JPH0887050A - リユーザブル電池及びリユーザブル電池の充電機能を備 えた機器 - Google Patents

リユーザブル電池及びリユーザブル電池の充電機能を備 えた機器

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JPH0887050A
JPH0887050A JP22355894A JP22355894A JPH0887050A JP H0887050 A JPH0887050 A JP H0887050A JP 22355894 A JP22355894 A JP 22355894A JP 22355894 A JP22355894 A JP 22355894A JP H0887050 A JPH0887050 A JP H0887050A
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JP
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battery
reusable
charging
camera
reusable battery
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Application number
JP22355894A
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English (en)
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Akita Namioka
顕太 波岡
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リチウム1次電池等のリユーザブル電池と既存
の電池の双方を使用することができ、且つ既存の電池は
充電できず、リユーザブル電池のみを安全に充電するこ
とができるようにする。 【構成】リユーザブル電池50は、その外形形状が筒状
の既存の電池と同一に形成され、その側面に電極50B
が形成され、下端の電極が絶縁されている。このリユー
ザブル電池の充電機能を備えた機器(カメラ40)は、
リユーザブル電池50又は既存の電池が収納される電池
室52が設けられ、この電池室52には、電池の上端及
び下端に接続される接続端子52A,52Dと、リユー
ザブル電池50の側面の電極50Bにそれぞれ接続され
る接続端子52B,52Cが設けられている。接続端子
52A,52C,52Dは負荷90に接続され、接続端
子52A,52Bは充電手段60に接続されている。こ
れにより、リユーザブル電池50と既存の電池の双方を
使用することができ、且つ充電手段60はリユーザブル
電池50のみを充電することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリユーザブル電池及びリ
ユーザブル電池の充電機能を備えた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウム2次電池をカメラ電源と
して使用し、このリチウム2次電池を太陽電池によって
充電するようにしたカメラが提案されている(特開昭6
3−91641号公報)。また、カメラを保護するカメ
ラケースに太陽電池を設け、この太陽電池によってカメ
ラケースに収納されたカメラ内の2次電池(実施例では
ニカド電池、銀電池等)を携帯時に充電できるようにし
た太陽電池付カメラケースが提案されていいる(実開昭
56−79126号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯性が要
求され且つストロボ等の大電力を必要とするカメラに
は、いわゆるリチウム電池が好適であるとされている。
上述した特開昭63−91641号公報には、リチウム
電池と太陽電池との組合せカメラに応用する例が記載さ
れているが、太陽電池はカメラに装着できる種類の寸法
では発生する電力が極めて微弱であり、一方、リチウム
電池として充電可能なリチウム2次電池を使用すると、
リチウム2次電池は漏れ電流が大きく、太陽電池で発生
する程度の電力では充電することができないという問題
がある。
【0004】一方、リチウム1次電池は漏れ電流は極め
て小さいが、リチウム1次電池を充電すると、破裂や発
火に至る事故が発生したりして極めて危険である。これ
は正極活物質である電解二酸化マンガンの酸化還元の可
逆性が低いことにも起因しているが、特にリチウム(ま
たはその合金)が充電されると、デンドライトという突
起物が形成され、それが極めて危険であるからである。
従って、リチウム1次電池は、従来充電は不可能とされ
ている。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、特殊な接続端子を有している機器のみ使用する
ことでき、且つ一定条件下で充電が可能なリチウム1次
電池等のリユーザブル電池を提供することを目的とす
る。また、本発明は上記リユーザブル電池と既存の電池
の双方を使用することができ、且つ既存の電池は充電で
きず、リユーザブル電池のみを安全に充電することがで
きるリユーザブル電池の充電機能を備えた機器を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、上端及び下端にそれぞれ極性の異なる電極
を有する筒状の既存の電池と同一の外径形状を有し、そ
の側面に電極を形成するとともに、上端及び下端の電極
のうち前記側面の電極と極性が同じ電極を絶縁してリユ
ーザブル電池を構成したことを特徴としている。
【0007】また、上記リユーザブル電池又は既存の電
池が収納される電池室と、前記電池室に収納されたリユ
ーザブル電池又は既存の電池から電源が供給される負荷
と、前記電池室に収納されたリユーザブル電池を充電す
る充電手段と、前記電池室に収納される電池の上端及び
下端に接続される第1及び第2の接続端子と、前記電池
室に収納される前記リユーザブル電池の側面の電極にそ
れぞれ接続される第3及び第4の接続端子と、前記第
1、第2及び第3の接続端子を前記負荷に接続する第1
の接続回路と、前記第1、第2の接続端子のうち前記第
4の接続端子と極性が異なる接続端子及び前記第4の接
続端子を前記充電手段に接続する第2の接続回路と、を
備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明に係るリユーザブル電池は、その外形形
状を筒状の既存の電池と同一とし、その側面に電極を形
成し、更に上端及び下端の電極のうち側面の電極と極性
が同じ電極を絶縁するようにしたため、側面の端子と接
続できる接続端子を有する特殊の機器のみ使用すること
ができる。このようにリユーザブル電池の使用できる機
器を特定することにより、リユーザブル電池の残量の管
理が可能になる。
【0009】また、本発明に係るリユーザブル電池の充
電機能を備えた機器は、上記リユーザブル電池又は既存
の電池が収納される電池室が設けられ、この電池室には
4つの接続端子、即ち、電池室に収納される電池の上端
及び下端に接続される第1及び第2の接続端子と、リユ
ーザブル電池の側面の電極にそれぞれ接続される第3及
び第4の接続端子が設けられている。第1、第2及び第
3の接続端子は、第1の接続回路を介して機器の負荷に
接続され、前記第1、第2の接続端子のうち前記第4の
接続端子と極性が異なる接続端子及び第4の接続端子
は、第2の接続回路を介して充電手段に接続されてい
る。これにより、電池室に収納されるリユーザブル電池
又は既存の電池の双方を使用すること(負荷に電源を供
給すること)ができ、且つ充電手段はリユーザブル電池
のみを充電することができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るリユーザ
ブル電池及びリユーザブル電池の充電機能を備えた機器
の好ましい実施例を詳説する。図1はリユーザブル電池
の充電機能を備えた機器(本実施例ではカメラ)を収納
する充電用カメラケースの一実施例を示す側面図であ
り、カメラを収納し且つ蓋が開いている状態に関して示
している。また、図2は上記充電用カメラケースの平面
図であり、蓋が閉じている状態に関して示している。
【0011】これらの図面に示すように、充電用カメラ
ケースは、主としてケース本体10と、蓋20と、太陽
電池30とから構成されている。ケース本体10及び蓋
10は、アルミニウム等の金属あるいは遮光性をもった
プラスチックによって形成されており、ケース本体10
には、カメラ40を収納するカメラ室12及びリユーザ
ブル電池50等を収納する電池室14が形成されてい
る。また、蓋20には40mm×80mmの大きさの太
陽電池30が配設されている。
【0012】この蓋20は、ケース本体10に対して支
軸22を中心に回動自在に配設され、かつケース本体1
0に対して開放角度が調整自在になっている。これによ
り、太陽電池30を太陽の方向に向けることができるよ
うになっている。ケース本体10の電池室14にはプリ
ント基板16が配設され、このプリント基板16と太陽
電池30とは電気的に接続されている。プリント基板1
6には、電池室14に収納されたリユーザブル電池50
を充電するための充電回路等(図示せず)が搭載され、
また、太陽電池30で発生した電気をカメラ40に供給
するための電源出力端子18、18が設けられている。
【0013】図3は上記電源出力端子の詳細を示す拡大
断面図である。同図に示すように、電源出力端子18、
18の端子ピン18A、18Aは、カメラ室12に向か
って進退自在に配設され、プリント基板16側の端子1
6A、16Aと端子ピン18A、18Aとの間に配設さ
れたコイルばね18B、18Bによってばね付勢されて
いる。
【0014】従って、カメラ40をケース本体10のカ
メラ室12に収納すると、カメラ側の電源入力端子40
A、40Aは端子ピン18A、18Aをばね付勢力に抗
して押し下げる。これにより端子ピン18A、18A
は、カメラ側の電源入力端子40A、40Aに弾性をも
って当接し、電源入力端子40A、40Aと電気的に接
続される。
【0015】さて、ケース本体10のカメラ室12及び
蓋20の内側には、それぞれパッド11A〜11E及び
21が配設されている。これらのパッド11A〜11E
及び21は、弾性をもった断熱材によって形成されてお
り、カメラ40をカメラ室12内に固定するとともに、
ケース本体10及び蓋20の熱がカメラ室12に収納さ
れたカメラ40に伝達されないようにしている。また、
パッド11A〜11E及び21を介してカメラ40とケ
ース本体10及び蓋20との間に一定の空間が形成され
るため、カメラ40の温度上昇が抑制される。
【0016】次に、この充電用カメラケースによって充
電されるリユーザブル電池の詳細について説明する。本
願出願人が出願した特願平5−274595号明細書に
詳述されているように、1次電池の充電は一般には禁止
されている。その理由は、例えば、アルカリ電池では液
漏れしたり、破裂したりすることがあり、また、リチウ
ム電池では破裂や発火に至る事故が発生したりして極め
て危険だからである。これは、正極活物質である電解二
酸化マンガンの酸化還元の可逆性が低いことにも起因し
ているが、特にリチウム(またはその合金)が充電され
ると、デンドライトという突起物が形成され、それが極
めて危険であるからである。
【0017】リチウム1次電池は漏れ電流が極めて小さ
く、未使用期間が比較的長くなるカメラ用の電池として
は好ましいが、リチウム1次電池を充電すると、上述し
たようにデンドライトが形成され、そのリチウム1次電
池が燃え出す等極めて危険であり、リチウム1次電池は
従来充電は不可能とされている。しかしながら、正極活
物質と、軽金属の負極活物質と、非水電解質とを有する
リチウム1次電池等の非水電解質電池(以下、リユーザ
ブル電池という)であっても、一定条件下であれば安全
に充電することができる充電方法を見出した。この充電
方法は、リユーザブル電池の正極活物質の残量がその正
極活物質の容量Cの5〜95%の範囲内にあるときにの
み、2μC〜5mCの時間率電流にて充電する方法であ
る。ここで、上記充電方法は、正極活物質が二酸化マン
ガンであり、負極活物質がリチウムまたはリチウム合金
である、いわゆるリチウム1次電池を充電する場合に好
適である。
【0018】上記リユーザブル電池の正極活物質の残量
が0%近傍に達すると、充電がほとんど不能となり、そ
の正極活物質の残量が100%近傍にある場合、電解質
が分解される恐れがあり、したがって残量が5%〜95
%の範囲内にあることを要件とした。特に、容量Cの1
0〜90%における充電が好ましい。ここで、正極活物
質の容量にだけ着目するのは、一般に軽金属を負極活物
質とするリユーザブル電池では、負極活物質の容量は正
極活物質のそれより充分大きいからである。
【0019】また、充電速度が大きいと、デンドライト
が発生する危険性が増すが、実験結果によると10mC
の時間率充電ではデンドライトの発生はほとんど認めら
れず、20mCの時間率充電ではデンドライトが多少発
生したものがあった。そこで、安全を見込んでデンドラ
イトの発生がほとんど認められなかった10mCの半分
である5mCの時間率充電を上限とした。また、デンド
ライトの発生という観点からは下限は特に定める必要は
ないが、実質的に充電が行われないような低い充電速度
では充電という目的を達しないため、5μCを下限とし
た。上限と同様な理由から、充電速度はとくに10μC
〜1mCの時間率が好ましく、さらに20μC〜0.5
mCの時間率が最も好ましい。
【0020】正極活物質として、二酸化マンガンが好ま
しいが、特に電解により合成された二酸化マンガンや化
学的に合成された二酸化マンガンが好ましい。電解二酸
化マンガンは硫酸マンガン、炭酸マンガン、硝酸マンガ
ン、燐酸マンガン、酢酸マンガン、弗化マンガン、塩化
マンガン、奥化マンガン、沃化マンガンの酸性水溶液を
電解酸化することにより二酸化マンガンを合成する。そ
の中でも、硫酸マンガン、或いは塩化マンガンを用いる
ことが好ましい。得られた二酸化マンガンは中性硫酸マ
ンガンの沸騰溶液に過マンガン酸アルカリ溶液を添加し
て得られる。
【0021】正極活物質の平均粒子サイズは特に限定さ
れないが、0.03〜50μmが好ましい。BET法に
より求めた粒子の裏面積は1〜100m2 /gが好まし
い。所定の粒子サイズや裏面積にするには、公知の粉砕
機や分級機を使用することができる。例えば、乳鉢、ボ
ールミル、振動ボールミル、衛生ボールミル、旋回気流
型ジェットミルなどを挙げることができる。
【0022】負極活物質として使用できる材料として
は、リチウム金属、リチウム合金(リチウムと合金をつ
くる金属ならなんでもよいが、特にAl、Mn、Sn、
Mg、Cd、Inが好ましい。なかでもAlを含む合金
を用いることが好ましい。電極合剤には、導電剤や結着
剤やフィラーなどを添加することができる。導電剤は、
構成された電池において、化学変化を起こさない電子導
電性材料であれば何でもよい。通常天然黒鉛(鱗状黒
鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛、カーボン
ブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、
炭素繊維や金属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀(特
開昭63−148554号公報)など)粉、金属繊維な
どの導電性材料を1種またはこれらの混合物として含ま
せることができる。黒鉛とアセチレンブラックの併用が
特に好ましい。
【0023】その添加量は、特に限定されないが、1〜
50重量%が好ましく、特に2〜30重量%が好まし
い。結着剤としては、多糖類、熱可塑性樹脂及びゴム弾
性を有するポリマーの一種またはこれらの混合物を用い
ることができる。好ましい例としては、でんぷん、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシブロビルセルロース、再生セルロース、ジアセチ
ルセルロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルビロリ
ドン、ポリテトラフリオロエチレン、ポリ弗化ビニリデ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロビ
レン−ジェンターポリマー(EPDM)、スルホン化E
PDM、スチレンブタジェンゴム、ポリプタジェン、フ
ッ素ゴム、ポリアクリル酸およびポリエチレンオキシド
を挙げることができる。その結着剤の添加量は、特に限
定されないが、1−50重量%が好ましく、特に2〜3
0重量%が好ましい。
【0024】フィラーは、構成された電池において、化
学変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いるこ
とができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
のオレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が用
いられる。フィラーの添加量は特に限定されないが、0
〜30重量%が好ましい。非水電解質は、一般に、溶媒
と、その溶媒に溶解するリチウム塩(アニオンとリチウ
ムカチオン)とから構成されている。溶媒としては、プ
ロピレンカーポネート、エチレンカーポネート、プチレ
ンカーポネート、ジメチルカーポネート、ジエチルカー
ポネート、γ−プチロラクトン、ギ酸メチル、酢酸メチ
ル、1、2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、
2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシ
ド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルポ
ルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリウ、ニトロメ
タン、エチルモノグライム、リン酸トアリエステル、ト
リトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、3
−メチル−2−オキサゾリジノン、プロビレンカーポネ
ート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、エチルエーテ
ル、1,3−プロパンサルトンなどの非フロトン性有機
溶媒を挙げることができ、これらの一種または二種以上
を混合して使用する。これらの溶媒に溶解するリチウム
塩野カチオンとしては、例えばCl04 −、BF4 −P
6 −、CF3 SO3 −、CF3 CO2 −AsF6 −、
SbF6 −、(CF3 CO2 )2N−、低級脂肪族カル
ボン酸イオン(特開昭60−41773号公報)、Al
Cl4 −、Cl−、Br−、Br−、I−(特開昭60
−247265号公報)を挙げることができ、これらの
一種または二種以上を使用することができる。なかで
も、プロビレンカーポネートおよび/またはプチレンカ
ーポネートと1、2−ジメトキシエタンおよび/あるい
はジエチルカーポネートの混合液にLlCF3 SO3
LiCl04 、LiBF4 および/あるいはLiPF6
を含む電解質が好ましい。
【0025】これら電解質を電池内に添加する量は、特
に限定されないが、正極活物資や負極活物資の量や電池
のサイズによって必要量用いることができる。溶媒の体
積比率は、特に限定されないが、プロビレンカーポネー
トおよび/またはプチレンカーポネート対1、2−ジメ
トキシエタンの混合液の場合、0.4/0.6〜0.6
/0.4が好ましい。
【0026】支持電解質の濃度は、特に限定されない
が、電解液1リットル当たり0.2〜3モルが好まし
い。また、電解液の他に次のような固体電解質も用いる
ことができる。固体電解質としては、無機固体電解質と
有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質には、L
iの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく知られ
ている。なかでもLi3 N、LiI、Li5 Ni2 、L
3 N−NiI−LiOH、LiSiO4 、LiSiO
4 −LiI−LiOH(特開昭49−81899号公
報)、xLi3 PO4 −(1−x)Li4 SiO4 (特
開昭59−60866号公報)、Li2 SiS3 (特開
昭60−501731号公報)、硫化リン化合物(特開
昭62−82665号公報)などが有効である。
【0027】有機固体電解質では、ポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー(特開昭63−1
35447号公報)、ポリプロビレンオキサイド誘導体
あるいは該誘導体を含むポリマー、イオン解離基を含む
ポリマー(特開昭62−254302号公報、特開昭6
2−254303号公報、特開昭63−193954号
公報)、イオン解離基を含むポリマーと上記非プロトン
性電解液の混合物(米国特許番号4,792,504,
米国特許番号4,830,939,特開昭62−223
75号公報、特開昭62−22376号方向、特開昭6
3−22375号公報、特開昭63−22376号公
報、特開平1−95117号公報)、リン酸エステルポ
リマー(特開昭61−256573号公報)、非フロト
ン性極性溶媒を含有させた高分子マトリックス材料(米
国特許番号4,822,70号、米国特許番号4,83
0,939号、特開昭63−239779号公報、特願
平2−30318号公報、特願平2−78531号公
報)が有効である。さらに、ポリアクリロニトリルを電
解液に添加する方法もある(特開昭62−278774
号公報)。また無機と有機固体電解質を併用する方法
(特開昭60−1768号公報)も知られている。
【0028】セパレーターとしては、大きなイオン透過
度を持ち、所定の機械的強度をもち、絶縁性の薄膜が用
いられる。耐有機溶剤性と疎水性からポリプロピレンあ
るいはポリエチレンなどのオレフィン系ポリマーあるい
はガラス繊維などから作られたシートや不織布が用いら
れる。セパレーターの孔径は、一般に電池用として用い
られる範囲が用いられる。例えば、0.01〜10μm
が用いられる。セパレーターの厚みは、一般に電池用の
範囲で用いられる。例えば、5〜300μmが用いられ
る。
【0029】電極活物質の集電体としては、構成された
電池において化学変化を起さない電子伝導体であれば何
でもよい。例えば、正極には、材料としてステンレス
鋼、ニッケル、アルミニウム、チタン、焼成炭素などの
他に、アルミニウムやステンレス鋼の表面にカーボン、
ニッケル、チタンあるいは銀を処理させたもの、負極に
は、材料としてステンレス鋼、ニッケル、銅、チタン、
アルミニウム、焼成炭素などの他に、鋼やステンレス鋼
の表面にカーボン、ニッケル、チタンあるいは銀を処理
させたもの)などが用いられる。これらの材料の表面を
酸化することも用いられる。形状は、フォイルの他、フ
ィルム、シート、ネット、パンチされたもの、ラス体、
多孔質体、発泡体、繊維群の成形体などが用いられる。
特に正極ではチタン、ステンレス鋼のネット、パンチが
好ましい。厚みは、特に限定されないが、1〜50μm
のものが用いられる。
【0030】図4は上記リユーザブル電池の外観図であ
る。同図に示すように、このリユーザブル電池50は、
例えばCR−123Aタイプの外径形状を有し、その上
端に正の電極50Aが形成され、側面に負の電極50B
が形成されている。尚、リユーザブル電池50の下端5
0Cは絶縁されている。上記電極構成により、このリユ
ーザブル電池50は、正の電極50A及び負の電極50
Bと接続される端子を有する機器(本実施例では、カメ
ラ)のみ使用することができる。これは、リユーザブル
電池50の正極活物質の残量を正確に監視する必要があ
るからであり、この監視機能をもった機器のみ使用でき
る。
【0031】次に、図1及び図2に示した充電用カメラ
ケースに収納されるカメラについて詳述する。図5は上
記カメラの一実施例を示す要部ブロック図である。この
カメラ40は、上記リユーザブル電池50と既存の電池
の双方を使用することができ、且つリユーザブル電池5
0のみ充電することができる充電装置を有している。
【0032】図5に示すようにカメラ40の充電装置
は、主としてリユーザブル電池50を収納する電池室5
2、充電エネルギー管理部60、中央処理装置(CP
U)70及び消費エネルギー管理部80から構成されて
いる。電池室52には、4つの接続端子52A〜52D
が設けらており、接続端子52Aは充電エネルギー管理
部60及び消費エネルギー管理部80に接続され、接続
端子52Bは充電エネルギー管理部60に接続され、接
続端子52C及び52Dは消費エネルギー管理部80に
接続されている。
【0033】さて、カメラ40内のリユーザブル電池5
0を充電する場合には、カメラ40を充電用カメラケー
スに収納する(図1参照)。そして、好ましくは、この
充電用カメラケースを窓際に置き、窓越しの太陽光が充
電用カメラケースに設けた太陽電池30に入射できるよ
うにする。また、太陽光が太陽電池30に略垂直に入射
するように蓋20の角度を調整する。
【0034】太陽電池30に光が照射されると微弱な電
流が発生する。その電流は、図5に示すように逆流防止
用ダイオード31及び電源出力端子18を介して充電エ
ネルギー管理部60に入力され、充電エネルギー管理部
60ではその電流による電力が蓄積される。その充電エ
ネルギー管理部60に蓄積された電力は、CPU70で
モニタされる。またCPU70では、後述するようにし
て充電エネルギー管理部60からリユーザブル電池50
に電力が移動される回数がモニタされ、更にCPU70
では後述する消費エネルギー管理部80を経由する電力
もモニタされる。充電エネルギー管理部60に所定の電
力が蓄積され、かつCPU70によりリユーザブル電池
50の残量が5〜95%以内にあることがモニタされる
と、充電エネルギー管理部60に蓄積された電力がリユ
ーザブル電池50に移送され、これによりリユーザブル
電池50が充電される。この電力の移送にあたっては、
リユーザブル電池50の正極活物質の容量をCとしたと
き、5mCを越えない電流で行われる。
【0035】リユーザブル電池50にもともと蓄積され
ていた電力、及びその後、充電エネルギー管理部60及
び接続端子52A、52Bを介してリユーザブル電池5
0に充電された電力は、接続端子52A、52C及び消
費エネルギー管理部80を経由して負荷90に供給され
る。この負荷90は、ここではカメラのシャッター回
路、オートフォーカス回路、ストロボ回路等であり、こ
の負荷90ではストロボを使用しない撮影の場合は1シ
ョットあたり2ジュール、ストロボを使用した撮影の場
合は1ショットあたり14ジュールの電力が消費され
る。そこで、CPU70では、ストロボの使用の有無と
ショット数がモニタされ、これによりリユーザブル電池
50から放電された電力量が求められる。
【0036】一方、上述したようにCPU70では充電
エネルギー管理部60からリユーザブル電池50への電
力の移送回数がモニタされ、1回の移送電力量は一定量
であることからリユーザブル電池50に充電された電力
量が求められる。また、リユーザブル電池50の当初の
蓄積電力量(容量C)はもともと既知であるため、CP
U70ではこれからリユーザブル電池50の残量が求め
られる。
【0037】図6は図5に示す実施例の詳細回路図であ
り、図7はそのタイミングチャートである。以下これら
の図を参照して更に詳細に説明する。充電エネルギー管
理部60にはコンデンサ61が備えられており、太陽電
池30で得られた電力はダイオード31を経由してコン
デンサ61に蓄積される。この時S ENABLE信号
はLレベルであり、したがってNPNトランジスタ6
2、さらにPNPトランジスタ63がオフ状態にあり、
太陽電池30で得られた電力がコンデンサ61に蓄積さ
れた結果、コンデンサ61の端子電圧がリユーザブル電
池50の端子電圧を上まわったとしてもコンデンサ61
からリユーザブル電池50への電力の自由な移動は阻止
される。
【0038】またSENSE信号は通常はオープンコレ
クタの状態にあり、例えば1時間に1回だけLレベルと
なって、その間だけPNPトランジスタ64を経由して
電流電路が形成され、コンデンサ61の端子電圧TAN
V(図7参照)がモニタされ、コンデンサ61の端
子電圧TANK Vが所定の電圧まで達していた場合
に、図7に示すようにCHARE UP信号がHレベル
となる。太陽電池30で得られる電力は非常に微弱であ
るため、コンデンサ61の端子電圧を常にモニタしてい
たのでは、そのモニタのための電力消費量が大きすぎる
こととなるが、このように定期的にモニタし、そのモニ
タの瞬間だけ電流通路を形成することにより、太陽電池
30で得られた微弱な電力を有効に蓄えることができ
る。
【0039】第1の制御部70Aでは、CHARGE
UP信号がHレベルに変化したことを受けて、リユーザ
ブル電池50の残量が5〜95%の範囲内にあることが
第1の制御部70Aにおいて確認されている場合には、
ENABLE信号をHレベルとする。これによりP
NPトランジスタ63がオン状態となり、また、これと
ともに制御部70Aから図7に示すようなパルス列のS
COOP信号がNPNトランジスタ65のベースに印加
され、NPNトランジスタ65を高速にオン/オフす
る。このNPNトランジスタ65がオンすると、コンデ
ンサ61に蓄積されていた電力が取り出されてコイル6
6に蓄積され、NPNトランジスタ65がオフすると、
そのコイル66に蓄積された電力がダイオード67を経
由してリユーザブル電池50に蓄積される。
【0040】これを繰り返しコンデンサ61の電力がリ
ユーザブル電池50に移送され、所定時間経過後にS
ENABLE信号がLレベルとなってコンデンサ61と
リユーザブル電池50との間の経路が遮断され、かつS
COOP信号も停止する。このときの移送電力p1 はコ
ンデンサ61の電力移送前の端子電圧をV、コンデンサ
21の容量をC0 としたとき、論理上 p1 =(1/2)/C0 2 …(1) と表される。
【0041】尚、このときの電力の移送にあたっては、
NPNトランジスタ65のオン/オフのパルス幅を調整
することにより5mC以下の電流に抑えられた状態で行
なわれる。このようにして電力の移送が行なわれると、
第1の制御部70A内の備えられた電力移送回数を計数
するカウンタ(図示せず)がカウントアップされる。こ
のカウンタの計数値によりコンデンサ61からリユーザ
ブル電池50にどれだけの電力が移送されたかを知るこ
とができる。即ち、こんカウンタの計数値をnとしたと
き、コンデンサ61からリユーザブル電池50に移送さ
れた電力の総量P1は、 P1 =p1 ・n=(1/2)・C0 2 ・n …(2) と表わされる。
【0042】一方、例えばカメラのレンズ前面を覆う蓋
が開けられると、SWITCH信号がHレベルとなる。
CPU70を構成する第2の制御部70Bでは、このS
WITCH信号がHレベルに変化したことを受けて、そ
れまでLレベルに保持していたD ENABLE信号を
Hレベルとする。すると消費エネルギー管理部80を構
成するNPNトランジスタ81がオン状態となり、した
がってPNPトランジスタ82もオン状態となってリユ
ーザブル電池50と負荷90との間が接続され、リユー
ザブル電池50から負荷90に電流が流れる。負荷90
からは、カメラのシャッターが開閉することにより撮影
が行なわれたことを表すSHUTTER信号とその撮影
の際にストロボが使用されたか否かを表すSTROBE
信号が第2の制御部70Bに入力される。第2の制御部
70Bでは、それらの信号を受けて、負荷90で消費さ
れた電力が求められ、第1の制御部70Aに送られる。
第1の制御部70Aでは、自らが求めたリユーザブル電
池50への充電量と、第2の制御部70Bから送られて
きた負荷90で消費された電力量、即ちリユーザブル電
池50からの放電量と、プリセットされたリユーザブル
電池50の容量Cとからリユーザブル電池50の電力の
残量が求められる。
【0043】この電力の残量から、充電することなしに
あと何ショット撮影を行なうことができるかを見積もる
ことができる。この見積られた情報は、例えば図示しな
い液晶表示パネルに表示される。このカメラの使用者
は、その表示を確認することにより、例えばこれから撮
影しようとするショット数の予定と考え合わせて太陽電
池による充電の必要性の有無を知ることができる。
【0044】尚、コンデンサ61の端子電圧TANK
Vが所定の電圧まで達したにもかかわらず、リユーザブ
ル電池50の残量が5%以下、あるいは95%以上であ
った場合は、S ENABLE信号はLレベルにとどま
り、一方、必要に応じてSENSE信号がLレベルを持
続し、これによりコンデンサ61の端子電圧TANK
の電圧が所定の電圧を維持するようにコンデンサ61に
蓄積された電力がPNPトランジスタ64を経由して放
電される。
【0045】また、リユーザブル電池50の残量が5%
以下にならないように、リユーザブル電池50の電力消
費を制限することが好ましい。そして、リユーザブル電
池50が使用できなくなった場合には、既存の電池を電
池室52に収納することにより、カメラ40を継続して
使用することができる。即ち、既存の電池を電池室52
に収納すると、既存の電池の上端の正電極が接続端子5
2Aに接続され、下端の負電極が接続端子52Dに接続
され、これにより消費エネルギー管理部80を介して負
荷90に電源を供給することができる。尚、既存の電池
には、その側面に電極が設けられていないため、カメラ
40を充電用カメラケースに収納しても、既存の電池が
充電される危険性がない。
【0046】図6に示す回路を用い、太陽電池30を面
積の異なるものに交換し、コンデンサ61を容量の異な
るものに交換し、さらにNPNトランジスタ62のオン
/オフのデューティ比を変化させながらリユーザブル電
池50への充電速度を変化させる実験を行なった。リユ
ーザブル電池50を順次取り替え、充電後のリユーザブ
ル電池を顕微鏡で目視しながらデンドライトの発生の有
無や程度を確認した。
【0047】その結果、リユーザブル電池50の残量が
5〜95%の範囲にあり、かつ10mCの充電速度以下
の速度で残量の95%に達するまで充電したものについ
てはデンドライトの発生は認められず、20mCの充電
速度で充電した5個のサンプルでは、残量5%にまで放
電した後に充電を行なった1個に問題はない程度ではあ
るがデンドライトの発生が認められた。また残量が0%
近傍となるようにほとんど完全放電したリユーザブル電
池の充電を試みたが充電されなかった。残量が100%
近傍の、ほとんど完全に充電されているリユーザブル電
池、もしくは未使用のリユーザブル電池については、こ
れに充電を行なうと先ず電解液に溶けたリチウムイオン
が析出され、電解質に溶けたリチウムイオンがなくなる
と電解質自身が分解されることが明らかであり、ここで
は完全充電のリユーザブル電池をさらに充電することは
行なわなかった。
【0048】ところで、充電用カメラケースは、図2に
示すように電池室14に収納されたリユーザブル電池5
0を充電する充電回路(図示せず)を有している。この
充電回路は、図5の充電エネルギー管理部60と同様な
機能を有し、またリユーザブル電池50との接続端子
は、図5の接続端子52A、52Bと同様に形成されて
いる。従って、一般の電池の充電はできないようになっ
ている。また、充電用カメラケースにカメラ40が収納
されている場合には、カメラ側のリユーザブル電池の充
電が優先されるようになっている。
【0049】また、この充電用カメラケースによって、
残量5%にまで放電したリユーザブル電池を完全に充電
する場合には、充電用カメラケースを窓際に置き、日中
の太陽光が約4時間、太陽電池30に入射する場合を仮
定すると、7日間で完全充電することができる。さて、
リユーザブル電池の外筒金属には、正極性のものと負極
性のものがあり、正極性のものとしては、例えばアルカ
リマンガンタイプがある。そして、この種のリユーザブ
ル電池の電極構成としては、図8に示すようにリユーザ
ブル電池51の上端51Aを絶縁し、側面に正の電極5
1Bを形成し、下端に負の電極51Cを形成するように
する。
【0050】また、上記リユーザブル電池51を使用す
るカメラ40としては、図9に示す端子構成をもったも
のが使用される。尚、図9において、図5と共通する部
分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すカメラ40の電池室54には、4つの接続端
子54A〜54Dが設けらており、接続端子54Aは消
費エネルギー管理部80に接続され、接続端子54Bは
充電エネルギー管理部60に接続され、接続端子54C
及び54Dは充電エネルギー管理部60及び消費エネル
ギー管理部80に接続されている。このような端子構成
により、リユーザブル電池51と既存の電池の双方を使
用することができ、且つリユーザブル電池51のみ充電
することができる。
【0051】尚、上記リユーザブル電池50又は51の
側面の電極は、側面の一部に2箇所形成するようにした
が、これに限らず、側面の全周に一定の幅で形成するよ
うにしてもよい。図10は充電用カメラケースの他の実
施例を示す側面図であり、図11はその平面図である。
【0052】これらの図面に示すように、この充電用カ
メラケースは、インスタントカメラ用のケースであり、
図1等に示した充電用カメラケースよりも大きいが、そ
の他の点では図1等に示した充電用カメラケースと同様
に構成されている。即ち、この充電用カメラケースは、
主としてケース本体110と、蓋120と、6枚の太陽
電池131〜136とから構成されている。ケース本体
110には、インスタントカメラを収納するカメラ室1
12及びリユーザブル電池等を収納する電池室114が
形成されている。また、蓋120は、ケース本体110
に対して支軸122を中心に回動自在に配設され、かつ
ケース本体110に対して開放角度が調整自在になって
いる。尚、この蓋120に配設される6枚の太陽電池1
31〜136は、それぞれ40mm×80mmの大きさ
の太陽電池である。
【0053】ケース本体110のカメラ室12及び蓋1
20の内側には、それぞれパッド111A〜111G及
び121が配設されている。ケース本体110の電池室
114にはプリント基板116が配設され、このプリン
ト基板116と太陽電池131〜136とは電気的に接
続されている。プリント基板116には、電池室114
に収納されたリユーザブル電池を充電するための充電回
路等(図示せず)が搭載され、また、太陽電池131〜
136で発生した電気をインスタントカメラに供給する
ための電源出力端子118、118が設けられている。
【0054】この充電用カメラケースは、6枚の太陽電
池131〜136が配設され、太陽電池の面積が大きい
ため、室内光等でも充電が可能である。尚、図1等に示
した充電用カメラケースにおいて、太陽電池を折り畳み
自在とし、使用時には展開して蓋20よりも大きな受光
面積を得るようにしてもよい。また、蓋20内に別の太
陽電池をスライド自在に収納し、使用時に収納されてい
る太陽電池を引き出して蓋20よりも大きな受光面積を
得るようにしてもよい。
【0055】更に、リユーザブル電池を電源として使用
するとともに充電する機器は、本実施例のカメラに限ら
ず、他の機器にも適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るリユー
ザブル電池によれば、特殊な接続端子を有している機器
のみ使用することできるように構成されているため、そ
の機器にエネルギー管理部を設けることにより、リユー
ザブル電池の残量を管理することができる。尚、リユー
ザブル電池はその残量が5〜95%の範囲であって、2
μC〜5mCの時間率電流にて充電する場合に限り、安
全に充電することができる。
【0057】また、本発明に係るリユーザブル電池の充
電機能を備えた機器によれば、リユーザブル電池と既存
の電池の双方を使用することができる端子構成となって
いるため、リユーザブル電池の残量が少なくなって使用
不能になっても、既存の電池を使用することができる利
点がある。また、リユーザブル電池のみ充電でき、既存
の電池は充電不能な端子構成となっているため、安全性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は充電用カメラケースの一実施例を示す側
面図である。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】図3は図2に示す電源出力端子の詳細を示す拡
大断面図である。
【図4】図4はリユーザブル電池の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】図5は図1の充電用カメラケースに収納される
カメラの要部ブロック図である。
【図6】図6は図5に示す実施例の詳細回路図である。
【図7】図7は図6に示す回路のタイミングチャートで
ある。
【図8】図8はリユーザブル電池の他の例を示す斜視図
である。
【図9】図9は図1の充電用カメラケースに収納される
カメラの要部ブロック図である。
【図10】図10は充電用カメラケースの他の実施例を
示す側面図である。
【図11】図11は図10の平面図である。
【符号の説明】
10、110…ケース本体 18、118…電源出力端子 20、120…蓋 30、131〜136…太陽電池 40…カメラ 50、51…リユーザブル電池 50A、50B、51B、51C…電極 52、54…電池室 52A〜52D、54A〜54D…接続端子 60…充電エネルギー管理部 70…中央処理部(CPU) 80…消費エネルギー管理部 90…負荷

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端及び下端にそれぞれ極性の異なる電
    極を有する筒状の既存の電池と同一の外径形状を有し、
    その側面に電極を形成するとともに、上端及び下端の電
    極のうち前記側面の電極と極性が同じ電極を絶縁してな
    るリユーザブル電池。
  2. 【請求項2】 請求項1のリユーザブル電池は、正極活
    物質と、軽金属の負極活物質と、非水電解質とからなる
    リユーザブル電池。
  3. 【請求項3】 前記正極活物質は二酸化マンガンであ
    り、負極活物質はリチウム又はリチウム合金である請求
    項2のリユーザブル電池。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリユーザブル電池又は既
    存の電池が収納される電池室と、 前記電池室に収納されたリユーザブル電池又は既存の電
    池から電源が供給される負荷と、 前記電池室に収納されたリユーザブル電池を充電する充
    電手段と、 前記電池室に収納される電池の上端及び下端に接続され
    る第1及び第2の接続端子と、 前記電池室に収納される前記リユーザブル電池の側面の
    電極にそれぞれ接続される第3及び第4の接続端子と、 前記第1、第2及び第3の接続端子を前記負荷に接続す
    る第1の接続回路と、 前記第1、第2の接続端子のうち前記第4の接続端子と
    極性が異なる接続端子及び前記第4の接続端子を前記充
    電手段に接続する第2の接続回路と、 を備えたことを特徴とするリユーザブル電池の充電機能
    を備えた機器。
  5. 【請求項5】 前記充電手段は、前記リユーザブル電池
    の正極活物質の残量が該正極活物質の容量Cの5〜95
    %の範囲内にあるときにのみ、2μC〜5mCの時間率
    電流にて充電することを特徴とする請求項4のリユーザ
    ブル電池の充電機能を備えた機器。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5の機器はカメラであり、
    前記充電手段の電源は、カメラケースに配設された太陽
    電池であるリユーザブル電池の充電機能を備えた機器。
JP22355894A 1994-09-19 1994-09-19 リユーザブル電池及びリユーザブル電池の充電機能を備 えた機器 Pending JPH0887050A (ja)

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JP22355894A JPH0887050A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 リユーザブル電池及びリユーザブル電池の充電機能を備 えた機器
DE19533760A DE19533760A1 (de) 1994-09-19 1995-09-12 Kameragehäuse zum Aufladen, wiederverwendbare Batterie und Gerät mit einer Funktion zum Aufladen der wiederverwendbaren Batterie

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JP (1) JPH0887050A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154250A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Olympus Optical Co Ltd カメラ
JP2010186191A (ja) * 2010-04-05 2010-08-26 Olympus Corp カメラ
JP2011242793A (ja) * 2011-07-19 2011-12-01 Olympus Corp カメラ

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