JPH0888970A - スイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源

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JPH0888970A
JPH0888970A JP22150594A JP22150594A JPH0888970A JP H0888970 A JPH0888970 A JP H0888970A JP 22150594 A JP22150594 A JP 22150594A JP 22150594 A JP22150594 A JP 22150594A JP H0888970 A JPH0888970 A JP H0888970A
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switching
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Toshiyuki Oka
俊幸 岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高効率化と小型化を達成するとともに、メイン
出力の負荷変動を小さくする。 【構成】このスイッチング電源は、直流化された入力を
スイッチング動作するスイッチングトランジスタQ1
と、スイッチング動作された入力を変圧するコンバータ
トランスTと、コンバータトランスTの出力を整流して
メイン出力を形成する整流手段D1,C1と、メイン出
力の電圧を検出する電圧検出手段2と、検出した電圧を
基にしたスイッチングトランジスタQ1の帰還制御によ
りメイン出力の電圧を設定電圧に制御する電圧制御手段
4と、サブ出力制御信号が入力されると、メイン出力を
減圧してサブ出力を形成するチョッパ5と、サブ出力制
御信号の有無に応じて設定電圧を調整する設定電圧調整
手段10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メイン出力とサブ出力
とを出力可能な、各種電気機器、特に大容量事務機等に
適したスイッチング電源に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、メイン出力とサブ出力とを出
力可能なスイッチング電源として、図7に示すものがあ
る。このスイッチング電源は次のようにしてメイン出力
を出力している。すなわち、AC入力をAC/DC変換
部1で整流平滑したのち、このDC入力をコンバータト
ランスTの一次側に送る。そして、一次側に入力された
DC入力をスイッチングトランジスタQ1でスイッチン
グ動作を行いつつコンバータトランスTで変圧する。コ
ンバータトランスTで変圧された出力はダイオードD1
とコンデンサC1とで整流平滑し、さらに電圧検出手段
2でその電圧を検出したのちメイン出力として出力す
る。出力されるメイン電極の電圧は電圧制御手段4によ
って制御されるようになっている。
【0003】電圧検出手段2による電圧検出動作や電圧
制御手段4による電圧制御動作は次のようになされる。
すなわち、電圧検出手段2はメイン出力電圧(整流平滑
化されたコンバータトランスTの出力電圧)を抵抗R
2,抵抗R3、およびボリウムVR1で分圧したのち、
その分圧電圧VCをシャントレギュレータIC1の比較
部Rに入力する。シャントレギュレータIC1は基準電
圧VCC(2.5V)を備えており、比較部Rに入力され
た分圧電圧Vcを基準電圧VCCと比較し、分圧電圧VC
が基準電圧VCCより大きい場合はそのカソードK、アノ
ードA間のインピーダンスを低下させる。そのため、シ
ャントレギュレータIC1に接続された発光ダイオード
PC11には前記したインピーダンスに応じた電流が流
れて、発光ダイオードPC11が発光する。そして、こ
の発光を受けたフォトトランジスタPC12はインピー
ダンスが低下して電流が流れる。この電流を検出した電
圧制御手段4は検出した電流に応じてスイッチングトラ
ンジスタQ1のオン期間を狭くすることで、コンバータ
トランスTの出力電圧を下げる制御を行う。
【0004】一方、前記した分圧電圧VCがシャントレ
ギュレータIC1の基準電圧VCCより小さい場合は、シ
ャントレギュレータIC1のインピーダンスが上昇して
発光ダイオードPC11の発光量が低下する。そのた
め、フォトトランジスタPC1に流れる電流も減少
し、この電流を受けた電圧制御手段4はスイッチングト
ランジスタQ1のオン期間を広げてコンバータトランス
Tの出力電圧を上げる制御を行う。このような帰還制御
により、コンバータトランスTの出力電圧を予め設定し
ておいた設定電圧に制御するようになっている。
【0005】なお、前記した基準電圧VCCは、このス
イッチング電源において、予め規定された設定電圧に基
づいて設定されている。さらには、サブ出力制御信号が
入力されている間は、メイン出力に接続された負荷はそ
の動作を停止するように制御されている。
【0006】また、サブ出力はチョッパ5を介して出力
するようになっており、さらには、その出力は図示しな
い出力ON−OFF制御回路から入力されるサブ出力制
御信号によって制御されている。すなわち、メイン出力
の出力側はトランジスタQ2を介してチョッパ5に接続
されており、さらには、このトランジスタQ2のベース
は外部に設けられた出力ON−OFF制御回路(図示省
略)に接続されている。出力ON−OFF制御回路はト
ランジスタQ2のベースをグランドに落とす(Lowに
する)か、オープンにするかの切り換えを行うことによ
ってトランジスタQ2にサブ出力制御信号を入力してい
る。そして、トランジスタQ2にサブ出力制御信号が入
力される、すなわち、トランジスタQ2のベースがLo
wになると、トランジスタQ2はオン動作して、チョッ
パ5のトランジスタQ3のベースに電流を流す。そのた
め、トランジスタQ3はオン動作して、チョッパ5のチ
ョッパ制御回路IC2にあるデッドタイムコントロール
端子(4)をLow状態にする。すると、チョッパ制御回
路IC2はスイッチングトランジスタQ4のベースにス
イッチング制御信号を送って、スイッチングトランジス
タQ4のスイッチング動作を開始させる。したがって、
スイッチングトランジスタQ4からサブ出力が出力され
る。出力されるサブ出力はコイルL1およびコンデンサ
C2によって整流平滑化されたのち外部に出力される。
【0007】一方、サブ出力制御信号が未入力(トラン
ジスタQ2のベースがオープン)であると、トランジス
タQ2はオン動作せず、トランジスタQ3も動作しな
い。そのため、チョッパ制御回路IC2のデッドタイム
コントローラ端子(4)は、チョッパ制御回路IC2の端
子(14)の基準電圧5Vが印加されてHighとなる。し
たがって、チョッパ制御回路IC2はスイッチングトラ
ンジスタQ4にスイッチング制御信号を送らず、サブ出
力は出力されない。
【0008】このように構成されたスイッチング電源の
メイン出力の電圧は24V±2Vに設定されており、そ
の負荷は主に定格8Aのモータ(図示省略)である。一
方、サブ出力は20V±3Vであり、その負荷は一定で
10Aとなっている。そして、サブ出力が出力されると
きは、前述のモータが停止状態になり、そのときのメイ
ン出力の負荷は1Aとなる。
【0009】また、サブ出力の入出力間にはスイッチン
グトランジスタQ4のON状態でのエミッタ−コレクタ
間電圧VCE、コイルL2の電圧降下、および配線パター
ン,電線の電圧降下等の影響があり、これらの影響を受
けたうえで、定格10Aのサブ出力を取り出すために
は、サブ出力側の入出力間に約2.5Vの電圧差を必要
とする。したがって、サブ出力として最大23Vを取り
出すためには、メイン出力側には25.5V以上の電圧
が必要となる。
【0010】しかしながら、このような高電圧を発生さ
せると、このスイッチング電源の発熱が大きくなり過ぎ
るうえ、メイン出力の負荷に流れる電流が増大するため
に負荷側においても効率の低下,発熱の増大等、種々の
不都合が生じてしまう。
【0011】そこで、23Vのサブ出力を出力可能とし
たうえで、このサブ出力がOFFとなった場合にはメイ
ン出力の電圧を24Vまで抑える構成が必要となる。そ
のため、従来のスイッチング電源では、コンバータトラ
ンスTの整流平滑済み出力電圧を25.5Vとしてお
き、これによって最大23Vのサブ出力を取り出せるよ
うにしたうえで、メイン出力の出力側に電圧降下ダイオ
ードD2を直列に接続することで、このダイオードD2
の順電圧降化分(1V)だけメイン出力の電圧を下げ、
降圧させた出力(24.5V)をメイン出力として出力
するようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成した従来のスイッチング電源にも、次のような
問題があった。すなわち、電圧降下ダイオードD2を設
ける分、順電圧ロスが生じていた。すなわち、サブ出力
OFFの場合では、メイン出力の負荷は8Aとなる。し
たがって、この負荷8Aに電圧降下ダイオードD2の順
電圧降下分1Vを掛けた8W分だけ、順電圧ロスが生じ
ていた。そのため、このような順電圧ロスが生じる分、
スイッチング電源の効率が低下するのは避けられなかっ
た。
【0013】そのうえ、この順電圧ロスは電圧降下ダイ
オードD2の発熱として放散するが、このような放散熱
に対処してこのスイッチング電源の放熱構造(放熱板
等)を大型化する、もしくは新たに設置しなければなら
ず、このことがスイッチング電源を小型化するうえでの
障害となっていた。
【0014】さらには、電圧降下ダイオードD2の順電
圧は、このダイオードD2に流れる電流によって変動す
るため、メイン出力の負荷変動が大きくなってしまうと
いう問題もあった。
【0015】したがって、本発明においては、高効率化
と小型化を達成するとともに、メイン出力の負荷変動を
小さくすることのできるスイッチング電源の提供を目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明においては、直流化された入力をスイ
ッチング動作するスイッチング手段と、スイッチング動
作された入力を変圧する変圧手段と、前記変圧手段の出
力を整流してメイン出力を形成する整流手段と、前記メ
イン出力の電圧を検出する電圧検出手段と、検出した電
圧を基にした前記スイッチング手段の帰還制御により前
記メイン出力の電圧を設定電圧に制御する電圧制御手段
と、外部からサブ出力制御信号が入力されると、前記メ
イン出力を減圧してサブ出力を形成するサブ出力形成手
段とを備えたスイッチング電源であって、前記サブ出力
制御信号の有無に応じて前記設定電圧を調整する設定電
圧調整手段を備えていることに特徴を有している。
【0017】
【作用】上記構成によれば、設定電圧調整手段によりサ
ブ出力制御信号の有無に応じて設定電圧が変更されるの
で、サブ出力制御信号が入力される場合、すなわち、サ
ブ出力形成手段でサブ出力が形成される場合と、サブ出
力制御信号が未入力の場合、すなわち、サブ出力形成手
段がサブ出力を形成しない場合とでは、電圧制御手段に
よって制御されるメイン出力の出力電圧が異なることに
なる。
【0018】さらには、前記設定電圧調整手段が前記サ
ブ出力制御信号の有無に応じて前記設定電圧を上昇させ
るものであり、さらには、前記設定電圧調整手段が前記
サブ出力制御信号の有無に応じて前記検出電圧を、見か
け上、下降させるものであれば、その作用は次のように
なる。
【0019】すなわち、電圧検出手段が検出した検出電
圧が設定電圧調整手段によって、見かけ上、下降させら
れると、この検出電圧に基づいて行われる電圧制御手段
の電圧制御動作により、メイン出力の電圧は前記設定値
から前記所定値だけ上昇した高い値となる。
【0020】そして、電圧検出手段を、メイン出力電圧
を分圧する分圧抵抗と、前記分圧抵抗によって分圧され
た分圧電圧を基準電圧と比較するとともにその比較結果
に応じた信号を出力する比較部とを備えて構成し、さら
には、前記設定電圧調整手段を、サブ出力制御信号が入
力されると前記分圧抵抗を短絡してその分圧電圧を下降
させる短絡部を備えて構成すれば、検出電圧を、見かけ
上、下降させる構成を具体化することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例のスイッチン
グ電源の回路図である。
【0022】このスイッチング電源は、電圧24Vのメ
イン出力と、電圧20Vのサブ出力を取り出すスイッチ
ング電源であって、AC入力をDC入力に変換するAC
/DC変換部1と、このDC入力をスイッチング動作す
るスイッチングトランジスタQ1と、スイッチング動作
されたDC入力を変圧するコンバータトランスTと、コ
ンバータトランスTの出力を整流平滑化してメイン出力
を形成するダイオードD1およびコンデンサC1と、メ
イン出力の電圧を検出する電圧検出手段2と、電圧検出
手段2が検出した電圧に基づいてスイッチングトランジ
スタQ1のスイッチング期間を変動させてコンバータト
ランスTの出力電圧を制御する電圧制御手段4と、電圧
検出手段2が検出した検出電圧を電圧制御手段4に伝達
する発光ダイオードPC11およびフォトトランジスタ
PC12と、コンバータトランスTの出力からサブ出力
を形成するチョッパ5と、サブ出力制御信号をチョッパ
5に伝達するトランジスタQ2とを備えている。
【0023】電圧検出手段2はメイン出力端子Mとクラ
ンド端子Gとの間に直列に接続された分圧抵抗R2,R
3、R4、およびボリウムVR1を備えている。さら
に、電圧検出手段2は、これら抵抗R2,R3,R4、
VR1によって分圧された分圧電圧を基準電圧と比較す
るシャントレギュレータIC1を備えている。シャント
レギュレータIC1および発光ダイオードPC11は、
前記した抵抗R2,R3,R4、VR1とは別に、メイ
ン出力端子Mとクランド端子Gとの間に互いに直列に接
続されている。そして、シャントレギュレータIC1の
比較部Rが、抵抗R2,R3,R4、VR1の分圧電圧
取り出し端子Bに接続されている。
【0024】チョッパ5は、トランジスタQ2を介して
メイン出力端子Mに接続されており、さらには、トラン
ジスタQ2のベースはサブ出力制御端子Cを介して外部
の出力ON−OFF制御回路(図示省略)に接続されて
いる。出力ON−OFF制御回路はトランジスタQ2の
ベースをグランドに落とす(Lowにする)か、オープ
ンにするかの切り換えを行うことによってトランジスタ
Q2にサブ出力制御信号を入力している。
【0025】また、チョッパ5は、コンバータトランス
Tの出力をスイッチング動作するスイッチングトランジ
スタQ4と、スイッチングトランジスタQ4を制御する
チョッパ制御回路IC2と、トランジスタQ2から伝達
されたサブ出力制御信号を基にしてチョッパ制御回路I
C2をON・OFF制御するトランジスタQ3と、スイ
ッチングトランジスタQ4の出力を整流平滑化してサブ
出力を形成してサブ出力端子Sから出力するコイルL1
およびコンデンサC2とを備えている。
【0026】このスイッチング電源の特徴となる構成
は、以下の通りである。すなわち、このスイッチング電
源は、サブ出力制御信号の有無に応じて電圧検出手段2
の検出電圧を、見かけ上、下降させる設定電圧調整手段
10を備えている。設定電圧調整手段10は、トランジ
スタQ2のベースとサブ出力制御端子Cとの間に接続さ
れた発光ダイオードPC21と、電圧検出手段2のグラ
ンド側分圧抵抗R4を短絡する短絡路11と、発光ダイ
オードPC21の発光によって制御されて、短絡路11
を開閉制御するフォトトランジスタPC22を備えてい
る。
【0027】次に、このスイッチング電源の動作を説明
する。
【0028】このスイッチング電源は、メイン出力とサ
ブ出力とを出力している。メイン出力の出力動作は従来
例と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0029】電圧検出手段2による電圧検出も、基本的
には従来例と同じであるが、詳細に述べれば次のように
なされている。すなわち、電圧検出手段2は整流平滑化
されたコンバータトランスTの出力電圧を抵抗R2,抵
抗R3、R4、およびボリウムVR1で分圧する。した
がって、メイン出力の出力時においては、その分圧電圧
は次のようになる。すなわち、ボリウムVR1の成分を
無視すると、分圧電圧は、分圧電圧VC=メイン出力電
圧×(R3+R4/R2+R3+R4)となる。この分
圧電圧VCをシャントレギュレータIC1の比較部Rに
入力する。
【0030】シャントレギュレータIC1は、図2にそ
の詳細を示すように、基準電圧VCC(2.5V)を内蔵
しているとともに、オペアンプ12と出力トランジスタ
Q5とを備えており、比較部Rに入力された分圧電圧V
cをオペアンプ12で基準電圧VCCと比較し、分圧電圧
Cが基準電圧VCCより大きい場合は出力トランジスタ
Q5がON状態になって、カソードK、アノードA間の
インピーダンスが低下し、このインピーダンス低下に応
じた電流が流れるようになっている。このように、電圧
検出手段2はメイン出力の電圧昇降に応じてシャントレ
ギュレータIC1に流れる電流を制御するようになって
いる。なお、前記した電圧VCは、このスイッチング電
源において、予め設定されている設定電圧に基づいて決
められている。
【0031】シャントレギュレータIC1に電流が流れ
ると、シャントレギュレータIC1に接続された発光ダ
イオードPC11にも電流が流れて、発光ダイオードP
C11は発光する。そして、この発光を受けたフォトト
ランジスタPC12はインピーダンスが低下して電流が
流れる。この電流を検出した電圧制御手段4は検出した
電流に応じてスイッチングトランジスタQ1のオン期間
を狭くすることで、コンバータトランスTの出力電圧を
下げる制御を行う。
【0032】一方、前記した分圧電圧VCがシャントレ
ギュレータIC1の基準電圧VCCより小さい場合は、シ
ャントレギュレータIC1のインピーダンスが上昇して
発光ダイオードPC11の発光量が減少するため、フォ
トトランジスタPC12に流れる電流も減少する。その
ため、減少した電流を受けた電圧制御手段4はスイッチ
ングトランジスタQ1のオン期間を広げてコンバータト
ランスTの出力電圧を上げる制御を行う。このような帰
還制御を行うことで、メイン出力の電圧は予め設定され
た設定電圧に制御されるようになっている。
【0033】サブ出力の出力やチョッパ制御回路IC2
によるスイッチングトランジスタQ4のスイッチング制
御も基本的には従来例と同様であるが、詳細に述べれ
ば、次のようになされている。すなわち、メイン出力の
出力時には、外部に設けられた出力ON−OFF制御回
路(図示省略)はサブ出力制御信号を出力しない、すな
わち、トランジスタQ2のベースをオープンにしてい
る。そのため、トランジスタQ2はOFF状態になり、
チョッパ5は動作せず、したがって、サブ出力は出力さ
れない。
【0034】一方、出力ON−OFF制御回路(図示省
略)がサブ出力制御信号を出力する、すなわち、トラン
ジスタQ2のベースをグランドに落とす(Lowにす
る)と、トランジスタQ2はON状態になり、チョッパ
5のトランジスタQ3のベースに電流が流れる。そのた
め、トランジスタQ3はON動作して、チョッパ5のチ
ョッパ制御回路IC2にあるデッドタイムコントロール
端子(4)をLow状態にする。すると、チョッパ制御回
路IC2はスイッチングトランジスタQ4のベースにス
イッチング制御信号を送って、スイッチングトランジス
タQ4のスイッチング動作を開始させる。したがって、
スイッチングトランジスタQ4からサブ出力が出力され
る。サブ主力の電圧制御は、スイッチングトランジスタ
Q4のスイッチングタイミングを制御することにより行
われ、その制御は上記したスイッチング制御信号によっ
てコントロールされる。
【0035】さらには、出力されるサブ出力はコイルL
1およびコンデンサC2によって整流平滑化されたのち
サブ出力端子Sから外部に出力される。
【0036】一方、サブ出力制御信号が未入力(トラン
ジスタQ2のベースがオープン)であると、トランジス
タQ2はON動作せず、トランジスタQ3も動作しな
い。そのため、チョッパ制御回路IC2のデッドタイム
コントローラ端子(4)は、チョッパ制御回路IC2の端
子(14)の基準電圧VREF(5V)が印加されてHigh
となる。したがって、チョッパ制御回路IC2はスイッ
チングトランジスタQ4にスイッチング制御信号を送ら
ず、サブ出力は出力されない。
【0037】チョッパ制御回路IC2は、図3に示すよ
うに構成されており、さらには、このチョッパ制御回路
IC2を構成する誤差増幅器21は図4に示すように接
続されている。すなわち、誤差増幅器21の+側入力に
は、抵抗R13と抵抗R14とによって分圧されたチョ
ッパ5の出力電圧(サブ出力の電圧)が入力されてい
る。また、誤差増幅器21の−側入力には、チョッパ制
御回路IC2の端子(14)から導入した基準電圧VREF
抵抗R15とR16とで分圧した電圧VREF’が入力さ
れている。したがって、誤差増幅器21の出力は、分圧
されたチョッパ5の出力電圧が電圧VREF’より高けれ
ば上昇し、分圧されたチョッパ5の出力電圧が電圧V
REF’より低ければ下降するようになっている。
【0038】誤差増幅器21の出力は、コンパレータ2
2において、発振器(OSC)23の三角波出力と比較
されており、図5に示すように、発振器23の電圧が誤
差増幅器21の出力電圧より高い期間のみ、補助制御信
号OS1を出力するようになっている。一方、発振器2
3の三角波出力と、デットタイムコントロール端子(4)
の電圧とはコンパレータ24において比較され、図6に
示すように、発振器23の電圧が高い期間のみ、補助制
御信号OS2を出力する。そして、両補助制御信号O
1,OS2はOR回路25に入力される。OR回路25
では、これら補助制御信号OS1,OS2を基にした出力
を作成し、さらには、この出力を基にして作成されたス
イッチング制御信号が端子(8)からスイッチングトラン
ジスタQ4のベースに出力される。
【0039】したがって、発振器23の出力電圧が、誤
差増幅器21の出力電圧ないしデットタイムコントロー
ル端子(4)の入力電圧より高い場合のみ、スイッチング
トランジスタQ4はON動作してサブ出力を出力するよ
うになる。そのため、デットタイムコントロール端子
(4)の入力電圧を三角波出力のピーク電圧(3V)より
高くする、すなわち、トランジスタQ3をOFF状態に
して端子(14)から基準電圧VREF(5V)を導入すれ
ば、スイッチングトランジスタQ4はOFF状態になっ
てサブ出力は出力されない。
【0040】一方、デットタイムコントロール端子(4)
の入力電圧を零にする、すなわち、トランジスタQ3を
ON状態にして、端子(14)の電圧をグランドに落とす
と、スイッチングトランジスタQ4はON状態になり、
サブ主力が主力される。このとき、誤差増幅器21の出
力のみが発振器23の出力と比較されその比較結果に基
づいてスイッチングトランジスタQ4のON動作期間が
決定され、このON・OFF制御によって出力電圧(サ
ブ出力電圧)が制御される。
【0041】なお、チョッパ制御回路IC2は、もう一
つの誤差増幅器26を備えているが、この誤差増幅器タ
26は出力電流制限用に使用されるものであり、本発明
の出力電圧調整作用には無関係であるので、その説明は
省略する。また、図3において図示されたアウトプット
コントロール端子はスイッチングトランジスタQ1,Q
4のを、プッシュブル動作するか、もしくは並列動作す
るかを、選択する端子であり、このスイッチング電源で
は、このアウトプットコントロール端子を接地すること
で、両トランジスタQ1,Q4を並列動作させている。
【0042】次に、このスイッチング電源の特徴となる
動作を説明する。サブ出力を出力するために、出力ON
−OFF制御回路(図示省略)がサブ出力制御信号を出
力する、すなわち、トランジスタQ2のベースをグラン
ドに落とす(Lowにする)と、発光ダイオードPC2
1は、抵抗R5,R6,R7を介してメイン出力側から
電流が流れるために発光する。すると、この光をフォト
トランジスタPC22が検出してON動作するため、そ
のインピーダンスが低下して短絡路11が接続されて抵
抗R4が短絡される。
【0043】抵抗R4が短絡されると、電圧検出手段2
の分圧値は、次のにように変化する。すなわち、ボリウ
ムVR1の成分を無視すると、分圧電圧は、分圧電圧V
C=メイン出力電圧×(R3/R2+R3)となり、サ
ブ出力制御信号未入力時(メイン出力出力時)より下降
することになる。したがって、このような分圧電圧を入
力されたシャントレギュレータIC1ではインピーダン
スが上昇するため、このシャントレギュレータIC1に
流れる電流は、サブ出力制御信号未入力時(メイン出力
出力時)より減少することになる。つまり、電圧検出手
段2の検出電圧は、見かけ上、サブ入力制御信号未入力
時よりサブ入力制御信号入力時のほうが下降することに
なる。そのため、発光ダイオードPC11に流れる電流
が減少してその分、発光量も減少することになる。この
光を受光したフォトトランジスタPC12のインピーダ
ンスは上昇するため、電圧制御手段4に流れる電流が減
少する。そして、このように減少した電流を基にして電
流制御手段4がスイッチングトランジスタQ1のスイッ
チング動作を制御するため、コンバータトランスTの出
力電圧は上昇する。
【0044】このように、サブ出力制御信号の入力によ
って抵抗R4を短絡することで、電圧検出手段2の検出
電圧を見かけ上、下降させ、これによって電圧制御手段
4によるコンバータトランスTの出力電圧制御の設定電
圧を上昇させている。
【0045】そのため、電圧検出手段2を構成する分圧
抵抗R2,R3,R4の抵抗値を選定することで、サブ
出力制御信号入力時のメイン出力電圧を任意に設定する
ことができる。
【0046】すなわち、このスイッチング電源の電圧帰
還制御においては、 メイン出力出力時(サブ出力制御信号未入力時)におけ
る分圧電圧VC=メイン出力電圧×(R3+R4)/
(R2+R3+R4)=2.5V:シャントレギュレー
タIC1の基準電圧VCC となるようにスイッチングトランジスタQ1が電圧制御
手段4によって制御されている。
【0047】一方、サブ出力出力時(サブ出力制御信号
入力時)では、 分圧電圧VC=メイン出力電圧×R3/(R2+R3)
=2.5V:シャントレギュレータIC1の基準電圧V
CC となるようにスイッチングトランジスタQ1が電圧制御
手段4によって制御されている。
【0048】したがって、これらの式を変形すれば、各
出力の出力時で制御すべきメイン電圧が分圧抵抗によっ
て規定できる。すなわち、メイン出力出力時(サブ出力
制御信号未入力時)においては、 メイン出力電圧={1+R2/(R3+R4)}×2.5V…(イ) サブ出力出力時(サブ出力制御信号入力時)において
は、 メイン出力電圧=(1+R2/R3)×2.5V…(ロ) したがって、(イ)の式において、メイン出力電圧=2
4Vとなるように、また、(ロ)の式において、メイン
出力電圧=25.5Vとなるように、各抵抗R2,R
3,R4の抵抗値を設定すればよい。
【0049】このように各抵抗R2,R3,R4の抵抗
値を設定すれば、メイン出力出力時(サブ出力制御信号
未入力時)においては、設定電圧が24Vとなる、すな
わち、メイン出力の出力電圧が24Vに制御される一
方、サブ出力出力時(サブ出力制御信号入力時)におい
ては、設定電圧が25.5Vとなる、すなわち、メイン
出力が25.5Vに制御されることになる。
【0050】したがって、上記したように分圧抵抗R
2,R3,R4の抵抗値を設定すれば、メイン出力出力
時には、その出力に適した比較的低電圧の出力電圧24
VがコンバータトランスTを介して得られる一方、サブ
出力出力時には、コンバータトランスTの出力電圧が切
り換わり、チョッパ5によってサブ出力を形成するのに
適した比較的高電圧の出力電圧25.5Vがコンバータ
トランスTを介して得られることになる。
【0051】そして、このような電圧切り換えを発光ダ
イオードPC2とフォトトランジスタPC22、短絡
路11という比較的簡単な部品からなる設定電圧調整手
段10によって行っているので、スイッチング電源の効
率を維持したまま、さらには、構成部品の設置スペース
として大きなスペースを必要とすることなく、電圧の切
り換えを行うことができる。そのうえ、高効率を維持し
ているので、このスイッチング電源からの発熱も抑えら
れ、そのために、放熱構造を簡単にすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、設定電圧
調整手段によりサブ出力制御信号の有無に応じて設定電
圧を変更するので、サブ出力制御信号が入力される場
合、すなわち、サブ出力形成手段でサブ出力が形成され
る場合と、サブ出力制御信号が未入力の場合、すなわ
ち、サブ出力形成手段がサブ出力を形成しない場合とで
は、電圧制御手段によって制御されるメイン出力の出力
電圧を異ならせることができるようになった。
【0053】そのため、メイン出力出力時には、その出
力に適した比較的低電圧の出力電圧(例えば、24V)
が得られるようになる一方、サブ出力出力時には、サブ
出力形成手段によってサブ出力を形成するのに適した比
較的高電圧の出力電圧(例えば、25.5V)が得られ
るようになった。
【0054】また、このような出力電圧制御を、効率低
下や負荷変動の原因となる部品(電圧降下ダイオード)
を用いることなく実現できるので、低効率、負荷変動と
いった不都合が全く起こらなくなった。そのうえ、高効
率を実現できるので、電源部からの発熱も抑えられるよ
うになり、その分、放熱構造が簡単になって小型化やコ
ストダウンに繋がるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスイッチング電源の構
成を示す回路図である。
【図2】実施例のスイッチング電源を構成するシャント
レギュレータの回路図である。
【図3】実施例のスイッチング電源を構成するチョッパ
制御回路の構成図である。
【図4】チョッパ制御回路を構成する誤差増幅器の回路
図である。
【図5】チョッパ制御回路を構成する一方のコンパレー
タの出力波形である。
【図6】チョッパ制御回路を構成する他方のコンパレー
タの出力波形である。
【図7】従来例のスイッチング電源の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
2 電圧検出手段 4 電圧制御手段 5 チョッパ 10 設定電圧調整手段 11 短絡路 PC21 発光ダイオード PC22 フォトトランジスタ D1 ダイオード C1 コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流化された入力をスイッチング動作す
    るスイッチング手段と、スイッチング動作された入力を
    変圧する変圧手段と、前記変圧手段の出力を整流してメ
    イン出力を形成する整流手段と、前記メイン出力の電圧
    を検出する電圧検出手段と、検出した電圧を基にした前
    記スイッチング手段の帰還制御により前記メイン出力の
    電圧を設定電圧に制御する電圧制御手段と、外部からサ
    ブ出力制御信号が入力されると、前記メイン出力を減圧
    してサブ出力を形成するサブ出力形成手段とを備えたス
    イッチング電源であって、 前記サブ出力制御信号の有無に応じて前記設定電圧を調
    整する設定電圧調整手段を備えていることを特徴とする
    スイッチング電源。
  2. 【請求項2】 前記設定電圧調整手段は、前記サブ出力
    制御信号の入力に応じて前記設定電圧を上昇させるもの
    であることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電
    源。
  3. 【請求項3】 前記設定電圧調整手段は、前記サブ出力
    制御信号の有無に応じて前記電圧検出手段の検出電圧
    を、見かけ上、下降させるものであることを特徴とする
    請求項2記載のスイッチング電源。
  4. 【請求項4】 前記電圧検出手段は、メイン出力電圧を
    分圧する分圧抵抗と、前記分圧抵抗によって分圧された
    分圧電圧を基準電圧と比較するとともに、その比較結果
    に応じた信号を出力する比較部とを備えており、 前記設定電圧調整手段は、サブ出力制御信号が入力され
    ると前記分圧抵抗を短絡させてその分圧電圧を下降させ
    る短絡部を備えていることを特徴とする請求項3記載の
    スイッチング電源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013099032A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Kyocera Document Solutions Inc 電子機器及び画像形成装置

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