JPH0885454A - 電車用空調装置 - Google Patents

電車用空調装置

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JPH0885454A
JPH0885454A JP2010395A JP2010395A JPH0885454A JP H0885454 A JPH0885454 A JP H0885454A JP 2010395 A JP2010395 A JP 2010395A JP 2010395 A JP2010395 A JP 2010395A JP H0885454 A JPH0885454 A JP H0885454A
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JP
Japan
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compressor
refrigerant
condenser
refrigerant pipe
valve
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JP2010395A
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English (en)
Inventor
Toyomitsu Takeda
豊充 竹田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 瞬停発生時の圧縮機の再起動までの時間を短
縮し、立上げフィーリングを向上させ、併せて、車体に
対する冷媒配管等の振動や圧縮機への液戻りを効果的に
防止する。 【構成】 圧縮機10,凝縮器11,受液器12,膨張
弁13,蒸発器14を冷媒配管15により順に閉ループ
に接続して冷凍サイクル9を構成する。圧縮機10の吐
出側,吸入側の冷媒配管15を、夫々ループ状配管1
8,19とする。圧縮機10を迂回するようにしてバイ
パス路20を設け、このバイパス路20に開閉弁21を
設ける。バイパス路20の入口部の分岐点と凝縮器11
との間に位置して逆止弁22を設ける。電車が絶縁区間
に入って瞬停が発生すると、圧縮機10を停止し、電源
が回復されたときに1.5秒間だけ開閉弁21を開放
し、その後圧縮機10を再起動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁区間を有する架線
からパンタグラフを介して電源供給が行われる電車に搭
載される電車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば新幹線,特急,一般通勤電車等の
電車においては、車両や各機器の電源は、架線からパン
タグラフを介して供給されるようになっている。図6に
示すように、架線1には、送電所の関係上、途中部に絶
縁区間2(便宜上ハッチングを付して示す)が設けられ
ている。例えば新幹線の場合、架線1の30〜50km
毎に400m程度の絶縁区間2が設けられる。
【0003】電車3にあっては、この絶縁区間2に全て
(前後両端)のパンタグラフ4がさしかかったことを検
知すると、車両内電源装置を、次の電源区間用に切替え
ることが行われるが、この切替え時に、電源供給が短時
間途絶えてしまう瞬時停電(いわゆる瞬停)が起こるこ
とになる。尚、この電源切替えには約0.3秒程度を要
し、この時間が瞬停時間となる。また、このとき、電車
3(前端のパンタグラフ4)は、この電源切替えが完了
するまでには、絶縁区間2を抜けている。
【0004】しかして、電車3に搭載された空調装置
(冷凍サイクル)の圧縮機も、架線1からパンタグラフ
4を介して供給された電源により駆動されるようになっ
ているため、空調装置の運転時に上記の瞬停が起こる
と、圧縮機が一旦停止されてしまうことになる。ここ
で、周知のように、冷凍サイクルにあっては、圧縮機を
起動するにあたって、圧縮機の吐出側と吸入側との冷媒
の圧力差が大きいと、過大圧縮力が発生して圧縮機がロ
ックしてしまうなどの不具合がある。
【0005】従って、上記のような瞬停により圧縮機が
停止されたときには、圧縮機の吐出側と吸入側との冷媒
の圧力差が小さくなるまでは再起動できない事情があ
る。この場合、従来の電車用空調装置では、圧縮機の吐
出側と吸入側との冷媒の圧力がバランスするまでに長い
もので20分程度かかっており、この間の蒸発器からの
冷気の供給を途絶えさせないために、空調能力に余裕を
もった大形,大容量の冷凍サイクルを搭載するようにし
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電車用空調装置においては、瞬停発生後の圧縮機の再起
動までの時間を短縮化するような工夫は特になされては
おらず、このため、空調能力に余裕をもった大形,大容
量の冷凍サイクルを搭載せざるを得なかった。ところ
が、これではコスト高を招いてしまう不具合があった。
【0007】ところで、この種の電車用空調装置にあっ
ては、圧縮機や凝縮器は電車の車体の床下部に配設さ
れ、蒸発器は床上部に固定的に配設されるようになって
おり、それらの間は、金属製の冷媒配管により接続され
るようになる。このとき、圧縮機の吐出脈動による車体
への振動伝達(騒音)を防止するために、圧縮機は車体
に防振ゴムを介して取付けられるが、これにより、冷媒
配管等が車体に対して振動し、ひいては亀裂等が生ずる
虞がある。また、冷凍サイクルにあっては、液冷媒が圧
縮機に流れ込むことを極力防止することが必要となる事
情がある。
【0008】尚、この種の電車用空調装置は、例えばマ
ニュアル設定された冷却運転モード(例えばHi,M
e,Loの3段階)に応じた圧縮機回転数及び送風量で
運転が行われるのであるが、圧縮機を立上げる際には、
まず、安定して回転する回転数(例えば500rpm )ま
で、所定時間(例えば20秒)をかけて上昇させ(これ
を他制運転と称する)、その後、モードに応じた目標回
転数まで一定の加速度(例えば150rpm/s )にて回転
数を上昇させるようにしていた(これを自制運転と称す
る)。この場合、従来では、圧縮機を立上げる際の他制
運転時間を比較的長くかけるようにしていた。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、瞬停発生後の圧縮機の再起動までの時
間を短縮することができ、併せて、車体に対する冷媒配
管等の振動や圧縮機への液戻りを効果的に防止すること
ができる電車用空調装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電車用空調装置
は、架線からパンタグラフを介して電源供給が行われる
電車に搭載され、圧縮機,凝縮器,絞り装置,蒸発器等
を冷媒配管により閉ループに接続してなる冷凍サイクル
を備えるものにあって、前記圧縮機の吐出側及び吸入側
に位置する冷媒配管をループ状に構成すると共に、入口
部が前記圧縮機と凝縮器との間の冷媒配管に接続され出
口部が前記蒸発器と圧縮機との間の冷媒配管に接続され
たバイパス路と、このバイパス路中に設けられ通常時に
は閉塞される開閉弁と、前記架線の途中部に設けられた
絶縁区間を前記パンタグラフが通過することに伴う瞬時
停電を検出する瞬停検出手段と、この瞬停検出手段が瞬
時停電を検出したときに前記開閉弁を所定時間だけ開放
させる開閉弁制御手段と、前記開閉弁が開放されて閉塞
された後に前記圧縮機を再起動させる圧縮機制御手段と
を設けたところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0011】また、この場合、前記冷媒配管のうち前記
バイパス路の入口部の分岐点部分と前記凝縮器との間
に、その凝縮器からの冷媒の逆流を防止するための逆止
手段を設けるように構成したり(請求項2の発明)、前
記バイパス路の出口部を、冷媒配管のうちループ状とさ
れた部分の入口側に接続するように構成すれば(請求項
3の発明)、より効果的である。
【0012】さらには、前記圧縮機制御手段を、圧縮機
を再起動させる際に、圧縮機回転数及び送風量を規定す
る冷却運転モードを、設定された冷却運転モードとなる
までに段階的に変化させていくように構成することがで
きる(請求項4の発明)。
【0013】
【作用】電車にあっては、架線の途中部に設けられた絶
縁区間をパンタグラフが通過することに伴い瞬時停電が
発生し、このとき、架線から電源を得ていた冷凍サイク
ルの圧縮機も一旦停止されることになる。本発明の請求
項1の電車用空調装置によれば、瞬停検出手段により瞬
時停電が発生したことが検出されたときには、開閉弁制
御手段により、圧縮機の吐出側の冷媒管路と吸入側の冷
媒管路とをバイパスするバイパス路中の開閉弁が所定時
間だけ開放される。これにて、圧縮機の吐出側の高圧の
気体冷媒が、バイパス路を通って低圧側である圧縮機の
吸入側に流れ込み、圧縮機の吐出側と吸入側との冷媒の
圧力差を短時間で減少させることができる。そして、こ
のように圧縮機の吐出側と吸入側との冷媒の圧力差が小
さくなったところで、圧縮機制御手段により圧縮機が再
起動されるので、過大圧縮力を発生させることなく圧縮
機を起動させることができる。
【0014】そして、圧縮機の吐出側及び吸入側に位置
する冷媒配管をループ状に構成したので、圧縮機の吐出
脈動に伴い発生する車体に対する冷媒配管の振動を、ル
ープ状の部分により吸収することができる。また、圧縮
機の吸入側に位置する冷媒配管のループ状部分は、下部
に液体冷媒を溜めて圧縮機側に流れることを防止する機
能を果たすから、このループ状部分により圧縮機への液
戻りを防止することができる。
【0015】また、この場合、冷媒配管のうちバイパス
路の入口部の分岐点部分と凝縮器との間に、凝縮器から
の冷媒の逆流を防止するための逆止手段を設ければ(請
求項2の発明)、圧縮機の吐出側(高圧側)における均
圧すべき部分を、圧縮機から逆止手段までの短いものと
することができ、圧縮機の吐出側と吸入側との冷媒圧力
をバランスさせるまでの時間をより一層短くすることが
できる。また、凝縮器内の高温気体冷媒が、バイパス路
を通って蒸発器に流れ込むことも未然に防止することが
できる。
【0016】さらに、前記バイパス路の出口部を、冷媒
配管のうちループ状とされた部分の入口側に接続するよ
うに構成すれば(請求項3の発明)、バイパス路を通っ
て圧縮機の吸入側に流れ込む気体冷媒の一部がその際に
液化されるようなことがあっても、ループ状部分の作用
により、その液体冷媒が圧縮機に流れ込むことを未然に
防止することができる。
【0017】ところで、瞬時停電により圧縮機が停止し
た際には、冷媒供給の停止により蒸発器の温度が一旦上
昇することになるが、瞬時停電後の電源回復時におい
て、瞬停前の冷却運転モードにいきなり立上げようとす
ると、特に冷却運転モードがHiモードである場合に
は、蒸発器の温度が十分に低下する以前に多くの送風が
行われるため、車室内への吹出し温度が高くなり、瞬時
停電発生前の吹出し温度との温度差が大きくなってい
た。
【0018】これに対し、圧縮機を再起動させる際に、
圧縮機回転数及び送風量を規定する冷却運転モードを、
設定された冷却運転モードとなるまでに段階的に変化さ
せていくようにすれば(請求項4の発明)、再起動時に
おいては、圧縮機回転数及び送風量が段階的に順次大き
くなっていくので、初期における送風量が少なくなり吹
出し温度の上昇を小さく抑えることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を電車の運転席を対象とした空
調装置に適用した一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。尚、図6に示した架線1と電車3との関係
は、本実施例にも共通するので、新たな図示を省略し符
号も共通させることとする。また、空調装置のうち暖房
装置(ヒータ)部分については、本発明の要旨とは直接
関係がないため、図示や説明を省略し、以下冷房装置
(クーラ)部分についてのみ説明することとする。
【0020】図5は本実施例に係る空調装置が、電車3
の運転室3aに対してどのように搭載されているかを概
略的に示したものであり、ここで、空調装置は、大きく
分けて、車両の床下部に配設される室外機5、運転室3
aの前部の床上部に配設されるトランス25並びに電源
・制御機器6及び室内機7から構成されている。このう
ち室外機5は、後述する冷凍サイクルを構成する圧縮
機,凝縮器,受液器等を組込んで構成され、室内機7
は、やはり冷凍サイクルを構成する蒸発器や送風機等を
組込んで構成される。これら室外機5と室内機7とは、
冷媒配管を介して連結されることになる。また、前記電
源・制御機器6は、コンデンサ,インバータ装置等の電
源装置や、冷房運転等の制御を行うためのECU(Elec
tric ControlUnit )8等から構成されている。
【0021】ここで、図6に示すように、電車3は複数
個のパンタグラフ4を介して架線1から電源が供給され
るようになっており、冷凍サイクルの圧縮機等もその電
源により駆動されるようになっている。そして、前記架
線1には、送電所の関係上、途中部に絶縁区間2(便宜
上ハッチングを付して示す)が設けられている。例えば
新幹線の場合、架線1の30〜50km毎に400m程
度の絶縁区間2が設けられる。
【0022】電車3にあっては、この絶縁区間2に全て
(前後両端)のパンタグラフ4がさしかかったことを、
瞬停検出手段としての例えば電圧検知回路により検知す
ると、車両内電源装置を次の電源区間用に切替えること
が行われるが、この切替え時に、電源供給が短時間途絶
えてしまう現象、いわゆる瞬時停電(瞬停)が起こるこ
とになる。尚、この電源切替えには約0.3秒程度を要
し、この時間が瞬停時間となる。また、このとき、電車
3(前端のパンタグラフ4)は、この電源切替えが完了
するまでには、絶縁区間2を抜けている。
【0023】図1は、本実施例に係る電車用空調装置の
冷凍サイクル9の構成を概略的に示している。この冷凍
サイクル9は、気体冷媒を圧縮し高温,高圧とするモー
タ駆動形の圧縮機(コンプレッサ)10、この圧縮機1
0から吐出された高温,高圧の冷媒を凝縮して液化させ
る凝縮器(コンデンサ)11、この凝縮器11から流入
される冷媒の気液分離及び液体冷媒の一時的貯留を行う
受液器(レシーバ)12、この受液器12から送られた
液体冷媒を急激に膨張させて低温,低圧の霧状とする絞
り装置としての膨張弁(エキスパンションバルブ)1
3、この膨張弁13からの霧状の冷媒を気化させる蒸発
器(エバポレータ)14を、金属パイプ製の冷媒配管1
5により順に閉ループに接続し、内部に所要量の冷媒を
封入して構成されている。
【0024】また、前記凝縮器11部分には、該凝縮器
11に向けて送風を行い外気との熱交換を促進させる室
外機用送風機16が設けられており、前記蒸発器14部
分には、生成した風を該蒸発器14を通して熱交換を促
進させると共に、その風を運転室3a内へ冷気として供
給するための送風機17が設けられている。これにて、
圧縮機10及び各送風機16,17が駆動されることに
より、図1に矢印Aで示すように冷媒が循環し、以て運
転室3a内に冷気が供給されるのである。
【0025】さて、本実施例の冷凍サイクル9において
は、まず、前記圧縮機10の吐出側及び吸入側に位置す
る冷媒配管15が、図2にも一部示すように、所定径の
円形に複数回巻回した如きループ状に構成されている。
以下、圧縮機10の吐出側の冷媒配管15のループ状部
分を吐出側ループ状配管18と称し、吸入側の冷媒配管
15のループ状部分を吸入側ループ状配管19と称する
こととする。
【0026】そして、この冷凍サイクル9には、前記圧
縮機10を迂回するようにしてバイパス路20が設けら
れている。このバイパス路20は、後述するように瞬時
停電に伴う圧縮機10の停止時に、気体冷媒を矢印B方
向に流して圧力差を低減させるためのもので、その入口
部が前記吐出側ループ状配管18と凝縮器11との間の
冷媒配管15に接続され、出口部が図2に示すように前
記吸入側ループ状配管19の入口部分に接続されてい
る。そして、このバイパス路20の途中部位には、電磁
弁からなる開閉弁21が設けられている。後にも述べる
ように、この開閉弁21は前記ECU8により制御され
るようになっており、通常時は閉塞状態とされている。
【0027】さらに、冷凍サイクル9には、冷媒配管1
5のうち、前記バイパス路20の入口部の分岐点と、前
記凝縮器11との間に位置して、該凝縮器11から圧縮
機10側に向けての冷媒の逆流(矢印A方向とは反対側
に流れること)を防止するための逆止手段としての逆止
弁22が設けられている。
【0028】以上のように構成された空調装置(冷凍サ
イクル9)は、図1に示すように、蒸発器14,膨張弁
13及び送風機17部分等が、前記室内機7として組込
まれ、残りの圧縮機10,凝縮機11,受液器12等の
部分が、前記室外機5として組込まれている。このと
き、前記圧縮機10は、吐出脈動による車体への振動伝
達(騒音)を防止するために、車体のフレーム23上に
防振ゴム24を介して設置されている。
【0029】詳しく図示はしないが、前記ECU8は、
例えば運転室3a部分に設けられた図示しないエアコン
スイッチや温度調節スイッチの操作に基づいて、前記圧
縮機10,室外機用送風機16,送風機17,開閉弁2
1等を制御し、もって所定の態様(冷却運転モード)で
空調装置(冷凍サイクル9)を運転するようになってい
る。ここでは、冷却運転モードは、図7に示すような、
強(Hi),中(Me),弱(Lo)の3段階があり、
夫々圧縮機10の回転数及び送風機17の送風量が規定
されており、例えばマニュアル設定されるようになって
いる。尚、この図7に示す数値は、A車両における例で
ある。また、3段階に限らず、モードをもっと多段階に
設定可能に構成すればより効果的となる。
【0030】そして、ECU8には、上述したような電
車3が架線1の絶縁区間2を通過することに伴う瞬停発
生及び電源回復(電源切替え完了)の信号が入力される
ようになっている。
【0031】このとき、詳しくは後の作用説明にて述べ
るように、ECU8は、そのソフトウエア的構成によ
り、冷凍サイクル9の運転時に、瞬停発生信号が入力さ
れると、圧縮機10を停止させ、その後、電源回復信号
が入力されると、前記開閉弁21を所定時間だけ開放さ
せるようになっている。さらに、その開閉弁21を閉塞
した後に、前記圧縮機10を再起動させるようになって
いる。従って、ECU8が、本発明にいう開閉弁制御手
段及び圧縮機制御手段としての機能を果たすようになっ
ているのである。
【0032】次に、上記構成の作用について、図3及び
図4も参照して説明する。図3のフローチャートは、冷
房運転時にECU8の実行する制御手順の概略を示すも
のであり、瞬停発生信号が入力されない状態では(ステ
ップS1にてNo)、冷凍サイクル9の通常の運転が行
われる(ステップS2)。この通常運転においては、圧
縮機10,室外機用送風機16,送風機17がオンさ
れ、蒸発器14により冷却された冷風が運転室3aに供
給されるのである。また、このときには、開閉弁21は
オフ(閉塞)状態にあり、冷媒がバイパス路20を流通
しないようにされている。
【0033】ここで、前記圧縮機19は車体の床下部の
フレーム23に防振ゴム24を介して取付けられるが、
床上部に配置される蒸発器14や冷媒配管15は車体に
対していわば固定的に設けられるので、圧縮機10の吐
出脈動等に起因して冷媒配管15等が車体に対して振動
する事情がある。ところが、圧縮機10の吐出及び吸入
両側に接続される冷媒配管15を、吐出側ループ状配管
18及び吸入側ループ状配管19としたので、その振動
をループ状の部分により吸収することができ、亀裂等の
発生を未然に防止することができるのである。また、吸
入側ループ状配管19は下部に液体冷媒を溜めて圧縮機
10側に流れることを防止する機能を果たすから、吸入
側ループ状配管19により圧縮機10への液戻り(液圧
縮)を極力防止することができるのである。
【0034】さて、このようにして冷凍サイクル9が運
転されている時に、電車3が絶縁区間2に入って瞬停発
生信号がECU8に入力されると(ステップS1にてY
es)、圧縮機10への電源供給が停止されて圧縮機1
0がオフされる(ステップS3)。また、このとき、E
CU8は圧縮機10への通電用の接点を強制的に開放さ
せる。この瞬停は、約0.3秒程度(電源切替えに要す
る時間)継続して電源が回復される。
【0035】この圧縮機10がオフされた時点では、冷
凍サイクル9において、圧縮機10の吐出側(高圧側)
と吸入側(低圧側)とでは、冷媒の圧力差が大きくなっ
ている。具体的には、図4に示すように、例えば吐出側
で約16kg/cm2 、吸入側で約2kg/cm2 とな
っている。ここで、周知のように、冷凍サイクル9にあ
っては、圧縮機10を起動するにあたって、圧縮機10
の吐出側と吸入側との冷媒の圧力差が大きいと、過大圧
縮力が発生して圧縮機10がロックしてしまうなどの不
具合があり、電源が回復しても、その圧力差が小さく
(例えばゲージ圧で2kg/cm2 以下)なるまでは再
起動できない事情がある。
【0036】そこで、電源が回復して、ECU8に電源
回復信号が入力されると(ステップS4にてYes)、
次のステップS5にて、開閉弁21がオン(開放)され
る。すると、バイパス路20が開通するので、図1に矢
印Bで示すように、圧縮機10の吐出側の高圧の気体冷
媒が、バイパス路20を通って低圧側である圧縮機10
の吸入側に流れ込み、圧縮機10の吐出側と吸入側との
冷媒の圧力差が減少されるようになるのである。尚、こ
の際、万一、バイパス路20を通って圧縮機10の吸入
側に流れ込む気体冷媒の一部が液化されるようなことが
あっても、バイパス路20の出口部は、吸入側ループ状
配管19の入口部に接続されているので、吸入側ループ
状配管19の作用により、その液体冷媒が圧縮機10に
流れ込むことを未然に防止することができる。
【0037】この開閉弁21の開放は、所定時間tだけ
継続して行われ(ステップS6)、所定時間tが経過す
ると開閉弁21は再びオフ(閉塞)される(ステップS
7)。この場合の所定時間tとしては、圧縮機10の吐
出側と吸入側との冷媒の圧力差が小さく(ゲージ圧で2
kg/cm2 以下)なるに十分な時間が実験的あるいは
理論的に設定される。本実施例では、所定時間tは例え
ば1.5秒に設定されている。
【0038】この後、ステップS8にて、圧縮機10が
再起動されるのである。この圧縮機10の再起動は、停
止(瞬停発生)から約3秒後に行われる。この場合、図
4に示すように、圧縮機10の吐出側と吸入側との冷媒
の圧力が例えば約4kg/cm2 でバランスされたとこ
ろで、圧縮機10が再起動されるので、過大圧縮力を発
生させることなく圧縮機10を起動させることができる
のである。図4は、この制御における、時間経過に伴
う、圧縮機10の吐出側及び吸入側の冷媒圧力の変化並
びに圧縮機10のオン,オフの状況を示している。絶縁
区間2は、新幹線の場合架線1の30〜50km毎に設
けられるので、それに合わせて圧縮機10のオン,オフ
が繰返されることになる。
【0039】ところで、上記の圧縮機10の吐出側と吸
入側との冷媒の圧力差を低減させるに要する時間(所定
時間t)は、圧縮機10の吐出側(高圧側)における均
圧すべき部分の冷媒配管15の長さ(冷媒の量)によっ
て左右される。本実施例では、バイパス路20の入口部
の分岐点と凝縮器11との間に位置して逆止弁22を設
けるようにしたので、均圧すべき部分を圧縮機10から
逆止弁22までの極く短いものとすることができ、所定
時間tを1.5秒と非常に短くすることができたのであ
る。ちなみに、逆止弁22を設けない場合には、均圧す
べき部分が圧縮機10から膨張弁13までとなり、本発
明者の実験ではこのときの所定時間tは5秒程度とな
る。
【0040】また、逆止弁22を設けたことにより、凝
縮器11内の高温の気体冷媒が、バイパス路20を通っ
て蒸発器14に流れ込むことをも未然に防止することが
でき、ひいては、運転室3aに供給される冷風の温度が
急激に上昇してしまうといったことを防止することがで
きるのである。
【0041】このように本実施例によれば、瞬停の発生
により圧縮機10が停止されたときでも、圧縮機10の
吐出側と吸入側との冷媒の圧力差を極く短時間で低減さ
せることができ、瞬停発生後の圧縮機10の再起動まで
の時間を大幅に短縮(瞬停発生から3秒後)することが
できた。従って、従来のような、瞬停発生後の圧縮機の
再起動までの時間を短縮化するような工夫は特になされ
てはおらず空調能力に余裕をもった大形,大容量の冷凍
サイクルを搭載せざるを得なかったものと異なり、特に
容量に余裕をもった冷凍サイクル9としなくとも、蒸発
器14からの冷気の供給が途絶えることがなくなり、ひ
いてはコストダウンを図ることができるものである。
【0042】そして、これと併せて、圧縮機10の吐出
側及び吸入側に位置する冷媒配管15をループ状(吐出
側ループ状配管18及び吸入側ループ状配管19)に構
成したので、圧縮機10の吐出脈動に伴い発生する車体
に対する冷媒配管15の振動を吸収することができ、こ
の結果、冷媒配管15等に亀裂等は発生することを効果
的に防止するこができる。また、吸入側ループ状配管1
9により、圧縮機10への液戻りを効果的に防止するこ
とができる利点も得られる。
【0043】しかも、特に本実施例では、冷媒配管15
のうちバイパス路20の入口部の分岐点と凝縮器11と
の間に位置して逆止弁22を設けるようにしたので、均
圧すべき部分を圧縮機10から逆止弁22までの極く短
いものとすることができ、この結果、圧縮機10の吐出
側と吸入側との冷媒圧力をバランスさせるまでの時間を
より一層短くすることができ、瞬停発生後の圧縮機10
の再起動までの時間の一層の短縮化を図ることができる
ものである。また、逆止弁22を設けたことにより、凝
縮器11内の高温の気体冷媒が蒸発器14に逆流するこ
とも未然に防止することができる利点が得られるもので
ある。
【0044】さらに、特に本実施例では、バイパス路2
9の出口部を、吸入側ループ状配管19の入口側に接続
するようにしたので、万一、バイパス路20を通って圧
縮機10の吸入側に流れ込む気体冷媒の一部がその際に
液化されるようなことがあっても、その液体冷媒が圧縮
機10に流れ込むいわゆる液圧縮を未然に防止すること
ができるものである。
【0045】ところで、瞬停発生後に圧縮機10を再起
動させる場合、そのときに設定されている冷却運転モー
ドにより規定される圧縮機10の回転数に戻るように圧
縮機10を立上げるのであるが、この立上げ時には、ま
ず、圧縮機10が安定して回転する回転数(例えば50
0rpm )まで、所定時間をかけて上昇させ(これを他制
運転と称する)、その後、モードに応じた目標回転数ま
で一定の加速度(例えば150rpm/s )にて回転数を上
昇させるようにしている(これを自制運転と称する)。
この場合、従来では、圧縮機10を立上げる際の他制運
転時間を20〜30秒と比較的長く設定しており、この
ため、圧縮機10の回転数の上昇に比較的時間がかかる
ものとなっていた。
【0046】そして、瞬時停電により圧縮機10が停止
した際には、冷媒供給の停止により蒸発器14の温度が
一旦上昇することになるが、再起動時において、特に冷
却運転モードが、蒸発器14部分に供給される風量の多
いHiモードである場合には、上記した他制運転時間が
長いことと併せて、蒸発器14の温度が十分に低下する
以前に多くの送風が行われるため、車室内への吹出し温
度が高くなり、通常運転時(瞬時停電発生前)の吹出し
温度との温度差が大きくなっていた。このため、乗員に
不快感を与えてしまう不具合が生じていた。
【0047】そこで、本実施例では、吹出し温度20℃
以下及び通常運転時との温度差10℃以下を目標とし、
これをクリアするために、他制運転を、圧縮機10が脱
調を起さない最短時間で済ませるようにすると共に、圧
縮機10の再起動時に、いきなり設定された冷却運転モ
ードとするのではなく、冷却運転モードを、設定された
冷却運転モードとなるまでにLoモードから順に段階的
に変化させていくようにしている。
【0048】この場合、図8に示すように、本実施例で
は、圧縮機10の再起動時の回転数が500rpm となる
までの他制運転時間を、従来の20秒間から5秒間に短
縮することが可能であることが確認できた。そして、本
実施例では、ECU8は、図9ないし図11に示すよう
に、設定された冷却運転モードに応じて、再起動時の冷
却運転モードを段階的に変化させる制御を実行するので
ある。
【0049】即ち、図9に示すように、設定冷却運転モ
ードがHiモードである場合(S11)には、瞬停後の
再起動が開始されると(S12)、まず、他制運転が5
秒間行われる(S13)。このときには、冷却運転モー
ドつまり風量がLoモードとされ、このLoモードは、
t1 秒間(例えば他制運転時間と同等の5秒間)継続さ
れる。そして、t1 秒が経過すると、次に、自制運転
(例えば150rpm/s の加速度で圧縮機10の回転数を
上昇させる運転)が、圧縮機10の回転数が4000rp
m 程度までに上昇するまで、t2 秒間(例えば25秒
間)実行される(S14)。このt2 秒間は、冷却運転
モード(風量)がMeモードに切替えられる。最後に、
圧縮機10の回転数が6000rpm となるまでさらに自
制運転がt3秒間(例えば15秒間)継続される(S1
5)。このときには、冷却運転モード(風量)がHiモ
ードに切替えられるのである。その後は、Hiモードの
運転が安定して実行されるのである(S16)。
【0050】次に、図10に示すように、設定冷却運転
モードがMeモードである場合(S21)には、瞬停後
の再起動が開始されると(S22)、まず、上記図9の
場合と同様に、冷却運転モード(風量)がLoモードの
状態で他制運転が5秒間実行され(S23)、その後、
冷却運転モード(風量)がMeモードに切替えられた状
態で、圧縮機10の回転数が4000rpm に上昇するま
でのt2 秒間(例えば25秒間)、自制運転が実行され
る(S24)。その後は、Meモードの運転が安定して
実行される(S25)。
【0051】さらには、図11に示すように、設定冷却
運転モードがLoモードである場合(S31)には、瞬
停後の再起動が開始されると(S32)、やはり冷却運
転モード(風量)がLoモードの状態で他制運転が5秒
間実行され(S33)、その後、冷却運転モード(風
量)がLoモードのままで、圧縮機10の回転数が25
00rpm に上昇するまでのt2 秒間、自制運転が実行さ
れ(S34)、その後は、Loモードの運転が安定して
実行されるのである(S35)。
【0052】このような制御を実行することによって、
再起動時においては、圧縮機10の回転数の立上りに要
する時間を短縮すると共に、圧縮機10の回転数及び風
量が段階的に順次大きくなっていくので、初期における
風量が少なくなり吹出し温度の上昇を小さく抑えること
ができ、従来の場合と比較して、吹出し温度の上昇を抑
えることができ、瞬停前の吹出し温度と再起動直後の吹
出し温度との温度差を小さくすることができた。
【0053】図8は、2種類(A,B)の車両に関し
て、Hiモードで冷却運転を実行していた場合の上記制
御における、瞬停発生からの経過時間と、圧縮機10の
回転数と吹出し温度の変動との関係を示すものである。
また、併せて従来の制御(他制運転時間が20秒間で且
つ再起動時にいきなりHiモードとする)を行った場合
の圧縮機10の回転数と吹出し温度(破線で示す)との
関係も示している。
【0054】この図8にて明らかなように、B車両の場
合、従来の制御では吹出し温度が23.5℃まで温度上
昇していた(温度差8.5℃)のに対し、本実施例の制
御では、吹出し温度を19.3℃(温度差5.3℃)に
抑えることができた。また、A車両の場合でも、従来の
制御では吹出し温度が18.6℃まで温度上昇していた
(温度差9.3℃)のに対し、本実施例の制御では、吹
出し温度を16.5℃(温度差7.9℃)に抑えること
ができた。本実施例では、早期に吹出し温度を低下させ
ることができることは勿論である。
【0055】これにて、上記したような圧縮機10の再
起動時の制御を採用することにより、吹出し温度20℃
以下及び通常運転時との温度差10℃以下という目標を
十分に達成することができた。この結果、瞬停発生直後
の、吹出し温度の上昇を小さく抑えることができ、ひい
ては、乗員の不快感を解消することができるものであ
る。
【0056】尚、上記した実施例では、逆止弁22を設
けるようにしたが、この逆止弁22を設けない構成で
も、瞬停発生後の圧縮機10の再起動までの時間の短縮
化という本発明の所期の目的を達成することができる。
また、逆止手段としては、逆止弁22に限らず、開閉弁
を設けてECUにより開閉制御させるように構成するこ
ともできる。その他、圧縮機の再起動時の制御に関して
も種々の変形が可能であり、また運転室用に限らず客室
用の空調装置にも適用できることは勿論である等、本発
明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る
ものである。
【0057】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の請求項1の電車用空調装置によれば、圧縮機の吐出側
の冷媒管路と吸入側の冷媒管路とをバイパスするバイパ
ス路を設けると共にこのバイパス路を開閉する開閉弁を
設け、瞬時停電が発生したときには、そのバイパス路に
よって圧縮機の吐出側と吸入側との冷媒の圧力差を短時
間で低減させ、その後圧縮機を起動させるように構成し
たので、瞬停発生後の圧縮機の再起動までの時間を短縮
することができ、併せて、圧縮機の吐出側及び吸入側に
位置する冷媒配管をループ状に構成したので、車体に対
する冷媒配管等の振動や圧縮機への液戻りを効果的に防
止することができるという優れた実用的効果を奏するも
のである。
【0058】また、この場合、冷媒配管のうちバイパス
路の入口部の分岐点部分と凝縮器との間に、凝縮器から
の冷媒の逆流を防止するための逆止手段を設ければ(請
求項2の電車用空調装置)、圧縮機の吐出側(高圧側)
における均圧すべき部分を、圧縮機から逆止手段までの
短いものとすることができ、圧縮機の吐出側と吸入側と
の冷媒圧力をバランスさせるまでの時間をより一層短く
することができる。また、凝縮器内の高温気体冷媒が、
バイパス路を通って蒸発器に流れ込むことも未然に防止
することができるものである。
【0059】さらに、前記バイパス路の出口部を、冷媒
配管のうちループ状とされた部分の入口側に接続するよ
うに構成すれば(請求項3の電車用空調装置)、バイパ
ス路を通って圧縮機の吸入側に流れ込む気体冷媒の一部
がその際に液化されるようなことがあっても、ループ状
部分の作用により、その液体冷媒が圧縮機に流れ込むこ
とを未然に防止することができる。
【0060】そして、圧縮機を再起動させる際に、冷却
運転モードを、設定された冷却運転モードとなるまでに
段階的に変化させていくようにすれば(請求項4の電車
用空調装置)、再起動時においては、圧縮機回転数及び
送風量が段階的に順次大きくなっていくので、初期にお
ける送風量が少なくなり吹出し温度の上昇を小さく抑え
ることができ、ひいては乗員の不快感を解消することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、冷凍サイクル
の構成を示す図
【図2】ループ状配管部分の上面図
【図3】瞬時停電発生時の制御手順を示すフローチャー
【図4】冷凍サイクル内の冷媒の圧力変化状況を示す図
【図5】電車の運転室を対象とした空調装置の搭載状態
を概略的に示す側面図
【図6】架線の絶縁区間と電車のパンタグラフとの関係
を示す図
【図7】各冷却運転モードにおける圧縮機の回転数及び
風量の一例を示す図
【図8】再起動時における時間経過に伴う吹出し温度の
変化の様子を示す図
【図9】冷却運転モードがHiモードの場合の再起動時
の制御手順を示す図
【図10】冷却運転モードがMeモードの場合の再起動
時の制御手順を示す図
【図11】冷却運転モードがLoモードの場合の再起動
時の制御手順を示す図
【符号の説明】
図面中、1は架線、2は絶縁区間、3は電車、3aは運
転室、4はパンタグラフ、8はECU(開閉弁制御手
段,圧縮機制御手段)、9は冷凍サイクル、10は圧縮
機、11は凝縮器、13は膨張弁(絞り装置)、14は
蒸発器、15は冷媒配管、18は吐出側ループ状配管、
19は吸入側ループ状配管、20はバイパス路、21は
開閉弁、22は逆止弁(逆止手段)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架線からパンタグラフを介して電源供給
    が行われる電車に搭載され、圧縮機,凝縮器,絞り装
    置,蒸発器等を冷媒配管により閉ループに接続してなる
    冷凍サイクルを備えるものであって、 前記圧縮機の吐出側及び吸入側に位置する冷媒配管をル
    ープ状に構成すると共に、 入口部が前記圧縮機と凝縮器との間の冷媒配管に接続さ
    れ、出口部が前記蒸発器と圧縮機との間の冷媒配管に接
    続されたバイパス路と、 このバイパス路中に設けられ通常時には閉塞される開閉
    弁と、 前記架線の途中部に設けられた絶縁区間を前記パンタグ
    ラフが通過することに伴う瞬時停電を検出する瞬停検出
    手段と、 この瞬停検出手段が瞬時停電を検出したときに前記開閉
    弁を所定時間だけ開放させる開閉弁制御手段と、 前記開閉弁が開放されて閉塞された後に前記圧縮機を再
    起動させる圧縮機制御手段とを設けたことを特徴とする
    電車用空調装置。
  2. 【請求項2】 冷媒配管のうち前記バイパス路の入口部
    の分岐点部分と前記凝縮器との間に、前記凝縮器からの
    冷媒の逆流を防止するための逆止手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の電車用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス路の出口部は、冷媒配管の
    うちループ状とされた部分の入口側に接続されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の電車用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機制御手段は、圧縮機を再起動
    させる際に、圧縮機回転数及び送風量を規定する冷却運
    転モードを、設定された冷却運転モードとするまでに段
    階的に変化させていくように構成されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電車用空調
    装置。
JP2010395A 1994-07-22 1995-02-08 電車用空調装置 Pending JPH0885454A (ja)

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JP17103794 1994-07-22
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