JPH0890895A - スクリーン印刷版用大判ポジフィルムの作製方法 - Google Patents
スクリーン印刷版用大判ポジフィルムの作製方法Info
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- JPH0890895A JPH0890895A JP23567294A JP23567294A JPH0890895A JP H0890895 A JPH0890895 A JP H0890895A JP 23567294 A JP23567294 A JP 23567294A JP 23567294 A JP23567294 A JP 23567294A JP H0890895 A JPH0890895 A JP H0890895A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、既存の木目導管柄のフィルムを利用
することでコストの低減を図り、しかもフィルムの繋ぎ
合わせ（組合わせ）により作製時間の短縮を図り、さら
に設備等の経済性からもより一般的な設備で特寸サイズ
で新柄の木目導管柄に構成するスクリーン印刷版用大判
ポジフィルムの作製方法を提供する。 【構成】複数枚の木目柄原稿フィルムから木目導管柄フ
ィルムとして用いる適当な幅の領域を選択する工程と、
その選択した適当な幅の領域から木目導管柄フィルムを
切り抜いて導管を修正をする工程と、修正した木目導管
柄フィルムの幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導
管柄を有するポジフィルムとする工程と、１枚に繋ぎ合
わせたポジフィルムを複数枚に複製し、この複製したポ
ジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる工程とからな
ることを特徴とするスクリーン印刷版用大判ポジフィル
ムの作製方法である。
することでコストの低減を図り、しかもフィルムの繋ぎ
合わせ（組合わせ）により作製時間の短縮を図り、さら
に設備等の経済性からもより一般的な設備で特寸サイズ
で新柄の木目導管柄に構成するスクリーン印刷版用大判
ポジフィルムの作製方法を提供する。 【構成】複数枚の木目柄原稿フィルムから木目導管柄フ
ィルムとして用いる適当な幅の領域を選択する工程と、
その選択した適当な幅の領域から木目導管柄フィルムを
切り抜いて導管を修正をする工程と、修正した木目導管
柄フィルムの幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導
管柄を有するポジフィルムとする工程と、１枚に繋ぎ合
わせたポジフィルムを複数枚に複製し、この複製したポ
ジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる工程とからな
ることを特徴とするスクリーン印刷版用大判ポジフィル
ムの作製方法である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル化粧板の
表面に、木目導管柄等の凹凸模様を形成するためのエン
ボスフィルムの作製に用いるスクリーン印刷版用大判ポ
ジフィルムの作製方法に関する。
表面に、木目導管柄等の凹凸模様を形成するためのエン
ボスフィルムの作製に用いるスクリーン印刷版用大判ポ
ジフィルムの作製方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、表面に凹凸模様を有するポリエス
テル化粧板の製造方法として、透明樹脂フィルムの表面
にスクリーン印刷等の公知の印刷方法により木目導管柄
等を印刷し、その印刷されたインキの盛厚によってフィ
ルム上に微細な凹凸模様を形成し、このフィルムの凹凸
模様を内面にして、化粧板表面のポリエステル樹脂塗料
上を覆い紫外線照射等により硬化させた後、このフィル
ムを剥がすことで木目導管柄等の凹凸模様を形成する方
法があり、一般的にフィルム法として公知である。この
木目導管柄エンボスフィルムを作製するための木目導管
柄ポジフィルムの作製方法としては、目的とする木目導
管柄に合わせて選択、配列された天然木の突板を利用し
て原稿フィルムを作製し、適宜な修正を施して連続的
（エンドレス）に繋ぎ合わせ木目導管柄の原稿フィルム
とすることが一般的である。
テル化粧板の製造方法として、透明樹脂フィルムの表面
にスクリーン印刷等の公知の印刷方法により木目導管柄
等を印刷し、その印刷されたインキの盛厚によってフィ
ルム上に微細な凹凸模様を形成し、このフィルムの凹凸
模様を内面にして、化粧板表面のポリエステル樹脂塗料
上を覆い紫外線照射等により硬化させた後、このフィル
ムを剥がすことで木目導管柄等の凹凸模様を形成する方
法があり、一般的にフィルム法として公知である。この
木目導管柄エンボスフィルムを作製するための木目導管
柄ポジフィルムの作製方法としては、目的とする木目導
管柄に合わせて選択、配列された天然木の突板を利用し
て原稿フィルムを作製し、適宜な修正を施して連続的
（エンドレス）に繋ぎ合わせ木目導管柄の原稿フィルム
とすることが一般的である。
【０００３】上記に述べたように、従来は木目導管柄の
新柄ポジフィルムを作製するには、目的とする意匠（木
目導管）に合った柄を有する天然木の突板を探し、それ
を基に原稿フィルムを作製し適宜な修正と繋ぎ合わせを
加えてスクリーン印刷版用の木目導管柄ポジフィルムを
作製していた。
新柄ポジフィルムを作製するには、目的とする意匠（木
目導管）に合った柄を有する天然木の突板を探し、それ
を基に原稿フィルムを作製し適宜な修正と繋ぎ合わせを
加えてスクリーン印刷版用の木目導管柄ポジフィルムを
作製していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
過程において目的とする天然木の突板を探すことはなか
なか困難であるとともに、コスト的にみても可能性のあ
る突板を揃えることは非常に高価なものとなってしま
う。また、細かい木目導管柄を持つ突板は、撮影と写真
製版段階で分解調子が悪いと何度でもやり直さなくては
ならない等非常に手間のかかる方法である。さらに木目
導管柄ポジフィルムの作製における現像等を行うための
一連の設備は、３尺×６尺の一般的な寸法の作製には支
障がないが、いわゆる特寸サイズと言われる大判の化粧
板、例えば、３尺×８尺（９１０×２４５０ｍｍ）、４
尺×８尺（１２３０×２４５０ｍｍ）用のポジフィルム
の作製には、より大がかりなものが必要となり、しか
も、これらの設備は希少であるため大判ポジフィルムの
作製はコスト的に非常に問題となっていた。
過程において目的とする天然木の突板を探すことはなか
なか困難であるとともに、コスト的にみても可能性のあ
る突板を揃えることは非常に高価なものとなってしま
う。また、細かい木目導管柄を持つ突板は、撮影と写真
製版段階で分解調子が悪いと何度でもやり直さなくては
ならない等非常に手間のかかる方法である。さらに木目
導管柄ポジフィルムの作製における現像等を行うための
一連の設備は、３尺×６尺の一般的な寸法の作製には支
障がないが、いわゆる特寸サイズと言われる大判の化粧
板、例えば、３尺×８尺（９１０×２４５０ｍｍ）、４
尺×８尺（１２３０×２４５０ｍｍ）用のポジフィルム
の作製には、より大がかりなものが必要となり、しか
も、これらの設備は希少であるため大判ポジフィルムの
作製はコスト的に非常に問題となっていた。
【０００５】そこで本発明は、既存の木目導管柄ポジフ
ィルムを利用することでコストの低減を図り、しかもフ
ィルムの繋ぎ合わせ（組合せ）により作製時間の短縮を
図るとともに、設備等の経済性からもより一般的な設備
で特寸サイズで新柄の木目導管柄に構成するスクリーン
印刷版用大判ポジフィルムの作製方法を提供することを
目的とする。
ィルムを利用することでコストの低減を図り、しかもフ
ィルムの繋ぎ合わせ（組合せ）により作製時間の短縮を
図るとともに、設備等の経済性からもより一般的な設備
で特寸サイズで新柄の木目導管柄に構成するスクリーン
印刷版用大判ポジフィルムの作製方法を提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず第１の発明によれば、ポリエステル化粧板の
表面に、フィルム法により木目導管柄等の凹凸模様を形
成するためのエンボスフィルム作製用のスクリーン印刷
版用大判ポジフィルムの作製方法であって、複数枚の木
目柄原稿フィルム（１０，１１）から木目導管柄フィル
ムとして用いる適当な幅の領域を選択する工程と、その
選択した適当な幅の領域から木目導管柄フィルム（Ａ，
Ａ，Ｂ）を切り抜いて、この切り抜いた木目導管柄フィ
ルムの幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導管柄を
有するポジフィルム（１２）とする工程と、１枚に繋ぎ
合わせたポジフィルムの導管柄を修正する工程と、この
１枚に繋ぎ合わせたポジフィルムを複数枚に複製し、こ
の複製したポジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる
工程とからなることを特徴とするスクリーン印刷版用大
判ポジフィルム（１５）の作製方法である。
めに、まず第１の発明によれば、ポリエステル化粧板の
表面に、フィルム法により木目導管柄等の凹凸模様を形
成するためのエンボスフィルム作製用のスクリーン印刷
版用大判ポジフィルムの作製方法であって、複数枚の木
目柄原稿フィルム（１０，１１）から木目導管柄フィル
ムとして用いる適当な幅の領域を選択する工程と、その
選択した適当な幅の領域から木目導管柄フィルム（Ａ，
Ａ，Ｂ）を切り抜いて、この切り抜いた木目導管柄フィ
ルムの幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導管柄を
有するポジフィルム（１２）とする工程と、１枚に繋ぎ
合わせたポジフィルムの導管柄を修正する工程と、この
１枚に繋ぎ合わせたポジフィルムを複数枚に複製し、こ
の複製したポジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる
工程とからなることを特徴とするスクリーン印刷版用大
判ポジフィルム（１５）の作製方法である。
【０００７】また、第２の発明よれば、複数枚の木目柄
原稿フィルム（１０，１１）から木目導管柄フィルムと
して用いる適当な幅の領域を選択する工程と、その選択
した適当な幅の領域から木目導管柄フィルム（Ａ，Ａ，
Ｂ）を切り抜いて、この切り抜いた木目導管柄フィルム
の幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導管柄を有す
るポジフィルムとする工程と、１枚に繋ぎ合わせたポジ
フィルム（１２）を複数枚に複製し、複製した木目導管
柄フィルム（１２，１２，１２）を僅かにずらして重ね
合わせて焼き付け導管を太くする修正工程と、太くした
このポジフィルム（１２Ａ）を複数枚に複製し、複製し
たポジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる工程とか
らなることを特徴とするスクリーン印刷版用大判ポジフ
ィルム（１５）の作製方法である。
原稿フィルム（１０，１１）から木目導管柄フィルムと
して用いる適当な幅の領域を選択する工程と、その選択
した適当な幅の領域から木目導管柄フィルム（Ａ，Ａ，
Ｂ）を切り抜いて、この切り抜いた木目導管柄フィルム
の幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導管柄を有す
るポジフィルムとする工程と、１枚に繋ぎ合わせたポジ
フィルム（１２）を複数枚に複製し、複製した木目導管
柄フィルム（１２，１２，１２）を僅かにずらして重ね
合わせて焼き付け導管を太くする修正工程と、太くした
このポジフィルム（１２Ａ）を複数枚に複製し、複製し
たポジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる工程とか
らなることを特徴とするスクリーン印刷版用大判ポジフ
ィルム（１５）の作製方法である。
【０００８】また、第３の発明によれば、所望の大きさ
に繋ぎ合わせた大判ポジフィルム（１５）を複数枚に複
製し、この複製したフィルムをさらに所望の大きさに繋
ぎ合わせる工程を特徴とするスクリーン印刷版用大判ポ
ジフィルム（２０）の作製方法である。
に繋ぎ合わせた大判ポジフィルム（１５）を複数枚に複
製し、この複製したフィルムをさらに所望の大きさに繋
ぎ合わせる工程を特徴とするスクリーン印刷版用大判ポ
ジフィルム（２０）の作製方法である。
【０００９】
【作用】本発明のスクリーン印刷版用大判ポジフィルム
の作製方法によれば、既存の化粧板用の複数枚の複製し
た木目導管柄フィルム（１０，１１）から、所望の木目
導管柄領域を縦方向に選択し、その選択した領域の木目
導管柄フィルムを切り抜いて部分導管フィルム（Ａ，
Ａ，Ｂ）とする。この部分木目導管柄フィルム（Ａ，
Ａ，Ｂ）を、まず木目導管柄が連続するように幅方向を
繋ぎ合わせ、１枚の木目導管柄フィルム（１２）にし
て、この木目導管柄フィルム（１２）の導管の欠け、切
れ、不鮮明等の部分を手直しする。また、意匠的に問題
が無くなるまでフィルムの反転操作を繰り返す。このフ
ィルムを複数枚に複製し、縦方向に繋ぎ合わせることで
大型の設備を使用せずに所望の大きさで、かつ、目的と
する新柄のスクリーン印刷版用大判ポジフィルム（１
５）が容易に、しかも廉価に作製することができる。
の作製方法によれば、既存の化粧板用の複数枚の複製し
た木目導管柄フィルム（１０，１１）から、所望の木目
導管柄領域を縦方向に選択し、その選択した領域の木目
導管柄フィルムを切り抜いて部分導管フィルム（Ａ，
Ａ，Ｂ）とする。この部分木目導管柄フィルム（Ａ，
Ａ，Ｂ）を、まず木目導管柄が連続するように幅方向を
繋ぎ合わせ、１枚の木目導管柄フィルム（１２）にし
て、この木目導管柄フィルム（１２）の導管の欠け、切
れ、不鮮明等の部分を手直しする。また、意匠的に問題
が無くなるまでフィルムの反転操作を繰り返す。このフ
ィルムを複数枚に複製し、縦方向に繋ぎ合わせることで
大型の設備を使用せずに所望の大きさで、かつ、目的と
する新柄のスクリーン印刷版用大判ポジフィルム（１
５）が容易に、しかも廉価に作製することができる。
【００１０】さらに、前記の大判ポジフィルム（１５）
を複製し縦方向に繋ぎ合わせることで、一層の大判（４
尺×８尺、１２３０×２４５０ｍｍ）のポジフィルム
（２０）が大型の設備を使用せずに容易に作製すること
ができる。
を複製し縦方向に繋ぎ合わせることで、一層の大判（４
尺×８尺、１２３０×２４５０ｍｍ）のポジフィルム
（２０）が大型の設備を使用せずに容易に作製すること
ができる。
【００１１】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図１（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施例における、大判
ポジフィルムを作製するための木目導管柄ポジフィルム
の作製方法を平面で表した説明図であり、図２は、前記
の方法により作製された木目導管柄ホジフィルムから、
スクリーン印刷版用大判ポジフィルムを作製する方法を
平面で表した説明図である。
図１（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施例における、大判
ポジフィルムを作製するための木目導管柄ポジフィルム
の作製方法を平面で表した説明図であり、図２は、前記
の方法により作製された木目導管柄ホジフィルムから、
スクリーン印刷版用大判ポジフィルムを作製する方法を
平面で表した説明図である。
【００１２】本発明は、木目導管柄等の凹凸模様を形成
したエンボスフィルムでポリエステル化粧板の表面を覆
い、化粧板の表面に木目導管柄等の凹凸模様を形成する
方法にフィルム法がある。このフィルム法に用いるエン
ボスフィルムの作製方法の一つに、スクリーン印刷のイ
ンキ盛り厚により凹凸を形成する方法がある。このスク
リーン印刷版用大判ポジフィルムには、いわゆる特寸と
言われる化粧板用の、例えば３尺×８尺（９１０×２４
５０ｍｍ）、４尺×８尺（１２３０×２４５０ｍｍ）等
の規格外寸法の大判ポジフィルムが必要である。しかし
ながら、スクリーン印刷機は一般的にあるが、この寸法
でのポジフィルムの作製は非常に難しかった。すなわ
ち、作製するための大型の写真製版設備が希少で作製す
ることが難しくコストの面でも問題があったが、本発明
は、既存の木目導管柄フィルムから、この特寸のポジフ
ィルムを作製する方法を提供するものである。
したエンボスフィルムでポリエステル化粧板の表面を覆
い、化粧板の表面に木目導管柄等の凹凸模様を形成する
方法にフィルム法がある。このフィルム法に用いるエン
ボスフィルムの作製方法の一つに、スクリーン印刷のイ
ンキ盛り厚により凹凸を形成する方法がある。このスク
リーン印刷版用大判ポジフィルムには、いわゆる特寸と
言われる化粧板用の、例えば３尺×８尺（９１０×２４
５０ｍｍ）、４尺×８尺（１２３０×２４５０ｍｍ）等
の規格外寸法の大判ポジフィルムが必要である。しかし
ながら、スクリーン印刷機は一般的にあるが、この寸法
でのポジフィルムの作製は非常に難しかった。すなわ
ち、作製するための大型の写真製版設備が希少で作製す
ることが難しくコストの面でも問題があったが、本発明
は、既存の木目導管柄フィルムから、この特寸のポジフ
ィルムを作製する方法を提供するものである。
【００１３】＜実施例１＞図１に基づき実施例１を説明
する。図１（ａ）に示すように、予め、組み合わせても
意匠的に問題のないことを確認した、既存の木目導管柄
用の複数枚の原稿フィルム（１０，１１）を選び、この
原稿フィルム（１０，１１）から、木目導管柄として用
いることができる適当な幅の所望の導管柄領域をそれぞ
れ選択する。具体的には、柾目原稿フィルム（１０）か
ら柾目部分（Ａ，Ａ）と、板目原稿フィルム（１１）か
ら板目部分（Ｂ）の領域を選定する。次に、図１（ｂ）
に示すように、選定した柾目部分（Ａ，Ａ）と板目部分
（Ｂ）をそれぞれの境界線（Ｔ，Ｔ）から切り抜いて、
柾目導管（Ａ，Ａ）フィルムと板目導管（Ｂ）フィルム
とにする。
する。図１（ａ）に示すように、予め、組み合わせても
意匠的に問題のないことを確認した、既存の木目導管柄
用の複数枚の原稿フィルム（１０，１１）を選び、この
原稿フィルム（１０，１１）から、木目導管柄として用
いることができる適当な幅の所望の導管柄領域をそれぞ
れ選択する。具体的には、柾目原稿フィルム（１０）か
ら柾目部分（Ａ，Ａ）と、板目原稿フィルム（１１）か
ら板目部分（Ｂ）の領域を選定する。次に、図１（ｂ）
に示すように、選定した柾目部分（Ａ，Ａ）と板目部分
（Ｂ）をそれぞれの境界線（Ｔ，Ｔ）から切り抜いて、
柾目導管（Ａ，Ａ）フィルムと板目導管（Ｂ）フィルム
とにする。
【００１４】次に、柾目導管フィルム（Ａ，Ａ）と、板
目導管フィルム（Ｂ）を相互の境界線（Ｔ，Ｔ）に沿っ
て幅方向を透明粘着テープにより繋ぎ合わせて、１枚の
新柄の木目導管柄ポジフィルム（１２）を作製する。作
製した木目導管柄ポジフィルム（１２）の導管柄の欠
け、切れ、不鮮明部分などを修正する（加筆や削るレタ
ッチ作業をする）。また、繋ぎ目等がわからないように
意匠的に問題がなくなるまで、写真製版におけるポジ−
ネガ−ホジの反転作業を繰り返し木目導管柄ポジフィル
ム（１２）を作製する（図１（ｃ）を参照）。
目導管フィルム（Ｂ）を相互の境界線（Ｔ，Ｔ）に沿っ
て幅方向を透明粘着テープにより繋ぎ合わせて、１枚の
新柄の木目導管柄ポジフィルム（１２）を作製する。作
製した木目導管柄ポジフィルム（１２）の導管柄の欠
け、切れ、不鮮明部分などを修正する（加筆や削るレタ
ッチ作業をする）。また、繋ぎ目等がわからないように
意匠的に問題がなくなるまで、写真製版におけるポジ−
ネガ−ホジの反転作業を繰り返し木目導管柄ポジフィル
ム（１２）を作製する（図１（ｃ）を参照）。
【００１５】次に、１枚に繋ぎ合わせて修正した新柄の
木目導管柄ポジフィルム（１２）を、複製して３枚の同
じポジフィルムを作製する。この複製した３枚の木目導
管柄ポジフィルムを、図２に示すように、所望の大きさ
（９１０×２４５０ｍｍ）になるように縦に透明粘着テ
ープで繋ぎ合わせる。この際に、繋ぎ目の導管柄が連続
するような部分を選択し、波形に切断し透明粘着テープ
で繋ぐことでスクリーン印刷版用の大判ポジフィルム
（１５）を作製することができる。なお、繋ぎ合わせに
用いる透明粘着テープは市販されているものでよく、ス
クリーン版作製には影響しない。
木目導管柄ポジフィルム（１２）を、複製して３枚の同
じポジフィルムを作製する。この複製した３枚の木目導
管柄ポジフィルムを、図２に示すように、所望の大きさ
（９１０×２４５０ｍｍ）になるように縦に透明粘着テ
ープで繋ぎ合わせる。この際に、繋ぎ目の導管柄が連続
するような部分を選択し、波形に切断し透明粘着テープ
で繋ぐことでスクリーン印刷版用の大判ポジフィルム
（１５）を作製することができる。なお、繋ぎ合わせに
用いる透明粘着テープは市販されているものでよく、ス
クリーン版作製には影響しない。
【００１６】＜実施例２＞図３に基づき実施例２を説明
する。図３は、木目導管柄を太らせる方法の一例を示す
説明図である。この方法は、大判ポジフィルムにすると
きに、導管柄を太くして導管を強調する必要が生じる場
合の木目導管柄ポジフィルムの作製方法である。
する。図３は、木目導管柄を太らせる方法の一例を示す
説明図である。この方法は、大判ポジフィルムにすると
きに、導管柄を太くして導管を強調する必要が生じる場
合の木目導管柄ポジフィルムの作製方法である。
【００１７】図３（ａ）に示すように（図中では部分導
管柄フィルムで作製方法を示す）、実施例１に示す方法
で作製された１枚の木目導管柄ポジフィルム（１２）を
３枚から４枚に複製し重ね合わせる。この重ね合わせ
は、導管柄が所望の太さになるように天地、左右、或い
は所望の角度に僅かにずらして重ね合わせ、焼き付けて
１枚の木目導管柄ポジフィルムにする。さらに、このポ
ジフィルムを意匠的に問題が無くなるまで１枚の木目導
管柄ポジフィルムの修正を行いながら、写真製版方法に
おける反転作業を繰り返すことで所望の導管を太くした
木目導管柄ポジフィルム（１２Ａ）が得られる（図３
（ｂ）を参照）。この太くした木目導管柄ポジフィルム
（１２Ａ）を用いて、実施例１と同様の工程で大判ポジ
フィルム（１５）を作製する。
管柄フィルムで作製方法を示す）、実施例１に示す方法
で作製された１枚の木目導管柄ポジフィルム（１２）を
３枚から４枚に複製し重ね合わせる。この重ね合わせ
は、導管柄が所望の太さになるように天地、左右、或い
は所望の角度に僅かにずらして重ね合わせ、焼き付けて
１枚の木目導管柄ポジフィルムにする。さらに、このポ
ジフィルムを意匠的に問題が無くなるまで１枚の木目導
管柄ポジフィルムの修正を行いながら、写真製版方法に
おける反転作業を繰り返すことで所望の導管を太くした
木目導管柄ポジフィルム（１２Ａ）が得られる（図３
（ｂ）を参照）。この太くした木目導管柄ポジフィルム
（１２Ａ）を用いて、実施例１と同様の工程で大判ポジ
フィルム（１５）を作製する。
【００１８】＜実施例３＞図４に基づき実施例３を説明
する。図４は、本発明の他の実施例における大判ポジフ
ィルムの作製方法を示す平面で表した説明図である。こ
の実施例３は、さらに大きな特寸サイズ（４尺×８尺、
１２３０×２４５０ｍｍ）と言われるスクリーン印刷版
用大判ポジフィルムの作製方法である。
する。図４は、本発明の他の実施例における大判ポジフ
ィルムの作製方法を示す平面で表した説明図である。こ
の実施例３は、さらに大きな特寸サイズ（４尺×８尺、
１２３０×２４５０ｍｍ）と言われるスクリーン印刷版
用大判ポジフィルムの作製方法である。
【００１９】図４（ａ）に示すように、実施例１又は実
施例２の作製方法で得られた大判ポジフィルム（１５）
を複製により２枚準備し、木目導管柄が連続するように
１枚のポジフィルム下方部分（１５ａ）と、もう１枚の
ポジフィルムの上方部分（１５ｂ）を重ね合わせて位置
を合わせる。そして２枚のポジフィルムを重ねたまま導
管の切れ目を通るように鋸刃状に切断し、その切断部分
（Ｋ）を透明粘着テープで繋ぎ合わせることで、連続し
た木目導管柄を有する１枚の所望の大判ポジフィルム
（２０）が得られる（図４（ｂ）を参照）。
施例２の作製方法で得られた大判ポジフィルム（１５）
を複製により２枚準備し、木目導管柄が連続するように
１枚のポジフィルム下方部分（１５ａ）と、もう１枚の
ポジフィルムの上方部分（１５ｂ）を重ね合わせて位置
を合わせる。そして２枚のポジフィルムを重ねたまま導
管の切れ目を通るように鋸刃状に切断し、その切断部分
（Ｋ）を透明粘着テープで繋ぎ合わせることで、連続し
た木目導管柄を有する１枚の所望の大判ポジフィルム
（２０）が得られる（図４（ｂ）を参照）。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、既存の化粧板用の木目
導管原稿フィルムを利用するので、新たに天然木による
突板を準備する必要がなく、このため特寸サイズと言わ
れる大判ポジフィルムの作製に要する時間が短縮される
とともに、大型の写真製版設備を必要としないので、コ
スト的に大幅に低減することを可能としたスクリーン印
刷版用大判ポジフィルムの作製方法である。また、特寸
サイズに対応していない既存の設備（より一般的な設
備）であっても、特寸サイズの大判ポジフィルムの作製
が可能となるとともに、所望の大きさのスクリーン印刷
版用ポジフィルムを容易に、かつ、廉価に作製すること
ができる等の優れた効果が生ずる。
示す如き効果がある。すなわち、既存の化粧板用の木目
導管原稿フィルムを利用するので、新たに天然木による
突板を準備する必要がなく、このため特寸サイズと言わ
れる大判ポジフィルムの作製に要する時間が短縮される
とともに、大型の写真製版設備を必要としないので、コ
スト的に大幅に低減することを可能としたスクリーン印
刷版用大判ポジフィルムの作製方法である。また、特寸
サイズに対応していない既存の設備（より一般的な設
備）であっても、特寸サイズの大判ポジフィルムの作製
が可能となるとともに、所望の大きさのスクリーン印刷
版用ポジフィルムを容易に、かつ、廉価に作製すること
ができる等の優れた効果が生ずる。
【図１】本発明の一実施例における、大判ポジフィルム
を作製するための木目導管柄ポジフィルムの作製方法を
平面で表した説明図（ａ）〜（ｃ）である。
を作製するための木目導管柄ポジフィルムの作製方法を
平面で表した説明図（ａ）〜（ｃ）である。
【図２】上記の方法により作製された木目導管柄ホジフ
ィルムから、スクリーン印刷版用大判ポジフィルムを作
製する方法を平面で表した説明図である。
ィルムから、スクリーン印刷版用大判ポジフィルムを作
製する方法を平面で表した説明図である。
【図３】本発明の他の実施例における木目導管を太くす
る木目導管柄ポジフィルムの作製方法を示す説明図
（ａ），（ｂ）である。
る木目導管柄ポジフィルムの作製方法を示す説明図
（ａ），（ｂ）である。
【図４】本発明の他の実施例におけるさらに大きな大判
ポジフィルムの作製方法を示す平面で表した説明図
（ａ），（ｂ）である。
ポジフィルムの作製方法を示す平面で表した説明図
（ａ），（ｂ）である。
１０……柾目原稿フィルム １１……板目原稿フィルム １２……１枚に繋ぎ合わせた木目導管柄ポジフィルム １５……大判（木目導管）ポジフィルム ２０……大判（木目導管）ポジフィルム Ａ ……柾目導管フィルム Ｂ ……板目導管フィルム Ｔ ……境界線 Ｋ ……切断部分
Claims (3)
- 【請求項１】ポリエステル化粧板の表面に、フィルム法
により木目導管柄等の凹凸模様を形成するためのエンボ
スフィルム作製用のスクリーン印刷版用大判ポジフィル
ムの作製方法であって、複数枚の木目柄原稿フィルムか
ら木目導管柄フィルムとして用いる適当な幅の領域を選
択する工程と、その選択した適当な幅の領域から木目導
管柄フィルムを切り抜いて、この切り抜いた木目導管柄
フィルムの幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導管
柄を有するポジフィルムとする工程と、１枚に繋ぎ合わ
せたポジフィルムの導管柄を修正する工程と、この１枚
に繋ぎ合わせたポジフィルムを複数枚に複製し、この複
製したポジフィルムを所望の大きさに繋ぎ合わせる工程
とからなることを特徴とするスクリーン印刷版用大判ポ
ジフィルムの作製方法。 - 【請求項２】ポリエステル化粧板の表面に、フィルム法
により木目導管柄等の凹凸模様を形成するためのエンボ
スフィルム作製用のスクリーン印刷版用大判ポジフィル
ムの作製方法であって、複数枚の木目柄原稿フィルムか
ら木目導管柄フィルムとして用いる適当な幅の領域を選
択する工程と、その選択した適当な幅の領域から木目導
管柄フィルムを切り抜いて、この切り抜いた木目導管柄
フィルムの幅方向を繋ぎ合わせて１枚の所望の木目導管
柄を有するポジフィルムとする工程と、１枚に繋ぎ合わ
せたポジフィルムを複数枚に複製し、複製した木目導管
柄フィルムを僅かにずらして重ね合わせて焼き付け導管
を太くする修正工程と、太くしたこのポジフィルムを複
数枚に複製し、複製したポジフィルムを所望の大きさに
繋ぎ合わせる工程とからなることを特徴とするスクリー
ン印刷版用大判ポジフィルムの作製方法。 - 【請求項３】前記所望の大きさに繋ぎ合わせた大判ポジ
フィルムを、複数枚に複製しこの複製したフィルムを、
さらに所望の大きさに繋ぎ合わせる工程を特徴とする請
求項１又は請求項２に記載のスクリーン印刷版用大判ポ
ジフィルムの作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23567294A JPH0890895A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | スクリーン印刷版用大判ポジフィルムの作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23567294A JPH0890895A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | スクリーン印刷版用大判ポジフィルムの作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0890895A true JPH0890895A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16989497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23567294A Pending JPH0890895A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | スクリーン印刷版用大判ポジフィルムの作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0890895A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014512280A (ja) * | 2011-02-23 | 2014-05-22 | 上海▲爾▼拉灯▲絵▼▲画▼▲藝▼▲術▼有限公司 | 油絵印刷用の立体オフセット印刷方法 |
| WO2016195064A1 (ja) * | 2015-06-05 | 2016-12-08 | 綜研化学株式会社 | 構造体及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23567294A patent/JPH0890895A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014512280A (ja) * | 2011-02-23 | 2014-05-22 | 上海▲爾▼拉灯▲絵▼▲画▼▲藝▼▲術▼有限公司 | 油絵印刷用の立体オフセット印刷方法 |
| WO2016195064A1 (ja) * | 2015-06-05 | 2016-12-08 | 綜研化学株式会社 | 構造体及びその製造方法 |
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