JPH0886730A - 材質判別装置及び材質判別方法 - Google Patents

材質判別装置及び材質判別方法

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JPH0886730A
JPH0886730A JP6221401A JP22140194A JPH0886730A JP H0886730 A JPH0886730 A JP H0886730A JP 6221401 A JP6221401 A JP 6221401A JP 22140194 A JP22140194 A JP 22140194A JP H0886730 A JPH0886730 A JP H0886730A
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JP
Japan
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sparks
scattered
spark
image processing
discrimination
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JP6221401A
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English (en)
Inventor
Koji Yonezawa
好司 米澤
Yoshimi Hakamata
佳美 袴田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 判別対象部材の材質判定や異材の鑑別を作業
者の熟練具合によらず常時安定して精度良く行う。 【構成】 飛散する火花3を撮影するCCDカメラ4を
備え、CCDカメラ4で撮影した画像を画像処理して火
花3の流線本数を設定する画像処理装置5を設けると共
に、画像処理装置5の情報に基づいて鋼材1の材質を判
別する制御装置6を設け、制御装置6の記憶部7に記憶
された火花3の流線本数を複数個の鋼材1毎に比較判別
部8で比較して鋼材1の材質を相対的に判別し、鋼材1
の材質を相対的に判別し、鋼材1の材質検査を簡単に実
施できるようにし、鋼材1の材質判定や異材の鑑別を作
業者の熟練具合によらず常時安定して精度良く行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、判別対象部材の材質を
判別する材質判別装置及び材質判別方法に関し、鋼塊、
鋼片、鋼材及び各種鋼製品の鋼種判別に用いて好適であ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄鋼材(炭素鋼)の原料製品は
軸受等の様々な部品製品に加工され、更に部品製品は家
庭用や産業用の各種機器の構成要素に使用されている。
鉄鋼材は加工される部品に応じて最適な特性を有する多
種類の原料製品が制作されている。万一、不適切な原料
製品によって軸受等の部品製品が加工されると、更にこ
の部品製品を用いた機器等にも悪影響が及んでしまう。
従って、原料製品の出荷時に一つでも異なる原料製品が
混入した場合、部品製品だけでなくこの部品製品を用い
ている機器の全ての部品が使用できなくなる虞があり、
異種の原料製品の混入は多大な影響を及ぼすものとなっ
ている。このため、原料製品の材質管理は厳しく行わ
れ、鋼種の判定や異材の鑑別を目的として出荷前の全て
の原料製品に対して材質検査が施されている。
【0003】従来、鉄鋼材の原料製品に対する材質検査
は、人手によって原料製品をグラインダに押し付け、そ
の時に発生する火花の状況を作業員が目視することによ
り、炭素の含有量及び成分等を推定し、鋼種の判定や異
材の鑑別を行っている。火花の状況は炭素の含有量及び
成分等によって様々な特徴があり、火花の本数や破裂の
数を熟練した作業員が目視することにより、比較的容易
に原料製品の種類が推定できる。火花による鋼種の判定
や異材の鑑別は、製造工程の途中であっても、また、原
料製品が納入された後でも随時随所で実施することがで
き、品質管理に役立つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、火花の状況を作
業員が目視することで鉄鋼材の原料製品に対する材質検
査を実施しているので、正確な検査を行うためには、グ
ラインダの押し付けから火花の判定までを熟練した作業
員によって行う必要がある。しかし、検査に要求される
単純な労働に対する人員配置が極めて困難になってきて
いるのが現状であり、また、検査に対する要求精度は益
々高度化してきている。これに加えて、目視は感覚検査
であるため、正確に検査できるようになるまでには相当
の経験と期間が必要であり、人手不足は深刻な問題とな
っている。また、熟練した作業員であっても、朝から晩
まで常時安定した検査結果を得るのは至難の技であり、
ましては、複数の作業員が全く同じレベルで検査を行う
ことは不可能に近いものであった。更に、重量物である
グラインダを扱って一日に相当数(数千個)の原料製品
の検査を行うことはかなりの重労働であり、人手不足に
も係わらず体力があってしかも熟練した多くの作業員が
必要になっている。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、判別対象部材の材質判定や異材の鑑別が作業者の熟
練具合によらず常時安定して精度良く行える材質判別装
置及び材質判別方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第一発明の材質判別装置は、判別対象部材が押し付け
られる工具と、該工具が押し付けられることにより飛散
する飛散物を検出する検出装置と、該検出装置による前
記飛散物の検出状態に基づいて該飛散物の状況を設定す
る処理装置と、該処理装置の情報に基づいて前記判別対
象部材の材質を判別する制御装置とからなることを特徴
とする。そして、前記制御装置には、複数個の前記判別
対象部材の前記飛散物の状況を記憶する記憶部と、該記
憶部に記憶された前記飛散物の状況を複数個の前記判別
対象部材毎に比較して該判別対象部材の材質を相対的に
判別する比較判別部とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、上記目的を達成するための第二発明
の材質判別装置は、判別対象部材が押し付けられる回転
工具と、該回転工具が押し付けられることにより飛散す
る火花を検知する検知装置と、該検知装置による前記火
花の検知状態に基づいて該火花の状況を設定する処理装
置と、該処理装置の情報に基づいて前記判別対象部材の
材質を判別する制御装置とからなることを特徴とする。
そして、前記制御装置は、複数個の前記判別対象部材の
前記火花の状況を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶さ
れた前記火花の状況を複数個の前記判別対象部材毎に比
較して該判別対象部材の材質を相対的に判別する比較判
別部とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】また、上記目的を達成するための第三発明
の材質判別装置は、判別対象部材が押し付けられる回転
工具と、該回転工具が押し付けられることにより飛散す
る火花を撮影するカメラと、該カメラで撮影された前記
火花の画像を処理する画像処理装置と、該画像処理装置
の情報に基づいて前記判別対象部材の材質を判別する制
御装置とからなることを特徴とする。そして、前記制御
装置は、複数個の前記判別対象部材の前記火花の画像処
理状況を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記
火花の画像処理状況を複数個の前記判別対象部材毎に比
較して該判別対象部材の材質をを相対的に判別する比較
判別部とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、上記目的を達成するための第四発明
の材質判別装置は、判別対象部材が押し付けられる回転
工具と、該回転工具が押し付けられることにより飛散す
る火花を検知する検知装置及び該火花を撮影するカメラ
と、前記検知装置による前記火花の検知状態に基づいて
該火花の状況を設定する処理装置と、前記カメラで撮影
された前記火花の画像を処理する画像処理装置と、前記
処理装置の情報及び前記画像処理装置の情報に基づいて
前記判別対象部材の材質を判別する制御装置とからなる
ことを特徴とする。そして、前記制御装置は、複数個の
前記判別対象部材の前記火花の状況及び画像処理状況を
記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記火花の状
況及び画像処理状況を複数個の前記判別対象部材毎に比
較して該判別対象部材の材質を相対的に判別する比較判
別部とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、第二発明及び第四発明の材質判別装
置における前記検出装置は、発光部と受光部とからなる
複数の火花検出装置であり、前記処理装置は、複数の火
花検知装置の検知状態に基づいて前記火花の流線本数と
流線角度を設定することを特徴とし、前記複数の火花検
知装置は、飛散する前記火花の側面及び平面の状況をそ
れぞれ検知するように設置されていることを特徴とす
る。
【0011】また、第三発明及び第四発明の材質判別装
置における前記画像処理装置は、飛散する火花の画像デ
ータをディジタル化し、画像の横方向及び縦方向の状況
を処理して前記火花の流線本数を設定することを特徴と
し、前記カメラは、飛散する前記火花の側面及び平面の
状況をそれぞれ撮影するように設置されていることを特
徴とし、前記カメラは、飛散する前記火花の根元部と中
央部と先端部とをそれぞれ撮影するように設置され、更
に、前記カメラは、飛散する前記火花の全体を撮影する
ように設置されていることを特徴とする。
【0012】また、上記目的を達成するための第五発明
の材質判別方法は、判別対象部材を工具に押し付けた時
に飛散する飛散物の状況を記憶し、該記憶した前記飛散
物の状況に基づいて該判別対象物の材質を判別すること
を特徴とする。
【0013】また、上記目的を達成するための第六発明
の材質判別方法は、判別対象部材を工具に押し付けた時
に飛散する飛散物の状況を複数の前記判別対象部材毎に
記憶し、該記憶した前記飛散物の状況を前記複数の前記
判別対象部材毎に比較して該判別対象物の材質を相対的
に判別することを特徴とする。
【0014】また、第五発明及び第六発明の材質判別方
法における前記飛散物は火花であって、前記飛散物の状
況は火花の流線本数と流線角度であることを特徴とし、
前記飛散物は火花であって、前記飛散物の状況は撮影さ
れた火花の画像データをディジタル化して画像の横方向
及び縦方向の状況を処理して得られる火花の流線本数で
あることを特徴とする。
【0015】
【作用】第一発明の材質判別装置では、検出装置によっ
て飛散する飛散物を検出すると共に処理装置によって飛
散物の状況を設定し、処理装置の情報に基づいて飛散物
の状況に応じて制御装置によって判別対象部材の材質を
判別する。また、記憶部で複数個の判別対象部材の飛散
物の状況を記憶し、記憶部に記憶された飛散物の状況を
複数個の判別対象部材毎に比較判別部で比較し、判別対
象部材の材質を相対的に判別する。
【0016】第二発明の材質判別装置では、検知装置に
よって飛散する火花を検知すると共に処理装置によって
火花の状況を設定し、処理装置の情報に基づいて火花の
状況に応じて制御装置によって判別対象部材の材質を判
別する。また、記憶部で複数個の判別対象部材の火花の
状況を記憶し、記憶部に記憶された火花の状況を複数個
の判別対象部材毎に比較判別部で比較し、判別対象部材
の材質を相対的に判別する。
【0017】第三発明の材質判別装置では、カメラによ
って飛散する火花を撮影すると共に画像処理装置によっ
て火花の画像を処理し、画像処理装置の情報に基づいて
火花の状況に応じて制御装置によって判別対象部材の材
質を判別する。また、記憶部で複数個の判別対象部材の
火花の画像処理状況を記憶し、記憶部に記憶された火花
の画像処理状況を複数個の判別対象部材毎に比較判別部
で比較し、判別対象部材の材質を相対的に判別する。
【0018】第四発明の材質判別装置では、検知装置に
よって飛散する火花を検知すると共にカメラによって飛
散する火花を撮影し、処理装置によって火花の状況を設
定すると共に画像処理装置によって火花の画像を処理
し、処理装置の情報及び画像処理装置の情報に基づいて
火花の状況に応じて制御装置によって判別対象部材の材
質を判別する。また、記憶部で複数個の判別対象部材の
火花の状況及び画像処理状況を記憶し、記憶部に記憶さ
れた火花の状況及び画像処理状況を複数個の判別対象部
材毎に比較判別部で比較し、判別対象部材の材質を相対
的に判別する。
【0019】また、第二発明及び第四発明においては、
発光部と受光部とからなる複数の火花検出装置によって
火花を検知し、複数の火花検知装置の検知状態に基づい
て火花の流線本数と流線角度を設定する。また、火花検
知装置は、飛散する火花の側面及び平面の状況をそれぞ
れ検知する。
【0020】また、第三発明及び第四発明においては、
飛散する火花の画像データをディジタル化し、画像の横
方向及び縦方向の状況を処理して火花の流線本数を設定
するようになっている。また、カメラは、飛散する火花
の側面及び平面の状況をそれぞれ撮影する。また、カメ
ラは、飛散する火花の根元部と中央部と先端部とをそれ
ぞれ撮影し、更に、飛散する火花の全体を撮影する。
【0021】第五発明の材質判別方法では、飛散物の状
況を記憶して記憶した飛散物の状況に基づいて判別対象
部材の材質を判別する。この時、判別する飛散物の状況
は、火花の流線本数と流線角度であり、また、判別する
飛散物の状況は、撮影された火花の画像データを処理し
て得られる火花の流線本数である。
【0022】第六発明の材質判別方法では、飛散物の状
況を複数の判別対象部材毎に記憶して記憶した飛散物の
状況を比較して相対的に判別対象部材の材質を判別す
る。この時、判別する飛散物の状況は、火花の流線本数
と流線角度であり、また、判別する飛散物の状況は、撮
影された火花の画像データを処理して得られる火花の流
線本数である。
【0023】
【実施例】図1乃至図4に基づいて本発明の第一実施例
に係る材質判別装置を説明する。第一実施例は、請求項
1、請求項2及び請求項5、請求項6及び請求項11乃
至請求項13に対応し、第一発明及び第三発明に相当す
るものである。図1には本発明の第一実施例に係る材質
判別装置のシステムの概略構成、図2にはカメラによる
火花の撮影状況を表す側面を示してある。
【0024】図において、1は判別対象部材としての鋼
材であり、鋼材1は回転工具としての砥石2に押し付け
られることにより飛散物としての火花3が発生する。火
花3はカメラとしてのCCDカメラ4(例えば露光時間
1/60秒)によって撮影され、CCDカメラ4によって撮
影された火花3の映像は画像処理装置5に入力されるよ
うになっている。画像処理装置5では飛散する火花3の
画像データをディジタル化し、画像の横方向及び縦方向
の状況を処理して火花3の流線本数を設定する(詳細は
後述する)。画像処理装置5で設定された火花3の流線
本数に基づいて制御装置6では鋼材1の材質が判別され
る。制御装置6は、複数種の鋼材1の火花3の流線本数
が記憶される記憶部7と、記憶部7に記憶された火花3
の流線本数を鋼材1毎に比較して鋼材1の材質を相対的
に判別する比較判別部8とを有している(請求項6)。
尚、画像処理装置5は、画像処理開始スイッチ9の操作
によって画像処理を開始するようになっている。
【0025】図2に示すように、飛散する火花3は、飛
散を開始する根元部と、流線形状になる中間部と破裂が
生じる先端部に分けられ、CCDカメラ4による撮影範
囲は中央部を含む側面部分となっている。尚、図2で示
した例は、一台のCCDカメラ4で火花3の中央部を含
む側面部分を撮影するようにしたが、根元部と中間部と
先端部とをそれぞれ別のCCDカメラ4で撮影し、更
に、火花3の全体を別のCCDカメラ4で撮影するよう
にしてもよい(請求項13)。また、火花3の側面部分
だけでなく、平面の状況を撮影するためにCCDカメラ
4を火花3の上部に設置することも可能である(請求項
12)。
【0026】上述した材質判別装置による材質判別方法
(第五発明及び第六発明)を説明する(請求項14,1
5,17)。先ず、基準となる火花3を得るために、砥
石2の材質、形状、回転数及び鋼材1を砥石2に押し付
ける時の圧力を設定する。例えば、0.2%の炭素鋼を基準
の鋼材1とし、結合度Q、直径125mm の砥石2を周速度
20〜25m/s(回転数3000乃至4000rpm)で回転させて鋼材1
を研削した時に、火花3が水平方向で長さが500mm 程度
になるように発生する押し付け圧力を基準とする。
【0027】次に、図3乃至図7に基づいて材質判別方
法を具体的に説明する。図3、図4には画像処理の手順
を表すフローチャート、図5乃至図7には流線本数を設
定するための画像の状況を示してある。
【0028】図3に示すように、砥石2及びCCDカメ
ラ4を動作させ、判別を行う鋼材1を基準となる押し付
け圧力で砥石2に押し付ける。これにより、火花3が発
生してCCDカメラ4による火花3の撮影が開始され
る。画像処理開始スイッチ9の操作によって火花3を撮
影した画像の取込みが開始し、例えば1/60秒単位のCC
Dカメラ4の画像データが画像処理装置5に入力され
る。S1のステップで1/60秒単位の画像データが合成さ
れて積算され、その後、画像データが所定枚数(例えば
少なくとも20枚)になったか否かが判断され、画像デ
ータが所定枚数になるまで1/60秒単位の画像データの積
算が繰り返される。画像データが所定枚数に達すると、
即ち、所定枚数の画像データが合成されると、合成され
たデータが一つの画像処理データとして登録され、画像
処理データがn個(判別される鋼材1の種類、例えば3
個)揃ったか否かが判断される。画像処理データがn個
揃うまでS1のステップに戻って画像データの積算処理
が繰り返され、画像処理データがn個揃ったら図4で示
したフローチャートに移行する。尚、判別される鋼材1
の種類が一つの場合、画像処理データがn個揃う処理を
行わず、画像処理データとして登録した後に直ちに画像
処理を行い、鋼材1が基準のデータに合っているか否か
を判断して鋼材1の判別を行う。
【0029】図4に示すように、S2のステップで画像
処理データn(n:1,2,3)への画像処理を行う。
画像処理データnをそれぞれ2値化し(階調変換)、固
定しきい値法を適用して輝度を白(0)か黒(1)の2
レベルにする。この時の画像は、図5に示したように、
縦400 画素、横600 画素に分割されている。尚、階調変
換の他に細線化処理を行うようにしてもよい。2値化さ
れたデータは、ある幅を持った図形であるので、チェイ
ン符号化を適用しその図形の中心線を抽出して細線化処
理を行う。図6に示したように、画像の領域を横方向に
64画素間隔で10の領域に分割し、各領域の線本数を
計算する。線本数の計算は、図7に示すように、各領域
における64画素の左から32画素目の縦列について輝
度が1レベル(黒レベル)の部分をカウントする(請求
項11)。
【0030】各領域の線本数を計算した後、各領域の線
本数の平均値を算出して画像処理データnの線本数を算
出する。つまり、(画像処理データの線本数)={(領
域1の線本数)+(領域2の線本数)+・・・+(領域
10の線本数)}/10の演算式により画像処理データ
nの線本数を算出する。線本数の算出処理が画像処理デ
ータnについて全て完了したか否かが判断され、線本数
の算出処理が画像処理データnについて全て完了してい
ない場合S2のステップに戻って線本数の算出処理が繰
り返される。線本数の算出処理が画像処理データnにつ
いて全て完了したら、3つの画像処理データの線本数の
最大値をこの鋼材1の火花3の流線本数とすることで鋼
材1の火花3の流線本数を設定する。ここで設定された
鋼材1の火花3の流線本数の情報は制御装置6に入力さ
れ、予め定められた鋼材に該当する火花3の流線本数範
囲と、設定した鋼材1の火花3の流線本数とを比較照合
して鋼材1の判別を行い、該当鋼材を出力する。
【0031】このように、CCDカメラ4によって飛散
する火花3を撮影すると共に画像処理装置5によって火
花3の画像を処理して流線本数を設定し、画像処理装置
5で設定した流線本数を記憶部7で記憶し、記憶部7に
記憶された火花の流線本数を複数個の鋼材毎に比較判別
部8で比較して鋼材1の材質を相対的に判別する。この
ため、簡単に鋼材1の材質検査を実施することが可能に
なるので、作業者の労力を格段に軽減することができ
る。一般に鋼材の火花特性としては、図8に示すよう
に、含有する炭素量に応じて流線本数や流線角度が変化
することが知られている。また、この火花特性は、含有
する炭素量が0.1%変わっても大きく変化するため、上述
した判別装置を用いることで、含有する炭素量が0.05%
未満のものから0.8%を越えるものまで10数種類の鋼材
の材質を判別することができる。尚、上記実施例では3
種類の鋼材の材質を判別する例について説明したが、制
御装置6の能力が許す限り3種類以上の種類の鋼材の材
質を判別することができる。この時、火花特性が大きく
異なる鋼材同士の判別であれば、比較的容易に多種類の
鋼材の判別が行える。また、画像処理される火花3の状
況も流線本数には限定されず、流線角度や流線太さ、あ
るいはこれらを組み合わせたものを適用することも可能
である(請求項5,6)。
【0032】次に、図9乃至図12に基づいて本発明の
第二実施例に係る材質判別装置を説明する。第二実施例
は、請求項1乃至請求項4及び請求項9、請求項10に
対応し、第一発明及び第二発明に相当するものである。
図9には本発明の第二実施例に係る材質判別装置のシス
テムの概略構成、図10には検知装置による火花の検知
状況を表す側面、図11には図10中のXI-XI 線矢視、
図12には検知装置の検知原理を示してある。
【0033】図において、11は判別対象部材としての
鋼材であり、鋼材11は回転工具としての砥石12に押
し付けられることにより飛散物としての火花13が発生
するようになっている。火花13の根元部のには検知装
置としての流線角度検知センサ14が設置されており、
火花13の中央部には検知装置としての流線本数検知セ
ンサ15が設置されている。流線角度検知センサ14及
び流線本数検知センサ15は、火花13を挟んで左右に
発光部21と受光部21が上下方向に複数設けられてい
る(請求項9)。尚、火花13を挟んで上下に発光部2
1と受光部22を左右方向に複数設置し、火花13の平
面の状況を検知することも可能である(請求項10)。
流線角度検知センサ14及び流線本数検知センサ15に
よる検知情報は、コントローラ16を介して処理装置1
7に入力され、処理装置17では火花13の状況を設定
する。処理装置17で設定された火花13の状況に基づ
いて制御装置18では鋼材11の材質が判別される。制
御装置18は、複数種の鋼材11の火花13の状況が記
憶される記憶部19と、記憶部19に記憶された火花1
3の状況を鋼材11毎に比較して鋼材11の材質を相対
的に判別する比較判別部20とを有している(請求項
4)。
【0034】図12に示したように、流線角度検知セン
サ14及び流線本数検知センサ15は、一対の発光部2
1と受光部22を一組として上下に適宜間隔で設けられ
ている。発光部21からの光が受光部22に届いた場合
に火花13を検出しないと判断され、流線本数検知セン
サ15では、火花13を検出した、即ち発光部21から
の光が届かなかった受光部22の個数が火花13の流線
本数となる。また、流線角度検知センサ14では、発光
部21からの光が届かなかった受光部22の最上部と最
下部が火花13の流線角度となる。このようにして、流
線角度検知センサ14及び流線本数検知センサ15によ
って火花13の流線本数及び流線角度が検知される。
尚、上記実施例では、検知装置として流線角度検知セン
サ14及び流線本数検知センサ15を設け、火花13の
流線角度と流線本数を設定するようにしたが、検知装置
及び設定する火花13の状況はこれに限定されず、他の
検知装置を用いて火花13の状況を設定するようにして
もよい(請求項3)。
【0035】上述した材質判別装置による材質判別方法
(第五発明及び第六発明)を説明する(請求項14,1
5,16)。前述した第三発明と同様に、先ず、基準と
なる火花13を得るため、砥石12の材質、形状、回転
数及び鋼材11を砥石12に押し付ける時の圧力を設定
する。例えば、0.2%の炭素鋼を基準の鋼材11とし、結
合度Q、直径125mm の砥石12を周速度20〜25m/s(回転
数3000乃至4000rpm)で回転させて鋼材11を研削した時
に、火花13が水平方向で長さが500mm 程度になるよう
に発生する押し付け圧力を基準とする。
【0036】判別を行う鋼材11を基準となる押し付け
圧力で砥石12に押し付け、この時発生する火花13の
状況を流線角度検知センサ14及び流線本数検知センサ
15によって検知する。流線角度検知センサ14及び流
線本数検知センサ15による検知結果はコントローラ1
6を介して処理装置17に入力され、処理装置17では
鋼材11の火花13の流線本数及び流線角度が設定され
る。処理装置17で設定された火花13の流線本数及び
流線角度は記憶部19に記憶される。必要な量の火花1
3の状況が記憶部19に蓄積されると、比較判別部20
で鋼材11毎に火花13の流線本数及び流線角度が比較
され、鋼材11の種類(炭素の含有量)が相対的に比較
されて判別される。尚、判別される鋼材11の種類が一
つの場合は、火花13の状況を記憶部19に蓄積する処
理を行わず、鋼材11の火花13の状況が予め記憶部1
9に記憶されているデータに合っているか否かを判断し
て鋼材11の判別を行う。
【0037】このように、流線角度検知センサ14及び
流線本数検知センサ15によって飛散する火花13を検
知すると共に処理装置17によって火花13の流線本数
及び流線角度を設定し、処理装置17で設定した流線本
数及び流線角度を記憶部19で記憶し、記憶部19に記
憶された火花13の流線本数及び流線角度を復数個の鋼
材毎に比較判別部20で比較して鋼材11の材質を相対
的に判別する。このため、第三発明の材質判別装置と同
様に簡単に鋼材11の材質検査を実施することが可能に
なるので、作業者の労力を格段に軽減することができ
る。図8に示すように、含有する炭素量に応じて流線本
数や流線角度が変化し、含有する炭素量が0.1%変わって
も大きく変化するため、上述した判別装置を用いること
で、含有する炭素量が0.05% 未満のものから0.8%を越え
るものまで10数種類の鋼材の材質を判別することがで
きる。このため、火花特性が大きく異なる鋼材同士の判
別であれば、比較的容易に多種類の鋼材の判別が行え
る。また、処理される火花13の状況も流線本数及び流
線角度には限定されず、流線太さ等を組み合わせたもの
を適用することも可能である(請求項3,4)。
【0038】次に第四発明を説明する。第四発明は、上
述した第二発明及び第三発明を組み合わせたもので、C
CDカメラ4、流線角度検知センサ14及び流線本数検
知センサ15によって鋼材の火花の状況を検知し、画像
処理装置5及び処理装置17によって火花の流線本数及
び流線角度を設定し、設定された火花の流線本数及び流
線角度を記憶して制御装置によって復数個の鋼材毎に比
較判別部で比較して鋼材の材質を相対的に判別する(請
求項7,8)。このため、第二発明及び第三発明の材質
判別装置と同様に、簡単に鋼材11の材質検査を実施す
ることが可能になり、しかも極めて正確に鋼材11の材
質検査を実施することができるので、作業者の労力を格
段に軽減することができ、信頼性の高い検査が可能にな
る。
【0039】尚、本発明の材質判別装置で判別される判
別対象部材は、鋼材に限定されるものではなく、例え
ば、硬質ゴムを回転工具に押し付けた時に飛散する削り
かすの状況を飛散物として検出し、この状況を比較して
硬質ゴムの材質等を判別することも可能であり、判別対
象部材の材質及び飛散物の状況は上記実施例のものに限
定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】第一発明の材質判別装置は、飛散する飛
散物を検出する検出装置を備え、検出装置で検出した飛
散物の状況を設定する処理装置を設け、処理装置の情報
に基づいて判別対象部材の材質を判別する制御装置を設
けたので、飛散物の状況に応じて判別対象部材の材質を
判別するすることができる。また、記憶部に記憶された
飛散物の状況を複数個の判別対象部材毎に比較判別部で
比較し、判別対象部材の材質を相対的に判別することが
できる。この結果、簡単に判別対象部材の材質検査を実
施することが可能になり、判別対象部材の材質判定や異
材の鑑別が作業者の熟練具合によらず常時安定して精度
良く行え、作業者の労力を格段に軽減することができ
る。
【0041】第二発明の材質判別装置は、飛散する火花
を検知する検知装置を備え、検知装置で検知した火花の
状況を設定する処理装置を設け、処理装置の情報に基づ
いて判別対象部材の材質を判別する制御装置を設けたの
で、火花の状況に応じて判別対象部材の材質を判別する
することができる。また、記憶部に記憶された火花の状
況を複数個の判別対象部材毎に比較判別部で比較し、判
別対象部材の材質を相対的に判別することができる。こ
の結果、簡単に判別対象部材の材質検査を実施すること
が可能になり、判別対象部材の材質判定や異材の鑑別が
作業者の熟練具合によらず常時安定して精度良く行え、
作業者の労力を格段に軽減することができる。
【0042】第三発明の材質判別装置は、飛散する火花
を撮影するカメラを備え、カメラで撮影した画像を画像
処理する画像処理装置を設け、画像処理装置の情報に基
づいて判別対象部材の材質を判別する制御装置を設けた
ので、火花の状況に応じて判別対象部材の材質を判別す
るすることができる。また、記憶部に記憶された火花の
状況を複数個の判別対象部材毎に比較判別部で比較し、
判別対象部材の材質を相対的に判別することができる。
この結果、簡単に判別対象部材の材質検査を実施するこ
とが可能になり、判別対象部材の材質判定や異材の鑑別
が作業者の熟練具合によらず常時安定して精度良く行
え、作業者の労力を格段に軽減することができる。
【0043】第四発明の材質判別装置は、飛散する火花
を検知する検知装置及び火花を撮影するカメラを備え、
検知装置で検知した火花の状況を設定する処理装置及び
カメラで撮影した画像を画像処理する画像処理装置を設
け、処理装置の情報及び画像処理装置の情報に基づいて
判別対象部材の材質を判別する制御装置を設けたことに
より、火花の状況に応じて判別対象部材の材質を極めて
正確に判別するすることができる。また、記憶部に記憶
された火花の状況を複数個の判別対象部材毎に比較判別
部で比較し、判別対象部材の材質を相対的に判別するこ
とができる。この結果、簡単にしかも信頼性良く判別対
象部材の材質検査を実施することが可能になり、判別対
象部材の材質判定や異材の鑑別が作業者の熟練具合によ
らず常時安定して極めて精度良く行え、作業者の労力を
格段に軽減することができる。
【0044】第五発明の材質判別方法は、飛散する飛散
物の状況を記憶し、記憶した飛散物の状況に基づいて判
別対象部材の材質を判別するようにしたので、飛散物の
状況に応じて判別対象部材の材質を判別するすることが
できる。この結果、簡単に判別対象部材の材質検査を実
施することが可能になり、判別対象部材の材質判定や異
材の鑑別が作業者の熟練具合によらず常時安定して精度
良く行え、作業者の労力を格段に軽減することができ
る。
【0045】第六発明の材質判別方法は、飛散する飛散
物の状況を複数の判別対象部材毎に記憶し、記憶した飛
散物の状況を比較して相対的に判別対象部材の材質を判
別するようにしたので、飛散物の状況に応じて判別対象
部材の材質を判別するすることができる。この結果、簡
単に判別対象部材の材質検査を実施することが可能にな
り、判別対象部材の材質判定や異材の鑑別が作業者の熟
練具合によらず常時安定して精度良く行え、作業者の労
力を格段に軽減することができる。
【0046】従って、本願発明を鋼材の材質判定に適用
することにより、火花による鋼材の材質判定や異材の鑑
別を自動化することが可能になり、熟練した作業者によ
らず正確にしかも信頼性高く材質検査を実施することが
できる。この結果、作業者を重労働から解放して作業環
境の改善を図ることができると共に、材質検査の精度向
上と信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る材質判別装置のシス
テムの概略構成図。
【図2】カメラによる火花の撮影状況を表す側面図。
【図3】画像処理の手順を表すフローチャート。
【図4】画像処理の手順を表すフローチャート。
【図5】流線本数を設定するための画像の状況説明図。
【図6】流線本数を設定するための画像の状況説明図。
【図7】流線本数を設定するための画像の状況説明図。
【図8】火花特性を表すグラフ。
【図9】本発明の第二実施例に係る材質判別装置のシス
テムの概略構成図。
【図10】検知装置による火花の検知状況を表す側面
図。
【図11】図10中のXI-XI 線矢視図。
【図12】検知装置の検知原理説明図。
【符号の説明】
1,11 鋼材 2,12 砥石 3,13 火花 4 CCDカメラ 5 画像処理装置 6,18 制御装置 7,19 記憶部 8,20 比較判別部 14 流線角度検出センサ 15 流線本数検出センサ 16 コントローラ 17 処理装置 21 発光部 22 受光部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 判別対象部材が押し付けられる工具と、
    該工具が押し付けられることにより飛散する飛散物を検
    出する検出装置と、該検出装置による前記飛散物の検出
    状態に基づいて該飛散物の状況を設定する処理装置と、
    該処理装置の情報に基づいて前記判別対象部材の材質を
    判別する制御装置とからなることを特徴とする材質判別
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置には、複数個の前記判別対
    象部材の前記飛散物の状況を記憶する記憶部と、該記憶
    部に記憶された前記飛散物の状況を複数個の前記判別対
    象部材毎に比較して該判別対象部材の材質を相対的に判
    別する比較判別部とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の材質判別装置。
  3. 【請求項3】 判別対象部材が押し付けられる回転工具
    と、該回転工具が押し付けられることにより飛散する火
    花を検知する検知装置と、該検知装置による前記火花の
    検知状態に基づいて該火花の状況を設定する処理装置
    と、該処理装置の情報に基づいて前記判別対象部材の材
    質を判別する制御装置とからなることを特徴とする材質
    判別装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、複数個の前記判別対象
    部材の前記火花の状況を記憶する記憶部と、該記憶部に
    記憶された前記火花の状況を複数個の前記判別対象部材
    毎に比較して該判別対象部材の材質を相対的に判別する
    比較判別部とを備えたことを特徴とする請求項3に記載
    の材質判別装置。
  5. 【請求項5】 判別対象部材が押し付けられる回転工具
    と、該回転工具が押し付けられることにより飛散する火
    花を撮影するカメラと、該カメラで撮影された前記火花
    の画像を処理する画像処理装置と、該画像処理装置の情
    報に基づいて前記判別対象部材の材質を判別する制御装
    置とからなることを特徴とする材質判別装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、複数個の前記判別対象
    部材の前記火花の画像処理状況を記憶する記憶部と、該
    記憶部に記憶された前記火花の画像処理状況を複数個の
    前記判別対象部材毎に比較して該判別対象部材の材質を
    相対的に判別する比較判別部とを備えたことを特徴とす
    る請求項5に記載の材質判別装置。
  7. 【請求項7】 判別対象部材が押し付けられる回転工具
    と、該回転工具が押し付けられることにより飛散する火
    花を検知する検知装置及び該火花を撮影するカメラと、
    前記検知装置による前記火花の検知状態に基づいて該火
    花の状況を設定する処理装置と、前記カメラで撮影され
    た前記火花の画像を処理する画像処理装置と、前記処理
    装置の情報及び前記画像処理装置の情報に基づいて前記
    判別対象部材の材質を判別する制御装置とからなること
    を特徴とする材質判別装置。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、複数個の前記判別対象
    部材の前記火花の状況及び画像処理状況を記憶する記憶
    部と、該記憶部に記憶された前記火花の状況及び画像処
    理状況を複数個の前記判別対象部材毎に比較して該判別
    対象部材の材質を相対的に判別する比較判別部とを備え
    たことを特徴とする請求項7に記載の材質判別装置。
  9. 【請求項9】 前記検知装置は、発光部と受光部とから
    なる複数の火花検知装置であり、前記処理装置は、複数
    の火花検知装置の検知状態に基づいて前記火花の流線本
    数と流線角度を設定することを特徴とする請求項3また
    は請求項4または請求項7または請求項8に記載の材質
    判別装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の火花検知装置は、飛散する
    前記火花の側面及び平面の状況をそれぞれ検知するよう
    に設置されていることを特徴とする請求項9に記載の材
    質判別装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理装置は、飛散する火花の
    画像データをディジタル化し、画像の横方向及び縦方向
    の状況を処理して前記火花の流線本数を設定することを
    特徴とする請求項5または請求項6または請求項7また
    は請求項8に記載の材質判別装置。
  12. 【請求項12】 前記カメラは、飛散する前記火花の側
    面及び平面の状況をそれぞれ撮影するように設置されて
    いることを特徴とする請求項11に記載の材質判別装
    置。
  13. 【請求項13】 前記カメラは、飛散する前記火花の根
    元部と中央部と先端部とをそれぞれ撮影するように設置
    され、更に、前記カメラは、飛散する前記火花の全体を
    撮影するように設置されていることを特徴とする請求項
    11または請求項12に記載の材質判別装置。
  14. 【請求項14】 判別対象部材を工具に押し付けた時に
    飛散する飛散物の状況を記憶し、該記憶した前記飛散物
    の状況に基づいて該判別対象物の材質を判別することを
    特徴とする材質判別方法。
  15. 【請求項15】 判別対象部材を工具に押し付けた時に
    飛散する飛散物の状況を複数の前記判別対象部材毎に記
    憶し、該記憶した前記飛散物の状況を前記複数の前記判
    別対象部材毎に比較して該判別対象物の材質を相対的に
    判別することを特徴とする材質判別方法。
  16. 【請求項16】 前記飛散物は火花であり、前記飛散物
    の状況は火花の流線本数と流線角度であることを特徴と
    する請求項14または請求項15に記載の材質判別方
    法。
  17. 【請求項17】 前記飛散物は火花であり、前記飛散物
    の状況は撮影された火花の画像データをディジタル化し
    て画像の横方向及び縦方向の状況を処理して得られる火
    花の流線本数であることを特徴とする請求項14または
    請求項15に記載の材質判別方法。
JP6221401A 1994-09-16 1994-09-16 材質判別装置及び材質判別方法 Withdrawn JPH0886730A (ja)

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