JPH0887653A - 扉の開閉装置 - Google Patents

扉の開閉装置

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JPH0887653A
JPH0887653A JP22497994A JP22497994A JPH0887653A JP H0887653 A JPH0887653 A JP H0887653A JP 22497994 A JP22497994 A JP 22497994A JP 22497994 A JP22497994 A JP 22497994A JP H0887653 A JPH0887653 A JP H0887653A
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door
handle
shaft
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cam
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Masayuki Nakaya
正行 中家
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば有料トイレの扉に最適であって、硬貨
の投入によって、扉の開閉を許可する扉の開閉装置を提
供する。 【構成】 所定の硬貨を投入すると、この硬貨は、第2
硬貨通路62の途中で止まる。この後、扉の表側の把手
4を回すと、連動レバー44の下端によって、硬貨が押
され、第2硬貨通路の下端が移動する。これにより、第
2硬貨通路の係止片が連結アーム54の突出片54aか
ら外れ、コイルバネ47の弾性力によって、第1把手軸
5の雄型連結カム45が第2把手軸8の雌型連結カム4
6に噛み合う。このため、扉の表側の把手4の回転に伴
い、第1把手軸5と第2把手軸8が回転して、錠ユニッ
ト3のラッチボルトが連動し、扉を開けることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば有料トイレの
扉に適用され、硬貨の投入によって、扉の開閉を許可
し、トイレの使用を可能にする扉の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆トイレの普及に伴い、公衆ト
イレを有料化することが考えられており、既に一部で
は、実施されている。この有料化のために、例えば管理
人が常時居て、トイレの利用者から料金を徴収したり、
あるいは自動販売機の機能を利用して、硬貨の投入によ
り、トイレの使用を許可していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管理人
に任せる場合、人件費が嵩むので、小規模の公衆トイレ
には不適当である。また、自動販売機の機能を利用する
にしても、公衆トイレに適格な機能を持つ装置が提供さ
れておらず、このような装置が望まれていた。
【0004】そこで、この発明の課題は、例えば有料ト
イレの扉に最適であって、硬貨の投入によって、扉の開
閉を許可する扉の開閉装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明の扉の開閉装置は、硬貨が投入されると、
扉の表側の把手による該扉の開閉を許可する開閉許可手
段と、扉の裏側で施錠が行われると、この扉の表側の把
手による該扉の開閉の許可を取り消す許可取消手段とを
備えている。
【0006】また、第2発明の扉の開閉装置において
は、扉の表側の把手に接続された第1把手軸と、扉の裏
側の把手に接続され、この扉の開閉機構に連動する第2
把手軸との間に、これらの把手軸を接続切離する継手カ
ムを介在させ、第1把手軸と第2把手軸が接続されるよ
うに、継手カム用バネによって継手カムを付勢し、継手
カムと、扉の錠機構に連動する錠軸が貫通するスリーブ
カムとを連結アームによって連結し、連結アームを所定
の位置で硬貨通路に引っ掛けて、継手カム用バネの付勢
による継手カムを介しての第1把手軸と第2把手軸の接
続を禁止し、硬貨通路に投入された硬貨が該硬貨通路の
途中で止められ、扉の表側の把手を回して、第1把手軸
を回転させると、この第1把手軸の回転に連動する連動
レバーが硬貨通路の硬貨に当接して、この硬貨通路が移
動し、これにより硬貨通路に引っ掛かっていた連結アー
ムが解放されて、継手カム用バネの付勢による継手カム
を介しての第1把手軸と第2把手軸の接続がなされ、第
1把手軸と共に、第2把手軸が回転して、これに扉の開
閉機構が連動する。
【0007】この第2発明の装置においては、硬貨通路
に引っ掛かっていた連結アームの解放に伴って、スリー
ブカムが移動し、扉を施錠するときに、錠機構に連動す
る錠軸が回転し、この錠軸の回転に伴い、スリーブカム
が元の位置に戻って、連結アームが所定の位置で硬貨通
路に引っ掛かり、継手カム用バネの付勢による継手カム
を介しての第1把手軸と第2把手軸の接続が再び禁止さ
れる。
【0008】また、この第2発明の装置においては、錠
機構に連動する錠軸には、リンク機構を介して表示板が
連結されており、扉の施錠に伴い、錠機構に連動する錠
軸が回転すると、リンク機構は、表示板を移動させて、
硬貨の投入口を閉鎖する。
【0009】
【作用】上記第1発明の装置によれば、開閉許可手段
は、硬貨の投入に応答して、扉の表側の把手による該扉
の開閉を許可するので、硬貨を投入すれば、扉の表側の
把手を操作して、扉を開き、室内に侵入することができ
る。そして、扉の裏側から施錠すれば、他人の侵入を阻
止できる。また、この施錠に応答して、許可取消手段
は、扉の表側の把手による該扉の開閉の許可を取り消す
ので、室内から外に出て、扉を閉めれば、扉の表側の把
手を操作しても、扉を開閉できず、室内に侵入できな
い。つまり、硬貨を再び投入しなければ、室内に侵入で
きない。
【0010】また、上記第2発明の装置によれば、硬貨
を硬貨通路に投入すると、この硬貨が硬貨通路の途中で
止められる。この状態で、扉の表側の把手を回して、第
1把手軸を回転させると、これに連動して、連動レバー
が硬貨に当接し、この硬貨通路が移動される。これによ
り、連結アームが解放されて、継手カム用バネの付勢に
よる継手カムを介しての第1把手軸と第2把手軸の接続
がなされる。第1把手軸と第2把手軸の接続がなされる
と、第1把手軸の回転と共に、第2把手軸が回転して、
これに扉の開閉機構が連動するので、扉を開閉して、室
内に侵入することができる。
【0011】一方、硬貨通路に引っ掛かっていた連結ア
ームの解放に伴って、錠軸が貫通するスリーブカムが移
動する。この後、扉を施錠すれば、他人の侵入を阻止で
きる。また、この扉の施錠に伴い、錠機構に連動する錠
軸が回転して、この錠軸のスリーブカムが元の位置に戻
る。これにより、連結アームが所定の位置で硬貨通路に
引っ掛かり、継手カム用バネの付勢による継手カムを介
しての第1把手軸と第2把手軸の接続が再び禁止され
る。このため、扉の錠を解錠し、室内から外に出て、扉
を閉めれば、扉の表側の把手を操作しても、扉を開閉で
きず、室内に侵入できない。つまり、硬貨を再び投入し
なければ、室内に侵入できない。
【0012】また、扉の施錠に伴い、錠機構に連動する
錠軸が回転すると、リンク機構は、表示板を移動させ
て、硬貨の投入口を閉鎖する。これにより、無駄な硬貨
の投入が防止される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0014】図1は、この発明の扉の開閉装置の一実施
例を側方から見て示し、図2は、この実施例の装置を正
面から見て示している。この実施例では、扉(図示せ
ず)の表側に配設される装置本体1と、扉の裏側に配設
される施錠パネル2と、扉の縁に固定される錠ユニット
3とを備えている。扉の表側の把手4は、第1把手軸5
に接続され、この第1把手軸5が外装ケース6を貫いて
装置本体1に連結されている。また、扉の裏側の把手7
は、第2把手軸8に接続され、この第2把手軸8が施錠
パネル2を貫いて錠ユニット3並びに装置本体1に連結
されている。同様に、扉の裏側の錠つまみ9は、錠軸1
1に接続され、この錠軸11が施錠パネル2を貫いて錠
ユニット3並びに装置本体1に連結されている。
【0015】扉は、一般的な扉であって、その縦の一端
を枢支されて開閉される。錠ユニット3は、枢支されて
いる扉の一端に対向する他端に設けられ、この錠ユニッ
ト3のラッチボルト12とデッドボルト13が扉の枠に
形成されている各嵌合穴に嵌まり込む。
【0016】装置本体1の鍵部14の鍵孔に鍵(図示せ
ず)を挿入し、この鍵を回転させると、この鍵部14の
裏側に接続されているボルト15が回転して、このボル
ト15が図5に示す装置本体1のシャーシ16の雌ねじ
17から抜けるので、外装ケース6を取り外すことがで
きる。
【0017】図3は、錠ユニット3の内部構造を示して
いる。この錠ユニット3では、ラッチレバー21を回転
自在に支持して、このラッチレバー21を大渦巻きバネ
22の一端に接続し、このラッチレバー21を大渦巻き
バネ22によって矢印Aの方向に付勢して、このラッチ
レバー21の上端をラッチガイド柱23に当接させてい
る。ラッチガイド柱23は、ラッチボルト12の長孔1
2aを貫通しており、このラッチボルト12が左右に移
動可能に支持されている。ラッチボルト12の頭部12
bには、小渦巻きバネ25が引っ掛けられ、この小渦巻
きバネ25によって、このラッチボルト12が右方向に
付勢されている。
【0018】ラッチレバー21の四角孔21aには、第
2把手軸8が貫通している。扉の裏側の把手7を手で回
すと、第2把手軸8及びラッチレバー21が回転して、
図4に示すようにラッチレバー21の上端が矢印Aとは
反対の方向に移動し、このラッチレバー21の上端によ
って、ラッチボルト12の突起12cが左方向に押さ
れ、このラッチボルト12が左方向に移動する。これに
より、ラッチボルト12が扉の枠の嵌合穴から外れて、
この扉の開閉が可能になる。
【0019】一方、デッドガイド柱26は、デッドボル
ト13の長孔13aを貫通しており、このデッドボルト
13を左右に移動可能に支持している。このデッドボル
ト13の上端には、2つの凹部13b,13cが形成さ
れており、渦巻きバネ29の一端が右側の凹部13cに
嵌まり込んで、デッドボルト13が左方向に移動してい
る状態を保つ。
【0020】デッドレバー28の四角孔28aには、錠
軸11が貫通しており、扉の裏側の錠つまみ9を手で回
すと、錠軸11及びデッドレバー28が回転して、図4
に示すようにデッドレバー28の上端が矢印Bの方向に
移動し、このデッドレバー28の上端によって、デッド
ボルト13が右方向に押され、このデッドボルト13が
右方向に移動する。このとき、渦巻きバネ29の一端が
デッドボルト13の左側の凹部13bに嵌まり込んで、
デッドボルト13が右方向に移動している状態を保つ。
これにより、デッドボルト13が扉の枠の嵌合穴に嵌ま
り込んで、この扉が施錠される。
【0021】この後、錠つまみ9を逆に回せば、デッド
レバー28の上端が矢印Bとは逆の方向に移動して、デ
ッドボルト13が左方向に移動する。これにより、デッ
ドボルト13が扉の枠の嵌合穴から外れて、この扉の錠
が解錠される。
【0022】したがって、扉の裏側の把手7を手で回す
ことにより、この扉を開閉することができ、また扉の裏
側の錠つまみ9を手で回すことにより、この扉を施錠し
たり、解錠することができる。
【0023】図5は、外装ケース6を外した装置本体1
の状態を正面から見て示し、図6は、同状態を左側から
見て示し、図7は、同状態を右側から見て示している。
さらに、図8は、図7のIに沿って破断して見たときの
概略構成を示し、図9は、図7のIIに沿って破断して見
たときの概略構成を示し、図10は、図7のIII に沿っ
て破断して見たときの概略構成を示している。
【0024】図5乃至図7に示すように、シャーシ16
は、基板31に突設された4本の支柱32によって支持
されている。シャーシ16の上端と、基板31の間に
は、略L字型のL字型金具33が固定されており、この
L字型金具33に、スライド表示板34が上下に移動自
在に取り付けられている。このスライド表示板34は、
上側部分34aと下側部分34bに分割されており、上
側部分34aには、「空き」と記入され、下側部分34
bには、「使用中」と記入されている。ここでは、スラ
イド表示板34が下方に移動しているが、このときに
は、スライド表示板34の上側部分34aが図2に示す
外装ケース6の小窓6aに位置し、これにより上側部分
34aの「空き」が表示される。
【0025】このスライド表示板34の裏面には、ガイ
ド柱35が突設されている。このガイド柱35は、L字
型金具33の長孔33aを貫いており、その後端にリン
グ36が固定され、このリング36にリンク棒37の上
端が連結されている。このリンク棒37の下端は、錠軸
11が貫通する回転体38に連結されている。
【0026】扉の表側の把手4に接続された第1把手軸
5は、把手制限板41を貫通している。この把手制限板
41の一方の端部41aは、コイルバネ42に接続され
ているので、このコイルバネ42によって、把手制限板
41が付勢されて、この把手制限板41の他方の端部4
1bが連動レバー用軸43に当接し、把手4が水平に保
持される。この把手4を時計回りに回転させていくと、
把手制限板41の一方の端部41aが連動レバー用軸4
3に当接し、ここで把手4の回転が制限される。この連
動レバー用軸43には、連動レバー44が回転自在に支
持されている。
【0027】第1把手軸5の端には、雄型連結カム45
が固定されている。第2把手軸8の端には、雌型連結カ
ム46が前後に移動可能に支持されており、この第2把
手軸8に挿入されたコイルバネ47によって、この雌型
連結カム46が前方向に付勢されている。
【0028】第1把手軸5の端には、回転楕円カム48
も固定されている。連動レバー用軸43の連動レバー4
4は、バネ49によって、反時計回りに付勢されてお
り、この連動レバー44の上端が回転楕円カム48に圧
接している。
【0029】錠軸11には、前後に移動可能なスリーブ
カム51が嵌め込まれている。このスリーブカム51の
後側は、半円柱状の凹部が形成されており、この凹部の
後方には、錠軸11に固定されたピン52が位置する。
【0030】連結アーム54は、錠軸11のスリーブカ
ム51から、連結アーム軸53及び第2把手軸8の雌型
連結カム46を経て、L字型金具33のカウンタ55に
至る。この連結アーム54は、下側で二股に分かれ、ス
リーブカム51の両側の溝51aを挟み込んでいる。こ
の二股に分かれた連結アーム54の左右の下端には、外
側に突出する各突出片54aが形成されている。また、
この連結アーム54は、連結アーム軸53の部分で一本
のものとなり、この連結アーム軸53のピン56によっ
て軸支されている。さらに、この連結アーム54は、連
結アーム軸53の上側で二股に分かれ、第2把手軸8の
雌型連結カム46の両側を通り、両側の各ピン57を介
して雌型連結カム46に係合している。また、この連結
アーム54は、雌型連結カム46の上側で一本になり、
その上端が小アーム58を介してカウンタ55の軸に接
続されている。
【0031】L字型金具33の左側には、第1硬貨通路
61が固定され、この第1硬貨通路61の下方に、第2
硬貨通路62が配設されている。
【0032】第1硬貨通路61は、僅かに傾斜してお
り、その左側壁に開口部61aが形成されている。ま
た、この第1硬貨通路61には、揺動片63が揺動自在
に支持されている。
【0033】第2硬貨通路62の両側には、2つの支持
片62aが設けられており、これらの支持片62aをシ
ャーシ16と基板31間に架け渡された軸64が貫通し
て、この第2硬貨通路62が軸支されている。この第2
硬貨通路62は、2つのバネ65によって反時計回りに
付勢されており、その右側壁が連結アーム54の下端の
突出片54aに当接して、この第2硬貨通路62が位置
決めされている。
【0034】第2硬貨通路62の右側壁の下側には、係
止片66が固定されている。連結アーム54の突出片5
4aが係止片66の前端に引っ掛かって、この連結アー
ム54の下側が前方に移動されている。このため、スリ
ーブカム51も前方に移動している。
【0035】また、これに伴い、この連結アーム54が
連結アーム軸53を支点として回転し、この連結アーム
54の上側が後方に移動して、第2把手軸8の雌型連結
カム46が後方に移動されている。このため、第2把手
軸8の雌型連結カム46は、第1把手軸5の雄型連結カ
ム45から離間している。
【0036】基板31には、小柱67が突設されてい
る。この小柱67の先端には、ピン68が設けられ、こ
のピン68が第2硬貨通路62の大孔62bに入ってい
る。また、連動レバー用軸43の連動レバー44の下端
が第2硬貨通路62の小孔62cを臨んでいる。
【0037】連結アーム軸53には、遊動板71と留め
輪72が嵌め込まれている。この連結アーム軸53が通
る遊動板71の孔は、十分に大きく、これにより遊動板
71が遊動自在に支持される。また、この遊動板71の
下側には、十分に大きな長孔71aが形成されており、
この長孔71aを錠軸11が貫通する。さらに、遊動板
71の略中央には、揺動片73が軸支されている。この
揺動片73の上端と留め輪72は、コイルバネ74を介
して連結されており、このコイルバネ74の弾性力によ
って、揺動片73が付勢され、この揺動片73が錠軸1
1のピン52に当接している。また、遊動板71の下端
とスリーブカム51の下端は、コイルバネ78を介して
連結されており、このコイルバネ78の弾性力によっ
て、遊動板71の下側がスリーブカム51の後端に当接
している。
【0038】この状態では、錠軸11のピン52が遊動
板71の長孔71aに嵌まり込んでいるので、このピン
52の回転範囲が制限され、錠軸11の回転範囲も制限
されている。このため、錠ユニット3の錠つまみ9を十
分な角度だけ回せず、施錠することはできない。
【0039】さて、この実施例の扉の開閉装置は、例え
ば有料トイレの扉に適用され、予め定められた硬貨を投
入したときにのみ、このトイレの扉を開けることを許可
して、このトイレの使用可能にする。
【0040】これまでの説明に用いられた図1乃至図1
0には、硬貨を投入する以前の装置が示されている。こ
の状態では、錠ユニット3のラッチボルト12が扉の枠
の嵌合穴に嵌まり込んでいるものの、デッドボルト13
は、この錠ユニット3の内側に引っ込んで、扉の枠の嵌
合穴から外れている。したがって、この扉は、解錠され
ている。しかしながら、図7から明らかなように第1把
手軸5の雄型連結カム45が第2把手軸8の雌型連結カ
ム46から離間して、これらの連結カム45,46が相
互に連結していないので、第1把手軸5の把手4、つま
り扉の表側の把手4を回しても、第1把手軸5だけが回
転して、第2把手軸8が回転せず、錠ユニット3のラッ
チボルト12が連動しない。
【0041】すなわち、扉の表側の把手4を回しても、
錠ユニット3のラッチボルト12が移動しないので、扉
を開けることができない。このため、トイレに入って、
このトイレを使用することができない。
【0042】ここで、所定の硬貨を第1硬貨通路61の
投入口61bに投入すると、この硬貨は、第1硬貨通路
61を通って、この第1硬貨通路61の下端から落下
し、第2硬貨通路62の上端から入って、この第2硬貨
通路62を通る。
【0043】この所定の硬貨よりも大径であったり、厚
い硬貨を第1硬貨通路61の投入口61bに投入しよう
としても、この投入口61bが所定の硬貨を丁度通す大
きさであるため、大き過ぎる硬貨を投入口61bに投入
することはできない。
【0044】また、第1硬貨通路61が傾斜しており、
この第1硬貨通路61の開口部61aの高さが所定の硬
貨の径よりも僅かに下回る。このため、所定の硬貨より
も小径の硬貨を投入口61bに投入すると、この小径の
硬貨は、第1硬貨通路61を傾斜しつつ滑走し、揺動片
63に引っ掛かって、開口部61aから弾き出されてし
まう。
【0045】したがって、所定の硬貨よりも大径や小径
であったり、厚い他の硬貨を使用することができない。
【0046】図6から明らかなように、所定の硬貨75
は、第2硬貨通路62の途中で、小柱67のピン68に
引っ掛かって、ここに止まる。このとき、連動レバー用
軸43の連動レバー44の下端が硬貨75に対向する。
【0047】この後、扉の表側の把手4を回すと、図1
1乃至図14に示すような動作が行われる。
【0048】この把手4の回転に伴い、第1把手軸5が
回転し、連動レバー用軸43の連動レバー44の上端が
第1把手軸5の回転楕円カム48に押されて、この連動
レバー44が時計回りに回転する。これに伴い、連動レ
バー44の下端によって、硬貨75が押され、この硬貨
75を支持している第2硬貨通路62が回転し、この第
2硬貨通路62の下端が外側に移動する。これにより、
第2硬貨通路62の係止片66が連結アーム54の突出
片54aから外れる。この突出片54aが係止片66か
ら外れると、この連結アーム54の下側の後方への移動
と、この連結アーム54の上側の前方への移動が可能に
なるためにコイルバネ47の弾性力によって、錠軸11
のスリーブカム51が後方に移動されるとともに、第2
把手軸8の雌型連結カム46が前方向に移動される。こ
の結果、スリーブカム51の後側の凹部に、錠軸11の
ピン52が入り込む。また、第1把手軸5の雄型連結カ
ム45が第2把手軸8の雌型連結カム46に噛み合う。
【0049】スリーブカム51の後側の凹部に、錠軸1
1のピン52が入り込むと、このピン52が遊動板71
の長孔71aから外れるので、コイルバネ74の弾性力
によって、揺動片73が回転し、この揺動片73によっ
て、遊動板71の長孔71aの上側が塞がれる。
【0050】また、雄型連結カム45が雌型連結カム4
6に噛み合えば、扉の表側の把手4の回転に伴い、第1
把手軸5だけでなく、第2把手軸8も回転して、錠ユニ
ット3のラッチボルト12が連動する。
【0051】すなわち、扉の表側の把手4を回して、錠
ユニット3のラッチボルト12を移動させて、このラッ
チボルト12を扉の枠の嵌合穴から外し、扉を開けるこ
とができる。これにより、トイレに入って、このトイレ
を使用することができる。
【0052】この後、この把手4を放すと、把手制限板
41のコイルバネ42と、錠ユニット3の大渦巻きバネ
22によって、第1把手軸5と第2把手軸8が元の位置
に戻り、連動レバー用軸43の連動レバー44も元の位
置に戻る。このとき、この連動レバー44の下端に当接
していた硬貨75が第2硬貨通路62から落下する。こ
の硬貨75は、図1及び図2に示した外装ケース6の内
側のポケット(図示せず)に貯められる。
【0053】次に、トイレに入って、扉を閉め、この扉
の裏側の錠つまみ9を回すと、図15乃至図17に示す
ような動作が行われる。
【0054】この錠つまみ9の回転に伴い、錠軸11が
回転して、錠ユニット3のデッドボルト13が移動し、
このデッドボルト13が扉の枠の嵌合穴に入る。これに
より、この扉が施錠される。
【0055】また、錠軸11の回転により、スリーブカ
ム51の後側の凹部に入り込んだピン52も回転する。
図11乃至図14に示したように、この錠軸11のピン
52が遊動板71の長孔71aから外れ、揺動片73に
よって、遊動板71の長孔71aの上側が塞がれている
ので、錠軸11のピン52の回転範囲が制限されず、こ
のピン52は、揺動片73の上を滑って、十分に回転す
る。
【0056】このピン52は、このスリーブカム51の
後側の凹部の縁に摺接して、このスリーブカム51を前
方に押し出す。これに伴い、連結アーム54の下側が前
方に移動し、この連結アーム54の下端の突出片54a
が第2硬貨通路62の係止片66の前方に出るので、各
バネ65によって反時計回りに付勢されている第2硬貨
通路62が回転して、この第2硬貨通路62が元に位置
に戻り、この連結アーム54の突出片54aが係止片6
6の前端に引っ掛かる。
【0057】これに伴い、連結アーム54の上側が後方
に移動して、第2把手軸8の雌型連結カム46が後方に
移動され、第1把手軸5の雄型連結カム45が第2把手
軸8の雌型連結カム46から離間する。この結果、扉の
表側の把手4を回しても、錠ユニット3のラッチボルト
12が移動しなくなり、この扉を開けることができなく
なる。
【0058】また、この連結アーム54の上側の後方の
移動に伴い、カウンタ55の軸に接続された小アーム5
8が所定の角度だけ回転して、このカウンタ55の計数
値が歩進される。このカウンタ55の計数値は、トイレ
の使用回数を表し、トイレの管理に利用される。
【0059】さらに、錠軸11の回転体38が回転する
ので、リンク棒37が押し上げられ、このリンク棒37
の上端に連結されているスライド表示板34が上方に移
動する。これにより、スライド表示板34の下側部分3
4bが図2に示す外装ケース6の小窓6aに位置して、
この下側部分34bの「使用中」が表示される。
【0060】また、このスライド表示板34によって、
第1硬貨通路61の投入口61bが塞がれるので、硬貨
の投入が禁止される。
【0061】次に、トイレを使用した後、扉の裏側の錠
つまみ9を逆に回して、この扉を解錠する。
【0062】この錠つまみ9を逆回転させると、錠軸1
1が逆回転して、錠ユニット3のデッドボルト13が移
動し、このデッドボルト13が扉の枠の嵌合穴から外れ
て、この扉が解錠される。
【0063】また、錠軸11の逆回転に伴い、この錠軸
11のピン52が遊動板71の揺動片73に当接して、
この揺動片73が回転し、遊動板71の長孔71aの上
側が開いて、この錠軸11のピン52が長孔71aに嵌
まり込む。これにより、錠軸11の回転範囲が制限さ
れ、錠ユニット3の錠つまみ9を十分な角度だけ回せ
ず、施錠することができなくなる。したがって、所定の
硬貨を投入してから、施錠と解錠を一回だけ行うことが
できる。
【0064】さらに、錠軸11の回転体38が逆回転す
るので、リンク棒37が引き下げられて、スライド表示
板34が元の位置に戻り、図2に示す外装ケース6の小
窓6aには、このスライド表示板34の上側部分34a
の「空き」が表示される。
【0065】また、このスライド表示板34が元の位置
に戻るので、第1硬貨通路61の投入口61bが開放さ
れ、硬貨を投入できるようになる。
【0066】引き続いて、扉の裏側の把手7を回して、
錠ユニット3のラッチボルト12を移動させ、このラッ
チボルト12を扉の枠の嵌合穴から外して、扉を開き、
トイレから出る。この後、扉を閉めれば、最初の状態に
戻り、所定の硬貨を再び投入しなければ、扉を開けて、
トイレを使用することはできない。
【0067】このように実施例の装置では、所定の硬貨
を投入すれば、扉の表側の把手4を回して、この扉を開
くことが可能になる。この扉を開いて、トイレに入り、
施錠すると、扉の表側の把手4による該扉の開閉が禁止
される。また、この施錠に伴い、トイレの使用中が表示
される。このトイレから出るときに、扉を解錠して、こ
の扉を閉めておけば、表側の把手4による扉の開閉が既
に禁止されているので、所定の硬貨を再び投入しなれ
ば、この扉を開くことができない。
【0068】この実施例の装置は、電力を必要としない
ので、既存のトイレへの適用が簡単であって、かつどの
ような場所のトレイにも適用できる。また、この装置
は、トイレだけでなく、シャワー室、更衣室等に適用し
ても構わない。
【0069】なお、外装ケース6の内側のポケットに貯
められた硬貨を取り出すには、先に述べたように装置本
体1の鍵部14の鍵孔に鍵(図示せず)を挿入し、この
鍵を回転させれば、外装ケース6を外すことができる。
【0070】また、非常時には、硬貨を投入しなくて
も、扉の表側の把手4を回して、この扉を開くことがで
きる。このために、まず外装ケース6を取り外して、図
5に示すような状態にする。この状態で、所定の工具を
用いて、錠軸11に固定されているリング76を回転さ
せると、このリング76に回転自在に支持されている2
本のアーム77が左右外側に飛び出す。これらのアーム
77は、シャーシ16の各スリット16aを貫通してお
り、これらのアーム77の一方の端が第2硬貨通路62
の下端を外側に移動させる。これにより、第2硬貨通路
62の係止片66が連結アーム54の突出片54aから
外れ、第1把手軸5の雄型連結カム45が第2把手軸8
の雌型連結カム46に噛み合い、扉の表側の把手4の回
転に伴い、第1把手軸5と第2把手軸8が回転して、錠
ユニット3のラッチボルト12が連動し、このラッチボ
ルト12が扉の枠の嵌合穴から外れる。
【0071】
【効果】以上説明したように、この発明の扉の開閉装置
によれば、硬貨を投入すれば、扉の表側の把手を操作し
て、扉を開き、室内に侵入することができる。そして、
扉の裏側から施錠すれば、他人の侵入を阻止できる。ま
た、この施錠に応答して、扉の表側の把手による該扉の
開閉の許可が取り消されるので、室内から外に出て、扉
を閉めれば、扉の表側の把手を操作しても、扉を開閉で
きず、室内に侵入できない。つまり、硬貨を再び投入し
なければ、室内に侵入できない。
【0072】このような扉の開閉装置は、例えば有料ト
イレに最適であって、この他にも、有料シャワー、有料
更衣室等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の扉の開閉装置の一実施例を側方から
見て示す図
【図2】この実施例の装置を正面から見て示す図
【図3】この実施例の装置における錠ユニットの内部構
造を示す図
【図4】図3の錠ユニットの動作を示す図
【図5】この実施例の装置における本体装置を正面から
見て示す図
【図6】図5の本体装置を左側から見て示す図
【図7】図5の本体装置を右側から見て示す図
【図8】図7のIに沿って破断して見たときの概略図
【図9】図7のIIに沿って破断して見たときの概略図
【図10】図7のIII に沿って破断して見たときの概略
【図11】この実施例の装置における本体装置の動作を
示す図
【図12】図11のIに沿って破断して見たときの概略
【図13】図11のIIに沿って破断して見たときの概略
【図14】図11のIII に沿って破断して見たときの概
略図
【図15】この実施例の装置における本体装置の動作を
示す図
【図16】図15のIに沿って破断して見たときの概略
【図17】図15のIIに沿って破断して見たときの概略
【符号の説明】
1 装置本体 3 錠ユニット 4,7 把手 5 第1把手軸 8 第2把手軸 9 錠つまみ 11 錠軸 12 ラッチボルト 13 デッドボルト 34 スライド表示板 37 リンク棒 38 回転体 44 連動レバー 45 雄型連結カム 46 雌型連結カム 48 回転楕円カム 51 スリーブカム 54 連結アーム 61 第1硬貨通路 62 第2硬貨通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が投入されると、扉の表側の把手に
    よる該扉の開閉を許可する開閉許可手段と、 扉の裏側で施錠が行われると、この扉の表側の把手によ
    る該扉の開閉の許可を取り消す許可取消手段とを備える
    扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 扉の表側の把手に接続された第1把手軸
    と、扉の裏側の把手に接続され、この扉の開閉機構に連
    動する第2把手軸との間に、これらの把手軸を接続切離
    する継手カムを介在させ、 第1把手軸と第2把手軸が接続されるように、継手カム
    用バネによって継手カムを付勢し、 継手カムと、扉の錠機構に連動する錠軸が貫通するスリ
    ーブカムとを連結アームによって連結し、 連結アームを所定の位置で硬貨通路に引っ掛けて、継手
    カム用バネの付勢による継手カムを介しての第1把手軸
    と第2把手軸の接続を禁止し、 硬貨通路に投入された硬貨が該硬貨通路の途中で止めら
    れ、扉の表側の把手を回して、第1把手軸を回転させる
    と、この第1把手軸の回転に連動する連動レバーが硬貨
    通路の硬貨に当接して、この硬貨通路が移動し、これに
    より硬貨通路に引っ掛かっていた連結アームが解放され
    て、継手カム用バネの付勢による継手カムを介しての第
    1把手軸と第2把手軸の接続がなされ、第1把手軸と共
    に、第2把手軸が回転して、これに扉の開閉機構が連動
    する扉の開閉装置。
  3. 【請求項3】 硬貨通路に引っ掛かっていた連結アーム
    の解放に伴って、スリーブカムが移動し、 扉を施錠するときに、錠機構に連動する錠軸が回転し、
    この錠軸の回転に伴い、スリーブカムが元の位置に戻っ
    て、連結アームが所定の位置で硬貨通路に引っ掛かり、
    継手カム用バネの付勢による継手カムを介しての第1把
    手軸と第2把手軸の接続が再び禁止される請求項2に記
    載の扉の開閉装置。
  4. 【請求項4】 錠機構に連動する錠軸には、リンク機構
    を介して表示板が連結されており、 扉の施錠に伴い、錠機構に連動する錠軸が回転すると、
    リンク機構は、表示板を移動させて、硬貨の投入口を閉
    鎖する請求項2に記載の扉の開閉装置。
JP22497994A 1994-09-20 1994-09-20 扉の開閉装置 Pending JPH0887653A (ja)

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JP22497994A JPH0887653A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 扉の開閉装置

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JPH0887653A true JPH0887653A (ja) 1996-04-02

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ID=16822205

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3043963U (ja) * 1996-08-20 1997-12-12 勝 大越 コイン式トイレ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5712092B2 (ja) * 1978-08-29 1982-03-09

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