JP2841477B2 - グラビア印刷方法 - Google Patents

グラビア印刷方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、機械彫刻で形成された版とエッチングで形
成された版とを組み合わせた複数の版で印刷される多色
刷りのグラビア印刷方法に関する。
<従来の技術> クラビア印刷方法は、一般に他の印刷方法に比べて階
調が豊富で力強いものが印刷され、また印刷スピードが
速いことから、部数の多い雑誌、週刊誌等に適した印刷
方法である。このグラビア印刷方法で用いるグラビア印
刷版を製版する方式には、大きく分けると、エッチング
による形成方法と機械彫刻による形成方法とがあるが、
機械彫刻で形成した版はエッチングで形成した版に比べ
ると調子の再現性が安定しており、またその作業工程も
少なく製版時間が短いことから、この機械彫刻による形
成方法が現在主流になりつつある。
また、従来より、平版用又は凸版用の網ポジチブや網
ネガチブ等の網分解画像を利用してグラビア印刷を行な
う方法は、例えば、特公昭58−21259号公報に示されて
おり、また平版用又は凸版用の網ポジチブを機械彫刻方
式の製版における原稿として利用し、この網ポジチブの
網点を光学的に又は電気的にボカしてから機械彫刻によ
りグラビア印刷版を作成する方法も特開昭56−161167号
公報及び特開昭57−126668号公報に示されている。
<発明が解決しようとする課題> ところで、グラビア印刷を行うにあたって、機械彫刻
で形成したグラビア印刷版はエッチングで形成したグラ
ビア印刷版に比べて細線の解像力が悪いため、機械彫刻
で形成したグラビア印刷版を用いてグラビア印刷をした
場合、例えば雑誌等の本文に用いられている日本文字
(通常、スミ版で刷られている)のように細線の解像度
を必要とする部分をうまく再現できないという問題点が
ある。
一方、絵柄の再現においてスミ版は一般に全体のし
め、つまり絵柄の際シャープさをもたせる役目をなして
おり、解像度が不足すると例えば髪の毛等では十分なシ
ャープさが得られないという問題点もある。
また、エッチングで版を作る方法にはカーボンチッシ
ュ等のレジストを用いる方法として、連続階調の濃淡で
できたポジチブを用いるコンベンショナルグラビア法、
平版用又は凸版用の網ポジチブ又は網ネガチブ(以下網
版という)を用いる網グラビア法があるが、最近のグラ
ビアにはほとんど網グラビア法が使われているので網グ
ラビア法で工程を説明すると、まず、版用感光シート
(カーボンチッシュ、ピグメントフィルム等)にグラビ
アスクリーンを焼き付ける工程と、この版用感光シート
に網版を焼き付ける工程と、さらに必要があれば版用感
光シートと網版との間に拡散シート等を挟んで焼き付け
る工程とを施し、次に該版用感光シートを介してグラビ
アシリンダをエッチングしてグラビア印刷版を得るもの
である。
このようなエッチングによる方法では、最シャドウ部
においては、第6図に示すようにセル12の形状は角柱形
状又は円柱形状をなしており、セルのに容積を充分に大
きくすることができる。
他方、機械彫刻によりグラビア印刷版を形成した場合
においては、第7図に示すように彫刻されたセル13の形
状はほぼ角錐形状となっている。そして、このセルの表
面積はライト部においては小さく、中間調節からシャド
ウ部に向かうにつれて徐々に大きくなっていく。この場
合、原稿の最シャドウ部に相当する部分においてもグラ
ビア印刷版のセルとしては独立している必要があるた
め、セルの表面積は一定の大きさ以上にすることはでき
ない。このことはセルの形状が角錐形状であるというこ
とにより、シャドウ部におけるセル容積はエッチングに
より得られるセル容積よりも小さくなってしまう。すな
わち、このことは機械彫刻により得られるグラビア印刷
版は、エッチングにより得られるグラビア印刷版に比べ
てシャドウ部におけるインキ量が少ないことを意味す
る。従って、このような機械彫刻方式におけるグラビア
印刷版を用いたのでは、特にシャドウ部のインキ量が不
足しがちとなる。そして、このインキ量の不足傾向は、
特にキ、アカ、アイの3色の重なるべき部分において
は、前記インキ量の不十分が累積される結果として、イ
ンキ量の不足が顕著に現れ、全体としてシャドウ部の重
厚さに欠けた印刷物となりがちである。
従って、本発明の目的は機械彫刻方式とエッチング方
式の両方の利点を取り入れ、文字、細線の解像力が良
く、調子の安定性、及び絵柄のシャープさを得ることが
でき、しかも作業工程の少ないグラビア印刷方法を提供
することであるが、特に解決すべき課題として、機械彫
刻で形成した印刷版とエッチングで形成した印刷版を混
合して印刷すると見当がずれて見苦しい印刷物になって
しまう。この見当ずれの問題を解決したのが本発明であ
る。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記見当ずれの課題を解決するために、機械
彫刻で形成する版とエッチングで形成する版の見合わせ
を、フィルム原版のピン穴の位置を調整することにより
行う。
<発明の詳述> 本発明の上記課題を解決するための手段についてさら
に詳述する。
本発明は複数の版の用いてなされるグラビア印刷方法
において、少なくとも1版がエッチングで形成され、残
りの版が機械彫刻で形成されていて、前記エッチングで
作成された版と機械彫刻で形成された版の見当を下記の
方法で合わせることを特徴とするグラビア印刷方法であ
る。
主として出版グラビア版を形成するときには、版の円
周方向に4ページから6ページ、軸方向に4ページから
6ページをレイアウトして行うのが普通である。フィル
ム原版は4ページ単位でまとめられることが多い。しか
るにエッチングで版を形成するときはカーボンチッシュ
又はピグメントフィルムを周囲方向に2回に又は3回に
分割して、版を形成するシリンダーに転写するのが普通
である。理解し易くするために、2回分割転写で16ペー
ジのものについて説明すると、第5図のシリンダー展開
平面図のごとく4ページ単位のカーボンチッシュ又はピ
グメントフィルムを円周方向に2枚ずつ2回に分けて転
写する。厳密に言えば円周360゜の半分180゜で正確に分
かれなければならない。しかし通常の転写においては第
3図のごとく1回目の転写、第2図のごとく2回目の転
写が行われるので、第4図のごとく1回目の2回目の転
写され始めの状態においてカーボンチッシュがあるかな
いかで位置関係がずれ、正確に180゜に分かれない。複
数の版を全てエッチングで行なう場合は他の版も同様に
位置関係がずれるので見当は合う。本方法のように機械
彫刻で形成された版とエッチングで形成された版が組合
わされる場合、機械彫刻で形成される版は電気的に2分
割されるので正確に180゜が出る。しかるに、本発明は
エッチングにより形成される版と機械彫刻で形成される
版の差がなくなるように、フィルム原版のピン穴の形成
位置すなわち、第1図のピン穴と絵柄との距離7を調整
する。機械彫刻用フィルム原版を基準にすれば、エッチ
ング用フィルム原版の転写2回目に相当する面のピン穴
の位置を、第1図のピン穴と絵柄の距離7を基準にプラ
ス0.2mmから0.5mmぐらいの範囲になるように絵柄から離
す。この値は1回目に転写されたカーボンチッシュの厚
みに依存する。またエッチングを基準にすれば、同様の
考え方で機械彫刻用フィルム原版の転写2回目に相当す
る面のピン穴の位置を0.2mmから0.5mmぐらいの範囲で絵
柄に近づける。
<作用> 本発明のエッチングにより形成された版と機械彫刻に
より形成された版の見当を合わせることにより、エッチ
ングにより形成された版と機械彫刻で形成された版の両
者の利点を取り入れた複数の版を用いて行なうグラビア
印刷方法が可能となる。
<実施例> 本発明を実施例を用いて詳細に説明する。
本発明のクラビア印刷方法、例えば、キ(Y),アカ
(M),アイ(C),スミ(BK)の4色からなる複数の
グラビア印刷版が用いられる。このグラビア印刷版の製
版方法には大別してエッチングによる形成方法と機械彫
刻による形成方法とがあるが、本発明は、上述した複数
のグラビア印刷版のうち、主に文字を印刷するスミ版を
エッチングで形成し、残りのキ版、アカ版、アイ版を機
械彫刻で形成してある。なお、本実施例ではスミ版のみ
をエッチングで形成したが、スミ版以外に残りの一部の
色版をエッチングで形成しても良い。
ここで、エッチングにより形成方法と機械彫刻による
形成方法について説明する。
エッチングによる形成方法には、コンベンショナル
法、網グラビア法等があり、この中のコンベンショナル
法について説明すると、まず、グラビアスクリーンにカ
ーボンチッシュを密着させて焼き付けを行なう。これに
より、スクリーンの白線に相当する部分は焼かれ、チッ
シュのゼラチン面に十字に交差した硬化線ができ、スク
リーンの黒います目の部分は光が達しないから硬化しな
い。次にこのチッシュに連続調ポジを焼き付けると、こ
の未感光のます目の部分が濃淡に応じて薄くまたは厚く
硬化される。このとき、上記連続調ポジの転写2回目に
相当する面のピン穴の位置をピン穴が絵柄から離れる方
向に0.25mm移動する。この値はカーボンチッシュの値が
180μmの場合の経験から求められた値である。そし
て、焼付のすんだカーボンチッシュをワルター社製の転
写機(トランスファーパイロット)でシリンダーに2回
分割転写し、その後、このシリンダーを現像し、次いで
塩化第二鉄溶液で表面を腐食し、さらに耐刷力を増すた
めにクロムメッキを行い版を作る方法である。
一方、機械彫刻による形成方法は、ヘル社のヘリオク
リショグラフという商品名で市販されているような装置
を用い、白色不透明ベースを用いた連続調ネガを原版と
し、これを走査してその濃淡を電気信号にかえて彫刻部
にダイヤモンド針を微細に振動させ、シリンダーを回転
させながら表面を彫刻して版を作る方法である。機械彫
刻の版は電気的に2分割するので正確に180゜が出る。
なお、上述したこれら製版法は、連続調ポジのピン穴
の位置を調整し、エッチングで形成した版と機械彫刻で
形成した版の見当調整方法を除いてよく知られている。
エッチングで版を形成する際用いられるカーボンチッ
シュのベースが紙の場合、伸縮しやすく、これにより機
械彫刻で形成した版との間で見当ずれを起こす恐れがあ
る。従って、カーボンチッシュの代わりにベースがポリ
エステルのピグメントフィルム(例えばオートタイプ社
製、商品名オートフィルム)を用いることが好ましい。
以上の如くして得られた4色用のグラビア印刷版を用
いてキ、アカ、アイ、スミの4色のインキでグラビア印
刷を行なったところ、エッチングで形成された版と機械
彫刻で形成された版との見当精度が良好で、機械彫刻方
式で形成した版による絵柄の調子の安定性を得ながら、
エッチング方式で形成した版(スミ版)により解像度の
良好な文字を再現することができ、しかも絵柄の十分な
シャープさを得ることができ、全体としてバランスのと
れた印刷物を刷ることができた。
<発明の効果> 本発明のグラビア印刷方法は、少なくとも1版がエッ
チングで形成され、他の版は機械彫刻で形成されている
ので、両方の利点が生かされて、調子の安定性が優れ、
かつ文字等の細線の再現性の良いバランスのとれた印刷
物が得られる。
その上、エッチングで形成された版と機械彫刻で形成
された版の見当精度の良好な印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は4ページ単位のフィルム原版、第2図は転写2
回目を状況を示す部分断面図、第3図は転写1回目の状
況を示す部分断面図、第4図は転写1回目と2回目の差
を示す部分拡大断面図、第5図は版シリンダーの展開平
面図、第6図aはエッチング方式で形成したグラビア印
刷版のセルの形状を示す説明図、第6図bはそのA−A
断面説明図、第7図aは機械彫刻方式で形成したグラビ
ア印刷版のセルの形状を示す説明図、第7図bはそのB
−B断面説明図である。 1……転写ローラー 2……シリンダー 3……版用感光シート (カーボンチッシュ・ピグメントフィルム等) 4……ピン穴 5……くわえプレート 6……ページ単位の絵柄 7……ピン穴と絵柄との距離 12……セル 13……セル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械彫刻で形成された版とエッチングで形
    成された版とが少なくとも1版以上組合わされた複数の
    版を用いて行うグラビア印刷方法において、前記機械彫
    刻で形成された版とエッチングで形成された版の見当合
    わせを、フィルム原版のピン穴の位置を円周方向に調整
    することにより行うことを特徴とするグラビア印刷方
    法。
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