JPH0890896A - 立体印刷物 - Google Patents

立体印刷物

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JPH0890896A
JPH0890896A JP25278194A JP25278194A JPH0890896A JP H0890896 A JPH0890896 A JP H0890896A JP 25278194 A JP25278194 A JP 25278194A JP 25278194 A JP25278194 A JP 25278194A JP H0890896 A JPH0890896 A JP H0890896A
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lenticular lens
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Tsutomu Igarashi
勉 五十嵐
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体写真原画に基づいて写真製版の技法によ
り得られる立体的画像の素地となる図柄を、図柄シート
としていったん紙に印刷することなく、凸版印刷方式に
より効率よくレンチキュラーレンズの裏面に直接印刷す
ることで、肉厚の薄い立体印刷物を提供する。 【構成】 立体的に撮影された立体写真原画1をスキャ
ナー2により色分解したのち、FM(フリクエンシー・
モデュレーション)スクリーニング手段3により微小な
同サイズのドット4の平均分布を濃度値によりランダム
に変化させた高スクリーン線数に相当する各色のドット
画像版5を作り、これらのドット画像版5から凸版用刷
版6を作成して、該凸版用刷版6によりレンチキュラー
レンズ8の裏面に立体的画像の素地となる図柄7を直接
印刷することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体印刷物、詳細に
は、立体的に撮影された立体写真原画に基づいて写真製
版の過程で、画像をレンチキュラーレンズの裏面に直接
印刷した反射光で見られる立体印刷物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より立体印刷物としては、透過光で
見るものと、ワッペンやシール,宣伝印刷物等の普通印
刷物のように反射光で見るものとがあるが、反射光で見
る立体印刷物は、立体的に撮影された立体写真原画に基
づいて写真製版の技法により立体的画像の素地となる図
柄シートを印刷し、この図柄シートをレンチキュラーレ
ンズと貼合わせたものが広く知られている。
【0003】上記の反射光で見る立体印刷物は、レンチ
キュラーレンズと貼合わされた立体的画像の素地となる
図柄シートを、レンチキュラーレンズの線状レンズを通
して左右の目で見ることにより、異なった二つの像が網
膜に映され、それを視神経を通じて脳が判断して、立体
像であることを認識するものであるため、図柄シートに
は左右の目で像を結ぶことのできる画像がレンチキュラ
ーレンズの微細な線状レンズと同じ間隔で線状に配列さ
れている。
【0004】また、前記の図柄シートは、絵柄や写真に
よる立体写真原画に基づいて写真製版の技法により作成
される各色の刷判により印刷されるものであるから、こ
れらの刷版の表面には、画像の濃淡を微小な点の大小に
変換するための多数の網点が設けられており、平面的な
通常の印刷物では、網点の量を表すスクリーン線数が8
0乃至150線程度であるのに対して、立体印刷物の場
合は左右の目で像を結ぶことのできる画像を、レンチキ
ュラーレンズの微細な線状レンズと同じ間隔で線状に配
列しないと、鮮明な画像を形成しないので、スクリーン
線数として300線程度の細密度のものが要求される。
【0005】更に、前記立体印刷物における図柄シート
の印刷方式としては、凸版、平版(オフセット)、凹版
(グラビア)のうち、凸版印刷はスクリーン線数が15
0線乃至175線程度であるため、スクリーン線数とし
て300線程度の細密度を必要とする立体印刷物の印刷
には適さないとされ、また、グラビア印刷は、スクリー
ン線数が175線程度であると共に、刷版における版面
の凹みの深さの違いでインキの量を変えて濃淡を表現す
るので濃淡によりインキの膜厚が異なり、同様に300
線程度の細密度を必要とする立体印刷物の印刷は不可能
であるとされ、結局、現在における立体印刷物の印刷
は、スクリーン線数として300線程度が可能なオフセ
ット印刷の方式によっている。
【0006】
【発明が解決すべき課題】このように、従来における前
記図柄シートの印刷は、オフセット印刷によるのが通常
とされているが、オフセット印刷では平板状の刷判上に
インキを付着させるので、立体印刷物のような300線
程度の微細なドットによる印刷の場合では、インキの付
着量が少なく、そのためレンチキュラーレンズに貼合わ
すための図柄シートを印刷するためには、各色の刷版に
よる重ね刷を何回も繰り返して行わなければならず、生
産効率が上がらないという問題点を有している。
【0007】また、従来の立体印刷物は、立体的に撮影
された立体写真原画に基づいて立体的画像の素地となる
図柄シートを紙に印刷し、この紙に印刷された図柄シー
トをレンチキュラーレンズと貼合わせるものであるた
め、生産工程数が多くならざるを得ず、生産効率が低い
という問題点と、最終的に製造される立体印刷物の厚さ
がどうしても大きくなり、多用途に利用できる肉厚の薄
い製品が得られないという問題点とを有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の立体印刷物における問題点を解消することを目的
として、立体写真原画に基づいて写真製版の技法により
得られる立体的画像の素地となる図柄シートを、いった
ん紙に印刷することなくレンチキュラーレンズの裏面に
直接印刷できるようにして、肉厚の薄い立体印刷物が効
率よく製造できることを目的としたものである。
【0009】本発明は、そのための具体的手段として、
立体的に撮影された立体写真原画をスキャナーにより色
分解する工程として、FM(フリクエンシー・モデュレ
ーション)スクリーニング手段により微小な同サイズの
ドットの平均分布を濃度値によりランダムに変化させた
高スクリーン線数に相当する各色のドット画像版を作
り、これらのドット画像版により凸版用刷版を作成し
て、該凸版用刷版によりレンチキュラーレンズの裏面に
立体的画像の素地となる図柄を直接印刷したことを特徴
とする。
【0010】
【作用】この発明の立体印刷物では、レンチキュラーレ
ンズを通して見る立体的画像の素地としての図柄を印刷
する工程で、立体的に撮影された立体写真原画をスキャ
ナーにより色分解処理したのち、FM(フリクエンシー
・モデュレーション)スクリーニングとして知られてい
る手段により、微小な同サイズのドットの平均分布を濃
度値によりランダムに変化させた高スクリーン線数に相
当する各色のドット画像版を作成し、これらのドット画
像版により凸版用刷版を作成するので、得られた凸版用
刷版は、従来ではオフセット印刷の平板状刷版でしか適
用できなかった300線程度に相当する微細なドットの
集合量をもった刷版とすることができる。
【0011】その結果、従来ではオフセット印刷の平板
状刷版でしか適用できなかった300線程度に相当する
微細なドットの集合量を、比較的多量のインキを付着で
きる凸版用刷版に設けることができ、この凸版用刷版を
使用して立体的画像の素地としての図柄を直接レンチキ
ュラーレンズの裏面に印刷することが可能となり、しか
も夫々色の刷版を何度も重ね刷りすることなく一回の印
刷工程できわめて能率よく立体印刷物を製造することが
できる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1は、本発明の立体印刷物の製造工程を示すフ
ロー図であり、まず、汎用の立体印刷と同様に、立体写
真の原理に基づいて、通常の写真製版におけるカラー原
稿に相当する立体的に撮影された立体写真原画1を作成
する。
【0013】この立体写真原画1を、カラースキャナー
2により色分解処理したのち、FM(フリクエンシー・
モデュレーション)スクリーニング装置3により処理し
て、図2に示すような、微小な同サイズのドット4の平
均分布を濃度値によりランダムに変化させた高スクリー
ン線数に相当する黄色、赤色、青色、黒色毎のドット画
像版5を作成する。
【0014】前記の各ドット画像版5は、夫々の色によ
るドット画像版5に基づいて後に述べる刷版6を作成
し、これらの刷判6によってレンチキュラーレンズ8を
介して見るための立体的画像の素地となる図柄7を印刷
するためのものである。なお、この最終的に得られる図
柄7は、図3に示すように、レンチキュラーレンズ8の
各レンズ間隔と合致する幅をもった多数の線条の図柄7
aと7bとによって構成されることになる。
【0015】また、前記のドット画像版5について見た
場合、従来のスクリーニングによるものでは、等間隔に
配置された網点のサイズの変化により濃度を表現するも
のであったのに対して、このFMスクリーニングにより
処理されたドット画像版5は、従来のスクリーニング線
数による175線の場合の、2乃至3%の網点の大きさ
に相当するミクロン単位のランダムに配置された微小な
ドットの集合量からなり、これらのドット間の平均距離
をコントロールして分散配置することにより濃度値を変
化させて、オリジナル写真原稿のもつ調子や色彩の状態
を細かな部分まで画像として再現する。
【0016】このような微小なドットの集合量を可視的
にとらえると、ハイライトとシャドウ部の双方において
は、低スクリーン線数に相当するものが見られ、中間調
やディテール部では高いスクリーン線数に相当するもの
が見られる。また、より細かな情報が必要な個所には、
より細かなスクリーン線数に相当するものが見られると
いうような写真再現性と表現力を有している。
【0017】前記のようにして、FMスクリーニング装
置3により夫々の色毎のドット画像版5が得られたなら
ば、これらの画像版5に基づいて前記各色毎の凸版用刷
版6を作成し、これらの凸版用刷版6を使用して輪転型
凸版印刷機により、前記の立体的画像の素地となる図柄
7をレンチキュラーレンズ8の裏面に直接印刷し、この
印刷機における印刷工程の最終部分で、前記図柄7の裏
面に裏打ちインキ9を塗布することで全ての印刷処理工
程を終了する。
【0018】
【発明の効果】上記のように、この発明では、立体写真
原画をスキャナーにより色分解処理したのち、FMスク
リーニングにより、微小な同サイズのドットの平均分布
を濃度値によりランダムに変化させた高スクリーン線数
に相当する各色のドット画像版を作成し、これらのドッ
ト画像版により凸版用刷版を作成するので、従来では最
大175線程度とされていた凸版用刷版に、300線程
度に相当する微細なドットの集合量を設けることができ
て、オフセット印刷の場合に比較して豊富なインキ量を
使用することができ、従って、オフセット印刷のように
重ね刷りを繰り返さずに、一回の印刷工程できわめて能
率よく立体画像の素地となる図柄を忠実に印刷すること
ができる。
【0019】そのため、本発明では、最終的に得られる
立体画像の素地となる図柄をレンチキュラーレンズの裏
面に直接印刷することができ、従来のように、立体的画
像の素地としての図柄をいったん紙に印刷して図柄シー
トを作ったのち、この図柄シートをレンチキュラーレン
ズに貼合わせるという工程を解消できるので、立体印刷
物の印刷をきわめて効率的に行うことができる。
【0020】また、立体画像の素地となる図柄をレンチ
キュラーレンズの裏面に直接印刷することができるの
で、従来の図柄シートとしての紙の肉厚を除くことので
きる全体的に肉厚の薄い立体印刷物を製造することが可
能となり、この種の製品の利用度を一層拡大できるとい
う利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体印刷物の製造工程を示すフロ
ー図。
【図2】FMスクリーニングによるドット画像版の部分
拡大図。
【図3】本発明により得られる立体印刷物の断面図。
【符号の説明】
1:立体写真原画 2:カラースキャ
ナー 3:FMスクリーニング装置 4:ドット 5:ドット画像版 6:凸版用刷版 7:立体的画像の素地としての図柄 8:レンチキュラ
ーレンズ 9:裏打ちインキ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体的に撮影された立体写真原画をスキ
    ャナーにより色分解する工程として、FM(フリクエン
    シー・モデュレーション)スクリーニング手段により微
    小な同サイズのドットの平均分布を濃度値によりランダ
    ムに変化させた高スクリーン線数に相当する各色のドッ
    ト画像版を作り、これらのドット画像版により凸版用刷
    版を作成して、該凸版用刷版によりレンチキュラーレン
    ズの裏面に立体的画像の素地となる図柄を直接印刷する
    ことで得られる立体印刷物。
JP25278194A 1994-09-22 1994-09-22 立体印刷物 Expired - Fee Related JP2902310B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007233105A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 立体視印刷物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007233105A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 立体視印刷物

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