JPH0886215A - 内燃エンジンの制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの制御装置

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JPH0886215A
JPH0886215A JP6246886A JP24688694A JPH0886215A JP H0886215 A JPH0886215 A JP H0886215A JP 6246886 A JP6246886 A JP 6246886A JP 24688694 A JP24688694 A JP 24688694A JP H0886215 A JPH0886215 A JP H0886215A
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exhaust
exhaust gas
fuel ratio
catalyst device
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秀仁 池辺
Masaru Ogawa
賢 小川
Hisahiro Yonekura
尚弘 米倉
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    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
    • F02D41/1456Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with sensor output signal being linear or quasi-linear with the concentration of oxygen
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気バイパスバルブを作動させる機構の故障
を検出するとともに、故障検出時に適切なフェールセー
フ動作を行う。 【構成】 O2センサ18の出力信号の反転周期TIN
Vを計測し(S81)、反転周期TINVが所定周期T
0より短くかつエンジンが始動状態にあるとき、又はT
INV値がT0値より大きくかつエンジンが始動状態以
外にあるとき、排気バイパスバルブ19又はその駆動系
に故障があると判定する(S85)。故障検出時は、目
標空燃比係数KCMDの補正が禁止される(図3、S2
5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの制御装
置に関し、特に排気通路の途中に上流側から順に第1及
び第2の触媒装置を備え、さらに第1の触媒装置をバイ
パスするバイパス通路が設けられた内燃エンジンの制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジンの排気通路中に上流側から
順に配設された第1及び第2の触媒装置と、第1の触媒
装置をバイパスするバイパス通路と、エンジンからの排
気ガスを第1の触媒装置側及びバイパス通路側のいずれ
か一方に切り換える排気バイパスバルブと、該排気バイ
パスバルブの上流側に配設され、排気ガス濃度に略比例
する出力特性を有する第1の排気ガス濃度センサと、第
1の触媒装置の下流側に配設された第2の排気ガス濃度
センサとを有し、第1の排気ガス濃度センサ出力に基づ
いて空燃比を目標空燃比にフィードバック制御すると共
に、目標空燃比を第2の排気ガス濃度センサ出力に基づ
いて補正する内燃エンジンの制御装置において、排気ガ
スの通路がバイパス通路側に切り換えられているとき
は、第2の排気ガス濃度センサ出力に基づく目標空燃比
の補正を禁止するようにしたものが従来より知られてい
る(特開平6−74071号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、排気バイパスバルブ又はこれを作動させ
る機構の故障は検出していないため、故障が発生した場
合には排気ガスの通路がバイパス通路側に切り換えられ
ていないときでも目標空燃比の補正が禁止される等の問
題が発生する。
【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、排気バイパスバルブ又はこれを作動させる機構の
故障を検出することができる内燃エンジンの制御装置を
提供することを第1の目的とし、さらに故障検出時に適
切なフェールセーフ動作を行うことができる内燃エンジ
ンの制御装置を提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明は、内燃エンジンの排気通路中に配設され
た第1の触媒装置(16)と、該第1の触媒装置の下流
側の前記排気通路中に配設された第2の触媒装置(1
7)と、前記第1の触媒装置をバイパスするバイパス通
路(14a)と、前記エンジンからの排気ガスを前記第
1の触媒装置側及びバイパス通路側のいずれか一方に切
り換える排気バイパスバルブ(19)と、前記第1の触
媒装置の下流側に配設された排気ガス濃度センサ(1
8)とを有する内燃エンジンの制御装置において、少な
くとも前記エンジンが始動状態であるか否かを検出する
エンジン運転状態検出手段と、前記エンジンが始動状態
であることを検出したとき、前記排気バイパスバルブを
排気ガスが前記第1の触媒装置側を通過する第1の作動
状態とする一方、前記エンジンが始動状態でないことを
検出したとき、前記排気バイパスバルブを排気ガスが前
記バイパス通路側を通過する第2の作動状態とする排気
バイパスバルブ作動手段と、前記エンジンが始動状態で
あることを検出し、かつ前記排気ガス濃度センサ出力の
リーン側とリッチ側との反転周期が所定周期より短いと
き、前記排気バイパスバルブ作動手段の故障と判定する
第1の故障判定及び前記エンジンが始動状態でないこと
を検出し、かつ前記反転周期が前記所定周期より長いと
き、前記排気バイパスバルブ作動手段の故障と判定する
第2の故障判定の少なくとも一方の故障判定を行う故障
判定手段とを設けるようにしたものである。
【0006】また上記第2の目的を達成するため本発明
は、内燃エンジンの排気通路中に配設された第1の触媒
装置(16)と、該第1の触媒装置の下流側の前記排気
通路中に配設された第2の触媒装置(17)と、前記第
1の触媒装置をバイパスするバイパス通路(14a)
と、前記エンジンからの排気ガスを前記第1の触媒装置
側及びバイパス通路側のいずれか一方に切り換える排気
バイパスバルブ(19)と、該排気バイパスバルブの上
流側の前記排気通路に配設され、排気ガス濃度に略比例
する出力特性を有する第1の排気ガス濃度センサ(1
5)と、前記第1の触媒装置の下流側に配設された第2
の排気ガス濃度センサ(18)とを有する内燃エンジン
の制御装置において、少なくとも前記エンジンが始動状
態であるか否かを検出するエンジン運転状態検出手段
と、該エンジン運転状態検出手段の検出結果に基づき目
標空燃比を算出する目標空燃比算出手段と、前記第2の
排気ガス濃度センサの出力値に基づき前記目標空燃比を
補正する目標空燃比補正手段と、前記第1の排気ガス濃
度センサにより検出される混合気の空燃比を前記補正手
段により補正された目標空燃比にフィードバック制御す
るフィードバック制御手段と、前記排気バイパスバルブ
の故障を判定する故障判定手段と、該故障判定手段が前
記排気バイパスバルブの故障と判定し、かつ前記エンジ
ンが始動状態であることを検出したときは、前記目標空
燃比の補正を禁止する補正禁止手段とを設けるようにし
たものである。
【0007】なお、本明細書中においては、エンジンの
「始動状態」とは、エンジンの始動時及び始動後の所定
期間(具体的には、例えばエンジン温度が所定温度に達
するまでの期間等)を意味するものとする。
【0008】
【作用】請求項1の制御装置によれば、エンジンが始動
状態であることを検出し、かつ排気ガス濃度センサ出力
のリーン側とリッチ側との反転周期が所定周期より短い
とき、及び/又はエンジンが始動状態でないことを検出
し、かつ前記反転周期が前記所定周期より長いとき、排
気バイパスバルブ作動手段の故障と判定される。
【0009】請求項2の制御装置によれば、故障判定手
段が排気バイパスバルブの故障と判定し、かつエンジン
が始動状態であることを検出したときは、第2の排気ガ
ス濃度センサ出力に基づく目標空燃比の補正が禁止され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0011】図1は本発明の一実施例に係る内燃エンジ
ン及びその制御装置の全体構成図である。
【0012】図中、1は各シリンダに吸気弁と排気弁
(図示せず)とを各1対宛設けたDOHC直列4気筒の
内燃エンジン(以下、単に「エンジン」という)であっ
て、該エンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボデ
ィ3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′が配さ
れている。また、スロットル弁3′にはスロットル弁開
度(θTH)センサ4が連結されており、スロットル弁
3′の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロー
ルユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0013】燃料噴射弁6は、吸気管2の途中であって
エンジン1とスロットル弁3′との間に各気筒毎に配設
され、図示しない燃料ポンプに接続されるとともにEC
U5に電気的に接続され、当該ECU5からの信号によ
り燃料噴射の開弁時間が制御される。
【0014】また、吸気管2のスロットル弁3′の下流
側には分岐管7が設けられ、該分岐管7の先端には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ8が取付けられている。該
PBAセンサ8はECU5に電気的に接続されており、
吸気管2内の絶対圧PBAは前記PBAセンサ8により
電気信号に変換されてECU5に供給される。
【0015】また、分岐管7の下流側の吸気管2の管壁
には吸気温(TA)センサ9が装着され、該TAセンサ
9により検出された吸気温TAは電気信号に変換されて
ECU5に供給される。
【0016】エンジン1のシリンダブロックの冷却水が
充満した気筒周壁にはサーミスタ等からなるエンジン水
温(TW)センサ10が挿着され、該TWセンサ10に
より検出されたエンジン冷却水温TWは電気信号に変換
されてECU5に供給される。
【0017】また、エンジン1の図示しないカム軸周囲
又はクランク軸周囲にはエンジン回転数(NE)センサ
11及び気筒判別(CYL)センサ12が取り付けられ
ている。
【0018】NEセンサ11はエンジン1のクランク軸
の180度回転毎に所定のクランク角度位置で信号パル
ス(以下「TDC信号パルス」という)を出力し、CY
Lセンサ12は特定の気筒の所定のクランク角度位置で
信号パルスを出力し、これらの各信号パルスはECU5
に供給される。
【0019】エンジン1の各気筒の点火プラグ13は、
ECU5に電気的に接続され、ECU5により点火時期
が制御される。
【0020】前記エンジン1の排気管(排気通路)14
のエンジン近傍にはLAFセンサ15が配設されてい
る。該LAFセンサ15は、上下1対の電池素子及び酸
素ポンプ素子がジルコニア固体電解質(ZrO2)等か
らなるセンサ素子の所定位置に付設されてなり、さらに
該センサ素子が増幅回路に電気的に接続されている。そ
して、該LAFセンサ15は、前記センサ素子の内部を
通過する排気ガス中の酸素濃度に略比例した電気信号を
出力し、その電気信号をECU5に供給する。
【0021】該LAFセンサ15の下流側の排気管14
の途中には、第1の触媒装置16及び第2の触媒装置1
7が直列に配設されている。
【0022】第1の触媒装置16は、エンジン1の低温
始動時に該第1の触媒装置16を逸早く活性化して低温
始動時の排気ガスのエミッション特性を向上させるため
に設けられたものであり、第2の触媒装置17と比較し
て小容量に形成されている。そして、これら第1及び第
2の触媒装置16,17により、排気ガス中のHC,C
O,NOx等の有害成分が浄化される。
【0023】前記第1の触媒装置16と第2の触媒装置
17の間の排気管14途中にはO2センサ18が配設さ
れている。
【0024】該O2センサ18は、センサ素子が上記L
AFセンサ15と同様ジルコニア固体電解質(Zr
2)からなり、その起電力が理論空燃比の前後におい
て急激に変化する特性を有し、理論空燃比においてその
出力信号はリーン信号からリッチ信号又はリッチ信号か
らリーン信号に反転する。すなわち、該O2センサ18
の出力信号は排気ガスのリッチ側において高レベルとな
り、リーン側において低レベルとなり、その出力信号を
ECU5に供給する。
【0025】また、第1の触媒装置16側をバイパスす
る排気連通路(以下、「バイパス通路」という)14a
が、上記LAFセンサ15の下流側の排気管14から分
岐して設けられている。すなわち、バイパス通路14a
は、一端が第1の触媒装置16の上流側の排気管14に
接続され、他端が第1の触媒装置16の下流側の排気管
14に接続されている。
【0026】第1の触媒装置16の上流側とバイパス通
路14aとの分岐点の排気管14内には、エンジンから
の排気ガスを第1の触媒装置16側とバイパス通路14
a側とに切換える切換手段としての切換弁(排気バイパ
スバルブ,以下、「BPV」という)19が配設されて
おり、さらに該BPV19には電動アクチュエータ20
(例えば、電磁弁、モータ等)が連結されている。
【0027】電動アクチュエータ20は、ECU5に接
続されており、該ECU5からの信号により駆動され
る。すなわち、該電動アクチュエータ20の駆動により
BPV19が切換駆動されて、エンジンからの排気ガス
が第1の触媒装置16側とバイパス通路14a側とに切
換え可能となる。
【0028】BPV19は、電動アクチュエータ20の
非作動時(以下、「BPV OFF」という)は、エン
ジンからの排気ガスをバイパス通路14a側とするよう
に消勢され、電動アクチュエータ20の作動時(以下、
「BPV ON」という)は、前記排気ガスを第1の触
媒装置16側とするように付勢されている。すなわち、
BPV19はBPV OFF時は図1の実線で示す位置
に、BPV ON時は図1の破線で示す位置に設定され
る。
【0029】また、第1の触媒装置16側とバイパス通
路14a側との分岐点には、BPV19が排気ガスの通
路が第1の触媒装置16側及びバイパス通路14a側の
いずれに切換えられているかを検出するBPV位置検出
センサ(以下、「BPセンサ」という)21が設けられ
ており、該BPセンサ21はBPV19の位置を検出し
て、その電気信号をECU5に出力する。BPV19は
ECU5からの信号により電動アクチュエータ20でも
って駆動されるので、BPV19の位置検出は電動アク
チュエータ20の駆動信号で代用してもよい。BPセン
サ21を設けたのはBPV19や電動アクチュエータ2
0が劣化等によりその作動に遅れが生じた場合でも、B
PV19の位置を確実に検知して制御性を向上させるた
めである。
【0030】さらに、大気圧(PA)センサ22は、エ
ンジン1の適所に配設されて大気圧PAを検出し、その
電気信号をECU5に供給する。
【0031】しかして、ECU5は、上述の各種センサ
からの入力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベル
に修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する
等の機能を有する入力回路5aと、中央演算処理回路
(以下「CPU」という)5bと、該CPU5bで実行
される各種演算プログラムや後述する各種マップ及び演
算結果等を記憶するROM及びRAMからなる記憶手段
5cと、前記燃料噴射弁6、点火プラグ13に駆動信号
を供給する出力回路5dとを備えている。
【0032】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフィ
ードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域
等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、基本モードの場合は数式(1)に
基づき、また始動モードの場合は数式(2)に基づき前
記TDC信号パルスに同期して燃料噴射弁6の燃料噴射
時間TOUTを演算し、その結果を記憶手段5c(RA
M)に記憶する。
【0033】 TOUT=TiM×KCMDM×KLAF×K1+K2 …(1) TOUT=TiCR×K3+K4 …(2) ここに、TiMは基本モード時の基本燃料噴射時間、具
体的にはエンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PBAと
に応じて設定される基本燃料噴射時間であって、このT
iM値を決定するためのTiMマップが記憶手段5c
(ROM)に記憶されている。
【0034】TiCRは始動モード時の基本燃料噴射時
間であって、TiM値と同様、エンジン回転数NEと吸
気管内絶対圧PBAに応じて設定され、該TiCR値を
決定するためのTiCRマップが記憶手段5c(RO
M)に記憶されている。
【0035】KCMDMは修正目標空燃比係数であっ
て、後述するようにエンジンの運転状態に基づいて算出
される目標空燃比係数KCMDとO2センサ18の出力
値に基づいて設定される空燃比補正値ΔKCMDとに応
じて設定される。
【0036】KLAFは空燃比補正係数であって、空燃
比フィードバック制御中はLAFセンサ15によって検
出された空燃比が目標空燃比に一致するように設定さ
れ、オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた
所定値に設定される。
【0037】K1、K2、K3及びK4は夫々各種エン
ジンパラメータ信号に応じて演算される補正係数及び補
正変数であって、各気筒毎にエンジンの運転状態に応じ
た燃費特性や加速特性等の諸特性の最適化が図られるよ
うな所定値に設定される。
【0038】次に、上記CPU5bで実行される空燃比
フィードバック制御手法について詳説する。
【0039】図2は空燃比フィードバック制御のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【0040】まず、ステップS1ではLAFセンサ15
からの出力値を読み込む。次いでエンジンが始動モード
にあるか否かを判別する(ステップS2)。ここで、始
動モードにあるか否かは、例えば、図示しないエンジン
のスタータスイッチがオンで且つエンジン回転数が所定
の始動時回転数(クランキング回転数)以下か否かによ
り判別する。
【0041】そして、ステップS2の答が肯定(YE
S)のとき、すなわち、始動モードのときはエンジンが
低水温時の場合であり、エンジン冷却水温TW及び吸気
管内絶対圧PBAの関数であるKTWLAFマップを検
索して低水温時の目標空燃比係数KTWLAFを算出し
(ステップS3)、該KTWLAF値を目標空燃比係数
KCMDに設定する(ステップS4)。次いで、フラグ
FLAFFBを「0」にセットして空燃比のフィードバ
ック制御を中止し(ステップS5)、空燃比補正係数K
LAF及びその積分項(I項)KLAFIを1.0に設
定して(ステップS6、ステップS7)本プログラムを
終了する。
【0042】一方、ステップS2の答が否定(NO)の
とき、すなわち基本モードのときは、後述する図3のフ
ローチャートに基づき修正目標空燃比係数KCMDMを
算出し(ステップS8)、次いでフラグFACTが
「1」か否かを判別してLAFセンサ15が活性化して
いるか否かを判断する(ステップS9)。ここで、LA
Fセンサ15の活性化判別は、バックグラウンド処理さ
れるLAFセンサ活性化判別ルーチン(図示せず)によ
りなされ、例えば、LAFセンサ15の出力電圧VOU
Tとその中心電圧VCENTとの差が所定値(例えば
0.4V)より小さいときに「LAFセンサ15は活性
化した」と判別される。
【0043】そして、ステップS9の答が否定(NO)
のときはステップS5に進む一方、ステップS9の答が
肯定(YES)のとき、すなわちLAFセンサ15の活
性化が完了しているときはステップS10に進み、LA
Fセンサ15により検出された空燃比の当量比KACT
(14.7/(A/F))(以下、「検出空燃比係数」
という)を算出する。ここで、該検出空燃比係数KAC
Tは、吸気管内絶対圧PBAとエンジン回転数NE及び
大気圧PAの変動により排気圧が変動することに鑑み、
これらの運転パラメータに応じて補正された値に算出さ
れ、KACT算出ルーチン(図示せず)を実行して算出
される。
【0044】次いで、ステップS11ではフィードバッ
ク処理ルーチンを実行して本プログラムを終了する。す
なわち、所定のフィードバック条件を充足しないときは
フラグFLAFFBを「0」にセットしてフィードバッ
ク制御を禁止する一方、所定のフィードバック条件を充
足するときはフラグFLAFFBを「1」にセットして
空燃比補正係数KLAFを算出し、フィードバック制御
の実行を指令して、本プログラムを終了する。
【0045】しかして、図3はステップS8(図2)で
実行されるKCMDM算出ルーチンのフローチャートで
あって、本プログラムはTDC信号パルスの発生と同期
して実行される。
【0046】まず、エンジン1がフューエルカット(燃
料供給停止)中か否かを判別する(ステップS21)。
フューエルカット中であるか否かは、エンジン回転数N
Eやスロットル弁3′の弁開度θTHに基づいて判断さ
れ、具体的にはフューエルカット判別ルーチン(図示せ
ず)の実行により判別される。
【0047】そして、ステップS21の答が否定(N
O)のとき、すなわち基本モードのときは、ステップS
22に進み、目標空燃比係数KCMDを算出する。該目
標空燃比係数KCMDは、通常はエンジン回転数NE及
び吸気管内絶対圧PBAに応じてマトリックス状にマッ
プ値KCMDが与えられたKCMDマップ(図示せず)
から読み出されるが、車輌の発進時や低水温時あるいは
所定の高負荷運転時においては適宜補正され、KCMD
算出ルーチン(図示せず)を実行することによりこれら
の運転状態に適合した値に設定される。
【0048】一方、ステップS21の答が肯定(YE
S)のときは、目標空燃比係数KCMDを所定値KCM
DFC(例えば、1.0)に設定して(ステップS2
3)、ステップS24に進む。
【0049】ステップS24では、エンジン1が始動状
態にあるか否かを判別する。ここで、「始動状態」と
は、前述したようにエンジン1が始動モードにある状態
及び始動モード終了後所定期間内にある状態をいうが、
図3の処理は始動モード終了後に実行されるので、ステ
ップS24では、始動モード終了後所定期間内にあるか
否かを判別する。なお、エンジン1が始動状態にあると
き、「BPV ON」即ち、BPV19が排気ガスを第
1の触媒装置16側に導く位置とされ、エンジン1が始
動状態にないとき「BPV OFF」とされる。
【0050】ステップS24でエンジン1が始動状態に
ないときは、さらにフラグFFAILが「1」か否かを
判別する。フラグFFAILは、後述する図7の故障判
定処理においてBPV19(又はアクチュエータ20等
の駆動系)が故障していると判定したとき「1」に設定
されるフラグである。
【0051】ステップS24及びS25の判別の結果、
エンジン1が始動状態にないとき又はFFAIL=1の
ときは、ステップS28に進み、ステップS22又はS
23で求められた目標空燃比係数KCMDをそのまま修
正目標空燃比係数KCMDMとし、本プログラムを終了
してメインルーチン(図2)に戻る。
【0052】このように、FFAIL=1であってBP
V19又はその駆動系の故障が検出されたときは、後述
するステップS26における目標空燃比係数KCMDの
補正を禁止し、不適切な補正が行われないようにしてい
る。
【0053】一方、ステップS24及びS25の答が否
定(NO)のとき、すなわちエンジン1の始動状態であ
ってBPV19等の故障が検出されていないときにはス
テップS26へ進み、O2処理を行なう。すなわち、後
述するように、所定要件下、O2センサ18からの出力
値に基づき目標空燃比係数KCMDを補正して修正目標
空燃比係数KCMDMを算出する。
【0054】そして、ステップS27では修正目標空燃
比係数KCMDMのリミットチェックを行ない、本プロ
グラムを終了してメインルーチン(図2)に戻る。すな
わち、ステップS26で算出されたKCMDM値と所定
の上下限値KCMDMH,KCMDMLとの大小関係を
比較し、KCMDM値が上限値KCMDMHより大きい
ときはKCMDM値はその上限値KCMDMHに設定さ
れ、KCMDM値が下限値KCMDMLより小さいとき
は、KCMDM値はその下限値KCMDMLに設定され
る。
【0055】なお、上述したエンジン1の始動モード終
了後の所定期間は、例えば始動モード終了時点からの経
過時間が所定時間に達するまでの期間として定義される
が、これに限るものではなく、エンジン水温TWが所定
水温に達するまでの期間としてもよく、あるいは第2の
触媒装置17の温度を検出し、その検出温度が所定触媒
温度に達するまでの期間、エンジン1への燃料供給量の
積算値が所定量に達するまでの期間等としてもよい。
【0056】図4は、前記ステップS26(図3)で実
行されるO2処理ルーチンのフローチャートであって、
本プログラムはTDC信号パルスの発生と同期して実行
される。
【0057】まず、ステップS31ではフラグFO2が
「1」か否かを判別し、O2センサ18が活性化してい
るか否かを判断される。このO2センサ18が活性化し
たか否かは、O2センサ活性化判別ルーチン(図示せ
ず)を実行して判断される。
【0058】そして、ステップS31の答が否定(N
O)、すなわち、O2センサ18が未だ活性化されてい
ないと判断されたときは、ステップS32に進み、タイ
マtmRXを所定値T2(例えば、0.25sec)に設
定した後、フラグFVREFが「0」か否かを判別し、
後述する積分項VRREF(n−1)が既に設定されて
いるか否かを判断する(ステップS33)。
【0059】そして、最初のループでは、ステップS3
3の答は肯定(YES)となるため、ステップS34に
進み、大気圧PAに応じてVRREF値が設定されたV
RREFテーブル(図示せず)を検索し、O2センサ1
8の出力電圧VO2の基準値VRREFを算出する。
【0060】次いで、積分項(I項)VREFI(n−
1)をステップS34で算出した基準値VRREFに設
定する(ステップS35)とともに、フラグFVREF
を「1」に設定して(ステップS45)、本プログラム
を終了してメインルーチン(図2)に戻る。すなわち、
積分項VREFI(n−1)に対して初期設定を行な
い、メインルーチン(図2)に戻る。尚、次回ループ以
降でステップS33が実行されるときは、上述の如くフ
ラグFVREFが「1」に設定されているため、その答
が否定(NO)となり、ステップS34,35を実行す
ることなく本プログラムを終了する。
【0061】また、前記ステップS31の答が肯定(Y
ES)となったときは、O2センサ18が活性化された
と判断してステップS36に進み、前記タイマtmRX
が「0」となったか否かを判別する。そして、その答が
否定(NO)のときはステップS33に進む一方、ステ
ップS36の答が肯定(YES)のときはO2センサ1
8の活性化が完了したと判断してステップS37に進
み、ステップS22又はS23(図3)で設定された目
標空燃比係数KCMDが所定下限値KCMDZL(例え
ば、0.98)より大きいか否かを判別する。
【0062】そして、その答が否定(NO)のときは混
合気の空燃比がリーンバーン状態に設定されている場合
であり、本プログラムを終了する一方、その答が肯定
(YES)のときはステップS38に進み、前記目標空
燃比係数KCMDが所定上限値KCMDZH(例えば、
1.13)より小さいか否かを判別する。そして、その
答が否定(NO)のときは混合気の空燃比が燃料リッチ
に設定されている場合であり、本プログラムを終了する
一方、その答が肯定(YES)のときは、混合気の空燃
比が理論空燃比(A/F=14.7)に設定すべき場合
であり、ステップS39に進み、エンジンがフューエル
カット中か否かを判別する。そして、その答が肯定(Y
ES)のときは、本プログラムを終了してメインルーチ
ン(図2)に戻る一方、その答が否定(NO)のとき
は、前回ループにおいてフューエルカット状態にあった
か否かを判別する(ステップS40)。そして、その答
が肯定(YES)のときは、カウンタNAFCを所定値
N1(例えば、4)に設定した後(ステップS41)、
該カウンタNAFCのカウント値を「1」だけデクリメ
ントして(ステップS42)本プログラムを終了する。
【0063】一方、ステップS40の答が否定(NO)
となったときはステップS43に進み、カウンタNAF
Cが「0」か否かを判別する。そして、その答が否定
(NO)のときは、カウンタNAFCのカウント値を
「1」だけデクリメントして(ステップS42)本プロ
グラムを終了する一方、その答が肯定(YES)のとき
は、フューエルカット状態を脱して安定した燃料供給が
行なわれていると判断し、ステップS44に進んでO2
フィードバック処理ルーチンを実行した後、本プログラ
ムを終了し、メインルーチン(図2)に戻る。
【0064】しかして、図5は前記ステップS44(図
4)で実行されるO2フィードバック処理ルーチンのフ
ローチャートであって、本プログラムはTDC信号パル
スの発生と同期して実行される。
【0065】まず、ステップS61では、間引き変数N
IVRが「0」か否かを判別する。この間引き変数NI
VRは、後述するようにTDC信号パルスがエンジン運
転状態に応じて設定された間引きTDC数NIだけ発生
する毎に減算される変数であって、最初は「0」である
ためステップS61の答は肯定(YES)となり、ステ
ップS62に進む。
【0066】また、その後のループでステップS61の
答が否定(NO)となったときはステップS63に進
み、間引き変数NIVRから間引きTDC数NI(例え
ば、1)を減算した値を新たな間引き変数NIVRに設
定した後、後述するステップS73に進む。
【0067】しかして、前記ステップS62では、02
センサ18の出力電圧VO2が所定下限値VL(例え
ば、0.3V)より小さいか否かを判別する。そして、
その答が肯定(YES)のときは、混合気の空燃比が理
論空燃比(目標空燃比係数KCMD=1.0)からリー
ン側に偏移していると判断してステップS65に進む一
方、その答が否定(NO)のときはステップS64に進
み、02センサ18の出力電圧VO2が所定上限値VH
(例えば、0.8)より大きいか否かを判別する。そし
て、その答が肯定(YES)のときは、混合気の空燃比
が理論空燃比からリッチ側に偏移していると判断してス
テップS65に進む。
【0068】次に、ステップS65では、KVPマッ
プ、KVIマップ、KVDマップ、NIVRマップ(図
示せず)を検索してO2フィードバック制御の変化速
度、すなわち比例項(P項)係数KVP、積分項(I
項)係数KVI、微分項(D項)係数KVD、及び前記
間引き数NIVRの算出を行なう。
【0069】次に、間引き変数NIVRを前記ステップ
S65で算出されたNIVR値に設定するとともに(ス
テップS66)、基準値VRREFを図4のステップS
34と同様にして算出した(ステップS67)後、ステ
ップS68に進み、基準値VRREFと今回ループにお
ける02センサ18の出力電圧VO2との偏差ΔV
(n)を算出する。
【0070】次に、ステップS69では、数式(3)〜
(5)に基づいて、各補正項すなわちP項、I項、D項
の目標補正値VREFP(n)、VREFI(n)、V
REFD(n)を算出した後、数式(6)に基づき、こ
れら各補正項を加算してO2フィードバックにおける目
標補正値VREF(n)を算出する。
【0071】 VREFP(n)=ΔV(n)×KVP …(3) VREFI(n)=VREFI(n−1)+ΔV(n)×KVI …(4) VREFD(n)=(ΔV(n)−ΔV(n−1))×KVD …(5) VREF(n)=VREFP(n)+VREFI(n)+VREFD(n) …(6) 次に、ステップS70では、VREF(n)のリミット
チェックサブルーチン(図示せず)を実行する。ステッ
プS70でVREF(n)のリミットチェックを終了し
た後、ステップS71に進み、空燃比補正値ΔKCMD
をΔKCMDテーブル(図示せず)を検索して算出す
る。
【0072】次いで、ステップS72では前記ステップ
S22(図3)で算出された目標空燃比係数KCMDに
前記空燃比補正値ΔKCMDを加算して修正目標空燃比
係数KCMDM(=理論空燃比)を算出し、本プログラ
ムを終了する。
【0073】また、前記ステップS64の答が否定(N
O)、すなわち02センサ18の出力電圧VO2が、V
L≦VO2≦VHのときはO2フィードバック制御を禁
止し、ステップS72〜S74においてΔV値(補正初
期値VRREFと02センサ18の出力値との偏差)、
目標補正値VREF、及び空燃比補正値ΔKCMDの夫
々に対し、今回値を前回値に等置して本プログラムを終
了する。これにより混合気の空燃比が理論空燃比を維持
し得るときは不要なO2フィードバック制御が禁止さ
れ、制御性を良好に保つことができる。すなわち、混合
気の空燃比を安定したものに維持することができる。
【0074】次に図6及び図7を参照して、BPV19
又はその駆動系の故障判定手法について説明する。
【0075】図6は、O2センサ18の出力電圧波形を
示す図であり、同図(a)は、「BPV ON」、即ち
排気ガスが第1の触媒装置16側を通過する場合の波形
であり、同図(b)は、「BPV OFF」即ち排気ガ
スがバイパス通路14a側を通過する場合の波形であ
る。この図から明らかなように「BPV ON」時の反
転周期TINV(出力レベルが高レベルから低レベル又
はその逆に変化する周期)は、触媒装置16の酸素蓄積
効果によって、「BPV OFF」時の反転周期TIN
Vより長くなる。従って、ECU5から「BPV O
N」とする制御信号を出力したにも拘らず、反転周期T
INVが所定周期T0(図6(a)の周期と(b)の周
期の間に設定される)より短いときは、BPV19が正
常に作動していない(BPV19又はその駆動系に故障
あり)と判定することができる。また逆にECU5から
「BPV OFF」とする制御信号を出力したにも拘ら
ず反転周期TINVが所定周期T0より長いときも、同
様にBPV19が正常に作動していないと判定すること
ができる。
【0076】図7は、上述した手法により故障判定を行
う処理の手順を示すフローチャートである。本処理はC
PU5bにより例えば一定時間毎に実行される。
【0077】ステップS81では、O2センサ18の出
力の反転周期TINVを計測する。これは、図示しない
他のサブルーチンにより実行され、例えば10回の計測
を行ってその平均値をTINV値とする。
【0078】ステップS82では、反転周期TINVが
所定周期T0より長いか否かを判別し、さらにステップ
S83及びS84ではエンジン1が始動状態にあるか否
か、即ち「BPV ON」の指令がなされているか否か
を判別する。そして、TINV<T0かつ始動状態のと
き又はTINV>T0かつ始動状態以外のとき、BPV
19又はその駆動系に故障が発生していると判定し、フ
ラグFFAILを「1」に設定して(ステップS8
5)、本処理を終了する。
【0079】上記以外の場合は、直ちに本処理を終了す
る。なお、フラグFFAILは運転開始当初は「0」に
リセットされている。
【0080】以上のように本実施例によれば、O2セン
サ18の出力に基づいてBPV19又はその駆動系の故
障を検出することができる。従って、BPセンサ21は
削除することが可能となる。あるいは、、BPセンサ2
1の出力と上記判定手法の結果とを対比することによ
り、故障判定の精度をより向上させ、またBPセンサ2
1の故障を検出することができる。また、図3のステッ
プS25により、故障検出時(FFAIL=1のとき)
は、O2処理(ステップS26)による目標空燃比係数
KCMDの補正を行わないようにしたので、エンジン1
の始動状態において、BPV19が第1の触媒装置16
側に切換わらない場合に、KCMD値が不適切な値に補
正され、空燃比制御の安定性が損なわれることを防止す
ることができる。
【0081】なお、上述した実施例において、反転周期
TINVに代えて反転周波数を計測し、反転周波数が所
定周波数より低いか否かを判定するようにしてもよいこ
とはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の制御装
置によれば、エンジンが始動状態であることを検出し、
かつ排気ガス濃度センサ出力のリーン側とリッチ側との
反転周期が所定周期より短いとき、及び/又はエンジン
が始動状態でないことを検出し、かつ前記反転周期が前
記所定周期より長いとき、排気バイパスバルブ作動手段
の故障と判定されるので、排気バイパスバルブ作動手段
の故障を検出することができる。
【0083】請求項2の制御装置によれば、故障判定手
段が排気バイパスバルブの故障と判定し、かつエンジン
が始動状態であることを検出したときは、第2の排気ガ
ス濃度センサ出力に基づく目標空燃比の補正が禁止され
るので、目標空燃比が不適切な値に補正され空燃比制御
の安定性が損なわれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる内燃エンジン及びそ
の制御装置の全体構成図である。
【図2】図1の制御装置で実行される空燃比フィードバ
ック制御のメインルーチンのフローチャートである。
【図3】修正目標空燃比係数(KCMDM)を算出する
ルーチンのフローチャートである。
【図4】O2処理ルーチンのフローチャートである。
【図5】O2フィードバック制御ルーチンのフローチャ
ートである。
【図6】O2センサの出力波形を示す図である。
【図7】切換弁(BPV)又はその駆動系の故障を判定
する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 5 電子コントロールユニット(ECU) 8 吸気管内絶対圧センサ 10 エンジン水温センサ 11 エンジン回転数センサ 14 排気管(排気通路) 14a バイパス通路 15 LAFセンサ 16 第1の触媒装置 17 第2の触媒装置 18 O2センサ 19 排気バイパスバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの排気通路中に配設された
    第1の触媒装置と、該第1の触媒装置の下流側の前記排
    気通路中に配設された第2の触媒装置と、前記第1の触
    媒装置をバイパスするバイパス通路と、前記エンジンか
    らの排気ガスを前記第1の触媒装置側及びバイパス通路
    側のいずれか一方に切り換える排気バイパスバルブと、
    前記第1の触媒装置の下流側に配設された排気ガス濃度
    センサとを有する内燃エンジンの制御装置において、 少なくとも前記エンジンが始動状態であるか否かを検出
    するエンジン運転状態検出手段と、 前記エンジンが始動状態であることを検出したとき、前
    記排気バイパスバルブを排気ガスが前記第1の触媒装置
    側を通過する第1の作動状態とする一方、前記エンジン
    が始動状態でないことを検出したとき、前記排気バイパ
    スバルブを排気ガスが前記バイパス通路側を通過する第
    2の作動状態とする排気バイパスバルブ作動手段と、 前記エンジンが始動状態であることを検出し、かつ前記
    排気ガス濃度センサ出力のリーン側とリッチ側との反転
    周期が所定周期より短いとき、前記排気バイパスバルブ
    作動手段の故障と判定する第1の故障判定及び前記エン
    ジンが始動状態でないことを検出し、かつ前記反転周期
    が前記所定周期より長いとき、前記排気バイパスバルブ
    作動手段の故障と判定する第2の故障判定の少なくとも
    一方の故障判定を行う故障判定手段とを設けたことを特
    徴とする内燃エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃エンジンの排気通路中に配設された
    第1の触媒装置と、該第1の触媒装置の下流側の前記排
    気通路中に配設された第2の触媒装置と、前記第1の触
    媒装置をバイパスするバイパス通路と、前記エンジンか
    らの排気ガスを前記第1の触媒装置側及びバイパス通路
    側のいずれか一方に切り換える排気バイパスバルブと、
    該排気バイパスバルブの上流側の前記排気通路に配設さ
    れ、排気ガス濃度に略比例する出力特性を有する第1の
    排気ガス濃度センサと、前記第1の触媒装置の下流側に
    配設された第2の排気ガス濃度センサとを有する内燃エ
    ンジンの制御装置において、 少なくとも前記エンジンが始動状態であるか否かを検出
    するエンジン運転状態検出手段と、 該エンジン運転状態検出手段の検出結果に基づき目標空
    燃比を算出する目標空燃比算出手段と、 前記第2の排気ガス濃度センサの出力値に基づき前記目
    標空燃比を補正する目標空燃比補正手段と、 前記第1の排気ガス濃度センサにより検出される混合気
    の空燃比を前記補正手段により補正された目標空燃比に
    フィードバック制御するフィードバック制御手段と、 前記排気バイパスバルブの故障を判定する故障判定手段
    と、 該故障判定手段が前記排気バイパスバルブの故障と判定
    し、かつ前記エンジンが始動状態であることを検出した
    ときは、前記目標空燃比の補正を禁止する補正禁止手段
    とを設けたことを特徴とする内燃エンジンの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102004015131B4 (de) * 2004-03-27 2013-11-07 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
CN111907526A (zh) * 2019-05-07 2020-11-10 丰田自动车株式会社 车辆

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