JPH088664B2 - 放射線画像のサブトラクション方法 - Google Patents

放射線画像のサブトラクション方法

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JPH088664B2
JPH088664B2 JP63059613A JP5961388A JPH088664B2 JP H088664 B2 JPH088664 B2 JP H088664B2 JP 63059613 A JP63059613 A JP 63059613A JP 5961388 A JP5961388 A JP 5961388A JP H088664 B2 JPH088664 B2 JP H088664B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は放射線画像のサブトラクション方法、特に詳
細には造影剤注入により被写体の特定の構造物が強調さ
れた放射線画像を示す画像信号から、造影剤が注入され
ていない被写体の放射線画像を示す画像信号を引き算
(サブトラクト)することによって特定の構造物を抽出
する、いわゆる時間サブトラクションに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来より放射線画像のサブトラクション処理が公知と
なっている。この放射線画像のサブトラクションとは、
異なった条件で撮影した2つの放射線画像を光電的に読
み出してディジタル画像信号を得た後、これらのディジ
タル画像信号を両画像の各画素を対応させて減算処理
し、放射線画像中の特定の構造物を抽出させる差信号を
得る方法であり、このようにして得た差信号を用いれ
ば、特定構造物のみが抽出された放射線画像を再生する
ことができる。
このサブトラクション処理の一つとして、造影剤注入
により被写体の特定の構造物が強調された放射線画像
(ライブ像)を示す画像信号から、造影剤が注入されて
いない被写体の放射線画像(マスク像)を示す画像信号
を引き算(サブトラクト)することによって特定の構造
物を抽出する、いわゆる時間サブトラクション(テンポ
ラルサブトラクション)が知られている。
上記サブトラクションに供する画像信号は、例えばX
線写真フィルムに記録されている放射線画像を光電的に
読み取って得ることもできるが、例えば特開昭55-12429
号、同55-116340号、同55-163472号、同56-11395号、同
56-104645号などに示される蓄積性蛍光体シートを用い
た放射線画像情報記録再生システムにおいては、フィル
ム現像等の処理は不要にして、放射線画像を担持する画
像信号が直接的に得られるので、このシステムによって
サブトラクション用の放射線画像、すなわち上記マスク
像とライブ像を記録し、読み取るようにすると極めて便
利である。以下、このシステムについて簡単に説明す
る。
ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、
紫外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネル
ギーの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質
を示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と言う。
上記のシステムはこの蓄積性蛍光体を利用して、人体
等の被写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシー
ト(以下、蓄積性蛍光体のシートと称する)に記録し、
これを励起光で走査して輝尽発光させ、この輝尽発光光
を光電的に読み取って画像信号を得るものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前記時間サブトラクションを行なうために
上記の蓄積性蛍光体シートに記録したマスク像としての
放射線画像と、ライブ像としての放射線画像を読み取る
に際しては通常、双方の読取条件、すなわち、読取画像
信号のレベルを左右する読取ゲインや収録スケールファ
クターを共通に設定する。そのようにしなければ、サブ
トラクションで得た差信号に基づいて画像再生したと
き、特定構造物以外の部分が残ってしまうようになる。
しかしながら上記マスク像としての放射線画像や、ラ
イブ像としての放射線画像そのものを観察したい場合も
あり、そのような要求が有るときは、マスク像、ライブ
像に対する読取条件を各個に最適に設定することが望ま
れる。これは、サブトラクションを行なう場合の上述の
要求とは相反するものである。
なお以上、蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像情
報記録再生システムにおける問題について述べたが、前
述のようにX線写真フィルムに記録された放射線画像を
読み取って画像信号を得る場合においても、同様の問題
が起こりうる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、マスク像としての放射線画像、ライブ像としての放
射線画像を読み取る際の読取条件が互いに異なっても、
被写体の特定構造物のみを良好に抽出しうる差信号を得
ることができるサブトラクション方法を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) 本発明の放射線画像のサブトラクション方法は、前述
したようなマスク像およびライブ像としての放射線画像
を読み取って得た2組の画像信号、すなわちマスク画像
信号とライブ画像信号を、相対応する画素についての信
号間で減算して、被写体の特定構造物を抽出させる差信
号を得る放射線画像のサブトラクション方法において、 上記マスク画像信号およびライブ画像信号を得た際
の、画像信号レベルに関わる読取条件が互いに異なる場
合、これらの画像信号の一方を、他方の画像信号を得た
際の読取条件と同じ読取条件で得られたものに相当する
ように変換処理し、 この変化処理された画像信号と、上記他方の画像信号
との間で上記減算を行なうようにしたことを特徴とする
ものである。
上述のように一方の画像信号に変換処理を施せば、結
果的に、サブトラクションに供するマスク画像信号とラ
イブ画像信号とを互いに同一の読取条件の下に得たのと
同じことになり、したがってこれら両画像信号を用いて
サブトラクションを行なえば、サブトラクション画像に
おいて特定構造物のみが良好に抽出される。
(実施例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第1図は、本発明方法によりサブトラクション画像を
得る放射線画像情報記録再生システムの一例を示すもの
である。この放射線画像情報記録再生システムは基本的
に、放射線画像撮影部20、先読み用読取部30、本読み用
読取部40、および画像再生部50から構成されている。放
射線画像撮影部20においては、例えばX線管球等の放射
線源100から被写体(被検者)101に向けて、放射線102
が照射される。この場合まず、被写体101は造影剤を注
入しない状態としておく。この被写体101を透過した放
射線102が照射される位置には、先に述べたように放射
線エネルギーを蓄積する蓄積性蛍光体シート103Mが配置
され、この蓄積性蛍光体シート103Mに被写体101の透過
放射線画像(マスク像)が蓄積記録される。
このようにして被写体101の放射線画像情報が記録さ
れた蓄積性蛍光体シート103Mは、移送ローラ等のシート
移送手段110により、先読み用読取部30に送られる。先
読み用読取部30において先読み用レーザ光源201から発
せられたレーザ光202は、このレーザ光202の励起によっ
て蓄積性蛍光体シート103Mから発せられる輝尽発光光の
波長領域をカットするフィルター203を通過した後、ガ
ルバノメータミラー等の光偏向器204により直線的に偏
向させ、平面反射鏡205を介して蓄積性蛍光体シート103
M上に入射する。ここでレーザ光源201は、励起光として
のレーザ光202の波長域が、蓄積性蛍光体シート103Mが
発する輝尽発光光の波長域と重複しないように選択され
ている。他方、蛍光体シート103Mは移送ローラ等のシー
ト移送手段210により矢印206の方向に移送されて副走査
がなされ、その結果、蛍光体シート103Mの全面にわたっ
てレーザ光202が照射される。ここで、レーザ光源201の
発光強度、レーザ光202のビーム径、レーザ光202の走査
速度、蓄積性蛍光体シート103Mの移送速度は、先読みの
励起光(レーザ光202)のエネルギーが、後述する本読
み用読取部40で行なわれる本読みのそれよりも小さくな
るように選択されている。
上述のようにレーザ光202が照射されると、蓄積性蛍
光体シート103Mは、それに蓄積記録されている放射線エ
ネルギーに対応した光量の輝尽発光光を発し、この発光
光は先読み用光ガイド207に入射する。輝尽発光光はこ
の光ガイド207内を導かれ、射出面から射出してフォト
マルチプライヤー等の光検出器208によって受光され
る。該光検出器208の受光面には、輝尽発光光の波長域
の光のみを透過し、励起光の波長域の光をカットするフ
ィルターが貼着されており、輝尽発光光のみを検出し得
るようになっている。検出された輝尽発光光は蓄積記録
情報を担持する電気信号に変換され、増幅器209により
増幅される。増幅器209から出力された信号はA/D変換器
211によりディジタル化され、先読み画像信号Spとして
本読み用読取用40の本読み制御回路314に入力される。
この本読み制御回路314は、先読み画像信号Spが示す蓄
積記録情報に基づいて、例えばヒストグラム解析等によ
り、読取ゲイン設定値Sk、収録スケールフィルター設定
値Gp、再生画像処理条件設定値cを決定する。
以上のようにして先読みを完了した蓄積性蛍光体シー
ト103Mは本読み用読取部40へ移送される。本読み用読取
部40において本読み用レーザ光源301から発せられたレ
ーザ光302は、このレーザ光302の励起によって蓄積性蛍
光体シート103Mから発せられる輝尽発光光の波長領域を
カットするフィルター303を通過した後、ビームエクス
パンダー304によりビーム径の大きさが厳密に調整さ
れ、ガルバノメータミラー等の光偏向器305によって直
線的に偏向され、平面反射鏡306を介して蓄積性蛍光体
シート103M上に入射する。光偏向器305と平面反射鏡306
との間にはfθレンズ307が配され、蓄積性蛍光体シー
ト103M上を走査するレーザ光302のビーム径が均一とな
るようにされている。他方、蓄積性蛍光体シート103Mは
移送ローラなどのシート移送手段320により矢印308の方
向に移送されて副走査がなされ、その結果、蓄積性蛍光
体シート103Mの全面にわたってレーザ光が照射される。
このようにレーザ光302が照射されると、蓄積性蛍光体
シート103Mはそれに蓄積記録されている放射線エネルギ
ーに対応した光量の輝尽発光光を発し、この発光光は本
読み用光ガイド309に入射する。本読み用光ガイド309の
中を全反射を繰返しつつ導かれた輝尽発光光はその射出
面から射出され、フトマルチプライヤー等の光検出器31
0によって受光される。光検出器310の受光面には、輝尽
発光光の波長域のみを選択的に透過するフィルターが貼
着され、光検出器310が輝尽発光光のみを検出するよう
になっている。
蓄積性蛍光体シート103Mに記録されている放射線画像
を示す輝尽発光光を光電的に検出した光検出器310の出
力は、前記制御回路314が決定した読取ゲイン設定値SkM
通りに読取ゲインが設定された増幅器311により、適正
レベルの電気信号に増幅される。増幅された電気信号は
A/D変換器312に入力され、収録スケールファクター設定
値GpMに基づいて、信号変動幅に適した収録スケールフ
ァクターでディジタル信号DMに変換されてサブトラクシ
ョン演算部500に入力される。なお第3図に示すよう
に、最小値Smin〜最大値Smaxに亘る輝尽発光光量(対数
値)が、上記の読取処理により特性HMで所定範囲のディ
ジタル信号値Dmin〜Dmaxに変換されるとすれば、読取ゲ
インSkはこのディジタル信号の中間値Dmに変換される発
光量SkMと一義的に対応しており、一方収録スケールフ
ァクターGpMは変換直線HMの傾きとなる。
放射線画像撮影部20において前述の蓄積性蛍光体シー
ト103Mに被写体101の放射線画像(マスク像)を記録し
た後、この被写体101の特定構造物(例えば血管)には
造影剤が注入され、放射線画像撮影部20においてその像
(ライブ像)が前述と同様にして別の蓄積性蛍光体シー
ト103Lに記録される。なお上記マスク像とライブ像を撮
影(記録)するに当たり、放射線源100の管電圧は等し
くし、被写体101と蓄積性蛍光体シート103M、103Lとの
位置関係も同じとして、造影剤の有無以外には画面像間
に全く差が無いようにする。
上述のようにして被写体101のライブ像が蓄積記録さ
れた蓄積性蛍光体シー103Lも先読み用読取部30および本
読み用読取部40に順次送られ、前記蓄積性蛍光体シート
103Mに対するのと全く同様にして、該シート103Lに記録
されている放射線画像情報が読み取られる。この読取処
理によって得られた読取画像信号DLも、サブトラクショ
ン演算部500に送られる。なお両蓄積性蛍光体シート103
M、103Lに蓄積記録された被写体101の放射線画像は、前
述したように造影剤の有無という違いが有るので、制御
回路314が各シート103M、103Lの蓄積記録情報に対して
最適の読取ゲインSkを決定すれば、それらは互いに異な
ることになる。これは、収録スケールファクターGpにつ
いても同様である。
次に上記サブトラクション演算部500を詳しく示す第
2図を参照して、サブトラクション処理について説明す
る。読取画像信号DMとDLはそれぞれ、該演算部500の画
像ファイル501M、501Lに記録される。なお本例において
は、後述する画像再生部50において10bit(=1024レベ
ル)の濃度スケールの画像が再生されるようになってお
り、両信号DL、DMはそれぞれ各画素毎に、再生画像濃度
を示す0〜1023の間の1つの値を有するものとなってい
る。サブトラクション処理に際してこれらの画像信号
DM、DLは画像ファイル501M、501Lから読み出され、ライ
ブ画像信号DLは補正回路502を通して、一方マスク画像
信号DMは直接サブトラクション演算回路503に送られ
る。補正回路502は前述の制御回路314が出力した蓄積性
蛍光体シート103Mに対する読取ゲインSkMと収録スケー
ルファクターGpLの値と、蓄積性蛍光体シート103Lに対
する読取ゲインSkLと収録スケールファクターGpLの値を
受けてそれらを記憶しており、ライブ画像信号 DLを受けると該信号を、 なる信号DL′に変換する。
サブトラクション演算回路503はこの変換処理された
信号DL′とマスク画像信号DMとを受けて、相対応する画
素についての信号毎に、 Dsub=DM−DL′ の引き算を行なう。このようにして得られた差信号Dsub
は画素処理回路313に送られ、ここで階調処理、周波数
処理等の処理を受けてから画像再生部50に送られる。な
おこの画像処理の条件は、制御回路314が決定した設定
値cに定められる。
上記差信号Dsubは、画像再生部50の光変調器401に入
力される。この画像再生部50においては、記録用レーザ
光源402からのレーザ光403が光変調器401により、上記
信号処理回路313から入力される差信号Dsubに基づいて
変調され、走査ミラー404によって偏向されて写真フィ
ルム等の感光材料405上に走査する。そして感光材料405
は上記走査の方向と直交する方向(矢印406方向)に走
査と同期して移送され、感光材料405上に、上記差信号D
subに基づく放射線画像が出力される。放射線画像を再
生する方法としては、このような方法の他、前述したCR
Tによる表示等、種々の方法を採用することができる。
前述したような差信号Dsubに基づいて感光材料405上
に再生記録された放射線画像は、被写体101の造影剤が
注入された特定構造物のみを抽出して示すものとなる。
そして本方法においては、蓄積性蛍光体シート103Mと10
3Lに対する読取条件が異なっていても、前述の変換処理
されたライブ画像信号DL′とマスク画像信号DMとの間で
サブトラクションを行なっているので、サブトラクショ
ン画像においては上記特定構造物のみが良好に抽出され
るようになる。以下この点について、第3図を参照して
詳しく説明する。
蓄積性蛍光体シート103Mおよび103Lから発せられるあ
る一定の輝尽発光光量(対数値)Siについて考えると、
蓄積性蛍光体シート103Mからの画像読取りにおいてこの
発光量はディジタル信号DiMに変換され、一方蓄積性蛍
光体シート103Lからの画像読取りにおいてこの発光量は
ディジタル信号DiLに変換される。ここで、信号Dmin
(0)〜Dmax(1023)の中間値Dm=511と上記画像信号D
iM、DiLとの関係は、 DiM=511+(Si−SkM)GpM …(2) DiL=511+(Si−SkL)GpL …(3) となる。(3)式より Si=(DiL−511)/GpL+SkL であるから、これを(2)式に代入すると、 これは(1)式の右辺と同じである。すなわちライブ画
像信号DLを(1)式のように変換して信号DL′とすれ
ば、この変換された信号DL′は、ライブ画像信号DLの値
となった輝尽発光光量をマスク像読取りにおける読取条
件(読取ゲインSkMおよび収録スケールファクターGpM
によって読み取った場合のディジタル信号値と等しくな
る。したがって前述のようにサブトラクション処理を、 Dsub=DM−DL′ として行なえば、この差信号Dsubは、同一の読取条件の
下に得られたマスク画像信号およびライブ画像信号間で
引き算を行なって得られたものと同等になるから、この
差信号Dsubに基づいて画像再生すれば、造影剤が注入さ
れた特定構造物のみが良好に抽出されるようになる。
なおサブトラクション演算部500の画像ファイル501
M、501Lに記録されたマスク画像信号DMおよびライブ画
像信号DLは、以上述べたサブトラクション処理に供する
他、独自にそのまま画像再生部50に送って、放射線画像
再生に供するようにしてもよい。その場合でも、各画像
信号DM、DLは、それぞれ蓄積性蛍光体シート103M、103L
の蓄積記録情報に基づいて最適に設定された読取条件の
下に得られたものであるから、マスク像あるいはライブ
像を診断性能良く再生できるようになる。
また上記の実施例においては、ライブ画像信号DLを変
換処理するようにしているが、これとは反対にマスク画
像信号DMを、ライブ画像信号DLを得た際の読取条件で得
られるものと同等となるように変換処理しても構わな
い。
また以上説明した実施例のサブトラクション方法は、
蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像情報記録再生シ
ステムにおいて適用されたものであるが、本発明はこの
ようなシステムに限らず、例えばX線写真フィルムに再
生されたマスク像およびライブ像としての放射線画像を
光電的に読み取って画像信号を得、これらの画像信号を
サブトラクション処理する場合においても同様に適用可
能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明のサブトラクション方
法においては、相異なる読取条件の下に得られたマスク
画像信号とライブ画像信号の一方を、他方の画像信号を
得た読取条件と同じ条件の下に得られる画像信号と同等
のものとなるように変換処理してからサブトラクション
処理を行なうようにしているので、サブトラクション画
像において、造影剤が注入された特定構造物のみを良好
に抽出できるようになる。したがって本発明方法によれ
ば、マスク像およびライブ像を読取る際に、読取条件を
各画像に合わせて独自に最適化することが可能となり、
マスク像あるいはライブ像そのものを診断性能良く再生
して医療診断に利用することが可能になる。
また本発明方法によれば、上述のようにマスク像とラ
イブ像の読取条件を同一に設定する必要が無くなるか
ら、これらの画像が記録された前記蓄積性蛍光体シート
等の記録媒体を相前後して読取処理にかける必要も無く
なり、読取処理の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法によってサブトラクション画像を得
る放射線画像情報再生記録システムの一例を示す概略
図、 第2図は上記システムにおけるサブトラクション演算部
の概略構成を示すブロック図、 第3図は本発明方法における画像信号の変換処理を説明
するための説明図である。 20……放射線画像撮影部、30……先読み用読取部 40……本読み用読取部、100……放射線源 101……被写体、102……放射線 103M、103L……蓄積性蛍光体シート 201……先読み用レーザ光源 202……先読み用レーザ光 204……先読み用光偏向器 208……先読み用光検出器 210……先読み用シート移送手段 301……本読み用レーザ光源 302……本読み用レーザ光 305……本読み用光偏向器 310……本読み用光検出器、311……増幅器 312……A/D変換器、313……信号処理回路 314……制御回路 320……本読み用シート移送手段 500……サブトラクション演算部 502……補正回路 503……サブトラクション演算回路 Sk……読取ゲイン設定値 Gp……収録スケールファクター設定値 DM……マスク画像信号、DL……ライブ画像信号 Dsub……差信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の特定構造物に造影剤を注入しない
    で該被写体を放射線撮影したマススク像としての放射線
    画像を読み取ってマスク画像信号を得、 被写体の特定構造物に造影剤を注入して該被写体を放射
    線撮影したライブ像としての放射線画像を読み取ってラ
    イブ画像信号を得、 これらマスク画像信号とライブ画像信号を、相対応する
    画素についての信号間で減算して、前記特定構造物を抽
    出させる差信号を得る放射線画像のサブトラクション方
    法において、 前記マスク画像信号およびライブ画像信号を得た際の、
    画像信号レベルに関わる読取条件が互いに異なる場合、
    これらの画像信号の一方を、他方の画像信号を得た際の
    読取条件と同じ読取条件で得られたものに相当するよう
    に変換処理し、 この変換処理された画像信号と、前記他方の画像信号と
    の間で前記減算を行なうことを特徴とする放射線画像の
    サブトラクション方法。
  2. 【請求項2】前記変換処理が、前記マスク画像信号とラ
    イブ画像信号を得た際の読取ゲインをそれぞれSkM、S
    kL、収録スケールファクターをそれぞれGpM、GpL、両画
    像信号の共通の中間値をDmとしたとき、前記ライブ画像
    信号DLなる信号DL′に変換するものであることを特徴とする請
    求項1記載の放射線画像のサブトラクション方法。
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