JPS5812990Y2 - 建物の荷上げ用架構台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本実用新案は、コンクリ−１−建造物等における各階層
のはね出し部分に設置する荷上げ用の架構台に関する。

建造物のうち、コンクリ−１〜による高層の建造物に必
要な荷上げ用のステージについては、従来該建造物の側
壁に沿って仮設足場用枠材を、下より順に組み−Ｌげ、
上面は階高に応じるように単管で調整したのち、足場板
を敷き並べてステージとし、建造物の内部所要高の荷上
は冶を構成したものであり、また建築の進行に伴ない、
階層が増えるに従って、ステージを上階へ盛り替える場
合には、前記の単管と足場板を解体し、既設の仮設足場
枠材の上部に同じく足場用枠材を組み上げ、同様に、単
管と足場板で階高に適合するステージを構成するもので
あった。

斯る従来例では、階高が高くなるにつれて、下で支える
足場枠材の数が大量となるのは勿論であるが、盛り替え
には、単管と足場板を組み直す手間が複雑となり、その
上階高の増加で、足場枠材が倒壊の危険を伴なうもので
あった。

そこで本考案の目的としては、この種建造物において、
そのはわ出しスラブを利用して地上で任意文てた構台を
、クレーン等で吊り上げ、適所に簡単に固定し、階高の
上るにつれて同じ構台を取外して盛り替え得るように単
独で各階高に対応し、その組み立てを容易にし、かつ倒
壊の危険のない荷上げ用ステージ構台を提供することに
ある。

本案の一実施例を図面について説明すると、建遺物１の
各階層毎の外壁に形成するはね出しスラブ２，３を利用
し、この上下のスラブ２，３の端縁２ａ、３ａを把持す
るに適する形状の溝形取付具４Ａ、５Ａが各々取着され
る。

この溝形取付具４Ａの基部には支柱１５が、又溝形取付
具５Ａの基部には横架材１６が各々取付けられ、この支
柱１５と１６の先端交差部を着脱自在のボルト１７等で
連結し、同形の溝形取付具４Ａ、５Ａと支柱１５および
横架材１６を、はね出しスラブ２．３の端縁２ａ、３ａ
に沿い適宜数を並べて設置する。

そして横架材１６の上面に縦横の単管による床枠１８を
乗せ、さらに、その上に足場板１９を張って架構台とす
るものである。

然して前記の溝形取付具４Ａ、５Ａは、上下共に同形の
形鋼で製作した溝形枠４，５を備え、下部のはね出しス
ラブの端縁２ａに取付ける溝形枠４の外面には斜め上方
に突出する基片６を、また上部の溝形枠５の外面には、
平行方向に突出する基片７を溶接等して各形成すると共
に、両溝形枠４，５の側面に設けた縦筒９に受杆９ａを
挿着する。

該受杆９ａの下部は掛止方向への屈曲部９ｂとし、また
上部にネジ部１０を形成し、これに固止ネジとして蝶ネ
ジ１１もしくはナツト１１ ａを螺装するほか、両溝形
枠４，５とも、はね出しスラブの端縁２ ａ 、３ ａ
との接合を良好にするためにその内面の上部に適宜の緩
衝子１４を設ける。

又はね出しスラブの端縁２ａ、３ａとの固着手段として
各溝形枠４．５の一側面には、内端に緩衝子１３を有す
るネジ杆１２を当該緩衝子１３が溝形枠内に突出して各
スラブ端縁の前面を押圧できるよう調整自在に装着され
ている。

そしてこれら両溝形枠４，５は受枠９ａおよび屈曲部９
ｂと協働して、何れもはね出しスラブ端縁２ ａ 、３
ａを、内面で把持する構成を有するものである。

なお両溝形取付具の基片６，７に、それぞれ支柱１５．
と横架材１６をボルト等で取付け、支柱１５と横架材１
６の交差部を第２図に示すように、ボルト１７等で連結
し、平行上面を形成する横架材１６を、下部の斜方向支
柱１５で堅牢に支持するものである。

本案は、荷上げ用架構台として、上下二層のはね出しス
ラブを利用して現場において容易に組立てるが、本架構
台の組成材料が少なく、充分な強度を保つばかりでなく
、階高の増加に伴ない、容易に固止部分を収脱して、上
階への盛り替え、あるいは同じ階層を横方向に設置替え
等の作業に便であり、下積みの部分がないので、倒壊の
虞れはない等の実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施態様を示し、第１図は組立てた本
案架構台の説明的立面図、第２図は側面図、第３図は上
部溝形取付具、第４図は下部溝形取付具の各斜面図であ
る。 符号の説明 １・・・・・・建物、２，３・・・・・・
はね出しスラブ、４，５・・・・・・溝形枠、６，７・
・・・・・基片、８・・・・・・ボルト通し孔、９・・
・・・・縦筒、９ａ・・・・・・受杆、１０・・・・・
・ネジ部、１１・・・・・・固定ネジ、１２・・・・・
・ネジ杆、１３．１４・・・・・・緩衝子、１５・・・
・・・支柱、１６・・・・・・横架材、１８・・・・・
・床枠、１９・・・・・・足場板、４Ａ、５Ａ・・・・
・・溝形取付具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．上下のはね出しスラブ端縁２ａ、３ａに対して各々
   着脱可能な溝形取付具４Ａ、５Ａを備え、下部のはね出
   しスラブの端縁２ａに取付ける溝形取付具４Ａには斜め
   上方に伸びる支柱１５を、父上部のはね出しスラブの端
   縁３ａに取付ける溝形取付具５Ａには水平に伸びる横架
   材１６を各々取着すると共に、当該支柱と横架材との先
   端交差部を連結した枠体を、前記スラブ端縁に沿って複
   数個並設し上部横架材１６の上面に設置した床枠１８上
   に足場１９を張設してなる建物の荷上げ用架構台であっ
   て、 前記溝形取付具４Ａ、５Ａは、はね出しスラブの端縁２
   ａ、３ａを各々上方から支持する断面−形の溝形枠４，
   ５と、該溝形枠４，５の一側面に上部側が上下調整自在
   に装着されその下部側を逆り字形に屈曲してはね出しス
   ラブの端縁２ａ、３ａを下方から支持する掛止手段とを
   具備すると共に、前記各はね出しスラブ端縁２ａ、３ａ
   に装着される各溝形枠４，５の内面と各はね出しスラブ
   端縁２ａ、３ａの前面間に固着手段を介在せしめたこと
   を特徴とする建物の荷上げ用架溝台。 ２、前記固着手段は内端に緩衝子１３を有するネジ杆１
   ２であって、前記溝形枠４，５の掛ＩＬ手段取着側の一
   側面から当該緩衝子が溝形枠内に突出する態様で各溝形
   枠４，５に調整自在に装着さ、ｉｔている請求の範囲第
   １項記載の建物の荷−ヒげ用架構台。