JPH0886427A - スラリ燃料供給装置 - Google Patents

スラリ燃料供給装置

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JPH0886427A
JPH0886427A JP6224992A JP22499294A JPH0886427A JP H0886427 A JPH0886427 A JP H0886427A JP 6224992 A JP6224992 A JP 6224992A JP 22499294 A JP22499294 A JP 22499294A JP H0886427 A JPH0886427 A JP H0886427A
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JP
Japan
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slurry fuel
circulation line
slurry
supply line
line
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JP6224992A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Morishita
博和 森下
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IHI Corp
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイラ本体への供給開始初期におけるスラリ
燃料の詰り並びにスラリ燃料ポンプのトリップを防止し
得るスラリ燃料供給装置を提供する。 【構成】 循環ライン10の分岐点よりスラリ燃料ポン
プ5側所要位置における供給ライン8途中から補助循環
ライン17を分岐せしめてスラリ燃料貯蔵タンク3へ接
続すると共に、前記補助循環ライン17の分岐点に、供
給ライン8を流れるスラリ燃料を補助循環ライン17へ
全量分岐させる位置と全く分岐させない位置とに切換可
能な補助循環切換弁18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラリ燃料供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、加圧流動層ボイラ等の場合、燃
料として微粉炭と水とを混練したスラリ燃料が採用され
ており、このため、スラリ燃料をボイラ本体へ供給する
ためのスラリ燃料供給装置が必要となる。
【0003】図3は従来のスラリ燃料供給装置の一例を
表わすものであって、1は微粉炭と水とが投入されるミ
キサ、2はミキサ1に設けられた撹拌機、3はミキサ1
で生成されたスラリ燃料を貯蔵するスラリ燃料貯蔵タン
ク、4はスラリ燃料貯蔵タンク3に設けられた撹拌機、
5はスラリ燃料貯蔵タンク3から連絡管6を介して導入
されるスラリ燃料を圧送するスラリ燃料ポンプ、7は連
絡管6途中に設けられた開閉弁、8はスラリ燃料ポンプ
5から圧送されるスラリ燃料をボイラ本体9へ供給する
供給ライン、10は供給ライン8途中のボイラ本体9側
所要位置から分岐し前記スラリ燃料貯蔵タンク3へ接続
される循環ライン、11は循環ライン10の分岐点に設
けられ且つ供給ライン8を流れるスラリ燃料を循環ライ
ン10へ全量分岐させる位置と全く分岐させない位置と
に切換可能な循環切換弁、12は供給ライン8の循環切
換弁11より下流側に設けられた遮断弁、13は供給ラ
イン8からボイラ本体9へ供給されるスラリ燃料の流量
を検出する流量計、14は流量計13からの検出信号1
5に基づきスラリ燃料の流量がボイラ負荷指令に応じて
設定される設定値となるようスラリ燃料ポンプ5へ駆動
指令信号を出力する制御装置である。
【0004】図3に示される従来のスラリ燃料供給装置
においては、ミキサ1に投入された微粉炭と水とが撹拌
機2によって混合撹拌され、スラリ燃料が生成され、生
成されたスラリ燃料はスラリ燃料貯蔵タンク3に貯蔵さ
れ、微粉炭と水とが分離しないよう撹拌機4によって常
時撹拌が行われ、スラリ燃料貯蔵タンク3に貯蔵された
スラリ燃料は、開閉弁7が設けられた連絡管6を経てス
ラリ燃料ポンプ5に導かれ、該スラリ燃料ポンプ5の作
動により供給ライン8を経てボイラ本体9へ圧送され
る。
【0005】ボイラ本体9へ圧送されるスラリ燃料の流
量は、流量計13によって検出され、該流量計13から
の検出信号15に基づきスラリ燃料の流量がボイラ負荷
指令に応じて設定される設定値となるよう制御装置14
からスラリ燃料ポンプ5へ駆動指令信号が出力され、ス
ラリ燃料の流量調整が行われる。
【0006】ところで、ボイラ本体9に対するスラリ燃
料の供給開始初期のように、供給ライン8内が乾燥して
いる状態からボイラ本体9に対しスラリ燃料ポンプ5に
よりスラリ燃料を圧送した場合、供給ライン8を形成す
る配管内の摩擦により急激な圧力上昇が起こり、スラリ
燃料ポンプ5がトリップしやすいことから、これを回避
するために、ボイラ本体9に対するスラリ燃料の供給開
始初期には、循環切換弁11の位置を切り換え、供給ラ
イン8を流れるスラリ燃料を循環ライン10へ全量分岐
させて循環させ、スラリ燃料の流れが安定したら、前記
循環切換弁11を再び切り換えてスラリ燃料の循環を停
止させ、該スラリ燃料をボイラ本体9へ導き、スラリ燃
料の詰りが極力発生しないようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如きスラリ燃料供給装置では、レイアウト等による制約
から、ボイラ本体9がスラリ燃料ポンプ5から遠く離れ
た位置に配置されることが多いため、スラリ燃料ポンプ
5から循環切換弁11までの供給ライン8の管路長が長
くなって抵抗も大となり、ボイラ本体9に対するスラリ
燃料の供給開始初期には、やはりスラリ燃料の詰りが発
生しスラリ燃料ポンプ5のトリップが起こりやすいとい
う欠点を有していた。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、ボイラ本体
への供給開始初期におけるスラリ燃料の詰り並びにスラ
リ燃料ポンプのトリップを防止し得るスラリ燃料供給装
置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、微粉炭と
水とのスラリ燃料を貯蔵するスラリ燃料貯蔵タンクと、
該スラリ燃料貯蔵タンクから連絡管を介して導入される
スラリ燃料を圧送するスラリ燃料ポンプと、該スラリ燃
料ポンプから圧送されるスラリ燃料をボイラ本体へ供給
する供給ラインと、該供給ライン途中のボイラ本体側所
要位置から分岐し前記スラリ燃料貯蔵タンクへ接続され
る循環ラインと、該循環ラインの分岐点に設けられ且つ
供給ラインを流れるスラリ燃料を循環ラインへ全量分岐
させる位置と全く分岐させない位置とに切換可能な循環
切換弁と、循環ラインの分岐点よりスラリ燃料ポンプ側
所要位置における供給ライン途中から分岐しスラリ燃料
貯蔵タンクへ通じる補助循環ラインと、該補助循環ライ
ンの分岐点に設けられ且つ供給ラインを流れるスラリ燃
料を補助循環ラインへ全量分岐させる位置と全く分岐さ
せない位置とに切換可能な補助循環切換弁と、供給ライ
ンからボイラ本体へ供給されるスラリ燃料の流量を検出
する流量計と、該流量計からの検出信号に基づきスラリ
燃料の流量がボイラ負荷指令に応じて設定される設定値
となるようスラリ燃料ポンプへ駆動指令信号を出力する
制御装置とを備えたことを特徴とするスラリ燃料供給装
置にかかるものである。
【0010】又、第二の発明は、微粉炭と水とのスラリ
燃料を貯蔵するスラリ燃料貯蔵タンクと、該スラリ燃料
貯蔵タンクから連絡管を介して導入されるスラリ燃料を
圧送するスラリ燃料ポンプと、該スラリ燃料ポンプから
圧送されるスラリ燃料をボイラ本体へ供給する供給ライ
ンと、該供給ライン途中のボイラ本体側所要位置から分
岐し前記スラリ燃料貯蔵タンクへ接続される循環ライン
と、該循環ラインの分岐点に設けられ且つ供給ラインを
流れるスラリ燃料を循環ラインへ全量分岐させる位置と
全く分岐させない位置とに切換可能な循環切換弁と、循
環ラインの分岐点よりスラリ燃料ポンプ側所要位置にお
ける供給ライン途中から分岐しスラリ燃料貯蔵タンクへ
通じる補助循環ラインと、該補助循環ラインの分岐点よ
り直下流側における供給ライン途中に設けられた開閉弁
と、前記補助循環ライン途中に設けられた流量調整弁
と、供給ラインからボイラ本体へ供給されるスラリ燃料
の流量を検出する流量計と、該流量計からの検出信号に
基づきスラリ燃料の流量がボイラ負荷指令に応じて設定
される設定値となるよう流量調整弁へ開度指令信号を出
力する制御装置とを備えたことを特徴とするスラリ燃料
供給装置にかかるものである。
【0011】
【作用】従って、第一の発明においては、ボイラ本体に
対するスラリ燃料の供給開始初期には、先ず、補助循環
切換弁を切り換え、スラリ燃料ポンプから圧送され供給
ラインを流れるスラリ燃料を補助循環ラインへ全量分岐
させて循環させ、スラリ燃料の流れが安定したら、前記
補助循環切換弁を再び切り換えてスラリ燃料の補助循環
ラインにおける循環を停止させ、スラリ燃料を全量供給
ラインの下流側へ導き、続いて、前記スラリ燃料を循環
切換弁の切り換えにより循環ラインへ全量分岐させて循
環させ、スラリ燃料の流れが安定したら、前記循環切換
弁を再び切り換えてスラリ燃料の循環ラインにおける循
環を停止させ、該スラリ燃料をボイラ本体へ導くように
すると、スラリ燃料ポンプに近い側から遠い側へ段階的
にスラリ燃料の循環が行われる形となり、供給ラインを
形成する配管内の摩擦による急激な圧力上昇が起こらな
くなり、スラリ燃料の詰りが発生せず、スラリ燃料ポン
プもトリップしなくなる。
【0012】スラリ燃料が実際にボイラ本体へ供給され
るようになった後は、ボイラ本体へ圧送されるスラリ燃
料の流量は、流量計によって検出され、該流量計からの
検出信号に基づきスラリ燃料の流量がボイラ負荷指令に
応じて設定される設定値となるよう制御装置からスラリ
燃料ポンプへ駆動指令信号が出力され、スラリ燃料の流
量調整が行われる。
【0013】又、第二の発明においては、ボイラ本体に
対するスラリ燃料の供給開始初期には、先ず、開閉弁を
閉じ、且つ流量調整弁を全開とした状態で、スラリ燃料
ポンプから圧送され供給ラインを流れるスラリ燃料を補
助循環ラインへ全量分岐させて循環させ、スラリ燃料の
流れが安定したら、前記開閉弁を開いてスラリ燃料の補
助循環ラインにおける循環を継続させつつスラリ燃料の
一部を供給ラインの下流側へ導き、続いて、前記スラリ
燃料を循環切換弁の切り換えにより循環ラインへ分岐さ
せて循環させ、スラリ燃料の流れが安定したら、前記循
環切換弁を再び切り換えてスラリ燃料の循環ラインにお
ける循環を停止させ、該スラリ燃料をボイラ本体へ導く
ようにすると、スラリ燃料ポンプに近い側から遠い側へ
段階的にスラリ燃料の循環が行われる形となり、供給ラ
インを形成する配管内の摩擦による急激な圧力上昇が起
こらなくなり、スラリ燃料の詰りが発生せず、スラリ燃
料ポンプもトリップしなくなる。
【0014】スラリ燃料が実際にボイラ本体へ供給され
るようになった後は、ボイラ本体へ圧送されるスラリ燃
料の流量は、流量計によって検出され、該流量計からの
検出信号に基づきボイラ本体へ供給されるスラリ燃料の
流量がボイラ負荷指令に応じて設定される設定値となる
よう制御装置から流量調整弁へ開度指令信号が出力さ
れ、補助循環ラインにおいて循環されるスラリ燃料の流
量調整が行われることにより、ボイラ本体へ供給される
スラリ燃料の流量調整が行われる。
【0015】この結果、スラリ燃料貯蔵タンクとスラリ
燃料ポンプとをつなぐ連絡管並びにスラリ燃料ポンプの
吐出側には常に一定流量、一定流速のスラリ燃料が流通
することとなり、ボイラ負荷が低負荷となった際にも、
前記連絡管並びにスラリ燃料ポンプの吐出側におけるス
ラリ燃料の流量と流速は低下せず、撹拌作用が高まっ
て、スラリ燃料における固形分の分離沈降が起こらなく
なるため、スラリ燃料ポンプ内や供給ラインが運転中に
閉塞するようなことがなくなり、スラリ燃料が常に円滑
に供給される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0017】図1は本発明の一実施例であって、図中、
図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしてお
り、基本的な構成は図3に示す従来のものと同様である
が、本実施例の特徴とするところは、図1に示す如く、
循環ライン10の分岐点よりスラリ燃料ポンプ5側所要
位置における供給ライン8途中から補助循環ライン17
を分岐せしめてスラリ燃料貯蔵タンク3へ接続すると共
に、前記補助循環ライン17の分岐点に、供給ライン8
を流れるスラリ燃料を補助循環ライン17へ全量分岐さ
せる位置と全く分岐させない位置とに切換可能な補助循
環切換弁18を設けた点にある。
【0018】前述の如く構成したので、ボイラ本体9に
対するスラリ燃料の供給開始初期には、先ず、補助循環
切換弁18を切り換え、スラリ燃料ポンプ5から圧送さ
れ供給ライン8を流れるスラリ燃料を補助循環ライン1
7へ全量分岐させて循環させ、スラリ燃料の流れが安定
したら、前記補助循環切換弁18を再び切り換えてスラ
リ燃料の補助循環ライン17における循環を停止させ、
スラリ燃料を全量供給ライン8の下流側へ導き、続い
て、前記スラリ燃料を循環切換弁11の切り換えにより
循環ライン10へ全量分岐させて循環させ、スラリ燃料
の流れが安定したら、前記循環切換弁11を再び切り換
えてスラリ燃料の循環ライン10における循環を停止さ
せ、該スラリ燃料をボイラ本体9へ導くようにすると、
スラリ燃料ポンプ5に近い側から遠い側へ段階的にスラ
リ燃料の循環が行われる形となり、供給ライン8を形成
する配管内の摩擦による急激な圧力上昇が起こらなくな
り、スラリ燃料の詰りが発生せず、スラリ燃料ポンプ5
もトリップしなくなる。
【0019】スラリ燃料が実際にボイラ本体9へ供給さ
れるようになった後は、ボイラ本体9へ圧送されるスラ
リ燃料の流量は、流量計13によって検出され、該流量
計13からの検出信号15に基づきスラリ燃料の流量が
ボイラ負荷指令に応じて設定される設定値となるよう制
御装置14からスラリ燃料ポンプ5へ駆動指令信号16
が出力され、スラリ燃料の流量調整が行われる。
【0020】こうして、ボイラ本体9への供給開始初期
におけるスラリ燃料の詰り並びにスラリ燃料ポンプ5の
トリップを防止し得る。
【0021】図2は本発明の他の実施例であって、図
中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わして
おり、循環ライン10の分岐点よりスラリ燃料ポンプ5
側所要位置における供給ライン8途中から補助循環ライ
ン17を分岐せしめてスラリ燃料貯蔵タンク3へ接続
し、補助循環ライン17の分岐点より直下流側における
供給ライン8途中に開閉弁19を設け、前記補助循環ラ
イン17途中に流量調整弁20を設け、更に、流量計1
3からの検出信号15に基づきスラリ燃料の流量がボイ
ラ負荷指令に応じて設定される設定値となるよう流量調
整弁20へ開度指令信号21を出力する制御装置14’
を設けたものである。
【0022】尚、図2中、22は補助循環ライン17の
分岐点より直下流側における補助循環ライン17途中に
設けられ且つボイラ負荷が高くボイラ本体9へのスラリ
燃料の流量が多い場合に閉じられる開閉弁である。
【0023】図2に示す実施例においては、ボイラ本体
9に対するスラリ燃料の供給開始初期には、先ず、開閉
弁19を閉じ、開閉弁22を開き且つ流量調整弁20を
全開とした状態で、スラリ燃料ポンプ5から圧送され供
給ライン8を流れるスラリ燃料を補助循環ライン17へ
全量分岐させて循環させ、スラリ燃料の流れが安定した
ら、前記開閉弁19を開いてスラリ燃料の補助循環ライ
ン17における循環を継続させつつスラリ燃料の一部を
供給ライン8の下流側へ導き、続いて、前記スラリ燃料
を循環切換弁11の切り換えにより循環ライン10へ分
岐させて循環させ、スラリ燃料の流れが安定したら、前
記循環切換弁11を再び切り換えてスラリ燃料の循環ラ
イン10における循環を停止させ、該スラリ燃料をボイ
ラ本体9へ導くようにすると、スラリ燃料ポンプ5に近
い側から遠い側へ段階的にスラリ燃料の循環が行われる
形となり、供給ライン8を形成する配管内の摩擦による
急激な圧力上昇が起こらなくなり、スラリ燃料の詰りが
発生せず、スラリ燃料ポンプ5もトリップしなくなる。
【0024】スラリ燃料が実際にボイラ本体9へ供給さ
れるようになった後は、ボイラ本体9へ圧送されるスラ
リ燃料の流量は、流量計13によって検出され、該流量
計13からの検出信号15に基づきボイラ本体9へ供給
されるスラリ燃料の流量がボイラ負荷指令に応じて設定
される設定値となるよう制御装置14’から流量調整弁
20へ開度指令信号21が出力され、補助循環ライン1
7において循環されるスラリ燃料の流量調整が行われる
ことにより、ボイラ本体9へ供給されるスラリ燃料の流
量調整が行われる。
【0025】この結果、スラリ燃料貯蔵タンク3とスラ
リ燃料ポンプ5とをつなぐ連絡管6並びにスラリ燃料ポ
ンプ5の吐出側には常に一定流量、一定流速のスラリ燃
料が流通することとなり、ボイラ負荷が低負荷となった
際にも、前記連絡管6並びにスラリ燃料ポンプ5の吐出
側におけるスラリ燃料の流量と流速は低下せず、撹拌作
用が高まって、スラリ燃料における固形分の分離沈降が
起こらなくなるため、スラリ燃料ポンプ5内や供給ライ
ン8が運転中に閉塞するようなことがなくなり、スラリ
燃料が常に円滑に供給される。
【0026】尚、ボイラ負荷が高負荷となった際には、
開閉弁22が閉じ、補助循環ライン17におけるスラリ
燃料の循環が停止され、スラリ燃料ポンプ5から圧送さ
れるスラリ燃料が全量ボイラ本体9へ供給されるが、こ
の場合も前述と同様、連絡管6並びにスラリ燃料ポンプ
5の吐出側には常に一定流量、一定流速のスラリ燃料が
流通するため、スラリ燃料における固形分が分離沈降す
る心配はない。又、ボイラ負荷が高負荷となった際に前
記流量調整弁20により補助循環ライン17へ導かれる
スラリ燃料を阻止して該スラリ燃料の循環を停止させる
ようにすれば、開閉弁22を省略できることは言うまで
もない。
【0027】こうして、図2に示す実施例の場合には、
ボイラ本体9への供給開始初期におけるスラリ燃料の詰
り並びにスラリ燃料ポンプ5のトリップを防止し得るこ
とに加え、更に、連絡管6並びにスラリ燃料ポンプ5の
吐出側におけるスラリ燃料の流量と流速を常に確保し
得、撹拌作用を高めることができ、スラリ燃料における
固形分の分離沈降を防いでスラリ燃料の円滑な供給を行
い得る。
【0028】尚、本発明のスラリ燃料供給装置は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
記載のスラリ燃料供給装置によれば、ボイラ本体への供
給開始初期におけるスラリ燃料の詰り並びにスラリ燃料
ポンプのトリップを防止し得るという優れた効果を奏し
得、又、本発明の請求項2記載のスラリ燃料供給装置に
よれば、上記効果に加え更に、連絡管並びにスラリ燃料
ポンプの吐出側におけるスラリ燃料の流量と流速を常に
確保し得、撹拌作用を高めることができ、スラリ燃料に
おける固形分の分離沈降を防いでスラリ燃料の円滑な供
給を行い得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体概要構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の全体概要構成図である。
【図3】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
3 スラリ燃料貯蔵タンク 5 スラリ燃料ポンプ 6 連絡管 8 供給ライン 9 ボイラ本体 10 循環ライン 11 循環切換弁 13 流量計 14 制御装置 14’ 制御装置 15 検出信号 16 駆動指令信号 17 補助循環ライン 18 補助循環切換弁 19 開閉弁 20 流量調整弁 21 開度指令信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉炭と水とのスラリ燃料を貯蔵するス
    ラリ燃料貯蔵タンクと、 該スラリ燃料貯蔵タンクから連絡管を介して導入される
    スラリ燃料を圧送するスラリ燃料ポンプと、 該スラリ燃料ポンプから圧送されるスラリ燃料をボイラ
    本体へ供給する供給ラインと、 該供給ライン途中のボイラ本体側所要位置から分岐し前
    記スラリ燃料貯蔵タンクへ接続される循環ラインと、 該循環ラインの分岐点に設けられ且つ供給ラインを流れ
    るスラリ燃料を循環ラインへ全量分岐させる位置と全く
    分岐させない位置とに切換可能な循環切換弁と、 循環ラインの分岐点よりスラリ燃料ポンプ側所要位置に
    おける供給ライン途中から分岐しスラリ燃料貯蔵タンク
    へ通じる補助循環ラインと、 該補助循環ラインの分岐点に設けられ且つ供給ラインを
    流れるスラリ燃料を補助循環ラインへ全量分岐させる位
    置と全く分岐させない位置とに切換可能な補助循環切換
    弁と、 供給ラインからボイラ本体へ供給されるスラリ燃料の流
    量を検出する流量計と、 該流量計からの検出信号に基づきスラリ燃料の流量がボ
    イラ負荷指令に応じて設定される設定値となるようスラ
    リ燃料ポンプへ駆動指令信号を出力する制御装置とを備
    えたことを特徴とするスラリ燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 微粉炭と水とのスラリ燃料を貯蔵するス
    ラリ燃料貯蔵タンクと、 該スラリ燃料貯蔵タンクから連絡管を介して導入される
    スラリ燃料を圧送するスラリ燃料ポンプと、 該スラリ燃料ポンプから圧送されるスラリ燃料をボイラ
    本体へ供給する供給ラインと、 該供給ライン途中のボイラ本体側所要位置から分岐し前
    記スラリ燃料貯蔵タンクへ接続される循環ラインと、 該循環ラインの分岐点に設けられ且つ供給ラインを流れ
    るスラリ燃料を循環ラインへ全量分岐させる位置と全く
    分岐させない位置とに切換可能な循環切換弁と、 循環ラインの分岐点よりスラリ燃料ポンプ側所要位置に
    おける供給ライン途中から分岐しスラリ燃料貯蔵タンク
    へ通じる補助循環ラインと、 該補助循環ラインの分岐点より直下流側における供給ラ
    イン途中に設けられた開閉弁と、 前記補助循環ライン途中に設けられた流量調整弁と、 供給ラインからボイラ本体へ供給されるスラリ燃料の流
    量を検出する流量計と、 該流量計からの検出信号に基づきスラリ燃料の流量がボ
    イラ負荷指令に応じて設定される設定値となるよう流量
    調整弁へ開度指令信号を出力する制御装置とを備えたこ
    とを特徴とするスラリ燃料供給装置。
JP6224992A 1994-09-20 1994-09-20 スラリ燃料供給装置 Pending JPH0886427A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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