JPH088834A - 光通信用光外部変調器とそれを用いた双方向光通信システム - Google Patents

光通信用光外部変調器とそれを用いた双方向光通信システム

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JPH088834A
JPH088834A JP6155362A JP15536294A JPH088834A JP H088834 A JPH088834 A JP H088834A JP 6155362 A JP6155362 A JP 6155362A JP 15536294 A JP15536294 A JP 15536294A JP H088834 A JPH088834 A JP H088834A
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JP
Japan
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optical
external modulator
polarization
light
transmission line
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Application number
JP6155362A
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English (en)
Inventor
Matsue Murata
松枝 村田
Toshiya Higami
俊哉 樋上
Takezou Sugimura
竹三 杉村
Shoichi Negami
昭一 根上
Shigeaki Nishikawa
重昭 西川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光外部変調器に入射される光の偏波状態を調
節しなくとも入射光を偏波面変調できる光外部変調器と
それを用いた双方向光通信システムを提供する。 【構成】 本発明の光外部変調器は,光伝送路7に応力
を印加すると光の偏波状態が変調信号に応じて変化する
偏波面変調部11と,光伝送路7中を伝搬する光のX成
分とY成分との位相差を(2m−1)*π/4(mは正
の整数)だけ変化させる位相変化部8と,伝搬してきた
光を反射させる反射部20をこの順序で含んでなる。本
発明の双方向光通信システムは,親局に光源31と上り
信号用受信器36aを有し,子局に親局から発信された
下り信号を受信する下り信号用受信器36bと上り信号
発信部70を設け、上り信号発信部70に請求項1乃至
請求項12記載のいずれかの光外部変調器を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光伝送路中を伝搬する光
を変調する光外部変調器と,その光外部変調器を用いた
双方向光通信システムに関するものである.
【0002】
【従来の技術】現在開発されている双方向光通信システ
ムには各種のものがある。その一つとして例えば,親局
側において,半導体レーザ素子又は発光ダイオード等の
光源への印加電流を変化させて出力光を直接変調して下
り信号を送り出し,それを子局側において光ファイバの
湾曲部から漏光させて検出し,また子局側からは例え
ば,光外部変調器などを用いて光ファイバ中を伝搬する
光に外部から変調をかけて上り信号を伝送するものがあ
る。
【0003】また,親局の光源と受信器とを光合波器で
1本の光ファイバに接続し,親局から伝搬されてきた下
り信号を子局側の光分岐器で等分岐し,分岐された下り
信号のうち一方をフォトダイオード(PD:下り信号用
の受信器)に送り、他方を上り信号用送信器に送るよう
にした一心双方向光通信方法もある。
【0004】この一心双方向光通信方法の例としては図
30に示す様なものがある。これは親局の光源(LD)
31と受信器(PD)36aを光合波器41で1本の光
ファイバ60に接続し,親局から伝搬されてきた下り信
号を子局側の光分岐器41で等分配し,一方の下り信号
をフォトダイオード(PD)36bにより受信し,他方
の下り信号を弾性振動子43を通して反射板20で全反
射させ,その反射光を弾性振動子43で変調して上り信
号として伝送するものである。この一心双方向光通信方
法は’94電子情報通信学会春季大会で報告されてい
る。
【0005】光伝送路中を伝搬する光に外部から信号を
印加して光を間接的に変調する前記の光外部変調器とし
ては,例えば特願平3−196291号の光外部変調器
が提案されている。これは図27に示す様に石英ガラス
からなる基体1の一方の面に薄膜型の下部電極2,圧電
膜3,上部電極4がこの順序で積層されて薄膜型圧電素
子部5が形成され,下部電極2と上部電極4に圧電膜3
を駆動するための変調信号を導入するリード10a,1
0bが接続され,更に,図27(b)に示されるように
基体1の他方の面のうち前記圧電膜3の真下の位置にシ
ングルモード光ファイバ17が配置され,このシングル
モード光ファイバ17の所望長の部分が同光ファイバ1
7のクラッドの固有音響インピーダンス(音波の伝搬媒
質の密度と音速の積をいう)と近接した固有音響インピ
ーダンスを有する被覆材9で被覆されて基体1に固定さ
れてなるものである。
【0006】また,従来の光外部変調器としては図28
に示すように,上部電極4の上にシングルモード光ファ
イバ17が配置され,このシングルモード光ファイバ1
7の外周が同光ファイバ17のクラッドの固有音響イン
ピーダンスと近接した固有音響インピーダンスを有する
被覆材9で被覆されて基体1に固定され,下部電極2と
上部電極4に圧電膜3を駆動するための変調信号を導入
するリード線10a,10bが接続された構造のものも
ある。
【0007】これらの光外部変調器では駆動電源からリ
ード線10a,10b間に所定周波数の変調信号を印加
すると圧電膜3から周期的に弾性波が生じ,その応力が
基体1を介してシングルモード光ファイバ17に印加さ
れて,シングルモード光ファイバ17の内部屈折率分布
が生じて通過光の偏波状態が変化する。
【0008】これらの光外部変調器はシングルモード光
ファイバ17と変調部(基体1及び薄膜型圧電素子部
5)とが一体構造になった光ファイバ型であるため,シ
ングルモード光ファイバと変調部との接続に伴う挿入損
失がないことが特徴である。
【0009】これらの光外部変調器の変調特性は例えば
図29の測定系で測定することができる。図29のレー
ザダイオード(LD)等の光源31から生した光は入射
光の偏波状態を最適にする偏光子32を通って光外部変
調器33に入力される。この光外部変調器33には駆動
電源34から所定周波数の変調信号が印加され,この変
調信号によりシングルモード光ファイバ7内を伝搬する
光の偏波状態が変化して偏波面変調される。この光は検
光子35において強度変調に変換され、その後のO/E
(光電気変換器)36において電気信号に変換される。
この電気信号をスペクトラムアナライザ39,オシロス
コープ37等で観察し,測定することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
この種の光外部変調器では,それに入射された光が応力
印加方向に対して水平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線
偏波の場合は,入射される光を全く偏波面変調すること
ができないという問題点がある。しかし実際の光通信シ
ステムでは光外部変調器に入射される光の偏波状態は常
に変化している。このため従来の光外部変調器33を使
用する場合は,その直前に配置された偏光子32で出力
状態をモニタしながら,特に応力印加方向に対して水平
若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波の光を入射しない
ように偏波状態を調節する必要があった。しかし,実際
の使用時に光外部変調器33に入射される光の偏波状態
を常時調節するためには大がかりなシステムが必要にな
り、容易なことではない。このため偏波依存性がこの種
の光外部変調器を実用化する上で大きな問題となってい
た。
【0011】この偏波依存の問題は前記した一心双方向
光通信システムに使用される弾性振動子(図30の4
3)による変調方法においても同様であった。
【0012】本発明の目的は上記のような諸問題を解決
するため,光外部変調器に入射される光の偏波状態を調
節しなくとも入射光を偏波面変調することができる光外
部変調器と、それを用いた一心双方向光通信システムを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
光通信用光外部変調器は図1に示すように、光伝送路7
に応力を印加すると光の偏波状態が変調信号に応じて変
化する偏波面変調部11と,光伝送路7中を伝搬する光
のX成分とY成分との位相差を(2m−1)*π/4
(mは正の整数)だけ変化させる位相変化部8と,伝搬
してきた光を反射させる反射部20をこの順序で含んで
なるものである。
【0014】本発明のうち請求項2の光通信用光外部変
調器は図3に示すように、前記偏波面変調部11が,基
体1の表裏面のうち一方の面に下部電極2,圧電膜3,
上部電極4が順次積層された薄膜型圧電素子部5が設け
られ,同基体1の表裏面の任意の面内で且つ前記薄膜型
圧電素子部5の上若しくは下に光伝送路7が配置され,
前記下部電極2と上部電極4との間に変調信号を印加し
て圧電膜3を駆動すると光伝送路7に応力が印加されて
光の偏波状態が変調信号に応じて変化するようにしたも
のである。
【0015】本発明のうち請求項3の光通信用光外部変
調器は図4に示すように、前記偏波面変調部11が,圧
電基板に下部電極と上部電極が設けられたバルク状圧電
素子60の任意の面上に光伝送路7が配置され、前記両
電極の間に変調信号を印加して圧電基板を駆動すると光
伝送路7に応力が印加されて光の偏波状態が変調信号に
応じて変化するようにしたものである。
【0016】本発明のうち請求項4の光通信用光外部変
調器は図4に示すように、前記位相変化部8として1/
8波長板28が使用され、同1/8波長板28がその主
軸が光伝送路7へ印加する応力印加方向に対して45度
の角度に保持されて配置されてなるものである。
【0017】本発明のうち請求項5の光通信用光外部変
調器は図11に示すように、前記位相変化部8として異
方性光導波路18が使用され、同異方性光導波路18が
その主軸が光伝送路7へ印加する応力の方向に対して4
5度の角度に保持されて配置され,且つ異方性光導波路
18の長さがその中を伝搬する光のX成分とY成分の位
相差が(2m−1)*π/4(mは正の整数)だけずれ
るように設定されてなるものである。
【0018】本発明のうち請求項6の光通信用光外部変
調器は図14〜図16に示すように、前記位相変化部8
として偏波面保存光ファイバ38が使用され、同偏波面
保存光ファイバ38の主軸が光伝送路7へ印加する応力
の方向に対して45度の角度に保持されて配置され,且
つ偏波面保存光ファイバ38の長さがその中で保存され
るX成分,Y成分の位相差が(2m−1)*π/4(m
は正の整数)だけずれるように設定されてなるものであ
る。
【0019】本発明のうち請求項7の光通信用光外部変
調器は図17,図18に示すように前記位相変化部8と
してシングルモード光ファイバ48が使用され,同シン
グルモード光ファイバ48がその中を伝搬する光のX成
分,Y成分の位相差が(2m−1)*π/4(mは正の
整数)だけずれる曲率のループに形成されてなるものだ
る。
【0020】本発明のうち請求項8の光通信用光外部変
調器は図3〜図5に示すように前記反射部20に反射鏡
30が使用されてなるものである。
【0021】本発明のうち請求項9の光通信用光外部変
調器は図6に示すように前記反射部20に反射膜40が
使用されてなるものである。
【0022】本発明のうち請求項10の光通信用光外部
変調器は図26に示すように前記反射部20に半透鏡5
0が使用されてなるものである。
【0023】本発明のうち請求項11の光通信用光外部
変調器は図7,8,9,10,12,15,16,18
に示すように,前記光伝送路7としてシングルモード光
ファイバ17が使用されるものである。
【0024】本発明のうち請求項12の光通信用光外部
変調器は図1〜図6に示すように,前記光伝送路7とし
て光導波路12が使用されてなるものである。
【0025】本発明のうち請求項13の双方向光通信シ
ステムは図22〜図26に示すように,親局に光源31
と上り信号用受信器36aを有し,子局に親局から発信
された下り信号を受信する下り信号用受信器36bと上
り信号発信用として請求項1乃至請求項11記載のいず
れかの光外部変調器60を有するものである。
【0026】
【作用】本発明の光外部変調器の作用を図2の模式図に
基づいて説明する。本発明の光外部変調器では図2の領
域7bを短くして(約1cm)、その区間において位相
差が変化しないようにしてある。この図2の光外部変調
器における光の偏波状態は次の様になる。
【0027】図2の偏波面変調部11に図2の様に,
応力印加方向に対して水平若しくは垂直な偏光軸を持つ
直線偏波が左から入射した場合,その光は伝搬する光の
位相差を(2m−1)*π/4(mは正の整数)だけ変
化させる位相変化部8を通過することにより図2の様
に楕円偏波に変換され,反射部20で反射される。この
とき光の位相差が変化することはない。反射波は再び位
相変化部8を通過することにより更に(2m−1)*π
/4(mは正の整数)だけ位相差がずれて円偏波に変化
し,偏波面変調部11の光伝送路7にその右側から入射
されるときには図2の様に必ず円偏波となる。
【0028】図2の偏波面変調部11に図2の円偏波
が左から入射した場合は,偏波状態は位相変化部8を伝
搬する間に位相差が(2m−1)*π/4(mは正の整
数)だけずれて図2の様に楕円偏波に変換され,それ
が反射部20で反射される。反射波は再び位相変化部8
に入射し,更に(2m−1)*π/4(mは正の整数)
だけ位相差がずれて,偏波面変調部11に右から入射す
るときには図2の様に応力印加方向に対して水平若し
くは垂直な偏光軸を持つ直線偏波となる。
【0029】その他の場合は,偏波面変調部11に左か
ら入射する光と右から入射する光の偏波状態は上記以外
の直線偏波,若しくは楕円偏波である。
【0030】全ての偏波状態のうち偏波面変調がかから
ないのは応力印加方向に対して水平若しくは垂直な偏光
軸を持つ直線偏波の状態の時であるが,本発明の光外部
変調器においては前記のようにどのような偏波状態の光
が入射しても,偏波面変調部11に左から入射した偏波
と右から入射した偏波が同時に応力印加方向に対して水
平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波状態になること
はなく,偏波面変調部11の光伝送路7に左から入射す
る光と右から入射する光のうち,いずれかで伝搬する光
を必ず偏波面変調することができる。従って、従来の光
外部変調器の如く,全く偏波面変調がかからないという
ことはなく、入射光の偏波状態を調節することなく効率
よく偏波面変調がかかる。即ち,入射光の偏波状態に依
存しない偏波無依存型の光外部変調器が実現される。
【0031】また,本発明の双方向光通信システムで
は,子局の上り信号用発信器に本発明の光外部変調器を
配置してあるため,例えば図22において,親局の光源
31から伝搬してくる光を反射部20で反射させ、その
反射光を光変調部8で変調して上り信号を発信すること
ができる。従って,子局に光源を必要とせず,また入射
光の偏波状態に依存しない光通信が可能となる。
【0041】
【実施例1】図3に本発明の光外部変調器の第1の実施
例を示す。図3の光外部変調器は厚さ約1mm,20m
m四方の石英ガラスより成る基体1の一方の面に薄膜型
圧電素子部5が設けられ,基体1のうち薄膜型圧電素子
部5が設けられた面と反対側の面に光伝送路7として幅
約10μm,厚さ約5μmの光導波路12が設けられて
偏波面変調部11が形成されてなる。更に,光導波路1
2の2ヶ所の領域7a,7bの間にスリットが形成さ
れ,このスリット内に光のX成分とY成分の位相差を
(2m−1)*π/4(mは正の整数)だけ変化させる
1/8波長板28が,その主軸を応力印加方向に対して
45度の角度差を保持するように挿入されて位相変化部
8が形成され,また,領域7bの外側に反射鏡30を配
置して光学接着剤により基体1に固定して反射部20を
形成してなる。
【0042】前記の基体1としてはシリコン基板,サフ
ァイア基板等が使用される。前記の1/8波長板28に
は例えば水晶を厚さ約22.5μmに加工したものが使
用される。また,領域7bにおいて光の位相差が変化し
ないように領域7bの長さをできるだけ短く(例えば1
cm以下)してある。
【0043】前記光伝送路7としての光導波路12は,
基体1が石英ガラスの場合にはCVD法を用いてSiO
2 −B23 −GeO2 系のガラス微粒子を石英ガラス
(基板)1の上に堆積させた後,これを透明ガラス化す
ることにより形成できる。また,スピンコーティング
法,デイップコーティング法によりPMMA(ポリメチ
ル・メタクリレート),フォトポリマー等の高分子材料
の誘電体薄膜で形成することもできる。また,高周波ス
パッタ法によりコーニング7059等のガラス薄膜導波
路材を成膜することによっても形成することができる.
【0044】基体1がシリコン基板の場合はシリコン自
身の屈折率が大きいので,基体1が石英ガラスの場合の
ように直接薄膜を堆積して光導波路を形成することがで
きない。そのためシリコン基板の表面を熱酸化させてS
iO2 層を5μm以上形成する必要がある。このSiO
2 層を設けることにより石英ガラスの場合と同様な方法
で光導波路を形成することができる。
【0045】前記の薄膜型圧電素子部5は基体1の上に
下部電極2,圧電膜3,上部電極4がこの順で順次積層
された構造であり,光導波路12中を伝搬する光に印加
する応力の発生源となる。
【0046】前記の上部電極4は例えば真空蒸着法によ
り成膜された厚さ約0.5μmの金(Au)の蒸着膜から
なり,光導波路7の真下に位置するように光導波路7の
長手方向(光の伝搬方向)に使用周波数帯に適合した面
積を持つ矩形状に成膜される。なお,上部電極4はクロ
ム−金(Cr-Au),叉はアルミニウム(Al)で形成しても
構わない。
【0047】前記の圧電膜3は例えばスパッタリング法
により成膜された酸化亜鉛(ZnO)より形成され,膜厚は
約10μmである。この圧電膜3はニオブ酸リチウム
(LiNbO3),ポリフッ化ビニリデン(PVDF),あるい
は,窒化アルミニウム(AlN) 等の圧電材料で形成するこ
ともできる。
【0048】前記の下部電極4は例えば真空蒸着法によ
り成膜された厚さ約0.3μmのアルミニウム(Al)の
蒸着膜からなる。この下部電極はチタン−金(Ti-Au),
又はクロム−金(Cr-Au)で形成することもできる。
【0049】
【実施例2】図4に本発明の光外部変調器の第2の実施
例を示す。図4の光外部変調器は基本構成において図3
の光外部変調器と同じであり、異なるのは図3の薄膜型
圧電素子部5の代わりにバルク状圧電素子60を配置し
たことである。このバルク状圧電素子60には例えば,
厚さ約1mmのPZT等の圧電セラミックスの片面に下
部電極を,他面に上部電極を備えたものが使用される。
このバルク状圧電素子60の任意の面には光伝送路7と
して光導波路12が配置され、前記の上下両電極に変調
信号を印加して圧電基板を駆動すると、光導波路12に
応力が印加されて光の偏波状態が変調信号に応じて変化
する偏波面変調部11を構成してある。更に、偏波面変
調部11の光導波路12の側方に1/8波長板28によ
る位相変化部8を設け、その側方に光導波路12を介し
て反射鏡30による反射部20を設けてある。
【0050】
【実施例3】図5に本発明の光外部変調器の第3の実施
例を示す。図5の光外部変調器は基本構成において図4
の光外部変調器と同じであり、異なるのは反射鏡30に
よる反射部20を光導波路12の領域7bの右側端面の
外側に設けたことである。
【0051】
【実施例4】図6に本発明の光外部変調器の第4の実施
例を示す。図5の光外部変調器は基本構成において図3
の光外部変調器と同じであり、異なるのは図3の反射鏡
30の代わりに,1/8波長板28の光伝送方向の後方
端面に金属薄膜(反射膜)40を直接成膜して反射部2
0を形成したことである。この薄膜は例えば真空蒸着法
によりアルミニウム(Al)を蒸着して得られる。
【0052】
【実施例5】図7に本発明の光外部変調器の第5の実施
例を示す。図7の光外部変調器は基本構成において図3
の光外部変調器と同じであり、異なるのは光伝送媒体と
して図3の光導波路12の代わりにシングルモード光フ
ァイバ17を用いたことである。このシングルモード光
ファイバ17は図7(b)に示したように基体1の底面
に形成された半円弧状の収納溝19内に配置され,石英
ガラス粉末の焼成体からなる被覆材(シングルモード光
ファイバ17のクラッドの固有音響インピーダンスと近
接した固有音響インピーダンスの被覆材)9により被覆
されて音響的に基体1に固定されてなる。また、図7で
は反射部20として反射鏡30を使用した。
【0053】
【実施例6】図8に本発明の光外部変調器の第6の実施
例を示す。図8の光外部変調器は基本構成において図7
の光外部変調器と同じであり、異なるのは図8(b)に
示す様に基体1に設けられた収容溝19の形状がV字状
になっていることである。そして、基体1の収容溝19
とシングルモード光ファイバ17の隙間に石英ガラス粉
末の焼成体からなる被覆材9が充填されて音響的に基体
1に接続固定されてなる。また、図8でも反射部20と
して反射鏡30を使用した。
【0054】
【実施例7】図9に本発明の光外部変調器の第7の実施
例を示す。この光外部変調器は基本構成において図7,
図8の実施例と同じであり,異なるのは基体1に収容溝
を設けずにシングルモード光ファイバ17を配置したこ
とである。このシングルモード光ファイバ17は被覆材
を用いて基体1に固定され,固定後に同シングルモード
光ファイバ17の終端に1/8波長板28と反射鏡30
を配置し、それらを光学接着剤により基体1に固定して
位相変化部8と反射部20を形成してなる。
【0055】
【実施例8】図10に本発明の光外部変調器の第8の実
施例を示す。この光外部変調器は基体1の上に形成され
た薄膜型圧電素子部5の真上(同一面)にシングルモー
ド光ファイバ17を設け,同シングルモード光ファイバ
17を被覆材9を用いて薄膜型圧電素子部5の真上に固
定してある。更に、シングルモード光ファイバ17の終
端に1/8波長板28と反射鏡30を配置し、それらを
光学接着剤により基体1に固定して位相変化部8と反射
部20を形成してなる。
【0056】図10の実施例では薄膜型圧電素子部5の
細長の上部電極4の真上(同一面)にシングルモード光
ファイバ17を設けてあるので、その上部電極4には圧
電膜3を駆動するための変調信号を導入するリード線を
取付けるスペースが殆どなくなる。そこで,この実施例
では図10(a)に仮想線で示す様に補助部13を設け
て上部電極4をL字状に形成してリード線を取付けるス
ペースを確保してある。
【0057】
【実施例9】図11に本発明の光外部変調器の第9の実
施例を示す。この光外部変調器は位相変化部8に異方性
導波路18を用いたものであり、厚さ約1mm,20m
m四方の石英ガラスより成る基体1の一方の面に薄膜型
圧電素子部5が設けられ,薄膜型圧電素子部5が設けら
れた面と反対側の面に光伝送路7として幅約10μm,
厚み約5μmの光導波路12が設けられた偏波面変調部
11と反射鏡30との間に,基体としてニオブ酸リチウ
ム(LiNbO3)を用いた異方性導波路18を挿入した構成
となっている。
【0058】異方性導波路18はニオブ酸リチウム(Li
NbO3)の基体に熱拡散法によりチタン(Ti)を拡散さ
せることにより形成することができる。この時,異方性
導波路18の長さLは以下の式で決められる。 L=(2m−1)*(λ/8)/(Δn) m:正の整数 λ:光源の波長 Δn:異方性導波路内の屈折率差
【0059】
【実施例10】図12は本発明の光外部変調器の第10
の実施例である。この光外部変調器は基本構成において
図11の実施例と同じであり,異なるのは光伝送路7と
してシングルモード光ファイバ17を用いたことであ
る。このシングルモード光ファイバ17は図12(b)
に示したように基体1の上に配置され,その一部の外周
が石英ガラス粉末の焼成体からなる被覆材(シングルモ
ード光ファイバ17のクラッドの固有音響インピーダン
スと近接した固有音響インピーダンスの被覆材)9によ
り被覆されて音響的に基体1に固定されてなる。
【0060】
【実施例11】図13は本発明の光外部変調器の第11
の実施例である。この光外部変調器は厚さ約1mm,広
さ20mm四方の石英ガラスより成る基体1の一方の面
に薄膜型圧電素子部5が設けられ,薄膜型圧電素子部5
が設けられた面と反対側の面に光伝送路7として幅約1
0μm,厚さ約5μmの光導波路12が設けられ,同光
導波路12と同一面に電極15が光導波路12をその幅
方向両側から挟む形で配置され,光導波路12の終端面
に反射鏡30による反射部20が配置されてなる。電極
15はそれに電圧を印加することにより光導波路12に
電界をかけ,同光導波路12内に屈折率分布を生じさせ
るためのものである。
【0061】この電極15の長さL(光導波路の長手方
向)は以下の式で決められる。 L=(2m−1)*(λ/8)/(Δn) m:正の整数 λ:光源の波長 Δn:電界による光導波路内に生じるの屈折率差
【0062】
【実施例12】図14は本発明の光外部変調器の第12
の実施例である。この光外部変調器は位相変調部8とし
て偏波保存ファイバ38を使用したものであり、厚さ約
1mm,広さ20mm四方の石英ガラスより成る基体1
の一方の面に薄膜型圧電素子部5が設けられ,薄膜型圧
電素子部5が設けられた面と反対側の面に光伝送路7と
して幅約10μm,厚さ約5μmの光導波路12が設け
られた偏波面変調部11の光導波路12と反射鏡30と
の間に偏波保存ファイバ38を挿入した構成にしてあ
る。このとき,偏波保存ファイバ38はその主軸方向を
応力印加方向に対して45度の角度差を保持するように
配置される。
【0063】
【実施例13】図15は本発明の光外部変調器の第13
の実施例である。この光外部変調器は基本構成において
図14の実施例と同じであり,異なるのは光伝送路7と
してシングルモード光ファイバ17を用いたことであ
る。シングルモード光ファイバ17は図15(b)に示
したように基体1の上に配置され,図示されていない石
英ガラス粉末の焼成体からなる被覆材(シングルモード
光ファイバ17のクラッドの固有音響インピーダンスと
近接した固有音響インピーダンスの被覆材)により被覆
されて音響的に基体1に固定されてなる。また図15の
場合も,位相変調部8として使用される偏波保存ファイ
バ38を図20(b)に示す様にその主軸方向Y1 −Y
2 が応力印加方向に対して45度の角度差に保持される
ように配置してある。
【0064】
【実施例14】図16は本発明の光外部変調器の第14
の実施例である。この光外部変調器は基本構成において
図15の実施例と同じであり,異なるのはシングルモー
ド光ファイバ17を薄膜型圧電素子部5の真上に設置し
たことである。
【0065】
【実施例15】図17は本発明の光外部変調器の第15
の実施例である。この光外部変調器は位相変化部8とし
てシングルモード光ファイバ48をループにしたものを
用いたものである。これは厚さ約1mm,広さ20mm
四方の石英ガラスよりなる基体1の一方の面に薄膜型圧
電素子部5が設けられ,薄膜型圧電素子部5が設けられ
た面と反対側の面に光伝送路7として幅約10μm,厚
さ約5μmの光導波路12が設けられた偏波面変調部1
1と反射鏡30との間にシングルモード光ファイバ48
が接続され,同シングルモード光ファイバ48を伝搬す
る光の2成分の位相差が(2m−1)*π/4(mは正
の整数)だけずれる曲率のループにして位相変化部8と
してなる。
【0066】
【実施例16】図18は本発明の光外部変調器の第15
の実施例である。この光外部変調器は基本構成において
図16の実施例と同じであり,異なるのは光伝送路7と
して光導波路の一つであるシングルモード光ファイバ1
7を用いたことである。前記シングルモード光ファイバ
17は図18(b)に示したように基体1の上に配置さ
れ,石英ガラス粉末の焼成体からなる被覆材(シングル
モード光ファイバ17のクラッドの固有音響インピーダ
ンスと近接した固有音響インピーダンスの被覆材)9に
より被覆されて音響的に基体1に固定されてなる。
【0067】
【1/8波長板2を用いた光外部変調器の動作説明】前
記の各種実施例のうち,実施例1〜8はいずれも位相変
化部8に1/8波長板28を用いた光外部変調器の実施
例である。1/8波長板28を用いたこれら実施例の動
作を図19の光外部変調器に基づいて説明する。ちなみ
に、図19の光外部変調器の構成は図7の光外部変調器
と基本的に同様のものであり,図7における被覆材9を
図示しないものである。また,図19のB2 −C間の長
さは位相差が変化しない長さ(約1cm)にしてある。
この図19の光外部変調器を伝搬する光の偏波状態は次
の様になる。
【0068】図19の区間A−B1 に応力印加方向に対
して図19のように水平若しくは垂直な偏光軸を持つ
直線偏波が図19の左から入射した場合,偏波状態は1
/8波長板28を伝搬する間に位相差がπ/4だけずれ
て図19のように楕円偏波になる。それが反射鏡30
で全反射され,その反射光は再び1/8波長板28を伝
搬して更に位相差がπ/4だけずれ,区間A−B1 に図
19の右から入射するときには図19のように円偏波
となる。
【0069】図19の区間A−B1 にその左から図19
のような円偏波が入射した場合,偏波状態は1/8波
長板28を伝搬する間に位相差がπ/4だけずれて図1
9のように楕円偏波になる。それが反射鏡30で全反
射され,その反射光は再び1/8波長板28を伝搬して
更に位相差がπ/4だけずれ,区間A−B1 に右から入
射するときには図19のように応力印加方向に対して
水平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波となる。
【0070】図19の区間A−B1 に1/8波長板28
の主軸方向に対して水平若しくは垂直な偏光軸を持つ直
線偏波(図19)が図19の左から入射した場合,偏
波状態は1/8波長板28を伝搬する間保存され,反射
鏡30で全反射されて再び1/8波長板28を伝搬する
ときにも偏波状態は保存される。従って区間A−B1
図19の右から入射するときも1/8波長板28の主軸
方向に対して図19のように水平若しくは垂直な偏光
軸を持つ直線偏波となる。
【0071】その他の場合は,図19の区間A−B1
その左から入射する光と右から入射する光の偏波状態
は,上記以外の直線偏波若しくは楕円偏波である。
【0072】全ての偏波状態のうち偏波面変調がかから
ないのは応力印加方向に対して水平若しくは垂直な偏光
軸を持つ直線偏波の状態のときであるが,1/8波長板
28を用いた本発明の光外部変調器においてはどんな偏
波状態の光が入射しても,図19の区間A−B1 に左か
ら入射した偏波と右から入射した偏波が同時に応力印加
方向に対して水平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波
状態になることはない。従って,従来の光外部変調器の
如く全く偏波面変調がかからないということはなく,入
射光の偏波状態を調節することなく効率よく偏波面変調
がかかる。
【0073】
【位相変化部に偏波面保存光ファイバを用いた光外部変
調器の動作説明】前記の各種実施例のうち位相変化部8
に偏波保存光ファイバ38を用いた光外部変調器の動作
を図20,図21に基づいて説明する。図21の光外部
変調器の構成は図14のそれと同様である。図21のシ
ングルモード光ファイバ17と偏波保存光ファイバ38
とは融着器を用いて損失なく接続されている。このと
き,図20(b)の様に偏波保存光ファイバ38の主軸
方向Y1 −Y2 とシングルモード光ファイバ17に印加
される応力印加方向X1 −X2 は45度の角度をなして
いる。
【0074】図21の偏波保存光ファイバ38のA1
B間の長さはファイバ中で保存される光のX成分とY成
分の2成分の位相差が(2m−1)*π/4(mは正の
整数)だけずれるように以下の式で決められる。 A1 −B=(2m−1)*(λ/8)/(Δn) m:正の整数 λ:光源の波長 Δn:偏波保存光ファイバ内の屈折率差
【0075】また,図21の光外部変調器では区間A2
−A1 間の長さを、伝搬する光の偏波状態がその区間A
2 −A1 において変化しない長さ(例えば1cm)にし
てある。この場合の偏波状態は次の様になる。
【0076】図21の区間A3 −A2 に図20(a)に
示す応力印加方向X1 −X2 に対して図20の様に水
平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波が左から入射し
た場合,偏波状態は偏波保存ファイバ38を伝搬する間
に位相差がπ/4だけずれて図21のように楕円偏波
になる。そして反射鏡30で全反射した光は再び偏波保
存ファイバ38を伝搬して更に位相差がπ/4だけず
れ,区間A3 −A2 に右から入射するときは図21の
ように円偏波となる。
【0077】図21の区間A3 −A2 に図21のよう
に円偏波が入射した場合,偏波状態は偏波保存ファイバ
38を伝搬する間に位相差がπ/4だけずれて図21
のように楕円偏波になる。反射鏡30で全反射した光は
再び偏波保存ファイバ38を伝搬して更に位相差がπ/
4だけずれ,区間A3 −A2 に右から入射するときには
図20のように応力印加方向X1 −X2 に対して水平
若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波となる。
【0078】図21の区間A3 −A2 に図21のよう
に偏波保存ファイバ38の主軸方向Y1 −Y2 に対して
水平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波が図21の左
から入射した場合,偏波状態は偏波保存ファイバ38を
伝搬する間保存され,また,反射鏡30で全反射した光
が再び偏波保存ファイバ38を伝搬するときにも偏波状
態は保存される。従って,区間A3 −A2 に右から入射
するときにも図21のように偏波保存ファイバの主軸
方向に対して水平若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波
となる。
【0079】その他の場合は,区間A3 −A2 に左から
入射する光と右から入射する光の偏波状態は上記以外の
直線偏波若しくは楕円偏波である。
【0080】従って、全ての偏波状態のうち偏波面変調
がかからないのは応力印加方向に対して水平若しくは垂
直な偏光軸を持つ直線偏波の状態のときであるが,本発
明のうち位相変化部8に偏波保存光ファイバ38を用い
た光外部変調器においては,どんな偏波状態の光が入射
しても図21の区間A3 −A2 に左から入射した偏波と
右から入射した偏波が同時に応力印加方向に対して水平
若しくは垂直な偏光軸を持つ直線偏波状態になることは
ない。従って,従来の光外部変調器の如く全く偏波面変
調がかからないということはなく,入射光の偏波状態を
調節することなく効率よく偏波面変調がかけられる。
【0081】
【位相変化部に異方向性導波路を用いた光外部変調器の
動作説明】この場合の動作は位相変化部8に1/8波長
板28を用いた光外部変調器の動作と同様である。
【0082】
【位相変化部に電極を用いた光外部変調器の動作説明】
この場合の動作も位相変化部8に1/8波長板28を用
いた光外部変調器の動作と同様である。
【0083】
【本発明の光外部変調器の評価】本発明の光外部変調器
のうち伝搬する光の位相差を(2m−1)*π/4(m
は正の整数)だけ変化させる手段として1/8波長板2
8を用いた光外部変調器を使用して図29の測定系で評
価を行った。図29の光源31には波長1.55μmの
レーザダイオードを使用し,それを駆動する駆動電源3
4として駆動周波数176MHz,印加パワー10dB
mのものを使用し,光外部変調器33の直前に配置した
偏光子32を操作して,入射光の偏波状態が変化したと
きの変調出力をスペクトラムアナライザで測定した。
【0084】従来の光外部変調器では変調出力の最良値
と最悪値の差が20dB以上あったものが,本発明のう
ち1/8波長板28を用いた光外部変調器では3dB以
下となった。この結果から,本発明の光外部変調器は入
射光の偏波状態を調節しなくとも,効率よく偏波面変調
できることが明らかである。
【0085】
【双方向光通信システムの実施例1】図22は本発明の
双方向光通信システムの第1の実施例のブロック図であ
る。この光通信装置は親局側の光源にレーザダイオード
(LD)31を,上り信号用受信器にフォトダイオード
(PD)36aを使用し,これらを溶融型の光カプラ4
1で1本のファイバ17に接続し,子局側において再び
光カプラ41で下り信号用PD36bと上り信号発信部
(本発明の光外部変調器)70とに分岐する構造の一心
双方向光通信装置である。この場合,光外部変調器には
図3〜図5及び図7〜図9のように1/8波長板28と
反射鏡30が使用された光外部変調器が使用される。
【0086】
【双方向光通信システムの実施例2】図23は本発明の
双方向光通信システムの第2の実施例のブロック図であ
る。この双方向光通信システムの基本構造は図22のも
のと同じであり,異なるのは上り信号発信部70とし
て,1/8波長板28の片方の端面にアルミニウムを直
接真空蒸着して反射膜40とした図6の光外部変調器を
使用したことである。
【0087】
【双方向光通信システムの実施例3】図24は本発明の
双方向光通信システムの第3の実施例のブロック図であ
る。この双方向光通信システムの基本構造も図22のも
のと同じであり,異なるのは上り信号発信部70とし
て,位相変化部8に偏波面保存ファイバ38を用いた図
14の光外部変調器を使用したことである。
【0088】
【双方向光通信システムの実施例4】図25は本発明の
双方向光通信システムの第4の実施例のブロック図であ
る。この双方向光通信システムの基本構造も図22のも
のと同じであり,異なるのは上り信号発信部70とし
て,位相変化部8にシングルモードファイバによるルー
プ48を用いた図17の光外部変調器を使用したことで
ある。
【0089】
【双方向光通信システムの実施例5】図26は本発明の
双方向光通信システムの第5の実施例のブロック図であ
る。この双方向光通信システムは親局側の光源にLD3
1を、上り信号用受信器にPD36aを使用し、これら
を溶融型の光カプラ41で1本の光ファイバ17に接続
し、子局側に上り信号発信部70を構成する偏波面変調
部11と1/8波長板28と半透鏡50とをこの順に配
置し,更に半透鏡50の後に下り信号受信用のPD36
bを配置してなる。
【0090】
【発明の効果】本発明の光外部変調器によれば,光外部
変調器に入射される光の偏波状態を調節しなくとも偏波
面変調を印加でき,従来変調器の直前に配置した偏光子
が不必要となり,この種の装置の構築が容易になる。
【0091】本発明の光外部変調器を使用した本発明の
双方向光通信システムによれば,偏波に依存しない通信
が可能となり,また上り信号に親局から発信した光を変
調して伝送することができるので,子局側に光源を必要
とせず,その分だけコストを抑えることが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に用いる光外部変調器の基本構
成の側面図,(b)は同光外部変調器の平面図。
【図2】本発明の光外部変調器の基本動作を説明するた
めの模式図。
【図3】光伝送路に光導波路を,応力印加手段に圧電素
子部を,光変調部に1/8波長板を,反射部に反射鏡を
用いた本発明の光外部変調器であり,(a)は側面図,
(b)は平面図。
【図4】光伝送路に光導波路を,応力印加手段にバルク
状圧電素子を,光変調部に1/8波長板を,反射部に反
射鏡を用いた本発明の光外部変調器の基本構成であり,
(a)は側面図,(b)は平面図。
【図5】図4における反射鏡を光導波路に設けた本発明
の光外部変調器であり,(a)は側面図,(b)は平面
図。
【図6】光伝送路に光導波路を,応力印加手段に薄膜型
圧電素子を,光変調部に1/8波長板を,反射部に反射
膜を用いた本発明の光外部変調器であり,(a)は側面
図,(b)は平面図。
【図7】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部に1/8波長板を,反射部に反
射鏡を用い,光ファイバを配置する収容溝を円弧状にし
た本発明の光外部変調器であり,(a)は側面図,
(b)は正面図。
【図8】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部に1/8波長板を,反射部に反
射鏡を用い,光ファイバを配置する収容溝をV字状にし
た本発明の光外部変調器であり,(a)は側面図,
(b)は正面図。
【図9】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部に1/8波長板を,反射部に反
射鏡を用い,光ファイバを気体の平面上に配置した本発
明の光外部変調器であり,(a)は側面図,(b)は正
面図。
【図10】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄
膜型圧電素子を,光変調部に1/8波長板を,反射部に
反射鏡を用い,光ファイバを圧電素子部の上部電極の上
に配置した本発明の光外部変調器であり,(a)は平面
図,(b)は正面図。
【図11】光伝送路に光導波路を,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部に異方性導波路を,反射部に反
射鏡を用いた本発明の光外部変調器であり,(a)は側
面図,(b)は平面図。
【図12】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄
膜型圧電素子を,光変調部に異方性導波路を,反射部に
反射鏡を用いた本発明の光外部変調器であり,(a)は
側面図,(b)は平面図。
【図13】光伝送路に光導波路を,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部に電極を,反射部に反射鏡を用
いた本発明の光外部変調器であり,(a)は側面図,
(b)は平面図。
【図14】光伝送路に光導波路を,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部に偏波面保存ファイバを,反射
部に反射鏡を用いた本発明の光外部変調器であり,
(a)は側面図,(b)は平面図。
【図15】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄
膜型圧電素子を,光変調部に偏波面保存ファイバを,反
射部に反射鏡を用いた本発明の光外部変調器であり,
(a)は平面図,(b)は側面図。
【図16】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄
膜型圧電素子を,光変調部に偏波面保存ファイバを,反
射部に反射鏡を用い,光ファイバを圧電素子部の上に配
置した本発明の光外部変調器であり,(a)は平面図,
(b)は側面図。
【図17】光伝送路に光導波路を,応力印加手段に薄膜
型圧電素子を,光変調部にループ状にしたシングルモー
ドファイバを,反射部に反射鏡を用いた本発明の光外部
変調器であり,(a)は側面図,(b)は平面図。
【図18】光伝送路に光ファイバを,応力印加手段に薄
膜型圧電素子を,光変調部にループ状にしたシングルモ
ードファイバを,反射部に反射鏡を用いた本発明の光外
部変調器であり,(a)は側面図,(b)は平面図。
【図19】本発明の光外部変調器における1/8波長板
の前後での光の偏波状態を説明するための模式図。
【図20】図15における光外部変調器の偏波保存ファ
イバと応力印加方向との配列関係を示すものであり、
(a)は図15における偏波保存ファイバの左側のシン
グルモード光ファイバの正面図,(b)は偏波保存ファ
イバの主軸方向Y1 −Y2 が応力印加方向に対して45
度の角度差に保持された状態の偏波保存ファイバの正面
図。
【図21】本発明の光外部変調器における偏波面保存フ
ァイバの前後での光の偏波状態を説明するための模式
図。
【図22】1/8波長板と反射鏡を用いた本発明の光外
部変調器を利用した双方向光通信システムのブロック
図。
【図23】1/8波長板と反射膜を用いた本発明の光外
部変調器を利用した双方向光通信システムのブロック
図。
【図24】偏波保存ファイバと反射鏡を用いた本発明の
光外部変調器を利用した双方向光通信システムのブロッ
ク図。
【図25】ループ状のシングルモードファイバと反射鏡
を用いた本発明の光外部変調器を利用した双方向光通信
システムのブロック図。
【図26】1/8反射板と半透鏡を用いた本発明の光外
部変調器を利用した双方向光通信システムのブロック
図。
【図27】従来の光外部変調器の一例を示すもので,
(a)は表面側の斜視図,(b)は裏面側の斜視図。
【図28】従来の光外部変調器の他の例を示す斜視図。
【図29】従来の光外部変調器測定系の説明図。
【図30】従来の双方向光通信システムのブロック図。
【符号の説明】
1は基体 5は薄膜型圧電素子部 7は光伝送路 8は位相変化部 11は偏波面変調部 12は光導波路 15は電極 17はシングルモード光ファイバ 18は異方性導波路 20は反射部 28は1/8波長板 30は反射鏡 38は偏波保持ファイバ 40は反射膜 48はリープ状シングルモードファイバ 60はバルク状圧電素子 70は上り信号発信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/01 (72)発明者 根上 昭一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 西川 重昭 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光伝送路(7)に応力を印加すると光の偏
    波状態が変調信号に応じて変化する偏波面変調部(1
    1)と,光伝送路(7)中を伝搬する光のX成分とY成
    分との位相差を(2m−1)*π/4(mは正の整数)
    だけ変化させる位相変化部(8)と,伝搬してきた光を
    反射させる反射部(20)をこの順序で含むことを特徴
    とする光通信用光外部変調器。
  2. 【請求項2】前記偏波面変調部(11)が,基体(1)
    の表裏面のうち一方の面に下部電極(2),圧電膜
    (3),上部電極(4)が順次積層された薄膜型圧電素
    子部(5)が設けられ,同基体(1)の表裏面の任意の
    面内で且つ前記薄膜型圧電素子部(5)の上若しくは下
    に光伝送路(7)が配置され,前記下部電極(2)と上
    部電極(4)との間に変調信号を印加して圧電膜(3)
    を駆動すると光伝送路(7)に応力が印加されて光の偏
    波状態が変調信号に応じて変化するものであることを特
    徴とする請求項1記載の光通信用光外部変調器。
  3. 【請求項3】前記偏波面変調部(11)が,圧電基板に
    下部電極と上部電極が設けられたバルク状圧電素子(6
    0)の任意の面上に光伝送路(7)が配置され、前記両
    電極の間に変調信号を印加して圧電基板を駆動すると光
    伝送路(7)に応力が印加されて光の偏波状態が変調信
    号に応じて変化するものであることを特徴とする請求項
    1記載の光通信用光外部変調器。
  4. 【請求項4】前記位相変化部(8)として1/8波長板
    (28)が使用され、同1/8波長板(28)がその主
    軸が光伝送路(7)へ印加する応力の方向に対して45
    度の角度に保持されて配置されてなることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3記載のいずれかの光通信用光外部
    変調器。
  5. 【請求項5】前記位相変化部(8)として異方性光導波
    路(18)が使用され、同異方性光導波路(18)がそ
    の主軸が光伝送路(7)へ印加する応力の方向に対して
    45度の角度に保持されて配置され,且つ異方性光導波
    路(18)の長さがその中を伝搬する光のX成分とY成
    分の位相差が(2m−1)*π/4(mは正の整数)だ
    けずれるように設定されてなることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3記載のいずれかの光通信用光外部変調
    器。
  6. 【請求項6】前記位相変化部(8)として偏波面保存光
    ファイバ(38)が使用され、同偏波面保存光ファイバ
    (38)の主軸が光伝送路(7)へ印加する応力の方向
    に対して45度の角度に保持されて配置され,且つ偏波
    面保存光ファイバ(38)の長さがその中で保存される
    X成分,Y成分の位相差が(2m−1)*π/4(mは
    正の整数)だけずれるように設定されてなることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかの光通信用
    光外部変調器。
  7. 【請求項7】前記位相変化部(8)としてシングルモー
    ド光ファイバ(48)が使用され,同シングルモード光
    ファイバ(48)がその中を伝搬する光のX成分,Y成
    分の位相差が(2m−1)*π/4(mは正の整数)だ
    けずれる曲率のループに形成されてなることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3記載のいずれかの光通信用光外
    部変調器。
  8. 【請求項8】前記反射部20に反射鏡30が使用されて
    なることを特徴とする請求項1乃至請求項7記載のいず
    れかの光通信用光外部変調器。
  9. 【請求項9】前記反射部20に反射膜40が使用されて
    なることを特徴とする請求項1乃至請求項7記載のいず
    れかの光通信用光外部変調器。
  10. 【請求項10】前記反射部20に半透鏡50が使用され
    てなることを特徴とする請求項1乃至請求項7記載のい
    ずれかの光通信用光外部変調器。
  11. 【請求項11】前記光伝送路(7)としてシングルモー
    ド光ファイバ(17)が使用されることを特徴とする請
    求項1乃至請求項10記載のいずれかの光通信用光外部
    変調器。
  12. 【請求項12】前記光伝送路(7)として光導波路(1
    2)が使用されることを特徴とする請求項1乃至請求項
    10記載のいずれかの光通信用光外部変調器。
  13. 【請求項13】親局に光源(31)と上り信号用受信器
    (36a)を有し,子局に親局から発信された下り信号
    を受信する下り信号用受信器(36b)と上り信号発信
    部(70)を有し,上り信号発信部(70)が請求項1
    乃至請求項12記載のいずれかの光外部変調器であるこ
    とを特徴とする双方向光通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007252475A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Fujifilm Corp 光断層画像化装置および光断層画像の画質調整方法
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