JPH0888727A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH0888727A
JPH0888727A JP6223594A JP22359494A JPH0888727A JP H0888727 A JPH0888727 A JP H0888727A JP 6223594 A JP6223594 A JP 6223594A JP 22359494 A JP22359494 A JP 22359494A JP H0888727 A JPH0888727 A JP H0888727A
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JP
Japan
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resistors
photoelectric conversion
input
resistance
conversion element
Prior art date
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Pending
Application number
JP6223594A
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English (en)
Inventor
Satoru Murakami
悟 村上
Yoichi Hosokawa
洋一 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP6223594A priority Critical patent/JPH0888727A/ja
Publication of JPH0888727A publication Critical patent/JPH0888727A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】画像読み取り装置において、マトリクス駆動に
よって駆動ゲート数を減少させながら、入力配線と入力
用抵抗によるノイズを低減する。 【構成】基板上に配設された光電変換素子と、当該光電
変換素子に並設されて所定の配列方向に延設される、第
1および第2の印加手段からの第1および第2の入力配
線との間に、当該第1および第2の入力配線から光電変
換素子に向かって屈曲部で一方向に折り返しながら延び
る第1および第2の抵抗Rd及びReを対向位置に配設
するとともに、当該第1および第2の抵抗における折り
返し方向を、少なくとも第2の入力配線E(1−X)の
延設方向と同一方向とし、かつ第1および第2の抵抗の
パターンを、対向位置の中心線Jに対して線対称とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読み取り装置に関
し、さらに詳しくは、ファクシミリ、イメージスキャ
ナ、デジタル複写機、電子黒板などの原稿上の画像を時
系列的に読み取る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリなどの原稿読み取り
部には、電荷結合素子(charge coupled device;CC
D)を用いた縮小光学系の画像読み取り装置に代わっ
て、一般に密着型イメージセンサと呼ばれる画像読み取
り装置が使用されている。この画像読み取り装置は、ガ
ラス基板上にアモルファスシリコンa-Siなどの薄膜半導
体から成る光電変換素子が一次元状に複数形成されたも
ので、原稿上の画像を等倍で読み取ることができる。光
電変換素子には通常フォトダイオードが用いられるが、
フォトダイオードに生じる光電流は極めて微弱であるた
め、この光電流をフォトダイオードの接合容量に一端蓄
積させてから検出する電荷蓄積法が広く採用されてい
る。
【0003】そして、本発明者らは一次元の画像読み取
り装置において、光電変換素子を駆動する駆動ゲート数
を減少させ、効率の良い安価な画像読み取り装置を提供
することを目的として鋭意研究を重ねた結果、駆動側の
ゲート数を極めて少なく構成することのできる発明を想
到し、特願平5−257792号にそれを開示した。こ
の画像読み取り装置は駆動側をマトリクス構成としたも
のであり、全体回路図は図8に示すような構成となって
いる。図は絶縁基板上で一次元に配列された複数の光電
変換素子50…に駆動電圧が印加されて当該光電変換素
子50…の電気信号が読み出される画像読み取り装置で
あって、前記光電変換素子50…をm個毎にn個の第1
ブロックB1.2.…B n に区分し、さらに当該n個の第
1ブロックB1.2.…Bn をx個毎にy個の第2ブロッ
クC1.2.…Cy に分割し、一つの第2ブロックC(y)
内におけるx個の第1ブロックB1.2.…Bx を1単位
として順次第1の駆動電圧を印加するy個の第1の印加
手段D1.2.…Dy と、各第2ブロックC1.2.…Cy
間で一定の位置関係にあるx個の第1ブロックB1.2.
…Bx を1単位として順次第2の駆動電圧を印加するx
個の第2の印加手段E1.2.…Ex とによってマトリッ
クスを構成したものである。そして第1の印加手段D1.
2.…Dy から延びる第1の入力配線D(1-y) と、第2
の印加手段E1.2.…Ex から延びる第2の入力配線E
(1-x) とから、第1および第2の抵抗Rd,Reを介し
て第1の印加手段D1.2.…Dy からの第1の駆動電圧
と、第2の印加手段E1.2.…Ex からの第2の駆動電
圧とが同時に印加された第1ブロックB1.2.…Bn
のフォトダイオード52が駆動され、信号が読み出され
るようになっている。そしてフォトダイオード52には
蓄積中の電荷を保持させるため、ブロッキングダイオー
ド54が接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして上述した特願平
5−257792号記載の画像読み取り装置は、続く図
9のタイミングチャートによって駆動される。図示する
ように、第1の印加手段D1.2.…Dy から第1の駆動
電圧VD1. D2. …VDyが供給されている間に、第2の
印加手段E1.2.…Ex から第2の駆動電圧VE1.
E2. …VExを順番に印加し、2つの印加電圧が同時に印
加されたフォトダイオード52から信号が順次読み出さ
れる。しかしながらこのような画像読み取り装置にあっ
ては、絶縁基板上に光電変換素子のみならず多くの配線
や抵抗パターンが配設されるので、これら配線等に起因
するノイズが問題となっていた。ここで第1および第2
の入力配線D(1-y) ,E(1-x) と、第1および第2の抵
抗Rd,Reとの位置関係を図10に基づいて模式的に
説明する。
【0005】本図は図8に基づいたものであり、基板上
に配列された光電変換素子と、光電変換素子に対して第
1および第2の駆動電圧を与える第1および第2の入力
配線D(1-y) ,E(1-x) との間を、第1および第2の抵
抗Rd,Reで接続した等価回路を表している。仮にい
ま第1ブロックB(m) が属する第2ブロックC(n) が非
選択(第1の駆動電圧が入力配線D(y) に印加されてい
ない場合)で、その隣の第1ブロックB(m+1) が属する
第2ブロックC(n+1) が選択されているとすると、第2
の印加手段E(m+1) からの第2の駆動電圧に基づく電流
が、非選択時にある第1ブロックB(m) の第1および第
2の抵抗Rd,Reの近傍を通過することになる。ここ
で非選択時には第1および第2の駆動電圧の入力側、す
なわち第1および第2の抵抗Rd,Reと第1および第
2の入力配線D(1-y) ,E(1-x)との接続点が接地電位
であるので、図中矢印方向に流れる電流i(m+1) が発生
してしまう。このような電流により第1および第2の抵
抗Rd,Reに電圧が発生し、この電圧がノイズとなっ
て観測されることになる。
【0006】また、第1ブロックB(m) が属する第2ブ
ロックC(n) が非選択で、かつ第2の印加手段E(m)
ら第2の駆動電圧が印加される場合には、第1の印加手
段D (n) 側が接地電位となっているため、第2の駆動電
圧に基づく電流i(m) が第1および第2の抵抗Rd,R
eに渡って流れ、対向して設けられる第1および第2の
抵抗Rd,Re間で誘導し合うことでノイズとなって観
測される。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
ノイズに対して、第1および第2の入力配線D(1-y)
(1-x) と、第1および第2の抵抗Rd,Reとの位置
関係、並びに第1および第2の抵抗Rd,Reのパター
ンに着目し、このノイズを低減できる本発明を完成し
た。このような本発明は、複数の光電変換素子が基板上
に配設された画像読み取り装置において、配設された光
電変換素子を所定個数毎のブロックに分割し、当該分割
されたブロックを一単位として第1の駆動電圧を印加す
る第1の印加手段と、第1の印加手段に対してマトリッ
クスを構成し、前記ブロックのそれぞれから選択された
複数の光電変換素子に対して第2の駆動電圧を印加する
第2の印加手段が設けられるとともに、第1および第2
の駆動電圧がそれぞれ第1および第2の抵抗を介して光
電変換素子に印加される回路構成を有し、当該第1およ
び第2の駆動電圧が同時に印加された時に光電変換素子
が駆動される画像読み取り装置であって、基板上に配設
された光電変換素子と、当該光電変換素子に並設されて
所定の配列方向に延設される、第1および第2の印加手
段からの第1および第2の入力配線との間に、当該第1
および第2の入力配線から光電変換素子に向かって屈曲
部で一方向に折り返しながら延びる第1および第2の抵
抗を対向位置に配設するとともに、当該第1および第2
の抵抗における折り返し方向を、少なくとも第2の入力
配線の延設方向と同一方向とし、かつ第1および第2の
抵抗のパターンを、対向位置の中心線に対して線対称と
したことを特徴とする画像読み取り装置である。
【0008】
【作用】上記構成の画像読み取り装置において、基板上
に配設された光電変換素子と、当該光電変換素子に並設
されて所定の配列方向に延設される、第1および第2の
印加手段からの第1および第2の入力配線との間に、当
該第1および第2の入力配線から光電変換素子に向かっ
て屈曲部で一方向に折り返しながら延びる第1および第
2の抵抗を対向位置に配設する構成は、例えば基板上で
一方向に配列した光電変換素子に対して、所定の間隔を
おいてかつ光電変換素子の配列方向と同一方向で第1お
よび第2の入力配線を配設し、光電変換素子と第1およ
び第2の入力配線に第1および第2の抵抗を接続する際
に、抵抗のパターンをジグザグなパターンで形成する構
成である。そしてこのような構成にあって、先ず当該第
1および第2の抵抗における折り返し方向、すなわちジ
グザグパターンの往復方向を、少なくとも第2の入力配
線の延設方向と同一方向とすると、入力配線に流れる電
流によって抵抗パターンに誘導される電流が、ジグザグ
パターンのうち入力配線寄りの一本目(1ターン目)に
現れる。ここで第2の入力配線側が接地電位となってい
るので、誘導された電流はこの入力配線に向かって流れ
ることになる。ここで上述したパターン構成とすると、
第1および第2の抵抗の全体抵抗と、ジグザグパターン
のうち第2の入力配線寄りの一本目の抵抗との比率でき
まる電圧が発生する。この第1および第2の抵抗におけ
る抵抗値は所定の値に設定されるので、ジグザグパター
ンの折り返し回数を多くするほど、この電流が発生する
ジグザグパターンの第2の入力配線寄りの一本目の抵抗
値が小さくなり、発生する電圧もそれに応じて小さくな
る。また、第1および第2の抵抗のパターンを、対向位
置の中心線に対して線対称とすると、例えば第1の印加
手段が非選択時にあっては、対向した第1および第2の
抵抗に流れる第2の駆動電圧に基づく電流の方向が逆と
なって良好に打ち消し合うことになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の詳細を具体的実施例に基づき
説明する。先ず図1には、本発明の画像読み取り装置1
の全体回路例を概略図として示しているが、図例のもの
は前述の本発明者らが特願平5−257792号として
開示した画像読み取り装置であり、絶縁基板上で一次元
に配設された複数の光電変換素子3…に駆動電圧が印加
されて当該光電変換素子3…の電気信号が読み出される
画像読み取り装置であって、前記光電変換素子3…をm
個毎にn個の第1ブロックB1.2.…Bn に区分し、さ
らに当該n個の第1ブロックB1.2.…Bn をx個毎に
y個の第2ブロックC1.2.…Cy に分割し、一つの第
2ブロックC(y) 内におけるx個の第1ブロックB1.
2.…Bx を1単位として順次第1の駆動電圧を印加する
y個の第1の印加手段D1.2.…Dy と、各第2ブロッ
クC1.2.…Cy 間で一定の位置関係にあるx個の第1
ブロックB1.2.…Bx を1単位として順次第2の駆動
電圧を印加するx個の第2の印加手段E1.2.…Ex
によってマトリックスを構成したものである。
【0010】すなわち、第1の駆動電圧と第2の駆動電
圧とが、抵抗Rd,Reを介して同時に第1ブロックB
1.2.…Bn に印加された時、当該第1ブロックB1.
2.…Bn 内のm個の光電変換素子3…が単位に駆動され
ることになる。そして、第1の印加手段D1.2.…Dy
と、第2の印加手段E1.2.…Ex を入力とする一方、
光電変換素子3…の出力側極を出力とする論理積回路5
を構成している。ここでは論理積回路5として、抵抗R
d,Reによる加算回路に光電変換素子3を接続してい
る。本例におけるこの光電変換素子3は、図示するよう
にフォトダイオード7とブロッキングダイオード9とを
逆極性に直列接続したものである。そしてフォトダイオ
ード7の各アノード端子は各第1ブロックB1.2.…B
n 間で相対的に同一位置にあるもの同士が、共通するマ
トリックス配線11に接続されている。なお、これらマ
トリックス配線11の出力端子には、通常、電流増幅回
路、積分回路、サンプルホールド回路、マルチプレクサ
回路などが接続され、各フォトダイオード7に流れる電
流I1.2.…Im を時間積分してシリアルに出力される
ようになっている。
【0011】ここで上記構成は、第1の印加手段D1.
2.…Dy と第2の印加手段E1.2.…Ex から共に駆動
電圧が入力されたときのみフォトダイオード7から信号
が読み出される構成であるので、ここで言う論理積回路
5とは、第1の印加手段D1.2.…Dy と第2の印加手
段E1.2.…Ex が共に「ON」の時にのみフォトダイ
オード7が「ON」になるということを意味するもので
ある。従って、上述のように2つの抵抗Rd,Reの電
圧が加算、すなわち第1の印加手段D1.2.…Dy と第
2の印加手段E1.2.…Ex の両方に電圧が印加された
時にのみ閾値電圧に達し、結果フォトダイオード7が駆
動される構成もこれに含むものである。すなわち、フォ
トダイオード7には第1の印加手段D1.2.…Dy と第
2の印加手段E1.2.…Ex の両方の加算電圧が印加さ
れるので、加算回路として表現している。
【0012】そして、図1の枠囲いAで示した一つの第
1ブロックB(n) の部分における基板上の回路パターン
を図2に表している。図例のものは、基板上に配設され
た光電変換素子3…と、当該光電変換素子3…に並設さ
れて所定の配列方向(ここでは光電変換素子3…の配列
方向)に延設される、第1および第2の印加手段D1.
2.…Dy ,E1.2.…Ex からの第1および第2の入力
配線D(1-y) ,E(1-x ) との間に、当該第1および第2
の入力配線D(1-y) ,E(1-x) から光電変換素子3…に
向かって屈曲部Fで一方向(矢印G方向)に折り返しな
がら延びる第1および第2の抵抗Rd,Reを対向位置
に配設するとともに、当該第1および第2の抵抗Rd,
Reにおける折り返し方向(矢印G方向)を、少なくと
も第2の入力配線E(1-x) の延設方向(矢印H方向)と
同一方向とし、かつ第1および第2の抵抗Rd,Reの
パターンを、対向位置の中心線Jに対して線対称とした
ものである。すなわち、基板上で一方向に配列した光電
変換素子3…に対して所定の間隔をおいて、かつ図例で
は光電変換素子3…の配列方向と同一方向で第1および
第2の入力配線D(1-y) ,E(1-x) を配設し、光電変換
素子3…と第1および第2の入力配線D(1-y) ,E
(1-x) との間に第1および第2の抵抗Rd,Reを接続
する際に、抵抗Rd,Reのパターンを複数の屈曲部を
有するジグザグなパターンで形成したものである。ここ
で図示するように、フォトダイオード7とブロッキング
ダイオード9は接続線13で接続され、フォトダイオー
ド7とブロッキングダイオード9よりなる計8個の光電
変換素子3…が入力側共通配線15で接続されて一つの
第1ブロックB(n) を構成し、個々の光電変換素子3…
からの出力がマトリックス配線11を介して信号処理回
路に入力されるようになっている。また交差する各線間
には層間絶縁膜が介装され、各接続点においては、コン
タクトホール17によって接続されている。
【0013】そしてこのような構成にあって、先ず当該
第1および第2の抵抗Rd,Reにおける折り返し方向
(矢印G方向)、すなわちジグザグパターンの往復方向
を、第1および第2の入力配線D(1-y) ,E(1-x) の延
設方向(矢印H方向)と同一方向にすると、ここでは主
に第2の入力配線E(1-x) に流れる電流によって抵抗R
d,Reのパターンに誘導される電流が、ジグザグパタ
ーンのうち入力配線E (1-x) 寄りの一本目(1ターン
目)Rd1,Re1に現れる。ここで入力配線
(1-y) ,E(1-x) 側は接地電位となっているので、誘
導された電流はこの入力配線D(1-y) ,E(1-x) に向か
って流れることになる。すなわち、抵抗Rdには第1の
抵抗Rdの全体抵抗と、ジグザグパターンのうち入力配
線E(1-x) 寄りの一本目の抵抗との比率できまる電圧
が、また抵抗Reには第2の抵抗Reの全体抵抗と、ジ
グザグパターンのうち入力配線E(1-x) 寄りの一本目の
抵抗との比率できまる電圧がそれぞれ発生する。この第
1および第2の抵抗Rd,Reにおける抵抗値は所定の
値に設定されるので、ジグザグパターンの折り返し回数
を多くするほど、この電流が発生するジグザグパターン
の入力配線E(1-x) 寄りの一本目の抵抗値が小さくな
り、発生する電圧もそれに応じて小さくなる。これを続
く図3を用いて説明する。
【0014】続いて図3には、上記図2に示した一つの
第1ブロックB(n) に対応する抵抗Rd,Reと入力配
線D(1-y) ,E(1-x) の位置関係を、説明のための等価
的表現を用いて表したものである。前記図2に示した抵
抗Rd,Reは、それぞれRd(Re)1〜Rd(R
e)15までの15本のジグザグパターンとなってお
り、これは本図に示すように15本の単位抵抗Ruが直
列に接続されていることと等価である。そして抵抗R
d,Reと入力配線D(1-y) ,E(1-x) との接続点は接
地電位とみなされるので、図2のパターンにおけるジグ
ザグパターンのうち、入力配線E(1-x) 寄りの一本目
(1ターン目)であるRd1,Re1に発生する電流i
(Re),i(Rd)によって発生する電圧V(Re),V(Rd)は、
上記単位抵抗Ruの抵抗をそれぞれ同じR(Ω)とする
と、 V(Re)=i(Re)×R V(Rd)=i(Rd)×R となる。従って、第1および第2の抵抗Rd,Reにお
ける抵抗値は所定の値に設定されているので、ジグザグ
に折り返しているターン数が多くなるほど上記単位抵抗
の抵抗値Rは小さくなり、電流i(Re),i(Rd)によって
もたらされる電圧ノイズレベルは低くなる。
【0015】また、図2で示した回路パターンのように
第1および第2の抵抗Rd,Reのパターンを、対向位
置の中心線Jに対して線対称とすると、例えば第1の印
加手段D1.2.…Dy が非選択時にあっては、対向した
第1および第2の抵抗Rd,Reに流れる電流の方向が
逆となって良好に打ち消し合うことになる。
【0016】これを続く図4を用いて説明する。図のよ
うに2つの抵抗Rd,Reは中心線Jに対して線対称と
なっており、Rd,Reそれぞれの屈曲部が向かい合う
パターンとなっている。そして互いに向かい合う屈曲部
において抵抗Rd(Re)に流れる電流が、相手側の抵
抗(Rd)Reに対して影響を及ぼすことになる。しか
しながら図のように2つの抵抗Rd,Reが中心線Jに
対して線対称となっていると、向かい合う屈曲部におい
て抵抗Rd,Reに流れる電流はそれぞれ図中の矢印で
示しているように反対方向となる。従って、これら2つ
の電流は互いに打ち消し合うことになり、ノイズが発生
することは無いのである。
【0017】ここで、このような本発明の効果をより理
解し易くするため、ノイズが発生し易いパターンを例に
挙げてさらに詳しく説明する。図5は、画像読み取り装
置に採用され得るパターン例であって、図2に示した部
分の回路パターン例を表している。本例では図示するよ
うに第1および第2の抵抗Rd,Reにおける折り返し
方向(矢印K方向)、すなわちジグザグパターンの往復
方向を、第1および第2の入力配線D(1-y) ,E(1-x)
の延設方向(矢印L方向)に対して直交方向とした例で
ある。このようなパターンでは、例えば第2の入力配線
(1-x) 流れる電流によって、各屈曲部において電流が
発生するので、電流が高インピーダンス部を流れるため
に大きな電圧ノイズが発生することになる。これを続く
図6の説明用の等価回路によって説明する。前記図5に
示した抵抗Rd,Reには、第2の入力配線E(1-x)
にそれぞれ8個の屈曲部が存在し、図6に示すように各
屈曲部において電流i(Re),i(Rd)が発生する。そして
この電流i(Re),i(Rd)は接地電位にある第1および第
2の入力配線D(1-y) ,E(1-x) に向かって流れるの
で、その間のインピータンスは高くなって大きな電圧ノ
イズが発生してしまうことになる。また仮に、第1およ
び第2の抵抗Rd,Reにおける折り返し方向、すなわ
ち上述のジグザグパターンの往復方向を、第1および第
2の入力配線D(1-y) ,E (1-x) の延設方向と同一方向
にしたとしても、図7に示しているように2つの抵抗R
d,Reが中心線Jに対して線対称にならない場合に
は、図2や図3のように屈曲部同士が向かい合わないの
で、電流を互いに打ち消し合うことなく大きな電圧ノイ
ズの発生を招いてしまうことになる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば上
記作用の項で説明したところにより、以下の優れた効果
が得られる。すなわち上述したように、本発明のパター
ン構成では先ず第1および第2の抵抗における折り返し
方向、すなわちジグザグパターンの往復方向を、少なく
とも第2の入力配線の延設方向と同一方向とすると、入
力配線に流れる電流によって抵抗パターンに誘導される
電流がジグザグパターンのうち入力配線寄りの一本目
(1ターン目)に現れることから、接地電位となってい
る入力配線側に向かって流れる。そしてこれによって発
生する電圧はジグザグパターンのうち入力配線寄りの一
本目の抵抗によって決まるので、電流の流路が極めて低
インピーダンスの部分となることから発生する電圧ノイ
ズを低減させることができる。またこの第1および第2
の抵抗における抵抗値は所定の値に設定されるので、ジ
グザグパターンの折り返し回数を多くするほど、この電
流が発生するジグザグパターンの入力配線寄りの一本目
の抵抗値を小さくすることができ、発生する電圧をそれ
に応じて極めて小さくすることができる。また第1およ
び第2の抵抗のパターンを、対向位置の中心線に対して
線対称とすると、例えば第1の印加手段が非選択時にあ
っては、対向した第1および第2の抵抗に流れる第2の
駆動電圧に基づく電流の方向が逆となって良好に打ち消
し合うことになるので、上記のノイズに加えてこの部分
で発生する電圧ノイズも低減することができる。このよ
うに本発明においては、第1および第2の印加手段から
の第1および第2の入力配線と、光電変換素子への2つ
の抵抗のパターンの配置を工夫することによって、回路
間に誘導される電流によってもたらされる電圧ノイズを
大幅に低減することができる。そして本発明の考え方に
基づく構成は、画像読み取り装置のみならず他の電子機
器にも広く応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読み取り装置の全体回路例を表す
概略説明図
【図2】図1で示した一つの第1ブロック部分における
基板上の回路パターン例を表す要部説明図
【図3】図2の等価回路を表す説明図
【図4】図2の抵抗に流れる電流を表す説明図
【図5】ノイズが増大する回路パターン例を表す説明図
【図6】図5の等価回路を表す説明図
【図7】2つの抵抗が線対称とならない場合の電流を表
す説明図
【図8】本発明者らによって開示された画像読み取り装
置の全体回路例を表す概略説明図
【図9】図8の画像読み取り装置を駆動する際のタイミ
ングチャートの一例を表す説明図
【図10】抵抗部分に電流が発生する原因を説明するた
めの概略図
【符号の説明】
3,50 光電変換素子 5 論理積回路 7,52 フォトダイオード 9,54 ブロッキングダイオード 11 マトリックス配線 13 接続線 15 入力側共通配線 17 コンタクトホール D1.2.…Dy 第1の印加手段 E1.2.…Ex 第2の印加手段 B1.2.…Bn 第1ブロック C1.2.…Cy 第2ブロック D(1-y) 第1の入力配線 E(1-x) 第2の入力配線 Rd,Re 抵抗 Ru 単位抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光電変換素子が基板上に配設された
    画像読み取り装置において、 配設された光電変換素子を所定個数毎のブロックに分割
    し、当該分割されたブロックを一単位として第1の駆動
    電圧を印加する第1の印加手段と、第1の印加手段に対
    してマトリックスを構成し、前記ブロックのそれぞれか
    ら選択された複数の光電変換素子に対して第2の駆動電
    圧を印加する第2の印加手段が設けられるとともに、第
    1および第2の駆動電圧がそれぞれ第1および第2の抵
    抗を介して光電変換素子に印加される回路構成を有し、
    当該第1および第2の駆動電圧が同時に印加された時に
    光電変換素子が駆動される画像読み取り装置であって、 基板上に配設された光電変換素子と、当該光電変換素子
    に並設されて所定の配列方向に延設される、第1および
    第2の印加手段からの第1および第2の入力配線との間
    に、当該第1および第2の入力配線から光電変換素子に
    向かって屈曲部で一方向に折り返しながら延びる第1お
    よび第2の抵抗を対向位置に配設するとともに、当該第
    1および第2の抵抗における折り返し方向を、少なくと
    も第2の入力配線の延設方向と同一方向とし、かつ第1
    および第2の抵抗のパターンを、対向位置の中心線に対
    して線対称としたことを特徴とする画像読み取り装置。
JP6223594A 1994-09-19 1994-09-19 画像読み取り装置 Pending JPH0888727A (ja)

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