JPH0886527A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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Publication number
JPH0886527A
JPH0886527A JP22168894A JP22168894A JPH0886527A JP H0886527 A JPH0886527 A JP H0886527A JP 22168894 A JP22168894 A JP 22168894A JP 22168894 A JP22168894 A JP 22168894A JP H0886527 A JPH0886527 A JP H0886527A
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JP
Japan
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refrigerant
heat exchanger
air conditioner
control means
idle
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Application number
JP22168894A
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English (en)
Inventor
Megumi Komazaki
恵 胡摩崎
Kokichi Furuhama
功吉 古浜
Hideaki Motohashi
秀明 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍サイクル中の非共沸混合冷媒の循環組成
比を変化させることで、効率よい運転を行う。 【構成】 複数の室内熱交換器7(7a,7b,7c…
…)の両側の配管に、ガス側電子膨張弁9(9a,9
b,9c……)と液側電子膨張弁11(11a,11
b,11c……)とをそれぞれ設ける。例えば、室内熱
交換器7bが休止する場合には、その両側のガス側電子
膨張弁9bおよび液側電子膨張弁11bの開度を調節す
ることで、室内熱交換器7bに冷媒を溜める。溜まった
冷媒は、能力の高い高圧冷媒(低沸点冷媒)から先に蒸
発していくので、循環冷媒組成比は高圧冷媒が多いもの
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1台の室外熱交換器
に対し、複数台の室内熱交換器が相互に並列接続された
冷媒回路中に、非共沸混合冷媒が封入された冷凍サイク
ルを備えた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地球環境問題に発展するオゾン層破壊の
可能性のあるCFC,HCFC冷媒の削減、全廃に向
け、空気調和装置に使用されているHCFC22も、オ
ゾン破壊係数が0であるHFC冷媒への切り替えが必要
となる。
【0003】ところが、空気調和装置の運転条件を満足
するHFC冷媒の多くは、2種類以上の冷媒を混合した
冷媒であり、またその中の大部分は、沸点の異なる冷媒
を混合した、いわゆる非共沸混合冷媒である。
【0004】上記非共沸混合冷媒において、高圧冷媒
(低沸点冷媒)は、低圧冷媒(高沸点冷媒)に比べ冷凍
能力が高く得られ、高効率での運転が可能となる。この
ため、冷凍サイクル中を循環する非共沸混合冷媒の組成
比を変化させ、高圧冷媒の比率を多くすることで、効率
よい運転ができることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、非共
沸混合冷媒を使用した冷凍サイクルでは、その循環組成
比を変化させることで、効率よい運転が可能となる。
【0006】そこで、この発明は、非共沸混合冷媒の循
環組成比を変化させることで、効率よい運転を行うこと
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構およ
び、室内熱交換器が配管接続された冷媒回路に非共沸混
合冷媒を封入した冷凍サイクルを備えた空気調和装置に
おいて、前記室外熱交換器が1台に対し、前記室内熱交
換器が複数台並列接続され、この複数の室内熱交換器の
うち少なくとも1台を休止させる際に、この休止熱交換
器に冷媒を貯溜させるための貯溜制御手段を、前記冷媒
回路に設けた構成としてある。
【0008】
【作用】このような構成の空気調和装置によれば、複数
の室内熱交換器のうち少なくとも1台を休止させる際に
は、この休止熱交換器に冷媒を貯溜することで、蒸発し
やすい高圧冷媒を先にサイクル中に流出させることが可
能となり、循環組成比は高圧冷媒の多い状態となる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0010】図1は、この発明の一実施例を示す空気調
和装置に使用される冷凍サイクル構成図である。この冷
凍サイクルは、非共沸混合冷媒が封入されており、圧縮
機1、冷房と暖房とで冷媒の流れ方向が切り替わる四方
弁3、室外熱交換器5および、相互に並列接続された複
数の室内熱交換器7(7a,7b,7c……)をそれぞ
れ備えており、各室内熱交換器7(7a,7b,7c…
…)の両側の配管には、ガス側電子膨張弁9(9a,9
b,9c……)と液側電子膨張弁11(11a,11
b,11c……)とがそれぞれ設けられている。上記ガ
ス側電子膨張弁9(9a,9b,9c……)および液側
電子膨張弁11(11a,11b,11c……)は、と
もに流量可変機構を構成しており、この流量可変機構は
複数の室内熱交換器7(7a,7b,7c……)の中
で、休止熱交換器が発生した場合に、その休止熱交換器
に冷媒を貯溜させるための貯溜制御手段を構成する。
【0011】暖房運転時には、圧縮機1から吐出された
高温高圧のガス冷媒は、冷媒流れ方向を破線で示すよう
に、四方弁3を経て室内熱交換器7(7a,7b,7c
……)に達し、ここで室内空気と熱交換して暖房に利用
されて凝縮し、液側電子膨張弁11(11a,11b,
11c……)で絞られた後、室外熱交換器5で蒸発し、
四方弁3を経て圧縮機1に戻る。
【0012】一方、冷房運転時には、圧縮機1から吐出
された高温高圧のガス冷媒は、冷媒流れ方向を実線で示
すように、四方弁3を経て室外熱交換器5に達し、ここ
で外気と熱交換することで凝縮して液側電子膨張弁11
(11a,11b,11c……)で絞られた後、室内熱
交換器7(7a,7b,7c……)で室内空気と熱交換
して冷房に利用されて蒸発し、四方弁3を経て圧縮機1
に戻る。
【0013】上記した暖房および冷房の各運転時では、
複数の室内熱交換器7(7a,7b,7c……)がすべ
て運転している状態であり、ガス側電子膨張弁9(9
a,9b,9c……)はすべて開状態である。
【0014】ここで、複数の室内熱交換器7(7a,7
b,7c……)の中で、例えば室内熱交換器7bが休止
する場合に、この休止熱交換器7bに冷媒を貯溜する方
法を考える。休止熱交換器7bに冷媒を貯溜するには、 (1)暖房運転時 休止熱交換器7bに対し、ガス側電子膨張弁9bから流
入する冷媒量をGi 、液側電子膨張弁11bから流出す
る冷媒量をFo とすると、 Gi >Fo (2)冷房運転時 休止熱交換器7bに対し、液側電子膨張弁11bから流
入する冷媒量をFi 、ガス側電子膨張弁9bから流出す
る冷媒量をGo とすると、 Fi >Go である必要がある。
【0015】したがって、暖房運転時は上記式を満た
すように、冷房運転時は上記式を満たすように、それ
ぞれガス側電子膨張弁9bおよび液側電子膨張弁11b
を流量調節することで、休止熱交換器7bに冷媒が溜ま
っていくことになる。
【0016】この場合、ガス側電子膨張弁9bおよび液
側電子膨張弁11bの各弁開度を、休止熱交換器7bに
対する流入量と流出量とのバランスをとるように調節す
ることで、定常的に運転をしながら冷媒を溜めることが
可能である。一方、流入量を流出量に対してより多く
し、これにより冷媒を休止熱交換器7bに多量に溜めた
後、冷媒を流出させる、といった非定常運転も可能であ
る。
【0017】休止熱交換器7bに冷媒を貯溜した状態で
は、ガス化しやすい高圧冷媒(低沸点冷媒)から蒸発し
ていくため、冷凍サイクル中における循環冷媒の組成比
は、高圧冷媒が低圧冷媒に比べて多くなり、この結果冷
凍能力が高く得られ、高効率での運転が可能となる。
【0018】図2は、上記図1における液側電子膨張弁
11(11a,11b,11c……)に代えて、開閉機
構である液側開閉弁13(13a,13b,13c…
…)を設け、さらに室外熱交換器5側の配管に、各室内
熱交換器7(7a,7b,7c……)共通の電子膨張弁
15を設けている。図3は、上記図2のものに対し、液
側開閉弁13(13a,13b,13c……)が設けら
れていない。
【0019】上記ガス側電子膨張弁9(9a,9b,9
c……)および液側開閉弁13(13a,13b,13
c……)は、複数の室内熱交換器7(7a,7b,7c
……)の中で、休止熱交換器が発生した場合に、その休
止熱交換器に冷媒を貯溜させるための貯溜制御手段を構
成している。
【0020】図2の例で、液側開閉弁13(13a,1
3b,13c……)が開いている場合について説明す
る。この状態は図3の例に相当する。暖房・冷房運転時
ともに、前記式および式を満たすように、ガス側電
子膨張弁9(9a,9b,9c……)の開度を調節する
ことで、休止熱交換器7bに冷媒を溜めることができ
る。溜まった冷媒は高圧冷媒から先に蒸発し、循環冷媒
中の高圧冷媒の組成比が高まることになる。
【0021】図2の例で、休止熱交換器7bに対応する
液側開閉弁13bを閉として休止熱交換器7bに冷媒を
溜める場合は、冷媒が図中で左から右に向けて流れる暖
房運転時に可能であり、この場合は開の場合より休止熱
交換器7bに多くの冷媒を溜めることができる。この場
合は、冷媒が溜まり過ぎて運転中の冷媒量が不足になる
場合もありうる。そこで、冷媒が不足にならない程度溜
まった後、液側開閉弁13bを開として冷媒を流出させ
る。この閉・開を繰り返すことで、休止熱交換器7bに
適正冷媒量を溜め込むことができ、流出時には蒸発しや
すい高圧冷媒がより多く流出し、循環冷媒中の高圧冷媒
の組成比が高まる。この場合、運転は非定常なものとな
る。
【0022】図4および図5は、前記図2の例における
共通の電子膨張弁15に代えて、絞り機構としての液側
キャピラリ(温度式膨張弁でもよい)17(17a,1
7b,17c)を、液側開閉弁13(13a,13b,
13c……)の室内熱交換器7(7a,7b,7c…
…)側および、室内熱交換器7(7a,7b,7c…
…)と反対側にそれぞれ設けたものである。図6は、前
記図2に対し、電子膨張弁15に代えて、絞り機構とし
ての液側キャピラリ(温度式膨張弁でもよい)19を設
けている。図7および図8は、それぞれ図4および図6
に対し、液側開閉弁13(13a,13b,13c…
…)を設けていない場合である。
【0023】上記図4ないし図8の例では、液側開閉弁
13(13a,13b,13c……)が設けられている
ものについては、前記図2の例と同様に、暖房運転時・
冷房運転時ともに、液側開閉弁13(13a,13b,
13c……)を開状態として、休止熱交換器7bに対応
する電子膨張弁9bを、前記式または式を満たすよ
うに調節することで、冷媒を休止熱交換器7bに溜める
ことができる。
【0024】休止熱交換器7bに対応する液側開閉弁1
3bを閉として休止熱交換器7bに冷媒を溜める場合
は、前記図2の例と同様である。
【0025】図9ないし図16は、室内熱交換器7(7
a,7b,7c……)のガス側流路にガス側開閉弁21
(21a,21b,21c……)を設けた例を示してい
る。液側の弁構成については、図9ないし図16は、図
1ないし8にそれぞれ対応している。
【0026】上記図9ないし図16において、まず暖房
運転時について説明する。
【0027】休止熱交換器7bに対応するガス側流路の
ガス側開閉弁21bが開である場合には、前記式を満
たすので、休止熱交換器7bに冷媒を溜めることができ
る。また、休止交換器7bに冷媒が過剰に溜まる場合に
は、ガス側開閉弁21bを開・閉を繰り返すことで、休
止熱交換器7bに溜める冷媒量を調節することができ
る。
【0028】休止熱交換器7bに溜めた冷媒を流出させ
る場合は、液側の弁機構が開であればよく、図9につい
ては電子膨張脹弁11bを一定開度、図10、図12な
いし図14については、液側開閉弁13bを開とすれば
よい。また、冷媒出口側の液側電子膨張弁11bは開閉
機能を有するので、この液側電子膨張弁11bを一旦閉
じて、休止熱交換器7bに冷媒を溜め込んだ後、冷媒を
放出することの繰り返しである非定常運転を行うことも
可能である。
【0029】冷房運転時には、ガス側開閉弁21bが開
では、前記式が成立しない。このため、ガス側開閉弁
21bを閉として休止熱交換器7bに冷媒を溜め込み、
冷媒が溜まったら、ガス側開閉弁21bを開いて冷媒を
流出させる。このように、冷房運転時は、ガス側開閉弁
21bの開閉を繰り返すことで、高圧冷媒の循環組成比
を高めることができる。
【0030】図17ないし図21は、室内熱交換器7
(7a,7b,7c……)のガス側流路に弁要素を設け
ない例を示している。液側の弁構成については、図17
および図18は、図1および図2にそれぞれ対応し、図
19ないし図21は、図4ないし図6にそれぞれ対応し
ている。
【0031】上記図17ないし図21は、前記ガス側開
閉弁21bが開の場合に相当するため、暖房運転時に
は、休止熱交換器7aに冷媒を溜めることが可能であ
る。一方冷房運転時には、この場合の弁構成では、式
を満たさないため、冷媒を溜めることはできない。
【0032】次に、暖房運転時での室外熱交換器5に対
する除霜運転中に、冷媒を休止熱交換器7bに溜める方
法を説明する。除霜方法には多種類あるが、その中で、
四方弁反転除霜と電子膨張弁全開除霜について述べる。
【0033】(1)四方弁反転除霜 この場合は、冷媒の流れ方向は、前記図1の実線矢印で
示す冷房運転時と同じである。つまり、図1の破線矢印
で示す冷媒流れとなる暖房運転状態から、四方弁3を切
り替え(反転させ)ることで、圧縮機1から吐出された
高温冷媒を室外熱交換器5に送って除霜する。したがっ
て、この場合は、前記式が成立するように、前記図1
の冷房運転時と同様に、ガス側電子膨張弁9bおよび液
側電子膨張弁11bの開度を調節することで、休止熱交
換器7bに冷媒を溜めることができる。このような休止
熱交換器7bへの冷媒の貯溜は、前記図1から図16に
示すように、ガス側に弁が存在する場合について可能で
ある。
【0034】(2)電子膨張弁全開除霜 この場合は、冷媒の流れ方向は、暖房運転時と同じであ
り、使用中の室内熱交換器7a,7cに対応する液側電
子膨張弁11a,11cをガス側電子膨張弁9a,9c
とともに全開とし、圧縮機1から吐出された高温冷媒を
室内熱交換器7a,7cを経て室外熱交換器5に送り込
んで、除霜を行う。
【0035】冷媒の流れ方向は、上記したように、暖房
運転時と同じであることから、前記式が成立するよう
に、休止熱交換器7bに対応するガス側電子膨張弁9b
および液側電子膨張弁11bの開度を調節することで、
休止熱交換器7bに冷媒を溜めることができる。このよ
うな休止熱交換器7bへの冷媒の貯溜は、前記図1から
図21のすべての弁構成について可能である。
【0036】上記(1),(2)ともに、除霜運転終了
後、冷媒を流出させることで、蒸発しやすい高圧冷媒か
ら先に循環冷媒中に流出し、暖房運転時での循環冷媒中
の組成比を高圧冷媒を多い状態とすることができる。
【0037】次に、休止熱交換器7bに溜める冷媒量を
見積もる手段について説明する。図22は、前記図1に
おいて、暖房運転時に休止熱交換器7bに対応するガス
側電子膨張弁9bの開度を固定し、冷媒流出側となる液
側電子膨張弁11bの開度を調節したときの、時間[m
in]に対するサイクル変化を示している。なお、液側
電子膨張弁11bの開度は、−5、+3、−2、−1、
+1と変化している(−が閉側で、+が開側である)。
また、暖房能力[W]をA、吐出温度[℃]をB、休止
熱交換器7bの温度[℃]をC、入力[W]をD、吐出
圧力[kg/cm2 G]をE、吸込圧力を[kg/cm
2 G]をFとしてある。
【0038】休止熱交換器7bに対応する液側電子膨張
弁11bを閉じ側とし(−5)、液側電子膨張弁11b
からの冷媒流出量が減少すると、休止熱交換器7bに溜
まる冷媒量が多くなり、休止熱交換器7bの温度Cは低
下していく。それとともに、吐出圧力E、吸込圧力Fも
低下し、逆に吐出温度Bは上昇していき、暖房能力Aが
低下する。一方、液側電子膨張弁11bを開き側とし
(+3)、液側電子膨張弁11bからの冷媒流出量が増
大すると、休止熱交換器7bの温度Cは上昇し、吐出圧
力E、吸込圧力Fなども高まり、吐出温度Bは低下し
て、暖房能力Aが上昇する。
【0039】このように、休止熱交換器7bに対し冷媒
流出側の液側電子膨張弁11bの開閉により、言い換え
れば休止熱交換器7bへの冷媒貯溜量の変化により、休
止熱交換器7bの温度C、吐出温度B、吐出圧力E、吸
込圧力Fなどが変化し、このため休止熱交換器7bの温
度C、吐出温度B、吐出圧力E、吸込圧力Fなどから、
休止熱交換器7bへの冷媒貯溜量を見積ることができ
る。冷媒貯溜量を見積ることで、現在の暖房能力を推定
し、目標とする暖房能力となるよう液側電子膨張弁11
bを開閉して貯溜冷媒量を調節し、制御することができ
る。
【0040】図23は、室内熱交換器7(7a,7b,
7c……)に温度センサ23(23a,23b,23c
……)を設け、休止熱交換器7bの温度を温度センサ2
3bにより検出して冷媒貯溜量を見積り、貯溜量制御回
路25によりガス側および液側の各電子膨張弁9bおよ
び11bを開閉制御する構成を示している。また、温度
センサ23(23a,23b,23c……)に代えて、
室内熱交換器7(7a,7b,7c……)内の冷媒圧力
を検出する圧力センサを設け、休止熱交換器7b内の冷
媒圧力に基づき冷媒貯溜量を見積ることもできる。
【0041】図24は、循環冷媒中の組成比を検出して
休止熱交換器に溜める冷媒量を制御する構成を示したも
のである。図1に示した冷凍サイクル中において、複数
の室内熱交換器7(7a,7b,7c……)が設けられ
た並列流路以外の配管の、特に圧縮機1または室外熱交
換器5の周辺に、冷媒の循環組成比を検出する、例えば
冷媒の誘電率を測定するような組成比検出器27を設
け、組成比検出器27の検出値に基づき、貯溜量制御回
路29がガス側および液側の各電子膨張弁9bおよび1
1bを開閉制御する。
【0042】組成比検出器27により循環冷媒の組成比
を検出することで、貯溜量制御回路29は、循環組成比
が高圧冷媒が多い場合は、休止熱交換器7bへの冷媒貯
溜制御は行わず、逆に循環組成比が高圧冷媒が少ない場
合は、休止室内熱交換器7bへの冷媒貯溜制御を行う。
【0043】また、休止熱交換器7bに冷媒を溜めると
きに、休止中ではあるが、送風ファンを、利用者に気付
かれないように低回転で、もしくはオン・オフを繰り返
しながら回転させることで、休止熱交換器7b内に貯溜
された冷媒を熱交換させ、これにより暖房運転時には凝
縮を促進して溜める冷媒量を増加させ、冷房運転時に
は、蒸発を促進して休止熱交換器7bから高圧冷媒が流
出しやすいようにすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、複数ある室内熱交換器のうちの休止熱交換器に非
共沸混合冷媒を貯溜させて、冷凍サイクル中を循環する
冷媒の組成比を高圧冷媒が多くなるようにしたため、効
率のよい運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す空気調和装置に使用
される冷凍サイクル構成図である。
【図2】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図3】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図4】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図5】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図6】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図7】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図8】図1の冷凍サイクルにおける液側の弁構成の他
の例を示す室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図9】図1におけるガス側の弁構成の他の例を示す室
内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図10】図2におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図11】図3におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図12】図4におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図13】図5におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図14】図6におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図15】図7におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図16】図8におけるガス側の弁構成の他の例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図17】図1におけるガス側の弁を排除した例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図18】図2におけるガス側の弁を排除した例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図19】図4におけるガス側の弁を排除した例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図20】図5におけるガス側の弁を排除した例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図21】図6におけるガス側の弁を排除した例を示す
室内熱交換器周辺の弁構成図である。
【図22】図1において、暖房運転時に液側電子膨張弁
の開度を調節したときの時間に対するサイクル変化特性
図である。
【図23】休止熱交換器に貯溜される冷媒量を検出して
休止熱交換器に溜める冷媒量を制御する構成を備えた冷
凍サイクルの全体構成図である。
【図24】冷凍サイクル中の循環組成比を検出して休止
熱交換器に溜める冷媒量を制御する構成を備えた冷凍サ
イクルの全体構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 5 室外熱交換器 7 室内熱交換器 9 ガス側電子膨張弁(貯溜制御手段) 11 液側電子膨張弁(膨張機構,貯溜制御手段) 13 液側開閉弁(貯溜制御手段) 21 ガス側開閉弁(貯溜制御手段) 23 温度センサ(冷媒量検出手段) 25,29 貯溜量制御回路(貯溜量制御手段) 27 組成比検出器(組成比検出手段)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、膨張機構およ
    び、室内熱交換器が配管接続された冷媒回路に非共沸混
    合冷媒を封入した冷凍サイクルを備えた空気調和装置に
    おいて、前記室外熱交換器が1台に対し、前記室内熱交
    換器が複数台並列接続され、この複数の室内熱交換器の
    うち少なくとも1台を休止させる際に、この休止熱交換
    器に冷媒を貯溜させるための貯溜制御手段を、前記冷媒
    回路に設けたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 貯溜制御手段は、休止熱交換器に対し冷
    媒ガス側に設けた流量可変機構であることを特徴とする
    請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 貯溜制御手段は、休止熱交換器に対し冷
    媒ガス側に設けた開閉機構であることを特徴とする請求
    項1記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 貯溜制御手段は、休止熱交換器に対し冷
    媒液側に設けた流量可変機構であることを特徴とする請
    求項1記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 貯溜制御手段は、休止熱交換器に対し冷
    媒液側に設けた開閉機構および絞り機構であることを特
    徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 貯溜制御手段は、休止熱交換器に対し冷
    媒液側に設けた絞り機構であることを特徴とする請求項
    1記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 貯溜制御手段として休止熱交換器の冷媒
    流出側に開閉機構を設け、この開閉機構を閉じた状態で
    冷媒を貯溜後開とする動作を繰り返し行うことを特徴と
    する請求項1記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 貯溜制御手段として休止熱交換器の冷媒
    流入側および冷媒流出側にそれぞれ流量可変機構を設
    け、冷媒流入側の流量可変機構の開度を冷媒流出側の流
    量可変機構の開度より大きくして休止熱交換器に冷媒を
    貯溜することを特徴とする請求項1記載の空気調和装
    置。
  9. 【請求項9】 除霜運転時に、貯溜制御手段により休止
    熱交換器に冷媒を貯溜することを特徴とする請求項1記
    載の空気調和装置。
  10. 【請求項10】 休止熱交換器に貯溜される冷媒量を検
    出する冷媒量検出手段と、この冷媒量検出手段の検出値
    に応じて貯溜制御手段による冷媒貯溜量を制御する貯溜
    量制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    空気調和装置。
  11. 【請求項11】 冷媒量検出手段は、休止熱交換器の温
    度もしくは圧力を検出する温度検出手段もしくは圧力検
    出手段であることを特徴とする請求項10記載の空気調
    和装置。
  12. 【請求項12】 休止熱交換器を除く循環冷媒回路中に
    非共沸混合冷媒の組成比を検出する組成比検出手段を設
    け、この組成比検出手段の検出値に応じて貯溜制御手段
    による冷媒貯溜量を制御する貯溜量制御手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  13. 【請求項13】 室内熱交換器に対して送風動作を行う
    送風手段を、休止熱交換器に対応するものについても送
    風動作を行わせることを特徴とする請求項1記載の空気
    調和装置。
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