JPH0889937A - 上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置 - Google Patents

上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置

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JPH0889937A
JPH0889937A JP6254610A JP25461094A JPH0889937A JP H0889937 A JPH0889937 A JP H0889937A JP 6254610 A JP6254610 A JP 6254610A JP 25461094 A JP25461094 A JP 25461094A JP H0889937 A JPH0889937 A JP H0889937A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下水道の浄化処理施設の異状に迅速かつ適
切に対応できる監視及び制御装置を提供すること。 【構成】 この装置1は下水道の浄化処理の一連の処理
装置を備えた処理手段2及びその代替処理手段5の動作
状態を検出器3、4で検出し、これをディスプレイ8及
び遠隔制御施設17のディスプレイ13に表示し、かつ
記憶手段7に記憶し、印刷手段10、15で印刷する。
処理手段2に異状が生じると、ディスプレイ8、13に
その旨及び表示されている処理工程図中の異常の発生し
た装置を赤点滅させる。その装置に対応するタッチパネ
ル9、14の位置がタッチされると、当該装置の詳細な
装置構成図を、階層的に掘り下げて、ディスプレイ8、
13に表示し、当該装置構成のうち異常発生箇所を赤点
滅させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下水道の浄化処理施
設に於ける監視及び制御装置に関し、詳細には、上下水
道に於ける浄化処理工程を構成する各処理装置及びそれ
らの代替処理装置の動作を遠方監視し、かつ遠隔制御し
得る上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在運用されている下水道処理施設に於
いては、一連の浄化処理工程を行う各処理装置に、夫々
それが故障した場合に代わって処理動作を行う代替処理
装置が並列に設置され、かつ各処理装置及び各代替処理
装置にそれらの故障を検出する故障検出器が付設されて
いる。
【0003】このような従来の下水道処理施設に於いて
は、故障検出器がいずれかの処理装置の故障を検出する
と、故障の検出された処理装置に対応する代替処理装置
に自動的に運転が切り換えられるようになっている。ま
た、これらの下水道処理施設には、パトライトと称せら
れる故障報知用のライトが設置されており、いずれかの
処理装置に故障が検出されると、当該故障の検出された
処理装置に対応する代替処理装置への運転の切り換えが
行われると同時に、前記パトライトが点滅乃至回転点灯
するようになっている。
【0004】また、従来の下水道処理施設内には、下水
道処理施設の浄化処理工程を構成する一連の処理装置の
動作を制御する制御装置が配置され、その制御装置を操
作する操作盤等もまた処理施設内にのみ設置されてい
る。なお、一連の処理装置の運転データ、即ち、各処理
装置の処理槽に於ける水位や処理量等に関しては、電話
回線等を介して遠方のデータ処理手段に伝送され、記録
計に記録することが行われている。以上は上水道の上水
処理施設に於いても基本的に同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の上下水道の浄化処理施設にあっては、いずれ
かの処理装置に故障が生じた際には、故障検出器でそれ
が検出され、正常にそれが動作する場合には、直ちに対
応する代替処理装置に運転が切り換えられ、浄化処理の
一連の工程は、休みなく運転が継続されることになって
いるが、故障の報知は、前記パトライトによって行われ
るのみであり、これは単に点滅乃至は回転点灯するのみ
であって、いずれの処理装置が故障したのかは報知し得
ないものである。
【0006】したがって、浄化処理施設の管理者は、い
ずれかの処理装置に故障が生じたことは分かっても、い
ずれの装置に故障が生じているのかを知ることができな
い。その結果、浄化処理施設の管理者は、故障装置を特
定するためには、全体を見回って各処理装置の点検を行
わなければならず、極めて能率が悪いという問題があっ
た。
【0007】また、何等かの事情により、代替処理装置
が代替運転を開始しない場合もあり得るが、このような
場合には、一つの処理装置の故障は、直ちに施設全体の
運転に支障を来たし、速やかに故障している処理装置の
特定及び代替処理装置の手動運転の開始、その他、処理
施設の運転の停止を避ける適切な手段を講じる必要があ
る。
【0008】ところが、従来の上下水道の浄化処理施設
には、代替処理装置が正常に運転を開始したのかどうか
を通報する装置はなく、浄化処理施設の管理者は、代替
処理装置が正常に稼動しているかどうかをも、点検する
必要があり、能率が更に悪化するという問題があった。
【0009】更に、従来の上下水道の浄化処理施設にあ
っては、制御装置の操作盤が、浄化処理施設内にのみ設
置されていたため、遠方操作ができず、かつ、浄化処理
施設の現在の運転状況に関しては、各処理装置の処理槽
の水位や処理量等を電話回線等を介して遠方のデータ処
理手段に伝送しているが、現在のデータ処理手段では、
単に記録を保存しているだけであるため、遠方で、それ
以上の状況、即ち、一連の処理装置のいずれかが故障を
生じたか否か、その故障の状態はどのようなものか、更
には、対応する代替処理装置が運転を開始したか否か等
を知りうるものではない。
【0010】そこで、本発明は、以上の諸問題に鑑みて
なされたものであって、上下水道の浄化処理施設の一連
の処理装置のいずれかに故障等が発生したか否か並びに
対応する代替処理装置の代替運転動作が正常に開始した
か否か等を施設内の操作手段及び表示手段で、明確に知
り得、かつ、必要な操作をし得るようにするとともに、
遠隔地に於いても、同様な内容の操作を行え及び表示を
見ることができる上下水道の浄化処理施設に於ける監視
及び制御装置を提供することを解決の課題とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上下水道の浄化
処理施設に於ける監視及び制御装置は、上下水道の一連
の浄化処理工程を行なう処理手段と、前記処理手段の各
処理工程の代替処理動作を行う代替処理手段と、前記処
理手段の各処理工程の処理動作及び前記代替処理手段の
各代替処理工程の代替処理動作を検出して、前記処理動
作及び前記代替処理動作の異常を検出すると、異常検出
信号を出力する異常検出手段と、各種情報を表示する表
示手段と、各種命令を入力する操作手段と、上下水道の
浄化処理施設から所定距離離れた遠隔地に設けられ、各
種情報を表示する遠隔表示手段と、上下水道の浄化処理
施設から所定距離離れた遠隔地に設けられ、各種命令を
入力する遠隔操作手段と、前記上下水道の浄化処理施設
と前記遠隔表示手段及び前記遠隔操作手段との間でデー
タの送受信を行う通信手段と、前記処理手段の処理動作
及び前記代替処理手段の代替処理動作の制御を行うとと
もに、前記異常検出手段から異常検出信号が入力される
と、異常制御処理を行う制御手段と、を備えた上下水道
の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置であって、前
記制御手段は、前記異常検出手段から異常検出信号が入
力された際の前記異常制御処理として、該異常検出信号
の示す異常が前記処理手段のいずれかの処理工程に於け
る異常である場合は、前記代替処理手段に動作開始信号
を出力して、当該異常の発生した処理工程に対応する代
替処理工程に代替処理を行わせるとともに、前記処理手
段の異常状況のデータ及び代替処理手段の代替処理状況
のデータを前記表示手段及び前記通信手段を介して前記
遠隔表示手段に出力して、前記処理手段に異常が発生し
た旨とその異常状況及び代替処理手段の動作状況を前記
表示手段及び前記遠隔表示手段に表示出力させ、他方、
前記異常検出信号の示す異常が、前記代替処理手段に於
いて、代替処理動作を行なっているいずれかの代替処理
工程に於ける異常である場合は、当該異常の発生した代
替処理手段の異常状況のデータを前記表示手段及び前記
通信手段を介して前記遠隔表示手段に出力して、前記代
替処理手段に異常が発生した旨とその異常状況を前記表
示手段及び前記遠隔表示手段に表示出力させることとす
ることにより、前記課題を解決することができる。
【0012】この場合、前記制御手段は、例えば、請求
項2に記載するように、前記異常制御処理時に於いて、
前記異常状況データを前記異常の発生している処理手段
あるいは前記代替処理手段の各処理工程に於ける装置類
の階層データとして前記表示手段及び前記遠隔表示手段
に出力し、前記操作手段あるいは前記遠隔操作手段によ
り階層指定されると、当該異常の発生している装置につ
いて、順次、詳細な異常箇所を階層表示させることとす
るのが良い。
【0013】また、前記制御手段は、例えば、請求項3
に記載するように、前記異常制御処理時に於いて、前記
代替処理手段が正常動作していない旨が前記表示手段及
び前記遠隔表示手段に表示されている場合、前記操作手
段あるいは前記遠隔操作手段により、前記代替処理手段
の動作開始命令が入力されると、当該動作開始命令に基
づいて前記代替処理手段に動作開始信号を出力すること
とするのが適当である。
【0014】更に、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御
装置は、前記処理手段の各処理工程に於ける各処理状態
を検出する処理状態検出手段と、前記処理状態検出手段
の検出した各処理工程の処理状態を時系列データとして
記憶する記憶手段と、印刷手段と、を更に備え、前記制
御手段は、前記処理状態検出手段の検出した処理状態を
時系列データとして前記記憶手段に記憶させるととも
に、前記印刷手段により印刷出力させ、前記操作手段あ
るいは前記遠隔操作手段の操作により表示命令が入力さ
れると、前記記憶手段に記憶した処理状態の時系列デー
タを前記表示手段及び前記遠隔表示手段に表示出力させ
るものとしても良い。
【0015】
【作用】本発明の上下水道の浄化処理施設に於ける監視
及び制御装置によれば、上下水道の一連の浄化処理工程
を行う処理手段の他に、処理手段の各処理工程の代替処
理を行う代替処理手段を備え、これらの各処理手段の処
理動作を異常検出手段により検出して、これらの処理動
作の異常を検出すると、異常検出信号を出力する。
【0016】そして、各種情報を表示する表示手段と、
各種命令を入力する操作手段とを浄化処理施設内に備え
るとともに、通信手段でデータの送受信を行う遠隔地
に、各種情報を表示する遠隔表示手段と、各種命令を入
力する遠隔操作手段とを備えており、制御手段が、処理
手段の処理動作及び代替処理手段の代替処理動作の制御
を行うとともに、前記異常検出手段から異常検出信号が
入力されると、前記異常制御処理を行う。
【0017】この制御手段は、前記したように、前記異
常検出手段から処理手段のいずれかの処理工程に異常が
生じた旨の異常検出信号が入力されると、代替処理手段
に動作開始信号を出力して、当該異常の発生した処理工
程に対応する代替処理工程に代替処理を行わせるととも
に、処理手段の異常状況のデータ及び代替処理手段の代
替処理状況のデータを表示手段及び通信手段を介して遠
隔表示手段に出力して、処理手段に異常が発生した旨と
その異常状況及び代替処理手段の動作状況を表示手段及
び遠隔表示手段に表示出力させる。
【0018】また前記異常検出手段から代替処理動作中
の代替処理手段のいずれかの処理工程に異常が生じた旨
の異常検出信号が入力されると、代替処理手段の異常状
況のデータを表示手段及び通信手段を介して遠隔表示手
段に出力して、代替処理手段に異常が発生した旨とその
異常状況を表示手段及び遠隔表示手段に表示出力させ
る。
【0019】したがって、浄化処理施設内だけでなく、
遠隔地に於いても、処理手段及び代替処理手段に異常が
発生したこと及び具体的な異常状況を速やかに、かつ、
的確に知ることができるとともに、処理手段のいずれか
の処理工程に異常が生じた場合には、これに対応する代
替処理手段の代替処理工程の動作状況を知ることがで
き、異常発生に対して、適切に、かつ、速やかに対応す
ることができる。
【0020】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、制御手段が、異常制御処理時に於いて、異常状況
データを異常の発生している処理手段あるいは代替処理
手段の各処理工程に於ける装置類の階層データとして表
示手段及び遠隔表示手段に出力し、操作手段あるいは遠
隔操作手段により階層指定されると、当該異常の発生し
ている装置について、順次、詳細な異常箇所を階層表示
するようにすると、現場に出かけ検査することなく、異
常がどの処理手段のどの装置類のどの箇所に発生してい
るかを詳細に、かつ、的確に知ることができ、更に速や
かに、かつ、的確に異常発生に対応することができると
ともに、直ちに修復作業を行うべきか、他の事項を優先
させるべきかの判断を的確に行うことができる。
【0021】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、制御手段が、異常制御処理時に於いて、代替処理手
段が正常動作していない旨が表示手段及び遠隔表示手段
に表示されている場合、操作手段あるいは遠隔操作手段
により、代替処理手段の動作開始命令が入力されると、
当該動作開始命令に基づいて代替処理手段に動作開始信
号を出力するようにすると、異常発生時に、確実に代替
処理手段を駆動させることができ、上下水道の浄化処理
を滞らせることなく、適切な運用を行うことができる。
【0022】更に、例えば、請求項4に記載するよう
に、上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置
に、処理手段の各処理工程に於ける各処理状態を検出す
る処理状態検出手段と、処理状態検出手段の検出した各
処理工程の処理状態を時系列データとして記憶する記憶
手段と、印刷手段とを更に備えさせ、制御手段が、処理
状態検出手段の検出した処理状態を時系列データとして
前記記憶手段に記憶させるとともに、印刷手段により印
刷出力させ、更に、操作手段あるいは遠隔操作手段の操
作により表示命令が入力されると、記憶手段に記憶した
処理状態の時系列データを表示手段及び遠隔表示手段に
表示出力させるようにすると、浄化処理施設に於いてだ
けでなく、遠隔地に於いても、浄化処理動作状況を時系
列的に知ることができ、適切な浄化処理の運用を行うこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例
は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好まし
い種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下
の説明に於いて特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】図1〜図5は、本発明の上下水道の浄化処
理施設に於ける監視及び制御装置の一実施例を示す図で
ある。図1は、本発明の上下水道の浄化処理施設に於け
る監視及び制御装置を、下水道の浄化処理施設の監視及
び制御装置に適用した一実施例のブロック構成図であ
る。
【0025】図1に於いて、下水道の浄化処理施設に於
ける監視及び制御装置1は、処理手段2、検出器3、検
出器4、代替処理手段5、制御手段6、記憶手段7、デ
ィスプレイ8、タッチパネル9、印刷手段10、モデム
11、12、ディスプレイ13、タッチパネル14及び
印刷手段15等を備えている。
【0026】上記処理手段2、検出器3、検出器4、代
替処理手段5、制御手段6、記憶手段7、ディスプレイ
8、タッチパネル9、印刷手段10及びモデム11は、
下水道の浄化処理施設16内に設置されており、上記モ
デム12、ディスプレイ13、タッチパネル14及び印
刷手段15は、浄化処理施設16から所定距離離れた遠
隔制御施設17内に設置されている。
【0027】上記処理手段2は、下水道の一連の浄化処
理工程を行う各処理装置を備えており、例えば、図2
に、後述するディスプレイ8あるいはディスプレイ13
に表示される処理工程画面として示すように、原水槽2
1、流調タンク22、嫌気槽23、曝気槽24、脱窒槽
25、最終沈殿槽26及び処理水槽27等の各処理装置
としての処理槽を備えている。
【0028】原水槽21は、ポンプP1、ポンプP2
(これはポンプP1の代替装置である)を備えており、
原水槽21には、処理対象の下水が流入する。原水槽2
1は、前記検出器3によりその水位が検出され、ポンプ
P1(これが故障した場合にはポンプP2)により原水
槽21内の原水が流調タンク22に送られる。流調タン
ク22は、その上端部にスクリーン22aを備えてお
り、上記原水槽21からの原水は、このスクリーン22
aを通して、流調タンク22内に送り込まれる。
【0029】流調タンク22は、ポンプP3、ポンプP
4(これはポンプP3の代替装置である)を備えてお
り、原水槽21から送られてきた原水の流量を調整し
て、ポンプP3(これが故障した場合には、ポンプP
4)により嫌気槽23に送る。嫌気槽23は、流調タン
ク22から送られてきた原水に嫌気処理を施し、処理水
を曝気槽24に送る。
【0030】曝気槽24は、エアレーションポンプP5
を備えており、エアレーションポンプP5により嫌気槽
23から送られてきた処理水に曝気処理を施した後、脱
窒槽25に送る。脱窒槽25は、モータM1により回転
駆動される撹拌羽根25aとモータM2により回転駆動
される撹拌羽根25b(後者は前者の代替装置である、
したがって前者が故障しない限り後者は動作しない)を
備えており、曝気槽24から送られてきた処理水を、撹
拌羽根25aで撹拌しつつ凝集剤等を投入することによ
り、凝集反応を起こさせて、脱窒処理を施した後、最終
沈殿槽26に送る。
【0031】最終沈殿槽26は、脱窒槽25から送られ
てきた処理水に含まれている非溶融物を沈殿除去した
後、処理水槽27に送り、処理水槽27は、最終沈殿槽
26から送られてきた処理水を最終処理水として放流す
る。
【0032】このように、処理手段2は、下水の一連の
浄化処理工程を行う各処理装置を備えており、処理手段
2の各処理装置の処理動作状態、例えば、原水槽21の
水位や処理量等及び各処理装置の異常状態、例えば、処
理動作の停止やその異常箇所等を前記検出器(異常検出
手段及び処理状態検出手段)3が検出して、制御手段6
に動作状態データ及び異常検出信号として出力する。
【0033】上記代替処理手段5は、上記処理手段2と
同様の下水の一連の浄化処理工程を行う各処理装置を、
前記処理手段2の各槽(21、22、23、24、2
5、26、27)に備えた構成であり、後述する制御手
段6からの運転開始信号に基づいて処理動作を開始す
る。検出手段(異常検出手段及び処理状態検出手段)4
は、この代替処理手段5の各代替処理装置の処理動作状
態及び異常状態を検出し、検出結果を動作状態データ及
び異常検出信号として制御手段6に出力する。
【0034】記憶手段7は、例えば、ハードディスクが
使用されており、前記検出器3及び検出器4の検出した
動作状態データを時系列データとして記憶する。
【0035】ディスプレイ(表示手段)8は、例えば、
液晶表示器又はCRT等が使用され、後述するように、
制御手段6の制御下で、処理手段2や代替処理手段5の
下水処理動作の動作状態及び異常状態を表示出力する。
タッチパネル(操作手段)9は、ディスプレイ8の表示
画面上に設置され、ディスプレイ8の表示に対応する位
置を指あるいはタッチペン等によりタッチされると、当
該タッチ情報を操作情報として制御手段6に出力する。
即ち、タッチパネル9は、タッチされることにより、タ
ッチ情報を制御手段6に出力し、制御手段6は、タッチ
パネル9の当該タッチされた位置に対応するディスプレ
イ8の位置に表示されている内容に応じた命令として当
該タッチ情報を処理する。
【0036】モデム11及びモデム12は、高速通信が
可能なもの、例えば、2400から9600BPSのも
のが使用されており、モデム11とモデム12は、専用
回線18により接続されている。遠隔制御施設17に設
置されているディスプレイ(遠隔表示手段)13及びタ
ッチパネル(遠隔操作手段)14は、ディスプレイ8及
びタッチパネル9と同様の構成であり、同様の機能を有
している。ただ、これらディスプレイ13及びタッチパ
ネル14は、浄化処理施設16から所定距離離れ、管理
者のいる遠隔地の遠隔制御施設17に設置されている。
【0037】前記印刷手段10は、例えば、プリンタが
使用され、後述する動作状態データ等を記録紙に記録出
力する。印刷手段15は、上記印刷手段10と同様の構
成であり、同様の機能を有している。ただ、印刷手段1
5は、浄化処理施設16から所定距離離れ、管理者のい
る遠隔地の遠隔制御施設17内に設置されている。
【0038】制御手段6は、CPUやROM等を備え、
上記処理手段2及び代替処理手段5の下水処理動作を制
御するとともに、後述する処理手段2あるいは代替処理
手段5に異常が発生した際の異常制御処理を行う。
【0039】また、制御手段6は、前記検出手段3の検
出した処理手段2の各処理装置の異常状態を含む下水処
理動作の動作状態データ及び検出手段5の検出した代替
処理手段5の各代替処理装置の異常状態を含む下水処理
動作の動作状態データを時系列データとして記憶手段7
に記憶させ、また、上記動作状態及び異常状態をディス
プレイ8に表示出力させるとともに、モデム11を介し
て遠隔制御施設17に設置されたディスプレイ13に上
記動作状態及び異常状態を送信して、該ディスプレイ1
3に同様の動作状態及び異常状態を表示出力させる。制
御手段6は、この動作状態及び異常状態を、図2に示す
ように、処理手段2あるいは代替処理手段5の処理工程
画面として表示させ、特に、異常状態については、後述
する図4及び図5に示すように、異常の発生した処理装
置の詳細な装置構成を順次階層表示させる。
【0040】更に、制御手段6は、タッチパネル9ある
いはタッチパネル14をタッチすることにより入力操作
された命令に応じた処理を行う。このタッチパネル9あ
るいはタッチパネル14による命令としては、例えば、
代替処理手段5の強制動作命令や前記記憶手段7に記憶
した動作状態の時系列データをディスプレイ8やディス
プレイ13に表示出力させる表示命令及び印刷手段10
により記録紙に印刷出力させる記録出力命令等がある。
【0041】次に、作用を説明する。この実施例の下水
道の浄化処理施設の監視及び制御装置1は、図3にフロ
ーチャートで示すように、処理手段2に設置された検出
器3と代替処理手段5に設置された検出器4の検出結果
に基づいて処理手段2及び代替処理手段5の浄化処理の
制御を行うとともに、検出器3あるいは検出器4が処理
手段2あるいは代替処理手段5の異常を検出したとき、
異常制御処理を行う。
【0042】即ち、監視及び制御装置1は、処理手段2
に設置された検出器3により処理手段2の各処理装置の
動作状態及び異常状態を常時検出し、検出器3は、その
検出結果を制御手段6に動作状態データ及び異常検出信
号として出力する。また、監視及び制御装置1は、代替
処理手段5に設置された検出器4により代替処理手段5
の各代替処理装置の動作状態及び異常状態を常時検出
し、検出器4は、その検出結果を制御手段6に動作状態
データ及び異常検出信号として出力する。
【0043】制御手段6は、異常検出信号が入力された
かどうかチェックし(ステップS1)、異常検出信号が
入力されていないと、浄化処理動作の制御を行う(ステ
ップS2)。そして、制御手段6は、検出器3及び検出
器4から入力される動作状態データに基づいて処理手段
2の各処理装置の動作制御を行うとともに、入力される
動作状態データに基づいて、図2に示すディスプレイ8
の処理工程画面上に動作状態を表示出力させる(ステッ
プS3)。
【0044】また、制御手段6は、上記ディスプレイ8
への表示データをモデム11を介して遠隔制御施設17
に送信し、遠隔制御施設17に設置されているディスプ
レイ13にディスプレイ8と同様の内容の表示データを
表示出力させる(ステップS3)。このディスプレイ8
及びディスプレイ13の表示は、例えば、図2に示した
処理工程画面に表示されている各処理装置、例えば、原
水槽21や流調タンク22等にその動作状況を所定の表
示方法、例えば、水位を水位線で表示する方法等により
表示出力するものである。なお、この動作状態の表示
は、上記方法に限るものでないことは言うまでもない。
【0045】次に、制御手段6は、検出器3及び検出器
4から入力される動作状態データを動作状態の時系列デ
ータとして記憶手段7に記憶させ(ステップS4)、タ
ッチパネル9あるいはタッチパネル14からプリント出
力命令があるかどうかチェックする(ステップS5)。
【0046】ステップS5で、プリント出力命令が入力
されると、制御手段6は、記憶手段7から動作状態の時
系列データを読み出して、印刷手段10及び印刷手段1
5に記録出力データとして出力し、印刷手段10及び印
刷手段15により動作状態の時系列データを記録紙に記
録出力させて、ステップS1に戻る(ステップS6)。
なお、プリント出力命令が入力された際、ディスプレイ
8及びディスプレイ13に上記動作状態の時系列データ
を出力して、ディスプレイ8及びディスプレイ13にも
時系列データを表示出力させるようにしてもよい。ステ
ップS5で、プリント出力命令が入力されないと、その
ままステップS1に戻り、異常検出信号が入力されたか
どうかチェックする。
【0047】ステップS1で、検出器3から異常検出信
号が入力されると、制御手段6は、当該入力された異常
検出信号に基づいて、具体的に、異常が処理手段2の各
処理装置のうちどの装置に発生しているのか、また、ど
の装置のどの箇所に発生しているのかを特定し(ステッ
プS7)、代替処理装置5の各処理装置のうち処理手段
2の異常の発生している処理装置に対応する処理装置に
動作開始信号を出力して、当該代替処理装置5の処理装
置の運転を開始させる(ステップS8)。
【0048】そして、制御手段6は、この代替処理装置
5に動作開始信号を出力すると、ディスプレイ8及び遠
隔制御施設17のディスプレイ13に異常表示データを
出力し、ディスプレイ8及びディスプレイ13に異常発
生通報を行わせる(ステップS9)。
【0049】この異常発生通報は、まず、図2に示す処
理工程画面に表示されている各処理装置のうち当該異常
発生装置を赤点滅させるとともに、ブザー等を鳴動させ
ることにより行う。この異常発生通報は、上述のよう
に、浄化処理施設16のディスプレイ8やブザーにより
行われるとともに、遠隔制御施設17のディスプレイ1
3やブザーに於いても行われ、浄化浄化処理施設16と
遠隔制御施設17の双方で異常の発生を確認することが
できる。なお、異常発生通報は、上記方法に限るもので
はない。
【0050】次に、制御手段6は、検出器4の検出信号
に基づいて代替処理手段5の各代替処理装置うち動作開
始信号を出力した処理施設が正常に動作を開始したかど
うかチェックし(ステップS10)、正常に動作を開始
していないときには、代替処理が開始されていない旨を
ディスプレイ8及びディスプレイ13に表示出力させる
(ステップS11)。
【0051】上記代替処理が開始されていない旨の表示
に応じて、タッチパネル9あるいはタッチパネル14に
より代替処理装置5の強制運転操作が有ったかどうかチ
ェックし(ステップS12)、強制運転操作がないとき
には、ステップS9に戻って、異常発生表示処理から同
様の処理を繰り返す。
【0052】ステップS12に於いて、強制運転操作が
行われると、制御手段6は、代替処理手段5の各代替処
理装置のうち異常の発生した処理手段2の処理装置に対
応する処理装置に動作開始信号を出力して、代替処理手
段5の当該代替処理装置に代替処理を開始させ(ステッ
プS13)、ステップS9に戻って、異常発生表示を行
う。
【0053】このように、処理手段2に異常が発生し
て、代替処理手段5が正常に動作を開始していないとき
には、その旨の表示を行い、その旨の表示に応じて、強
制運転操作を行うことにより、代替処理手段5の動作を
開始させることができ、下水の浄化処理を滞らせること
なく、速やかに継続させることができる。
【0054】ステップS10で、代替処理手段5が正常
に動作を開始しているときには、タッチパネル9あるい
はタッチパネル14から階層表示命令操作があったかど
うかチェックし(ステップS14)、階層表示指示があ
ると、図4に示すように、当該異常の発生した処理装置
の詳細な装置構成、即ち、処理装置の下位階層の装置構
成をディスプレイ8及びディスプレイ14に表示出力し
て(ステップS15)、ステップS14に戻る。
【0055】例えば、いま、図2に示す原水槽21のポ
ンプP1の系統に異常が発生したとすると、制御手段6
は、ステップS9の表示処理では、図2に示すポンプP
1を赤点滅させ、ステップS14で、この赤点滅してい
るポンプP1の表示位置に対応する位置のタッチパネル
8あるいはタッチパネル14がタッチされると、図4に
示すように、このポンプP1の詳細な装置構成、例え
ば、制御盤30等を表示させるとともに、当該異常の発
生している装置構成部分、例えば、制御盤30を赤点滅
表示させる。
【0056】更に、ステップS14で、階層表示指示が
あると、更に詳細な装置構成を示す更に下位階層の装置
構成をディスプレイ8及びディスプレイ13に表示出力
し(ステップS14)、ステップS14に戻る。この更
に詳細な下位階層の装置構成の表示では、例えば、上記
例に於いて、図4に示した制御盤30が赤点滅表示して
いるときには、制御盤30の更に詳細な装置構成を、例
えば、図5に示すように、ブレーカ41やリレー42〜
51等として表示させるとともに、異常の発生している
装置構成、例えば、リレー42に異常が発生していると
きには、リレー42を赤点滅させる。
【0057】このように、処理装置に異常が発生した場
合、異常発生通報により異常の発生を速やかに確認する
ことができるとともに、異常発生箇所がディスプレイ8
及びディスプレイ13に順次階層表示されるので、異常
の発生した処理手段2のどの装置のどの装置構成に異常
が発生したかを、従来のように、いちいち現場に確認に
出かけることなく、速やかに、かつ、的確に確認するこ
とができ、速やかに修復作業を行うことができる。
【0059】また、上記異常発生通報及び異常発生表示
を遠隔制御施設17のディスプレイ13に於いても行
い、また、遠隔制御施設17のタッチパネル14からの
階層表示指示によっても、階層表示を行っているので、
浄化処理施設16に管理者が居らず、遠隔制御施設17
にのみ管理者がいる場合に於いても、浄化処理施設16
に出かけることなく、異常の発生と異常発生箇所を速や
かに、かつ、的確に確認することができる。
【0060】上記ステップS14で、階層表示指示がな
く、プリント出力指示があると(ステップS16)、制
御手段6は、異常発生状況を記録手段10及び記録手段
15で記録紙に記録出力させ(ステップS17)、ま
た、ステップS16で、プリント出力指示がないときに
は、異常発生状況を記憶手段7に記憶して(ステップS
5)、ステップS1に戻って、同様の処理を行う。
【0061】このように、この実施例の下水道の浄化処
理施設に於ける監視及び制御装置1によれば、上下水道
の一連の浄化処理工程を行う処理手段2と処理手段2の
各処理工程の代替処理を行う代替処理手段5の処理動作
を検出器3及び検出器4により検出して、これらの処理
動作の異常を検出すると、異常検出信号を制御手段6に
出力する。
【0062】そして、制御手段6は、異常検出信号が入
力されると、代替処理手段5に動作開始信号を出力し
て、当該異常の発生した処理装置に対応する代替処理装
置に代替処理を行わせるとともに、処理手段2の異常状
況のデータ及び代替処理手段5の代替処理状況のデータ
をディスプレイ8及び通信手段であるモデム11、12
及び専用回線18を介して遠隔制御施設17に出力し
て、処理手段2に異常が発生した旨とその異常状況及び
代替処理手段5の動作状況をディスプレイ8及びディス
プレイ13に表示出力させる。
【0063】したがって、浄化処理施設16内だけでな
く、遠隔地にある遠隔制御施設17に於いても、処理手
段2に異常の発生したこと及び異常状況を速やかに、か
つ、的確に知ることができるとともに、代替処理手段5
の動作状況を知ることができ、異常発生に対して、適切
に、かつ、速やかに対応することができる。
【0064】また、この実施例に於いては、制御手段6
が、異常制御処理時に於いて、異常状況データを異常の
発生している処理手段2あるいは代替処理手段5の各代
替処理装置に於ける装置類の階層データとしてディスプ
レイ8及びディスプレイ13に出力し、タッチパネル9
あるいはタッチパネル14により階層指定されると、当
該異常の発生している装置について、順次、詳細な異常
箇所を階層表示するようにしているので、現場に出かけ
て検査することなく、異常がどの処理手段2や代替処理
手段5のどの装置類のどの箇所に発生しているかを詳細
に、かつ、的確に知ることができ、更に速やかに、か
つ、的確に異常発生に対応することができるとともに、
直ちに修復作業を行うべきか、他の事項を優先させるべ
きかの判断を的確に行うことができる。
【0065】更に、この実施例によれば、制御手段6
が、異常制御処理時に於いて、代替処理手段5が正常動
作していない旨がディスプレイ8及びディスプレイ13
に表示されている場合、タッチパネル9あるいはタッチ
パネル14により、代替処理手段5の動作開始命令が入
力されると、当該動作開始命令に基づいて代替処理手段
5に動作開始信号を出力するようにしているので、異常
発生時に、確実に代替処理手段5に運転を開始させるこ
とができ、上下水道の浄化処理を滞らせることなく、適
切な運用を行うことができる。
【0066】また、この実施例によれば、上下水道の浄
化処理施設に於ける監視及び制御装置1に、処理手段2
及び代替処理手段5の各代替処理装置に於ける各処理状
態を検出する検出器3、4と、検出器3、4の検出した
各処理装置の処理状態を時系列データとして記憶する記
憶手段7と、印刷手段10、15とを更に備えており、
制御手段6が、検出器3、4の検出した処理状態を時系
列データとして記憶手段7に記憶させるとともに、印刷
手段10、15により印刷出力させ、更に、タッチパネ
ル9あるいはタッチパネル14の操作により表示命令が
入力されると、記憶手段10に記憶した処理状態の時系
列データをディスプレイ8及びディスプレイ13に表示
出力させるようにしているので、浄化処理施設16に於
いてだけでなく、遠隔制御施設17に於いても、浄化処
理動作状況を時系列的に知ることができ、適切な浄化処
理の運用を行うことができる。
【0067】なお、以上の実施例に於いては、遠隔地に
設けられた遠隔制御施設17が1ヶ所の場合について説
明したが、これに限るものではなく、複数の遠隔制御施
設が設けられている場合にも、同様に適用することがで
きる。また、以上の実施例に於いては、下水道の処理施
設に適用した場合について説明したが、上水道の処理施
設に於いても同様に適用することができ、更に、汚水処
理場等の処理施設に於いても、同様に適用することがで
きる。また以上の実施例に於ては、一箇所の下水道処理
施設に於ける監視及び制御についてのみ説明したが、容
量を大きくすれば、初期画面に複数の処理施設を示し、
それより一つ下位の階層から以上に説明した処理施設の
監視及び制御動作を行なうように構成することもでき
る。
【0068】
【発明の効果】本発明の上下水道の浄化処理施設に於け
る監視及び制御装置によれば、上下水道の一連の浄化処
理工程を行う処理手段の他に、処理手段の各処理工程の
代替処理を行う代替処理手段を備え、これらの各処理手
段の処理動作を異常検出手段により検出して、これらの
処理動作の異常を検出すると、異常検出信号を出力す
る。
【0069】そして、各種情報を表示する表示手段と、
各種命令を入力する操作手段とを浄化処理施設内に備え
るとともに、通信手段でデータの送受信を行う遠隔地
に、各種情報を表示する遠隔表示手段と、各種命令を入
力する遠隔操作手段とを備えており、制御手段が、処理
手段の処理動作及び代替処理手段の代替処理動作の制御
を行うとともに、前記異常検出手段から異常検出信号が
入力されると、異常制御処理を行う。
【0070】この制御手段が、前記異常検出手段から処
理手段のいずれかの処理工程に異常が発生した旨の異常
検出信号が入力されると、代替処理手段に動作開始信号
を出力して、当該異常の発生した処理工程に対応する代
替処理工程に代替処理を行わせるとともに、処理手段の
異常状況のデータ及び代替処理手段の代替処理状況のデ
ータを表示手段及び通信手段を介して遠隔表示手段に出
力して、処理手段に異常が発生した旨とその異常状況及
び代替処理手段の動作状況を表示手段及び遠隔表示手段
に表示出力させる。
【0071】また制御手段は、前記異常検出手段から代
替処理動作中の代替処理手段のいずれかの処理工程に異
常が生じた旨の異常検出信号が入力されると、代替処理
手段の異常状況のデータを表示手段及び通信手段を介し
て遠隔表示手段に出力して、代替処理手段に異常が発生
した旨とその異常状況を表示手段及び遠隔表示手段に表
示出力させる。
【0072】したがって、浄化処理施設内だけでなく、
遠隔地に於いても、処理手段又は代替処理手段に異常が
発生したこと及び異常状況を速やかに、かつ、的確に知
ることができるとともに、処理手段に異常が発生した場
合には、これに対応する代替処理手段の動作状況を知る
ことができ、異常発生に対して、適切に、かつ、速やか
に対応することができる。代替処理手段に異常が発生し
た場合には、その状況を正確に知り得るので、適切に対
処することができる。
【0073】この場合、請求項2に記載するように、制
御手段が、異常制御処理時に於いて、異常状況データを
異常の発生している処理手段あるいは代替処理手段の各
処理工程に於ける装置類の階層データとして表示手段及
び遠隔表示手段に出力し、操作手段あるいは遠隔操作手
段により階層指定されると、当該異常の発生している装
置について、順次、詳細な異常箇所を階層表示するよう
にすると、現場に出かけ検査することなく、異常がどの
処理手段のどの装置類のどの箇所に発生しているかを詳
細に、かつ、的確に知ることができ、更に速やかに、か
つ、的確に異常発生に対応することができるとともに、
直ちに修復作業を行うべきか、他の事項を優先させるべ
きかの判断を的確に行うことができる。
【0074】また、請求項3に記載するように、制御手
段が、異常制御処理時に於いて、代替処理手段が正常動
作していない旨が表示手段及び遠隔表示手段に表示され
ている場合、操作手段あるいは遠隔操作手段により、代
替処理手段の動作開始命令が入力されると、当該動作開
始命令に基づいて代替処理手段に動作開始信号を出力す
るようにすると、異常発生時に、確実に代替処理手段を
駆動させることができ、上下水道の浄化処理を滞らせる
ことなく、適切な運用を行うことができる。勿論、それ
でも代替処理手段が動作開始しない場合には、それも当
然表示されるので、現場に出かけて修理する等適切に対
処することができる。
【0075】更に、請求項4に記載するように、上下水
道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置に、処理手
段の各処理工程に於ける各処理状態を検出する処理状態
検出手段と、処理状態検出手段の検出した各処理工程の
処理状態を時系列データとして記憶する記憶手段と、印
刷手段とを更に備えさせ、制御手段が、処理状態検出手
段の検出した処理状態を時系列データとして前記記憶手
段に記憶させるとともに、印刷手段により印刷出力さ
せ、更に、操作手段あるいは遠隔操作手段の操作により
表示命令が入力されると、記憶手段に記憶した処理状態
の時系列データを表示手段及び遠隔表示手段に表示出力
させるようにすると、浄化処理施設に於いてだけでな
く、遠隔地に於いても、浄化処理動作状況を時系列的に
知ることができ、適切な浄化処理の運用を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上下水道の浄化処理施設に於ける監視
及び制御装置を適用した下水道の浄化処理施設の監視及
び制御装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1のディスプレイに表示される処理工程画面
を示す図。
【図3】図1の浄化処理施設の監視及び制御装置の処理
フローを示すフローチャート。
【図4】図2に示す処理工程画面の下位階層の異常表示
画面を示す図。
【図5】図4に示す異常表示画面の更に下位階層の異常
表示画面を示す図。
【符号の説明】
1 浄化処理施設に於ける監視及び制御装置 2 処理手段 3、4 検出器 5 代替処理手段 6 制御手段 7 記憶手段 8、13 ディスプレイ 9、14 タッチパネル 15 印刷手段 16 浄化処理施設 17 遠隔制御施設 18 専用回線 21 原水槽 22 流調タンク 23 嫌気槽 24 曝気槽 25 脱窒槽 25a、25b 撹拌羽根 26 最終沈殿槽 27 処理水槽 30 制御盤 41 ブレーカ 42〜51 リレー P1〜P4 ポンプ P5 エアレーションポンプ M1、M2 モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下水道の一連の浄化処理工程を行なう
    処理手段と、 前記処理手段の各処理工程の代替処理動作を行う代替処
    理手段と、 前記処理手段の各処理工程の処理動作及び前記代替処理
    手段の各代替処理工程の代替処理動作を検出して、前記
    処理動作及び前記代替処理動作の異常を検出すると、異
    常検出信号を出力する異常検出手段と、 各種情報を表示する表示手段と、 各種命令を入力する操作手段と、 上下水道の浄化処理施設から所定距離離れた遠隔地に設
    けられ、各種情報を表示する遠隔表示手段と、 上下水道の浄化処理施設から所定距離離れた遠隔地に設
    けられ、各種命令を入力する遠隔操作手段と、 前記上下水道の浄化処理施設と前記遠隔表示手段及び前
    記遠隔操作手段との間でデータの送受信を行う通信手段
    と、 前記処理手段の処理動作及び前記代替処理手段の代替処
    理動作の制御を行うとともに、前記異常検出手段から異
    常検出信号が入力されると、異常制御処理を行う制御手
    段と、 を備えた上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御
    装置であって、 前記制御手段は、 前記異常検出手段から異常検出信号が入力された際の前
    記異常制御処理として、 該異常検出信号の示す異常が前記処理手段のいずれかの
    処理工程に於ける異常である場合は、 前記代替処理手段に動作開始信号を出力して、当該異常
    の発生した処理工程に対応する代替処理工程に代替処理
    を行わせるとともに、前記処理手段の異常状況のデータ
    及び代替処理手段の代替処理状況のデータを前記表示手
    段及び前記通信手段を介して前記遠隔表示手段に出力し
    て、前記処理手段に異常が発生した旨とその異常状況及
    び代替処理手段の動作状況を前記表示手段及び前記遠隔
    表示手段に表示出力させ、 他方、前記異常検出信号の示す異常が、前記代替処理手
    段に於いて、代替処理動作を行なっているいずれかの代
    替処理工程に於ける異常である場合は、 当該異常の発生した代替処理手段の異常状況のデータを
    前記表示手段及び前記通信手段を介して前記遠隔表示手
    段に出力して、前記代替処理手段に異常が発生した旨と
    その異常状況を前記表示手段及び前記遠隔表示手段に表
    示出力させることとした上下水道の浄化処理施設に於け
    る監視及び制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記異常制御処理時に於いて、前記異常状況データを前
    記異常の発生している処理手段あるいは前記代替処理手
    段の各処理工程に於ける装置類の階層データとして前記
    表示手段及び前記遠隔表示手段に出力し、前記操作手段
    あるいは前記遠隔操作手段により階層指定されると、当
    該異常の発生している装置について、順次、詳細な異常
    箇所を階層表示させることとした請求項1の上下水道の
    浄化処理施設に於ける監視及び制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記異常制御処理時に於いて、前記代替処理手段が正常
    動作していない旨が前記表示手段及び前記遠隔表示手段
    に表示されている場合、前記操作手段あるいは前記遠隔
    操作手段により、前記代替処理手段の動作開始命令が入
    力されると、当該動作開始命令に基づいて前記代替処理
    手段に動作開始信号を出力することとした請求項1又は
    2の上下水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記上下水道の浄化処理施設に於ける監
    視及び制御装置は、 前記処理手段の各処理工程に於ける各処理状態を検出す
    る処理状態検出手段と、 前記処理状態検出手段の検出した各処理工程の処理状態
    を時系列データとして記憶する記憶手段と、 印刷手段と、 を更に備え、 前記制御手段は、 前記処理状態検出手段の検出した処理状態を時系列デー
    タとして前記記憶手段に記憶させるとともに、前記印刷
    手段により印刷出力させ、 前記操作手段あるいは前記遠隔操作手段の操作により表
    示命令が入力されると、前記記憶手段に記憶した処理状
    態の時系列データを前記表示手段又は前記遠隔表示手段
    に表示出力させることとした請求項1、2又は3の上下
    水道の浄化処理施設に於ける監視及び制御装置。
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