JPH0883764A - 露光照明装置 - Google Patents
露光照明装置Info
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- JPH0883764A JPH0883764A JP17723595A JP17723595A JPH0883764A JP H0883764 A JPH0883764 A JP H0883764A JP 17723595 A JP17723595 A JP 17723595A JP 17723595 A JP17723595 A JP 17723595A JP H0883764 A JPH0883764 A JP H0883764A
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- harmonic
- light
- scanning
- optical system
- exposure
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70358—Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スペックルを生じさせず、かつ高い光源利用
効率を達成できる露光照明装置は、大型で高価であっ
た。 【解決手段】 高調波光発生装置1は第4高調波を出射
する。ポリゴンミラー3は走査用レンズ2を介した上記
第4高調波を反射し走査する。円筒型反射鏡はポリゴミ
ラー3で反射された第4高調波を図示しない露光用マス
ク上に円弧状に形成された開口上に走査し照明する。こ
の円弧状の開口を透過した第4高調波は半導体のパター
ンが載置されたレチクル7に達する。レチクル7上を透
過した照明光8は、凹面鏡5と凸面鏡6を介してウェハ
9上に投影される。ここで、レチクル7とウェハ9は、
走査光学系の走査と同期をとりながら移動するので、露
光領域を拡大することができる。
効率を達成できる露光照明装置は、大型で高価であっ
た。 【解決手段】 高調波光発生装置1は第4高調波を出射
する。ポリゴンミラー3は走査用レンズ2を介した上記
第4高調波を反射し走査する。円筒型反射鏡はポリゴミ
ラー3で反射された第4高調波を図示しない露光用マス
ク上に円弧状に形成された開口上に走査し照明する。こ
の円弧状の開口を透過した第4高調波は半導体のパター
ンが載置されたレチクル7に達する。レチクル7上を透
過した照明光8は、凹面鏡5と凸面鏡6を介してウェハ
9上に投影される。ここで、レチクル7とウェハ9は、
走査光学系の走査と同期をとりながら移動するので、露
光領域を拡大することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光光源からの出
射光を露光部に供給して被露光対象を照明する露光照明
装置に関する。
射光を露光部に供給して被露光対象を照明する露光照明
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体や液晶等のデバイスの作成は、リ
ソグラフィー超微細加工により行われている。このリソ
グラフィー超微細加工において、加工対象物に記録する
パターンを照明するのが露光照明装置である。
ソグラフィー超微細加工により行われている。このリソ
グラフィー超微細加工において、加工対象物に記録する
パターンを照明するのが露光照明装置である。
【0003】この露光照明装置でデバイスの微細パター
ンを加工対象物に焼き付けるには、投影光学系が採用さ
れている。中でも、反射光学系或は反射屈折投影光学系
は、複数枚の反射鏡を含み、円弧状照明光束を使用して
焼付けを行う光学系である。この反射投影光学系を用い
た露光照明装置として“New Concepts in ProjectionMa
sk Aligners A.OFFNER Electro-Optical Division, T
he Perkin-EimerCoporation,So,Wilton,Connecticut 06
897 Optical Engineering.Vol.14(2)PP.130-132(March-
April 1975)”や“Eximer Laser Projection Lithograp
hy on aFull-Field Scanning Projection System R.T.K
ERTH,KANTI JAIN,SENIOR MEMBER,IEEE and M.R.LATTA I
EEE Electron Device Letters,Vol EDL-7(5),PP.299-30
1(May 1986)1986 IEEE が知られている。
ンを加工対象物に焼き付けるには、投影光学系が採用さ
れている。中でも、反射光学系或は反射屈折投影光学系
は、複数枚の反射鏡を含み、円弧状照明光束を使用して
焼付けを行う光学系である。この反射投影光学系を用い
た露光照明装置として“New Concepts in ProjectionMa
sk Aligners A.OFFNER Electro-Optical Division, T
he Perkin-EimerCoporation,So,Wilton,Connecticut 06
897 Optical Engineering.Vol.14(2)PP.130-132(March-
April 1975)”や“Eximer Laser Projection Lithograp
hy on aFull-Field Scanning Projection System R.T.K
ERTH,KANTI JAIN,SENIOR MEMBER,IEEE and M.R.LATTA I
EEE Electron Device Letters,Vol EDL-7(5),PP.299-30
1(May 1986)1986 IEEE が知られている。
【0004】例えば、1:1の反射投影露光照明装置
を、該反射投影露光照明装置の結像光学系の構成を示す
図4を参照しながら以下に説明する。
を、該反射投影露光照明装置の結像光学系の構成を示す
図4を参照しながら以下に説明する。
【0005】この反射投影露光照明装置は、凹面鏡3
1、凸面鏡32からなり、レチクル33に円弧状の照明
光34を照射し、レチクル33上のパターンをウェハ3
5上に投影し、レチクル33とウェハ35を相対的に走
査して露光するものである。
1、凸面鏡32からなり、レチクル33に円弧状の照明
光34を照射し、レチクル33上のパターンをウェハ3
5上に投影し、レチクル33とウェハ35を相対的に走
査して露光するものである。
【0006】また、図5に、特開昭59−216118
号公報において開示された、コリメートされた光束を光
源とする従来の円弧照明装置を示す。この円弧照明装置
は、球面レンズ41、42、反射鏡43、円柱型レンズ
44、円筒型反射鏡45、拡散板46からなり、平行光
束47を拡散板46の位置において円弧状に集光するも
のである。
号公報において開示された、コリメートされた光束を光
源とする従来の円弧照明装置を示す。この円弧照明装置
は、球面レンズ41、42、反射鏡43、円柱型レンズ
44、円筒型反射鏡45、拡散板46からなり、平行光
束47を拡散板46の位置において円弧状に集光するも
のである。
【0007】これらの露光照明装置の光源には、従来か
ら、様々な条件が要求されている。先ず、短波長化され
たレーザ光を出射し、小型で維持費を含めて安価である
こと。また、単色性にすぐれ、可干渉性を持たず、均一
でむらが無く、高い光利用効率を達成できるレーザ光を
出射すること等である。
ら、様々な条件が要求されている。先ず、短波長化され
たレーザ光を出射し、小型で維持費を含めて安価である
こと。また、単色性にすぐれ、可干渉性を持たず、均一
でむらが無く、高い光利用効率を達成できるレーザ光を
出射すること等である。
【0008】短波長化されたレーザ光が必要とされるの
は、出射光が短波長の光であれば、高解像度の露光パタ
ーンにも対応した露光を行うことができるためである。
小型で維持費を含めて安価であることは、いうまでもな
く低コスト化のためである。また、可干渉性を持たせな
いのは、スペックル(speckle)を生じさせないためで
ある。単色性に優れ、均一でむらが無く、高い利用効率
を達成できるものであることは、周知の通りである。
は、出射光が短波長の光であれば、高解像度の露光パタ
ーンにも対応した露光を行うことができるためである。
小型で維持費を含めて安価であることは、いうまでもな
く低コスト化のためである。また、可干渉性を持たせな
いのは、スペックル(speckle)を生じさせないためで
ある。単色性に優れ、均一でむらが無く、高い利用効率
を達成できるものであることは、周知の通りである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの条
件を全て満足するような光源の製造は、今まで困難であ
った。例えば、従来は、単色性及び指向性に優れている
と共に、多モード発振のコヒーレンシーの低いレーザ光
を出射するエキシマレーザを使用することが考えられ
た。しかし、エキシマレーザは、このレーザ発生装置自
体が大型である。実際にこのエキシマレーザを発生させ
るためには、冷却水設備等の大きなスペースをとる設備
が必要であったり、毒性を持ったガス設備等の危険性の
高い設備が必要であった。このため、高額のメンテナン
スコストが費やされることになる。
件を全て満足するような光源の製造は、今まで困難であ
った。例えば、従来は、単色性及び指向性に優れている
と共に、多モード発振のコヒーレンシーの低いレーザ光
を出射するエキシマレーザを使用することが考えられ
た。しかし、エキシマレーザは、このレーザ発生装置自
体が大型である。実際にこのエキシマレーザを発生させ
るためには、冷却水設備等の大きなスペースをとる設備
が必要であったり、毒性を持ったガス設備等の危険性の
高い設備が必要であった。このため、高額のメンテナン
スコストが費やされることになる。
【0010】一方、その他の光源としては、例えば、Y
AG、YVO4、Nd−GlASS等の高出力固体レー
ザや例えばアルゴンイオンレーザのような高出力ガスレ
ーザを、非線形光学を用いた波長変換技術により、短波
長化したものが考えられた。しかし、これらのレーザ光
は、露光光源の条件として挙げた条件の一つである可干
渉性が高く、このためスペックルや定在波等の干渉効果
を生じさせてしまい露光照明装置の光源としては不適当
であった。
AG、YVO4、Nd−GlASS等の高出力固体レー
ザや例えばアルゴンイオンレーザのような高出力ガスレ
ーザを、非線形光学を用いた波長変換技術により、短波
長化したものが考えられた。しかし、これらのレーザ光
は、露光光源の条件として挙げた条件の一つである可干
渉性が高く、このためスペックルや定在波等の干渉効果
を生じさせてしまい露光照明装置の光源としては不適当
であった。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、連続出力のレーザ光の高調波を用い、小型、安
価で、スペックルを生じさせず、かつ高い光源利用効率
を達成できる露光照明装置の提供を目的とする。
であり、連続出力のレーザ光の高調波を用い、小型、安
価で、スペックルを生じさせず、かつ高い光源利用効率
を達成できる露光照明装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る露光照明装
置は、光源からの光ビームを露光対象物に導く露光照明
装置において、高調波光を連続出射する高調波光発生手
段と、上記高調波光発生手段から連続出射された高調波
光を走査する走査光学系と、上記走査光学系により走査
された高調波光が照射されるパターンと、上記パターン
を透過した上記高調波光の作る像を上記露光対象物に結
像する結像光学系とを有することにより上記課題を解決
する。
置は、光源からの光ビームを露光対象物に導く露光照明
装置において、高調波光を連続出射する高調波光発生手
段と、上記高調波光発生手段から連続出射された高調波
光を走査する走査光学系と、上記走査光学系により走査
された高調波光が照射されるパターンと、上記パターン
を透過した上記高調波光の作る像を上記露光対象物に結
像する結像光学系とを有することにより上記課題を解決
する。
【0013】この場合、上記走査光学系は、上記高調波
光発生手段から連続出射された高調波光を空間的に走査
する走査手段と、この走査手段により空間的に走査され
た高調波光を上記マスク上に照射する反射手段とからな
る。具体的に、上記走査手段は、上記高調波光のビーム
を走査用のビームにする走査用レンズと、この走査用レ
ンズからの上記高調波光を、回転する平面反射面で反射
して走査させるポリゴンミラーとを有する。また、上記
反射手段は、上記ポリゴンミラーで反射された上記高調
波光を上記パターン上に円弧状で走査し照明するように
反射する円筒型反射鏡を有する。
光発生手段から連続出射された高調波光を空間的に走査
する走査手段と、この走査手段により空間的に走査され
た高調波光を上記マスク上に照射する反射手段とからな
る。具体的に、上記走査手段は、上記高調波光のビーム
を走査用のビームにする走査用レンズと、この走査用レ
ンズからの上記高調波光を、回転する平面反射面で反射
して走査させるポリゴンミラーとを有する。また、上記
反射手段は、上記ポリゴンミラーで反射された上記高調
波光を上記パターン上に円弧状で走査し照明するように
反射する円筒型反射鏡を有する。
【0014】また、上記高調波光は、上記走査光学系の
走査と同期をとりながら移動されるパターンを透過し、
該パターンと同期して移動される上記露光対象物に結像
される。すなわち、上記パターンと上記露光対象物は、
上記走査光学系の走査と同期をとりながら移動する。こ
の結果、上記パターン上を走査した上記高調波光は、上
記パターンの移動方向に幅を持たされた形状にさらに走
査されることになる。
走査と同期をとりながら移動されるパターンを透過し、
該パターンと同期して移動される上記露光対象物に結像
される。すなわち、上記パターンと上記露光対象物は、
上記走査光学系の走査と同期をとりながら移動する。こ
の結果、上記パターン上を走査した上記高調波光は、上
記パターンの移動方向に幅を持たされた形状にさらに走
査されることになる。
【0015】また、上記高調波光発生手段は、固体レー
ザの第4高調波光を出射する。
ザの第4高調波光を出射する。
【0016】そして、本発明に係る露光照明装置は、高
調波光発生手段が連続出射した高調波光を走査光学系が
パターン上に走査し、結像光学系がパターンを透過した
上記高調波光の作る像を上記露光対象物に結像するの
で、上記高調波光のスポットの走査領域は、結像光学系
に合わせて、最適化する自由度がある。また、露光対象
物(ウェハ)とパターン(マスク)はスポット走査と同
期をとりながら移動させているので、露光領域を拡大す
ることができる。
調波光発生手段が連続出射した高調波光を走査光学系が
パターン上に走査し、結像光学系がパターンを透過した
上記高調波光の作る像を上記露光対象物に結像するの
で、上記高調波光のスポットの走査領域は、結像光学系
に合わせて、最適化する自由度がある。また、露光対象
物(ウェハ)とパターン(マスク)はスポット走査と同
期をとりながら移動させているので、露光領域を拡大す
ることができる。
【0017】また、結像光学系は、各瞬間においては、
点物体から点像への結像を行うことができる。
点物体から点像への結像を行うことができる。
【0018】また、露光領域を拡大するためには、上述
したようにマスクとウェハの移動を組み合わせればよい
が、その際にスポットのスキャニングやステージ移動の
精度が問題になる場合は、スポットの大きさを必要なだ
け広げればよい。
したようにマスクとウェハの移動を組み合わせればよい
が、その際にスポットのスキャニングやステージ移動の
精度が問題になる場合は、スポットの大きさを必要なだ
け広げればよい。
【0019】その際、結像光学系でスペックルが生じる
ならば、走査光学系の光路中の適当な位置に拡散板を加
えればよい。マスクの近傍に拡散板を設置し、必要なら
ばスキャン領域に開口を設ければ、拡散板によってビー
ムは広がり、スキャニングによる平均化によって、スペ
ックルは積分効果による平均化を受ける。
ならば、走査光学系の光路中の適当な位置に拡散板を加
えればよい。マスクの近傍に拡散板を設置し、必要なら
ばスキャン領域に開口を設ければ、拡散板によってビー
ムは広がり、スキャニングによる平均化によって、スペ
ックルは積分効果による平均化を受ける。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る露光照明装置
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、図1に示すように、1:1の反射投
影露光照明装置である。
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、図1に示すように、1:1の反射投
影露光照明装置である。
【0021】この反射投影露光照明装置は、例えばN
d:YAGレーザ等の固体レーザから第4高調波を出射
する高調波光発生装置1と、この高調波光発生装置1か
ら連続出射された第4高調波を図示しない露光用マスク
上に円弧状に形成された開口上に走査する走査光学系
と、上記開口を透過した上記第4高調波光の作る像を露
光対象物であるウェハ9に結像する結像光学系とを有し
てなる。
d:YAGレーザ等の固体レーザから第4高調波を出射
する高調波光発生装置1と、この高調波光発生装置1か
ら連続出射された第4高調波を図示しない露光用マスク
上に円弧状に形成された開口上に走査する走査光学系
と、上記開口を透過した上記第4高調波光の作る像を露
光対象物であるウェハ9に結像する結像光学系とを有し
てなる。
【0022】上記走査光学系は、高調波光発生装置1か
ら連続出射された上記第4高調波のビーム径を走査用の
ビーム径にする走査用レンズ2と、この走査用レンズ2
からの第4高調波を回転する平面反射面で反射して走査
させるポリゴンミラー3と、ポリゴミラー3で反射され
た第4高調波を上記マスク上に走査し照明するように反
射する円筒型反射鏡4とからなる。
ら連続出射された上記第4高調波のビーム径を走査用の
ビーム径にする走査用レンズ2と、この走査用レンズ2
からの第4高調波を回転する平面反射面で反射して走査
させるポリゴンミラー3と、ポリゴミラー3で反射され
た第4高調波を上記マスク上に走査し照明するように反
射する円筒型反射鏡4とからなる。
【0023】上記結像光学系は、凹面鏡5、凸面鏡6、
例えば半導体のパターンが載置されるレチクル7、この
レチクル7と共に上記走査光学系の走査と同期をとりな
がら移動するウェハ9からなる。
例えば半導体のパターンが載置されるレチクル7、この
レチクル7と共に上記走査光学系の走査と同期をとりな
がら移動するウェハ9からなる。
【0024】高調波発生装置1は、従来、高出力を得ら
れるものが無かったが、最近では、例えばYAGレーザ
の第4高調波として1Wの連続出力の紫外光レーザが報
告されるようになってきた。図2に高調波発生装置1の
構成を示す。高調波発生装置1は、励起用のレーザ光を
出射する半導体レーザ等のレーザ光源50と、上記レー
ザ光源50からのレーザ光により励起されて基本波のレ
ーザ光を発振する基本波発生部60と、上記基本波のレ
ーザ光を第2高調波のレーザ光に波長変換する第1の非
線形光学結晶を備える第2高調波発生部70と、上記第
2高調波発生部70から出射する第2高調波のレーザ光
に位相変調を施す位相変調部80と、上記第2高調波の
レーザ光を第4高調波のレーザ光に波長変換して出力す
る第2の非線形光学結晶を備える第4高調波派生部90
と、上記第4高調波のレーザ光の発振条件を満たすよう
に上記第4高調波発生部90の制御を行う制御部100
とで構成されている。
れるものが無かったが、最近では、例えばYAGレーザ
の第4高調波として1Wの連続出力の紫外光レーザが報
告されるようになってきた。図2に高調波発生装置1の
構成を示す。高調波発生装置1は、励起用のレーザ光を
出射する半導体レーザ等のレーザ光源50と、上記レー
ザ光源50からのレーザ光により励起されて基本波のレ
ーザ光を発振する基本波発生部60と、上記基本波のレ
ーザ光を第2高調波のレーザ光に波長変換する第1の非
線形光学結晶を備える第2高調波発生部70と、上記第
2高調波発生部70から出射する第2高調波のレーザ光
に位相変調を施す位相変調部80と、上記第2高調波の
レーザ光を第4高調波のレーザ光に波長変換して出力す
る第2の非線形光学結晶を備える第4高調波派生部90
と、上記第4高調波のレーザ光の発振条件を満たすよう
に上記第4高調波発生部90の制御を行う制御部100
とで構成されている。
【0025】上記レーザ光源50は、波長808nmの
励起用のレーザ光を出射するものである。また、上記基
本波発生部60は、例えば、Nd:YAGからなるレー
ザ媒体であり、上記レーザ光により励起されて、波長1
064nmの基本波のレーザ光を発振するものである。
励起用のレーザ光を出射するものである。また、上記基
本波発生部60は、例えば、Nd:YAGからなるレー
ザ媒体であり、上記レーザ光により励起されて、波長1
064nmの基本波のレーザ光を発振するものである。
【0026】上記第2高調波発生部70は第1の共振器
であって、上記基本波のレーザ光の波長で共振させるた
めの凹面鏡71と平面鏡73と、上記凹面鏡71と平面
鏡73の間に設けられた第1の非線形光学結晶72とで
構成されている。上記第1の非線形光学結晶72は、例
えば、KTiOPO4からなり、上記基本波のレーザ光
を第2の高調波のレーザ光に波長変換するものである。
また、平面鏡73の反射面は完全に光を反射するように
なっており、凹面鏡71の反射面は第2高調波のレーザ
光のみ透過できるようになっている。この平面鏡73と
凹面鏡71によって、入射した上記基本波のレーザ光の
波長で共振が行われる。ここで、上記平面鏡73と上記
凹面鏡71の間に上記第1の非線形光学結晶72が備え
られているため、上記基本波のレーザ光の波長は、非線
形光学効果により変換される。従って、上記凹面鏡71
からは、波長532nmの第2高調波のレーザ光が取り
出される。
であって、上記基本波のレーザ光の波長で共振させるた
めの凹面鏡71と平面鏡73と、上記凹面鏡71と平面
鏡73の間に設けられた第1の非線形光学結晶72とで
構成されている。上記第1の非線形光学結晶72は、例
えば、KTiOPO4からなり、上記基本波のレーザ光
を第2の高調波のレーザ光に波長変換するものである。
また、平面鏡73の反射面は完全に光を反射するように
なっており、凹面鏡71の反射面は第2高調波のレーザ
光のみ透過できるようになっている。この平面鏡73と
凹面鏡71によって、入射した上記基本波のレーザ光の
波長で共振が行われる。ここで、上記平面鏡73と上記
凹面鏡71の間に上記第1の非線形光学結晶72が備え
られているため、上記基本波のレーザ光の波長は、非線
形光学効果により変換される。従って、上記凹面鏡71
からは、波長532nmの第2高調波のレーザ光が取り
出される。
【0027】上記位相変調部80は、上記第2高調波の
レーザ光に位相変調を施す位相変調器82と、上記位相
変調器82へ入射した光の戻りを防ぐための光アイソレ
ータ81とで構成されている。上記位相変調器82は、
例えば、電気光学効果素子を用いたものである。この位
相変調器82には、後述する制御部100により検出さ
れた位置誤差が供給される。この位置誤差を元にして上
記第2高調波のレーザ光に、上記制御部100の光量検
出のための位相変調を施すものである。例えば、上記第
2高調波のレーザ光の周波数は約500〜600THz
であり、10THzの位相変調を施す。
レーザ光に位相変調を施す位相変調器82と、上記位相
変調器82へ入射した光の戻りを防ぐための光アイソレ
ータ81とで構成されている。上記位相変調器82は、
例えば、電気光学効果素子を用いたものである。この位
相変調器82には、後述する制御部100により検出さ
れた位置誤差が供給される。この位置誤差を元にして上
記第2高調波のレーザ光に、上記制御部100の光量検
出のための位相変調を施すものである。例えば、上記第
2高調波のレーザ光の周波数は約500〜600THz
であり、10THzの位相変調を施す。
【0028】上記第4高調波発生部90は第2の共振器
であって、上記第2高調波のレーザ光の波長で共振を行
わせる凹面鏡91と凹面鏡93と、上記凹面鏡91と凹
面鏡93の間に設けられた第2の非線形光学結晶92
と、上記凹面鏡91と凹面鏡93に対するように備えら
れた平面鏡94と平面鏡95とで構成されている。上記
第2の非線形光学結晶92は、例えば、β-BaB2O4
(BBO)からなり、上記第2の高調波のレーザ光を第
4の高調波のレーザ光に波長変換するものである。ま
た、凹面鏡91と凹面鏡93の各反射面は第4高調波の
レーザ光のみ透過できるようになっている。さらに、上
記凹面鏡91は、レーザ発振条件を満たすように後述す
る制御部100により光軸方向に駆動されるようになっ
ている。また、共振におけるレーザ光の光路長を大きく
するために、平面鏡94と平面鏡95を上記凹面鏡91
と凹面鏡93に対するように備えられている。上記凹面
鏡91と凹面鏡93により、上記第2高調波のレーザ光
の波長で共振が行われる。ここで、上記凹面鏡91と凹
面鏡93の間に上記第2の非線形光学結晶92が備えら
れているため、上記第2高調波のレーザ光の波長は非線
形光学効果により変換される。従って、上記凹面鏡91
と上記凹面鏡93から波長226nmの第4の高調波の
レーザ光が取り出される。
であって、上記第2高調波のレーザ光の波長で共振を行
わせる凹面鏡91と凹面鏡93と、上記凹面鏡91と凹
面鏡93の間に設けられた第2の非線形光学結晶92
と、上記凹面鏡91と凹面鏡93に対するように備えら
れた平面鏡94と平面鏡95とで構成されている。上記
第2の非線形光学結晶92は、例えば、β-BaB2O4
(BBO)からなり、上記第2の高調波のレーザ光を第
4の高調波のレーザ光に波長変換するものである。ま
た、凹面鏡91と凹面鏡93の各反射面は第4高調波の
レーザ光のみ透過できるようになっている。さらに、上
記凹面鏡91は、レーザ発振条件を満たすように後述す
る制御部100により光軸方向に駆動されるようになっ
ている。また、共振におけるレーザ光の光路長を大きく
するために、平面鏡94と平面鏡95を上記凹面鏡91
と凹面鏡93に対するように備えられている。上記凹面
鏡91と凹面鏡93により、上記第2高調波のレーザ光
の波長で共振が行われる。ここで、上記凹面鏡91と凹
面鏡93の間に上記第2の非線形光学結晶92が備えら
れているため、上記第2高調波のレーザ光の波長は非線
形光学効果により変換される。従って、上記凹面鏡91
と上記凹面鏡93から波長226nmの第4の高調波の
レーザ光が取り出される。
【0029】ここで、上記第4高調波発生部90は、2
枚の凹面鏡が対向してなる、いわゆるファブリーペロー
共振器(Fabry-Perot resonator)である。この共振器
は、光路位相差が2πのとき共振し、共振位相付近で反
射位相が大きく変化する。この位相変化を利用して共振
器の周波数制御を行うことが、デリバー ロッキング
(Dreber Locking)として、“レーザ フェーズ アン
ド フレクエンシー スタビリゼーション ユージング
アン オプティカル リゾネーター”(R.W.P.Dreve
r,et al.“Laser Phase and Frequency Stabilization
Using an OpticalResonator ”Applied Physics B 31.9
7-105(1983))等に開示されており、上記第4高調波発
生部90はこの技術を利用している。
枚の凹面鏡が対向してなる、いわゆるファブリーペロー
共振器(Fabry-Perot resonator)である。この共振器
は、光路位相差が2πのとき共振し、共振位相付近で反
射位相が大きく変化する。この位相変化を利用して共振
器の周波数制御を行うことが、デリバー ロッキング
(Dreber Locking)として、“レーザ フェーズ アン
ド フレクエンシー スタビリゼーション ユージング
アン オプティカル リゾネーター”(R.W.P.Dreve
r,et al.“Laser Phase and Frequency Stabilization
Using an OpticalResonator ”Applied Physics B 31.9
7-105(1983))等に開示されており、上記第4高調波発
生部90はこの技術を利用している。
【0030】上記制御部100は、上記第4高調波のレ
ーザ光の光量を検出する光検出器101と、その検出さ
れた光量を基に位置誤差検出を高精度なものにするロッ
キング回路102と、上記位置誤差を基にしてレーザ発
振条件を満たすように上述の第4高調波発生部90の凹
面鏡91を駆動させるボイスコイルモータ103とで構
成されている。上記光検出器101は、例えばフォトダ
イオードからなるものである。また、上記ロッキング回
路102により検出された位置誤差は、上記ボイスコイ
ルモータ103へ供給されるとともに、上述の位相変調
部80の位相変調器82にも供給される。上記ボイスコ
イルモータ103は、上記位置誤差がゼロとなるように
上記第4高調波発生部90の凹面鏡91を光軸方向に駆
動する。このような構成をした上記高調波発生装置1を
用いて第4高調波のレーザ光を発生させる。具体的に言
うと、レーザ光源50は励起用のレーザ光を出射する。
上記レーザ光は、1/4波長板111により、直線偏光
の状態から円偏光の状態となる。そのレーザ光は、基本
波発生部60へ入射する。上記基本波発生部60、即ち
Nd:YAGからなるレーザ媒体は、上記レーザ光によ
り励起されて基本波のレーザ光を発振する。上記基本波
のレーザ光は、エタロン112により帯域が狭められ
る。その帯域が狭められた基本波のレーザ光は、ピンホ
ール113を介して、上記基本波のレーザ光の一部が取
り出される。その基本波のレーザ光は平面鏡114で反
射し、第1の共振器である第2高調波発生部70へ入射
する。上記第2高調波発生部70は、上記基本波のレー
ザ光の波長で共振し、また、そのレーザ光に第1の非線
形光学結晶72を用いて波長変換を施す。従って、上記
第2高調波発生部70から第2高調波のレーザ光が取り
出される。上記第2高調波のレーザ光は、ミラー115
で90゜に曲げられ、集光レンズ116を介して位相変
調器80へ入射する。上記位相変調部80により位相変
調が施された第2高調波のレーザ光は、集光レンズ11
7を介して第2の共振器である第4高調波発生部90へ
入射する。上記第4高調波発生部90は上記第2高調波
のレーザ光の波長で共振し、また、そのレーザ光に第2
の非線形光学結晶92を用いて波長変換を施す。上記第
4高調波発生部90からは光量検出のための光として、
また露光のための光として第4高調波のレーザ光が各々
取り出される。この第4高調波のレーザ光は、上記レー
ザ光源50から出射されるレーザ光の光量にほぼ比例し
て出射される。制御部100は、上記光量検出のための
光として取り出された第4高調波のレーザ光を基にし
て、上記第4高調波発生部90におけるレーザ光の光路
長が共振する長さになるように上記第4高調波発生部9
0を制御する。
ーザ光の光量を検出する光検出器101と、その検出さ
れた光量を基に位置誤差検出を高精度なものにするロッ
キング回路102と、上記位置誤差を基にしてレーザ発
振条件を満たすように上述の第4高調波発生部90の凹
面鏡91を駆動させるボイスコイルモータ103とで構
成されている。上記光検出器101は、例えばフォトダ
イオードからなるものである。また、上記ロッキング回
路102により検出された位置誤差は、上記ボイスコイ
ルモータ103へ供給されるとともに、上述の位相変調
部80の位相変調器82にも供給される。上記ボイスコ
イルモータ103は、上記位置誤差がゼロとなるように
上記第4高調波発生部90の凹面鏡91を光軸方向に駆
動する。このような構成をした上記高調波発生装置1を
用いて第4高調波のレーザ光を発生させる。具体的に言
うと、レーザ光源50は励起用のレーザ光を出射する。
上記レーザ光は、1/4波長板111により、直線偏光
の状態から円偏光の状態となる。そのレーザ光は、基本
波発生部60へ入射する。上記基本波発生部60、即ち
Nd:YAGからなるレーザ媒体は、上記レーザ光によ
り励起されて基本波のレーザ光を発振する。上記基本波
のレーザ光は、エタロン112により帯域が狭められ
る。その帯域が狭められた基本波のレーザ光は、ピンホ
ール113を介して、上記基本波のレーザ光の一部が取
り出される。その基本波のレーザ光は平面鏡114で反
射し、第1の共振器である第2高調波発生部70へ入射
する。上記第2高調波発生部70は、上記基本波のレー
ザ光の波長で共振し、また、そのレーザ光に第1の非線
形光学結晶72を用いて波長変換を施す。従って、上記
第2高調波発生部70から第2高調波のレーザ光が取り
出される。上記第2高調波のレーザ光は、ミラー115
で90゜に曲げられ、集光レンズ116を介して位相変
調器80へ入射する。上記位相変調部80により位相変
調が施された第2高調波のレーザ光は、集光レンズ11
7を介して第2の共振器である第4高調波発生部90へ
入射する。上記第4高調波発生部90は上記第2高調波
のレーザ光の波長で共振し、また、そのレーザ光に第2
の非線形光学結晶92を用いて波長変換を施す。上記第
4高調波発生部90からは光量検出のための光として、
また露光のための光として第4高調波のレーザ光が各々
取り出される。この第4高調波のレーザ光は、上記レー
ザ光源50から出射されるレーザ光の光量にほぼ比例し
て出射される。制御部100は、上記光量検出のための
光として取り出された第4高調波のレーザ光を基にし
て、上記第4高調波発生部90におけるレーザ光の光路
長が共振する長さになるように上記第4高調波発生部9
0を制御する。
【0031】上述のような構成にすることにより、励起
用のレーザ光の光量を調節することにより、露光用のレ
ーザ光である第4高調波のレーザ光の光量を調節するこ
とができる。
用のレーザ光の光量を調節することにより、露光用のレ
ーザ光である第4高調波のレーザ光の光量を調節するこ
とができる。
【0032】なお、基本波発生部60におけるレーザ媒
体としては、Nd:YAGに限定されるものではなく、
Nd:VO4、Nd:BEL、LNP等がある。また、
第1の非線形結晶光学素子72及び第2の非線形光学結
晶素子92としては、KTPやBBOの他に、LN、Q
PM、LBO、KN等がある。
体としては、Nd:YAGに限定されるものではなく、
Nd:VO4、Nd:BEL、LNP等がある。また、
第1の非線形結晶光学素子72及び第2の非線形光学結
晶素子92としては、KTPやBBOの他に、LN、Q
PM、LBO、KN等がある。
【0033】このようにして高調波発生装置1から連続
出射された第4高調波は、結像光学系により、点物体か
ら点像への結像を行わせられるので、スペックルによる
結像の劣化を防止できる。
出射された第4高調波は、結像光学系により、点物体か
ら点像への結像を行わせられるので、スペックルによる
結像の劣化を防止できる。
【0034】ポリゴンミラー3は、その周囲に一連の平
面反射面を持ったものであり、円筒型反射鏡4上に走査
レンズ2を介した上記第4高調波を反射する。このポリ
ゴンミラー3と走査レンズ2は、走査光学系を構成して
おり、高調波発生装置1により出射された第4高調波を
空間的に走査している。
面反射面を持ったものであり、円筒型反射鏡4上に走査
レンズ2を介した上記第4高調波を反射する。このポリ
ゴンミラー3と走査レンズ2は、走査光学系を構成して
おり、高調波発生装置1により出射された第4高調波を
空間的に走査している。
【0035】この走査光学系により空間的に走査された
第4高調波は、円筒型反射鏡4で反射する。この反射に
より、半導体のパターンが載置されているレチクル7上
には、円弧状の照明光8が照射される。円弧上の照射に
よれば、反射型結像系の収差が補正される。レチクル7
上を透過した照明光8は、凹面鏡5と凸面鏡6を介して
ウェハ9上に投影される。ここで、レチクル7とウェハ
9は、上記走査光学系の走査と同期をとりながら移動す
るので、露光領域を拡大することができる。
第4高調波は、円筒型反射鏡4で反射する。この反射に
より、半導体のパターンが載置されているレチクル7上
には、円弧状の照明光8が照射される。円弧上の照射に
よれば、反射型結像系の収差が補正される。レチクル7
上を透過した照明光8は、凹面鏡5と凸面鏡6を介して
ウェハ9上に投影される。ここで、レチクル7とウェハ
9は、上記走査光学系の走査と同期をとりながら移動す
るので、露光領域を拡大することができる。
【0036】以上より、この実施例となる反射投影露光
照明装置は、高調波発生装置1から出射される第4高調
波を集光した円弧状の照明光8をレチクル7上で走査
し、そのパターン像をウェハ9等に結像するものであ
る。さらに、結像光学系のウェハ9とレチクル7の移動
を組み合わせたものである。したがって、照明光8の走
査領域は、結像光学系に合わせて、最適化する自由度が
あると共に、露光領域を拡大することができる。このた
め、光学系の設計が容易になり、しかも、高い結像性能
を得ることができる。
照明装置は、高調波発生装置1から出射される第4高調
波を集光した円弧状の照明光8をレチクル7上で走査
し、そのパターン像をウェハ9等に結像するものであ
る。さらに、結像光学系のウェハ9とレチクル7の移動
を組み合わせたものである。したがって、照明光8の走
査領域は、結像光学系に合わせて、最適化する自由度が
あると共に、露光領域を拡大することができる。このた
め、光学系の設計が容易になり、しかも、高い結像性能
を得ることができる。
【0037】また、高調波発生装置1により連続出射さ
れた高調波は、結像光学系により、点物体から点像への
結像を行わせられるので、スペックルによる結像の劣化
を防止できる。
れた高調波は、結像光学系により、点物体から点像への
結像を行わせられるので、スペックルによる結像の劣化
を防止できる。
【0038】以上より、この反射投影露光照明装置は、
連続出力のレーザの高調波を用い、小型、安価で、スペ
ックルを生じさせず、かつ高い光源利用効率を達成でき
る。
連続出力のレーザの高調波を用い、小型、安価で、スペ
ックルを生じさせず、かつ高い光源利用効率を達成でき
る。
【0039】次に、本発明に係る露光照明装置の他の実
施例について説明する。図3は、この他の実施例となる
円弧照明装置の構成を示す図である。この円弧照明装置
は、ある程度大きなスポットを用いて、照明領域をスキ
ャニングしたいときに用いる。
施例について説明する。図3は、この他の実施例となる
円弧照明装置の構成を示す図である。この円弧照明装置
は、ある程度大きなスポットを用いて、照明領域をスキ
ャニングしたいときに用いる。
【0040】この他の実施例となる円弧照明装置は、例
えばNd:YAGレーザ等の固体レーザから第4高調波
を連続出射する高調波光発生装置11と、この高調波光
発生装置11から連続的に出射された第4高調波を露光
用マスク上に円弧状に走査する走査光学系と、上記マス
クを透過した上記第4高調波光の作る像を露光対象物で
ある図示しないウェハに結像する結像光学系とを有して
なる。
えばNd:YAGレーザ等の固体レーザから第4高調波
を連続出射する高調波光発生装置11と、この高調波光
発生装置11から連続的に出射された第4高調波を露光
用マスク上に円弧状に走査する走査光学系と、上記マス
クを透過した上記第4高調波光の作る像を露光対象物で
ある図示しないウェハに結像する結像光学系とを有して
なる。
【0041】上記走査光学系は、高調波光発生装置11
から連続出射された上記第4高調波のビーム径を走査用
のビーム径にする走査用レンズ12と、この走査用レン
ズ12からの第4高調波を、回転する平面反射面で反射
して走査させるポリゴンミラー13と、ポリゴミラー1
3で反射された第4高調波を平行にする走査用レンズ1
4と、球面レンズ15及び16と、反射鏡17と、円柱
型レンズ18と、円筒型反射鏡19と、拡散板20とか
らなる。
から連続出射された上記第4高調波のビーム径を走査用
のビーム径にする走査用レンズ12と、この走査用レン
ズ12からの第4高調波を、回転する平面反射面で反射
して走査させるポリゴンミラー13と、ポリゴミラー1
3で反射された第4高調波を平行にする走査用レンズ1
4と、球面レンズ15及び16と、反射鏡17と、円柱
型レンズ18と、円筒型反射鏡19と、拡散板20とか
らなる。
【0042】第4高調波は、高調波発生装置11を出射
した後、走査用レンズ12、ポリゴンミラー13、走査
用レンズ14からなる走査光学系により、空間的に走査
される。
した後、走査用レンズ12、ポリゴンミラー13、走査
用レンズ14からなる走査光学系により、空間的に走査
される。
【0043】この走査光学系により空間的に走査された
第4高調波は、球面レンズ15及び16からなるビーム
エキスパンダ光学系によりそのビーム径が拡大される。
このビームエキスパンダ光学系によりビーム径が拡大さ
れた第4高調波は、反射鏡17により反射された後、円
柱型レンズ18により一方向に集光される。
第4高調波は、球面レンズ15及び16からなるビーム
エキスパンダ光学系によりそのビーム径が拡大される。
このビームエキスパンダ光学系によりビーム径が拡大さ
れた第4高調波は、反射鏡17により反射された後、円
柱型レンズ18により一方向に集光される。
【0044】円柱型レンズ18により一方向に集光され
た第4高調波は、円筒型反射鏡19で反射する。この反
射により拡散板20上に円弧状の照明光が走査される。
た第4高調波は、円筒型反射鏡19で反射する。この反
射により拡散板20上に円弧状の照明光が走査される。
【0045】拡散板20は、高調波発生装置11により
連続出射された高調波がある程度防いだスペックルをさ
らに防ぐためのものである。この拡散板20を介した第
4高調波は、図示しない結像光学系を構成するレチクル
上のパターンを透過し、上記図1に示したのと同様な凹
面鏡と凸面鏡を介してウェハ上に投影される。ここで、
レチクルとウェハは、上記走査光学系の走査と同期をと
りながら移動するので、露光領域を拡大することができ
る。
連続出射された高調波がある程度防いだスペックルをさ
らに防ぐためのものである。この拡散板20を介した第
4高調波は、図示しない結像光学系を構成するレチクル
上のパターンを透過し、上記図1に示したのと同様な凹
面鏡と凸面鏡を介してウェハ上に投影される。ここで、
レチクルとウェハは、上記走査光学系の走査と同期をと
りながら移動するので、露光領域を拡大することができ
る。
【0046】以上より、この他の実施例となる円弧照明
装置は、高調波発生装置11から出射される第4高調波
を球面レンズ14及び15によって構成されるビームエ
キスパンダ光学系により拡大し、該拡大平行光を拡散板
20の位置において円弧状に集光するものである。この
拡散板20によってビームは広がり、スキャニングによ
る平均化によって、スペックルは積分効果による平均化
を受けるので、良好な結像特性を得ることができる。
装置は、高調波発生装置11から出射される第4高調波
を球面レンズ14及び15によって構成されるビームエ
キスパンダ光学系により拡大し、該拡大平行光を拡散板
20の位置において円弧状に集光するものである。この
拡散板20によってビームは広がり、スキャニングによ
る平均化によって、スペックルは積分効果による平均化
を受けるので、良好な結像特性を得ることができる。
【0047】上記図1に示した反射投影露光照明装置及
び上記図3に示した円弧照明装置では、走査用レンズ2
又は12を介した第4高調波をポリゴンミラー3又は1
3によって反射している。走査用レンズとポリゴンミラ
ーは走査光学系と呼ばれるが、ガルバノミラーや音響光
学素子を用いて、走査光学系部分を構成することも可能
である。また、透過型もしくは反射型のホログラムを使
った走査光学系により簡単な構成にすることもできる。
高い精度のステージを用いることができるなら機械的な
機構によるスキャニングを用いることもできる。また、
これらの方式を組み合わせて、最適な設計を行うことが
可能である。また、これらの例では一部に屈折型の光学
素子を用いたが、それらを反射型の素子で置き換えて、
全ての反射型の照明系にすることも、反射と屈折を組み
合わせた走査光学系にすることも可能である。
び上記図3に示した円弧照明装置では、走査用レンズ2
又は12を介した第4高調波をポリゴンミラー3又は1
3によって反射している。走査用レンズとポリゴンミラ
ーは走査光学系と呼ばれるが、ガルバノミラーや音響光
学素子を用いて、走査光学系部分を構成することも可能
である。また、透過型もしくは反射型のホログラムを使
った走査光学系により簡単な構成にすることもできる。
高い精度のステージを用いることができるなら機械的な
機構によるスキャニングを用いることもできる。また、
これらの方式を組み合わせて、最適な設計を行うことが
可能である。また、これらの例では一部に屈折型の光学
素子を用いたが、それらを反射型の素子で置き換えて、
全ての反射型の照明系にすることも、反射と屈折を組み
合わせた走査光学系にすることも可能である。
【0048】また、上記例では、1:1の反射結像系を
例に挙げたが、屈折型結像系に対しても、本発明を適用
することが可能である。また、反射と屈折を組み合わせ
た結像系に対しても、適用できる。その場合、パターン
上のスポットの走査領域は、その結像系の特性に合わせ
た任意の最適な形状とすることが可能である。特に、紫
外域では大型高品質の硝材が限られているので、200
nm近辺の波長帯域が問題になるような光源を使ってい
る場合は、色消しのために、反射型が有効である。しか
し、本発明では、結像系の視野が狭くてもそれに合わせ
たスキャニングとステップの移動を繰り返していけばよ
いので、様々な光学系に対して適用が可能である。その
ため、結像系の小型化、硝材種類の拡大、光学素子の作
成が簡単になる。
例に挙げたが、屈折型結像系に対しても、本発明を適用
することが可能である。また、反射と屈折を組み合わせ
た結像系に対しても、適用できる。その場合、パターン
上のスポットの走査領域は、その結像系の特性に合わせ
た任意の最適な形状とすることが可能である。特に、紫
外域では大型高品質の硝材が限られているので、200
nm近辺の波長帯域が問題になるような光源を使ってい
る場合は、色消しのために、反射型が有効である。しか
し、本発明では、結像系の視野が狭くてもそれに合わせ
たスキャニングとステップの移動を繰り返していけばよ
いので、様々な光学系に対して適用が可能である。その
ため、結像系の小型化、硝材種類の拡大、光学素子の作
成が簡単になる。
【0049】また、ステージ等の移動速度を制御し、ス
キャニングの同期をとるために、これらの検出機構を取
り付け、精度を高めることができる。また、アライメン
トのための機構をつけて、より一層の精度を確保するこ
とができる。
キャニングの同期をとるために、これらの検出機構を取
り付け、精度を高めることができる。また、アライメン
トのための機構をつけて、より一層の精度を確保するこ
とができる。
【0050】また、以上の例では、光量の損失となる素
子が最小で済み、効率の良いビーム伝搬が可能である。
子が最小で済み、効率の良いビーム伝搬が可能である。
【0051】また、例えばレーザ直描装置、電子線描画
装置等の直接マスクレスでスキャニングする場合に比べ
て、比較的簡単な制御機構、制御精度で、高性能な描画
が可能になる。
装置等の直接マスクレスでスキャニングする場合に比べ
て、比較的簡単な制御機構、制御精度で、高性能な描画
が可能になる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る露光照明装置は、光源から
の光を露光対象物に導く露光照明装置において、高調波
光を上記光として連続出射する高調波光発生手段と、上
記高調波光発生手段から連続出射された高調波光をパタ
ーン上に走査する走査光学系と、上記開口を透過した上
記高調波光の作る像を上記露光対象物に結像する結像光
学系とを有するので、連続出力のレーザの高調波を用
い、小型、安価で、スペックルを生じさせず、かつ高い
光源利用効率を達成できる。
の光を露光対象物に導く露光照明装置において、高調波
光を上記光として連続出射する高調波光発生手段と、上
記高調波光発生手段から連続出射された高調波光をパタ
ーン上に走査する走査光学系と、上記開口を透過した上
記高調波光の作る像を上記露光対象物に結像する結像光
学系とを有するので、連続出力のレーザの高調波を用
い、小型、安価で、スペックルを生じさせず、かつ高い
光源利用効率を達成できる。
【図1】本発明の実施例の反射投影露光照明装置の概略
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明に使用される高調波発生装置の概略構成
図である。
図である。
【図3】本発明の他の実施例の円弧照明装置の概略構成
図である。
図である。
【図4】従来の反射投影露光照明装置の結像光学系の概
略構成図である。
略構成図である。
【図5】従来の円弧照明装置の概略構成図である。
1 高調波光発生装置 2 走査用レンズ 3 ポリゴンミラー 4 円筒型反射鏡 5 凹面鏡 6 凸面鏡 7 レチクル 9 ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 527
Claims (5)
- 【請求項1】 光源からの光ビームを露光対象物に導く
露光照明装置において、 高調波光を連続出射する高調波光発生手段と、 上記高調波光発生手段から連続出射された高調波光を走
査する走査光学系と、 上記走査光学系により走査された高調波光が照射される
パターンと、 上記パターンを透過した高調波光の作る像を上記露光対
象物に結像する結像光学系とを有することを特徴とする
露光照明装置。 - 【請求項2】 上記走査光学系は、上記高調波光発生手
段から連続出射された高調波光を空間的に走査する走査
手段と、この走査手段により走査された高調波光を上記
マスク上に照射する反射手段とを有することを特徴とす
る請求項1記載の露光照明装置。 - 【請求項3】 上記パターン及び上記露光対象物は、上
記走査光学系に同期して移動することを特徴とする請求
項1記載の露光照明装置。 - 【請求項4】 上記反射手段は、上記走査手段により走
査された高調波光を上記マスク上に円弧状に走査させる
円筒状反射部材であることを特徴とする請求項2記載の
露光照明装置。 - 【請求項5】 上記高調波発生手段は、固体レーザと、
この固体レーザからの光ビームの波長を変換する手段と
を有し、第4高調波光を発生することを特徴とする請求
項1記載の露光照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17723595A JPH0883764A (ja) | 1994-07-15 | 1995-07-13 | 露光照明装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16394894 | 1994-07-15 | ||
JP6-163948 | 1994-07-15 | ||
JP17723595A JPH0883764A (ja) | 1994-07-15 | 1995-07-13 | 露光照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0883764A true JPH0883764A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=26489243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17723595A Withdrawn JPH0883764A (ja) | 1994-07-15 | 1995-07-13 | 露光照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0883764A (ja) |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17723595A patent/JPH0883764A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |