JPH088885Y2 - グリスキャッチャ構造 - Google Patents

グリスキャッチャ構造

Info

Publication number
JPH088885Y2
JPH088885Y2 JP1989068465U JP6846589U JPH088885Y2 JP H088885 Y2 JPH088885 Y2 JP H088885Y2 JP 1989068465 U JP1989068465 U JP 1989068465U JP 6846589 U JP6846589 U JP 6846589U JP H088885 Y2 JPH088885 Y2 JP H088885Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grease
sensor
wheel
catcher
grease catcher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989068465U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH038002U (ja
Inventor
明 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP1989068465U priority Critical patent/JPH088885Y2/ja
Publication of JPH038002U publication Critical patent/JPH038002U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH088885Y2 publication Critical patent/JPH088885Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、グリスシールから漏出するグリスを受け
止め、これをブレーキドラム外へ導出するグリスキャッ
チャ構造であって、車輪の回転数を検知するセンサのセ
ンサロータの機能を兼ねるものに関する。
〔従来の技術〕 従来のグリスキャッチャ構造は第3図に示すようにな
っていた。すなわち、グリスキャッチャ11とセンサロー
タ12はホイールハブ3、ブレーキドラム4等の部材にそ
れぞれ個別に配置されていた。そして、グリスキャッチ
ャ11は円筒状の金属管であって一端をブレーキドラム4
に固定しており、ベアリング5用のグリスを封止するグ
リスシール7を外側から覆うごとく配置されている。そ
して、このグリスキャッチャ11はグリスシール7から漏
出するグリスをブレーキドラム4外に導出するととも
に、ベアリング5部分へ外部からの埃や水が侵入するこ
とを防止する。一方、センサロータ12も円筒状の磁性体
により形成された部材であってその一端は車輪と同心且
つ一体に回転するようにホイールハブ3に固定されてお
り、他端の周縁には等間隔で凹凸12aが形成されてい
る。そして、この他端に対面するように回転数検出用の
センサ8が近接してナックル6のフランジ6aに配置され
ており、その先端の検出部8aはセンサロータ12の凹凸12
aを有する端部に対向する構造となっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の構造ではグリスキャッチャ
11とセンサロータ12とはそれぞれ個々にホイールハブ3
やブレーキドラム4等に配置されるために、部品数が多
くなって車輪取り付け部分の組立作業が複雑になるとい
う問題があった。また従来構造ではセンサロータ12の端
部をセンサ8の検出部8aに近接させなければならないた
めに、一方のグリスキャッチャ11はその端部をその検出
部8aに近接させることができず、従ってこのセンサ8と
グリスキャッチャ11との間隔が広く開いてしまい、ベア
リング5に外部から埃や水が侵入し易くなってしまうと
いう問題点もあった。
そこで、この考案はこのような不具合に着目してなさ
れたものであり、この考案の目的は車輪取り付け部分の
部品数を少なくして組立作業を容易にすることにあり、
またホイールハブとナックル間のベアリングへの埃や水
の侵入をより確実に防止することができるグリスキャッ
チャ構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、ホイールハブとナックル間に介在するベ
アリングのグリスシールを外側から間隔を開けて覆う、
車輪と同心の円筒形状を有したグリスキャッチャの一端
を、車輪と一体に回転する部材に固定するとともに、そ
の他端にはその周縁に沿って等間隔に凹凸部を形成し、
この他端を回転数を検出するセンサに対向させたグリス
キャッチャ構造を構成して、前記の課題を解決してい
る。
〔作用〕
本考案のグリスキャッチャ構造においては、周縁に沿
って等間隔に凹凸を有するグリスキャッチャの端部が車
輪回転数検出用のセンサの検出部に近接し、車輪と同心
に且つ同速度で回転することによってセンサロータとし
て機能する。また、グリスキャッチャの端部がセンサ先
端の検出部に近接することによって、両者の間隔が小さ
いものとなり、ホイールハブとナックルのベアリングに
外部から埃や水が侵入しにくくする。
さらに、以上のようにグリスキャッチャがセンサロー
タを共用するために部品数が少なくなり車輪取り付け部
分の組立を容易にする。
〔実施例〕
この考案の第一実施例を第1図(a),(b)に基づ
いて説明する。
ここで、ホイールハブ3は車体(図示せず)に懸架装
置を介して連結されたナックル6のスピンドル部6bに、
ベアリング5を介して回転可能に支持されており、また
このホイールハブ3は車輪(図示せず)をハブボルトに
より固定して両者は同心且つ一体に前記スピンドル部6b
周りで回転する構造となっている。また、ブレーキドラ
ム4もホイールハブ3に図示しない位置で固定されてお
り、これも車輪と同心且つ一体に回転する。なお、ブレ
ーキドラム4の内部にはブレーキシューやこれを稼動さ
せるカム機構(いずれも図示せず)等が配置されて公知
のドラムブレーキ構造をなしている。
また、ベアリング5の軸方向両側にはグリスシール7
(車体中心側のもののみ図示する)が配置され、両者間
にはグリスを封入してベアリング5を潤滑している。こ
のグリスシール7はホイールハブ3側に固着される金属
環7aとこの金属環7aとナックル6の周面間を弾力的に塞
ぐゴム環7bとからなりグリスの封止をより確実にしてい
る。
グリスキャッチャ1は磁性体、例えば薄い鋼板をプレ
ス成形することによって形成され、同図(a)左側の基
部から同右側の先端にかけてテーパをなす円筒部分1b
と、その基部に形成された外向きフランジ1cと、さらに
その先端に形成された内向きフランジ1dとから構成され
る。このグリスキャッチャ1は車輪と同心に且つ一体に
回転するようにその基部の外向きフランジ1cをブレーキ
ドラム4にビス止め等の手段により固定し、ホイールハ
ブ3との間には所定間隔の隙間を設けてグリスの排出路
9としている。また一方、先端の内向きフランジ1dの外
面にはその円周に沿って凹凸1aを連続形成している。こ
の凹凸1a部分を同図(a)の矢視Aから見ると同図
(b)の如く等間隔で起伏を繰り返す波形となってい
る。そして、この内向きフランジ1dの近傍にはセンサ8
がナックル6のフランジ6aに固定されており、前記内向
きフランジ1bの凹凸1aとセンサ8先端の検出部8aとが対
向する如く配置されている。このセンサ8は電磁誘導式
のものであって、磁性体たるグリスキャッチャ1の凹凸
1aが励磁電流を発生させることによって車輪回転速度に
比例したパルス信号を発信する。
次に、本実施例の作動について説明する。
ベアリング5部分からグリスシール7を経て漏出した
グリスはホイールハブ3の回転による遠心力によりその
半径外側方向へ飛散するが、グリスシール7を外側から
覆うグリスキャッチャ1がこれを受け止め、グリスがブ
レーキドラム4の内部に流入してブレーキ機能が損なわ
れることを防止する。そして、グリスキャッチャ1に付
着したグリスは遠心力によって円筒部1bの径の大きくな
る方向、すなわち第1図(a)左側へ徐々に流れ、排出
路9を通ってブレーキドラム4外へ排出される。
このグリスキャッチャ1はまた一方で外部からの埃や
水がベアリング5部分に侵入することを防止するが、特
に本考案のグリスキャッチャ1はその先端の内向きフラ
ンジ1dがセンサ8に接近するために両者の隙間が狭くな
って、より確実にその侵入を防止することができる。
また、グリスキャッチャ1が車輪と同心に且つ一体に
回転することによって、センサ8のセンサロータとして
機能する。すなわち、グリスキャッチャ1の凹凸1aの凹
部分と凸部分ではセンサ8の検出部8aまでの距離が変わ
り、電磁誘導による励磁電流が変化することによって車
輪の回転速度に比例するパルス信号が出力されるる。そ
して、このパルス信号に基づいて例えばアンチスキッド
制御や四輪駆動車のトルク配分制御が実行される。
このようにグリスキャッチャ1がセンサロータの機能
を有することによって、センサロータを別個に装備する
必要はなく、従って部品点数も少なくなって車輪取り付
け部分の組立作業が容易になる。
本考案のグリスキャッチャ機構の第二実施例を第2図
(a),(b)に示す。
本実施例においては、同図(a)に示すようにグリス
キャッチャ1の先端の凹凸1aは円筒部1bの外周面に形成
されている。同図(a)の矢視Bからの凹凸1aの形状を
同図(b)に示すが、第一実施例と同様に等間隔で起伏
が連続する波状の形状となっている。なお、グリスキャ
ッチャ1の凹凸1aの形成部分の変更にともなってセンサ
8の検出部8aも長く延出され、凹凸1aにはその側面をも
って対向している。
本実施例ではグリスキャッチャ1の先端部とセンサ8
をより近接させることができるために、外部から埃等が
ベアリング部により侵入しにくくなる。なお、その他の
構成、作動については第一実施例と同様である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本願考案のグリスキャッチャ構
造はセンサロータを兼用するために、単独にセンサロー
タを取り付ける必要がなくなって車輪取り付け部分の部
品数を減少させることができ、且つ組立を容易にするこ
とができる。
さらに、本考案のグリスキャッチャ構造ではグリスキ
ャッチャの先端がセンサと近接して両者間の隙間が狭く
なるので、外部からの埃や水がベアリング部に侵入しに
くくなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は第一実施例のグリスキャッチャ構造を示
す断面図、第1図(b)は同図(a)のA矢視拡大図、
第2図(a)は第二実施例のグリスキャッチャ構造を示
す断面図、第2図(b)は同図(a)のB矢視拡大図、
第3図は従来技術の説明図である。 1……グリスキャッチャ、1a……凹凸、3……ホイール
ハブ、4……ブレーキドラム、5……ベアリング、6…
…ナックル、7……グリスシール、8……センサ、12…
…センサロータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイールハブとナックル間に介在するベア
    リングのグリスシールを外側から間隔を開けて覆う、車
    輪と同心の円筒形状を有したグリスキャッチャの一端
    を、車輪と一体に回転する部材に固定するとともに、そ
    の他端にはその周縁に沿って等間隔に凹凸部を形成し、
    この他端を回転数を検出するセンサに対向させたことを
    特徴とするグリスキャッチャ構造。
JP1989068465U 1989-06-12 1989-06-12 グリスキャッチャ構造 Expired - Lifetime JPH088885Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989068465U JPH088885Y2 (ja) 1989-06-12 1989-06-12 グリスキャッチャ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989068465U JPH088885Y2 (ja) 1989-06-12 1989-06-12 グリスキャッチャ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH038002U JPH038002U (ja) 1991-01-25
JPH088885Y2 true JPH088885Y2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=31602932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989068465U Expired - Lifetime JPH088885Y2 (ja) 1989-06-12 1989-06-12 グリスキャッチャ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH088885Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5627180Y2 (ja) * 1976-12-29 1981-06-29
JP6071499B2 (ja) * 2012-12-06 2017-02-01 日野自動車株式会社 軸受部構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6339001U (ja) * 1986-09-01 1988-03-14
JPS646557U (ja) * 1987-07-01 1989-01-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPH038002U (ja) 1991-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0657738B1 (en) Bearing seal with encoder
JP3968857B2 (ja) 回転速度検出部のシール構造
JPH08278319A (ja) パッキン装置
KR100533404B1 (ko) 인코더 부착 차륜용 회전 지지 장치
WO2008018765A1 (en) Seal integrated with encoder for bearing
US5121998A (en) Bearing assembly capable of monitoring angular velocity
US5332964A (en) Rolling bearing unit with permanent magnet, coil and back yoke for sensing rotational speed of automotive wheel
US5938346A (en) Rolling bearing unit with rotating speed sensor
JP4311091B2 (ja) 回転速度検出装置付車輪支持用転がり軸受ユニット
JPH088885Y2 (ja) グリスキャッチャ構造
JPH086569Y2 (ja) アクスルベアリングシール構造
JP5494197B2 (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JPH0519265Y2 (ja)
JP3491395B2 (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
KR100841644B1 (ko) 더스트 쉴드 기능을 구비하는 abs 브레이크용 센서링
JP2509348B2 (ja) センサロ―タ構造
JPH1048230A (ja) 軸受組立体
WO2015093331A1 (ja) ハブユニット
JPS62297530A (ja) パルサ−付車軸軸受装置
JP3790375B2 (ja) ホイール用軸受
JP2004176730A (ja) エンコーダ付車輪用転がり軸受ユニット
JP2553832Y2 (ja) 回転速度検出用転がり軸受ユニット
JPH09196073A (ja) トーンホイール付転がり軸受ユニット
JPH11142423A (ja) エンコーダ付転がり軸受ユニット
JP2562892Y2 (ja) 走行車両の車輪回転数検出装置