JPH088577B2 - ポーリングの優先方法およびデータ伝送装置 - Google Patents

ポーリングの優先方法およびデータ伝送装置

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JPH088577B2
JPH088577B2 JP63122074A JP12207488A JPH088577B2 JP H088577 B2 JPH088577 B2 JP H088577B2 JP 63122074 A JP63122074 A JP 63122074A JP 12207488 A JP12207488 A JP 12207488A JP H088577 B2 JPH088577 B2 JP H088577B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は、データ伝送に関わるI/O端末に付与した優
先度に応じて有効適切なポーリングを行う方式に関し、 I/O端末に対して優先度に応じたポーリングを行うに
際し、有効なI/O端末の配置を実現することを目的と
し、 親局と、I/O端末とで構成されたデータ伝送システム
において、I/O端末を優先段階数の最大値に等しい数ご
とにグループ化し、各グループから順次一つずつ一定の
規則に従ってI/O端末をピックアップし、このピックア
ップした順にI/O端末にポーリングを行うようにしたも
のである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、親局とI/O端末(以下単に端末という)の
間で行うポーリングにおいて、このポーリング動作に関
わる端末に付与した優先度に応じて有効かつ適切なポー
リングの順位を生成しかつポーリングを実行する方式に
関するものである。
〔従来の技術〕
親局と、複数の端末とで構成されたデータ伝送システ
ムにおいて、親局は、一つの回線を利用し、端末へのポ
ーリング順序を定め周期的に順次ポーリングをくり返
す、というデータ伝送のやり方がある。
このようなデータ伝送システムの一従来例としては例
えば、第4図に示すようなものがある。このデータ伝送
システムは、親局1と、それぞれ回線3によって親局1
に接続された複数の端末2とから形成されている。端末
にはこの従来例では、端末A、端末B、端末Cの3つが
接続されている。
このようなシステムにおいて、親局1は、端末2に、
優先度を付加して、ポーリングを行う場合があるが、こ
のようなポーリングを行うに際しての優先度の付加のし
かた、すなわちポーリング優先方式の従来例としては、
例えば第5図および第6図のようなものがある。
一般に親局1は、その内部に制御部およびポーリング
テーブル5を有しており、制御部内には、各端末ごとに
ついて、ポーリング回数を記録するためのメモリ4を有
している。そしてデータ伝送を行うに際して、オペレー
タがキーボードその他の手段を使って各端末ごとにその
優先度に応じてポーリング回数を入力する。このポーリ
ング回数の入力結果は親局1の制御部内メモリ4に記録
される。
第5図の例では、端末A、端末B、端末Cについて、
それぞれポーリング回数は1回、2回、1回(合計で4
回ポーリングを行う)となるように設定されている。こ
のように、制御部内メモリ4にポーリング回数が記録さ
れると、ポーリング実行段階において、親局1の中で
は、制御部の動作によってポーリングテーブル5には、
第6図に示すように、端末Aについては1回のポーリン
グがなされるから、ポーリングテーブル5の最初の記録
領域にAが1つ書き込まれる。つぎに端末Bについては
2回のポーリングが行われるから、ポーリングテーブル
5にはAの書き込み領域の次にBが2つ書き込まれる。
そして端末Cについては1回のポーリングが行われるか
ら、ポーリングテーブル5に於いては、BのつぎにCが
1つ書き込まれる。
このようにしてポーリングテーブルの作成が行われる
と、データ伝送動作に於いて、まず端末Aに対して、ポ
ーリングがなされ、これが終わると、端末Bについてポ
ーリングが行われる。この端末Bに対するポーリングの
最中に、例えば回線等の故障あるいは不調があった場合
は、端末Bに対しては2回のポーリングをかけるように
優先度がつけられているから、1回目の端末Bに対する
ポーリングを失敗しても、これに引き続く2回目の端末
Bに対するポーリングに於いて、親局1と端末Bとの間
の通信が成立する可能性があり、端末Bに対しては、よ
り確実なデータの伝送を行うことができる。そして、端
末Bに対するポーリングが終了したのち、端末Cに対す
るポーリングが1回行われる。このように端末A、端末
B、端末Cの間で優先度のある端末(ここでは端末B)
と優先度のない端末(端末Aおよび端末C)とが存在
し、優先度のつけられた端末にはより確実にデータのや
りとりが行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のポーリング優先方式
にあっては、優先度のつけられた端末に対するポーリン
グが、優先段階数(ここでは、1ポーリング周期におけ
る各端末に対するポーリング回数をいう)に等しい回数
分だけ、まとめてポーリングが行われるようなポーリン
グテーブル5の構成になっているから、例えば伝送回路
3の一時的な支障や劣化が、或る時間発生かつ継続して
いる場合、ポーリングの応答が不可能であるばかりでな
く、次の周期に至るまではその端末の状況把握が不可能
となり、親局1からのデータ伝送、または端末からのデ
ータ伝送を行うことが出来ない状況が発生するという不
具合があった。
本発明は、このように従来の不具合に鑑みてなされた
もので、優先度を付与した端末に対するポーリングを、
一定の規則の基に、ある程度の時間間隔をあけて行うこ
とが出来るようにし、有効かつ適切にポーリングを行え
るようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理構成を示す図である。
本発明によるポーリングの優先方法は、親局と複数の
I/O端末とを接続して構成されたデータ伝送システムに
おいて、上記親局から上記各I/O端子に対する優先度を
つけてポーリングを行う方法であって、上記各I/O端末
に対して設定したポーリング回数に従った端末個数並べ
たI/O端末列を編成し、このI/O端末列のすべてを連続さ
せた1例のI/O端末列に並べ、このI/O端末列を、先頭か
ら順に、適当な大きさに設定した優先段階数ごとにグル
ープ化し、この各クループから一番先頭にあるI/O端末
より順に1つずつI/O端末をピックアップし、このピッ
クアップ順にすべてのI/O端末を並べて上記I/O端末列を
並べ変え、この並べ変えたI/O端末列の順序に従って各I
/O端末にポーリングを行うことを特徴とする。
例えば、親局に対して子局である端末が、端末1、端
末2、端末3…端末Nが接続されて、1つのデータ伝送
システムを構成しているものとする。このようなデータ
伝送システムに於いて、端末1にはポーリング回数をm
−4回のポーリングを行うものとし、端末2にはm−3
回のポーリングを行うものとする。さらに端末3にはm
回のポーリングを行うものとし、以下端末N−1にはm
−1回のポーリングをかけ、さらに端末Nにはm−5回
のポーリングをかけるものとする。このような各端末
と、それぞれの端末に行われるポーリング回数とが、第
1図中(a)に表示してあるが、このような表示によっ
て、データ伝送システム内の制御部メモリにはポーリン
グ回数が記憶される。
そして制御部においては、CPUの動作によって、ポー
リング回数として登録された数値の内の最大値を検索
し、この最大値(ここではmが相当する)を認識すると
ともに、各端末を、そのポーリング回数に対応して、並
べ換えを行う。
すなわち、端末1についてみると、ポーリング回数は
m−4であったから、第1図(b)に示すように端末1
をm−4個並べた形を想定する。同様にして、端末2を
ポーリング回数であるm−3個だけ端末1の後に引き続
いて並置し、以下端末3をM個、端末N−1個をm−1
個、端末Nをm−5個並べた形とする。これによって、
ポーリングを行う回数だけ、複数の端末が、連続して並
べられる。
こうしたのち、CPUは、先に認識したポーリング回数
の最大値m(これを優先段階数の最大値とする)毎にグ
ループわけする。すなわち第1図(b)に示されている
ように、最初に示された端末1から数えてM個目の端末
までをグループ1(図ではグループの表示をGで示す。
従って今のグループはグループ1すなわちG1で示され
る)とし、次のM個の端末をグループ2(G2)とする。
そして、最後尾端末のところでは、M個の端末の集まり
をグループP(GP)とし、最後にはグループP+1すな
わちGP+1として残りの端末がグループ化される。従っ
て、最後のグループP+1についてだけは、端末の数が
m個に達しない場合もある。
このように連続して並べた端末をグループ化したの
ち、各グループから一定の規則で1つずつ端末をピック
アップし、これらの端末を並べ変える。すなわち、例え
ば、各グループにおいて、1番先頭にある端末から1つ
ずつピックアップするような一定の規則で、1つずつピ
ックアップすると、第1図(c)に示すように端末の並
べ換えを行ったポーリングテーブル6を作成することが
できる。
すなわち、ここに示す端末の配列は、まず最初に、グ
ループ1の第1番目の端末をピックアップし、次にグー
ルプ2の第1番目の端末をピックアップするというよう
にして、グループP+1まで第1番目の端末を順々にピ
ックアップしたのち、引き続いてグループ1にもどり、
このグループ1の2番目の端末をピックアップし、次い
でグループ2、グループ3の2番目の端末を順々にピッ
クアップするというようにして最後の端末まで並べてい
く。このようにして並べた端末を制御部内メモリに記憶
させ、ポーリングテーブル6を作成する。
また、データ伝送装置は、回線を介して接続される複
数の端末装置に対してポーリングを行うデータ伝送装置
において、前記端末装置との間での通信制御を行う送信
部と、回線を介して接続される端末装置を識別する端末
情報と各端末毎のポーリング回数とが対応して書き込ま
れるメモリ手段と、少なくとも前記メモリに設定された
各端末装置毎のポーリング回数の合計値に等しい数の区
画が設定され、この区画には前記端末情報がそれぞれの
ポーリング回数に等しい数だけ格納される第1のテーブ
ル手段と、前記第1のテーブル手段に格納された端末情
報をグループ分けし、この各グループから順次1つの端
末情報を出力する制御手段と、この制御手段より出力さ
れた端末情報がその出力の順序に従って格納される第2
のテーブル手段とを備え、前記送信部は前記第2のテー
ブル手段に示される順序に基づいて前記複数の端末装置
に対してポーリングを行うことを特徴とする。
〔作用〕
ポーリングを実行する段階においては、先に述べたよ
うにして作成したポーリングテーブル6から順次端末を
呼び出しながらポーリングを行う。すなわち、ポーリン
グテーブル6の最初のアドレスに格納された端末、すな
わちこの場合は、グループ1の第1番目の端末を先ず最
初に呼び出しポーリングをかけたのち、次に、グループ
2の第1番目の端末を呼び出してポーリングを行い、次
いでグループ3の第1番目の端末を呼び出してポーリン
グをかけるというように、順次端末を呼び出しながらポ
ーリングを実行する。このようなポーリングの実行を行
うと、ある1つの端末を呼び出して、それにポーリング
を行った場合に、例えば回線が不通であったり、あるい
は親局かまたはポーリングの相手となっている端末のい
ずれかに不調があったような場合、その端末が優先度の
高い端末であったとしても、たてつづけに何回も同じ端
末に対してポーリング行うことがなくなるため、その間
に前記親局と端末との間の通信状態が回復している可能
性が高く、ポーリングの優先性がより一層安定して確保
される。
〔実施例〕
第2図および第3図は本発明のポーリングの優先方式
を実行するための一実施例を示す図である。このうち、
第2図は、本発明を実行するにあたってのデータ伝送シ
ステムの構成を示す図である。
このデータ伝送システムは、親局11と、この親局11に
接続され、当該親局11との間でポーリングによるデータ
のやりとりを行う複数の端末16とによって構成されてい
る。
親局11は、端末16との間で通信制御を行う送信部12
と、本発明の方式によってポーリングを行うための記憶
領域となる第1のテーブル手段としてのポーリングテー
ブル13と、親局の動作指示あるいは、ポーリングテーブ
ルの作成の為のデータ入力等を行う為のキーボード14
と、これら送信部12、ポーリングテーブル13、キーボー
ド14の各動作部をコントロールする制御部15とからなっ
ている。端末16は、端末A、端末B、端末C、端末Dの
それぞれが含まれる。
このようにシステム構成に於いて、親局11における制
御手段としての制御部15の中には、第3図(a)に示す
ような制御部内メモリ17がメモリ手段として設置される
一方、同じく(b)に示すような中間テーブル18が第2
のテーブル手段として設置されている。制御部内メモリ
17は、親局11に接続された各端末を識別するための端末
表示部17aと、端末表示部17aに対応して設けられ、各端
末毎のポーリング回数すなわち各端末についての優先度
段階数が書き込まれる優先度表示部17bとが設けられて
いる。
この実施例に於いては、親局11には端末A、端末B、
端末C、端末Dの4つの端末が接続されているから、制
御部内メモリ17の端末表示部17aには、それぞれA、
B、C、Dの表示データが記入されている。そしてま
た、この実施例に於いては、制御部内メモリ17の優先度
表示部17bの中には、端末Aに該当する部分には1が記
入され、端末Bに該当する部分には3が記入されてい
る。以下端末Cに該当する部分には2、そして端末Dに
該当する部分には1が記入されている。
従って、端末A及び端末Dについてはポーリング回数
が1回で十分であり、優先度は最も低いレベルに設定さ
れている。また、端末Cについてはポーリング回数が2
回行われるように設定されており、さらに、端末Bにつ
いてはポーリング回数が3と定められ、優先度がもっと
も高く設定されている。
このように各端末A、B、C、Dについてポーリング
の優先度が設定されると、制御部15の内部においては、
中間テーブル18の作成がまず行われる。すなわち、中間
ケーブル18は、制御部内メモリ17に書き込み設定された
優先度段階数の合計に基づいて、端末表示のための領域
が確保される。
例えば、この事例においては、優先度段階数の合計が
7になっているから、中間テーブル18には7個の端末表
示のための区画が確保される。そして、各区画には、そ
れぞれの端末についての、優先度段階数の数だけ端末の
表示がなされる。従って、この中間テーブル18には、端
末Aについては優先度段階数が1であるからAは1つの
区画のみに書き込まれ、Bは3か所の区画に書き込まれ
る。以下Cは2か所そしてDは1か所に書き込みがなさ
れる。
このようにして中間テーブル18が作成されたのち、制
御部15内においては、優先度段階数の最大値に基づいて
端末のグループわけがなされる。
この実施例においては、優先度段階数の最大値は、端
末Bについての「3」であるから、中間テーブル18内に
おいては端末が3個ずつのグループすなわち1から3ま
での第1グループ、4から6までの第2グループ、そし
て残りの7を含む第3グループというようにグループ分
けがなされる。
このグループ分けが終わると、制御部15からポーリン
グテーブル13へ各端末データが出力される。
このポーリングテーブル13もまた、中間テーブル18と
同様7個の端末表示区画が確保されており、制御部15の
出力動作によって、中間テーブル18内に書き込まれた端
末データが一定の規則に従って並べ換えられた状態で書
き込みされる。
すなわち、グループ分けされた中間テーブルの、第1
グループの先頭にある端末Aのデータが、ポーリングテ
ーブル13の第1番目の端末表示区画に書き込まれ、つい
で中間テーブル18の第2グループの先端の端末データで
あるBがポーリングテーブル13の2番目の端末表示区画
に書き込まれる。そして、第3番目には第3グループの
先頭にあたる端末Dの表示がポーリングテーブルの3番
目の区画に書き込まれる一方、これに引き続いて、第1
グループの第2番目に書き込まれた端末Bの表示がポー
リングテーブルの第4の区画に書き込まれる。
以下同様にして順次ポーリングテーブルの端末表示区
画に中間テーブルの端末表示区画のデータが書き込まれ
ていき、第3図(b)と(c)との間に点線矢印で示さ
れたように端末表示データが並べ換えられてポーリング
テーブル13に書き込まれる。
そして、このポーリングテーブル13への書き込みが全
て終了すると、親局11は端末16へのポーリング動作を開
始する。このポーリング動作は、ポーリングテーブル13
から端末データを読出しながら行い、まず、第1番目の
ポーリング動作において、端末Aに対するポーリングを
行う。この端末Aへのポーリングが終了するか、または
回線19の不調などによってポーリングが不成立になる
と、ポーリングテーブルの第2の区画からBのデータを
取り出し、端末Bへのポーリング動作に入る。
以下、ポーリングテーブルの端末表示区画から順次端
末表示データを取り出しながら、該当する端末に対して
ポーリングを行う。
この場合、もしポーリングテーブル13の第2番目の端
末表示区画からBのデータを呼び出して、端末Bに対す
るポーリングを行った際、回線19の不調によって、ポー
リングが不成立となったとしても、さらに1つおいた次
のポーリングに際しては、端末Bへのポーリングを行う
ことが出来るから、このときは、回線19の状態も正常に
復帰している可能性が高く、ポーリングを実行すること
ができる。さらに、この2回目の端末Bに対するポーリ
ングも不調に終わった場合であっても、さらに1つおい
たあとに、再び端末Bへのポーリングを行うことが出来
るから、その間に、回線19が復帰している可能性はさら
に高くなり、端末Bへのポーリングを実行することがで
きる。
しかも、端末Bに対する3回にわたるポーリングの実
施が、ただ単に3回たてつづけにポーリングするのとは
違って、他の端末に対するポーリングを途中に挟んで実
行するようなポーリング優先方式となっているから、回
線19の不調などによって、1回のポーリングが不成立だ
ったとしても、最後のポーリングをかけるまでには、回
線19が復帰している可能性が非常に高くなり、ポーリン
グをしそこなうということはなくなる。
尚、この実施例に於いては、中間テーブル18の作成
を、単に親局に近い側の端末Aから順次優先度段階数に
対応させながら端末表示データを書き込んでいるが、必
ずしもこのような様式で中間テーブルを作成する必要は
ない。
例えば、端末A乃至Dにおいて、優先度段階数の大き
さに注目し、例えば優先度段階数の大きいもの(この場
合は端末Bがそれにあたる)から順に中間テーブルの端
末表示区域に書き込みを行ってもよい。またポーリング
テーブル13の作成にあたっても前に述べた様式による端
末の入れ換に限られるものではなく、例えば第1グルー
プから端末データを取り出す場合に、この第1グループ
の最後尾の端末データからとり出し、第2グループから
端末データを取り出す場合もこの第2グループの最後尾
の端末データから取り出す、というようにある一定の規
則に従いながら端末データを取り出して端末の並べ換え
を行ってもよい。
このように一定の規則に従って中間テーブル18からの
端末データの取り出しを行えば、ポーリングテーブル13
を作成したとき、優先度の高い端末を適当にちらばった
状態で端末表示区画に書き込むことができる。それによ
って、回線19の不調などに対して効率よくポーリングを
実行するための対処をすることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ポーリングの
優先方法としては、各I/O端末の並べ方を上記各I/O端末
に設定したポーリング回数の端末個数並べたI/O端末列
をすべて連続させて1列のI/O端末列を編成する並べ方
とし、各グループ分けの仕方を、上記I/O端末列を、先
頭から順に、適当な大きさ(例えば最大数)に設定した
優先段階数ごとにグループ化する仕方とし、上記各I/O
端末の並べ変えは、各グループから一番先頭にあるI/O
端末より順に1つずつピックアップし、すべてのI/O端
末をピックアップ順に並べてI/O端末列を並べ変える変
え方とし、ポーリングの実行順序は、並べ変えたI/O端
末列の順序に従って各I/O端末にポーリングを行う順序
とし、このポーリングの優先方法を実行するデータ伝送
装置としては、端末装置との間での通信制御を行う送信
部と、回線を介して接続される端末装置を識別する端末
情報と各端末毎のポーリング回数とが対応して書き込ま
れるメモリ手段と、少なくとも前記メモリ手段に設定さ
れた各端末装置毎のポーリング回数の合計値に等しい数
の区画が設定され、この区画には前記端末情報がそれぞ
れのポーリング回数に等しい数だけ格納される第1のテ
ーブル手段と、前記第1のテーブル手段に格納された端
末情報をグループ分けし、この各グループから順次1つ
の端末情報を出力する制御手段と、この制御手段より出
力された端末情報がその出力の順序に従って格納される
第2のテーブル手段とを備え、前記送信部は前記第2の
テーブル手段に示される順序に基づいて前記複数の端末
装置に対してポーリングを行うようにしたことによっ
て、優先度を付加した端末をポーリングテーブルの中
で、適当に分散した形で書込み表示し、この書込み表示
に従って順次ポーリングをかけていくことができる。
このため、例えば回線が不調であったり、或いは劣化
したような場合であっても、優先度の高い端末について
は1回のポーリング周期の中のいずれかの時点において
ポーリングが成立する可能性が高まり、ポーリングを行
う為の優先度付加の目的を十分に達成でき、データ伝送
の効率を向上させることができる。
これにより優先度を付加した端末に対するポーリング
を、一定規則の基に、ある程度の時間間隔をあけて行う
ことができるようにし、有効かつ適切にポーリングを行
わせることができる。
また、優先度の設定には(3段階以上の)多段階に優
先度を持たせる多階層化ができる。
さらにまた、グループ分けした各グループにおける一
番先頭にあるI/O端末から1つずつピックアップするこ
とによって、優先度の異なる端末が混在する場合におい
て、優先度の高い端末から始まって順に優先度の低い端
末へと、均等に散らばるように移行させて、ポーリング
を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理構成を説明する図、第2図は本発
明の方式の実行に際して用いられるデータ伝送システム
の一実施例を示す構成図、第3図は第2図に示された実
施例において、ポーリングを行う場合の一実施例を説明
する図、第4図は従来のポーリング優先方式の実行に用
いられるデータ伝送システムの一例を示す図、第5図
は、第4図に示されたデータ伝送システム内でポーリン
グ優先度を決めるために用いられる制御部内メモリの一
構成例を示す図、第6図は第5図に示された制御部内メ
モリに基づいて作成されたポーリングテーブルの構成例
を示す図である。 11……親局 12……送信部 13……ポーリングテーブル(第1のテーブル手段) 14……キーボード 15……制御部(制御手段) 16……端末 17……制御部内メモリ(メモリ手段) 18……中間テーブル(第2のテーブル手段) 19……回線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親局と複数のI/O端末とを接続して構成さ
    れたデータ伝送システムにおいて、上記親局から上記各
    I/O端子に対する優先度をつけてポーリングを行う方法
    であって、 上記各I/O端末に対して設定したポーリング回数に従っ
    た端末個数並べたI/O端末列を編成し、このI/O端末列の
    すべてを連続させた1例のI/O端末列に並べ、 このI/O端末列を、先頭から順に、適当な大きさに設定
    した優先段階数ごとにグループ化し、 この各グループから一番先頭にあるI/O端末より順に1
    つずつI/O端末をピックアップし、このピックアップ順
    にすべてのI/O端末を並べて上記I/O端末列を並べ変え、 この並べ変えたI/O端末列の順序に従って各I/O端末にポ
    ーリングを行うことを特徴とするポーリングの優先方
    法。
  2. 【請求項2】上記適当な大きさに設定した優先段階数
    は、優先段階数の最大値であることを特徴とする請求項
    1記載のポーリングの優先方法。
  3. 【請求項3】回線を介して接続される複数の端末装置に
    対してポーリングを行うデータ伝送装置において、 前記端末装置との間での通信制御を行う送信部と、 回線を介して接続される端末装置を識別する端末情報と
    各端末装置毎のポーリング回数とが対応して書き込まれ
    るメモリ手段と、 このメモリ手段に設定された各端末装置毎にポーリング
    回数の合計値に等しい数の区画が少なくとも設定され、
    この区画には前記端末情報がそれぞれのポーリング回数
    に等しい数だけ格納される第1のテーブル手段と、 前記第1のテーブル手段に格納された端末情報をグルー
    プ分けし、各グループから順次1つの端末情報を出力す
    る制御手段と、 この制御手段より出力された端末情報がその出力の順序
    に従って格納される第2のテーブル手段とを備え、 前記送信部は、前記第2のテーブル手段に示される順序
    に基づいて前記複数の端末装置に対してポーリングを行
    う ことを特徴とするデータ伝送装置。
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Citations (5)

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