JPH0642883B2 - 医用画像の撮影条件判別方法 - Google Patents

医用画像の撮影条件判別方法

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JPH0642883B2
JPH0642883B2 JP62207216A JP20721687A JPH0642883B2 JP H0642883 B2 JPH0642883 B2 JP H0642883B2 JP 62207216 A JP62207216 A JP 62207216A JP 20721687 A JP20721687 A JP 20721687A JP H0642883 B2 JPH0642883 B2 JP H0642883B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、放射線画像等の医用画像における人体の撮影
部位あるいは撮影体位を自動的に判別する方法に関する
ものである。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、電
子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギー
の一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光体に可視光等の
励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて蛍
光体が輝尽発光を示すことが知られており、このような
性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と呼
ばれる。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記録し、この蓄
積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走査して輝尽
発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読み
取って画像信号を得、この画像信号に基づき写真感光材
料等の記録材料、CRT等の表示装置に被写体の放射線
画像を可視像として出力させる放射線画像情報記録再生
システムが本出願人によりすでに提案されている。(特
開昭55−12429号、同56−11395号など。) 上記のシステムにおいては、撮影条件の変動による影響
をなくし、あるいは観察読影適性の優れた放射線画像を
得るために、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射
線画像情報の記録状態、あるいは胸部、腹部などの被写
体の部位、単純撮影、造影撮影などの撮影方法等によっ
て決定される記録パターン(以下、これらを総称する場
合には、「蓄積記録情報」という。)を観察読影のため
の可視像の出力に先立って把握し、この把握した蓄積記
録情報に基づいて読取ゲインを適当な値に調節し、ま
た、記録パターンのコントラストに応じて分解能が最適
化されるように収録スケールファクターを決定し、さら
に読取画像信号に対して階調処理等の画像処理が行なわ
れる場合には、画像処理条件を最適に設定するのが望ま
しい。
このように可視像の出力に先立って放射線画像の蓄積記
録情報を把握する方法として、特開昭58−67240号に開
示された方法が知られている。この方法は、観察読影の
ための可視像を得る読取り操作(以下、「本読み」とい
う。)の際に照射すべき励起光よりも低いレベルの励起
光を用いて、前記本読みに先立って予め蓄積性蛍光体シ
ートに蓄積記録されている放射線画像の蓄積記録情報を
把握するための読取り操作(以下、「先読み」とい
う。)を行ない、放射線画像の蓄積記録の概要を把握
し、本読みを行なうに際して、この先読み情報に基づい
て読取ゲインを適当に調節し、収録スケールファクター
を決定し、あるいは画像処理条件を決定するものであ
る。
上記の方法によれば、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録さ
れている放射線画像情報の記録状態および記録パターン
を本読みの前に予め把握することができるので、格別に
広いダイナミックレンジを有する読取系を使用しなくと
も、この記録情報に基づいて読取ゲインを適当に調節
し、収録スケールファクターを決定し、またこの記録パ
ターンに応じた信号処理を読取り後の電気信号に対して
施すことにより、観察読影適性に優れた放射線画像を得
ることが可能になる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが以上述べたようにして放射線画像情報の読取条
件および/または画像処理条件を決定すると、同一の被
写体を撮影体位を変えて撮影した場合に、それぞれの再
生画像において該被写体中の関心領域の濃度が変わって
しまうことがある。以下、このことについて詳しく説明
する。例えば胸椎を診断するために第2A図に示すよう
に胸部を正面から撮影した場合と、第2B図に示すよう
に側面から撮影した場合を考える。正面撮影の場合、関
心領域である胸椎Kは、放射線が透過しにくい縦隔部と
重なるので蓄積性蛍光体シートにおいて胸椎部分の蓄積
放射線量は低く、この部分は低発光量部分となる。一方
側面撮影の場合、胸椎Kは放射線の透過しやすい肺野P
と重なるので、蓄積性蛍光体シートにおいて胸椎部分の
蓄積放射線量は高く、この部分は高発光量部分となる。
そして正面撮影の場合もまた側面撮影の場合も、蓄積性
蛍光体シートからの読取画像信号の最大値Smax、最小
値Sminはさして変わらないから、従来から行なわれて
いるように該最大値Smax、最小値Sminに基づいて決定
される読取条件および/または画像処理条件は、双方の
場合でほぼ同一となる。したがってこのような読取条件
および/または画像処理条件の下で画像読取りを行なっ
て再生画像を得ると、胸椎部分は、正面撮影の画像にお
いては比較的低濃度となり、一方側面撮影の画像におい
ては比較的高濃度となってしまう。
以上、同一部位で撮影体位が異なる場合の問題を説明し
たが、撮影部位が異なる複数の放射線画像間において
も、蓄積放射線量の分布状態が互いに異なるのに上記最
大値Smax、最小値Sminが同じような値になることがあ
り、その場合には上述の問題と同様の問題が生じる。
また、以上述べたような先読みは行なわず、本読みによ
って得た読取画像信号に基づいて画像処理条件を適切に
設定することも考えられるが、このような場合において
も、上記の問題は同様に生じる。
上記のような問題を解消するため従来は、蓄積性蛍光体
シートからの放射線画像情報読取りを行なう際に、その
シートには人体のどの部位がどのような体位で撮影され
ているかということを逐一読取装置に入力し、この入力
された撮影部位および体位情報に応じて前述の読取条件
および/または画像処理条件を設定するようにしてい
る。
しかし、各蓄積性蛍光体シートの読取処理の度に上記の
ような撮影条件を逐一入力する作業は大変面倒であり、
また撮影条件を誤って入力してしまうことも起こりやす
い。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、上記蓄積性蛍光体シート等に記録されている医用画
像の撮影部位および/または体位を自動的に判別するこ
とができる撮影条件判別方法を提供することを目的とす
るものである。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明による医用画像の撮影条件判別方法は、人体の部
位および/または体位に関する撮影条件が相違なるn種
類(n≧2)の医用画像をそれぞれ担う基準画像データ
を用意し、 これらの各基準画像データをM×N個の隣接画素に関す
るデータ毎のブロックに分割し、 このブロック内の画像データの組と僅小歪で対応するM
×N個のベクトル要素からなるm個(m≧1)のベクト
ルを規定した、各基準画像データ毎のコードブックを作
成し、 これらn組のコードブックのそれぞれを上記部位および
/または体位に関する撮影条件と対応付けて記憶してお
き、 撮影条件判別対象の医用画像を担う対象画像データを上
述のブロックと同様のブロックに分割し、 このブロックの各々内の対象画像データの組と、上記n
組のコードブツクの各々に規定されているm個のベクト
ルとを比較して、これらm個のベクトルの中から該画像
データの組と最小歪で対応するベクトルを見つける処理
をn組のコードブックのそれぞれについて行ない、 上記最小歪の値に基づいて、前記対象画像データとn組
のコードブックの各々との相関性を求め、 上記対象画像データが担う画像の撮影条件を、n組のコ
ードブックのうち、上記相関性が全体的に最も高いコー
ドブックに対応する(つまりそのコードブックと対応付
けて記憶されている)撮影条件とみなすことを特徴とす
るものである。
上述のようなベクトルを規定したコードブックは、従来
より画像データ圧縮を目的とするベクトル量子化におい
て利用されているものである。周知のようにこのベクト
ル量子化においては一般に、圧縮させる画像データとの
相関性が高いベクトルを見つけるために用意しておくコ
ードブック(すなわちベクトルの組)を、画像データが
どのような種類の画像を担うものであるかに応じて変え
るようにしていることが多い。つまり画像データは、画
像の種類毎にそれぞれ特徴的な分布状態をとるのであ
る。したがって、撮影条件がそれぞれ異なる画像を担う
画像データと僅小歪で対応するコードブックを各々規定
しておき、対象画像データの組がこれらのコードブック
のうちのどれと全体的に相関性が高いかを調べることに
より、該対象画像データが担う画像の撮影条件を判別で
きるようになる。
(実施例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
第1図は、本発明方法により人体の撮影部位および体位
を判別するように構成された放射線画像情報記録再生シ
ステムの一例を示すものである。この放射線画像情報記
録再生システムは基本的に、放射線画像撮影部20、先読
み用読取部30、本読み用読取部40、および画像再生部50
から構成されている。放射線画像撮影部20においては、
例えばX線管球等の放射線源100から被写体(被検者)1
01に向けて、放射線102が照射される。この被写体101を
透過した放射線102が照射される位置には、先に述べた
ように放射線エネルギーを蓄積する蓄積性蛍光体シート
103が配置され、この蓄積性蛍光体シート103に被写体10
1の透過放射線画像情報が蓄積記録される。
このようにして被写体101の放射線画像情報が記録され
た蓄積性蛍光体シート103は、移送ローラ等のシート移
送手段110により、先読み用読取部30に送られる。先読
み用読取部30において先読み用レーザ光源201から発せ
られたレーザ光202は、このレーザ光202の励起によって
蓄積性蛍光体シート103から発せられる輝尽発光光の波
長領域をカットするフィルター203を通過した後、ガル
バノメータミラー等の光偏向器204により直線的に偏向
され、平面反射鏡205を介して蓄積性蛍光体シート103上
に入射する。ここでレーザ光源201は、励起光としての
レーザ光202の波長域が、蓄積性蛍光体シート103が発す
る輝尽発光光の波長域と重複しないように選択されてい
る。他方、蛍光体シート103は移送ローラ等のシート移
送手段210により矢印206の方向に移送されて副走査がな
され、その結果、蛍光体シート103の全面にわたってレ
ーザ光202が照射される。ここで、レーザ光源201の発光
強度、レーザ光202のビーム径、レーザ光202の走査速
度、蓄積性蛍光体シート103の移送速度は、先読みの励
起光(レーザ光202)のエネルギーが、後述する本読み
用読取部40で行なわれる本読みのそれよりも小さくなる
ように選択されている。
上述のようにレーザ光202が照射されると、蓄積性蛍光
体シート103は、それに蓄積記録されている放射線エネ
ルギーに対応した光量の輝尽発光光を発し、この発光光
は先読み用光ガイド207に入射する。輝尽発光光はこの
光ガイド207内を導かれ、射出面から射出してフォトマ
ルチプライヤー等の光検出器208によって受光される。
該光検出器208の受光面には、輝尽発光光の波長域の光
のみを透過し、励起光の波長域の光をカットするフィル
ターが貼着されており、輝尽発光光のみを検出し得るよ
うになっている。検出された輝尽発光光は蓄積記録情報
を担持する電気信号に変換され、増幅器209により増幅
される。増幅器209から出力された信号はA/D変換器2
11によりディジタル化され、先読み画像信号Spとして
本読み用読取部40の本読み制御回路314に入力される。
この本読み制御回路314は、先読み画像信号Spが示す
蓄積記録情報に基づいて、例えばヒストグラム解析等に
より、読取ゲイン設定値a、収録スケールファクター設
定値b、再生画像処理条件設定値cを決定する。
以上のようにして先読みを完了した蓄積性蛍光体シート
103は本読み用読取部40へ移送される。本読み用読取部4
0において本読み用レーザ光源301から発せられたレーザ
光302は、このレーザ光302の励起によって蓄積性蛍光体
シート103から発せられる輝尽発光光の波長領域をカッ
トするフィルター303を通過した後、ビームエクスパン
ダー304によりビーム径の大きさが厳密に調整され、ガ
ルバノメータミラー等の光偏向器305によって直線的に
偏向され、平面反射鏡306を介して蓄積性蛍光体シート1
03上に入射する。光偏向器305と平面反射鏡306との間に
はfθレンズ307が配され、蓄積性蛍光体シート103上を
走査するレーザ光302のビーム径が均一となるようにさ
れている。他方、蓄積性蛍光体シート103は移送ローラ
などのシート移送手段320により矢印308の方向に移送さ
れて副走査がなされ、その結果、蓄積性蛍光体シート10
3の全面にわたってレーザ光が照射される。このように
レーザ光302が照射されると、蓄積性蛍光体シート103は
それに蓄積記録されている放射線エネルギーに対応した
光量の輝尽発光光を発し、この発光光は本読み用光ガイ
ド309に入射する。本読み用光ガイド309の中を全反射を
繰返しつつ導かれた輝尽発光光はその射出面から射出さ
れ、フォトマルチプライヤー等の光検出器310によって
受光される。光検出器310の受光面には、輝尽発光光の
波長域のみを選択的に透過するフィルターが貼着され、
光検出器310が輝尽発光光のみを検出するようになって
いる。
蓄積性蛍光体シート103に記録されている放射線画像を
示す輝尽発光光を光電的に検出した光検出器310の出力
は、前記制御回路314が決定した読取ゲイン設定値aに
基づいて読取ゲインが設定された増幅器311により、適
正レベルの電気信号に増幅される。増幅された電気信号
はA/D変換器312に入力され、収録スケールファクタ
ー設定値bに基づいて、信号変動幅に適した収録スケー
ルファクターでディジタル信号に変換されて信号処理回
路313に入力される。上記ディジタル信号は、この信号
処理回路313において、観察読影適性の優れた放射線画
像が得られるように再生画像処理条件設定値cに基づい
て例えば階調処理等の画像処理(信号処理)され、出力
される。
信号処理回路313から出力された読取画像信号(本読み
画像信号)Soは、画像再生部50の光変調器401に入力
される。この画像再生部50においては、記録用レーザ光
源402からのレーザ光403が光変調器401により、上記信
号処理回路313から入力される本読み画像信号Soに基
づいて変調され、走査ミラー404によって偏向されて写
真フィルム等の感光材料405上を走査する。そして感光
材料405は上記走査の方向と直交する方向(矢印406方
向)に走査と同期して移送され、感光材料405上に、上
記本読み画像信号Soに基づく放射線画像が出力され
る。放射線画像を再生する方法としては、このような方
法の他、前述したCRTによる表示等、種々の方法を採
用することができる。
次に、被写体101の撮影部位および体位を自動的に判別
する本発明方法について説明する。A/D変換器211か
ら出力された先読み画像信号Spは、前述のように本読
み制御回路314に入力されるとともに、撮影条件判別回
路500に入力される。第3図はこの撮影条件判別回路500
の構成を詳しく示すものであり、以下この第3図を参照
して説明する。
先に述べたようにして放射線画像情報の読取り、および
再生を行なうのに先行して予め、人体の部位あるいは体
位が相異なる放射線画像に対してベクトル量子化器(コ
ードブック)を公知の方法によって設計しておき、撮影
条件判別回路500のコードブックメモリ503に記憶してお
く。なおこれらの放射線画像としては、各部位および体
位の画像の中でも代表的なものが用意される。次に判別
対象となる蓄積性蛍光体シート103を先読み、本読みに
かけ、該シート103に記録されている放射線画像を再生
する処理が行なわれる。まず放射線画像情報読取再生に
供せられる各蓄積性蛍光体シート103からの先読み画像
信号Spは、撮影条件判別回路500のブロック変換回路5
01に入力され、MxNの隣接画素からなる矩形ブロック
毎のデータxに変換される。このブロック分けの様子を
分かりやすく第4図に示す。この第4図においてFが原
画像であり、BL,BL,BL……BLが上記
ブロックを示す。なお説明を容易にするため、以下、上
記のブロックBL〜BLが、それぞれ6×6画素に
ついてのデータからなるものとして話を進める。
このブロックBL毎の画像データxは、最小歪演算部50
4に送られる。この最小歪演算部504は、予めコードブッ
クメモリ503に記憶されている複数のコードブックの中
の1つ(ある撮影条件に対応づけられている)に含まれ
る複数のベクトルの中から、入力された各ブロックBL
毎の原画像データxの組(36個のデータからなる)と最
小歪にて対応するベクトルを選択する。すなわちコード
ブックメモリ503には、以下に示すようにそれぞれ36の
ベクトル要素 を規定した一例として256のベクトル(1),(2),
(3)………(256)を示すコードブックが記憶されてい
る。
そして最小歪演算部504は原画像データxの組(x
,x………x36)とベクトル要素 が歪最小にて対応するベクトル(j)を求め、この歪
の値djを出力する。上記の歪としては、例えば平均2
乗誤差 が用いられる(本例ではk=36である)。このような歪
が最小となるベクトル(j)を見つけるには、例えば
すべてのベクトルに関してこの歪を演算してから歪最小
となるベクトル(j)を求めてもよいし(いわゆる全
探索形ベクトル量子化)、あるいは処理時間短縮化のた
めに歪が完全に最小とならない場合があるが、2進木探
索形ベクトル量子化を実行してもよい。
以上述べたベクトルの選択、歪の値djの出力は、先読
み画像信号Spが示す1枚の画像中のすべてのブロック
BL〜BLについて行なわれる。データdjが示す
歪の分布状態は、画像1枚に関して例えば第5図図示の
ようなものとなる。つまり本例では6×6=36画素毎に
1つの歪の値が定められる。この歪の値djは相関演算
部505に送られて、そこに記憶される。この際該データ
djは、先読み画像信号Spを得た画像の撮影条件、す
なわち「胸部正面撮影」「胸部側面撮影」「腹部正面撮
影」といった条件と対応付けて出力される。
そして他の撮影条件に対応するコードブックに対しても
以上述べたのと同様の処理が行なわれ、それにより相関
演算部505には、撮影条件毎の歪の値がそれぞれ撮影条
件と対応付けて入力され記憶される。ここで、以下の説
明において撮影条件は上述の3通りとし、「胸部正面撮
影」の画像についての歪データを第6図(1)に示すよう
に便宜上[d,d,d……d]とし、同様に
「胸部側面撮影」、「腹部正面撮影」の画像についての
歪データをそれぞれ第6図(2)、(3)に示すように
[e,e,e……e]、[f,f,f
…f]とする。相関演算部505は、こうして入力され
記憶されるブロックBL毎の歪の値より、各撮影条件と
の相関性を調べる。すなわち相関演算部505は、最初に
歪データ[d,d,d……d]に対しその合計
値Haを求める。
以上の処理は、歪データ[e,e,e……e
が示す各歪、および歪データ[f,f,f……f
]が示す各歪に対しても行なわれ、上記最小歪の合計
値Haと同様の最小歪合計値Hb,Hcが求められる。
そして相関演算部505はこれらの最小歪合計値Ha,H
b,Hcを比較し、もし最小歪合計値Haが最小なら
ば、歪データ[d,d,d……d]と対応付け
て記憶されている撮影条件つまり「胸部正面撮影」を、
この際放射線画像情報読取再生に供されているシート10
3に記憶されている画像の撮影条件であると判別する。
同様に最小歪合計値Hbが最小ならば、歪データ
[e,e,e……e]と対応付けて記憶されて
いる撮影条件つまり「胸部側面撮影」が撮影条件である
と判別される。先に述べた通り、画像データは画像の種
類毎にそれぞれ特徴的な分布状態をとるから、以上のよ
うにすることにより、放射線画像の撮影条件を正しく判
別することが可能となる。
以上のようにして判別された、被写体部位および体位に
関する撮影条件を示す情報Gsは、相関演算部505から
前記本読み制御回路314に入力される。該制御回路314
は、この情報Gsが示す撮影条件に基づいて、本読み条
件を補正する。すなわち例えば前述の胸部正面撮影画像
と胸部側面撮影画像に関しては、画像読取条件および画
像処理条件が一定なら、胸部側面撮影の再生画像におい
て胸椎Kの部分の濃度は、正面撮影の場合に比べてより
高くなってしまう。そこで側面撮影画像の読取り時に
は、正面撮影画像の読取り時に比べてやや読取ゲインを
下げるようにすれば、本読み画像信号Soが全体的に低
レベルとなり、感光材料405に記録される再生放射線画
像の濃度が全体的に低くなる。その結果、こ胸部側面の
再生画像における胸椎Kの部分の濃度が、正面撮影の再
生画像における胸椎部分濃度と揃うようになる。なお読
取ゲインの適正な補正量は、実験あるいは経験に基づい
て求めることができる。互いに撮影部位が異なる放射線
画像間においても、撮影条件判別回路500が出力する撮
影条件情報Gsに基づいて読取ゲイン等の読取条件や画
像処理条件を制御することにより、上記と同様の効果が
得られる。
なお以上説明した実施例においては、各撮影条件毎に規
定されているコードブックと、撮影条件判別対象の画像
データとの全体的な相関性を、前記最小歪の合計値H
a,Hb,Hcの大小によって規定しているが、この相
関性はその他、前記最小歪d〜dの平均値、最大
値、最小値等で規定してもよい。またこのような最小歪
〜dの平均値等で上記相関性を規定するに当たっ
ては、所定の最小歪上限値、あるいは下限値を設定し、
これらの上限値を超えたり、あるいは下限値を下回る最
小歪は無視して相関性を規定するようにしてもよい。
また以上の実施例においては、先読み画像信号Spを利
用して撮影部位および体位を判別しているが、前述のよ
うな先読みを行なわず、本読み画像信号Soに基づいて
信号処理回路313における画像処理条件を設定するよう
な場合は、この本読み画像信号Soを利用して撮影部位
および/または体位を判別するようにしてもよい。また
上記実施例においては、判別した撮影条件に応じて再生
画像の濃度を補正するようにしているが、本発明は、そ
の他の目的のために撮影条件を判別する際にも勿論適用
可能である。
さらに上記実施例においては、蓄積性蛍光体シート103
に記録された画像の撮影条件を判別しているが、本発明
はこのような蓄積性蛍光体シート103に記録された放射
線画像のみならず、その他の医用画像の撮影条件を判別
するために適用することも勿論可能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の医用画像の撮影条件判
別方法によれば、医用画像の撮影部位および/または体
位を自動的に正確に判別することができる。したがっ
て、本方法を先に述べたような放射線画像情報記録再生
システムに適用すれば、被写体の撮影部位あるいは体位
が異なっても、再生画像における関心領域の濃度を一定
に揃えることができ、よって放射線画像の診断性能を大
いに高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により撮影条件を判別する放射線画
像情報記録再生システムの一例を示す概略図、 第2A図および第2B図は、被写体の撮影体位が異なる
放射線画像の例を示す概略図、 第3図は本発明方法を実施する装置の例を示すブロック
図、 第4図は本発明に係る画像データのブロック分けを説明
する説明図、 第5図は本発明に係るベクトル識別番号の分布例を示す
概略図、 第6図は本発明に係る撮影条件毎のベクトル識別データ
を示す概略図である。 20……放射線画像撮影部、30……先読み用読取部 40……本読み用読取部、100……放射線源 101……被写体、102……放射線 103……蓄積性蛍光体シート 201……先読み用レーザ光源 202……先読み用レーザ光 204……先読み用光偏向器 208……先読み用光検出器 210……先読み用シート移送手段 301……本読み用レーザ光源 302……本読み用レーザ光 305……本読み用光偏向器 310……本読み用光検出器、311……増幅器 312……A/D変換器、313……信号処理回路 314……制御回路 320……本読み用シート移送手段 500……撮影条件判別回路 501……ブロック変換回路 503……コードブックメモリ、505……相関演算部 a……読取ゲイン設定値 b……収録スケールファクター設定値 c……画像処理条件設定値、BL……ブロック dj……最小歪データ、Gs……撮影条件情報 Sp……先読み画像信号 So……本読み画像信号 x……ブロック分けされた画像データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体の部位および/または体位に関する撮
    影条件が相異なるn種類(n≧2)の医用画像をそれぞ
    れ担う基準画像データを用意し、 これらの各基準画像データをM×N個の隣接画素に関す
    るデータ毎のブロックに分割し、 このブロック内の画像データの組と僅小歪で対応するM
    ×N個のベクトル要素からなるベクトルm個(m≧1)
    を規定した、各基準画像データ毎のn組のコードブック
    を作成し、 これらn組のコードブックのそれぞれを前記撮影条件と
    対応付けて記憶しておき、 撮影条件判別対象の医用画像を担う対象画像データを前
    記ブロックと同様のブロックに分割し、 このブロックの各々内の対象画像データの組と、前記コ
    ードブックの各々に規定されているm個のベクトルとを
    比較して、これらm個のベクトルの中から該画像データ
    の組と最小歪で対応するベクトルを見つける処理をn組
    のコードブックのそれぞれについて行ない、 前記最小歪の値に基づいて、前記対象画像データとn組
    のコードブックの各々との相関性を求め、 前記対象画像データが担う画像の撮影条件を、前記n組
    のコードブックのうち、前記相関性が全体的に最も高い
    コードブックに対応する撮影条件とみなすことを特徴と
    する医用画像の撮影条件判別方法。
  2. 【請求項2】前記相関性を、前記ブロック毎の最小歪の
    値の合計値で規定することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の医用画像の撮影条件判別方法。
  3. 【請求項3】前記相関性を、前記ブロック毎の最小歪の
    値の平均値で規定することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の医用画像の撮影条件判別方法。
  4. 【請求項4】前記相関性を、前記ブロック毎の最小歪の
    値の最小値で規定することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の医用画像の撮影条件判別方法。
  5. 【請求項5】前記相関性を、前記ブロック毎の最小歪の
    値の最大値で規定することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の医用画像の撮影条件判別方法。
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