JPH088930B2 - バル−ンカテ−テル - Google Patents
バル−ンカテ−テルInfo
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- JPH088930B2 JPH088930B2 JP62193318A JP19331887A JPH088930B2 JP H088930 B2 JPH088930 B2 JP H088930B2 JP 62193318 A JP62193318 A JP 62193318A JP 19331887 A JP19331887 A JP 19331887A JP H088930 B2 JPH088930 B2 JP H088930B2
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- Japan
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- balloon
- flexible tube
- balloon catheter
- flexible
- rigid body
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は狭窄又は閉塞した血管や消化管を元の大きさ
に拡げるための拡張用バルーンカテーテルに関する。
に拡げるための拡張用バルーンカテーテルに関する。
（従来の技術） アテローム症や脂質の沈着等による血栓形成や石灰沈
着により、狭窄あるいは閉塞で血流が得られなくなった
血管は、症状や病巣の範囲によって血栓摘除術、拡張術
あるいは血管の移植やバイパス術が血行再建術として施
される。
着により、狭窄あるいは閉塞で血流が得られなくなった
血管は、症状や病巣の範囲によって血栓摘除術、拡張術
あるいは血管の移植やバイパス術が血行再建術として施
される。
ドッター（Dotter）やジャドキンス（Judkins）によ
って提唱された血管拡張術は、グランツィヒ（Gruntzi
g）によって改良された広く行われている治療法で、狭
窄あるいは閉塞した患部に収縮したバルーンを潜りこま
せ、カテーテルを通じて圧入される流体によってバルー
ンを膨張させ沈着物を圧解して血管壁に押し付け正常な
血流を再開通させる治療法である。
って提唱された血管拡張術は、グランツィヒ（Gruntzi
g）によって改良された広く行われている治療法で、狭
窄あるいは閉塞した患部に収縮したバルーンを潜りこま
せ、カテーテルを通じて圧入される流体によってバルー
ンを膨張させ沈着物を圧解して血管壁に押し付け正常な
血流を再開通させる治療法である。
上記の血管拡張術に使用するバルーンカテーテルのバ
ルーンは、沈着物を血管壁に押し付けて圧解し、そのま
ま固定するのに耐圧性が望まれるため、素材にはポリエ
チレン、塩化ビニールあるいはポリエステルのような合
成樹脂の薄膜が好んで用いられるが、これらには伸縮性
がないため、収縮時はカテーテルの周囲にしわを成して
貼りついた状態となり、表面の荒れたカテーテルを血管
内に挿入する場合と同様、血管内壁を擦り、沈着物を遊
離させたりあるいは逆に血栓を形成する等望ましいもの
でない。
ルーンは、沈着物を血管壁に押し付けて圧解し、そのま
ま固定するのに耐圧性が望まれるため、素材にはポリエ
チレン、塩化ビニールあるいはポリエステルのような合
成樹脂の薄膜が好んで用いられるが、これらには伸縮性
がないため、収縮時はカテーテルの周囲にしわを成して
貼りついた状態となり、表面の荒れたカテーテルを血管
内に挿入する場合と同様、血管内壁を擦り、沈着物を遊
離させたりあるいは逆に血栓を形成する等望ましいもの
でない。
上記の収縮時のしわを防止するため、バルーン素材を
弾性体とし、編物で耐圧を補強すると共に膨張径を定め
る改良バルーンについての提案が特開昭53-125386号，
特開昭61-103453号，特公昭57-9820号，特公昭57-23506
号などでなされている。
弾性体とし、編物で耐圧を補強すると共に膨張径を定め
る改良バルーンについての提案が特開昭53-125386号，
特開昭61-103453号，特公昭57-9820号，特公昭57-23506
号などでなされている。
（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、これらは構造が複雑で蒿張ばり、小さ
い直径のバルーンカテーテルは制作が難しかった。
い直径のバルーンカテーテルは制作が難しかった。
（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決するために次の構成を有す
る。すなわち、 先端部に装着されたバルーンを有する可撓性チューブ
の、バルーン内腔に導通する先端部の孔と後端部の孔と
を有し該可撓性チューブの中空部分と連通させたバルー
ンカテーテルであって、該バルーンが伸縮しない可撓性
膜と伸縮可能な弾性体膜との２層構造からなることを特
徴とするバルーンカテーテル、である。
る。すなわち、 先端部に装着されたバルーンを有する可撓性チューブ
の、バルーン内腔に導通する先端部の孔と後端部の孔と
を有し該可撓性チューブの中空部分と連通させたバルー
ンカテーテルであって、該バルーンが伸縮しない可撓性
膜と伸縮可能な弾性体膜との２層構造からなることを特
徴とするバルーンカテーテル、である。
まず本発明のバルーンカテーテルの構造について説明
する。
する。
第１図はバルーンカテーテルの側断面図（ａ）及びバ
ルーンのＡ−Ａ′部分の断面図（ｂ）と可撓性チューブ
３のＢ−Ｂ′部分の断面図（ｃ）を示す。バルーンは内
層に伸縮性のない合成樹脂の薄い可撓性膜１と外層に弾
性体膜２の２層で構成され外層の弾性体膜２は先端側が
薄くなっている。可撓性チューブ３の中空部分５に剛体
４が配置され、その空隙を流体輸送路８として利用し、
バルーン内腔に開口した流体導出孔６と可撓性チューブ
３の後端に設けた流体導入孔７とが互に連通し、可撓性
チューブ３の先端は鈍な円錐状になっている。
ルーンのＡ−Ａ′部分の断面図（ｂ）と可撓性チューブ
３のＢ−Ｂ′部分の断面図（ｃ）を示す。バルーンは内
層に伸縮性のない合成樹脂の薄い可撓性膜１と外層に弾
性体膜２の２層で構成され外層の弾性体膜２は先端側が
薄くなっている。可撓性チューブ３の中空部分５に剛体
４が配置され、その空隙を流体輸送路８として利用し、
バルーン内腔に開口した流体導出孔６と可撓性チューブ
３の後端に設けた流体導入孔７とが互に連通し、可撓性
チューブ３の先端は鈍な円錐状になっている。
第２図は、可動操作部９を設けた例の側断面図を示
し、第３図は中空部分を２つ有する可撓性チューブにバ
ルーンを装着した例として、同軸状に２本の可撓性チュ
ーブを使用した場合を示す側断面図である。この場合、
流体輸送路５として利用しない中央の中空部分は可撓性
チューブ３の先端に開口している。
し、第３図は中空部分を２つ有する可撓性チューブにバ
ルーンを装着した例として、同軸状に２本の可撓性チュ
ーブを使用した場合を示す側断面図である。この場合、
流体輸送路５として利用しない中央の中空部分は可撓性
チューブ３の先端に開口している。
次に、本発明のバルーンカテーテルの各部分の構成と
機能について説明する。
機能について説明する。
２層構造のバルーン内層１は伸縮性のない合成樹脂の
薄い均等な円筒状又は長球状の膜で、狭窄又は閉塞した
血管や消化管をカテーテルから圧入した流体で拡張する
際に偏平化することなく拡大するに充分な耐圧性があ
り、膨張、収縮しても撓やかさを保つ。
薄い均等な円筒状又は長球状の膜で、狭窄又は閉塞した
血管や消化管をカテーテルから圧入した流体で拡張する
際に偏平化することなく拡大するに充分な耐圧性があ
り、膨張、収縮しても撓やかさを保つ。
外層２は、収縮能力がない内層１を小さくさせるのに
充分な収縮力を持つ弾性体で、表面が滑らかで、内層１
とは重なってはいるが接着されてなく、必要により２層
の間にシリコンオイルが塗布され、２層の間は滑りやす
くなっている。外層２の膜厚は先端側が薄く手元側が厚
く製作されており、流体導入孔７から圧入される流体で
バルーン先端部が先に膨張し、患部通過後カテーテルを
引っぱると、この膨張したバルーンの先端が狭窄部に引
掛り、そのまま流体を圧入し続ければバルーンが患部か
ら外れることなく拡張できる。
充分な収縮力を持つ弾性体で、表面が滑らかで、内層１
とは重なってはいるが接着されてなく、必要により２層
の間にシリコンオイルが塗布され、２層の間は滑りやす
くなっている。外層２の膜厚は先端側が薄く手元側が厚
く製作されており、流体導入孔７から圧入される流体で
バルーン先端部が先に膨張し、患部通過後カテーテルを
引っぱると、この膨張したバルーンの先端が狭窄部に引
掛り、そのまま流体を圧入し続ければバルーンが患部か
ら外れることなく拡張できる。
可撓性チューブ３は、全長にわたって中空構造を持つ
表面が滑らかで、断面は第１図の断面図（ｂ）に表わす
円形であり、必要により同心円状に２本の可撓性チュー
ブを組合せたり、複数の中空部分を持つ可撓性チューブ
を用いて、１つの中空部分を流体輸送路８とし、残りの
中空部分はカテーテルの先端に開口させ、ガイドワイヤ
の挿入や薬液の注入に利用したり、バルーン内腔に連通
させ、圧入する流体で追出される空気の流出路として利
用すれば操作性や利便性が向上する。
表面が滑らかで、断面は第１図の断面図（ｂ）に表わす
円形であり、必要により同心円状に２本の可撓性チュー
ブを組合せたり、複数の中空部分を持つ可撓性チューブ
を用いて、１つの中空部分を流体輸送路８とし、残りの
中空部分はカテーテルの先端に開口させ、ガイドワイヤ
の挿入や薬液の注入に利用したり、バルーン内腔に連通
させ、圧入する流体で追出される空気の流出路として利
用すれば操作性や利便性が向上する。
また、第３図のように２本の可撓性チューブでカテー
テルを構成する場合は、外側の可撓性チューブ先端部を
膨張させてバルーンの内層１として一体化させても目的
は達せられる。
テルを構成する場合は、外側の可撓性チューブ先端部を
膨張させてバルーンの内層１として一体化させても目的
は達せられる。
可撓性チューブの直径は通常全長にわたり同じである
が、必要によりバルーン装着部を細くしバルーンを落し
込むように装着し、可撓性チューブ３の直径より余り大
きくならないようにすることはセルディンガー法によっ
て血管に挿入する場合好ましい。また、先端部分の撓や
かさをより強めるために、可撓性チューブの先端付近を
加熱延伸により細くすることや、他の軟かいチューブを
繋ぐことは好ましくおこなわれる。
が、必要によりバルーン装着部を細くしバルーンを落し
込むように装着し、可撓性チューブ３の直径より余り大
きくならないようにすることはセルディンガー法によっ
て血管に挿入する場合好ましい。また、先端部分の撓や
かさをより強めるために、可撓性チューブの先端付近を
加熱延伸により細くすることや、他の軟かいチューブを
繋ぐことは好ましくおこなわれる。
可撓性チューブ３の中空部分５に配置される線状の剛
体４は、可撓性チューブの腰を強くし、カテーテルとし
て押す、引くまたは廻す等の操作性を向上させ、該剛体
の素材をレントゲン線不透過物質とすればカテーテルの
位置がレントゲン線照射により容易に確認でき、更に先
細状に加工されていればカテーテルは徐々に堅くなり血
管壁や消化管への刺激が緩やかとなり操作上好ましい。
体４は、可撓性チューブの腰を強くし、カテーテルとし
て押す、引くまたは廻す等の操作性を向上させ、該剛体
の素材をレントゲン線不透過物質とすればカテーテルの
位置がレントゲン線照射により容易に確認でき、更に先
細状に加工されていればカテーテルは徐々に堅くなり血
管壁や消化管への刺激が緩やかとなり操作上好ましい。
線状の剛体４を可撓性チューブ３の後端より突き出さ
せ、可動操作部９としたカテーテルは、柔軟部が可変と
なり血管内の挿入操作性は更に向上する。
せ、可動操作部９としたカテーテルは、柔軟部が可変と
なり血管内の挿入操作性は更に向上する。
線状の剛体４を流体輸送路８に配置する場合、その直
径はカテーテルの中空直径の80％以下が好ましい。
径はカテーテルの中空直径の80％以下が好ましい。
カテーテル後端部には流体輸送路８に導通した流体導
入孔７が設けられ、注射筒やコネクターが接続される構
造になっている。
入孔７が設けられ、注射筒やコネクターが接続される構
造になっている。
カテーテル先端部のバルーン内腔には流体輸送路８に
導通した流体導出孔６が開口し、先端は溶封又は造影金
属を埋めて接着剤等を塗り鈍な円錐状に加工され、血管
壁や消化管壁を傷つけないような構造としている。
導通した流体導出孔６が開口し、先端は溶封又は造影金
属を埋めて接着剤等を塗り鈍な円錐状に加工され、血管
壁や消化管壁を傷つけないような構造としている。
可撓性の薄膜１の素材には、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリアミドあるいはポリエステルなどが用いら
れ、その厚さは0.1mm以下好ましくは0.02〜0.06mmであ
る。また、その形状は、円筒状若しくは長球状が好まし
い。
チレン、ポリアミドあるいはポリエステルなどが用いら
れ、その厚さは0.1mm以下好ましくは0.02〜0.06mmであ
る。また、その形状は、円筒状若しくは長球状が好まし
い。
弾性体膜２の素材は、天然ゴム，ウレタンゴムあるい
はシリコーンゴム等が用いられ、その厚さは0.05〜0.4m
mである。ウレタンゴムの場合は薄く、天然ゴム、シリ
コーンゴムの場合は厚い方が好ましい。
はシリコーンゴム等が用いられ、その厚さは0.05〜0.4m
mである。ウレタンゴムの場合は薄く、天然ゴム、シリ
コーンゴムの場合は厚い方が好ましい。
なお、バルーンの先端から先に膨張させるには、該弾
性体膜先端の厚さを手元側より20〜40％程度薄くするこ
とが必要である。
性体膜先端の厚さを手元側より20〜40％程度薄くするこ
とが必要である。
可撓性チューブ３へバルーンを固定するには、0.04〜
0.1mmの絹糸等の撚糸やポリアミド、ポリエステル等の
単糸をきつく巻いて止め表面は接着剤等で滑らかにす
る。
0.1mmの絹糸等の撚糸やポリアミド、ポリエステル等の
単糸をきつく巻いて止め表面は接着剤等で滑らかにす
る。
カテーテルとなる可撓性チューブ３は塩化ビニール、
ポリエチレン、ポリアミドのように溶融紡糸や押出成型
の可能な合成樹脂であれば良く、レントゲン線不透過物
質を含有することは望ましいが限定するものではない。
ポリエチレン、ポリアミドのように溶融紡糸や押出成型
の可能な合成樹脂であれば良く、レントゲン線不透過物
質を含有することは望ましいが限定するものではない。
可撓性チューブ３の中空部分５に配置する線状の剛体
４は、ステンレス、タングステンあるいは超弾性金属の
ように堅くレントゲン線照射に対し造像力の優れた線状
の金属が好まれ、その一端を先細状に加工するのは好ま
しい。
４は、ステンレス、タングステンあるいは超弾性金属の
ように堅くレントゲン線照射に対し造像力の優れた線状
の金属が好まれ、その一端を先細状に加工するのは好ま
しい。
バルーンを膨張させる流体としては炭酸ガスのような
気体や、生理食塩水や造影剤のような液体が用いられ、
流体導入孔７に接続された注射器や圧入器より圧入され
る。
気体や、生理食塩水や造影剤のような液体が用いられ、
流体導入孔７に接続された注射器や圧入器より圧入され
る。
本発明のカテーテルを製造するには、まず中空口金を
使用し、通常の溶融紡糸又は押出成型によってカテーテ
ルとなる合成樹脂製の可撓性チューブを作製する。別に
同様の方法でバルーン内層の可撓性膜１となる細くて肉
薄の可撓性チューブを作製し、このチューブを加熱軟化
させたままで中空部分に加圧気体を送り込み所定の大き
さに作製するか、あるいは合成樹脂溶液から鋳型を用い
てディッピング法により可撓性の薄いチューブを作製す
る。
使用し、通常の溶融紡糸又は押出成型によってカテーテ
ルとなる合成樹脂製の可撓性チューブを作製する。別に
同様の方法でバルーン内層の可撓性膜１となる細くて肉
薄の可撓性チューブを作製し、このチューブを加熱軟化
させたままで中空部分に加圧気体を送り込み所定の大き
さに作製するか、あるいは合成樹脂溶液から鋳型を用い
てディッピング法により可撓性の薄いチューブを作製す
る。
バルーン外層の弾性体膜２は、エマルジョンを鋳型に
ディッピング法により所定の大きさと厚さに作製する。
ディッピング法により所定の大きさと厚さに作製する。
上記の合成樹脂製の可撓性チューブを所望の長さに切
断してカテーテルとなる可撓性チューブ３とし、その先
端付近に数個の小さい側孔６を窄ち、これを流体導出孔
として使用する。この流体導出孔６を覆うように可撓性
膜のバルーン内層１を装着し、その両端を糸条で可撓性
チューブ３に仮止めする。次いで弾性体膜のバルーン外
層２をバルーン内層１に被せ、内層と外層の間に潤滑剤
を少量浸み込ませ、仮止めの糸条を取り、バルーン両端
を別の糸条できつく縛り可撓性チューブ３に２層のバル
ーンを固定する。
断してカテーテルとなる可撓性チューブ３とし、その先
端付近に数個の小さい側孔６を窄ち、これを流体導出孔
として使用する。この流体導出孔６を覆うように可撓性
膜のバルーン内層１を装着し、その両端を糸条で可撓性
チューブ３に仮止めする。次いで弾性体膜のバルーン外
層２をバルーン内層１に被せ、内層と外層の間に潤滑剤
を少量浸み込ませ、仮止めの糸条を取り、バルーン両端
を別の糸条できつく縛り可撓性チューブ３に２層のバル
ーンを固定する。
そして可撓性チューブ３の中空部分５に先細状に加工
した線状の剛体４をバルーンの近くまで挿入し、その後
端は可撓性チューブ３の中空壁に接着剤等で固定し、可
撓性チューブ３の後端は溶封等により丸く仕上げる。
した線状の剛体４をバルーンの近くまで挿入し、その後
端は可撓性チューブ３の中空壁に接着剤等で固定し、可
撓性チューブ３の後端は溶封等により丸く仕上げる。
剛体４の固定部より先端側にカテーテル中空に導通す
るように数個の小さい側孔７を窄って、これを流体導入
孔として使用する。
るように数個の小さい側孔７を窄って、これを流体導入
孔として使用する。
バルーンの両端の糸条のしばり目は接着剤等で平滑に
し、可撓性チューブ３の先端開口部にはレントゲン線不
透過物質を挿入し接着剤や溶封等により鈍な円錐状に仕
上げて本発明のバルーンカテーテルを完成する。
し、可撓性チューブ３の先端開口部にはレントゲン線不
透過物質を挿入し接着剤や溶封等により鈍な円錐状に仕
上げて本発明のバルーンカテーテルを完成する。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明す
る。
る。
［実施例１］ 中空口金を用い押出成型によって可撓性チューブとし
てポリアミド樹脂製の外径2.0mm、内径1.5mmのチューブ
を作製し、約800mmの長さに切断した。該ポリアミドチ
ューブの先端部端部分を加熱延伸し、外径1.5mm、内径
1.0mmで長さ45mmのバルーン装着部を作製し、その先端
より20mmと25mmのところを非対称に直径0.5mmの小孔６
をドリルで設けた。
てポリアミド樹脂製の外径2.0mm、内径1.5mmのチューブ
を作製し、約800mmの長さに切断した。該ポリアミドチ
ューブの先端部端部分を加熱延伸し、外径1.5mm、内径
1.0mmで長さ45mmのバルーン装着部を作製し、その先端
より20mmと25mmのところを非対称に直径0.5mmの小孔６
をドリルで設けた。
このバルーン装着部に可撓性膜１としてポリエチレン
の直径5.0mm、厚さ0.05mm、長さ40mmのチューブを孔６
を覆うようにして装着し、両端を絹糸（50デニール）で
仮固定した。
の直径5.0mm、厚さ0.05mm、長さ40mmのチューブを孔６
を覆うようにして装着し、両端を絹糸（50デニール）で
仮固定した。
更にその外側を弾性体膜２として、先端側の厚み0.25
mm,手元側の厚み0.3mm,長さ40mmの天然ゴムのチューブ
を凝固法により作製し、該チューブを上記可撓性膜１の
上に被せ、可撓性膜１と該弾性体膜２との間にシリコン
オイルを塗布して仮止糸を外し、絹糸（50デニール）で
きつく縛りバルーン部を形成した。
mm,手元側の厚み0.3mm,長さ40mmの天然ゴムのチューブ
を凝固法により作製し、該チューブを上記可撓性膜１の
上に被せ、可撓性膜１と該弾性体膜２との間にシリコン
オイルを塗布して仮止糸を外し、絹糸（50デニール）で
きつく縛りバルーン部を形成した。
ポリアミドチューブ後端より約10mmの部分に1.0mmの
小孔７をドリルで設けた。
小孔７をドリルで設けた。
線状の剛体４として、先端を先細状に加工した直径0.
4mmのタングステン線750mmを中空部分５に挿入し、先端
開口部に直径1.0mm、長さ5mmの金線を2mm突きだして挿
入した。エポキシ系接着剤（“アラルダイト”登録商
標）を、ポリアミドチューブ後端の中空部分に側孔を埋
めないように浸み込ませてタングステン線を固定し、バ
ルーンの両端やチューブ先端を平滑にそして円錐状に仕
上げて本発明のバルーンカテーテルを作製した。
4mmのタングステン線750mmを中空部分５に挿入し、先端
開口部に直径1.0mm、長さ5mmの金線を2mm突きだして挿
入した。エポキシ系接着剤（“アラルダイト”登録商
標）を、ポリアミドチューブ後端の中空部分に側孔を埋
めないように浸み込ませてタングステン線を固定し、バ
ルーンの両端やチューブ先端を平滑にそして円錐状に仕
上げて本発明のバルーンカテーテルを作製した。
このバルーンカテーテルに生理食塩水を注入しバルー
ンを膨張させたところ、2kg/cm2の圧力でバルーンは直
径4.8mm、長さ35mmの円筒状となり、更に、10kg/cm2に
加圧しても破裂しなかった。
ンを膨張させたところ、2kg/cm2の圧力でバルーンは直
径4.8mm、長さ35mmの円筒状となり、更に、10kg/cm2に
加圧しても破裂しなかった。
［実施例２］ 実施例１で作製したバルーンカテーテルを、大腿動脈
より腎動脈まで挿入し、狭窄部を一旦通過させてから炭
酸ガスで1.8kg/cm2の圧力をかけバルーン先端を膨張さ
せ、カテーテルを引いて狭窄部に引っかけ、続けて2kg/
cm2の圧力で30秒間及び５〜6kg/cm2の圧力で20〜30秒間
くり返し拡張した結果、患部からバルーンが外れること
なく血管拡張を行って、血流を再開通させ、その後、バ
ルーンを収縮させ問題なく引き抜くことができた。
より腎動脈まで挿入し、狭窄部を一旦通過させてから炭
酸ガスで1.8kg/cm2の圧力をかけバルーン先端を膨張さ
せ、カテーテルを引いて狭窄部に引っかけ、続けて2kg/
cm2の圧力で30秒間及び５〜6kg/cm2の圧力で20〜30秒間
くり返し拡張した結果、患部からバルーンが外れること
なく血管拡張を行って、血流を再開通させ、その後、バ
ルーンを収縮させ問題なく引き抜くことができた。
（発明の効果） 本発明のバルーンカテーテルは、構造が単純で直径が
小さく、バルーン収縮時にも表面が滑かであるため、血
管壁や消化管壁を傷つけず、又、血栓を剥したり血栓を
生成させることなく狭窄あるいは閉塞した患部に到達さ
せることができ、バルーンの先端だけを膨張させて狭窄
あるいは閉塞した患部に引っかけ、残りのバルーン部分
を膨張させることにより、バルーンが患部から外れるこ
となく血管拡張が達成できる。
小さく、バルーン収縮時にも表面が滑かであるため、血
管壁や消化管壁を傷つけず、又、血栓を剥したり血栓を
生成させることなく狭窄あるいは閉塞した患部に到達さ
せることができ、バルーンの先端だけを膨張させて狭窄
あるいは閉塞した患部に引っかけ、残りのバルーン部分
を膨張させることにより、バルーンが患部から外れるこ
となく血管拡張が達成できる。
第１図は本発明のバルーンカテーテルの一例を示す側断
面図（ａ）及びバルーン部の断面図（ｂ）と可撓性チュ
ーブ部の断面図（ｃ）である。 第２図は線状の剛体に可動操作部を設けた例、第３図は
２本の可撓性チューブより構成された例の側断面図であ
る。 1:可撓性膜からなるバルーン内層 2:弾性体膜からなるバルーン外層 3:可撓性チューブ 4:剛体 5:中空部分 6:流体導出孔 7:流体導入孔 8:流体輸送路 9:可動操作部
面図（ａ）及びバルーン部の断面図（ｂ）と可撓性チュ
ーブ部の断面図（ｃ）である。 第２図は線状の剛体に可動操作部を設けた例、第３図は
２本の可撓性チューブより構成された例の側断面図であ
る。 1:可撓性膜からなるバルーン内層 2:弾性体膜からなるバルーン外層 3:可撓性チューブ 4:剛体 5:中空部分 6:流体導出孔 7:流体導入孔 8:流体輸送路 9:可動操作部
Claims (8)
- 【請求項１】先端部に装着されたバルーンを有する可撓
性チューブからなり、バルーン内腔に導通する先端部の
孔と後端部の孔とを有し該可撓性チューブの中空部分と
連通させたバルーンカテーテルであって、該バルーンが
伸縮しない可撓性膜と伸縮可能な弾性体膜との２層構造
からなることを特徴とするバルーンカテーテル。 - 【請求項２】弾性体膜の厚みが一定でないことを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項３】可撓性チューブの中空部分に線状の剛体を
配置したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
バルーンカテーテル。 - 【請求項４】線状の剛体がレントゲン線不透過物質であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第３項記載のバルー
ンカテーテル。 - 【請求項５】線状の剛体が先細状に加工されたことを特
徴とする特許請求の範囲第３項記載のバルーンカテーテ
ル。 - 【請求項６】線状の剛体の外径が可撓性チューブの中空
部分の内径より小さく、該剛体の一端を可撓性チューブ
の後端に突き出したことを特徴とする特許請求の範囲第
３項記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項７】可撓性チューブが、全長に通じる中空部分
を複数個有する可撓性チューブであって、そのうちの１
つがバルーン内腔に導通した孔と後端部の孔と連通する
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のバルーン
カテーテル。 - 【請求項８】カテーテルが、内側の可撓性チューブ先端
が外側の可撓性チューブより前方に伸びて同軸状に配置
された２本の可撓性チューブよりなり、筒状のバルーン
一端が内側の可撓性チューブ先端に、該バルーンの他端
が外側の可撓性チューブの先端に固定されていることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載のバルーンカテー
テル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62193318A JPH088930B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | バル−ンカテ−テル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62193318A JPH088930B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | バル−ンカテ−テル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6434375A JPS6434375A (en) | 1989-02-03 |
| JPH088930B2 true JPH088930B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=16305909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62193318A Expired - Lifetime JPH088930B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | バル−ンカテ−テル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088930B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6500146B1 (en) | 1988-10-04 | 2002-12-31 | Cordis Corporation | Balloons for medical devices and fabrication thereof |
| US5304197A (en) | 1988-10-04 | 1994-04-19 | Cordis Corporation | Balloons for medical devices and fabrication thereof |
| JP2516096B2 (ja) * | 1990-10-04 | 1996-07-10 | テルモ株式会社 | バル―ンおよびバル―ンカテ―テル |
| US5195969A (en) † | 1991-04-26 | 1993-03-23 | Boston Scientific Corporation | Co-extruded medical balloons and catheter using such balloons |
| JP5652081B2 (ja) * | 2010-09-22 | 2015-01-14 | 株式会社カネカ | カテーテル用バルーンを用いたバルーンカテーテルの製造方法 |
Family Cites Families (3)
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|---|---|---|---|---|
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| US4490421A (en) * | 1983-07-05 | 1984-12-25 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Balloon and manufacture thereof |
| EP0228787A1 (en) * | 1985-11-08 | 1987-07-15 | Datascope Corp. | Prefolded balloon catheter |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62193318A patent/JPH088930B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6434375A (en) | 1989-02-03 |
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