JPH0886173A - はね上げ式扉 - Google Patents

はね上げ式扉

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JPH0886173A
JPH0886173A JP22184494A JP22184494A JPH0886173A JP H0886173 A JPH0886173 A JP H0886173A JP 22184494 A JP22184494 A JP 22184494A JP 22184494 A JP22184494 A JP 22184494A JP H0886173 A JPH0886173 A JP H0886173A
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JP
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arm
bolt
door
biasing member
column
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JP22184494A
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Inventor
Tadaharu Miyazaki
忠晴 宮崎
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Nippon Koki Co Ltd
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Nippon Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉体3を上方に付勢するための付勢部材4を
支柱1内の空所に設置したものにおいて、付勢部材4の
支持力を簡単な操作で変更でき、且つその付勢部材4の
支持力を無段階的に変化せしめ得るようにする。 【構成】 扉体3を取付けたアーム2が上下方向に弧回
動自在なる如くし、さらに支柱1内にアーム2を上方に
付勢する付勢部材4を設けたはね上げ式扉において、支
柱1内においてアーム2の軸10に調整アーム5の一端
部51を固定し、調整アーム5の他端部52側にボルト
6を介して付勢部材4の一端部41を連結するととも
に、ボルト6を支柱1の外側から螺回動操作可能とし、
且つ該ボルト6を操作することにより付勢部材4を伸縮
せしめて該付勢部材4の支持力を調整し得る如くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、例えば駐車場の出入
口等において、扉体を上下方向に弧回動させて開閉する
ようにしたはね上げ式扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のはね上げ式扉は、所定高さの支
柱(左右一対ある)の上端部にそれぞれアームの基端部
を枢着し、さらに各アームの先端部間に跨がって扉体を
取付けるとともに、支柱側にアームを上方に付勢するた
めの付勢部材を設けている。この付勢部材は、扉体の上
動操作を軽快に行えるようにするとともに、扉体の下動
操作時に該扉体が急激に下動するのを防止するものであ
る。付勢部材としては、コイルスプリングやガスダンパ
ーなどが使用されている。又、この付勢部材は、扉体と
各アームの合計重量による下方旋回モーメントと拮抗す
るような支持力を有するものが採用されている。尚、付
勢部材の支持力と上記下方旋回モーメントとが大きく異
なると、例えば扉体の旋回途中で扉体又はアームから手
を離した場合に、該扉体が不用意に下動したり(下方旋
回モーメントが付勢部材の支持力より大きい場合)上動
したり(下方旋回モーメントが付勢部材の支持力より極
端に小さい場合)することがあり、危険である。
【0003】ところで、従来の一般的なはね上げ式扉に
おいては、サイズや扉体の重量等が異なれば扉体と各ア
ームの合計重量による下方旋回モーメントも変化するよ
うになり、メーカーにおいては該下方旋回モーメントが
異なる各機種ごとに支持力(付勢力)の異なった複数種
類の付勢部材を用意しておく必要があった。
【0004】又、従来のはね上げ式扉の中には、図9に
示すようなものが知られている(実開平1−10239
9号公報)。この図9に示す公知のはね上げ式扉では、
付勢部材104としてガスダンパーが使用され、この付
勢部材104を支柱101内に設置している。尚、この
ように、付勢部材104を支柱101内に設置すると、
該付勢部材104が邪魔にならなくなるとともに外観が
スッキリするという利点がある。他方、アーム102の
軸110には、支柱101内において調整アーム105
の一端部が固定されている。この調整アーム105に
は、その長さ方向に間隔をもって複数個の連結穴15
7,157,157が形成されている。そして、該連結
穴157の何れか1つに付勢部材104の上端部141
がピン158で枢着されるが、この付勢部材上端部14
1の枢着位置を変更することによって、設置状態におけ
る付勢部材104の支持力(付勢力)を調整し得るよう
になっている。即ち、該付勢部材上端部141の枢着位
置を選択することによって、付勢部材104の支持力を
アーム102と扉体103の合計重量による下方旋回モ
ーメントに近づけ得るようになっている。
【0005】このように、図9に示す従来のはね上げ式
扉では、付勢部材上端部141の枢着位置を選択する
(複数個の連結穴157,157,157から1つを選
択する)ことによって付勢部材104の支持力を変更し
得るようになっていて、1種類の付勢部材104で下方
旋回モーメントの異なる機種のはね上げ式扉に適用でき
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示す
従来のはね上げ式扉では、上記のように付勢部材上端部
141の枢着位置を変更することにより、1種類の付勢
部材104で複数の異なる支持力(付勢力)を発生せし
め得るようになっているが、該付勢部材上端部141の
枢着位置を変更する際には、ピン158を抜き、付勢部
材上端部141側の穴と別の位置にある連結穴157と
を位置合わせした後、ピン158を両穴に差し込むとい
う作業が必要となり、その位置変更作業が面倒であっ
た。特に、その位置変更作業を支柱101内の狭隘な空
所内で行う場合には、ピンの付け替え作業が極めて困難
となるという問題があった。又、この図9に示す従来の
はね上げ式扉では、付勢部材上端部141を連結するた
めの複数個の連結穴157が所定間隔をもって形成され
ているので、付勢部材104の支持力の変更が段階的に
しか行えず、アーム102及び扉体103の合計重量に
よる下方旋回モーメントに対して正確に拮抗させるため
の微調整ができないという問題もある。
【0007】本願発明は、上記した従来のはね上げ式扉
の問題点に鑑み、扉体を上方に付勢するための付勢部材
を支柱内の空所に設置したものであっても、該付勢部材
の支持力を簡単な操作で変更できるようにするととも
に、その付勢部材の支持力を無段階的に変化せしめ得る
ようにしたはね上げ式扉を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明のはね上げ式扉
は、所定高さを有し且つ中空の支柱の上端部に、先端部
に扉体を取付けたアームの基端部を軸で枢着して、該ア
ームが上下方向に弧回動自在なる如くし、さらに支柱内
にアームを上方に付勢する付勢部材を設けている。
【0009】支柱及びアームは、それぞれ左右一対設け
るのが好ましい。アームは、支柱に対して水平姿勢状態
から鉛直姿勢状態までの角度約90°の範囲で弧回動可
能となっている。
【0010】支柱は、水平断面が矩形の筒状のものが好
ましい。又、支柱の上端部には、その上端開口を閉塞す
る蓋板を着脱自在に装着するとよい。
【0011】このはね上げ式扉を、例えば駐車場の出入
口用として使用する場合には、支柱の高さを例えば80
0〜1000mm程度とし、アームの基端部を支柱の上端
から50〜100mm程度下がった高さ位置に枢着すると
よい。又、アームの長さは、例えば1000〜1300
mm程度が適当で、該アームを鉛直姿勢状態まで立起した
ときに、扉体下面と地面間に2000mm程度の間隔を確
保し得るようにするとよい。扉体は、例えば150mm程
度の小高さのものでもよいし、あるいはアームが水平姿
勢にある状態で扉体の下端が地面に近接(又は接触)す
るような大高さのものでもよい。
【0012】付勢部材としては、コイルスプリングや、
筒体内にガスを封入したガスダンパー等が採用可能であ
る。
【0013】アームの軸には、支柱内において、調整ア
ームの一端部を固定している。この調整アームは、アー
ムが上下弧回動する際にアーム軸と共に上下弧回動する
ようになっており、従ってアームが上下弧回動する範囲
において調整アームが支柱内面に衝突しない姿勢で取付
けられている。尚、付勢部材として縮小方向に付勢力を
有するものを使用する場合には、該調整アームをアーム
軸から反アーム側に向けて延出するようにして取付け、
逆に付勢部材として伸長方向に付勢力を有するものを使
用する場合には、調整アームをアーム軸からアーム側に
延出するようにして取付ける。
【0014】調整アームの他端部側(反固定側)には、
ボルトを介して付勢部材の一端部(上端部)を連結して
いる。尚、付勢部材の他端部(下端部)は支柱内の適宜
下方位置に固定されている。
【0015】調整アームの他端部側に設けたボルトは、
調整アームに対してフリー回転可能で且つボルト長さ方
向に変位不能とした状態で取付けたり、又は調整アーム
に対してフリー回転可能で且つボルト長さ方向に変位可
能とした状態で取付けたり、あるいは調整アームに螺合
して螺回動によってボルト長さ方向に変位可能とした状
態で取付けたりすることが可能である。このボルトは、
支柱の外側から(例えば、支柱上端部の蓋板を外した状
態で支柱上端開口から)工具で回動操作したりあるいは
ナット螺回動操作によりボルト長さ方向に変位せしめ得
るようにしている。
【0016】該ボルトを調整アームに対してフリー回転
可能で且つボルト長さ方向に変位不能状態で取付けた場
合には、該ボルトにスライド部材を螺合させるととも
に、該スライド部材に付勢部材の一端部を直接又は間接
的に連結して、該ボルトを螺回動操作することにより、
スライド部材をボルト長さ方向に変位せしめて付勢部材
を伸縮せしめ得るようにするとよい。又、ボルトを調整
アームに対してフリー回転可能で且つボルト長さ方向に
変位可能状態で取付けた場合には、該ボルトに付勢部材
の一端部を直接又は間接的に連結するとともに、該ボル
トに螺合させたナットを螺回動操作することにより、ボ
ルトをボルト長さ方向に変位せしめて付勢部材を伸縮せ
しめ得るようにするとよい。さらに、ボルトを調整アー
ムに螺合した場合には、該ボルトに付勢部材の一端部を
回転自在継手を介して連結するとともに、該ボルトを螺
回動操作することにより、ボルトをボルト長さ方向に変
位せしめて付勢部材を伸縮せしめ得るようにするとよ
い。
【0017】
【作用】本願発明のはね上げ式扉では、調整アームや付
勢部材等が支柱内に収容されているので、それらの部材
が支柱外部に露出しなくなる。又、調整アームに設けた
ボルトを操作することによって付勢部材を伸縮させて該
付勢部材の支持力(付勢力)を調整し得るようになって
いるので、単一種類の付勢部材であっても、サイズや重
量の異なる(下方旋回モーメントの異なる)複数種類の
はね上げ式扉に対して、それぞれ下方旋回モーメントに
拮抗する支持力に調整できる。さらに、付勢部材の支持
力調整は、支柱の外側からボルトを操作することによっ
て行えるので、付勢部材を支柱内に収容したものであっ
ても該付勢部材の支持力を容易に調整し得る。又、付勢
部材の支持力は、ボルトの操作量で調整し得るようにな
っているので、該付勢部材の支持力を無段階的に調整す
ることができる。
【0018】
【発明の効果】このように、本願発明のはね上げ式扉で
は、ボルトを操作することによって付勢部材の支持力を
調整し得るようになっているので、単一種類の付勢部材
であっても下方旋回モーメントの異なる複数種類のはね
上げ式扉に共用でき、従って使用される付勢部材の種類
を少なくできて在庫コストを低減できるという効果があ
る。又、付勢部材の支持力調整は、ボルトを支柱の外側
から操作することによって行えるので、付勢部材を支柱
内部に収容したものであっても、該付勢部材の支持力調
整作業が簡単に行える。さらに、ボルトの操作量によっ
て付勢部材の支持力を無段階的に調整し得るので、はね
上げ式扉の下方旋回モーメントに対応して、付勢部材の
支持力を正確に拮抗させることができるという効果もあ
る。
【0019】
【実施例】図1〜図8を参照して本願発明のいくつかの
実施例を説明すると、図1〜図5には第1実施例、図6
〜図7には第2実施例、図8には第3実施例のはね上げ
式扉がそれぞれ示されている。又、これらの実施例のは
ね上げ式扉は、例えば駐車場の出入口用に使用される。
【0020】図1〜図5に示す第1実施例のはね上げ式
扉は、所定高さを有する中空の支柱1の上端部11に、
先端部21に扉体3を取付けたアーム2の基端部22を
軸10で枢着して、該アーム2が上下方向に弧回動自在
なる如く構成している。
【0021】支柱1及びアーム2は、図1に示すように
所定間隔(例えば2000mm程度)を隔ててそれぞれ左
右一対設けられている。
【0022】各支柱1,1は、横断面において前後方向
に長い長方形の角パイプが使用されている。又、各支柱
1,1は、地面から例えば800〜1000mm程度の高
さを有している。各支柱1,1の上端部11には、その
上端開口を閉塞する蓋板13が着脱自在に装着されてい
る。
【0023】各アーム2,2は、1000〜1300mm
程度の長さを有する中空の角パイプが使用されている。
そして、各アーム2,2は、その基端部22寄り位置を
それぞれ軸10で支柱1の上端部11(支柱上端から5
0〜100mm程度下がった高さ位置)の外面側に枢着し
て取付けられている。又、このアーム2,2は、支柱
1,1の側面に取付けたストッパー部材8によって、支
柱1に対して水平姿勢状態(図1における実線図示状
態)で支持されるとともに、該水平姿勢状態から鉛直姿
勢状態(鎖線図示状態)までの角度約90°の範囲で弧
回動可能となっている。即ち、図2に示すように、アー
ム2が水平姿勢状態にあるときには、アーム基端部22
の上面がストッパー部材8の下面に衝合してアーム2の
下動が禁止されており、他方、図5に示すように、アー
ム2が鉛直姿勢状態まで立起こされたときには、該アー
ム2の後面(図5における右側面)がストッパー部材8
に衝合してそれ以上の後方回動を禁止するようになって
いる。尚、アーム2,2を鉛直姿勢状態まで立起したと
きには、扉体3下面と地面間に2000mm程度の間隔を
確保し得るようになっている。
【0024】両アーム2,2の先端間に設けられた扉体
3は、この実施例では、例えば150mm程度の小高さの
ものが採用されている。尚、この扉体3は、アーム2,
2が水平姿勢にある状態で扉体3の下端が地面に近接
(又は接触)するような大高さのものを採用することも
できる。
【0025】この種のはね上げ式扉は、サイズ(扉体3
の大きさ(重量)、アーム2,2の長さ等)の異なる複
数種類のものが製作されるが、このようにサイズが変化
すると、扉体3とアーム2,2との合計重量による下方
旋回モーメントが変化するようになる。ところで、この
種のはね上げ式扉には、扉体3やアーム2,2等の重量
による下方旋回モーメントに対抗して、アーム2,2を
上方に付勢するための付勢部材4が設けられている。
【0026】このはね上げ式扉では、該付勢部材4は、
各支柱1,1の中空部内にそれぞれ収容されている。付
勢部材4としては、この実施例では縮小方向に付勢力を
発生するコイルスプリングが使用されている。この付勢
部材4は、その下端フック部42を支柱1内の適宜下方
位置に設けた台板15上に係止し、上端フック部41を
後述するリンク71のピン72に係止して装着されてい
る。尚、付勢部材4は、扉体3とアーム2,2の合計重
量による下方旋回モーメントと拮抗し得る程度のバネ力
を有するものが採用される。又、この付勢部材(コイル
スプリング)4は、その伸長度合いが大きくなるほど大
きな収縮付勢力を発揮する性質を有している。尚、この
実施例では、付勢部材4としてコイルスプリングを使用
しているが、他の実施例では、付勢部材4として筒体内
にガスを封入したガスダンパーを採用してもよい。
【0027】各アーム2,2の軸10,10には、それ
ぞれ支柱1内において、調整アーム5の一端部51を固
定している。この第1実施例の調整アーム5は、側面視
においてL型に成形されている。又、該調整アーム5に
は、左右に間隔をもった2枚の側壁53,53を有して
いる。そして、この調整アーム5は、アーム2が水平姿
勢状態にあるときに、図2及び図4に示す姿勢(反アー
ム2側に延出して先端部が上向きに立ち上がっている)
でその基端部51をアーム軸10に固定しており、アー
ム2が上下弧回動する際にアーム軸10と共に上下弧回
動するようになっている。即ち、該調整アーム5は、図
2の姿勢から図5の姿勢までの範囲で変位するようにな
っている。
【0028】調整アーム5の他端部52側(反固定側)
には、ボルト6が装着されている。このボルト6は、ア
ーム2が水平姿勢状態にあるときに付勢部材4の伸縮方
向に向く姿勢で取付けられている。又、このボルト6
は、調整アーム5の上・下板55,56を貫通し、さら
に該上・下板55,56に対してフリー回転可能でしか
もボルト長さ方向に変位不能となっている。ボルト6の
頭部61は、アーム2が水平姿勢状態において、上板5
5の上部に位置するようになっている。そして、図2に
おいて、符号13′で示すように蓋板13を取り除いて
支柱1の上端開口12を開放させると、該上端開口12
からボルト頭部61を工具Kで回動操作し得るようにな
っている。
【0029】ボルト6には、スライド部材7が螺合され
ている。このスライド部材7は、適宜太さを有するピン
状のものが使用されていて、該スライド部材7の長さ方
向中間部にボルト6を貫通・螺合させている。スライド
部材7の両端部は、調整アーム5の左右各側壁53,5
3に形成したガイド用の長穴54,54を通して側壁外
方に突出させている。又、該スライド部材7の各端部に
は、左右の各リンク71,71の一端部(上端部)がそ
れぞれ回動自在に連結されている。又、各リンク71,
71の他端部(下端部)は、ピン72で連結されてい
る。そして、このピン72に付勢部材4の上端フック部
41を係止させている。
【0030】この第1実施例のはね上げ式扉では、組立
後にも付勢部材4の支持力(付勢力)を調整し得るよう
になっている。即ち、アーム2を水平姿勢に維持させた
状態で、図2に符号13′で示すように蓋板13を取り
除けば、支柱1の上端開口12からボルト6の頭部61
が露出するようになる。そして、該ボルト頭部61を工
具Kで回動させると、ボルト6が調整アーム5に対して
フリー回転し(ボルト長さ方向には変位しない)、それ
によってスライド部材7がボルトのネジ部62に沿って
上下方向(ボルト長さ方向)の何れか一方に変位するよ
うになり、それによって付勢部材4の伸長度合いを調整
できるようになっている。尚、ボルト6が右ネジの場合
は、該ボルト6を右回転させるとスライド部材7が上動
して付勢部材4を伸長させ(付勢力が大きくなる)、逆
にボルト6を左回転させると該スライド部材7が下動し
て付勢部材4を縮小させる(付勢力が小さくなる)。
【0031】このように、第1実施例のはね上げ式扉で
は、ボルト6を回動操作することにより、付勢部材4の
付勢力(支持力)を、扉体3とアーム2,2の合計重量
による下方旋回モーメントに拮抗するように調整でき、
単一種類の付勢部材(コイルスプリング)4であって
も、異なる下方旋回モーメントを有する複数種類のはね
上げ式扉に共用できる。又、付勢部材4の支持力調整
は、支柱1の上端開口12からボルト6を回動操作する
だけで行えるので、付勢部材4が支柱1内に収容されて
いる場合でも調整作業が簡単に行える。さらに、付勢部
材4の支持力調整は、ボルト6の回動量によって無段階
的に行えるので、該付勢部材4の支持力を上記下方旋回
モーメントに正確に拮抗させることができる。
【0032】図6〜図7に示す第2実施例のはね上げ式
扉は、付勢部材4の支持力調整機構の変形例を示してい
る。この第2実施例では、調整アーム5は、左右2枚の
リンク50,50を有し且つ該両リンク50,50の先
端部52,52間に連結ピン57を介在させたものを使
用している。連結ピン57は各リンク50,50に対し
て回動自在に装着されている。この調整アーム5は、ア
ーム2とは逆向きに延出させた状態で該調整アーム5の
基端部(各リンク50,50の基端部)51,51をア
ーム軸10に固定して該アーム軸10に一体化させてい
る。又、連結ピン57の長さ方向中間位置にはボルト挿
通穴58が形成されており、該ボルト挿通穴58にボル
ト6がボルト長さ方向にスライド自在に挿通されてい
る。このボルト6の上部寄り位置(連結ピン57より上
側)にはナット64が螺合されている。又、該ボルト6
の下端部には係止穴63が形成されており、該係止穴6
3に付勢部材(コイルスプリング)4の上端フック部4
1が係止されている。尚、ボルト6は、連結ピン57に
対してスライド自在で且つ付勢部材4によって下方に引
っ張られているが、ボルト上部に螺合しているナット6
4が連結ピン57の上面に衝合してストッパーとなり、
ボルト6が連結ピン57に対してそれ以上、下動するこ
とはない。
【0033】この第2実施例のはね上げ式扉では、図6
に示すようにアーム2を水平姿勢状態(実線図示状態)
から鉛直姿勢位置(符号2′)まで立起したときに、調
整アーム5が実線図示位置から鎖線図示状態(符号
5′)に変位するが、そのとき連結ピン57はリンク5
0,50に対して回動自在となっているので、ボルト6
は符号6′で示すように付勢部材4による引っ張り方向
に指向したままとなる。
【0034】又、この第2実施例において、付勢部材4
の支持力(付勢力)を調整するには、図6に示すように
アーム2を水平姿勢にした状態で蓋板13を取り除いて
支柱1の上端開口12を開放し、その上端開口12から
工具によりナット64を右回転方向(付勢部材4が伸長
する)あるいは左回転方向(付勢部材4が縮小する)に
螺回動させればよい。すると、ボルト6が非回動のまま
で連結ピン57に対して上動又は下動して付勢部材4を
伸長あるいは縮小せしめ、それによって付勢部材4の支
持力を調整し得るようになっている。
【0035】図8に示す第3実施例のはね上げ式扉は、
第2実施例の変形例を示している。この第3実施例のも
のでは、連結ピン57にネジ穴59を刻設して、該ネジ
穴59にボルト6のネジ部62を螺合させている。尚、
このボルト6には回動操作用のボルト頭部61を有して
いる。又、ボルト6の下部には、回転自在継手66を介
して付勢部材4の上端フック部41が係止されている。
この回転自在継手66は、ボルト6を回動させたときに
付勢部材4の上端フック部41が共回りしない(付勢部
材4がねじれない)ようにするためのものである。
【0036】そして、この第3実施例のはね上げ式扉に
おいて、付勢部材4の支持力(付勢力)を調整するに
は、第2実施例の場合と同様にアーム2を水平姿勢にし
た状態で蓋板13を取り除いて支柱1の上端開口12を
開放し、その上端開口12から工具によりボルト頭部6
1を左回転方向(付勢部材4が伸長する)あるいは右回
転方向(付勢部材4が縮小する)に螺回動させればよ
い。すると、ボルト6が連結ピン57に対して上動又は
下動して付勢部材4を伸長あるいは縮小せしめ、それに
よって付勢部材4の支持力を調整し得るようになってい
る。
【0037】尚、第2実施例及び第3実施例の各はね上
げ式扉におけるその他の構成は、上記第1実施例のもの
と基本的に同様であり、その説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかるはね上げ式扉の
斜視図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III拡大断面図である。
【図4】図1のはね上げ式扉の一部拡大斜視図である。
【図5】図2からの状態変化図である。
【図6】本願発明の第2実施例にかかるはね上げ式扉の
一部拡大断面図である。
【図7】図6のVII−VII拡大断面図である。
【図8】本願発明の第3実施例にかかるはね上げ式扉の
一部拡大断面図である。
【図9】公知のはね上げ式扉の側面図である。
【符号の説明】
1は支柱、2はアーム、3は扉体、4は付勢部材、5は
調整アーム、6はボルト、7はスライド部材、10は
軸、11は支柱の上端部、12は上端開口、21はアー
ムの先端部、22はアームの基端部、41は付勢部材の
一端部、51は調整アームの一端部、52は調整アーム
の他端部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さを有し且つ中空の支柱(1)の
    上端部(11)に、先端部(21)に扉体(3)を取付
    けたアーム(2)の基端部(22)を軸(10)で枢着
    して、該アーム(2)が上下方向に弧回動自在なる如く
    し、さらに前記支柱(1)内にアーム(2)を上方に付
    勢する付勢部材(4)を設けたはね上げ式扉であって、 前記支柱(1)内において前記アーム軸(10)に調整
    アーム(5)の一端部(51)を固定する一方、 前記調整アーム(5)の他端部(52)側にボルト
    (6)をフリー回転可能で且つボルト長さ方向に変位不
    能状態で取付け、 前記調整アーム(5)に対して非回動状態としたスライ
    ド部材(7)を前記ボルト(6)に螺合させ、 前記スライド部材(7)に前記付勢部材(4)の一端部
    (41)を直接又は間接的に連結するとともに、 前記ボルト(6)は前記支柱(1)の外側から螺回動操
    作可能とし、且つ該ボルト(6)を螺回動操作すること
    により前記スライド部材(7)をボルト(6)に沿って
    移動させて前記付勢部材(4)を伸縮せしめ得る如くし
    た、 ことを特徴とするはね上げ式扉。
  2. 【請求項2】 所定高さを有し且つ中空の支柱(1)の
    上端部(11)に、先端部(21)に扉体(3)を取付
    けたアーム(2)の基端部(22)を軸(10)で枢着
    して、該アーム(2)が上下方向に弧回動自在なる如く
    し、さらに前記支柱(1)内にアーム(2)を上方に付
    勢する付勢部材(4)を設けたはね上げ式扉であって、 前記支柱(1)内において前記アーム軸(10)に調整
    アーム(5)の一端部(51)を固定する一方、 前記調整アーム(5)の他端部(52)側にボルト
    (6)を該調整アーム(5)に対してボルト長さ方向に
    変位可能なる状態で取付け、 該ボルト(6)に前記付勢部材(4)の一端部(41)
    を直接又は間接的に連結するとともに、 前記ボルト(6)は前記支柱(1)の外側からボルト長
    さ方向に変位操作可能とし、且つ該ボルト(6)をボル
    ト長さ方向に変位操作することにより前記付勢部材
    (4)を伸縮せしめ得る如くした、 ことを特徴とするはね上げ式扉。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013245447A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Sankyotateyama Inc 門扉

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013245447A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Sankyotateyama Inc 門扉

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