JPH0890581A - 発泡体の切断方法及び発泡体の切断加工装置 - Google Patents

発泡体の切断方法及び発泡体の切断加工装置

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JPH0890581A
JPH0890581A JP6227924A JP22792494A JPH0890581A JP H0890581 A JPH0890581 A JP H0890581A JP 6227924 A JP6227924 A JP 6227924A JP 22792494 A JP22792494 A JP 22792494A JP H0890581 A JPH0890581 A JP H0890581A
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foam
cutting
compression
cut
outer peripheral
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JP6227924A
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Shuichi Ito
修一 伊藤
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Takehiro Co Ltd
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Takehiro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1個の発泡体に対して連続的に複数の切断加工
を施すことにより、複雑な凹凸形状を有する発泡体を効
率よく生産する。 【構成】発泡体Fを対向状に配設した第1の圧縮型10
aの間で圧縮して凹凸状に弾性変形させる工程と、前記
工程における圧縮状態の発泡体を圧縮方向に2分するよ
うに切断する工程と、前記工程において切断した発泡体
C1,C2を切断前の一体状態に保持したまま、対向状
に配設した第2の圧縮型10bの間で圧縮して凹凸状に
弾性変形させる工程と、前記工程における圧縮状態の発
泡体C1,C2を圧縮方向に2分するように切断する工
程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複雑な凹凸形状を有
する発泡体を容易に得ることができる発泡体の切断方法
及び切断加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウレタンフォーム等の発泡体
は、クッション材、吸音材、異音防止材等の広い用途を
有している。ここに、パッケージトリム、ダッシュサイ
レンサー、ドアトリムさらにはシート等の自動車用内装
材に使用する場合には、これらの部品の機能に応じて、
またデザイン上の要請から、複雑な形状体を要求される
ことが多い。
【0003】かかる複雑な形状のウレタンフォームを形
成する場合には、従来は、図8ないし図10に示す方法
が採用されていた。すなわち、図8に示す方法は、所定
形状のウレタンフォームシート60の所定位置に所定形
状のパッド材62を手作業により接着剤で接着あるいは
圧着して、複雑な凹凸形状体を得るものである。また、
図9に示す方法は、発泡剤と混合したウレタンを所定形
状のキャビティを有する成形型64に注入して発泡成形
して、凹凸形状体66を得るものである。
【0004】さらに、図10に示す方法は、いわゆるプ
ロファイルカット法と言われる方法である。この方法
は、互いに内向き方向に回転する一対の2個のローラ6
8a、68bの外周面に凹凸部70a、70bを設け
る。そして、この凹凸部70a、70bにより所定形状
に圧縮して弾性変形させたウレタンフォーム71を2個
のローラ68a、68b間に設けたブレード72により
圧縮方向に2分するように切断して、ウレタンフォーム
71が復元した際には、新たに現れた切断面74a、7
4bを凹凸形状とする方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手作業による
接着方法にあっては、多大な人手と作業時間を有して非
効率的であるとともに、正確かつ確実に所定位置にパッ
ド体を接着するのは熟練を要するものであった。さら
に、多様な形状のパッド体を多数用意する必要があるた
め、部品点数が増大するという不都合もあった。
【0006】また、発泡成形による方法にあっては、注
入工程、成形工程、プレス工程などの複数の工程が必要
であるため、サイクルタイムが長くかかり、大量生産に
は不向きであった。また、多数の設備が必要なので多大
な設備投資が必要である。さらに、プロファイルカット
法においては、連続的な加工が可能であるものの、得ら
れた2個の切断体は互いに対合する形状となる。したが
って、得られた2個の切断体を双方ともに有効に利用で
きる場合は限られている。このため、結局、単純な凹凸
形状体にしか切断加工することができなかった。
【0007】そこで、本発明は、前記したプロファイル
カット法を応用して、1個の発泡体に対して連続的に複
数の切断加工を施すことにより、複雑な凹凸形状を有す
る発泡体を効率よく生産することができる発泡体の切断
方法を提供することを目的とする。また、本発明は、複
雑な凹凸形状を有する発泡体を効率よく生産することが
できる発泡体の切断加工装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として本発明者らは、以下の発明を創作し
た。すなわち、請求項1の発明は、発泡体を対向状に配
設した第1の圧縮型の間で圧縮して凹凸状に弾性変形さ
せる工程と、前記工程における圧縮状態の発泡体を圧縮
方向に2分するように切断する工程と、前記工程におい
て切断した発泡体を切断前の一体状態に保持したまま、
対向状に配設した第2の圧縮型の間で圧縮して凹凸状に
弾性変形させる工程と、前記工程における圧縮状態の発
泡体を圧縮方向に2分するように切断する工程とからな
り、少なくとも3個の切断発泡体を得ることを特徴とす
る発泡体の切断方法である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、第
1の圧縮型によって形成された圧縮状態における発泡体
の切断によって形成された2個の切断発泡体のうち、一
方の切断発泡体のみを第2の圧縮型によって形成された
圧縮状態において切断することを特徴とする発泡体の切
断方法である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1において、第
1の圧縮型によって形成された圧縮状態における発泡体
の切断によって形成された2個の切断発泡体の双方を、
第2の圧縮型によって形成された圧縮状態において切断
することを特徴とする発泡体の切断方法である。
【0011】請求項4の発明は、請求項1において、前
記第1の圧縮型は、外周部が対向するように配設された
一対のロールからなり、互いに内向きに回転することに
より、対向する外周部によって形成される間隙におい
て、発泡体を連続的に凹凸状に弾性変形し、前記第2の
圧縮型は、外周部が対向するように配設された他の一対
のロールからなり、互いに内向きに回転することによ
り、対向する外周部によって形成される間隙において、
切断前の一体状態に保持した発泡体を連続的に凹凸状に
弾性変形することを特徴とする発泡体の切断方法であ
る。
【0012】請求項5の発明は、発泡体を切断加工する
装置であって、外周部が対向するように配設された一対
のロールからなり、各ロールが互いに内向きに回転する
ことにより、対向する外周部によって形成される間隙に
おいて、発泡体を連続的に圧縮して所定の凹凸状に弾性
変形可能に設けた第1の圧縮型と、この第1の圧縮型に
より、連続的に弾性変形される発泡体を、圧縮状態にお
いて圧縮方向に2分する第1の切断刃と、この第1の切
断刃により2分され切断前の一体状態に保持した発泡体
を、外周部が対向するように配設された他の一対のロー
ルからなり、各ロールが互いに内向きに回転することに
より、対向する外周部によって形成される間隙におい
て、連続的に圧縮して所定の凹凸状に弾性変形可能に設
けた第2の圧縮型と、この第2の圧縮型により、連続的
に弾性変形される発泡体を、変形状態において圧縮方向
に2分する第2の切断刃、とを備えたことを特徴とする
発泡体の切断加工装置である。
【0013】前記発泡体とは、天然及び人工の発泡体で
あって、弾性変形可能なものをいう。例えば、軟質ウレ
タンフォーム、半硬質ウレタンフォーム、硬質ウレタン
フォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォ
ーム、軟質塩化ビニルフォーム、ポリスチレンフォーム
や海綿等が含まれる。また、本発明は、発泡体を圧縮し
て所定の凹凸状に弾性変形させた状態で切断するもので
あるため、一定の凹凸状に弾性変形させやすく、また切
断により一定の凹凸状の切断面を得やすい、厚みと発泡
倍率が一定の発泡体が好ましい。特に、圧縮型が一対の
ロールよりなる場合には、厚みと発泡倍率が一定の発泡
体が好ましい。
【0014】発泡体を弾性変形させる圧縮型としては、
対向して配設される一対の型からなり、型閉じすること
により所定の圧縮空間を形成するものや、外周面が対向
するように配設された一対のロールからなり、互いに内
向きに回転するロールの間隙において所定の圧縮空間を
形成するものが含まれる。
【0015】また、かかる圧縮型において、発泡体を凹
凸状に弾性変形させるには、対向する型面において凸部
を設けたり、凹部を設けたりすることによる。具体的に
は、一の型面に凸部を設け、対向する他の型面に凹部を
設ける場合や、凸部あるいは凹部に対して平面部を対向
させる場合や、凸部同士、凹部同士を対向させる場合も
ある。
【0016】なお、発泡体の切断面の凹凸形状は、第1
の圧縮型と第2の圧縮型における間隙(弾性変形空間)
の形状及び第1のブレード及び第2のブレードの上下の
位置を変えることによって成すことができる。したがっ
て、各圧縮型の対向する型面の凹凸部を脱着可能に形成
すれば、得ようとする凹凸形状の変化に容易に対応する
ことができる。凹凸形状の変更に伴う設備コストを低減
することができる。あるいは、外周面全体を容易に交換
可能に設けるとによっても同一の効果を達成することが
できる。
【0017】第1の圧縮型において切断された発泡体を
切断前の一体状態に保持したまま、第2の圧縮型に供給
する手段としては、第1の圧縮型より脱型した発泡体を
一体状に押圧支持しつつ搬送する手段を採用することが
でき、特に、一対のロールからなる圧縮型を用いる場合
には、第1の圧縮型と第2の圧縮型とを近接して並設し
て、第1の圧縮型から搬出された発泡体が圧縮され密着
した状態で直ちに第2の圧縮型に供給されるように設け
る手段、第1の圧縮型から搬出される発泡体の復元を抑
制しつつ、第2の圧縮型に搬送する手段を用いることが
できる。なお、本発明は、少なくとも2回の連続した弾
性変形加工と切断を行うものであるが、3回以上の連続
した弾性変形と切断加工を連続して行い、切断面を組み
合わせることにより、効率的な切断発泡体の加工が可能
となる。
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、一の発泡体を圧縮し
て弾性変形させた状態における切断面を2回にわたり連
続的に行う。2回目の切断加工においても、発泡体は1
回目の切断加工前の一体状態を維持しているため、連続
した2回目の切断加工を容易に行いうる。すなわち、既
に分離分割され凹凸形状になった端材を再度加工するの
は、ほとんど不可能であるからである。また、発泡体に
おいて1回目の切断箇所と全く交差しない別個の箇所を
切断する他、切断箇所を交差させることもできる。
【0019】請求項2の発明によれば、第1の圧縮型に
よる圧縮状態における切断加工により、切断面に所望の
凹凸形状を有する一の切断発泡体を得て、第2の圧縮型
による圧縮状態における切断加工により、切断面に所望
の凹凸形状を有する他の切断発泡体を得る。また、両面
に所望の凹凸形状を有する切断発泡体を得ることもでき
る。すなわち、片面に第1の圧縮型により形成された一
の所望の凹凸形状の切断面を有し、他の面に第2の圧縮
型により形成された他の所望の凹凸形状の切断面を有す
る1個の切断発泡体を得ることができる。
【0020】請求項3の発明によれば、2回の切断加工
を組み合わせて得られる凹凸形状を有する切断発泡体を
得る。
【0021】請求項4の発明によれば、各圧縮型がそれ
ぞれ一対のロールからなるため、回転するロール間の間
隙を通過させることにより、連続的な圧縮切断加工が可
能となる。前記間隙において、ロールの外周部は逐次変
化され、連続模様の他、ロールが一回転することにより
所定の形状を形成することができる。
【0022】請求項5の発明によれば、第1の圧縮型と
第2の圧縮型との間において、第1の切断刃で切断され
た発泡体を切断前の一体状態に保持した発泡体を第2の
圧縮型に供給される。このため、第1の切断刃による切
断面にかかわらず、一体状態の発泡体を切断するよう
に、第2の切断刃により所望の切断面を容易にかつ連続
的に形成することができる。また、各圧縮型はロールか
らなるため、圧縮切断加工とともに発泡体を搬送するこ
とができ、各圧縮型による連続加工が容易となる。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、1回目の切断
加工と2回目の切断加工を連続して行うことができ、一
の発泡体に容易に所望の凹凸形状の切断面を2面形成す
ることができるため、低コストでかつ効率的な生産が可
能となる。
【0024】請求項2の発明によれば、一の発泡体から
連続的に2個の所望の凹凸形状を有する切断発泡体を得
ることができて、一の発泡体を有効に利用できるととも
に効率よい生産が可能となる。特に、同時に一種類の凹
凸形状を有する発泡体を2個得ることもでき、全く異な
る凹凸形状を有する発泡体を各1個得ることもできる。
さらに、両面にそれぞれ所望の凹凸形状を有する複雑な
切断発泡体の加工も極めて容易に行い得る。
【0025】請求項3の発明によれば、一の発泡体にお
いて2種類の切断面の組み合わせにより、複雑な凹凸形
状の発泡体や多種類の発泡体を効率よく得ることができ
る。
【0026】請求項4の発明によれば、互いに内向きに
回転する1対のロールの間隙において、発泡体が搬送さ
れながら順次圧縮され、切断され、一体のまま搬出さ
れ、この切断された発泡体を一体状態で同様の他の1対
のロールによって同様に処理される。したがって、一の
発泡体における2回の切断工程が2組のロールの間で容
易に連続的に行われる。
【0027】請求項5の発明によれば、第1の圧縮型に
おいて切断された発泡体は、切断前の一体状態を保持し
たまま、第2の圧縮型により圧縮、切断されるため、第
1の圧縮型による弾性変形形状ならびに切断箇所にかか
わらず、2回目の切断加工ができる。また、第1の圧縮
型、第2の圧縮型ともに、一対のロールからなるため、
発泡体の圧縮、切断、搬送が連続的、かつ速やかに行う
ことができ、高能率かつ大量に切断発泡体を形成するこ
とができる。また、第1の圧縮型及び第2の圧縮型にお
ける外周部の形状、及びブレード位置を変えることによ
り、容易に切断発泡体の凹凸形状の変更や、適用する発
泡体の形状の変化にも対応することができる。したがっ
て、多様な凹凸形状に容易にかつ安価に対応することが
できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具現化した一実施例につき、
図1ないし図6に基づいて説明する。本実施例は、シー
ト状のウレタンフォームであり厚さ50mmで所定の幅
及び長さの発泡体Fから図6に示す複雑な凹凸形状の自
動車の防振用のウレタンマットPを製造する場合に、本
発明を適用した場合である。図2には、本実施例に使用
する切断加工装置2の全体が示されている。
【0029】この切断加工装置2は、2組のロール部1
0a、10bと各ロール部10a、10bにそれぞれ設
けられたブレード16、22とからなる切断加工部8と
発泡体の搬送部4を主体として形成されている。発泡体
の搬送部4は、後述する各ロール部10a、10b等の
幅にほぼ対応するゴムベルト6を駆動させて切断加工す
る発泡体を切断加工部8へ搬送するようになっている。
【0030】切断加工部8は、図2に示すように搬送部
4のゴムベルト6の終端部に設けられている。2組のロ
ール部10a、10bは、発泡体Fの搬送方向に沿って
第1のロール部10aと第2のロール部10bの順に配
設されている。発泡体Fの搬入側に設置された第1のロ
ール部10aは、上下一対のロール12、14とから形
成されている。これらのロール12、14は、同一の直
径及び長さを有する金属製の2個の円筒体であり、それ
ぞれ搬送方向に直角で、かつ各ロール12、14の回転
中心L1が同一鉛直線上になるように上下に一定間隔を
置いて配設されている。なお、ロール12、14の直径
及び長さは、切断加工しようとする発泡体Fと発泡体F
において形成しようとする凹凸形状の範囲によって選択
される。
【0031】上下のロール12、14の外周面にはそれ
ぞれ所定形状の凹凸部13、15が形成されている。こ
れらの凹凸部13、15は、上ロール12の凹凸部13
と下ロール14の凹凸部15とが必ず一対となってお
り、、上下のロール12、14が対向する場合には、上
下の凹凸部13、15が、上下ロール間に一定形状の間
隙部V1があり、発泡体Fの挿入時に発泡体Fの内部に
弾性変形部G1を形成を形成するものである。なお、こ
れらの凹凸部13、15は、発泡体Fを切断して形成す
る切断発泡体の凹凸形状に対応して形成されている。
【0032】このように配設された上下のロール12、
14は、互いに内向きにかつ上下のロール12、14が
対向する側においてそれぞれ搬送方向に沿うように回転
するようになっている。そして、ゴムベルト6上を搬送
される発泡体Fが、ほぼ上下ロール12,14より形成
される間隙部V1に真っ直ぐに挿入されるようになって
いる。したがって、ゴムベルト6により搬送されて、第
1のロール部10aに到達された発泡体Fは、上下ロー
ル12,14の内向き回転より間隙部V1に引き込まれ
て弾性変形部G1を形成する。なお、上下のロール1
2,14は、一定形状の間隙部V1により弾性変形部G
1を形成するために、常に一定の対応関係を保持して同
調回転されるようになっており、それぞれが他方のロー
ルと無関係に回転されないようになっている。また、上
下のロール12,14は、それぞれ上下に高さを調節可
能に形成されている。
【0033】上下ロール12、14の回転中心L1より
やや搬出方向側の間隙部V1の所定高さ位置には、上下
ロール12、14に水平に、バンド状のブレード16が
ロール12、14の幅に対応する長さで搬送方向に直角
に配設されている。このブレード16は、間隙部V1に
搬送されて圧縮された発泡体Fの弾性変形部G1を搬送
方向に沿って上下に2分割するように設けられている。
なお、本例にあっては、ブレード16はエンドレスのバ
ンド状に形成されており、ベルト車によって常に搬送方
向に直角に回転するように駆動され、さらにブレード1
6の高さ位置やスピードが適宜調整できるようになって
いる。
【0034】発泡体Fの搬出方向側に配設された第2の
ロール部10bも、第1のロール部10aと同様に、上
下のロール18,20が一対となって互いに内向き方向
に回転するように形成されている。上下のロール18,
20は、第1のロール部10aを構成するロール12,
14とほぼ同サイズの円筒体から形成され、それぞれ、
搬送方向に直角に、そして、各ロール18、20の回転
中心L2が同一鉛直線上になるように上下に一定間隔を
置いて配設されている。この第2のロール部10bは、
第1のロール部10aから搬出される切断後の発泡体F
の先端が直ちに第2のロール部10bの間隙部V2に到
達されるように近接して設置されている。本実施例にお
いては、第1のロール部10aで切断加工されている発
泡体Fの先端部が既に第2のロール部10bの間隙部V
2に到達されるようになっている。
【0035】第1のロール部10aと同様に、この上下
のロール18,20の外周面にもロール18,20の回
転により対合して発泡体Fを所定形状に圧縮変形せしめ
て弾性変形部G2を形成する凹凸部19、21が形成さ
れ、ロール18、20間に間隙部V2が形成されてい
る。なお、この凹凸部19、21は、発泡体Fを切断し
て形成しようとする切断発泡体の凹凸形状に対応して形
成されている。
【0036】さらに、この間隙部V2の所定高さ位置
に、上下ロール18、20の回転中心L2よりやや搬出
方向側に、ロール18、20の軸方向に平行に第2のブ
レード22が配設されている。この第2のブレード22
も第1のブレード16と同様にエンドレスのバンド状に
形成されており、第1のロール部10aより搬送される
発泡体Fを切断する。また、第1のブレード16と同様
に、ブレード22の設定高さ及びスピードを調整可能に
なっている。
【0037】このように形成した切断加工部8の搬出方
向側には、3段の棚板からなる製品取り出し部24が形
成され、切断加工部8から排出された切断発泡体を分離
して取り出しできるようになっている。
【0038】次に、上記切断加工装置2を用いて発泡体
Fを切断加工する工程について説明する。本工程の全体
は図1に示されている。まず、図2に示すように、発泡
体Fが搬送部4によって切断加工部8に搬送される。そ
して、図3(a)に示すように、発泡体Fは、ゴムベル
ト6により、回転する第1のロール部10aの上下ロー
ル12、14に押しつけられ、上下ロール12、14の
内向き方向の回転により間隙部V1に挿入され弾性変形
部G1が形成される。なお、本実施例にあっては、発泡
体Fにおける切断形状が連続状でなく、所定の範囲で一
形状を形成するものであるため(図6参照)、上下ロー
ル12、14の外周面の所定位置(一形状の先端位置)
が、発泡体Fの先端位置に相当するように、第1のロー
ル部10aに供給される。
【0039】そして、図5(a)に拡大して示すよう
に、間隙部V1における上下ロール12、14の回転中
心L1において、発泡体Fが最も弾性変形される。図5
に示す場合には、発泡体Fは、上ロール12の凸部13
とこの凸部13に対をなす下ロール12の凹部15とに
より、下ロール14側に弾性変形して圧縮され、間隙部
V1のほぼ中央に位置された第1のブレード16により
不均一な厚みと密度の比率で切断される。この結果、得
られた2個の切断発泡体C1,C2は、圧縮状態から開
放されて復元した状態にあっては、図5(b)、(c)
及び図4(a)に示すように、対合する凹凸形状A1,
A2をそれぞれの切断面に有することになる。
【0040】上下に2分割されてなる発泡体C1,C2
は、第1のブレード16で切断後も、ブレード16がバ
ンド状であって薄いためブレード16を通過した後、再
び切断面A1,A2が対合されて一体となり、また、近
接して第2のロール部10bが配置されているため、圧
縮された状態をほぼ維持して第2のロール部10bに直
ちに到達される。本実施例では、同時に第1のロール部
10aで圧縮、切断処理されている状態で、発泡体Fの
先端が第2のロール部10bに到達される(図3(b)
参照)。
【0041】図3(b)に示すように、ひき続いて第2
のロール部10bにおいても、第1のロール部10aに
おける場合と同様に、一体状態の切断発泡体C1,C2
は上下ロール18、20により間隙部V2に引き込まれ
て、弾性変形部G2を形成し、順次第2のブレード22
によってさらに切断発泡体C2が2分割される。すなわ
ち、図4(b)に示すように、切断発泡体C2において
新たに2個の切断面B1,B2が形成され,切断発泡体
C3、4が形成される。なお、この場合も第1のロール
部10aにおける場合と同様に、常に、上下ロール1
8,20の外周面の所定位置が、一体状態の切断発泡体
C1,C2の所定位置に相当するように、第2のロール
部10bの間隙部V2に供給される。
【0042】発泡体Fの全体が第2のロール部10bの
間隙部V2を通過すると、各切断発泡体C1,C3,C
4は、所定の形状に裁断され、図2及び図3(c)に示
すように、製品取り出し部24の3段の棚板に分割され
て取り出される。
【0043】一の発泡体Fを切断加工することにより、
所望の凹凸形状の切断面A1を片面に有する切断発泡体
C1と他の所望の凹凸形状の切断面B2を片面に有する
切断発泡体C4とを得ることができる。なお、本実施例
においては、切断面A1の形状と切断面B2の形状と
は、同一であり、図6に示すウレタンマットPを2個得
ることができた。
【0044】このように、本実施例においては、所望の
凹凸形状を表面に有する2個の切断発泡体C1,C4を
同時に得ることができた。すなわち、従来は、一の発泡
体に一の切断加工を施して、一方が凸状であれば他方が
凹状となるような2個の切断発泡体を得ることしかでき
ず、単純でかつ連続した凹凸状体においてのみ、一の発
泡体から得た2個の切断発泡体を有効に利用できなかっ
た。この結果、複雑形状に応用するときは、一方の切断
発泡体は製品となしえなかった。しかし、本実施例にお
いては、一体に保持した状態で連続的に再度、圧縮して
切断加工することにより、一の発泡体により、容易に同
時に2個の製品を得ることができる。また、端材の発生
量を低減することもできる。さらに、一の切断加工機に
より、連続的に加工することができるため、工程時間の
短縮を容易に達成することができ、効率的に切断発泡体
を量産することができる。
【0045】このように、本実施例によれば、従来のご
とく、接着剤や発泡成形型を用いることなく、容易にか
つ効率的に凹凸形状を有する発泡体を得ることができる
とともに、ロール部を回転するだけで一つの発泡体Fか
ら無駄なく複雑な凹凸形状を有する2個の製品P(C
1、C4に対応する。)を連続的に得ることができる。
【0046】なお、本実施例においては、一の発泡体に
2回の圧縮切断加工を施すことにより、2個の同一形状
のウレタンマットPを製造したが、本発明はこれに限定
するものではない。例えば、図7(a)に示すように、
一の発泡体Fの2回の圧縮切断加工によって両面に所望
の凹凸形状の切断面D1,D2を有する1個の切断発泡
体C5を得ることもできる。また、図7(b)に示すよ
うに、一の発泡体Fの2回の圧縮切断加工H1,H2に
より、2回の切断箇所を組み合わせて、多種類の形状体
C6、C7、C8、C9を得ることもでき、さらに、図
7(c)に示すように、2回の圧縮切断加工H3、H4
により、1回の圧縮切断加工では形成しえない複雑な凹
凸形状を有する切断発泡体C10,C11を得ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における第1のロール部と第2
のロール部とによる発泡体の加工工程の概略を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施例における切断加工装置の全体を
示す図である。
【図3】本実施例における第1のロール部による切断加
工図(a)と第1のロール部と第2のロール部により切
断加工図(b)と第2のロール部による切断加工を終了
した状態の図(c)である。
【図4】第1のロール部により発泡体に形成された切断
面を示す図(a)と、第1のロール部と第2のロール部
により発泡体に形成された切断面を示す図(b)と、最
終的に得られた3個の切断発泡体を示す図(c)であ
る。
【図5】上下ロールのより形成される弾性変形空間にお
ける発泡体のブレードによる切断作用図と切断後に復元
した状態における発泡体の切断形状を示す図である。
【図6】本実施例において得ようとする切断発泡体の一
例である。
【図7】実施例以外における圧縮切断加工の例を示した
図である。
【図8】従来において接着剤とパッド材から凹凸形状の
発泡体を得る方法を示す図である。
【図9】従来において発泡成形により凹凸形状の発泡体
を得る方法を示す図である。
【図10】従来においていわゆるプロファイルカット法
により凹凸形状の発泡体を得る方法を示す図である。
【符号の説明】
2 切断加工装置 10a 第1の圧縮型 10b 第2の圧縮型 16 第1の切断刃 22 第2の切断刃 F 発泡体 C1,C2,C3,C4 切断発泡体 V1,V2 間隙(間隙部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡体を対向状に配設した第1の圧縮型の
    間で圧縮して凹凸状に弾性変形させる工程と、 前記工程における圧縮状態の発泡体を圧縮方向に2分す
    るように切断する工程と、 前記工程において切断した発泡体を切断前の一体状態に
    保持したまま、対向状に配設した第2の圧縮型の間で圧
    縮して凹凸状に弾性変形させる工程と、 前記工程における圧縮状態の発泡体を圧縮方向に2分す
    るように切断する工程、とからなり、少なくとも3個の
    切断発泡体を得ることを特徴とする発泡体の切断方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 第1の圧縮型によって形成された圧縮状態における発泡
    体の切断によって形成された2個の切断発泡体のうち、
    一方の切断発泡体のみを第2の圧縮型によって形成され
    た圧縮状態において切断することを特徴とする発泡体の
    切断方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 第1の圧縮型によって形成された圧縮状態における発泡
    体の切断によって形成された2個の切断発泡体の双方
    を、第2の圧縮型によって形成された圧縮状態において
    切断することを特徴とする発泡体の切断方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記第1の圧縮型は、外周部が対向するように配設され
    た一対のロールからなり、互いに内向きに回転すること
    により、対向する外周部によって形成される間隙におい
    て、発泡体を連続的に凹凸状に弾性変形し、 前記第2の圧縮型は、外周部が対向するように配設され
    た他の一対のロールからなり、互いに内向きに回転する
    ことにより、対向する外周部によって形成される間隙に
    おいて、切断前の一体状態に保持した発泡体を連続的に
    凹凸状に弾性変形することを特徴とする発泡体の切断方
    法。
  5. 【請求項5】発泡体を切断加工する装置であって、 外周部が対向するように配設された一対のロールからな
    り、各ロールが互いに内向きに回転することにより、対
    向する外周部によって形成される間隙において、発泡体
    を連続的に圧縮して所定の凹凸状に弾性変形可能に設け
    た第1の圧縮型と、 この第1の圧縮型により、連続的に弾性変形される発泡
    体を、圧縮状態において圧縮方向に2分する第1の切断
    刃と、 この第1の切断刃により2分され切断前の一体状態に保
    持した発泡体を、外周部が対向するように配設された他
    の一対のロールからなり、各ロールが互いに内向きに回
    転することにより、対向する外周部によって形成される
    間隙において、連続的に圧縮して所定の凹凸状に弾性変
    形可能に設けた第2の圧縮型と、 この第2の圧縮型により、連続的に弾性変形される発泡
    体を、圧縮状態において圧縮方向に2分する第2の切断
    刃、とを備えることを特徴とする発泡体の切断加工装
    置。
JP6227924A 1994-09-22 1994-09-22 発泡体の切断方法及び発泡体の切断加工装置 Pending JPH0890581A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152523A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Fukui Prefecture 弾性素材の加工方法および加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007152523A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Fukui Prefecture 弾性素材の加工方法および加工装置

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