JPH088873Y2 - 印鑑付複式筆記具 - Google Patents
印鑑付複式筆記具Info
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- JPH088873Y2 JPH088873Y2 JP1061090U JP1061090U JPH088873Y2 JP H088873 Y2 JPH088873 Y2 JP H088873Y2 JP 1061090 U JP1061090 U JP 1061090U JP 1061090 U JP1061090 U JP 1061090U JP H088873 Y2 JPH088873 Y2 JP H088873Y2
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- Japan
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- cap
- writing
- cylindrical cam
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、無数の連続気孔を有する多孔性印材よりなる
印字体を使用した印鑑を搭載した所謂印鑑付複式筆記具
の改良に関する。
印字体を使用した印鑑を搭載した所謂印鑑付複式筆記具
の改良に関する。
(従来の技術) 従来、インクを吸蔵できるようにスポンジゴム等の無数
の連続気孔を有した多孔性印材より形成された印字体を
使用して、使用のたびに朱肉等に付着させる必要のない
印鑑が知られている。
の連続気孔を有した多孔性印材より形成された印字体を
使用して、使用のたびに朱肉等に付着させる必要のない
印鑑が知られている。
しかしながら、この種の印鑑は印字面が露出している
と、印字面にキズをつけたり、ゴミが付着したり、イン
クが乾いてしまう等の問題が発生する為に、キャップで
印字面を被覆するようになっている。又、その様に構成
した印鑑を軸の後端に搭載した印鑑付筆記具や本考案の
対象となる少なくとも1本をシャープペンシルとした印
鑑付複式筆記具が知られている。しかしながら、従来例
の印鑑付複式筆記具はシャープペンシルを使用する場
合、先軸に対してキャップ全体をノック(軸推移)しな
ければならず特に手の小さな女性には使い勝手が悪い。
又、キャップの後端からノック部を突出させてそこをノ
ックする様にした筆記具も知られているがその場合には
ノック部に大径の印鑑部を搭載することになり携帯時の
体裁が悪くなる欠点がある。又、捺印する際にノック部
が軸推移して芯を繰り出す可能性も生じ使い勝手が悪
い。
と、印字面にキズをつけたり、ゴミが付着したり、イン
クが乾いてしまう等の問題が発生する為に、キャップで
印字面を被覆するようになっている。又、その様に構成
した印鑑を軸の後端に搭載した印鑑付筆記具や本考案の
対象となる少なくとも1本をシャープペンシルとした印
鑑付複式筆記具が知られている。しかしながら、従来例
の印鑑付複式筆記具はシャープペンシルを使用する場
合、先軸に対してキャップ全体をノック(軸推移)しな
ければならず特に手の小さな女性には使い勝手が悪い。
又、キャップの後端からノック部を突出させてそこをノ
ックする様にした筆記具も知られているがその場合には
ノック部に大径の印鑑部を搭載することになり携帯時の
体裁が悪くなる欠点がある。又、捺印する際にノック部
が軸推移して芯を繰り出す可能性も生じ使い勝手が悪
い。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記のような問題を解決した便利な印鑑付複式
筆記具を提供せんとするものである。
筆記具を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成する為に案出された本考案の印鑑付複式
筆記具は先軸内部に一対の案内溝を有するガイド筒を配
し、少なくとも1本をシャープペンシルとした2本の筆
記体の後端に夫々摺動コマを取付けてこれら筆記体をガ
イド筒の案内溝に夫々軸方向移動自在に嵌装し、軸方向
に変位するカム斜面を前端部に、後端部をノック部とな
した円筒カムをキャップに対し軸方向に移動自在で円周
方向には回転一体にしてそのノック部がキャップ後方に
突出する状態に装着すると共にノック部に印鑑を止着し
て更に印鑑を被覆するノックカバーにキャップの後端縁
に当接可能な段部を設け、円筒カムのカム斜面を各筆記
体の摺動コマに接触させると共に先軸に対しキャップを
回転することにより先軸先端口からシャープペンシル筆
記体と他の筆記体を選択的に出没自在としてシャープペ
ンシル筆記体を突出状態とした時にノックカバーの段部
とキャップの後端縁との間に芯を繰り出すのに必要な間
隔を設定し、筆記体の収納状態及び他の筆記体を突出状
態にした時にキャップ後端縁にノックカバーの段部が当
接する様に構成したことである。
筆記具は先軸内部に一対の案内溝を有するガイド筒を配
し、少なくとも1本をシャープペンシルとした2本の筆
記体の後端に夫々摺動コマを取付けてこれら筆記体をガ
イド筒の案内溝に夫々軸方向移動自在に嵌装し、軸方向
に変位するカム斜面を前端部に、後端部をノック部とな
した円筒カムをキャップに対し軸方向に移動自在で円周
方向には回転一体にしてそのノック部がキャップ後方に
突出する状態に装着すると共にノック部に印鑑を止着し
て更に印鑑を被覆するノックカバーにキャップの後端縁
に当接可能な段部を設け、円筒カムのカム斜面を各筆記
体の摺動コマに接触させると共に先軸に対しキャップを
回転することにより先軸先端口からシャープペンシル筆
記体と他の筆記体を選択的に出没自在としてシャープペ
ンシル筆記体を突出状態とした時にノックカバーの段部
とキャップの後端縁との間に芯を繰り出すのに必要な間
隔を設定し、筆記体の収納状態及び他の筆記体を突出状
態にした時にキャップ後端縁にノックカバーの段部が当
接する様に構成したことである。
(実施例) 第1図乃至第6図は本考案の実施例を示している。先
ず、本考案の印鑑付複式筆記具はガイド筒(1)、先軸
(2)、円筒カム(3)、キャップ(4)、一対の摺動
コマ(5a)(5b)、シャープペンシル筆記体(6)、
〔ボールペン等〕他の筆記体(7)、印鑑(16)を主な
構成要素としている。ガイド筒(1)は第3図に示す様
に、略中央部から後端の後端のやや前方位置迄略反対側
の両側面に夫々開口した軸方向に長い一対の案内溝(8
a)(8b)を有し、前半部には後端が案内溝(8a)(8
b)と連通し前端は開口した筒部(9)を有し、後端の
側面部には円周方向の周溝(10)を有し、全体の略中央
部で筒部(9)の後端外面には露出面部(11)を有し、
露出面部(11)の後方で案内溝(8a)(8b)の前端部の
側面には円周方向の突条である係合部(12)を有し、露
出面部(11)の前方で筒部(9)の略中央部の側面には
前端が楔形の軸方向のリブ(13)と当該リブ(13)を分
断する溝(14)から成る係合部(15)を有し、全体が樹
脂により一体成形され、各係合部(12)(15)は弾性変
形可能である。先軸(2)は前端が先細状で前端及び後
端を開口した筒状で、後端近傍の内面には上記ガイド筒
の係合部(15)と迎合する係合部が形成されて全体が樹
脂一体成形されている。
ず、本考案の印鑑付複式筆記具はガイド筒(1)、先軸
(2)、円筒カム(3)、キャップ(4)、一対の摺動
コマ(5a)(5b)、シャープペンシル筆記体(6)、
〔ボールペン等〕他の筆記体(7)、印鑑(16)を主な
構成要素としている。ガイド筒(1)は第3図に示す様
に、略中央部から後端の後端のやや前方位置迄略反対側
の両側面に夫々開口した軸方向に長い一対の案内溝(8
a)(8b)を有し、前半部には後端が案内溝(8a)(8
b)と連通し前端は開口した筒部(9)を有し、後端の
側面部には円周方向の周溝(10)を有し、全体の略中央
部で筒部(9)の後端外面には露出面部(11)を有し、
露出面部(11)の後方で案内溝(8a)(8b)の前端部の
側面には円周方向の突条である係合部(12)を有し、露
出面部(11)の前方で筒部(9)の略中央部の側面には
前端が楔形の軸方向のリブ(13)と当該リブ(13)を分
断する溝(14)から成る係合部(15)を有し、全体が樹
脂により一体成形され、各係合部(12)(15)は弾性変
形可能である。先軸(2)は前端が先細状で前端及び後
端を開口した筒状で、後端近傍の内面には上記ガイド筒
の係合部(15)と迎合する係合部が形成されて全体が樹
脂一体成形されている。
前記ガイド筒(1)は先軸(2)の後端開口部からその
内部に挿入され、係合部(15)を上記係合部に係止して
相互に回転阻止、且つ抜け止めされる。円筒カム(3)
は第5図及び第6図に示す様に、前端縁に円周状に前後
に変位するカム斜面(17)を有し、当該カム斜面(17)
の最前端部に切欠(18)を有し、略反対側の両側面には
回転止めリブ(図示せず。)を有し、後端には孔部(1
9)を有し、又、内面の略中央部には4半円周部にツバ
部(20)を有している。キャップ(4)は前端内面部に
円周方向の溝である係合部(21)を有し、後端近傍の対
抗する内面部に溝(図示せず。)を有し、後端外面部に
はクリップ取付け部(22)を有して全体が樹脂一体成形
され、係合部(21)は弾性変形可能である。前記円筒カ
ム(3)はキャップ(4)の内部に挿入され、その前記
回転リブをキャップ(4)の上記溝に嵌入して円周方向
の回転が不能とされるが、軸方向には移動自在でその後
端をキャップ(4)の後端から突出する様に組付けられ
る。円筒カム(3)の後端の孔部(19)には印鑑(16)
が着脱可能に止着される。第1図に示す様に印鑑(16)
はインクを吸蔵できる様にスポンジゴム等の無数の連続
通気孔を有した多孔性印材より形成された印字体(23)
とインクを貯蔵して印字体(23)にインクを供給するイ
ンク吸蔵体をカバー(24)で軸体(25)の上端部位に固
着して構成され、軸体(25)の前端内孔には連結具(2
6)が固着されて連結具(26)の先端部は前記円筒カム
(3)の孔部(19)に着脱可能に止着される。即ち、連
結具(26)の先端部と孔部(19)の開口近傍には相互に
適宜係合する突起及び溝等が形成されている。又、印鑑
(16)のカバー(24)にはキャップ(4)の後端縁に当
接可能な段部(28)を備えたノックカバー(27)が着脱
可能に嵌着され印字体(23)を被覆している。即ち、上
記孔部(19)と連結具(26)の止着力は印鑑のカバー
(24)とノックカバー(27)の嵌着力より十分大きい。
内部に挿入され、係合部(15)を上記係合部に係止して
相互に回転阻止、且つ抜け止めされる。円筒カム(3)
は第5図及び第6図に示す様に、前端縁に円周状に前後
に変位するカム斜面(17)を有し、当該カム斜面(17)
の最前端部に切欠(18)を有し、略反対側の両側面には
回転止めリブ(図示せず。)を有し、後端には孔部(1
9)を有し、又、内面の略中央部には4半円周部にツバ
部(20)を有している。キャップ(4)は前端内面部に
円周方向の溝である係合部(21)を有し、後端近傍の対
抗する内面部に溝(図示せず。)を有し、後端外面部に
はクリップ取付け部(22)を有して全体が樹脂一体成形
され、係合部(21)は弾性変形可能である。前記円筒カ
ム(3)はキャップ(4)の内部に挿入され、その前記
回転リブをキャップ(4)の上記溝に嵌入して円周方向
の回転が不能とされるが、軸方向には移動自在でその後
端をキャップ(4)の後端から突出する様に組付けられ
る。円筒カム(3)の後端の孔部(19)には印鑑(16)
が着脱可能に止着される。第1図に示す様に印鑑(16)
はインクを吸蔵できる様にスポンジゴム等の無数の連続
通気孔を有した多孔性印材より形成された印字体(23)
とインクを貯蔵して印字体(23)にインクを供給するイ
ンク吸蔵体をカバー(24)で軸体(25)の上端部位に固
着して構成され、軸体(25)の前端内孔には連結具(2
6)が固着されて連結具(26)の先端部は前記円筒カム
(3)の孔部(19)に着脱可能に止着される。即ち、連
結具(26)の先端部と孔部(19)の開口近傍には相互に
適宜係合する突起及び溝等が形成されている。又、印鑑
(16)のカバー(24)にはキャップ(4)の後端縁に当
接可能な段部(28)を備えたノックカバー(27)が着脱
可能に嵌着され印字体(23)を被覆している。即ち、上
記孔部(19)と連結具(26)の止着力は印鑑のカバー
(24)とノックカバー(27)の嵌着力より十分大きい。
又、キャップ(4)のクリップ取付け部(22)にはクリ
ップ(29)が固着される。 摺動コマ(5a)(5b)は外
面に突起を有し、突起の後端面には中央部が突出してそ
の両端が上記円筒カム(3)のカム斜面(17)と同勾配
のカム斜面が設けられている。(図示せず。) 一方、シャープペンシル筆記体(6)は、一般的なチャ
ック機構(図示せず。)を内蔵し、後端にチャック機構
と連結した継手(30)を介して芯パイプ(31)を接合し
て芯パイプ(31)の後端には摺動コマ(5a)の前端部が
固着されている。〔ボールペン等〕他の筆記体(7)
は、その後端に受け棒(32)を接合し、受け棒(32)の
後端には摺動コマ(5b)が固着されている。シャープペ
ンシル筆記体(6)と他の筆記体(7)は夫々の摺動コ
マ(5a)(5b)を前記ガイド筒(1)の各案内溝(8a)
(8b)に移動自在に嵌装させ、各摺動コマ(5a)(5b)
の前端面とガイド筒(1)の案内溝(8a)(8b)の前壁
との間に介装したリターンスプリングにより後方に附勢
されている。円筒カム(3)を組付けたキャップ(4)
は、その前端内面部の係合部(21)をガイド筒(1)の
係合部(12)に弾性変形により係止させ、円周方向に回
転自在に止着される。又、円筒カム(3)の前端部はガ
イド筒(1)の後端外周部を覆う状態に配され、各筆記
体の摺動コマ(5a)(5b)はリターンスプリングによっ
て後方に附勢されているので、常にその突起のカム斜面
を円筒カム(3)のカム斜面(17)に接触した状態とな
っている。又、円筒カム(3)の内面部のツバ部(20)
はガイド筒(1)の周溝(10)に嵌入される。当該周溝
(10)は円周方向の略180°の範囲に渡って設けられ、
第3図及び第4図に示す様にその一端の後壁(33)は他
端の後壁(34)より所要距離後方に位置して両端の後壁
(33)(34)は傾斜面(35)で接続し、後方の後壁(3
3)と前壁(36)間の距離はシャープペンシル筆記体
(6)の芯を繰り出す為のノックストロークよりも若干
長く設定されている。
ップ(29)が固着される。 摺動コマ(5a)(5b)は外
面に突起を有し、突起の後端面には中央部が突出してそ
の両端が上記円筒カム(3)のカム斜面(17)と同勾配
のカム斜面が設けられている。(図示せず。) 一方、シャープペンシル筆記体(6)は、一般的なチャ
ック機構(図示せず。)を内蔵し、後端にチャック機構
と連結した継手(30)を介して芯パイプ(31)を接合し
て芯パイプ(31)の後端には摺動コマ(5a)の前端部が
固着されている。〔ボールペン等〕他の筆記体(7)
は、その後端に受け棒(32)を接合し、受け棒(32)の
後端には摺動コマ(5b)が固着されている。シャープペ
ンシル筆記体(6)と他の筆記体(7)は夫々の摺動コ
マ(5a)(5b)を前記ガイド筒(1)の各案内溝(8a)
(8b)に移動自在に嵌装させ、各摺動コマ(5a)(5b)
の前端面とガイド筒(1)の案内溝(8a)(8b)の前壁
との間に介装したリターンスプリングにより後方に附勢
されている。円筒カム(3)を組付けたキャップ(4)
は、その前端内面部の係合部(21)をガイド筒(1)の
係合部(12)に弾性変形により係止させ、円周方向に回
転自在に止着される。又、円筒カム(3)の前端部はガ
イド筒(1)の後端外周部を覆う状態に配され、各筆記
体の摺動コマ(5a)(5b)はリターンスプリングによっ
て後方に附勢されているので、常にその突起のカム斜面
を円筒カム(3)のカム斜面(17)に接触した状態とな
っている。又、円筒カム(3)の内面部のツバ部(20)
はガイド筒(1)の周溝(10)に嵌入される。当該周溝
(10)は円周方向の略180°の範囲に渡って設けられ、
第3図及び第4図に示す様にその一端の後壁(33)は他
端の後壁(34)より所要距離後方に位置して両端の後壁
(33)(34)は傾斜面(35)で接続し、後方の後壁(3
3)と前壁(36)間の距離はシャープペンシル筆記体
(6)の芯を繰り出す為のノックストロークよりも若干
長く設定されている。
又、両端の後壁(33)(34)の間の軸方向の距離は前記
ノックカバー(27)の段部(28)とキャップ(4)の後
端縁との間の距離及び上記ノックストロークと略同一に
設定されている。円筒カム(3)のツバ部(20)はカム
斜面(17)の最前端の切欠(18)がシャープペンシル筆
記体(6)の摺動コマ(5a)の突起の後端に係合した時
に周溝(10)の一端の後壁(33)に対応して位置(第4
図のイ)し、又、円筒カム(3)のカム斜面(17)の切
欠(18)と他の筆記体(7)の摺動コマ(5b)の突起の
後端が係合した時に周溝(10)の他端の後壁(34)に対
応して位置(第4図のハ)する様に設定されている。
又、シャープペンシル筆記体(6)と他の筆記体(7)
は夫々の摺動コマ(5a)(5b)が円筒カム(3)の切欠
(18)と係合した状態で筆記部(37)(38)が先軸先端
口(39)から適宜突出する様に設定されている。筆記部
(37)又は(38)が先軸先端口(39)から先軸(2)内
に収納された状態では、前記ツバ部(20)は第4図のロ
に位置する様に設定されている。
ノックカバー(27)の段部(28)とキャップ(4)の後
端縁との間の距離及び上記ノックストロークと略同一に
設定されている。円筒カム(3)のツバ部(20)はカム
斜面(17)の最前端の切欠(18)がシャープペンシル筆
記体(6)の摺動コマ(5a)の突起の後端に係合した時
に周溝(10)の一端の後壁(33)に対応して位置(第4
図のイ)し、又、円筒カム(3)のカム斜面(17)の切
欠(18)と他の筆記体(7)の摺動コマ(5b)の突起の
後端が係合した時に周溝(10)の他端の後壁(34)に対
応して位置(第4図のハ)する様に設定されている。
又、シャープペンシル筆記体(6)と他の筆記体(7)
は夫々の摺動コマ(5a)(5b)が円筒カム(3)の切欠
(18)と係合した状態で筆記部(37)(38)が先軸先端
口(39)から適宜突出する様に設定されている。筆記部
(37)又は(38)が先軸先端口(39)から先軸(2)内
に収納された状態では、前記ツバ部(20)は第4図のロ
に位置する様に設定されている。
(作用) 本考案の印鑑付複式筆記具は以上のように構成されてお
り、第1図は円筒カム(3)のカム斜面(17)の切欠
(18)がシャープペンシル筆記体(6)の摺動コマ(5
a)と係合してその筆記部(37)を先軸先端口(39)か
ら突出している。この時円筒カム(3)のツバ部(20)
は第4図に示す周溝(10)のイに位置しており、キャッ
プ(4)の後端から突出したノックカバー(27)をノッ
クすれば円筒カム(3)及び摺動コマ(5a)を介して芯
パイプ(31)の軸推移により芯が繰り出される。次に先
軸(2)に対しキャップ(4)を回転させて円筒カム
(3)の切欠(18)とシャープペンシル筆記体(6)の
摺動コマ(5a)の係合を解除し更に回転を続けると円筒
カム(3)のカム斜面(17)によってシャープペンシル
筆記体(6)の摺動コマ(5a)は後退し逆に他の筆記体
(7)の摺動コマ(5b)が前進し、第4図に示す様にツ
バ部(20)が周溝(10)のロの位置にきた時にシャープ
ペンシル筆記体(6)の筆記部(37)が先軸(2)の内
部に没入する。この時、円筒カム(3)は周溝(10)の
前記後壁(33)と後壁(34)の軸方向の距離だけ前進す
るのでノックカバー(27)の段部(28)がキャップ
(4)の後端縁に略当接状態になる。更に先軸(2)に
対しキャップ(4)を回転するとシャープペンシル筆記
体(6)と他の筆記体(7)とが入れ代わり、略180°
回転した状態で円筒カム(3)の切欠(18)と他の筆記
体(7)の摺動コマ(5b)とが係合してその筆記部(3
8)を先軸先端口(39)から突出させると共に円筒カム
(3)のツバ部(20)は第4図に示す周溝(10)のハの
位置となる。印鑑(16)を使用する際はノックカバー
(27)を離脱して行うが、前述した様に筆記部を先軸
(2)内に収納した状態、〔ボールペン等〕他の筆記体
(7)の筆記部(38)を先軸先端口(39)から突出した
時には、ノックカバー(27)の段部(28)がキャップ
(4)の後端縁に略当接状態にあるので、その状態で捺
印すればノックされる問題もない。(第2図参照) (考案の効果) 本考案の印鑑付筆記具の構成及び作用は以上のごとくで
あり、シャープペンシルを使用する際にはキャップの後
端縁から突出したノックカバーをノックすれば良いので
手の小さな女性でも使い勝手が良い。又、筆記部を先軸
内に収納した状態、他の筆記体を使用する際にはノック
カバーの段部がキャップの後端縁に略当接しているので
印鑑がノックされることなく安定して捺印できる。又、
携帯時の体裁が良い等の効果がある。
り、第1図は円筒カム(3)のカム斜面(17)の切欠
(18)がシャープペンシル筆記体(6)の摺動コマ(5
a)と係合してその筆記部(37)を先軸先端口(39)か
ら突出している。この時円筒カム(3)のツバ部(20)
は第4図に示す周溝(10)のイに位置しており、キャッ
プ(4)の後端から突出したノックカバー(27)をノッ
クすれば円筒カム(3)及び摺動コマ(5a)を介して芯
パイプ(31)の軸推移により芯が繰り出される。次に先
軸(2)に対しキャップ(4)を回転させて円筒カム
(3)の切欠(18)とシャープペンシル筆記体(6)の
摺動コマ(5a)の係合を解除し更に回転を続けると円筒
カム(3)のカム斜面(17)によってシャープペンシル
筆記体(6)の摺動コマ(5a)は後退し逆に他の筆記体
(7)の摺動コマ(5b)が前進し、第4図に示す様にツ
バ部(20)が周溝(10)のロの位置にきた時にシャープ
ペンシル筆記体(6)の筆記部(37)が先軸(2)の内
部に没入する。この時、円筒カム(3)は周溝(10)の
前記後壁(33)と後壁(34)の軸方向の距離だけ前進す
るのでノックカバー(27)の段部(28)がキャップ
(4)の後端縁に略当接状態になる。更に先軸(2)に
対しキャップ(4)を回転するとシャープペンシル筆記
体(6)と他の筆記体(7)とが入れ代わり、略180°
回転した状態で円筒カム(3)の切欠(18)と他の筆記
体(7)の摺動コマ(5b)とが係合してその筆記部(3
8)を先軸先端口(39)から突出させると共に円筒カム
(3)のツバ部(20)は第4図に示す周溝(10)のハの
位置となる。印鑑(16)を使用する際はノックカバー
(27)を離脱して行うが、前述した様に筆記部を先軸
(2)内に収納した状態、〔ボールペン等〕他の筆記体
(7)の筆記部(38)を先軸先端口(39)から突出した
時には、ノックカバー(27)の段部(28)がキャップ
(4)の後端縁に略当接状態にあるので、その状態で捺
印すればノックされる問題もない。(第2図参照) (考案の効果) 本考案の印鑑付筆記具の構成及び作用は以上のごとくで
あり、シャープペンシルを使用する際にはキャップの後
端縁から突出したノックカバーをノックすれば良いので
手の小さな女性でも使い勝手が良い。又、筆記部を先軸
内に収納した状態、他の筆記体を使用する際にはノック
カバーの段部がキャップの後端縁に略当接しているので
印鑑がノックされることなく安定して捺印できる。又、
携帯時の体裁が良い等の効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の実施例である印鑑付複式筆記具の縦断
面図で、シャープペンシルの使用状態を示している。第
2図は本考案の印鑑付複式筆記具で筆記部を先軸内に収
納した状態及び〔ボールペン等〕他の筆記体の筆記部を
先軸先端口から突出させた状態を示した要部の縦断面
図、第3図はガイド筒の上面図、第4図はガイド筒の周
溝に於ける円筒カムのツバ部の位置関係を示した平面
図、第5図は円筒カムの縦断面図、第6図は第5図に於
けるA−A断面図を示している。 (1)…ガイド筒、(2)…先軸、(3)…円筒カム、
(4)…キャップ、(5a)(5b)…摺動コマ、(6)…
シャープペンシル筆記体、(7)…〔ボールペン等〕他
の筆記体、(8a)(8b)…案内溝、(9)…筒部、(1
0)…周溝、(11)露出面部、(12)…係合部、(13)
…リブ、(14)…溝、(15)…係合部、(16)…印鑑、
(17)…カム斜面、(18)…切欠、(19)…孔部、(2
0)…ツバ部、(21)…係合部、(22)…クリップ取付
け部、(23)…印字体、(24)…カバー、(25)…軸
体、(26)…連結具、(27)…ノックカバー、(28)…
段部、(29)…クリップ、(30)…継手、(31)…芯パ
イプ、(32)…受け棒、(33)(34)…後壁、(35)…
傾斜面、(36)…前壁、(37)(38)…筆記部、(39)
…先軸先端口。
面図で、シャープペンシルの使用状態を示している。第
2図は本考案の印鑑付複式筆記具で筆記部を先軸内に収
納した状態及び〔ボールペン等〕他の筆記体の筆記部を
先軸先端口から突出させた状態を示した要部の縦断面
図、第3図はガイド筒の上面図、第4図はガイド筒の周
溝に於ける円筒カムのツバ部の位置関係を示した平面
図、第5図は円筒カムの縦断面図、第6図は第5図に於
けるA−A断面図を示している。 (1)…ガイド筒、(2)…先軸、(3)…円筒カム、
(4)…キャップ、(5a)(5b)…摺動コマ、(6)…
シャープペンシル筆記体、(7)…〔ボールペン等〕他
の筆記体、(8a)(8b)…案内溝、(9)…筒部、(1
0)…周溝、(11)露出面部、(12)…係合部、(13)
…リブ、(14)…溝、(15)…係合部、(16)…印鑑、
(17)…カム斜面、(18)…切欠、(19)…孔部、(2
0)…ツバ部、(21)…係合部、(22)…クリップ取付
け部、(23)…印字体、(24)…カバー、(25)…軸
体、(26)…連結具、(27)…ノックカバー、(28)…
段部、(29)…クリップ、(30)…継手、(31)…芯パ
イプ、(32)…受け棒、(33)(34)…後壁、(35)…
傾斜面、(36)…前壁、(37)(38)…筆記部、(39)
…先軸先端口。
Claims (1)
- 【請求項1】先軸内部に一対の案内溝を有するガイド筒
を配し、少なくとも1本をシャープペンシルとした2本
の筆記体の後端に夫々摺動コマを取付けてこれら筆記体
を上記ガイド筒の案内溝に夫々軸方向に移動自在に嵌装
し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設け
ると共に後端部をノック部となした円筒カムをキャップ
に対し軸方向に移動自在で円周方向には回転一体にして
そのノック部がキャップ後方に突出する状態に装着し、
該ノック部に印鑑を止着して更に印鑑に被覆する状態で
ノックカバーを着脱可能に装着すると共にキャップを先
軸に対し円周方向に回転自在となし、円筒カムのカム斜
面を各筆記体の摺動コマに接触させると共に円筒カムに
設けたツバ部をガイド筒に設けた周溝に嵌入させ、先軸
に対しキャップを円筒カムと共に回転することにより先
軸先端口よりシャープペンシル筆記体と他の筆記体を選
択的に出没自在となした印鑑付複式筆記具に於いて、シ
ャープペンシル筆記体の筆記部が先軸先端口から突出し
た状態に於ける円筒カムのツバ部が位置する周溝の後壁
に対し、少なくとも筆記体の筆記部が先軸先端口から先
軸内に収納された状態に於ける円筒カムのツバ部が位置
する周溝の後壁の位置を所要距離前方に設定すると共
に、キャップの後方に突出したノックカバーにキャップ
の後端縁に当接可能な段部を設け、シャープペンシル筆
記体の筆記部が先軸先端口から突出した状態に於けるキ
ャップ後端縁とノックカバーの段部との距離を周溝の上
記所要距離前方に設定した後壁の変位量と略同一に設定
したことを特徴とする印鑑付複式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1061090U JPH088873Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 印鑑付複式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1061090U JPH088873Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 印鑑付複式筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03103790U JPH03103790U (ja) | 1991-10-28 |
JPH088873Y2 true JPH088873Y2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=31514167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1061090U Expired - Lifetime JPH088873Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 印鑑付複式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088873Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-07 JP JP1061090U patent/JPH088873Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03103790U (ja) | 1991-10-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |