JPH08843Y2 - 植木鉢の固定用器具 - Google Patents

植木鉢の固定用器具

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JPH08843Y2
JPH08843Y2 JP1989150940U JP15094089U JPH08843Y2 JP H08843 Y2 JPH08843 Y2 JP H08843Y2 JP 1989150940 U JP1989150940 U JP 1989150940U JP 15094089 U JP15094089 U JP 15094089U JP H08843 Y2 JPH08843 Y2 JP H08843Y2
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flower
flower pot
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flower pots
pots
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JP1989150940U
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薫 黒木
稔弘 新居
啓 芝築地
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住金鋼材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、大樹用の大型鋼製植木鉢に係り、更に詳
しくはその複数個を一体的に固定する器具に関する。
〔従来の技術〕
高さが数メートルにも及ぶ大樹用の大型植木鉢として
は、従来より陶器製のものと、木製のもとが知られてい
る。
また、最近では、いわゆるニューセラミックス製の大
型植木鉢も作られるようになってきた。
〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記従来の大型植木鉢には、いずれも
次のような問題がある。
すなわち、陶器製のものは、非常に重く、しかも衝撃
等によって破損し易いために、運搬時や据付時に慎重を
要し、取り扱いが困難であること。木製のものは、樹木
への給水による湿気の影響等により変形を生じ易く、耐
久性が低いこと。また、ニューセラミックス製のもの
は、コストが非常に高いことである。
本考案は、このような従来の問題を一挙に解決したも
のであり、比較的軽量で、耐衝撃性、耐久性に優れ、し
かもコストの低い大樹用の大型植木鉢を提供し、合わせ
てその植木鉢の複数個を円環状に配置する際の一体固定
用器具を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る植木鉢1は、円柱状または多角柱状に組
まれた鉄骨枠2に、格子鋼板3で形成した底面と鋼板4
で形成した側面とを設けている。この場合側面を構成す
る鋼板4の表面には、レジンモルタルまたはポリマーセ
メントモルタル6を塗布することが好ましい。
また、本考案に係る固定用器具は、植木鉢1の複数個
を円環状に配置する際に、これらの植木鉢を固定する器
具であって、複数個の植木鉢が形成する円環の中心に、
盤面8′の中心を合せて設置され、その盤面の中心より
周囲の各植木鉢1方向へ等距離の位置に取付部11を備え
た基盤8と、該基盤を囲む複数個の植木鉢1の側面4
に、これらの植木鉢が形成する円環の中心へ向けて突設
される取付け片9と、三角形状をなし、その垂直辺10a
が1個の植木鉢1の側面4に沿って前記取付け片9と接
続可能に形成され、三角形状の底辺が該植木鉢1と対応
する盤面8′の前記の取付部11と接続可能に形成された
支持材10とで構成される。
上記の基盤8は、その側面周囲に、植木鉢1の支持脚
5を囲む部材18を突設しておいてもよい。
〔作用〕
上記のように構成された鋼製の大型植木鉢は、陶器製
や木製のものに比べて重量当たりの強度、耐衝撃性、耐
変形性が高い。また、ニューセラミックス製のものに比
べて、遥かに低コストで製造することができる。したが
って、軽量で耐久性に優れ、かつ低価な大型植木鉢を得
ることができる。
側面を構成する鋼板4の表面に、レジンモルタルまた
はポリマーセメントモルタル6を塗布した場合には、意
匠性を向上させる共に、側面を構成する鋼板の腐食を長
期にわたって防止し、さらに夏場においては、太陽光線
で植木鉢を形成する鋼材が加熱されることによる植木へ
の悪影響を低減する為の断熱性も向上させる。これらの
モルタル表面に装飾塗布7を施した場合には、意匠的効
果を更に高めることができる。
そして、大樹を植えた植木鉢1の複数個を屋外にて円
環状に配置する場合に、上記構成よりなる固定用器具を
用いることにより、円環を形成する複数個の植木鉢1が
1つの基盤8を介して一体に固定されることとなり、強
風等による共倒れを確実に防止することができる。
さらに、基盤8の側面周囲に、植木鉢1の支持脚5を
囲む部材を突設した場合は、この部材18が、植木鉢1を
クレーン等で所定位置に設置する際のガイドとなり、こ
れに植木鉢1の支持脚5を掛合させて設置すると、植木
鉢は自然に円環状を形成し、かつこの植木鉢が対向する
基盤8の係合部11との距離も一定となって、両者間に架
設する支持材10の取付けが容易となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、本考案に係る大型植木鉢の一例を示し、1
は植木鉢全体、2は鉄骨枠、3は格子鋼板、4は鋼板、
5は支持脚である。
植木鉢1の骨格を構成する鉄骨枠2は図示例の場合、
全て鉄骨製であり、等間隔で3段に配置される同一径の
リング状鉄筋21,22,23と、これらのリング状鉄筋間を
繋ぐ複数本の支柱鉄筋24…とを溶接して円柱状に形成
し、下段のリング状鉄筋23内に、その直径線上で直行す
る十字形の補強鉄筋25を配設したものである。上記の各
リング状鉄筋21,22,23と、複数本の支柱鉄筋24十字形
鉄筋25は、いずれも太さ13mmφの棒鋼により形成したも
のである。また、この鉄骨枠2全体の大きさは、図示例
の場合、直径(L)1000mmφ、高さ(H)800mm程度で
ある。
上記鉄骨枠2の下段のリング状鉄筋23に張設された格
子鋼板3は、植木鉢1の底面を構成するものである。図
示例の格子鋼板3は、板厚1〜3mmの鋼板を菱形に切開
伸長したもので、下段のリング状鉄筋23の外径よりもや
や大きい円形に形成してあり、その周縁部を、下段のリ
ング状鉄筋23上に溶接して張設されている。
鉄骨枠2の外周に設けられた鋼板4は、植木鉢1の側
面を構成するものである。この鋼板4は、板厚1〜4mm
程度で、巾が鉄骨枠2高さ(T)にほぼ一致し、長さが
鉄骨枠2の外周長にほぼ一致する大きさに形成してあ
り、鉄骨枠2の外周に巻き付けられ、その内面各部を鉄
骨枠2に溶接して取付けられている。
鉄骨枠2の底、すなわち下段のリング状鉄筋23下側に
は、十字形鉄筋25との溶接箇所に、それぞれ支持脚5が
設けられている。これらの支持脚5は、鋼製のU字曲げ
部材により形成したもので、その一側外面を溶接して設
けてあり、適度なクッション性を備えている。なお、鉄
骨枠とては鉄筋に限らずL形鋼や鋼管等、各種形鋼を用
いることができる。また、支持脚5はU字曲げ部材に限
らずL形鋼やC形鋼等、各種形鋼や鋼管を植木鉢1の底
部に固着してもよい。
また、植木鉢の形状は、図示例の円柱状に限るもので
はなく、他の三角柱や四角柱等の多角柱状等各種の断面
形状に形成することが可能である。また、鉄骨枠2にフ
ック15を固着しておくと、運搬等の為のハンドリング時
に、ワイヤーをかけることができ、クレーンを用いての
ハンドリングが可能となる。
第2図は、本考案に係る植木鉢1の側面、すなわち鋼
板4の外表面にレジンレルタルまたはポリマーセメント
モルタル6を塗布した例である。これらのモルタル6
は、鋼板4の防食と意匠性の向上及び断熱性の向上を目
的としたものであり、各種の吹付け器具により、層厚0.
5〜5mm程度に塗布されている。なお、鋼板等は、亜鉛め
っき等の棒錆鋼板が望ましく、更には、鋼製植木鉢をそ
のまま溶融亜鉛めっきし、その上にレンジモルタルやポ
リマーセメントモルタルを塗布するのが望ましい。
第3図は、上記第2図のレンジモルタルまたはポリマ
ーセメントモルタル6層の上に、さらに装飾塗装7を施
した例である。装飾塗装7に用いる塗料は、アクリル樹
脂やウレタン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂系仕上げ塗料で
あればよく、特に高級感を高める場合には、塗装表面に
木目模様が形成される樹脂系塗料や、石質感を有する樹
脂系塗料を使用したり、タイルやレンガ等を張り付けて
もよい。
第4図は、本考案に係る固定用器具の一例を示す平面
図で、上記構成よりなる植木鉢1の複数個(図示例では
4個)を円環状に配置する際に、これらの植木鉢を基盤
8と、取付け片9と、支持材10を用いて一体に固定した
一例である。
4個の植木鉢1が形成する円環の中央部に設置された
正四角形の基盤8は、その盤面8′の中心(P)を上記
円環の中心に一致させ、周囲4辺をそれぞれ4個の植木
鉢1に対峙させて設置されている。この基盤8の盤面
8′には、中心(P)より周囲4辺に向かって等距離の
位置に、それぞれ取付部としてボルト孔11が配設されて
いる。
上記基盤8を囲む4個の植木鉢1の側面4には、これ
ら植木鉢が形成する円環の中心方向へ突出する取付け片
9が、第5図に示すように、上下2段に設けられてい
る。これらの取付け片9にはいずれもボルト孔12が設け
られている。
基盤8の盤面8′に設けられた取付部としての複数個
のボルト孔11と、これらのボルト孔に対向する各植木鉢
1間に、それぞれ架設された支持材10は、L形鋼を組合
せて三角形状としたものであり、その垂直辺10aは、植
木鉢の側面4に沿って、その取付け片9に当着するよう
形成され、底辺10bは基盤8に沿って、その盤面8′に
当着するよう形成されている。そして、垂直片10aに
は、取付け片9のボルト孔12と連通するボルト孔13が設
けられ、底辺10bの斜辺10cと交わる先端部には、基盤8
の盤面8′に設けられたボルト孔11と連通するボルト孔
14が設けられている。
支持材10は、その垂直辺10aを植木鉢1側面の取付け
片9にボルト・ナットで締着し、底辺10bの先端部を盤
面8′のボルト孔11にボルト・ナットで締着して互いに
対向する植木鉢1と基盤8のボルト孔11どうし間に架設
されており、円環状に配置された4個の植木鉢を基盤8
を介して一体に固定している。
なお、支持材10の植木鉢1との接続および支持材10と
盤面8′との接続手段は図示例のボルト・ナット方式に
限らず、例えば、第6図に示すように、松葉状のクリッ
プ16aを、植木鉢側の取付け片9と支持材の垂直辺10a双
方に設けたクリップ挿入用リング16bに挿入して接合す
るクリップ方式や、第7図に示すように、植木鉢側の取
付け片9にロックピン(グラビテイロック)17aを設
け、支持材の垂直辺10aに、上記ロックピンが嵌入され
る嵌入孔17bを設けて双方を嵌合し、接続するロックピ
ン方式、あるいは第8図に示すように、植木鉢側の取付
け片9と支持材の垂直辺10aとを互いに掛合する鉤形に
形成し、双方を掛け合せて接続する方式など、既知の各
種の接続手段を用いることができる。
第9図は、上記基盤8の他の実施例であり、基盤8の
側面周囲に、対応する植木鉢1の支持脚5を囲む部材と
してコ字形に形成した部材18を突設した一例である。
なお、基盤8の形状は、この実施例では正四角形とし
たが、これに限るものではなく、他に円形のものや十字
形のもの等、円環状に配置する植木鉢の個数によって、
種々の形状を選定することができる。更には、該基盤8
上に照明柱のベースプレート等を上記の各種接続手段と
同様の接続手段を用いて結合することによりガーデン灯
等の照明を取付けることもできる。
〔考案の効果〕
以上に照明したとおり、本考案に係る鋼製大型植木鉢
は、従来の陶器製や木製のものに比べて軽量で、耐衝撃
性、耐変形性に優れている。したがって、運搬時、据付
け時等の取扱いが容易であり、作業性を高めることがで
きる。また、断熱性を有し、耐久性に優れている。製造
コストが低く、大量生産が可能で、各種の装飾塗装を施
すことができ、意匠的にも優れている。
そして、本考案に係る固定用器具を使用することによ
り、上記植木鉢を屋外に設置した場合の強風等による転
倒を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る植木鉢の一例を示す斜視図、第
2図および第3図は本考案に係る植木鉢の他の一例を示
す部分断面図、第4図は本考案に係る固定用器具を用い
て複数個の植木鉢を固定した一例を示す平面図、第5図
は第4図のA−A線、第6図、第7図、第8図は、支持
材と植木鉢および支持材と盤面との他の接続手段を示す
要部斜視図、第9図は基盤の他の一例を示す平面図であ
る。 1:植木鉢、2:鉄骨枠、3:格子鋼板、4:鋼板(側面)、5:
支持脚、8:基盤、9:取付け辺、10:支持脚、11,12,13,1
4:ボルト孔、15:フック、18:部材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状または多角柱状に組まれた鉄骨枠
    に、格子鋼板で形成した底面と鋼板で形成した側面とを
    設けた植木鉢、或いは更に前記側面を構成する鋼板の表
    面に、レジンモルタルまたはポリマーセメントモルタル
    を塗布した植木鉢の複数個を円環状に配置する際に、こ
    れらの植木鉢を一体に固定する器具であって、 複数個の植木鉢が形成する円環の中心に、盤面の中心を
    合せて設置され、その盤面の中心より周囲の各植木鉢方
    向へ等距離の位置に取付部を備えた基盤と、該基盤を囲
    む複数個の植木鉢の側面に、これらの植木鉢が形成する
    円環の中心へ向けて突設される取付け片と、三角形状を
    なし、その垂直辺が1個の植木鉢の側面に沿って前記取
    付け片と接続可能に形成され、また、三角形状の底辺が
    該植木鉢と対応する盤面の前記取付部と接続可能に形成
    された支持材とで構成される植木鉢の固定用器具。
  2. 【請求項2】基盤の側面周囲に、植木鉢の支持脚を囲む
    部材を突設したことを特徴とする請求項1に記載の植木
    鉢の固定用器具。
JP1989150940U 1989-12-28 1989-12-28 植木鉢の固定用器具 Expired - Lifetime JPH08843Y2 (ja)

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JPH0391743U JPH0391743U (ja) 1991-09-18
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ID=31697271

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63151732U (ja) * 1987-03-23 1988-10-05
JPH01222726A (ja) * 1988-03-02 1989-09-06 Toyo Linoleum Co Ltd 置物
JPH01167851U (ja) * 1988-05-12 1989-11-27

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JPH0391743U (ja) 1991-09-18

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