JP2004274885A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Tomoko Kinoshita
知子 木下
Yoshihiro Mori
吉弘 森
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Abstract

【課題】2次側に定電流制御回路を設けることなく、定電流垂下特性を備えた、スイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】ドレインおよび補助巻線VCCからのレギュレータ2と、スイッチング素子1のドレイン電流検出回路6と、発振回路9と、2次側からの制御信号を検出して、ドレイン電流を制御するフィードバック信号制御回路11と、ドレイン電流の最大値を制御するクランプ回路12と、VCCの電圧に応じてクランプ回路12のクランプ電圧および発振回路9の発振周波数を変化させるクランプ電圧可変回路13と、クランプ電圧調整回路60を備えている。過負荷時に出力電圧が低下すると、クランプ電圧可変回路13により、発振周波数とスイッチング素子の最大電流値が小さくなるが、その変化率をクランプ電圧調整回路60によりスイッチング電源制御用半導体装置の外部から最適に調整する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源装置であり、特に、出力電圧電流特性として定電流垂下特性を持つ充電器用スイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば充電器用の電源装置として、2次側制御回路を備えることで、負荷の変動に対して良好な出力特性である定電流垂下特性を有するスイッチング電源装置が、広く利用されている。
【0003】
以上のような従来のスイッチング電源装置(例えば、特許文献1を参照)について、図面を参照しながら以下に説明する。
【0004】
図9は従来の充電器用のスイッチング電源装置の一構成例を示す回路図である。図9において、130はスイッチング電源制御用の半導体装置であり、スイッチング素子101とその制御回路から構成されている。
【0005】
半導体装置130は、外部入力端子として、スイッチング素子101の入力端子(DRAIN)、補助電源電圧入力端子(VCC)、内部回路電源端子(VDD)、フィードバック信号入力端子(FB)、過電流保護値可変端子(CL)、スイッチング素子101の出力端子および制御回路のGND端子(GND)の6端子を備えている。
【0006】
102は半導体装置130の内部回路電源を供給するためのレギュレータで、起動電流をVCCへ流すためのスイッチ102Aと、起動電流をVDDへ流すためのスイッチ102Bと、VCCからVDDへ電流を供給するためのスイッチ102Cとを備えている。103は、起動用の回路電流を供給するための起動用定電流源であり、起動時に、スイッチ102Aを介してVCCへ起動電流を供給する。また、起動後に、VCCが一定電圧以下のときは、スイッチ102Bを介してVDDへ回路電流を供給する。
【0007】
107は半導体装置130の起動/停止を制御するための起動/停止回路であり、VDDの電圧を検出し、VDDが一定以下のときは、スイッチング素子101のスイッチング動作を停止させる信号を、NAND回路105へ出力する。
【0008】
106はスイッチング素子101に流れる電流を検出するためのドレイン電流検出回路であり、検出した電流を電圧信号に変換して、比較器108へ信号を出力する。111はフィードバック信号制御回路であり、FB端子に入力される電流信号を電圧信号に変換して、比較器108へ信号を出力する。比較器108は、フィードバック信号制御回路111からの出力信号と、ドレイン電流検出回路106からの出力信号が等しくなったときに、RSフリップフロップ回路110のリセット端子(R)へ信号を出力する。
【0009】
112はフィードバック信号制御回路111の出力信号の最大値を決めるためのクランプ回路で、これがスイッチング素子101に流れる電流の最大値を決定し、スイッチング素子101の過電流保護として機能する。
【0010】
113はクランプ回路112のクランプ電圧値を変化させるためのクランプ電圧可変回路であり、CL端子からP型MOSFET114を通って流れ込む電流が増加すると、クランプ回路112によるクランプ電圧が上昇する。すなわち、CL端子に流れ込む電流が大きくなると、スイッチング素子101の過電流保護レベルが上昇する。また、CL端子からP型MOSFET114を通って流れ込む電流が一定値以下になると、発振周波数低下信号を発振回路109へ出力する。
【0011】
P型MOSFET114は、CL端子からクランプ電圧可変回路113へ電流を流し、CL端子の電圧を一定値に固定するための素子であり、そのドレインがクランプ回路112と接続され、そのゲートは基準電圧源と接続され、そのソースはCL端子と接続されている。
【0012】
109は発振回路であり、スイッチング素子101の最大デューティサイクルを決める最大デューティサイクル信号109Aと、スイッチング素子101の発振周波数を決めるクロック信号109Bを出力する。また、クランプ電圧可変回路113から発振周波数低下信号が入力されると、発振周波数が小さくなる。最大デューティサイクル信号109Aは、NAND回路105へ入力され、クロック信号109Bは、RSフリップフロップ回路110のセット端子へ入力される。
【0013】
NAND回路105へは、起動/停止回路107の出力信号と、最大デューティサイクル信号109Aと、RSフリップフロップ回路110の出力信号(Q)が入力される。NAND回路105の出力信号は、ゲートドライバ104へ入力され、スイッチング素子101のスイッチング動作を制御する。
【0014】
140はトランスであり、1次巻線140Aと、2次巻線140Bと、補助巻線140Cを有している。補助巻線140Cには、ダイオード131とコンデンサ132とで構成される整流平滑回路が接続され、半導体装置130の補助電源部として活用され、VCCへ入力される。
【0015】
133はVDDの安定化用コンデンサである。135は制御信号を2次側から1次側へ伝達するための制御信号伝達回路であり、フォトトランジスタ135Aと、フォトダイオード135Bから構成される。フォトトランジスタ135Aのコレクタは、VDDと接続され、フォトトランジスタ135Aのエミッタは、FBと接続される。VCCとCLの間には、抵抗134が接続され、VCCの電圧に応じた電流が、CL端子へ流れ込む。
【0016】
2次巻線140Bには、ダイオード150とコンデンサ151とで構成される整流平滑回路が接続され、負荷155へ接続される。2次側制御回路156は、定電圧制御回路157と定電流制御回路158とからなり、定電圧制御回路157は、2次側出力電圧VOの検出用抵抗152および153で分圧された電圧を入力し、2次側出力電圧VOが一定になるように、フォトダイオード135Bに流れる電流を制御する。定電流制御回路158は、出力電流検出用抵抗154に流れる電流が一定以上になると動作し、出力電流IOが定電流になるように、フォトダイオード135Bに流れる電流を制御する。
【0017】
以上のように構成されたスイッチング電源装置について、その動作を図面を用いて以下に説明する。
【0018】
図11は図9の各部の動作波形を説明したタイムチャートである。図11に示すように、電源が投入されると、装置の入力端子には、たとえば商用の交流電源が整流平滑されてつくられる直流電圧VINが入力される。直流電圧VINは、トランス140の1次巻線140Aを介して、半導体装置130のDRAIN端子に印加される。
【0019】
そして、起動用定電流源103で作られる起動電流が流れ、レギュレータ102内のスイッチ102Aを介して、コンデンサ132を充電し、VCCの電圧が上昇する。また、レギュレータ102内のスイッチ102Cは、VDDが一定電圧になるように動作するため、起動電流の一部は、スイッチ102Cを介してVDDに接続されたコンデンサ133を充電し、VDDの電圧も上昇する。
【0020】
レギュレータ102内のスイッチ102Bは、起動後の状態において、起動直後や過負荷時など、VCC電圧が一定値(VCC_UV)以下のときに、スイッチング動作(IDSが流れている状態)のオフ期間中に導通し、VCC電圧が不足してもVDDが低下しないようにしている。
【0021】
VCCおよびVDDが上昇し、VDDが起動/停止回路107で設定された起動電圧(VDD_UV)に達すると、発振が開始しスイッチング素子101のスイッチング(IDSのスイッチング)動作が開始される。このとき、同時にレギュレータ102内のスイッチ102Aがオフとなるため、VCCへの起動電流供給は停止する。スイッチング動作が開始されると、トランス140の各巻線にエネルギーが供給されるようになり、2次巻線140B、補助巻線140Cに電流が流れ、VCCが起動する。
【0022】
2次巻線140Bに流れる電流は、ダイオード150とコンデンサ151により整流平滑されて、直流電力となり、負荷155に電力を供給する。スイッチング動作が繰り返されることで、出力電圧VOが徐々に上昇し、出力電圧検出用抵抗152および153で設定された電圧に達すると、定電圧制御回路157からの信号により、フォトダイオード135Bに流れる電流が増加する。そして、フォトトランジスタ135Aに流れる電流が増加し、FB端子に流れ込む電流も増加する。FB端子電流が増加すると、比較器108に入力される電圧が低下するため、起動が完了しスイッチング素子101に流れるドレイン電流IDSが小さくなる。このような負帰還がかかることで、出力電圧VOは安定化される。
【0023】
補助巻線140Cに流れる電流は、ダイオード131とコンデンサ132により整流平滑されて、半導体装置130の補助電源として活用され、VCC端子に電流を供給する。VDDが一度起動電圧に達すると、レギュレータ102内のスイッチ102Aはオフとなるため、起動後の半導体装置の電流は、補助巻線140Cから供給されるようになる。
【0024】
補助巻線140Cの極性は、2次巻線140Bと同一のため、VCCは出力電圧VOに比例した電圧となる。ただし、VCCの電圧が一定値(VCC_UV)以下のときは、レギュレータ102内のスイッチ102Bが導通可能となるため、このときは、起動電流がスイッチ102Bを介してVDDに供給されることで、VDDが安定化される。
【0025】
出力電圧VOが安定化された後、負荷155に流れる出力電流IOを増加させ、出力電流検出用抵抗154に流れる電流が一定値に達すると、定電流制御回路158が動作し、フォトダイオード135Bに流れる電流を増加させる。そして、フォトトランジスタ135Aに流れる電流が増加し、FB端子に流れ込む電流も増加する。FB端子電流が増加すると、比較器108に入力される電圧が低下するため、スイッチング素子101に流れるドレイン電流IDSが小さくなる。
【0026】
このような負帰還がかかることで、出力電流IOが一定になるように制御される。そのため、ある一定以上の負荷電流になると、出力電流IOは一定で、出力電圧VOが低下するといった定電流垂下特性となる。
【0027】
さらに負荷をとると、出力電圧VOがさらに低下するが、このとき、補助電源電圧VCCも低下する。VCCが低下すると、それに伴い抵抗134を介してCL端子に流れ込む電流が減少する。すると、クランプ電圧可変回路113によって、クランプ回路112のクランプ電圧を減少させる。
【0028】
そのため、VCCが停止し、VOおよびVCCが低下するにつれて、スイッチング素子101の過電流保護値ILIMITが低下することになるため、ある出力電圧まで低下すると、ILIMIT動作が開始し、スイッチング素子101は過電流保護状態になり、出力の定電流垂下からはずれ、出力電流IOは垂下定電流値よりも小さくなる。さらに、発振周波数低下信号がクランプ電圧可変回路113から発振回路109へ出力されるため、発振周波数が低下し、出力電流は急速に小さくなるため、図11における出力電流電圧特性は図12のようになり、出力電圧VOがある電圧以下まで垂下すると、出力電流IOが絞られるようになるといった、いわゆるフの字特性となる。
【0029】
図10は従来のスイッチング電源装置を構成するスイッチング電源制御用の半導体装置の一構成例を示す回路図であり、図9における半導体装置130の内部回路を詳細に記載したもので、図中の符号は、図9のそれに相当するため、同一の構成要素についての説明は省略する。
【0030】
図10において、起動/停止回路107は、VCC用比較器107A、インバータ107Bおよび107D、AND回路107C、VDD用比較器107Eから構成される。VCC用比較器107Aは、VCCの電圧と基準電圧を比較し、インバータ107Bへ信号を出力する。VDD用比較器107Eは、VDDの電圧と基準電圧を比較し、NAND回路105、AND回路107Cおよびインバータ107Dへ信号を出力する。インバータ107Bは、AND回路107Cへ信号を出力する。AND回路107Cの出力により、スイッチ102Bが制御され、インバータ107Dの出力により、スイッチ102Aが制御される。
【0031】
このように構成された起動/停止回路107の動作について、以下に説明する。起動前は、VCC用比較器107Aの出力がローレベル、VDD用比較器107Eの出力がローレベルのため、レギュレータ102内のスイッチ102Aがオン、スイッチ102Bはオフとなる。従って、起動用定電流源103の起動電流は、スイッチ102Aを通ってVCCへ流れる。また、スイッチ102Cは、VDDが一定値になるように動作するため、起動時はスイッチ102Cを通ってVDDにも流れる。
【0032】
そして、VDDの電圧がVDD用比較器107Eにより設定されたVDD起動電圧に達すると、VDD用比較器107Eの出力はハイレベルとなり、スイッチング素子101のスイッチング動作が可能となるとともに、スイッチ102Aがオフとなる。起動後は、VCCの電圧がVCC用比較器107Aにより設定されたVCC起動電圧よりも高い場合は、VCC用比較器107Aの出力はハイレベルとなっているため、AND回路107Cの出力はローレベルとなり、スイッチ102Bはオフとなる。
【0033】
また、起動後のVCCの電圧が、VCC用比較器107Aにより設定されたVCC起動電圧よりも低い場合は、VCC用比較器107Aの出力はローレベルとなっているため、AND回路107Cの出力はハイレベルとなり、スイッチ102Bはオンとなる。従って、起動後のVDDの電流は、DRAINもしくはVCCのどちらからより供給されるため、起動直後や過負荷時にVCCが低下しても、半導体装置の動作は継続する。
【0034】
【特許文献1】
特開平10−304658号公報
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、充電器用のスイッチング電源装置では、バッテリーを定電流で充電するための、2次側定電流制御回路を構成する必要がある。また、スイッチング電源装置には、負荷短絡時の保護機能が必要であり、負荷短絡状態が続いても、スイッチング電源装置の構成部品が発熱したり破壊したりしないように、負荷短絡電流を極力小さくすることが望まれる。そのため、負荷短絡時の出力電流を小さく抑えるための保護回路が備わっている。
【0036】
図9のような従来のスイッチング電源装置には、負荷短絡状態をVCC電圧で検出し、スイッチング素子の過電流保護値と発振周波数を小さく抑えることで、負荷短絡時の出力電流を小さくすることができるが、2次側定電流垂下特性を得るためには、2次側に定電流制御回路を備えた2次側制御回路が必要であり、消費電力の増加、コストアップや部品点数の増加になるといった課題がある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、
本発明の請求項1に記載のスイッチング電源装置は、1次巻線と2次巻線と補助巻線とを有するトランスと、
前記1次巻線に供給される第1の直流電圧を、スイッチング制御端子へのスイッチング制御信号によりオンオフしてスイッチングするスイッチング素子と、
前記第1の直流電圧のスイッチングにより前記2次巻線に発生する2次側交流電圧を整流および平滑化して第2の直流電圧を出力電圧として生成する出力電圧生成回路と、
前記第2の直流電圧を安定化制御する出力電圧制御回路と、
前記スイッチング素子に対して、そのスイッチング制御端子へ前記スイッチング制御信号を供給して前記第1の直流電圧のスイッチングを制御する制御回路と、
前記出力電圧制御回路により安定化制御された電圧信号を、前記制御回路による前記第1の直流電圧のスイッチングを制御するための信号として前記制御回路に伝達する制御信号伝達回路と、
前記第1の直流電圧のスイッチングにより前記補助巻線に発生する補助側交流電圧を整流および平滑化して前記制御回路の補助電源電圧を生成する補助電源電圧生成回路とからなり、
前記制御回路に、
前記第1の直流電圧および前記補助電源電圧から前記制御回路で使用する各種電源電圧を生成するレギュレータと、
前記スイッチング制御信号を生成するための発振器と、
前記スイッチング素子を流れる電流を検出して素子電流検出信号として出力する電流検出回路と、
前記制御信号伝達回路からの制御信号をフィードバック信号として出力するフィードバック信号制御回路と、
前記素子電流検出信号と前記フィードバック信号とを比較し、その比較結果信号を出力する比較器と、
前記比較器からの比較結果信号に基づいて、前記スイッチング制御信号の電流量及び出力を制御するスイッチング信号制御回路と、
前記比較器による比較時の前記素子電流検出信号の最大値をクランプするクランプ回路と、
前記クランプ回路によるクランプ電圧を前記補助電源電圧の電圧値に応じて可変するとともに、そのクランプ電圧が一定値よりも低い場合には、前記発振器の発振周波数を低くするための発振周波数低下信号を前記発振器に供給するクランプ電圧可変回路と、
前記補助電源電圧の電圧値に応じて可変するクランプ電圧値の変化量を、スイッチング電源制御用半導体装置外で調整するためのクランプ電圧調整回路を備え、スイッチング素子を流れる電流を調整することで、出力電圧電流特性が、定電流垂下特性を達成するように構成したことを特徴とする。
【0038】
以上により、スイッチング電源装置に、2次側制御回路を備えることなく、簡単に良好な定電流垂下特性を得ることができる。
【0039】
また、本発明の請求項2に記載のスイッチング電源装置は、請求項1に記載のスイッチング電源装置であって、前記レギュレータは、補助電源電圧から前記制御回路へ電源を供給するように動作し、かつ補助電源電圧が一定値よりも低い場合には、第一の直流電圧から前記制御回路へ電源を供給するよう構成されており、負荷短絡時に補助巻線が低下しても、制御回路の電源は供給されるため、安定して動作を続けることができる。
【0040】
また、本発明の請求項3に記載のスイッチング電源装置は、請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置であって、前記クランプ電圧可変回路は、前記クランプ電圧を、前記補助電源電圧の電圧値が低くなるほど前記クランプ電圧が小さくなるように、可変するよう構成したことを特徴とする。
【0041】
以上により、補助電源電圧が低くなるにつれて、スイッチング素子の過電流保護値が小さくなるため、負荷短絡時の過電流保護値が小さくなり、負荷短絡時の出力電流を小さくすることができる。
【0042】
また、本発明の請求項4に記載のスイッチング電源装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記クランプ電圧可変回路は、前記クランプ電圧を、その最小値が最大値の10%程度になるように、可変するよう構成したことを特徴とする。
【0043】
また、本発明の請求項5に記載のスイッチング電源装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記発振器は、その発振周波数を、前記発振周波数低下信号が入力された場合には通常時の略1/5程度とするよう構成したことを特徴とする。
【0044】
以上により、負荷短絡時の出力電流を十分に小さくすることができる。
【0045】
また、本発明の請求項6に記載のスイッチング電源装置は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記スイッチング素子と前記制御回路は、同一半導体基板上に形成し、前記第1の直流電圧と前記スイッチング素子間の2つの接続端子と、前記制御回路と前記補助電源電圧間の接続端子と、前記制御回路からの電源電圧出力端子と、前記制御回路への前記フィードバック信号の入力端子と、前記クランプ電圧可変回路への前記補助電源電圧の入力端子とを有する半導体装置として構成したことを特徴とする。
【0046】
以上により、回路を構成するための部品点数を削減することができ、容易に小型化および軽量化を行うことができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示すスイッチング電源装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0048】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明のスイッチング電源装置の実施の形態の一例を示す回路図である。
【0049】
この図1において、30はスイッチング電源制御用半導体装置であり、スイッチング素子1とその制御回路から構成されている。
【0050】
このスイッチング電源では、VDDとCL間、またはCLとGND間に抵抗が接続されている。これにより、CL端子へ流れ込む電流量の調整が可能となり、CL端子へ流れ込む電流量に応じて可変するクランプ電圧値の変化量を、スイッチング電源制御用半導体装置外で調整できる。このことにより、スイッチング素子1を流れる電流値が調整され、出力電流特性において、2次側に定電流制御回路を含む2次側制御回路を設けることなく、定電流垂下特性を達成することができる。
【0051】
その他の構成は図9に示すスイッチング電源装置の構成と同様になっている。
【0052】
半導体装置30は、外部入力端子として、スイッチング素子1の入力端子(DRAIN)、補助電源電圧入力端子(VCC)、内部回路電源端子(VDD)、フィードバック信号入力端子(FB)、過電流保護値可変端子(CL)、スイッチング素子1の出力端子および制御回路のGND端子(GND)の6端子を備えている。
【0053】
2は、半導体装置30の内部回路電源を供給するためのレギュレータで、起動電流をVCCへ流すためのスイッチ2Aと、起動電流をVDDへ流すためのスイッチ2Bと、VCCからVDDへ電流を供給するためのスイッチ2Cを備えている。
【0054】
3は、起動用の回路電流を供給するための起動用定電流源であり、起動時にスイッチ2Aを介してVCCへ起動電流を供給する。また、起動後にVCCが一定電圧以下のときは、スイッチ2Bを介してVDDへ回路電流を供給する。
【0055】
7は、半導体装置30の起動/停止を制御するための起動/停止回路であり、VDDの電圧を検出し、VDDが一定以下のときは、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止させる信号を、NAND回路5へ出力する。
【0056】
6は、スイッチング素子1に流れる電流を検出するためのドレイン電流検出回路であり、検出した電流を電圧信号に変換して、比較器8へ信号を出力する。11は、フィードバック信号制御回路であり、FB端子に入力される電流信号を電圧信号に変換して、比較器8へ信号を出力する。比較器8は、フィードバック信号制御回路11からの出力信号と、ドレイン電流検出回路6からの出力信号が等しくなったときに、RSフリップフロップ回路10のリセット端子へ信号を出力する。
【0057】
12は、フィードバック信号制御回路の出力信号の最大値を決めるためのクランプ回路で、これがスイッチング素子1に流れる電流の最大値を決定し、スイッチング素子1の過電流保護として機能する。13は、クランプ回路12のクランプ電圧値を変化させるための、クランプ電圧可変回路であり、CL端子からP型MOSFET14を通って流れ込む電流が増加すると、クランプ電圧可変回路13により、クランプ電圧が上昇する。すなわち、CL端子に流れ込む電流が大きくなると、スイッチング素子1の過電流保護レベルが上昇する。また、CL端子からP型MOSFET14を通って流れ込む電流が一定値以下になると、発振周波数低下信号を発振回路9へ出力する。P型MOSFET14は、CL端子からクランプ電圧可変回路13へ電流を流し、CL端子の電圧を一定値に固定するための素子であり、そのドレインがクランプ回路と接続され、そのゲートは基準電圧源と接続され、そのソースはCL端子と接続されている。
【0058】
9は、発振回路であり、スイッチング素子1の最大デューティサイクルを決める、最大デューティサイクル信号9Aと、スイッチング素子1の発振周波数を決める、クロック信号9Bを出力する。また、クランプ電圧可変回路13から発振周波数低下信号が入力されると、発振周波数が小さくなる。最大デューティサイクル信号9Aは、NAND回路5へ入力され、クロック信号9Bは、RSフリップフロップ回路10のセット端子へ入力される。
【0059】
NAND回路5へは、起動/停止回路7の出力信号と、最大デューティサイクル信号9Aと、RSフリップフロップ回路10の出力信号が入力される。NAND回路5の出力信号は、ゲートドライブ回路4へ入力され、スイッチング素子1のスイッチング動作を制御する。
【0060】
40はトランスであり、1次巻線40Aと、2次巻線40Bと、1次側補助巻線40Cを有している。
【0061】
1次側補助巻線40Cには、ダイオード31とコンデンサ32とで構成される整流平滑回路が接続され、半導体装置30の補助電源部として活用され、VCCへ入力される。33は、VDDの安定化用コンデンサである。35は、制御信号を2次側から1次側へ伝達するための制御信号伝達回路であり、フォトトランジスタ35Aと、フォトダイオード35Bから構成される。フォトトランジスタ35Aのコレクタは、VDDと接続され、フォトトランジスタ35Aのエミッタは、FBと接続される。VCCとCLの間には、抵抗34が接続され、VCCの電圧に応じた電流が、CL端子へ流れ込む。
【0062】
2次巻線40Bには、ダイオード50とコンデンサ51とで構成される整流平滑回路が接続され、負荷55へ接続される。2次側定電圧制御回路57は、2次側出力電圧VOが一定になるように、フォトダイオード35Bに流れる電流を制御する。
【0063】
VDDとCL間には抵抗61が接続されている。VCCとCLの間に接続された抵抗34により、VCCの電圧に応じた電流がCL端子に流れ込み、過電流保護レベル及び発振周波数が変化するが、この抵抗61により、CL端子へ流れ込む電流の変化率が変わり、スイッチング素子1に流れる電流値の変化率が変わる。このことで、2次側へトランス40を介して伝達されるエネルギーが調整され、2次側に定電流制御回路を設けることなく、定電流垂下特性が得られる。
【0064】
以上のように構成された、スイッチング電源装置の動作を、図1〜図4を用いて説明する。図2は、図1の各部の動作波形を説明したタイムチャートであり、図3はこの構成により得られる出力電圧電流特性図である。
【0065】
図1において、入力端子には、たとえば商用の交流電源が整流平滑されてつくられる、直流電圧VINが入力される。VINは、トランス40の1次巻線40Aを介して、半導体装置30のDRAIN端子に印加される。そして、起動用定電流源3で作られる起動電流が流れ、レギュレータ2内のスイッチ2Aを介して、コンデンサ32を充電し、VCCの電圧が上昇する。また、レギュレータ2内のスイッチ2Cは、VDDが一定電圧になるように動作するため、起動電流の一部は、スイッチ2Cを介してVDDに接続されたコンデンサ33を充電し、VDDの電圧も上昇する。レギュレータ2内のスイッチ2Bは、起動後の状態において、起動直後や過負荷時など、VCC電圧が一定値以下のときに、スイッチング動作のオフ期間中に導通し、VCC電圧が不足してもVDDが低下しないようにしている。
【0066】
VCCおよびVDDが上昇し、VDDが起動/停止回路7で設定された起動電圧に達すると、スイッチング素子1のスイッチング動作が開始される。スイッチング動作が開始されると、トランス40の各巻線にエネルギーが供給されるようになり、2次巻線40B、1次側補助巻線40Cに電流が流れる。
【0067】
2次巻線40Bに流れる電流は、ダイオード50とコンデンサ51により整流平滑されて、直流電力となり、負荷55に電力を供給する。スイッチング動作が繰り返されることで、出力電圧VOが徐々に上昇し、定電圧制御回路57で設定された電圧に達すると、定電圧制御回路57からの信号により、フォトダイオード35Bに流れる電流が増加する。そして、フォトトランジスタ35Aに流れる電流が増加し、FB端子に流れ込む電流も増加する。FB端子電流が増加すると、比較器8に入力される電圧が低下するため、スイッチング素子1に流れるドレイン電流が小さくなる。このような負帰還がかかることで、出力電圧VOは安定化される。
【0068】
1次側補助巻線40Cに流れる電流は、ダイオード31とコンデンサ32により整流平滑されて、半導体装置30の補助電源として活用され、VCC端子に電流を供給する。VDDが一度起動電圧に達すると、レギュレータ2内のスイッチ2Aはオフとなるため、起動後の半導体装置の電流は、1次側補助巻線40Cから供給されるようになる。1次側補助巻線40Cの極性は、2次巻線40Bと同一のため、VCCは出力電圧VOに比例した電圧となる。ただし、VCCの電圧が一定以下のときは、レギュレータ2内のスイッチ2Bが導通可能となるため、このときは起動電流がスイッチ2Bを介してVDDに供給されることで、VDDが安定化される。
【0069】
出力電圧VOが安定化された後、負荷55に流れる出力電流IOを増加させていくと、出力電圧が低下し、フォトダイオード35Bに流れる電流は減少する。そしてフォトトランジスタ35Aに流れる電流が減少し、FB端子へ流れ込む電流も減少するため、スイッチング素子1に流れるドレイン電流IDSは大きくなる。スイッチング素子1に流れるドレイン電流IDSが、CL端子へ流れ込む電流により設定される最大値になると、最大出力電力に達する。この後、さらに負荷をとると、出力電圧VOは定電圧領域を外れ、低下し始める。最大電力に達した後、出力電圧VOが低下すると、1次側補助巻線電圧VCCも低下し、それに伴い、抵抗34を介してCL端子へ流れ込む電流が減少する。すると、クランプ電圧可変回路13によって、クランプ回路12のクランプ電圧を減少させる。そのため、VOおよびVCCが低下するにつれて、スイッチング素子1の過電流保護レベルが低下することになり、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーはさらに減少する。
【0070】
このような負帰還がかかる状態において、CL端子へ流れ込む電流量はVCCの電圧と、VCC及びCL間に接続された抵抗値により、スイッチング素子1の過電流保護レベルの変化率が決まるが、VDD及びCL間に抵抗を接続し、CL端子へ流れ込む電流量を調整することで、変化率が変わる。
【0071】
このようにしてスイッチング素子1の過電流保護レベルの変化率を変えることで、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーと、出力電圧と出力電流で決まる出力電力のバランスをとると、出力電流が一定になるように制御されるようになる。そのため、ある一定以上の負荷電流になると、出力電流は一定で、出力電圧が低下するといった、定電流垂下特性が得られる。
【0072】
さらに、VOおよびVCCが低下するにつれて、スイッチング素子1の過電流保護レベルが低下することになるため、ある出力電圧まで低下すると、発振周波数低下信号がクランプ電圧可変回路13から発振回路9へ出力されるため、発振周波数が低下し、出力電流は急速に小さくなる。そこで、図3における出力電流電圧特性は、出力電圧VOがある電圧以下まで垂下すると、出力電流IOが絞られるようになるといった、いわゆるフの字特性となる。
【0073】
図2は、図1の各部の動作波形を説明したタイムチャートである。VCが低下するにつれて、CL端子へ流れ込む電流が減少すると、スイッチング素子1の過電流保護レベルが低下する。さらに出力電流IOを増加させると、2次側に定電流制御回路がない状態では、過電流保護レベルの低下の割合が大きく、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーの低下が出力電力の低下に対して早い場合、図4に示すように、出力電流IOは減少し、出力電圧は低下するといった出力電圧電流特性となる場合がある。ここで、VDDとCL間に抵抗を接続し、CL端子へ流れ込む電流量を調整し、スイッチング素子1の過電流保護レベルの変化率を変えることで、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーと、出力電圧と出力電流で決まる出力電力のバランスをとると、出力電流が一定になるように制御されるようになる。
【0074】
図5は、本発明のスイッチング電源装置の第2の実施の形態の一例を示す回路図である。
【0075】
この回路図においては、CLとGND間に抵抗を接続することで、CL端子へ流れ込む電流量を調整し、スイッチング素子1の過電流保護レベルの変化率を変えることで、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーと、出力電圧と出力電流で決まる出力電力のバランスをとり、定電流垂下特性を得る。
【0076】
図6は、図5の各部の動作波形を説明したタイムチャートである。VCが低下するにつれて、CL端子へ流れ込む電流が減少すると、スイッチング素子1の過電流保護レベルが低下する。さらに出力電流IOを増加させると、2次側に定電流制御回路がない状態では、過電流保護レベルの低下の割合が小さく、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーの低下が出力電力の低下に対して遅い場合、図8に示すように、出力電流IOは増加し、出力電圧は低下するといった定電力カーブで出力電圧電流特性が変化する場合がある。ここで、CLとGND間に抵抗を接続し、CL端子の電流量を調整し、過電流保護レベルの変化率を変えることで、トランス40を介して2次側へ伝達されるエネルギーと、出力電圧と出力電流で決まる出力電力のバランスをとると、出力電流が一定になるように制御されるようになる。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、スイッチング電源装置の1次側に、抵抗を追加し、過電流保護レベルを、スイッチング電源用半導体装置の外部から最適に調整することで、2次側に定電流制御回路を備えることなく、定電流垂下特性を得ることができる。
【0078】
また、定電流垂下特性を得るため、回路構成する部品点数を削減することができ、電源装置として、容易に省電力化、小型化および軽量化さらにコスト低減を実現することができるといった効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図
【図2】同実施の形態のスイッチング電源装置の動作を示すタイムチャート
【図3】同実施の形態のスイッチング電源装置における出力電圧電流特性の説明図
【図4】同実施の形態のスイッチング電源装置における出力電圧電流特性の説明図
【図5】本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図
【図6】同第2の実施の形態のスイッチング電源装置の動作を示すタイムチャート
【図7】同第2の実施の形態のスイッチング電源装置における出力電圧電流特性の説明図
【図8】同第2の実施の形態のスイッチング電源装置における出力電圧電流特性の説明図
【図9】従来のスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図
【図10】同従来例のスイッチング電源装置における制御回路の一構成例を示すブロック図
【図11】同従来例のスイッチング電源装置の動作を示すタイムチャート
【図12】従来のスイッチング電源装置における出力電圧電流特性の説明図
【符号の説明】
1 スイッチング素子
2 レギュレータ
2A、2B、2C スイッチ
3 起動用定電流源
4 ゲートドライブ回路
5 NAND回路
6 ドレイン電流検出回路
7 起動/停止回路
8 比較器
9 発振回路
9A 最大デューティサイクル信号
9B クロック信号
10 RSフリップフロップ回路
11 フィードバック信号制御回路
12 クランプ回路
13 クランプ電圧可変回路
14 P型MOSFET
30 スイッチング電源用半導体装置
31 ダイオード
32、33 コンデンサ
34、61、62 抵抗
35 制御信号伝達回路
35A フォトトランジスタ
35B フォトダイオード
40 トランス
40A 1次巻線
40B 2次巻線
40C 補助巻線
50 ダイオード
51 コンデンサ
55 負荷
57 定電圧制御回路
60 CL電圧調整回路
107A VCC用比較器
107B、107D インバータ
107C AND回路
107E VDD用比較器
152、153 出力電圧検出用抵抗
154 出力電流検出用抵抗
156 2次側制御回路
157 定電圧制御回路
158 定電流制御回路

Claims (6)

  1. 1次巻線と2次巻線と補助巻線とを有するトランスと、
    前記1次巻線に供給される第1の直流電圧を、スイッチング制御端子へのスイッチング制御信号によりオンオフしてスイッチングするスイッチング素子と、
    前記第1の直流電圧のスイッチングにより前記2次巻線に発生する2次側交流電圧を整流および平滑化して第2の直流電圧を出力電圧として生成する出力電圧生成回路と、
    前記第2の直流電圧を安定化制御する出力電圧制御回路と、
    前記スイッチング素子に対して、そのスイッチング制御端子へ前記スイッチング制御信号を供給して前記第1の直流電圧のスイッチングを制御する制御回路と、
    前記出力電圧制御回路により安定化制御された電圧信号を、前記制御回路による前記第1の直流電圧のスイッチングを制御するための信号として前記制御回路に伝達する制御信号伝達回路と、
    前記第1の直流電圧のスイッチングにより前記補助巻線に発生する補助側交流電圧を整流および平滑化して前記制御回路の補助電源電圧を生成する補助電源電圧生成回路とからなり、
    前記制御回路に、
    前記第1の直流電圧および前記補助電源電圧から前記制御回路で使用する各種電源電圧を生成するレギュレータと、
    前記スイッチング制御信号を生成するための発振器と、
    前記スイッチング素子を流れる電流を検出して素子電流検出信号として出力する電流検出回路と、
    前記制御信号伝達回路からの制御信号をフィードバック信号として出力するフィードバック信号制御回路と、
    前記素子電流検出信号と前記フィードバック信号とを比較し、その比較結果信号を出力する比較器と、
    前記比較器からの比較結果信号に基づいて、前記スイッチング制御信号の電流量及び出力を制御するスイッチング信号制御回路と、
    前記比較器による比較時の前記素子電流検出信号の最大値をクランプするクランプ回路と、
    前記クランプ回路によるクランプ電圧を前記補助電源電圧の電圧値に応じて可変するとともに、そのクランプ電圧が一定値よりも低い場合には、前記発振器の発振周波数を低くするための発振周波数低下信号を前記発振器に供給するクランプ電圧可変回路と、
    前記補助電源電圧の電圧値に応じて可変するクランプ電圧値の変化量を、スイッチング電源制御用半導体装置外で調整するためのクランプ電圧調整回路を備え、スイッチング素子を流れる電流を調整することで、出力電圧電流特性が、定電流垂下特性を達成するように構成したことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記レギュレータは、補助電源電圧から前記制御回路へ電源を供給するように動作し、かつ補助電源電圧が一定値よりも低い場合には、第一の直流電圧から前記制御回路へ電源を供給するように構成された、請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記クランプ電圧可変回路は、前記クランプ電圧を、前記補助電源電圧の電圧値が低くなるほど前記クランプ電圧が小さくなるように、可変するよう構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記クランプ電圧可変回路は、前記クランプ電圧を、その最小値が最大値の10%程度になるように、可変するよう構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記発振器は、その発振周波数を、前記発振周波数低下信号が入力された場合には通常時の略1/5程度とするよう構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記スイッチング素子と前記制御回路は、同一半導体基板上に形成し、前記第1の直流電圧と前記スイッチング素子間の2つの接続端子と、前記制御回路と前記補助電源電圧間の接続端子と、前記制御回路からの電源電圧出力端子と、前記制御回路への前記フィードバック信号の入力端子と、前記クランプ電圧可変回路への前記補助電源電圧の入力端子とを有する半導体装置として構成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
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