JPH089065A - ボタン電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話機からの送話信号の受話側への回り込み
を回避して、自動転送を行うことのできるボタン電話装
置を提供する。 【構成】 内線電話機２及び通話目的以外の他の端末で
あるＦＡＸ６を収容し公衆回線や専用回線と通話路を形
成する主装置１を有するボタン電話装置において、前記
主装置は、前記電話機の終話を検出した後当該電話機が
応答した着信を一定時間継続して捕捉する着信回線捕捉
継続タイマ手段１０と、前記他の端末に対する着信を示
す信号を検出する信号検出手段９と、当該一定時間内に
前記他の端末に対する着信を示す信号を検出したときは
当該捕捉中の着信回線を当該他の端末に接続し、当該他
の端末に対する着信を示す信号を検出しないときは当該
捕捉中の着信回線を開放する呼制御手段７とを備えたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、業務用電話交換機に使
用するボタン電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来のボタン電話装置で、特にＦ
ＡＸ転送機能を有するものの概略構成を示すブロック図
である。図３において、１はこのボタン電話装置の主装
置、２は主装置１に収容される内線端末としての電話
機、６は同じく主装置１に収容される内線端末としての
ＦＡＸである。また、３は主装置１に接続された公衆網
等の回線網である。

【０００３】主装置１の内部構成は以下のようになって
いる。すなわち、電話機２又はＦＡＸ６との間のインタ
フェースである電話機Ｉ／Ｆ４、公衆網等３との間のイ
ンタフェースである局線Ｉ／Ｆ５、この局線Ｉ／Ｆ５か
らのＣＮＧ信号（コーリング・トーン）を検出するＣＮ
Ｇ信号検出手段９、主装置１の呼設定すなわち通話路の
設定その他の制御を司る呼制御手段７、着信がＦＡＸ着
信である場合にこれを転送するＦＡＸ着信転送手段８で
構成されている。ここでＣＮＧ信号とは、発呼側が非音
声端末（この場合はＦＡＸを示す）であることを表す信
号である。

【０００４】次に、この従来例の動作について説明す
る。公衆網等３からＦＡＸの着信があり、一旦、電話機
２で応答して通話状態となった際、公衆網等３からの授
話信号をＣＮＧ信号検出手段９によって監視し、相手側
のＦＡＸからの有効なＣＮＧ信号が検出された場合に
は、ＦＡＸ着信転送手段８よって、あらかじめ指定され
た内線端末であるＦＡＸ６を呼び出し、応答があった場
合には、電話機２側に接続されていた通話路をＦＡＸ６
側に切り換えることで、応答者の操作を要することなく
自動転送を行うことができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のボタン電話装置においては、ＣＮＧ信号の検出は、応
答した電話機２が通話状態で行うことになり、電話機か
らの送話信号が受話側へ回り込み、正常にＣＮＧ信号が
検出できず、自動転送ができないことがある。

【０００６】また、通話状態での検出ではＣＮＧ信号の
ような発呼トーンを送出する装置以外の装置からの着信
については自動応答することができず、アンサートーン
の送出を要求するモデム着信等には使用できないという
問題もある。

【０００７】本発明はかかる従来の問題を解決するもの
であり、電話機からの送話信号の受話側への回り込みを
回避して、自動転送を行うことのできるボタン電話装置
を提供することを第１の目的とする。

【０００８】また、アンサートーンの送出を要求するモ
デム着信等にも使用できるボタン電話装置を提供するこ
とを第２の目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、請求項１の発明は、内線電話機及び通話目的
以外の他の端末を収容し公衆回線や専用回線と通話路を
形成する主装置を有するボタン電話装置において、前記
主装置は、前記電話機の終話を検出した後当該電話機が
応答した着信を一定時間継続して捕捉する着信回線捕捉
継続タイマ手段と、前記他の端末に対する着信を示す信
号を検出する信号検出手段と、当該一定時間内に前記他
の端末に対する着信を示す信号を検出したときは当該捕
捉中の着信回線を当該他の端末に接続し、当該他の端末
に対する着信を示す信号を検出しないときは当該捕捉中
の着信回線を開放する呼制御手段とを備えたことを特徴
とする。

【００１０】また、第２の目的を達成するために、請求
項２の発明は、前記主装置は、請求項１に係る発明の構
成に加え、前記一定時間内に当該捕捉中の着信回線にア
ンサートーンを送出するリモートメンテナンスモデム
と、当該アンサートーンの送出する時間を設定するモデ
ム接続監視タイマ手段とを備え、前記呼制御手段は、前
記電話機の終話を検出した後当該電話機が応答した着信
を前記リモートメンテナンスモデムに接続し、当該アン
サートーン送出の設定時間内に発呼側からのキャリアを
検出したときはそのまま接続を継続し、当該設定時間内
に当該キャリアを検出しないときは前記一定時間経過後
に当該捕捉中の着信回線を開放することを特徴とする。

【００１１】

【作用】請求項１の発明は、着信に対し、一旦、電話機
で応答し、ＣＮＧ信号を検出するなど、当該着信が通話
目的以外の着信であった場合には、そのまま電話機を終
話させ、電話機終話後も一定時間着信回線を捕捉し続
け、ＣＮＧ信号の検出を行うことで送話信号の受話への
戻りによる影響を受けることなく、確実にあらかじめ指
定した内線に接続されたＦＡＸへ自動転送を行うことが
できる。

【００１２】請求項２の発明は、モデムのように発呼ト
ーンを送出せずアンサートーンを必要とする場合の着信
についても、応答電話機を終話させた後に、自動的に接
続を行うことができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照して
説明する。

【００１４】図１は第１の実施例のボタン電話装置のブ
ロック図である。図１において、１はこのボタン電話装
置の主装置、２は主装置１に収容される内線端末として
の電話機、６は同じく主装置１に収容される内線端末と
してのＦＡＸである。また、３は主装置１に接続された
公衆網等の回線網である。

【００１５】主装置１の内部構成は以下のようになって
いる。すなわち、電話機２又はＦＡＸ６との間のインタ
フェースである電話機Ｉ／Ｆ４、公衆網等３との間のイ
ンタフェースである局線Ｉ／Ｆ５、この局線Ｉ／Ｆ５か
らのＣＮＧ信号（コーリング・トーン）を検出するＣＮ
Ｇ信号検出手段９、主装置１の呼設定すなわち通話路の
設定その他の制御を司る呼制御手段７、着信がＦＡＸ着
信である場合にこれを転送するＦＡＸ着信転送手段８、
及び、設定された時間だけ着信回線を捕捉する着信回線
捕捉継続タイマ手段１０で構成されている。

【００１６】次に、この図１の構成の動作について説明
する。公衆回線３から着信があった場合、一旦電話機２
で応答し、それがＣＮＧ信号が聴取されるなどして、通
話目的以外の着信であった場合は、そのまま電話機２を
終話させることで電話機２からの送話信号は切断され
る。ただし、呼制御手段７は、電話機Ｉ／Ｆ４により電
話機２の終話（オンフック）を検出した後、着信回線捕
捉継続タイマ手段１０に設定された時間だけ着信回線を
捕捉し続ける。

【００１７】この着信回線捕捉中に、ＣＮＧ信号検出手
段９によって有効なＣＮＧ信号を検出したときは、ＦＡ
Ｘ着信転送手段８によってあらかじめ指定された内線端
末であるＦＡＸ６を呼び出し、ＦＡＸ６が応答した後、
局線Ｉ／Ｆ５を介し着信回線との通話路を接続すること
で自動的に転送を行う。一方、着信回線捕捉継続タイマ
手段１０で設定された時間内に有効なＣＮＧ信号が検出
されなかった場合には、当該着信回線を開放する。

【００１８】したがってこの第１の実施例によれば、電
話機２からの送話信号の受話側への回り込みを回避し
て、自動転送を行うことが可能となる。

【００１９】図２は第２の実施例のボタン電話装置のブ
ロック図である。図２において、図１の構成と同じもの
は同一の符号で表しその説明は省略する。この実施例で
は主装置１の内部構成において、第１の実施例に新たに
他の構成が追加されている。すなわち、リモートメンテ
ナンスモデム１１、モデム接続監視タイマ手段１２を備
えた構成となっている。

【００２０】この第２の実施例の構成の動作について説
明する。公衆回線３から着信があった場合、一旦電話機
２で応答し、それがＣＮＧ信号が聴取されるなどして、
通話目的以外の着信であった場合は、そのまま電話機２
を終話させることで電話機２からの送話信号は切断され
る。この場合、呼制御手段７は電話機２の終話を検出し
た後、着信回線の通話路をリモートメンテナンスモデム
１１へ接続し、モデム接続監視タイマ手段１２で設定さ
れた時間だけアンサートーンを着信回線へ送出する。こ
の場合、受話への戻りによってＣＮＧ信号検出手段９が
誤動作しないように、あらかじめアンサートーンとＣＮ
Ｇ信号は周波数が重ならないようになっている。そし
て、モデム接続監視タイマ手段１２で設定された時間内
に、発呼側からのキャリアが検出され、正常にモデム接
続が完了した場合は、そのままリモートメンテナンスが
可能となる。設定された時間内に正常に接続が完了しな
い場合には、アンサートーンの送出を停止し、着信回線
捕捉継続タイマ手段１０で設定された時間経過後、着信
回線を開放する。

【００２１】したがってこの第２の実施例によれば、発
呼トーンを送出せずアンサートーンの送出を要求するモ
デム着信等にも使用することが可能となる。

【００２２】

【発明の効果】上記第１及び第２の実施例から明らかな
ように、請求項１に係る発明によれば、着信に対し、一
旦、電話機で応答し、ＣＮＧ信号を検出するなど、当該
着信が通話目的以外の着信であった場合には、そのまま
電話機を終話させ、電話機終話後も一定時間着信回線を
捕捉し続け、ＣＮＧ信号の検出を行うことで送話信号の
受話への戻りによる影響を受けることなく、確実にあら
かじめ指定した内線に接続されたＦＡＸへ自動転送を行
うことができる。

【００２３】また、請求項２に係る発明によれば、モデ
ムのように発呼トーンを送出せずアンサートーンを必要
とする場合の着信についても、応答電話機を終話させた
後に、自動的に接続を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のボタン電話装置で、特にＦＡＸ転送機能
を有するものの概略構成を示すブロック図

【図２】第１の実施例のボタン電話装置のブロック図

【図３】第２の実施例のボタン電話装置のブロック図

【符号の説明】

１ 主装置 ２ 電話機 ３ 公衆網等（公衆回線、専用回線） ４ 電話機Ｉ／Ｆ ５ 局線Ｉ／Ｆ ６ ＦＡＸ ７ 呼制御手段 ８ ＦＡＸ着信転送手段 ９ ＣＮＧ信号検出手段 １０ 着信回線捕捉継続タイマ手段 １１ リモートメンテナンスモデム １２ モデム接続監視タイマ手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内線電話機及び通話目的以外の他の端末
   を収容し公衆回線や専用回線と通話路を形成する主装置
   を有するボタン電話装置であって、前記主装置は、前記
   電話機の終話を検出した後当該電話機が応答した着信を
   一定時間継続して捕捉する着信回線捕捉継続タイマ手段
   と、前記他の端末に対する着信を示す信号を検出する信
   号検出手段と、当該一定時間内に前記他の端末に対する
   着信を示す信号を検出したときは当該捕捉中の着信回線
   を当該他の端末に接続し、当該他の端末に対する着信を
   示す信号を検出しないときは当該捕捉中の着信回線を開
   放する呼制御手段とを備えたことを特徴とするボタン電
   話装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記主装置は、前記
   一定時間内に当該捕捉中の着信回線にアンサートーンを
   送出するリモートメンテナンスモデムと、当該アンサー
   トーンの送出する時間を設定するモデム接続監視タイマ
   手段とを備え、前記呼制御手段は、前記電話機の終話を
   検出した後当該電話機が応答した着信を前記リモートメ
   ンテナンスモデムに接続し、当該アンサートーン送出の
   設定時間内に発呼側からのキャリアを検出したときはそ
   のまま接続を継続し、当該設定時間内に当該キャリアを
   検出しないときは前記一定時間経過後に当該捕捉中の着
   信回線を開放することを特徴とするボタン電話装置。