けられている。これにより、巻き
戻しすべきテープ巻体の該リール1への着脱を可能と
し、かつそのテープ巻体を巻芯において両側から挟圧状
態で保持できるようになされている。また、上記可動ブ
ラケット8には、上記シリンダ5に駆動連結されるため
の連結片8aが設けられている。
【0026】一方、上記巻き取りリール2は、基台7上
面の右端部に立設した断面逆T字状の固定ブラケット1
2に配置されている。つまり、この固定ブラケット12
の上部前面には、前方に向けて突出する軸部13が設け
られていて、この軸部13の先端に図外のベアリングを
介して上記巻き取りリール2が前後方向に延びる軸心回
りに回転可能に支持されている。この巻き取りリール2
は、支持リール1と同様に、両側1対の円板2a,2b
を有していて、前側の円板2aが脱着可能でかつ後側の
円板2bに対し軸心方向に移動調整可能に設けられてい
ることで、該リール2に対する巻き取り用の巻芯の着脱
が可能となされている。
【0027】上記巻き取りモータ3は、上記固定ブラケ
ット12の上部後面に4本のビス15,15,…を用い
て取り付けられている。そして、モータ3の出力軸は固
定ブラケット12を前方に向けて貫通していて、その先
端に上記巻き取りリール2が駆動連結されている。
【0028】上記係合軸4は、支持リール1及び巻き取
りリール2間のテープtと略平行でかつ該テープtの長
さ方向と直交する方向に対し所定角度α(ここでは、α
=略30°)だけ傾斜した方向に延びる断面円形状の棒
材で構成されている。この棒材はその後端側が下向きに
略直角に折り曲げられていて、その下端において基台7
の後面に固定されている。
【0029】上記エアシリンダ5は略左右方向に延びる
ように配置されていて、その基端は基台7の右端部に設
けたブラケット16に枢支ピン17により枢着されてい
る。一方、シリンダ5のロッド5a先端は、上記可動ブ
ラケット8の連結片8aに浮動状態で連結されている。
これらにより、可動ブラケット8を往復移動させる際の
エアシリンダ5の鉛直面内での姿勢変動が無理なく吸収
されるようになっている。そして、このシリンダ5が伸
縮作動することにより、上記支持リール1を近接位置と
離間位置との間で往復移動させるようになっている。
【0030】上記係合軸4の上方位置には、該係合軸4
を通過するテープtの有無を検出する光電管18が図外
の支持部材により支持されている。この光電管18は、
係合軸4を通過するテープtが無くなったときにテープ
巻体の巻き戻しが終了したことを検出信号として上記制
御部6に出力するものである。
【0031】上記制御部6は、その制御信号が上記巻き
取りモータ3及びエアシリンダ5にそれぞれ入力可能に
接続されている。この制御部6による制御処理について
説明すると、エアシリンダ5が収縮していて支持リール
1が近接位置にあり、かつ巻き取りリール2の回転が停
止されている状態において、先ず、エアシリンダ5を例
えば3秒間をかけて300mmだけ伸長作動させる。次
いで、エアシリンダ5を例えば8秒間をかけて300m
mだけ収縮作動させつつ、巻き取りモータ3を作動させ
る。エアシリンダ5は収縮すると、その作動が停止され
る。このとき、上記巻き取りリール2によるテープtの
巻き取り速度は、エアシリンダ5の収縮作動速度以下と
なされる。そして、上記光電管17の検出信号に基づい
て、巻き取りモータ3の作動が停止される。
【0032】ここで、上記のように構成されたテープ巻
き戻し装置の使用手順及び作動について、図3を参照し
ながら説明する。先ず、巻き戻しすべきテープ巻体の外
周端側を数十cmほど引き剥がしておいて、近接位置に
位置付けられてる支持リール1の前側円板1aを取り外
し、このリール1に上記テープ巻体を装着する。つま
り、上記円板1aを取り付け、両円板1a,1b間で該
テープ巻体をその巻芯において挟持させる。一方、巻き
取りリール2には巻き取り用の巻芯を同様に装着してお
く。次に、上記テープ巻体から引き剥がされた部分を係
合軸4に反時計回り方向に1巻きだけ巻き付ける。この
とき、上記係合軸4が水平面内においてテープtの長さ
方向と直交する方向に対し傾斜した方向に延びているの
で、上記テープtは係合軸4に螺旋状に巻き付けられる
ようになる。したがって、支持リール1側のテープtと
巻き取りリールt側のテープとを係合軸4周りにおいて
互いに接触しないように幅方向にずらすことができる。
その後、上記テープtの外周端を巻き取りリール2の巻
き取り用巻芯に巻き掛けると、図3(a)に示す状態と
なる。
【0033】この状態で、装置を作動させると、先ず、
巻き取りリール2の回転を停止したままでエアシリンダ
5が伸長作動し、図3(b)に示すように支持リール1
を離間移動させる。すると、係合軸4に巻き付けられて
いるテープtが支持リール1側に引っ張られるが、この
ときには、上記テープtは係合軸4により支持リール1
側への移動が規制されている。すなわち、上記巻き取り
リール2の回転が停止されていて係合軸4に対し該係合
軸4周りのテープtの移動が停止されているので、支持
リール1がテープtを引っ張ると係合軸4及びテープt
の摩擦力が大きくなり、この摩擦力によりテープtが係
合軸4の周りに固定されて支持リール1側への移動が阻
止されるのである。したがって、支持リール1の離間移
動に応じて該支持リール1上のテープ巻体からテープt
が引き剥がされることとなる。
【0034】上記支持リール1が離間位置に達すると、
図3(c)に示すように、今度はエアシリンダ5は収縮
作動して支持リール1が近接移動され、この移動に応じ
て支持リール1及び係合軸4間のテープtに弛みが生じ
る。このとき、図3(d)に示すように、巻き取りモー
タ3が作動して巻き取りリール2を回転駆動する。する
と、係合軸4周りのテープtは巻き取りリール2側に引
っ張られ、係合軸4の外周面に摺接しつつ巻き取りリー
ル2側に移動される。これにより、巻き取りモータ3の
作動に応じてテープtが巻き取りリール2に巻き取られ
る。
【0035】上記支持リール1が近接位置に達し、かつ
支持リール1及び係合軸4間のテープtに弛みが略無く
なると、巻き取りモータ3が作動を停止して巻き取りリ
ール2の回転を停止し、図3(a)の状態に戻る。以上
の作動が繰り返して行われ、支持リール1のテープ巻体
が巻き取りリール2の巻き取りリール2に巻き取られて
しまうと、そのことを光電管18が検出し、装置は自動
的に停止される。かくして、1本分のテープ巻体の巻き
戻し作業が終了する。
【0036】以上のようにして、引き剥がす際の粘着力
が大幅に低減されたガラスクロステープtは、工程の進
行に応じて車体の不要孔を塞ぐ際に使用される。この不
要孔についての説明を補足しておくと、図4に示す車体
のフロントフェンダー21やカウルパネル22等に不要
孔が発生する。つまり、図5に詳しく示すように、フロ
ントフェンダー21ではその上辺部に不要孔21aが生
じる。また、図6に詳示するように、カウルパネル22
では左ハンドル車の場合にその上面部左側に不要孔22
aが生じる。さらに、図7に示すように、サイドボディ
の左右のサイドシルインナ23には、トランクリッド用
のレバーをハンドルの左右位置に応じて取り付けられる
ようにそれぞれ取付孔が設けられていて、例えば左ハン
ドル車の場合には、右側(同図の左側)のサイドシルイ
ンナ23の取付孔が不要孔23aとなる。そして、これ
ら不要孔21a,22a,23aは、電着塗装後の乾燥
時に、上記ガラスクロステープtを引き剥がして所定の
形状にカットしたものを車体表面に貼着することにより
塞がれる。
【0037】したがって、本実施例によれば、支持リー
ル1が支持するロール状に巻かれたガラスクロステープ
tはエアシリンダ5の駆動力により引き剥がされる一
方、そのようにして引き剥がされたテープtは巻き取り
モータ4の駆動力により巻き取られることになり、上記
引剥し力が巻き取り力に作用しないので、巻き取り力の
増大を招くことなく大きな力でテープ巻体かたテープt
を引き剥がすことができる。この結果、ガラスクロステ
ープtの巻き戻し作業を適正に機械化することができ、
その分だけ省力化を図れるので、自動車の製造コストの
低減化に寄与することができる。
【0038】尚、上記実施例では、支持リール1を近接
移動させつつ巻き取りリール2でテープtを巻き取るよ
うにしているが、支持リールが近接位置に達した後にテ
ープを巻き取るようにしてもよい。
【0039】また、上記実施例では、係合軸4に対し支
持リール1を離接方向に移動させるようにしているが、
これとは逆に、支持リールは固定したままで、この支持
リールに対し係合部材及び巻き取りリールを一体に移動
させるようにしてもよい。
【0040】また、上記実施例では、支持リール1を往
復移動させるようにしているが、支持リール及び巻き取
りリールは固定したままで、その支持リールに対し係合
部材のみを離接方向に往復移動させるようにしてもよ
い。
【0041】また、上記のように係合部材を往復移動さ
せる場合には、係合部材が支持リールから離間移動する
際にその離間速度と同じ速度でテープを巻き取るように
すれば、上記実施例と同様に係合部材にテープの支持リ
ール側の移動を規制させることができる。
【0042】さらに、上記の場合とは逆に、係合部材は
固定しておき、この係合部材に対し支持リール及び巻き
取りリールを一体に移動させるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、粘着面を有するテープが上記粘着面を中心側に
配置してロール状に巻かれてなるテープ巻体を、その外
周端側から引き剥がしつつロール状に巻き取り部材に巻
き取ってテープの巻き戻しを行うようにしたテープ巻き
戻し装置として、上記テープ巻体を回転可能に支持する
支持部材と、上記巻き取り部材をテープの巻き取り方向
に回転駆動する第1駆動手段と、上記支持部材上のテー
プ巻体から引き出されて巻き取り部材に至るテープに係
合可能に設けられ、上記テープの巻き取り部材側への相
対移動を許容する一方、上記テープの支持部材側への相
対移動を規制する係合部材と、上記支持部材及び係合部
材を互いに離接する方向に相対往復移動させる第2駆動
手段と、上記支持部材及び係合部材の離間移動によりテ
ープ巻体からテープが引き剥がされた後、該引き剥がさ
れたテープが巻き取り部材に巻き取られるように上記第
1及び第2駆動手段を作動制御する制御手段とを備える
ようにしたので、大きな力でテープを引き剥がす一方、
引き剥がされたテープを小さな力で巻き取ることができ
るようにテープ巻体の巻き戻しを行うことができ、巻き
戻したテープを小さな力で引き剥がして使用することが
できる。
【0044】請求項2の発明によれば、上記テープが、
自動車の車体における不要孔を塞ぐためのガラスクロス
テープであるので、自動車の製造現場において、ガラス
クロステープの巻き戻し作業を適正に機械化して省力化
を図ることができ、よって、自動車の製造コストの低減
化に寄与することができる。
【0045】請求項3の発明によれば、上記係合部材
を、支持部材及び巻き取り部材間のテープがその粘着面
と反対側の背面にて摺接可能に巻き付けられて係合する
ものとする一方、制御手段を、支持部材及び係合部材が
離間移動されるときに係合部材に対し該係合部材周りの
テープの移動を停止させるように第1及び第2駆動手段
を作動制御する構成としたので、上記係合部材の構造を
簡単化することができるとともに、係合部材により支持
部材側への移動が規制されるときや巻き取り部材に巻き
取られるときに、上記係合部材との係合状態に起因する
粘着面の損傷を回避することができる。
【0046】請求項4の発明によれば、上記巻き取り部
材を係合部材と相対移動一体に設けた上で、制御手段
を、支持部材及び係合部材が離間移動されるときに巻き
取り部材の回転が停止されるように第1及び第2駆動手
段を制御する構成としたので、上記テープの停止を、第
2駆動手段の作動時に第1駆動手段の作動を停止させて
おくことででき、したがって、制御手段による制御を容
易化することができる。
【0047】請求項5の発明によれば、上記係合部材
を、支持部材及び巻き取り部材間のテープと略平行でか
つ該テープの長さ方向と直交する方向に対し傾斜した方
向に延びる断面円形状の棒材で構成したので、上記請求
項3の発明による効果を簡単な構造で得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るテープ巻き戻し装置を示
す正面図である。
【図2】テープ巻き戻し装置を示す平面図である。
【図3】テープ巻き戻し装置の作動を模式的にかつ段階
的に示す説明図である。
【図4】車体の全体を示す斜視図である。
【図5】フロントフェンダーを拡大して部分的に示す斜
視図である。
【図6】カウルパネルを拡大して部分的に示す斜視図で
ある。
【図7】サイドボディのサイドシルインナにおける不要
孔を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 支持リール(支持部材) 2 巻き取りリール(巻き取り部材) 3 巻き取りモータ(第1駆動手段) 4 係合軸(係合部材) 5 エアシリンダ(第2駆動手段) 6 制御部(制御手段) t ガラスクロステープ(テープ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着面を有するテープが上記粘着面を中
    心側に配置してロール状に巻かれてなるテープ巻体を、
    その外周端側から引き剥がしつつロール状に巻き取り部
    材に巻き取ってテープの巻き戻しを行うようにしたテー
    プ巻き戻し装置であって、 上記テープ巻体を回転可能に支持する支持部材と、 上記巻き取り部材をテープの巻き取り方向に回転駆動す
    る第1駆動手段と、 上記支持部材上のテープ巻体から引き出されて巻き取り
    部材に至るテープに係合可能に設けられ、上記テープの
    巻き取り部材側への相対移動を許容する一方、上記テー
    プの支持部材側への相対移動を規制する係合部材と、 上記支持部材及び係合部材を互いに離接する方向に相対
    往復移動させる第2駆動手段と、 上記支持部材及び係合部材の離間移動によりテープ巻体
    からテープが引き剥がされた後、該引き剥がされたテー
    プが巻き取り部材に巻き取られるように上記第1及び第
    2駆動手段を作動制御する制御手段とを備えていること
    を特徴とするテープ巻き戻し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープ巻き戻し装置にお
    いて、 テープは、ガラスクロス基材の一方の面に粘着層が設け
    られてなるものであって、自動車の車体における不要孔
    を塞ぐためのガラスクロステープであることを特徴とす
    るテープ巻き戻し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテープ巻き戻し装置にお
    いて、 係合部材は、支持部材及び巻き取り部材間のテープがそ
    の粘着面と反対側の背面にて摺接可能に巻き付けられて
    係合するものであり、 制御手段は、支持部材及び係合部材が離間移動されると
    きに係合部材に対し該係合部材周りのテープの移動を停
    止させるように第1及び第2駆動手段を作動制御する構
    成とされていることを特徴とするテープ巻き戻し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のテープ巻き戻し装置にお
    いて、 巻き取り部材は、係合部材と移動一体に設けられ、 制御手段は、支持部材及び係合部材が離間移動されると
    きに巻き取り部材の回転が停止されるように第1及び第
    2駆動手段を作動制御する構成とされていることを特徴
    とするテープ巻き戻し装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のテープ巻き戻し装置にお
    いて、 係合部材は、支持部材及び巻き取り部材間のテープと略
    平行でかつ該テープの長さ方向と直交する方向に対し傾
    斜した方向に延びる断面円形状の棒材で構成されている
    ことを特徴とするテープ巻き戻し装置。
JP22964894A 1994-09-26 1994-09-26 テープ巻き戻し装置 Withdrawn JPH0891681A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107651466A (zh) * 2017-09-20 2018-02-02 张家港爱铝铝箔科技有限公司 一种摆杆式铝箔保鲜膜自动张紧复卷机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107651466A (zh) * 2017-09-20 2018-02-02 张家港爱铝铝箔科技有限公司 一种摆杆式铝箔保鲜膜自动张紧复卷机

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