JPH0885874A - リンを含む酸化チタン膜の形成方法並びに太陽電池の製造方法および製造装置 - Google Patents

リンを含む酸化チタン膜の形成方法並びに太陽電池の製造方法および製造装置

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JPH0885874A
JPH0885874A JP7174964A JP17496495A JPH0885874A JP H0885874 A JPH0885874 A JP H0885874A JP 7174964 A JP7174964 A JP 7174964A JP 17496495 A JP17496495 A JP 17496495A JP H0885874 A JPH0885874 A JP H0885874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程数が少なく簡単なプロセスで作製でき、
しかも高い短絡電流を得ることができる太陽電池の製造
方法を提供する。また、それに好適なリンを含む酸化チ
タン膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 p型シリコン結晶基板1の表面1aに、
凹凸22a,22bを形成する。所定温度に加熱された
基板1の表面1aに、チタン化合物とリン化合物とをガ
ス状態で供給して、上記チタン化合物とリン化合物との
反応物からなるリンを含む酸化チタン膜2を形成する。
基板1を所定の温度で熱処理して、膜2からリンを拡散
してpn接合を形成するとともに、膜2からなる反射防
止膜を形成する、基板1の裏面1b側に裏面電極4を形
成する一方、基板1の表面1a側に受光面電極6を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリンを含む酸化チ
タン膜の形成方法に関する。また、リンを含む酸化チタ
ン膜を反射防止膜として有する結晶シリコン太陽電池の
製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶系シリコン太陽電池の製造方法とし
ては、図12に示すようなプロセスが知られている。ま
ず、シリコン基板の表面に、数μm〜数十μmの高低差
を持つ微小な凹凸あるいは溝を形成する(S101)。
この凹凸や溝の形成方法としては、例えば、数パーセン
トNaOH水溶液とアルコールの混合液を用いてエッチ
ングを行い、高さ数μmの微小ピラミッドを基板表面に
形成するテクスチャエッチング、ダイシング装置あるい
はレーザーを用いて、基板表面に深さ数十μmの溝を多
数平行に形成する方法、ドライエッチングなどがある。
これらの凹凸や溝(以下、単に「凹凸」という。)は、
完成後の太陽電池の動作時に、表面反射を減らして短絡
電流を向上させるためのものである。次に、約800〜
1100℃に加熱した石英チューブ内に上記シリコン基
板を入れた状態で、この石英チューブ内に、バブラー容
器に入れたPOCl2等の液体不純物源をN2などのキャ
リアガスによって導入する。このとき、基板表面にはリ
ン酸化物層が形成される。同時に、このリン酸化物層が
拡散源となってシリコン基板中にリンが拡散されて、基
板表面側部分にpn接合が形成される(S102)。こ
の拡散工程後、基板表面にはリンを主成分とする吸湿性
を持つ酸化膜が残存するので、この膜をフッ酸で除去す
る(S103)。その後、更に表面反射を減らすため
に、基板表面に反射防止膜を形成する(S104)。こ
のときの反射防止膜としては、常圧CVD(化学気相蒸
着)法を用いて形成されるTiO2膜、あるいはプラズマ
CVD法を用いて形成されるSiN膜等が用いられてい
る。例えば、常圧CVD法によってTiO2膜を形成する
場合、チタンアルコキシド、水、それぞれの入ったバブ
ラーに、N2などのキャリアガスを送り込み、各原料を
これらのキャリアガスによって基板表面に運び、基板表
面で加水分解反応を生じさせてTiO2膜を堆積する。
次に、基板の受光面側を耐酸性のテープあるいはレジス
トで保護し、上記拡散工程で基板裏面側に形成された不
要な接合をHNO3−HF混合液を用いて除去する(S
105)。次に、基板裏面側にアルミペーストを印刷
し、約700〜800℃で焼成して裏面電極とP+層を
形成する。その後、基板表面(受光面)側に銀ペースト
を魚骨型に印刷し、焼成して受光面電極を形成する(S
107)。
【0003】なお、上記反射防止膜を形成することがで
きる常圧CVD装置として、例えば図17に示すよう
に、ワトキンス−ジョンソン社(Watkins−Johnson
Co.)又はBTUインターナショナル社(BTU Int
enational)製の連続式常圧CVD装置が実用化されて
いる。このタイプの連続式常圧CVD装置は、基板を載
置して移動させるための搬送用ベルト201と、ローラ
202A,202Bを有するベルト駆動機構202と、
搬送用ベルト201の水平部(ローラ202Aとローラ
202Bとの間の部分)の下に沿って配置された基板加
熱用ヒータプレート203と、ヒータプレート203お
よび搬送用ベルト201の上方に配置されたヘッドアセ
ンブリ208を有するディスパージョンヘッド206
と、ヘッドアセンブリ208および搬送用ベルト201
の水平部を覆うカバー205とを備えている。カバー2
05のうちヘッドアセンブリ208を覆う部分は、ヘッ
ドアセンブリ208に対して隙間をもって凸状に形成さ
れており、その上部に排気口207が設けられている。
成膜を行う場合、ロード位置201aで搬送用ベルト2
01に基板を載置し、ベルト駆動機構202によって一
定速度で基板を水平方向(図17において左方向)に移
動させる。基板がヘッドアセンブリ208の下方を通る
ときには、ヒータプレート203によって基板は既に所
定温度に加熱されている。そして、ヘッドアセンブリ2
08の下面に設けられた吹出口から原料ガスが基板の表
面へ向けて吹き出され、基板の表面に所望の膜が形成さ
れる。残余のガス等はヘッドアセンブリ208とカバー
205の凸部との隙間を通って、排気口207から外部
へ排出される。その後、基板は搬送用ベルト201によ
ってさらに左方向へ移動され、アンロード位置201b
で回収される。基板を水平方向に往復させてロード位置
201aで回収する場合もある。
【0004】また、結晶系シリコン太陽電池の製造方法
として、図13に示すように、pn接合を形成するため
に、上述のPOCl3拡散に代えて、PSG(フォスフォ
シリケート・ガラス(Phosphosilicate Glass)。S
iO2にリンなどをドーピングしたもの。)を堆積し、こ
れを不純物源とするプロセスも知られている。この場
合、まず、図12のプロセスと同様に、シリコン基板の
表面に微小な凹凸を形成する(S201)。次に、凹凸
を形成した基板表面にPSG膜を形成する(S20
2)。続いて、基板を約800〜1100℃に加熱して
PSGからリンをシリコン基板中に拡散させて、基板表
面側部分にpn接合を形成する(S203)。この拡散
工程後に基板表面に残るPSG膜は屈折率が約1.4〜
1.5であるため反射防止膜としては適さない。そこ
で、このPSG膜をHFで除去した後(S204)、基
板表面にTiO2あるいはSiNなどの反射防止膜を形成
する(S205)。この後、図12のプロセスと同様
に、裏面電極及び受光面電極を形成する(S206,S
207)。
【0005】なお、代表的なPSG膜形成方法として
は、 ・有機ケイ素化合物と有機溶剤とリン化合物からなる塗
布液を塗布する方法、 ・SiH4とPH3とO2またはN2Oを用いたCVD法、 ・SiH4と有機リン化合物とO2を用いたCVD法、 ・Si(OC25)4と有機リン化合物とO2を用いたCV
D法、 ・Si(OC25)4と有機リン化合物とO3を用いたCV
D法が知られている。
【0006】また、図12と図13に示した2つのプロ
セスを簡略化したプロセスとして、図14に示すよう
に、塗布液を用いてpn接合と反射防止膜とを同時に形
成するプロセスが知られている(例えば特開昭54−7
6629号公報)。この場合、まず、上記2つのプロセ
スと同様に、シリコン基板の表面(受光面側)に微小な
凹凸を形成する(S301)。次に、凹凸を形成した基
板表面に、基板とは導電型が異なる不純物を含むTiO2
膜を塗布液によって形成する(S302)。続いて、熱
処理を行って、基板表面側部分にpn接合を形成すると
同時に、上記不純物を含むTiO2膜からなる反射防止膜
を形成する(S303)。加熱後の不純物を含むTiO2
膜は、吸湿性が小さく、かつ、屈折率が約1.7〜2な
のでそのまま反射防止膜として用いることができる。こ
の後、図12、図13のプロセスと同様に、裏面電極及
び受光面電極を形成する(S304,S305)。
【0007】この図14のプロセスに用いられる塗布液
は、テトラ−i−プロポキシチタンのようなチタンアル
コキシド、リンあるいはホウ素等の不純物元素を含む化
合物、カルボン酸及びアルコールから作られる。基板表
面への被覆は、回転塗布法、浸漬法あるいはスプレー法
により行われる。また、特開昭56−60075号公報
には、このような塗布液から形成される反射防止膜中の
23含有量を10重量%から50重量%まで変えたと
き、反射防止膜の屈折率が約2.5から約2.0に変化
すること、および、B23の含有量が30重量%以上で
あれば、同じ温度で熱処理したときキャリア濃度及び接
合深さが飽和することが示されている。
【0008】なお、pn接合と反射防止膜とを同時に形
成するために、pn接合形成と反射防止膜をドープする
ための拡散源としてドープしたSiO2,TiOxまたはTa
25(ドープ層)を薄く形成し、その上にSiO2,TiO
xまたはTa25形成する方法が知られている(例えば、
特開昭60−113915号公報)。この場合、ドープ
層の形成は回転塗布、スプレー、浸漬、析出、印刷など
によって行い、その上の反射防止層の形成は蒸着、気相
からの化学的析出、印刷によって行う。この方法の目的
は、化学研磨した表面に比べ平滑でない半導体表面にド
ープ層を均一に形成することが困難なので、ドープ層を
薄く形成することにより、その上に形成される反射防止
層への光学的影響を低減しようというものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図12あるいは図13
のような、まずpn接合を形成し、基板表面の酸化膜を
除去した後、反射防止膜を形成するプロセスと比較し
て、図14のような、不純物を含む酸化チタン膜を塗布
液から形成し、この膜を不純物源としてpn接合を形成
するとともに残った膜を反射防止膜として用いるプロセ
スは、工程数が少なく簡単であるという利点を有してい
る。
【0010】しかし、図15に示すように、基板表面に
高低差数μm〜数十μmの微細な凹凸を形成したシリコン
基板17に対して、図14のpn接合と反射防止膜を同
時に得るプロセスを適用した場合、次のような問題が生
じる。
【0011】すなわち、回転塗布法、浸漬法により塗布
液18を基板17に塗布した場合、基板表面の凹部17
b上には塗布液18が溜まって厚くなる一方、凸部17
a上では逆に薄くなる。スプレー法により塗布する場合
も、スプレー粒子の大きさが約数百μmであるため、同
様に、基板表面の凹部17b上には塗布液18が溜まっ
て厚くなる一方、凸部17a上では逆に薄くなる。この
ため、この塗布液18から熱処理(S303)を経て形
成される反射防止膜の膜厚が不均一になる。
【0012】知られているように、太陽電池を取り巻く
物質の屈折率をn0(例えば空気ではn0=1)、シリコン
の屈折率をns、入射光の波長をλ、反射防止膜の屈折
率をn、反射防止膜の厚さをdとした場合、n2=n0
sおよびd=λ/4nなる条件式を満たすように反射
防止膜を形成すると、波長λでの表面反射率を最小にす
ることができる。しかし、上述のように反射防止膜の膜
厚が不均一であれば、この条件式を満たすことができな
いため、表面反射を十分には減らすことができない。
【0013】図16は、図12のプロセスに従ってpn
接合形成後に反射防止膜(酸化チタン膜)をCVD法で
形成して作製した太陽電池(従来例1)の表面反射率
と、図14のプロセスに従って不純物を含む酸化チタン
膜を塗布液を回転塗布して形成し、pn接合と反射防止
膜とを同時に形成して作製した太陽電池(従来例2)の
表面反射率を示している。従来例1では波長600nm付
近に反射率の最小値が認められるが、従来例2では明確
な反射率の最小値は見られない。これは、従来例2の反
射防止膜の膜厚が不均一であることを示している。ま
た、従来例1の太陽電池の受光面は反射防止膜の干渉効
果により青色に見えるのに対し、従来例2の太陽電池の
受光面はシリコン基板の地色(灰色)のままであり、干
渉効果がないことが明らかである。
【0014】この結果、塗布液を用いてpn接合と反射
防止膜とを同時に得るプロセスで作製した太陽電池(従
来例2)は、CVD法などを用いて均一な膜厚の反射防
止膜を形成した太陽電池(従来例1)と比較して、短絡
電流が低くなるという問題がある。
【0015】なお、CVD法によれば、上述のような微
小な凹凸を持つ基板表面に均一な膜厚のTiO2膜および
PSG膜を形成することができる。しかし、上記凹凸を
持つ基板表面に、pn接合を形成するのに十分な不純物
を含み、かつ、拡散後に反射防止膜として用いることの
できる膜、即ちリンをドーピングした酸化チタン膜を、
均一な膜厚に形成する方法は未だ報告されていない。
【0016】そこで、この発明の目的は、微小な凹凸を
持つ基板表面にリンを含む酸化チタン膜を均一な膜厚に
形成することができるような、リンを含む酸化チタン膜
の形成方法を提供することにある。また、工程数が少な
く簡単なプロセスで、高い短絡電流を得ることができる
太陽電池を作製できる太陽電池の製造方法を提供するこ
とにある。
【0017】また、上記結晶系シリコン太陽電池はいわ
ゆるスーパーストレート型モジュールに組み込まれるこ
とが多い。このモジュールは、上記太陽電池と、その受
光面を保護するためのガラスおよび充填材(一般にEV
A(エチレンビニルアセテート)が用いられる)と、裏面
材料と、周辺シール材と、周辺を取り囲む枠材によって
構成される。このようなモジュールに組み込まれる場
合、太陽電池の受光面上にガラスとEVAが設けられる
ため、太陽電池の受光面が直接空気に接している場合と
異なる屈折率を持つ反射防止膜が必要になる。すなわ
ち、反射防止膜の屈折率をn、シリコンの屈折率を
s、反射防止膜上の物質の屈折率をn0とすると、既に
示した条件式から反射防止膜の最適屈折率はn=(n0
s1/2となる。ここで、太陽電池の感度が高いλ=6
00〜1100nmの波長領域では、シリコンの屈折率n
sが3.5〜4程度であるから、太陽電池の受光面が直
接空気に接している場合(n0=1)は反射防止膜の最適
屈折率が1.8〜2となるが、太陽電池の受光面上にガ
ラスとEVAが存在する場合(n0=1.4〜1.5)は
反射防止膜の最適屈折率が2.2〜2.5となる。この
分析結果から分かるように、図14のプロセスによって
形成された酸化チタン膜(屈折率が約1.7〜2)は、
上記モジュール用の太陽電池の反射防止膜としては屈折
率がやや低く、表面反射を効果的に減らすことができな
いという問題がある。
【0018】なお、図14のプロセスにおいて、塗布液
を用いてpn接合と酸化チタン膜とを同時に形成した
後、その上にCVD法等によってSi34又はTiO2
どの屈折率の高い膜を均一に堆積したとしても、下地の
酸化チタン膜が均一な膜厚ではないため、干渉効果を示
す良好な反射防止膜は得られなかった。
【0019】そこで、この発明の別の目的は、工程数が
少なく簡単なプロセスで、モジュール化に適した太陽電
池を作製できる太陽電池の製造方法を提供することにあ
る。さらに、この発明の目的は、そのようなモジュール
化に適した太陽電池の製造方法を実施するのに適した太
陽電池の製造装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、請求項1に記載のリンを含む酸化チタン膜
の形成方法は、所定温度に加熱された基板の表面に、チ
タン化合物とリン化合物とをガス状態で供給して、上記
基板の表面に、上記チタン化合物とリン化合物との反応
物からなるリンを含む酸化チタン膜を形成するようにし
たことを特徴としている。
【0021】上記請求項1のリンを含む酸化チタン膜の
形成方法では、所定温度に加熱された基板の表面に、チ
タン化合物とリン化合物とをガス状態で供給する。供給
された各化合物は、基板表面あるいはその近傍で熱分解
する。チタン化合物は分解して酸化チタンに、リン化合
物は分解してリン酸化物になる。この酸化チタンとリン
酸化物とがネットワークを形成して、上記基板表面にリ
ンを含む酸化チタン膜が形成される。この形成方法は、
基板の表面にチタン化合物とリン化合物とをガス状態で
供給するので、CVD法に属する。したがって、微小な
凹凸を持つ基板表面であっても、上記リンを含む酸化チ
タン膜は均一な膜厚に形成される。
【0022】また、請求項2に記載のリンを含む酸化チ
タン膜の形成方法は、請求項1に記載のリンを含む酸化
チタン膜の形成方法において、液状態のチタン化合物、
リン化合物にそれぞれキャリアガスを通し、上記チタン
化合物、リン化合物を蒸気圧に応じて上記キャリアガス
に含ませ、上記キャリアガスとともに上記基板の表面に
供給することを特徴としている。
【0023】上記請求項2のリンを含む酸化チタン膜の
形成方法では、液状態のチタン化合物、リン化合物にそ
れぞれキャリアガスを通し、上記チタン化合物、リン化
合物を蒸気圧に応じて上記キャリアガスに含ませ、上記
キャリアガスとともに上記基板の表面に供給する。この
場合、上記液状態の各化合物を収容したバブラー容器の
設定温度による蒸気圧制御や、このバブラー容器に通す
上記キャリアガスの流量を変えることにより、上記各化
合物の供給量が精度良く制御される。この結果、上記リ
ンを含む酸化チタン膜の膜厚均一性が高まり、リン濃度
が確実に制御される。また、チタン化合物とリン化合物
との混合割合を変えることにより、膜中のリン濃度が様
々に設定される。膜形成中にチタン化合物とリン化合物
との混合割合を変えることにより、膜厚方向に関しても
リン濃度が変えられる。
【0024】また、請求項3に記載の太陽電池の製造方
法は、p型シリコン結晶基板の表面に、所定の高低差の
凹凸を形成する工程と、上記凹凸を形成した上記基板の
表面に、請求項1または2に記載の形成方法によってリ
ンを含む酸化チタン膜を形成する工程と、上記基板を所
定の温度で熱処理して、上記基板の表面側部分に上記リ
ンを含む酸化チタン膜からリンを拡散してpn接合を形
成するとともに、上記リンを含む酸化チタン膜からなる
反射防止膜を形成する工程と、上記基板の裏面側に裏面
電極を形成する一方、上記基板の表面側に受光面電極を
形成する工程を有することを特徴としている。
【0025】上記請求項3の太陽電池の製造方法では、
基板の表面に、請求項1または2に記載の形成方法、す
なわちCVD法によってリンを含む酸化チタン膜を形成
するので、基板表面が微小な凹凸を持つ場合であって
も、基板表面に上記リンを含む酸化チタン膜が均一な膜
厚に形成され、したがって、熱処理後に均一な膜厚の反
射防止膜が得られる。この結果、太陽電池の完成後に高
い短絡電流が得られる。また、上記熱処理によってpn
接合と反射防止膜とが同時に形成されるので、工程数が
少なく簡単なプロセスで太陽電池が作製される。
【0026】請求項4に記載の太陽電池の製造方法は、
p型シリコン結晶基板の表面に、所定の高低差の凹凸を
形成する工程と、上記凹凸を形成した上記基板の表面
に、請求項1または2に記載の形成方法によってリンを
含む酸化チタン膜を形成する工程と、上記基板を所定の
温度で熱処理して、上記基板の表面側部分に上記リンを
含む酸化チタン膜からリンを拡散してpn接合を形成す
る工程と、上記リンを含む酸化チタン膜上に、この膜よ
りも屈折率が大きい屈折率2.2乃至2.5の膜を均一
な膜厚に形成する工程と、上記基板の裏面側に裏面電極
を形成する一方、上記基板の表面側に受光面電極を形成
する工程を有することを特徴としている。
【0027】上記請求項4の太陽電池の製造方法では、
上記リンを含む酸化チタン膜上に、この膜よりも屈折率
が大きい屈折率2.2乃至2.5の膜を均一な膜厚に形
成しているので、反射防止膜として受光面上にガラスと
EVAが存在する場合の最適屈折率2.2〜2.5を持
つ膜が作製される。すなわち、モジュール化した場合に
表面反射率を効果的に低減でき、モジュール化に適した
太陽電池が作製される。この製造方法は、請求項3の製
造方法に比して、上記屈折率2.2乃至2.5の膜を形
成する工程が多いが、図12や図13のプロセスよりは
依然として工程数が少なく簡単なプロセスである。
【0028】なお、上記リンを含む酸化チタン膜と上記
屈折率2.2乃至2.5の膜とはいずれも均一な膜厚に
形成されるので、この2つの膜によって干渉効果を示す
良好な反射防止膜が得られる。
【0029】請求項5に記載の太陽電池の製造装置は、
膜が形成されるべき基板を載置できるように、水平に配
置された水平部を有する搬送用ベルトと、この搬送用ベ
ルトの水平部を水平方向に移動させることができるベル
ト駆動手段と、上記搬送用ベルトの水平部が上記ベルト
駆動手段によって移動される移動経路のうち特定の領域
に設けられ、上記水平部上に載置されて移動する基板を
所定温度に加熱し、この基板の表面にチタン化合物とリ
ン化合物とをガス状態で供給して、リンを含む酸化チタ
ン膜を形成する第一製膜部と、上記移動経路のうち上記
第一製膜部に続く領域に設けられ、上記基板を上記第一
製膜部が加熱する温度よりも高い温度に保持する熱処理
部と、上記移動経路のうち上記熱処理部に続く領域に設
けられ、上記リンを含む酸化チタン膜上にこの膜より屈
折率の大きい膜を形成する第二製膜部とを備えたことを
特徴としている。
【0030】上記請求項5の太陽電池の製造装置によれ
ば、第一製膜部、熱処理部および第二製膜部によって、
請求項4の太陽電池の製造方法における、上記リンを含
む酸化チタン膜を形成する工程と、上記基板を所定の温
度で熱処理して上記pn接合を形成する工程と、上記リ
ンを含む酸化チタン膜上に上記屈折率2.2乃至2.5
の膜を形成する工程とが、ベルト搬送により自動的に連
続して実行される。この結果、これら3つの工程の間で
基板を冷却し、昇温するための時間が短縮される。すな
わち、これらの工程をそれぞれ独立した装置で行う場合
は、工場内で前の工程用の装置が設置されている場所か
ら次の工程用の装置が設置されている場所まで基板を運
ぶために、基板を一旦常温付近まで冷却する必要があ
る。これに対して、この製造装置によれば、上記3つの
工程が連続して行われるので、基板を一旦常温付近まで
冷却する必要がなく、前の工程用の温度から次の工程用
の温度まで直接温度を変化させればよい。したがって、
太陽電池の製造に要する時間が短縮される。また、この
製造装置によれば、これら3つの工程をそれぞれ独立し
た装置で行う場合と異なり、基板を装置間で移載する作
業が不要となる。したがって、太陽電池の製造コストを
下げることが可能となる。
【0031】請求項6に記載の太陽電池の製造装置は、
請求項5に記載の太陽電池の製造装置において、液状態
のチタン化合物が充填されたバブラー容器と、液状態の
リン化合物が充填されたバブラー容器と、上記各バブラ
ー容器の温度を調整する温度調整部と、上記各バブラー
容器内で蒸発した上記チタン化合物、リン化合物を上記
第一製膜部へ輸送するための配管とを備え、上記第一製
膜部は、上記配管を通して受けたガス状態のチタン化合
物およびリン化合物を混合して上記基板の表面へ向けて
吹き出すディスパージョンヘッドを有していることを特
徴としている。
【0032】上記請求項6の太陽電池の製造装置によれ
ば、上記液状態の各化合物を収容したバブラー容器の設
定温度による蒸気圧制御や、このバブラー容器に通す上
記キャリアガスの流量制御を行うことによって、上記各
化合物の供給量が精度良く制御される。この結果、上記
リンを含む酸化チタン膜の膜厚均一性が高まり、リン濃
度が確実に制御される。また、チタン化合物とリン化合
物との混合割合を変えることにより、膜中のリン濃度が
様々に設定される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0034】図2は、リンを含む酸化チタン膜の形成方
法を実施するためのCVD装置を示している。
【0035】この装置は、成長室20内に、基板7を載
置して加熱するためのヒータブロック8と、このヒータ
ブロック8の上面に対向するガス分散ヘッド13を備え
ている。ガス分散ヘッド13にはこの成長室の壁面を貫
通してガス供給管21が接続されている。ガス供給管2
1は、雰囲気ガス供給管14と、チタン化合物供給管1
5bと、リン化合物供給管16bとが合流したものであ
る。
【0036】チタン化合物供給管15bにはテトラ−i
−プロポキシチタン9を入れたバブラー容器11が接続
される一方、リン化合物供給管16bにはトリエトキシ
リン10を入れたバブラー容器12が接続されている。
バブラー容器11,12にはそれぞれキャリアガス供給
管15a,16aを通してキャリアガスが導入されるよ
うになっている。導入されたキャリアガスにはそれぞれ
上記テトラ−i−プロポキシチタン9、トリエトキシリ
ン10が蒸気圧に応じた分圧まで含まれる。そして、キ
ャリアガスとともにガス状態のテトラ−i−プロポキシ
チタン9、トリエトキシリン10は、チタン化合物供給
管15b,リン化合物供給管16bを通してガス供給管
21の雰囲気ガスと合流する。これらのガスはガス供給
管21、ガス分散ヘッド13を通して、ヒータブロック
8上の基板表面に供給される。
【0037】また、二つのバブラー容器11,12には
図示しないヒータと温度調節器が付いていて、各バブラ
ー容器11,12内の液状態の原料を加熱して一定温度
に保てるようになっている。バブラー容器11,12の
出口からガス分散ヘッド13までの間の供給管は、原料
ガスが管内で液化するのを防ぐために図示しないテープ
ヒータで暖められている。
【0038】リンを含む酸化チタン膜の形成は次のよう
にして行われる。
【0039】まず、ヒータブロック8上に、比抵抗が1
Ω・cmで片面ミラーのp型シリコン基板7を載置する。
ヒータブロック8で基板を加熱し、基板温度が一定にな
った時点でガス供給管21を通して原料ガスの供給を開
始する。
【0040】すなわち、テトラ−i−プロポキシチタン
9を入れたバブラー容器11の温度を約60℃(蒸気圧
約1Torr)に保つ。キャリアガス供給管15aにN2
ャリアガスを流量0.5l/minで供給して、N2キャリ
アガスに上記テトラ−i−プロポキシチタン9を蒸気圧
に応じた分圧まで含ませ、チタン化合物供給管15bを
通してガス供給管21に供給する。一方、トリエトキシ
リン10を入れたバブラー容器12の温度を約50℃
(蒸気圧約4Torr)に保つ。キャリアガス供給管16に
2キャリアガスを流量0.25l/minで供給して、N2
キャリアガスにトリエトキシリン10を蒸気圧に応じた
分圧まで含ませ、リン化合物供給管16bを通してガス
供給管21に供給する。また、雰囲気ガス供給管14に
雰囲気ガスとしてN2を流量2.5l/min,O2を流量
0.5l/min供給する。これらすべてのガスはガス供給
管21、ガス分散ヘッド13を通して、ヒータブロック
8上の基板表面に供給される。
【0041】基板表面に供給されたテトラ−i−プロポ
キシチタン9とトリエトキシリン10は、基板表面ある
いはその近傍で熱分解する。テトラ−i−プロポキシチ
タン9は分解して酸化チタンに、トリエトキシリン10
は分解してリン酸化物になる。この酸化チタンとリン酸
化物とがネットワークを形成して、上記基板表面にリン
を含む酸化チタン膜が形成される。
【0042】このようにした場合、バブラー容器11,
12の設定温度による蒸気圧制御や、このバブラー容器
11,12に通すN2キャリアガスの流量を変えること
により、上記各化合物9,10の供給量を精度良く制御
できる。したがって、形成されるリンを含む酸化チタン
膜の膜厚均一性を高め、リン濃度を確実に制御すること
ができる。
【0043】ここで、ヒータブロック8によって基板温
度を約200℃〜500℃の間で変化させて、リンを含
む酸化チタン膜の形成実験を行った。
【0044】図3は、このようにして形成したリンを含
む酸化チタン膜(実施例1)のIR吸収スペクトルを示
している。また、図3中には、図2の装置でテトラ−i
−プロポキシチタン9のみを供給して形成したノンドー
プのTiO2膜(比較例1)のIR吸収スペクトルと、塗
布液(テトラ−i−プロポキシチタン,P25,カルボン
酸,イソプロピルアルコール)を回転塗布し、約300℃
で乾燥して形成したリンを含む酸化チタン膜(比較例
2)のIR吸収スペクトルとを併せて示している。分か
るように、比較例1のTiO2膜のIR吸収スペクトルは
約1000cm-1付近にピークを示さない。これに対し
て、実施例1のリンを含む酸化チタン膜のIR吸収スペ
クトルは約1000cm-1付近にピークがあり、比較例2
の塗布液からの膜のIR吸収スペクトルとほぼ同様の特
性を示している。このことから、実施例1の膜は、確か
にリンを含む酸化チタン膜であることが解る。
【0045】図4は、基板温度を変化させたときのリン
を含む酸化チタン膜の屈折率を示している。屈折率はエ
リプソメータで測定した。基板温度が250℃から45
0℃に上昇するに応じて、屈折率が2.0から1.6に
変化した。このことは温度上昇に応じて、膜中のリン濃
度を高く設定できることを示唆している。
【0046】また、図5は、シリコン基板7の表面に、
基板温度を変えてリンを含む酸化チタン膜を形成し、さ
らにN2雰囲気中で約900℃、30分間の熱処理を施
したときのn層のシート抵抗値を示している。シート抵
抗の測定は、リンを含む酸化チタン膜を熱濃硫酸で溶解
した後、四探針法で測定した。基板温度が250℃か4
50℃に上昇するにつれて、シート抵抗値が5×102
Ω/sq.から5×101Ω/sq.に変化した。この
ことは温度上昇に応じて、膜中のリン濃度を高く設定で
きることを示唆してる。この結果は、屈折率から得られ
た結果と対応している。
【0047】なお、キャリアガスとしては上記N2だけ
でなく、He又はArなどの不活性ガスを用いることがで
きる。
【0048】チタン化合物としては上記テトラ−i−プ
ロポキシチタン9だけでなく、常温で液体のチタンアル
コキシド、例えば、テトラ−n−プロポキシチタン、テ
トラ−n−ブトキシチタン、テトラ−i−ブトキシチタ
ン、テトラ−sec−ブトキシチタン等を用いることがで
きる。
【0049】リン化合物としては上記トリエトキシリン
10だけでなく、常温で液体のリン酸エステルまたは亜
リン酸エステル、例えばトリメチルリン酸、トリエチル
リン酸、トリ−n−プロポキシリン酸、トリ−i−プロポ
キシリン酸、トリメトキシリン等を用いることができ
る。
【0050】図1は、この発明を具体化した太陽電池の
製造プロセスを示している。
【0051】まず、図1(a)に示すように、厚さ約4
00μm、比抵抗約1Ω・cmのp型単結晶シリコン基板
1を洗浄する。続いて、NaOH水溶液とイソプロピル
アルコールの混合液を用いて、液温約90℃でテクスチ
ャエッチングを行う。これにより、基板1の表面1a
に、高低差数μmのピラミッド状の微小な凹凸(凹部を
22b、凸部を22aで示す)を形成する。
【0052】次に、図1(b)に示すように、基板1を
図2に示したCVD装置のヒータブロック8上に載置
し、基板1を約400℃に加熱し一定温度に保つ。テト
ラ−i−プロポキシチタン9を入れたバブラー容器11
の温度を約60℃(蒸気圧約1Torr)、N2キャリアガス
流量を0.5l/min、トリエトキシリン10を入れたバ
ブラー容器12の温度を約50℃(蒸気圧約4Torr)、
2キャリアガス流量を0.25l/min、雰囲気ガスと
してのN2流量を2.5l/min,O2流量を0.5l/min
に設定する。この条件で、基板表面1aに、膜厚約70
〜90nmのリンを含む酸化チタン膜2を形成する。基板
表面1aに原料をガス状態で供給するCVD法で形成す
るので、微小な凹凸を持つ基板表面1aであっても、上
記リンを含む酸化チタン膜2を均一な膜厚に形成するこ
とができる。
【0053】次に、図1(c)に示すように、この基板
1を石英チューブ炉に移し、N2雰囲気中において約9
00℃で30分間の熱処理を行う。これにより、基板1
の表面1aに、上記リンを含む酸化チタン膜2からリン
を拡散してシート抵抗値が約60〜80Ω/sq.のn+
層3を形成する(基板1内部のp型部分とn+層3とで
pn接合が形成される。)。同時に、基板表面1a上
に、上記リンを含む酸化チタン膜2からなる反射防止膜
を形成する。工程でリンを含む酸化チタン膜2を均一
な膜厚に形成しているので、均一な膜厚の反射防止膜を
形成することができる。この反射防止膜は、吸湿性が小
さく、屈折率が約1.6〜2.1なので、単独で用いら
れる太陽電池の反射防止膜として好適なものである。
【0054】なお、上記熱処理の温度及び時間は、必要
とするn+層の表面濃度及び接合深さにより設定され
る。また、n+層の表面濃度及び接合深さは酸化チタン
膜中に含まれるリン濃度、熱処理温度、熱処理時間によ
り制御できる。太陽電池に適したn+層を得るには、熱
処理温度は約800℃〜約1000℃の範囲内に設定す
るのが好ましい。
【0055】次に、図1(d)に示すように、基板裏面
1bにアルミペーストをスクリーン印刷法により印刷
し、約700℃で焼成して、アルミペーストからなる裏
面電極4を形成するとともに、アルミペーストからアル
ミを基板裏面1bに拡散してp+層5を形成する。
【0056】最後に、図1(e)に示すように、受光面
1aに、銀ペーストをスクリーン印刷法により櫛形ある
いは魚骨形に印刷し、約700℃で焼成して受光面電極
6を形成する。この時、受光面電極6は、銀ペースト中
のガラスフリットなどの作用により、リンを含む酸化チ
タン膜2を貫通してn+層3と接触する。
【0057】受光面電極6のための焼成温度は約600
℃〜約800℃の範囲内に設定するのが好ましい。な
お、受光面電極6は、メッキあるいは蒸着によっても形
成できる。
【0058】このように、この形成方法によれば、CV
D法によって上記リンを含む酸化チタン膜2を均一な膜
厚に形成でき、したがって、熱処理後に均一な膜厚の反
射防止膜を得ることができる。この結果、太陽電池の完
成後に高い短絡電流を得ることができる。また、上記熱
処理によってpn接合と反射防止膜とを同時に形成する
ので、工程数が少なく簡単なプロセスで太陽電池を作製
することができる。
【0059】図6は、このようにして作製した太陽電池
(実施例3)の表面反射率を示している。また、図6中
には、比較のために、図14に示したプロセスに従っ
て、塗布液を用いてリンを含む酸化チタン膜を形成し、
熱処理を行ってpn接合と反射防止膜を同時に形成した
太陽電池(比較例3)の表面反射率を併せて示してい
る。この比較例3の太陽電池は、テクスチャエッチング
した基板表面にリンを含む酸化チタン塗布液を回転塗布
し、約300℃、15分間の乾燥後、900℃、30分
間の熱処理を行ってn+層を形成した。その後のプロセ
ス条件は実施例3と同様の条件とした。
【0060】図6から明らかなように、CVD法によっ
てリンを含む酸化チタン膜2を均一な膜厚に形成してい
るので、凹凸を持つ基板表面1aであっても、均一な膜
厚の反射防止膜を形成でき、塗布液を用いた比較例3に
比して表面反射率を低減することができた。この結果、
比較例3に比して、短絡電流を向上させることができ
た。
【0061】図8は、この発明を具体化した太陽電池の
製造装置を示している。
【0062】この装置は、ローラ116A,116B,
…,116Gを含むベルト駆動手段116と、ローラ1
16A,116B,…,116Gに環状に取り巻く搬送
用ベルト110を備えている。上記ローラ116A,1
16Bは図において右、左の位置に水平に配置され、ロ
ーラ116C,116Gはそれらの斜め下方の位置に水
平に配置されている。この結果、搬送用ベルト110の
ローラ116Aと116Bとの間の部分は、膜が形成さ
れるべき基板を載置するための水平部を構成している。
なお、ローラ116D,116Fはローラ116C,1
16Gの間に比較的接近して配置され、ローラ116E
はローラ116D,116Fの間でそれらよりも下方に
配置されている。搬送用ベルト110はローラ116
D,116Fの内側、ローラ116Eの外側を通ってお
り、このローラ116Eを巻回する部分はベルト洗浄部
114で洗浄されるようになっている。
【0063】上記搬送用ベルト110の水平部に沿って
右から順に、リンを含む酸化チタン膜を形成する第一製
膜部111と、熱処理部112と、上記リンを含む酸化
チタン膜より屈折率の大きい膜を形成する第二製膜部1
13が設けられている。これらの第一製膜部111、熱
処理部112、第二製膜部113には、それぞれ搬送用
ベルト110の下に沿ってヒータプレート115A,1
15B,115Cが設けられている。また、第一製膜部
111、熱処理部112および第二製膜部113は、断
面略コの字状に一体に形成されたカバー124で覆われ
ている。上記第一製膜部111、第二製膜部113に
は、それぞれヘッドアセンブリ130を有するディスパ
ージョンヘッド125,128が設けられている。カバ
ー124のうち第一製膜部111、第二製膜部113の
ヘッドアセンブリ130を覆う部分は、ヘッドアセンブ
リ130に対して隙間をもって凸状に形成されている。
熱処理部112を覆う部分には、それぞれ第二製膜部1
13側に雰囲気ガス導入口127、第一製膜部111側
に雰囲気ガス排出口126が設けられている。さらに、
第一製膜部111と熱処理部112との間、熱処理部1
12と第二製膜部113との間は、それぞれカバー12
4と一体に形成された仕切板129A,129Bで仕切
られている。
【0064】上記ディスパージョンヘッド125,12
8は、詳しくは図9に示すように構成されている。すな
わち、このヘッドアセンブリ130は、天板135と、
この天板135の周縁から下方に延びる4枚の側板(左
右の側板のみを図示する)134と、左右の側板13
4,134の間に一定の隙間をもって配置された多数の
仕切板133を有している。奥の側板のうち天板135
と仕切板133の上端との間に相当する箇所には2つの
ガス導入口131,132が設けられている。さらに、
各側板134の外面には、冷媒として空気を流すための
配管を内蔵した冷却板138が取り付けられている。動
作時には、ガス導入口131,132を通してそれぞれ
原料を含んだガスが天板135と仕切板133の上端と
の間の空間に導入され、そこで混合される。混合された
ガスGは、仕切板133に沿って下方へ吹き出され、搬
送用ベルト110に載ってヘッドアセンブリ130の下
方を通る基板101の表面に供給される。このガスGが
基板101の表面で分解して、基板101の表面に、上
記原料の種類に応じた組成を持つ膜が形成される。残余
のガス等はヘッドアセンブリ130とカバー凸部136
との間の隙間139を通って、排気口137を通して外
部へ排出される。ヘッドアセンブリ130の温度は、冷
却板135内に空気を適当な流量で流すことによって、
原料が結露しない温度(後述するバブラー容器の温度)以
上で、かつ原料が分解する下限温度以下の温度に調節さ
れる。
【0065】図10は、上記ディスパージョンヘッドの
ヘッドアセンブリ130に、原料を含むガスを供給する
ための配管系統を示している(第一製膜部111、第二
製膜部113の各ヘッドアセンブリ130にそれぞれこ
の配管系統が接続されている)。ヘッドアセンブリ13
0のガス導入口132にはガス供給管150が接続され
る一方、ガス導入口131にはガス供給管151が接続
されている。
【0066】上記ガス供給管150は希釈用N2ガス供
給管146と第1原料ガス供給管145bとが合流した
ものであり、上記ガス供給管151は希釈用N2ガス供
給管147およびO2ガス供給管148と、第2原料ガ
ス供給管149bとが合流したものである。第1原料ガ
ス供給管145bには、温度調整部としての温度調整器
付き恒温槽163に収容されたバブラー容器161が接
続され、このバブラー容器161にはキャリアガス供給
管145aが接続されている。一方、第2原料ガス供給
管149bには、温度調整部としての温度調整器付き恒
温槽164に収容されたバブラー容器162が接続さ
れ、このバブラー容器162にはキャリアガス供給管1
49aが接続されている。キャリアガス供給管145
a,149aには流量コントローラ142A,142
B、希釈用N2ガス供給管146,147には流量コン
トローラ143A,143B、O2ガス供給管148に
は流量コントローラ143Cがそれぞれ設けられ、各管
路を通るガスの流量を調節できるようになっている(図
示しない開閉弁によって各管路を遮断することもでき
る。)。なお、第1原料ガス供給管145b,第2原料
ガス供給管149bおよびガス供給管150,151
は、原料ガスが管内で液化するのを防ぐために、図示し
ないヒータで暖められるようになっている。
【0067】動作時には、各バブラー容器161,16
2に液状態の第1原料159,第2原料160が充填さ
れ、所定温度に保持される。キャリアガス供給管145
a,149aを通して各バブラー容器161,162に
所定流量のキャリアガスが導入され、導入されたキャリ
アガスにそれぞれ第1原料159,第2原料160がそ
の蒸気圧に応じた分圧まで含まれる。そして、キャリア
ガスとともにガス状態の第1原料,第2原料が第1原料
ガス供給管145b,第2原料ガス供給管149bを通
して流れ、それぞれガス供給管150,151で希釈N
2ガスやO2ガスに合流し、ヘッドアセンブリ130に供
給される。
【0068】この製造装置によれば、上記液状態の第1
原料159,第2原料160を収容したバブラー容器1
61,162の設定温度による蒸気圧制御や、このバブ
ラー容器161,162に通すキャリアガスの流量制御
を行うことによって、上記各原料の供給量を精度良く制
御することができる。この結果、例えば第1原料159
としてチタン化合物、第2原料160としてリン化合物
を採用して、リンを含む酸化チタン膜を形成する場合
に、形成される膜の膜厚均一性を高め、リン濃度を確実
に制御することができる。また、上記チタン化合物とリ
ン化合物との混合割合を変えることにより、膜中のリン
濃度を様々に設定できる。
【0069】図7は、上記太陽電池の製造装置を用いて
実施する太陽電池の製造プロセスを示している。ここで
は、屈折率2.2〜2.5の反射防止膜を持つ、スーパ
ーストレート型モジュールに適した太陽電池を作製す
る。
【0070】まず、図7(a)に示すように、厚さ約4
00μm、比抵抗約1Ω・cmのp型単結晶シリコン基板
101を洗浄する。続いて、NaOH水溶液とイソプロ
ピルアルコールの混合液を用いて、液温約90℃でテク
スチャエッチングを行う。これにより、基板101の表
面101aに、高低差数μmのピラミッド状の微小な凹
凸(凹部を122b、凸部を122aで示す)を形成す
る。なお、上記凹凸の高低差は数μm〜数十μmの範囲で
あるのが好ましい。
【0071】次に、図8に示した太陽電池の製造装置
を用いて、図7(b)に示すリンを含む酸化チタン膜10
2Aと、図7(c)に示すn+層(pn接合)103と、図
7(d)に示す屈折率2.2乃至2.5の酸化チタン膜
(リンを含まない)102Bとを、次のようにして連続
的に形成する。
【0072】まず、装置の設定条件として、第一製膜部
111では、ヒータープレート115Aによる基板10
1の加熱温度を400℃に設定するとともに、ヘッドア
センブリ温度を100〜120℃に設定する。第一製膜
部111につながるバブラー容器161(図10)に、
第1原料159としてテトラ−i−プロポキシチタンを
充填し、このバブラー容器161を温度調整器によって
温度85℃に保つ。キャリアガス供給管145aに流す
キャリアガスとしてのN2ガス流量を1l/min、希釈用
ガス供給管146に流す希釈用N2ガス流量を4l/minに
設定する。また、第一製膜部111につながるバブラー
容器162に第2原料160としてトリエトキシリンを
充填し、このバブラー容器162を温度調整器によって
温度45℃に保つ。キャリアガス供給管149aに流す
キャリアガスとしてのN2ガス流量を0.5l/min、希
釈用N2ガス供給管147に流す希釈N2流量を5l/mi
n、O2ガス供給管148に流すO2流量を7l/minに設
定する。
【0073】また、熱処理部112では、図8に示した
雰囲気ガス導入口127を通して雰囲気ガスとしてのN
2ガスをカバー内に導入し、雰囲気ガス排気口126を
通して排気を行う。これとともに、ヒータープレート1
15Bによる基板101の加熱温度を950℃に設定す
る。なお、搬送用ベルト110による基板の移動速度が
300mm/minである場合に、基板が温度950℃に1
0分間保持されるように設定する。
【0074】また、第二製膜部113では、ヒータープ
レート115Cによる基板101の加熱温度を300℃
に設定するとともに、ヘッドアセンブリ温度を100〜
120℃に設定する。第二製膜部113につながるバブ
ラー容器161(図10)に、第1原料159としてテ
トラ−i−プロポキシチタンを充填し、このバブラー容
器161を温度調整器によって温度85℃に保つ。キャ
リアガス供給管145aに流すキャリアガスとしてのN
2ガス流量を1.5l/min、希釈用ガス供給管146に
流す希釈用N2ガス流量を4l/minに設定する。また、第
二製膜部113につながるバブラー容器162に第2原
料160として水を充填し、このバブラー容器162を
温度調整器によって温度40℃に保つ。キャリアガス供
給管149aに流すキャリアガスとしてのN2ガス流量
を0.2l/min、希釈用N2ガス供給管147に流す希
釈N2流量を8l/minに設定する。
【0075】このような設定条件の下で、図8中に示し
たロード位置110aで搬送用ベルト110に基板10
1を載置し、ベルト駆動機構116によって一定速度3
00mm/minで基板を左方向へ移動させる。これによ
り、図7(b)に示すように、第一製膜部111におい
て、基板101の表面に、リンを含む酸化チタン膜10
2Aを形成する。これに連続して、図7(c)に示すよう
に、熱処理部112において、最大温度950℃で10
分間の熱処理を行って、上記リンを含む酸化チタン膜1
02Aから基板表面101aにリンを拡散してn+層1
03を形成する(基板101内部のp型部分とn+層1
03とでpn接合が形成される。)。これに連続して、
図7(d)に示すように、上記リンを含む酸化チタン膜1
02Aの表面に、この膜よりも屈折率が大きい屈折率
2.2乃至2.5の酸化チタン膜(リンを含まない)1
02Bを形成する。このように3つの工程をベルト搬送
により自動的に連続して形成する。
【0076】ここで、上記第一製膜部111では、基板
表面101aに原料をガス状態で供給するCVD法で形
成するので、微小な凹凸を持つ基板表面101aであっ
ても、リンを含む酸化チタン膜102Aを均一な膜厚に
形成することができる。熱処理後の上記リンを含む酸化
チタン膜102Aの屈折率及び膜厚をエリプソメーター
で測定したところ、屈折率は1.7〜1.8、膜厚は約
30〜40nmであった。得られたn+層103のシート
抵抗値は約60〜80Ω/cm2であった。なお、リンを
含む酸化チタン膜は、太陽電池の表面が直接空気に接す
る用途の場合は、波長約600nm付近で表面反射率が最
小になるように約100nmの膜厚で形成されるが、この
例のようにモジュール化に適した太陽電池を作製する場
合、不純物拡散源となり得る範囲で極力薄い膜厚とする
のが好ましい。
【0077】また、上記第二製膜部113では、第一製
膜部111と同様に原料をガス状態で供給するCVD法
で形成するので、酸化チタン膜を均一な膜厚に形成する
ことができる。得られた酸化チタン膜102Bの屈折率
及び膜厚をエリプソメーターで測定したところ、屈折率
は2.2〜2.5、膜厚は約50〜60nmであった。こ
れにより、良好な干渉効果を示す均一な膜厚の反射防止
膜120A,102Bを作製することができた。なお、
屈折率2.2乃至2.5の膜として酸化チタン膜102
Bを採用した主な理由は、特開昭62−104081号
公報に開示されているように、基板の加熱温度を150
〜350℃の範囲で変えることにより屈折率を約1.8
〜2.4と変えることができるからである。
【0078】また、上記3つの工程をベルト搬送により
自動的に連続して実行するので、これら3つの工程の間
で基板101を冷却し、昇温するための時間を短縮する
ことができる。すなわち、これらの工程をそれぞれ独立
した装置で行う場合は、工場内で前の工程用の装置が設
置されている場所から次の工程用の装置が設置されてい
る場所まで基板101を運ぶために、基板101を一旦
常温付近まで冷却する必要がある。これに対して、図8
の製造装置によれば、上記3つの工程を連続して実行で
きるので、基板101を一旦常温付近まで冷却する必要
がなく、前の工程用の温度から次の工程用の温度まで直
接温度を変化させればよい。すなわち、図11に示すよ
うに、第一製膜部111の400℃から熱処理部112
の950℃へ、また、熱処理部112の950℃から第
二製膜部113の300℃へ直接温度を変化させれば良
い。したがって、太陽電池の製造に要する時間を短縮で
きる。また、上記3つの工程をそれぞれ独立した装置で
行う場合と異なり、基板101を装置間で移載する作業
が不要となり、太陽電池の製造コストを下げることがで
きる。
【0079】なお、第一製膜部111における基板の加
熱温度は350〜450℃、熱処理部112における基
板の加熱温度は800℃〜1000℃、第二製膜部11
3における基板の加熱温度は200〜400℃の範囲内
に設定するのが好ましい。
【0080】次に、図7(e)に示すように、基板裏面
101bにアルミペーストをスクリーン印刷法により印
刷し、約700℃で焼成して、アルミペーストからなる
裏面電極104を形成するとともに、アルミペーストか
らアルミを基板裏面101bに拡散してp+層105を
形成する。
【0081】次に、図7(f)に示すように、受光面1
01aに、銀ペーストをスクリーン印刷法により櫛形あ
るいは魚骨形に印刷し、約700℃で焼成して受光面電
極106を形成する。この時、受光面電極106は、銀
ペースト中のガラスフリットなどの作用により、リンを
含む酸化チタン膜102を貫通してn+層103と接触
する。
【0082】受光面電極106のための焼成温度は約6
00℃〜約800℃の範囲内に設定するのが好ましい。
なお、受光面電極106は、メッキあるいは蒸着によっ
ても形成できる。
【0083】このようにして作製した太陽電池にハンダ
コートを行い、リード線でストリングする。この状態の
太陽電池をEVAで挟み、上下からガラスと裏面保護シ
ートを熱圧着することにより、スーパーストレート型モ
ジュールを作製することができる。
【0084】このモジュールでは、太陽電池の表面に、
リンを含む酸化チタン膜102Aおよび屈折率2.2〜
2.5のリンを含まない酸化チタン膜102Bを反射防
止膜として有しているので、リンを含む酸化チタン膜の
みからなる反射防止膜を有する場合に比して、太陽電池
の表面反射率を低減でき、短絡電流を向上させることが
できる。
【0085】ここで述べた太陽電池の製造プロセスは、
図1の製造プロセスに比して、上記屈折率2.2乃至
2.5の酸化チタン膜102Bを形成する工程が多い
が、図12や図13のプロセスよりは依然として工程数
が少なく簡単なプロセスである。しかも、上記リンを含
む酸化チタン膜102Aと、n+層(pn接合)103
と、屈折率2.2乃至2.5の酸化チタン膜(リンを含
まない)102Bとを1つの装置で連続的に形成してい
るので、図1のプロセスに比して、実際の作業量を減ら
すことができる。
【0086】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のリ
ンを含む酸化チタン膜の形成方法は、所定温度に加熱さ
れた基板の表面に、チタン化合物とリン化合物とをガス
状態で供給しているので、基板表面に、上記チタン化合
物とリン化合物との反応物からなるリンを含む酸化チタ
ン膜を形成することができる。この形成方法は、原料を
ガス状態で供給するCVD法であるから、微小な凹凸を
持つ基板表面であっても、上記リンを含む酸化チタン膜
を均一な膜厚に形成することができる。
【0087】請求項2のリンを含む酸化チタン膜の形成
方法では、液状態のチタン化合物、リン化合物にそれぞ
れキャリアガスを通し、上記チタン化合物、リン化合物
を蒸気圧に応じて上記キャリアガスに含ませ、上記キャ
リアガスとともに上記基板の表面に供給するので、上記
液状態の各化合物を収容したバブラー容器の設定温度に
よる蒸気圧制御や、このバブラー容器に通す上記キャリ
アガスの流量を変えることにより、上記各化合物の供給
量を精度良く制御することができる。この結果、上記リ
ンを含む酸化チタン膜の膜厚均一性を高め、リン濃度を
制御することができる。また、チタン化合物とリン化合
物との混合割合を変えることにより、膜中のリン濃度を
様々に設定できる。膜形成中にチタン化合物とリン化合
物との混合割合を変えることにより、膜厚方向に関して
もリン濃度を変えることができる。
【0088】請求項3の太陽電池の製造方法では、基板
の表面に、請求項1または2に記載の形成方法、すなわ
ちCVD法によってリンを含む酸化チタン膜を形成する
ので、基板表面が微小な凹凸を持つ場合であっても、基
板表面に上記リンを含む酸化チタン膜を均一な膜厚に形
成でき、したがって、熱処理後に均一な膜厚の反射防止
膜を得ることができる。この結果、太陽電池の完成後に
高い短絡電流を得ることができる。また、上記熱処理に
よってpn接合と反射防止膜とを同時に形成できるの
で、工程数が少なく簡単なプロセスで太陽電池を作製で
きる。
【0089】上記請求項4の太陽電池の製造方法では、
上記リンを含む酸化チタン膜上に、この膜よりも屈折率
が大きい屈折率2.2乃至2.5の膜を均一な膜厚に形
成しているので、反射防止膜として受光面上にガラスと
EVAが存在する場合の最適屈折率2.2〜2.5を持
つ膜を作製できる。すなわち、モジュール化した場合に
表面反射率を効果的に低減でき、モジュール化に適した
太陽電池を作製できる。この製造方法は、請求項3の製
造方法に比して、上記屈折率2.2乃至2.5の膜を形
成する工程が多いが、図12や図13のプロセスよりは
依然として工程数が少なく簡単なプロセスである。ま
た、上記リンを含む酸化チタン膜と上記屈折率2.2乃
至2.5の膜とはいずれも均一な膜厚に形成されるの
で、この2つの膜によって干渉効果を示す良好な反射防
止膜が得られる。
【0090】請求項5の太陽電池の製造装置によれば、
第一製膜部、熱処理部および第二製膜部によって、請求
項4の太陽電池の製造方法における、上記リンを含む酸
化チタン膜を形成する工程と、上記基板を所定の温度で
熱処理して上記pn接合を形成する工程と、上記リンを
含む酸化チタン膜上に上記屈折率2.2乃至2.5の膜
を形成する工程とが、ベルト搬送により自動的に連続し
て実行されるので、これら3つの工程の間で基板を冷却
し、昇温するための時間を短縮できる。したがって、太
陽電池の製造に要する時間を短縮することができる。ま
た、この製造装置によれば、これら3つの工程をそれぞ
れ独立した装置で行う場合と異なり、基板を装置間で移
載する作業が不要となるので、太陽電池の製造コストを
下げることができる。
【0091】請求項6に記載の太陽電池の製造装置は、
請求項5に記載の太陽電池の製造装置において、液状態
のチタン化合物が充填されたバブラー容器と、液状態の
リン化合物が充填されたバブラー容器と、上記各バブラ
ー容器の温度を調整する温度調整部と、上記各バブラー
容器内で蒸発した上記チタン化合物、リン化合物を上記
第一製膜部へ輸送するための配管とを備え、上記第一製
膜部は、上記配管を通して受けたガス状態のチタン化合
物およびリン化合物を混合して上記基板の表面へ向けて
吹き出すディスパージョンヘッドを有していることを特
徴としている。
【0092】請求項6の太陽電池の製造装置によれば、
上記液状態の各化合物を収容したバブラー容器の設定温
度による蒸気圧制御や、このバブラー容器に通す上記キ
ャリアガスの流量制御を行うことによって、上記各化合
物の供給量を精度良く制御さできる。この結果、上記リ
ンを含む酸化チタン膜の膜厚均一性を高め、リン濃度を
確実に制御できる。また、チタン化合物とリン化合物と
の混合割合を変えることにより、膜中のリン濃度を様々
に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の太陽電池の製造工程
を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態のリンを含む酸化チタ
ン膜の形成方法を実施するためのCVD装置を示す図で
ある。
【図3】 この発明を適用して形成したリンを含む酸化
チタン膜のIR吸収スペクトルを比較例と併せて示す図
である。
【図4】 上記リンを含む酸化チタン膜を形成するとき
の基板温度と、形成した膜の屈折率との関係を示す図で
ある。
【図5】 上記リンを含む酸化チタン膜を形成するとき
の基板温度と、熱処理後の基板の面抵抗との関係を示し
た図である。
【図6】 上記太陽電池の製造工程によって作製した太
陽電池の表面反射率を比較例と併せて示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態の太陽電池の製造工程
を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態の太陽電池製造装置に
おける第一製膜部、熱処理部および第二製膜部の構成を
示す図である。
【図9】 上記第一製膜部、第二製膜部に設けられたデ
ィスパージョンヘッドの断面構造を示す図である。
【図10】 上記太陽電池製造装置の各ディスパージョ
ンヘッドに接続された配管系統を示す図である。
【図11】 上記太陽電池製造装置における第一製膜
部、熱処理部および第二製膜部の温度プロファイルを示
す図である。
【図12】 従来の太陽電池の製造工程を示す図であ
る。
【図13】 別の従来の太陽電池の製造工程を示す図で
ある。
【図14】 別の従来の太陽電池の製造工程を示す図で
ある。
【図15】 凹凸を持つ基板表面に、塗布液を用いて不
純物を含む酸化チタン膜を形成したときの状態を示す図
である。
【図16】 従来の太陽電池の表面反射率を示す図であ
る。
【図17】 従来の常圧CVD装置のヘッド近傍の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1,101 p型シリコン基板 2,102A リンを含む酸化チタン膜 102B 酸化チタン膜 3,103 n+層 4,104 裏面電極 5,105 p+層 6,106 受光面電極 7,107 基板 8 ヒータブロック 9 テトラ−i−プロポキシチタン 10 トリエトキシリン 11,12,161,162 バブラー容器 13 ガス分散ヘッド 110 ベルト 116 ベルト駆動機構 115A,115B,115C ヒータ 111 第一製膜部 112 熱処理部 113 第二製膜部 114 ベルト洗浄部 125,128 ディスパージョンヘッド 130 ヘッドアセンブリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/04 // C30B 29/06 B 7202−4G (72)発明者 中弥 浩明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定温度に加熱された基板の表面に、チ
    タン化合物とリン化合物とをガス状態で供給して、 上記基板の表面に、上記チタン化合物とリン化合物との
    反応物からなるリンを含む酸化チタン膜を形成するよう
    にしたことを特徴とするリンを含む酸化チタン膜の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリンを含む酸化チタン
    膜の形成方法において、 液状態のチタン化合物、リン化合物にそれぞれキャリア
    ガスを通し、上記チタン化合物、リン化合物を蒸気圧に
    応じて上記キャリアガスに含ませ、上記キャリアガスと
    ともに上記基板の表面に供給することを特徴とするリン
    を含む酸化チタン膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 p型シリコン結晶基板の表面に、所定の
    高低差の凹凸を形成する工程と、 上記凹凸を形成した上記基板の表面に、請求項1または
    2に記載の形成方法によってリンを含む酸化チタン膜を
    形成する工程と、 上記基板を所定の温度で熱処理して、上記基板の表面側
    部分に上記リンを含む酸化チタン膜からリンを拡散して
    pn接合を形成するとともに、上記リンを含む酸化チタ
    ン膜からなる反射防止膜を形成する工程と、 上記基板の裏面側に裏面電極を形成する一方、上記基板
    の表面側に受光面電極を形成する工程を有することを特
    徴とする太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 p型シリコン結晶基板の表面に、所定の
    高低差の凹凸を形成する工程と、 上記凹凸を形成した上記基板の表面に、請求項1または
    2に記載の形成方法によってリンを含む酸化チタン膜を
    形成する工程と、 上記基板を所定の温度で熱処理して、上記基板の表面側
    部分に上記リンを含む酸化チタン膜からリンを拡散して
    pn接合を形成する工程と、 上記リンを含む酸化チタン膜上に、この膜よりも屈折率
    が大きい屈折率2.2乃至2.5の膜を均一な膜厚に形
    成する工程と、 上記基板の裏面側に裏面電極を形成する一方、上記基板
    の表面側に受光面電極を形成する工程を有することを特
    徴とする太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 膜が形成されるべき基板を載置できるよ
    うに、水平に配置された水平部を有する搬送用ベルト
    と、 この搬送用ベルトの水平部を水平方向に移動させること
    ができるベルト駆動手段と、 上記搬送用ベルトの水平部が上記ベルト駆動手段によっ
    て移動される移動経路のうち特定の領域に設けられ、上
    記水平部上に載置されて移動する基板を所定温度に加熱
    し、この基板の表面にチタン化合物とリン化合物とをガ
    ス状態で供給して、リンを含む酸化チタン膜を形成する
    第一製膜部と、 上記移動経路のうち上記第一製膜部に続く領域に設けら
    れ、上記基板を上記第一製膜部が加熱する温度よりも高
    い温度に保持する熱処理部と、 上記移動経路のうち上記熱処理部に続く領域に設けら
    れ、上記リンを含む酸化チタン膜上にこの膜より屈折率
    の大きい膜を形成する第二製膜部とを備えたことを特徴
    とする太陽電池の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の太陽電池の製造装置に
    おいて、 液状態のチタン化合物が充填されたバブラー容器と、 液状態のリン化合物が充填されたバブラー容器と、 上記各バブラー容器の温度を調整する温度調整部と、 上記各バブラー容器内で蒸発した上記チタン化合物、リ
    ン化合物を上記第一製膜部へ輸送するための配管とを備
    え、 上記第一製膜部は、上記配管を通して受けたガス状態の
    チタン化合物およびリン化合物を混合して上記基板の表
    面へ向けて吹き出すディスパージョンヘッドを有してい
    ることを特徴とする太陽電池の製造装置。
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