JPH0737889Y2 - システム手帳用のダイアリー補助用紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案はダイアリー補助用紙に係り、詳しくは６穴用
バインダーのシステム手帳に用いられる手帳用紙のう
ち、ダイアリー手帳用紙に補助的に用いられるダイアリ
ー補助用紙に関する。

（ロ）従来の技術 システム手帳は．現在、広く普及しており、比較的多量
の手帳用紙を加除式に綴り込み整理しておくことが可能
であるから、多数の情報を区分けして集約することによ
り情報管理に役立てることができる。

近時、多くの業務に従事する人がシステム手帳を利用し
ており、情報の整理に対応できる種々の記載欄を設けた
システム手帳用紙が設計され市販されている。

この考案のダイアリー補助用紙も例外ではなく、多量の
情報に関連して発生する行事、予定、約束等とそれらの
経過及び結果を記入するために用いられるダイアリー用
紙に併用される情報整理用の用紙であり、ダイアリー用
紙だけでは記入スペースが不十分であるか又は前記多量
に発生する情報を有効に利用するため整理し記入してお
くために補助的に使用される用紙として新たに開発され
た手帳用紙である。

第１図は従来の６穴用バインダー爪を有するシステム手
帳に用いられるダイアリー用紙の例である。

第１図は、例として４日分の記入欄を有する２枚のダイ
アリー用紙（Ａ）、（Ｂ）を見開き状態に綴り込んだ状
態を示す。

両ダイアリー用紙（Ａ）、（Ｂ）は夫々６穴のバインダ
ー孔（30）を有し、４日分の記入欄（31a），（31b）が
縦方向に段落的に枠線（33a），（33b）により区画して
設けられ、前記記入欄の左端に、日付，曜日の表示（32
a），（32b）、最上の記入欄の欄外左上に、月別の表示
（34）を有し、ダイアリー用紙（Ｂ）においては最上の
記入欄の欄外右上に、年度の表示（35）を有する。

前記４日分の記入欄を区画する枠線（33a），（33b）の
下端には、該枠線に沿って経時を示す時間目盛（36）
（図の例では午前８時から午前０時まで）が１時間間隔
で表示されている。

前記例示のダイアリー用紙は、例えば、記入欄（31
a），（31b）に経時的に行事、予定、約束等を記入し、
それらの経過、情況、結果等を記入して用いられる。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 前記従来のダイアリー用紙（Ａ）、（Ｂ）は、記入欄が
４日分設けられているから、記入欄を比較的広く利用で
きるが（７日分の記入欄が設けられているダイアリー用
紙の記入欄は極めて狭い）、時間目盛（36）の１時間間
隔の幅が極めて狭く設けられているため、経時的に行
事、予定、約束等を記入して行くと、これら記入事項で
一杯となり、経過、情況、結果等を纒めて記入する余地
が残されていないのが普通である。

このため、ダイアリー用紙（Ａ），（Ｂ）に補助紙片を
貼付するか、又は前記ダイアリー用紙（Ａ），（Ｂ）間
に補助紙片を挟み込むことにより記入欄の補充がなされ
ているが、その都度補助紙片を使用するのは不便であ
り、又補助紙片が脱落、紛失するおそれがあり、従来の
ダイアリー用紙だけでは情報の整理に充分活用できない
という欠点がある。

この考案は、前記従来のダイアリー用紙を有効に活用で
きるダイアリー補助用紙を提供することにより、前記従
来のダイアリー用紙に存する欠点を排除することを目的
とする。

（ニ）問題点を解決するための手段 この考案は前記目的を達成するため、ダイアリー用紙
（Ａ），（Ｂ）と同等の構成を有するダイアリー用紙間
に綴り込み補助用紙として使用でき、しかも綴り込まれ
た前記補助用紙は、その使用上、前記ダイアリー用紙
（Ａ），（Ｂ）のいずれの用紙上に重合しても前記ダイ
アリー用紙に表示された、日付、曜日の表示、月別の表
示及び年度の表示を隠蔽しない構成のダイアリー補助用
紙とした。

〔作用〕

この考案のダイアリー補助用紙（１）を従来の前記ダイ
アリー用紙（Ａ），（Ｂ）間に綴り込んで用いると、ダ
イアリー用紙（Ａ）とダイアリー補助用紙（１）の表側
（第２図（Ａ））との見開き状態（第４図参照）におい
て、ダイアリー用紙（Ｂ）の年度の表示（35）が隠蔽さ
れず、ダイアリー用紙（Ａ）の記入欄が倍増し、前記見
開き状態から前記ダイアリー用紙上に重合して閉じた状
態（第３図参照）において、日付、曜日の表示（32a）
と月別の表示（34）がダイアリー補助用紙（１）により
隠蔽されることなく表示され、ダイアリー補助用紙
（１）の裏側（第２図（Ｂ））を日付、曜日の表示（32
a）と月別の表示（34）に対応して使用することが可能
であり、この際、日付、曜日記入欄（3a）に対応する日
付、曜日が確認的に記入され、記入欄は更に倍増する。

次に、前記ダイアリー補助用紙（１）の前記裏側（第２
図（Ｂ））をダイアリー用紙（Ａ）の補助用紙として使
用しない場合は、ダイアリー用紙（Ｂ）との見開き状態
（第３図参照）でダイアリー用紙（Ｂ）の補助用紙とし
て使用され、この際、ダイアリー補助用紙（１）の日
付、曜日記入欄（3b）に、ダイアリー用紙（Ｂ）に対応
する日付、曜日が確認的に記入され、これによりダイア
リー用紙（Ｂ）の記入欄が倍増する。

表示欄（6a），（6b）は、ダイアリー補助用紙の使用目
的に応じて、情報の整理項目を記入する欄として使用さ
れ、ダイアリー補助用紙の両面を４日分として使用する
場合は、更に情報の整理を細分化でき管理に役立てるこ
とができる。

〔実施例〕

以下、この考案の詳細を図に示す実施例に従い説明す
る。

第２図（Ａ），（Ｂ）はこの考案の一実施例を示すダイ
アリー補助用紙（１）である。

以下、説明の便宜上、４日分の記入欄が区画して設けら
れたバイブルサイズの６穴用システム手帳に用いられる
従来のダイアリー用紙（第１図（Ａ），（Ｂ）参照）に
併用されるダイアリー補助用紙（１）について説明す
る。

第２図（Ａ）はダイアリー補助用紙（１）の表側を示
し、第２図（Ｂ）は裏側を示す。

ダイアリー補助用紙（１）は４日分の記入欄（2a），
（2b）と、日付、曜日記入欄（3a），（3b）と、切欠窓
部（４）と見出欄（6a），（6b）とよりなる。（７）は
６穴用のバインダー孔である。

４日分の記入欄（2a），（2b）は枠線（8a），（8b）に
より囲まれた余白を区画線（9a），（9b）で区画して設
けられ、前記従来のダイアリー用紙の４日分の記入欄と
同一幅に設計されている。日付、曜日記入欄（3a），
（3b）は前記記入欄（2a），（2b）の左上隅に小さく区
画して夫々設けられている。切欠窓部（４）はダイアリ
ー補助用紙（１）のバインダー孔（７）を有しない側の
肩部を切欠いで設けられている。見出欄（6a），（6b）
は前記切欠窓部（４）を切欠いで形成された段部（５）
に枠線（10a），（10b）により囲み設けられている。

ダイアリー補助用紙（１）の横幅は、第１図に示すダイ
アリー用紙（Ａ），（Ｂ）より狭い幅に設計されてお
り、前記ダイアリー用紙（Ａ）上に重合して綴り込んだ
際、第３図に示す通り、日付、曜日の表示（32a）を隠
蔽しない幅を有し、切欠窓部（４）は、前記ダイアリー
用紙（Ａ），（Ｂ）のいずれに重合しても月別表示（3
4）と年度表示（35）を隠蔽しない程度に切欠いで設け
られている（第３図、第４図参照）。

前記ダイアリー補助用紙（１）は７日分の記入欄を有す
るダイアリー用紙の補助用紙として設計することが可能
である。

この考案のダイアリー補助用紙（１）は、従来のダイア
リー用紙（Ａ），（Ｂ）に綴り込んで用いられる。

ダイアリー補助用紙（１）の使用方法は、ダイアリー補
助用紙（１）の表側のみをダイアリー用紙（Ａ）とのペ
アで使用（第４図参照）してもよく、またダイアリー補
助用紙（１）の裏側も同時に使用（第３図参照）するよ
うにしてもよい。

ダイアリー補助用紙（１）の表側のみを使用する場合
は、ダイアリー用紙（Ａ）の時間目盛（36）に行事、予
定、約束等の事項のみを経時的に記入しておき、前記行
事等の経過、情況、結果等をダイアリー補助用紙（１）
に整理して記入するようにする。

この際、ダイアリー用紙（Ａ）との関連を明確にするた
め、日付、曜日記入欄（3a）に対応する日付、曜日が記
入される。見出欄（6a）は「メモ」、「経過」、「結
果」等、前記行事等と関連づけて後日情報管理に役立つ
適切な見出を記入する欄として使用される。

ダイアリー補助用紙（１）の裏面も同時に使用する場合
は、前記見出欄（6b）が活用され、前記見出欄（6a）に
記入される見出の内容を小分けして、より具体的な見出
を記入して用いることができ、記入欄（2a）の内容をよ
り詳細に別けて記入するか、若しくは記入欄（2a）では
記入できない事項が記入されていることを示す適切な表
示を記入する欄として使用される。記入欄（2b）及び日
付、曜日記入欄（3b）の使用方法は、記入欄（2a）及び
日付、曜日記入欄（3a）と同じである。

次に、第３図に示す通り、ダイアリー補助用紙（１）の
裏面をダイアリー用紙（Ｂ）のペアとして使用すること
もできる。この際、日付、曜日記入欄（3b）は、ダイア
リー用紙（Ｂ）の日付、曜日の表示欄（32b）に対応す
る日付、曜日を確認的に記入する欄として使用される。
記入欄（2b）及び見出欄（6b）の使用方法は、記入欄
（2a）及び見出欄（6a）と同じである。

ダイアリー補助用紙（１）は、前記使用例に限られず、
必要に応じ複数枚をダイアリー用紙（Ａ），（Ｂ）間に
綴り込んで用いることが可能であり、記入欄の増加に伴
う見出欄の活用により、情報をより細分化して集約し、
整理することが可能である。

更に、ダイアリー補助用紙（１）の使用が増大し、シス
テム手帳に収納しておくことが不便になった時は、ダイ
アリー補助用紙（１）のみをバインダーから外し、別に
用意されたダイアリー補助用紙綴（図示せず）に綴り込
み、保管することが可能である。日付、曜日又は見出等
がダイアリー補助用紙に記入されているので順序よく綴
整される。

（ホ）効果 この考案のダイアリー補助用紙によると、ダイアリー用
紙と併用することにより、ダイアリー用紙の記入欄の不
足が解消されると共に、ダイアリー用紙の日付、曜日の
表示、月別表示及び年度表示を隠蔽することなく、ダイ
アリー用紙の日付、曜日と対応させてダイアリー補助用
紙の記入欄に記入して行くことが可能であり、見出欄の
活用により、ダイアリー用紙の記入欄に記入された行事
等の経過、情況、結果等を分類整理し、情報管理に役立
てることができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のダイアリー用紙の説明図、第２図（Ａ）
はこの考案のダイアリー補助用紙の表側を示す表面図、
第２図（Ｂ）は第２図（Ａ）の裏側を示す裏面図、第３
図及び第４図はこの考案のダイアリー補助用紙の使用例
を示す図である。 １……ダイアリー補助用紙 2a,2b……記入欄 3a,3b……日付，曜日記入欄 ４……切欠窓部 6a,6b……見出欄 ７……バインダー孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】６穴用バインダー爪を有するシステム手帳
   用紙のうち、１日分の記入欄が段落的に複数区画して設
   けられ、記入欄の左端部に夫々日付、曜日が表示され、
   最上の記入欄の欄外左上に月別表示が設けられているか
   又は前記記入欄の右上に年度の表示が設けられている従
   来のダイアリー用紙に併用されるダイアリー補助用紙で
   あって、 １日分の記入欄が段落的に複数区画して設けられ、最上
   の記入欄の欄外にはバインダー孔を有しない側の肩部に
   切欠窓部と、該切欠窓部により形成される段部に見出欄
   が設けられてなり、前記記入欄は前記従来のダイアリー
   用紙の記入欄と同数及び同一幅を以て区画して設けら
   れ、前記記入欄の左上隅に区画して設けられた日付、曜
   日記入を有し、前記従来のダイアリー用紙に重合して綴
   り込んだ状態において、前記ダイアリー用紙の日付、曜
   日を隠蔽しない横幅を有し、前記切欠窓部は前記ダイア
   リー用紙の月別表示又は年度表示を隠蔽しない程度に切
   欠いで設けられ、表側と裏側は同一に構成されているこ
   とを特徴とするシステム手帳用のダイアリー補助用紙。