JPH088852Y2 - 病院専用の月別予定掲示紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は病院において看護婦及び
他の職員の２交替、又は３交替の勤務予定や行事予定を
書き入れると共に翌月の予定をも記入できる欄が設けら
れ、当月と翌月の予定を一度に見ることが可能となる病
院専用の月別予定掲示紙に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より病院における勤務予定表は月毎
に月間予定一覧表を作成し、月の中旬から下旬にかけて
各詰所や各部所に掲示され、看護婦及び他の職員に周知
させていた。しかし、勤務予定表は勤務日程しか書かれ
ていない。又予定を書き入れる欄もないために、他の行
事予定と勤務予定表とカレンダーを見比べなければなら
ない不便から、各自が自分の手帳等の予定欄に勤務予定
及び行事予定等を移し替えていた。又、勤務予定は当月
の中旬から下旬にかけて翌月の予定が決まるために翌日
の予定も記入するという複雑な手間を必要としていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上述した問題点がある
にもかわらず病院としては管理上から勤務状態及び行事
予定等の全体を把握する必要があり、更に誰にでも見る
ことが容易であることが必要不可欠である。それを個人
のみの予定表であれば置き忘れたか紛失することも有り
うるのと、当月の予定と翌月の予定を同時に見ることが
不可能のため、見間違いする等の問題点が発生してい
た。特に、最近に至って看護婦の人数不足のときには重
大なる関心事と言わざるをえない。

【０００４】本考案はこのような事情に鑑みて成された
もので、当月及び翌月の勤務予定並びに他の行事予定等
を記入する事が可能であるのと、誰でも同時に当月及び
翌月を見る事ができ、且つ、いずれの場所に掛け下げて
もカレンダーの機能も充分果たすように構成されてい
る。更に病院に於いては業務の省力化と機能を円滑に行
うのに役立ち課題を解決せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的に沿う本考案
に係わる病院専用の月別予定掲示紙は、適合した厚さと
紙質と大きさの長方形状の元紙本体Ａを１２枚の１２頁
を一組とし、表面に日付欄５を設けた予定記入枠１を横
方向に７区分、縦方向に６段に配列した掲示紙本体Ｂ、
掲示紙本体Ｃ、掲示紙本体Ｄを１頁から１２頁まで重ね
合わせ、日付表示開口部４より次頁の日数を顕出するよ
うにし、更に各頁毎に違う配色を用いると良いと共に各
頁毎に月表示欄３を描いて構成されている。

【０００６】予定記入枠１の上部の余白部には曜日欄２
があり、左から日曜に始まり土曜日までが描かれてい
る。又、１頁から１２頁まで日付欄５には各月の日付が
記載された構成である。

【０００７】

【作用】上述のように構成されている病院専用の予定掲
示紙は掲示紙本体Ｂと掲示紙本体Ｃ、掲示紙本体Ｄを１
頁から１２頁まで重ね合わせて用いることから掲示紙本
体Ｂの予定記入枠１に設けてある。日付表示開口部４及
び掲示紙本体Ｃの日付表示開口部４Ａからは次頁の日付
が顕出するので利用する。看護婦も職員も当月の予定日
と翌月の日付を一度で見ることが可能で、勿論他の勤務
者の予定も知ることができる。

【０００８】上記の掲示紙本体Ｄに関しては１２頁であ
り、１２月を表示するため予定記入枠１には開口部を設
けず小枠１０を描いてあり、翌月の日付欄６に翌月の日
数が配列しているので当月の日付と翌年の日付を一度に
見ることができる。

【０００９】更に日付表示開口部４、４Ａを通し翌月の
白紙の部分に予定を書き入れる事が可能であるので、当
月が終了して破り取っても書き入れた予定行事は翌月に
そのまま残り、改めて書き写す事もなく、写し間違える
事もない。又、各頁毎に違う配色になっているので、当
月の日数と翌月の日数を見分けると共に、月表示も描か
れているので何月なのかの見間違いも発生しない。

【００１０】

【実施例】実施例につき図面を参照して説明する。

【００１１】図１は本考案の基本となる原型を表現した
ものであり、適合した厚さと紙質と大きさを用いる総合
病院と分院など数多く必要な病院と個人病院などもあ
り、共用を可能とすることも考慮に入れる。

【００１２】元紙本体Ａの表面には平面視長方形状とし
て出来得れば上部に余白を多く残したほうが装飾を施す
ことが可能となる。表面には正方形状の勤務の予定を記
入する欄である予定記入枠１を横方向に７区分設けてあ
る。これは日曜日から土曜日までの週の日付記載のた
め、又、縦方向に６段に配設したので１ケ月の日程の記
入が可能である。

【００１３】７区分された予定記入枠１の上部の余白の
ところに適当な形状に成形した枠などにより色彩も可と
した曜日欄２を設け曜日が記載され、上部には月表示欄
３が設けられているのが基本であるので、これを元紙本
体Ａとし、更に効果的な活用を図るため、必要な記載欄
と枠を設け、これを月別に組み合わせを施した。従っ
て、年間では１２枚を以て１組とし、次の構成より成る
掲示紙本体を以て組み合わされている。

【００１４】図２は掲示紙本体Ｂであり、６枚より成
り、その平面視である。図示の如く下部に設けられた頁
欄９には１頁、３頁、５頁、７頁、９頁、１１頁と分別
されて記載されている。これは上部に設けられている月
表示欄３の下、月数欄７の月別と頁数と同一の１月、３
月、５月、７月、９月、１１月が記載されており、予定
記入枠１の右上隅には４分の１角より成る次頁、即ち翌
月の日付が記載されているのを判読出来る日付表示開口
部４が設けられているので、翌月の予定日が簡単に誰に
でも判る。又、左下隅には当月の日付欄５と、上部の余
白部の中央には四角形の月表示欄３があり、右上隅の４
分の１角内には翌月の数字が記入、下には当月の数字が
示されている。色彩も其の月に合致させることが望まし
い。

【００１５】図３は掲示紙本体Ｃであり５枚より成り、
その表面図である。図示の如く下部にある頁欄９には２
頁、４頁、８頁、１０頁と、前述した掲示紙本体Ｃと同
様に月が記載されている。又、予定記入枠１の左下隅に
４分の１角の次頁の日付表示開口部４が設けられている
ので翌月の予定日が判る。月表示欄３の右上隅の月数欄
７には当月、４分の１角内の月数欄８には翌月の数字が
示されている。色彩にもその月に合致させることが望ま
しい。

【００１６】図４は掲示紙本体Ｄであり、１枚より成
る。その平面図である下部に設けられた頁欄９には１２
頁と記載され、本考案品の最終に綴られるため、上述し
たような日付表示開口部は設けられない１枚の紙である
予定記入枠１の左下隅に４分の１角の小枠を設け、翌月
の日付が記載されてあり、月表示欄３の右上隅の月数欄
７には当月が表示され、４分の１角内の月数欄８には来
年の１月が表示されている。

【００１７】上述した元紙本体Ａの基本的な配置による
枠組が表示されたもの１２枚１組として、更に予定記入
に必要な各欄を配分した掲示紙本体Ｃ、掲示紙本体Ｄを
頁欄の１頁より１２頁までを組み合わすと１年間の当月
と翌月の勤務、行事予定が一目で誰にも判読されるもの
となるのと、一般家庭のカレンダー代用や工事現場の作
業予定表にも利用することが充分可能である本考案品を
提供せんとするものである。

【００１８】

【考案の効果】本考案は上述したような構成となってい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。 イ．当月と翌月の予定欄が設けてあるため、一度に当月
と翌月の予定を把握、確認ができ、管理者にも、又、人
命を預かる看護婦等の業務の機能を円滑にするものであ
る。

【００１９】ロ．翌月の予定欄は日付表示開口部を通し
翌月の紙面に書き入れるので、当月が終わり、破り取っ
ても予定記事はそのまま残り、業務に支障を起こす事態
にならず、人手不足の看護婦の業務に効果があがる。 ハ．この掲示紙は必要に応じて上部の全体を挟持するク
リップ等で止め看護婦詰所等に掛け置き、それぞれの予
定を記入出来るので、個人専用の予定表を所持しなくて
も業務が可能となり、誰でも見れるので業務上のミス発
生を防止出来る。詰所のみならず自宅に掲示して、家族
全員の日常行事の予定表とカレンダー代用に利用出来る
もである。各月毎に色彩を異にし、外観に風景などを入
れると一層効果が上がる。

【図面の簡単な説明】

【図１】元紙本体Ａの平面図である。

【図２】掲示紙本体Ｂの平面図である。

【図３】掲示紙本体Ｃの平面図である。

【図４】掲示紙本体Ｄの平面図である。

【図５】掲示紙本体Ｂと掲示紙本体Ｃを重ね合わせた平
面図である。

【図６】掲示紙本体Ｃの平面図である。

【符号の説明】

Ａ 元紙本体 Ｂ 掲示紙本体 Ｃ 掲示紙本体 Ｄ 掲示紙本体 １ 予定記入枠 ２ 曜日欄 ３ 月表示欄 ４ 日付表示開口部 ４Ａ 日付表示開口部 ５ 日付欄 ６ 翌月の日付欄 ６Ａ 当月の日付欄 ７ 月数欄 ８ 月数欄 ９ 頁欄 １０ 頁数

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適合する厚さと紙質による平面視長方形
   状より成る元紙本体Ａの表面には正方形状の予定記入枠
   １が横方向に７区分と縦方向に６段に配設され、上部の
   余白には適当な形状の曜日欄２と月表示欄３を設けた元
   紙本体Ａにおいて、下記条件を具備する掲示紙本体Ｂ、
   ６枚、掲示紙本体Ｃ、５枚、掲示紙本体Ｄ、１枚とから
   成ることを特徴とする病院専用の月別予定掲示紙。 イ．上記の掲示紙本体Ｂ、６枚のそれぞれ下部に設けら
   れた頁欄９には１頁、３頁、５頁、７頁、９頁、１１頁
   と分けて記載され、予定記入枠１の右上隅には４分の１
   角より成る次頁の日付表示開口部４が設けられ、左下隅
   には当月の日付欄５と上部の四角形の月表示欄３の右上
   隅の４分の１角内に翌月、下には当月が記載されている
   こと。 ロ．上記の掲示紙本体Ｃ、５枚の下部に設けられた頁欄
   ９には２頁、４頁、６頁、８頁、１０頁と分けて記載さ
   れ、予定記入枠１の左下隅に４分の１の次頁の日付表示
   開口部４Ａが設けられ、右上隅には当月の日付欄５と上
   部の四角形の月表示欄３の右上隅の月数欄には当月を、
   ４分の１角内の月数欄８には翌月が記載されているこ
   と。 ハ．上記の掲示紙本体Ｄは１枚にして、下部に設けられ
   た頁欄９には１２頁とし、予定記入枠１の右上隅には当
   月の日付欄と左下隅に４分の１の小枠を設け、翌月の日
   付が記載されており、月表示欄３の右上隅の月数欄７に
   は当月を、４分の１角内の月数欄８には来年の１月が記
   載されていること。