JPH08835A - 歩行人形 - Google Patents

歩行人形

Info

Publication number
JPH08835A
JPH08835A JP6163223A JP16322394A JPH08835A JP H08835 A JPH08835 A JP H08835A JP 6163223 A JP6163223 A JP 6163223A JP 16322394 A JP16322394 A JP 16322394A JP H08835 A JPH08835 A JP H08835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
adjusting member
position adjusting
doll
walking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6163223A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunitaka Takemae
邦隆 竹前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIKOUKEN KK
Original Assignee
SEIKOUKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIKOUKEN KK filed Critical SEIKOUKEN KK
Priority to JP6163223A priority Critical patent/JPH08835A/ja
Priority to US08/492,485 priority patent/US5628668A/en
Priority to GB9512630A priority patent/GB2290485B/en
Publication of JPH08835A publication Critical patent/JPH08835A/ja
Priority to HK98110145A priority patent/HK1009328A1/xx
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H11/00Self-movable toy figures
    • A63H11/18Figure toys which perform a realistic walking motion

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人形の歩行方向を前方及び後方への直進の
他、大きく曲がりながら前進または後ずさりしたり、そ
の場で旋回できる複雑な動きを可能とする。 【構成】 同じ長さの一対の足3,4をボディ1に前後
方向に揺動自在に支持すると共に該両足3,4を交互に
前後へ強制揺動させる動力付きクランク機構2をボディ
1に内蔵し、かつ両足3,4の床面と接する面3a,4
aが強制揺動方向に湾曲した曲面に形成されて常時床面
34と両足3,4とが接触して両足3,4で正立可能な
歩行人形において、強制揺動方向と平行な面とこれと直
交する面とで回動ないし変形し、重心位置を前後あるい
は側方へ三次元的に移動可能とする重心位置調整部材3
4を設けるようにしている。重心位置調整部材34は、
例えば、両足の強制揺動方向とほぼ直交する第1の回転
軸9と、この第1の回転軸9と直交する第2の回転軸1
2とを介してボディ1に取り付けられる腕6およびボー
ル7とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、足を床面(本明細書で
は、人形を歩かせようとする平坦な面を総称して床面と
いう)から離さずに摺るようにして歩行ないし足踏みを
する人形に関する。更に詳述すると、本発明は、摺り足
で任意の方向に人形を歩行させあるいは旋回させること
が可能な歩行人形に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な歩行人形は、交互に床面
から足を引き上げて片足起立を反復することで歩行する
ことから、片足だけでも起立状態を保つことが可能なよ
うに足の大きさを極めて大きなものとする必要があっ
た。このため、歩行速度を上げると、バランスを崩して
倒れ易く、また動きも直線的で面白味に欠けるものであ
る。
【0003】そこで、本件出願の発明者は、先に日本国
特許出願(特願昭63−86375号;特開平1−25
6991号として出願公開)において両足を床面から離
さずに摺るように交互に前後動させて足早に歩行可能と
する人形を提案した。この人形は、図10に示すよう
に、ボディ101に対して同じ長さの2本の足102,
103を軸104を中心に自在に前後方向へ揺動し得る
ように取り付け、それらをゼンマイ駆動のギアユニット
105のクランク106と長孔107を利用して連結さ
せ、ゼンマイの力で回転するクランク106のピン10
8と長孔107との係合によって足102,103を前
後方向へ強制的に交互に揺動させるようにしたものであ
る。したがって、足の裏102a,103aが床面10
9から完全に浮上するようにして歩行するのではなく、
軽く接触した状態で左右の足102,103が交互に前
後動して摺り足状態で歩行する。この人形の場合、僅か
な摩擦抵抗の変化によってその進行方向が変わるため歩
行方向が定まらず自由気ままに動き回るという特徴を有
している。
【0004】しかし、場合によってはこの動きに方向性
を持たせることが必要なことがある。そこで、ボディ1
01の側面を貫通する回転軸111とそれ中心に前後方
向へ回転可能な翼110をボディ101に取り付け、翼
110の回転によって人形全体の重心を前方あるいは後
方へ移動させるようにしている。これによって、人形は
前方あるいは後方へ摺り足で歩行し得る。例えば、翼1
10を前方へ回して人形の重心を前寄りに移動させる
と、前傾姿勢となって前方へ摺り足で走行する。また、
翼110を後方へ回して人形の重心を後寄りに移動させ
ると、後傾姿勢となって後ずさりするようにして後方へ
走行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の人形構造では歩行の向きが前方か後方に直進
するか若しくはその場で足踏みする場合の3つに限定さ
れ、人形の動きとしての面白味に欠けるものである。
【0006】本発明は、人形の歩行方向を前方及び後方
への直進の他、大きく曲がりながら前進または後ずさり
したり、その場で旋回できる複雑な動きを可能とする歩
行人形を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、同じ長さの一対の足をボディに前後方向
に揺動自在に支持すると共に該両足を交互に前後へ強制
揺動させる動力付きクランク機構を前記ボディに内蔵
し、かつ前記両足の床面と接する面が前記強制揺動方向
に湾曲した曲面に形成されて常時床面と両足とが接触し
て両足で正立可能な歩行人形において、前記強制揺動方
向と平行な面とこれと直交する面とで回動ないし変形
し、重心位置を前後あるいは側方へ三次元的に移動可能
とする重心位置調整部材を設けるようにしている。
【0008】また、本発明の歩行人形において、重心位
置調整部材は、両足の強制揺動方向とほぼ直交する第1
の回転軸と、この第1の回転軸と直交する第2の回転軸
とを介して前記ボディに取り付けられることによって、
あるいは球面継手を介在させることによって、前後ある
いは側方のいずれかあるいは双方へ三次元的に揺動自在
にボディに取り付けられている。しかし、場合によって
は、重心位置調整部材をボディに対し着脱自在とするこ
とも可能である。
【0009】また、重心位置調整部材は、任意に塑性変
形する素材で形成され、それ自体を変形させることによ
って前後あるいは側方へ重心を移動させることもある。
【0010】更に、この重心位置調整部材には、好まし
くはその先端に錘が備えられ、より好ましくはL形に形
成されている。そして、重心位置調整部材は、ボディの
側面に少なくとも1つ設けられれば十分であるが、場合
によってはボディの側面に対称的に2つ設けられること
もある。
【0011】また、本発明の歩行人形は、両足の床面と
接する箇所の近傍には好ましくは錘が設けられている。
【0012】そして、この歩行人形は、ボディの頭頂部
と重心位置調整部材の先端とで人形を倒置可能とし、ブ
レークダンスを踊っているかのように頭部を中心に逆さ
まになって回転するように設けられている。
【0013】また、本発明の歩行人形は、足の先端に自
由に前後動可能にボールを支持させ、歩行動作時にボー
ルを蹴るような動きを併せて行わせることができるよう
にしている。
【0014】また、本発明の歩行人形は、重心位置調整
部材の先端を錘を収めたシルクハットとすることによっ
て、歩行動作の他に、シルクハットを被ったときにその
場で両足を前後させるタップダンスを踊るような動きを
行わせることができるようにしている。
【0015】
【作用】したがって、動力付きクランク機構の回転で両
足が交互に前後方向へ強制的に揺動させられると、床面
に接触している足の位置から重心位置方向へ向けて足が
床面から離れずに摺り足で歩行する。例えば、人形の重
心が左右の足の間の人形の中心に位置する場合には、そ
の場で人形は足踏みをするように止まり、前にも後ろに
も歩行しない。また、重心が両足の外のボディの側方に
位置する場合には、その場で小さく旋回する。更に、重
心位置調整部材が前方へ移されているときには、人形が
やや前傾姿勢となるため両足が交互に繰り出されて摺り
足で前進する。このとき、重心位置調整部材によって移
動した重心が人形の前方に位置する場合には人形は直進
する。また、重心が人形の前方になく外側に位置してい
る場合には、人形はその重心の方向へ緩やかに曲がって
いく。更に、重心位置調整部材が後方へ移されていると
きには、人形がやや後方へ傾く姿勢となるため摺り足で
後ずさりするように歩行する。このとき、重心位置調整
部材によって移動した重心の位置が人形の真後ろに位置
する場合には、真っ直ぐ後ずさりするように歩行する。
また、重心が人形の後方になく外側に位置している場合
には、人形はその重心の方向へ緩やかに曲がりながら後
ずさりしていく。
【0016】特に、請求項5の発明のように、重心位置
調整部材の先端に錘を設けている場合には、重心へ向か
うベクトルが大きくなり、人形の歩行速度が増すと共に
意図する方向へ確実に進行する。
【0017】また、請求項6の発明は、重心位置調整部
材の先端側をホディの前方あるいは後方に位置させると
きにも、ボディのより中心寄りに重心を配置して人形の
直進を可能とする。
【0018】更に、請求項9の発明のように、両足の先
・床面と接触する箇所の近傍に錘を備えると、重心が下
がり歩行動作が安定する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0020】図1〜図5に本発明の一実施例を示す。こ
の実施例は、バスケット選手をモデルとした人形で、ボ
ールを持ってその場で足踏みや旋回したり、さまざまな
方向に前進ないし後ずさりするようにしたものである。
この人形は、ゼンマイを駆動源とするギアユニット2を
内蔵するボディ1と、このボディ1に揺動自在に取り付
けられる同じ長さの一対の足3,4と、人形の重心位置
を調整する重心位置調整部材34とから構成されてい
る。
【0021】ボディ1は、バスケット選手のユニホー
ム、顔、胴及び片方の腕などをかたどったり印刷して表
したもので、例えばプラスチックの射出成形品によって
形成されている。このボディ1は、例えば前後方向に分
割される2つのピース1a,1bから構成され、ギアユ
ニット2及び両足3,4などをそれらの間に収容して嵌
め合わせ、ビス24などで一体化されている。ビス24
は一方のピース1bの凹部の孔を通して他方のピース1
aから突出する支柱23にねじ込まれ、両ピース1a,
1bを連結している。また、ボディ1の下部は爪28と
孔27とを係合させることによって連結されている。そ
して、ボディ1の上部には左右一対の足3,4が揺動自
在にピン20によってボディ1へ取り付けられている。
ピン20は、本実施例の場合、ピース1a,1bの突き
合わせ面に形成されている半円状の凹部21,21の間
に挟まれるようにして回転自在に支持されている。な
お、足3,4のピン20が貫通する部分にはスリーブ2
2が一体に形成され、各足3,4が左右方向にがたつか
ないように設けられている。
【0022】また、ボディ1の中央にはゼンマイを動力
源としたギアユニット2がセットされている。このギア
ユニット2は、出力軸の両端にクランク18,18を取
り付けたもので、歩行人形の動力源としては公知で一般
的なものである。このギアユニット2は、ゼンマイを巻
き付けた軸31とクランク18,18を取り付けた出力
軸との間に増速ギア列あるいは必要に応じて定速機構が
介在され、軸31の先端のつまみ32を回すことによっ
て巻き上げられたゼンマイのばね力で軸31を逆回転さ
せてクランク18,18を回転させる。ギアユニット2
の出力軸の両端に設けられたクランク18,18は、各
クランクピン19,19が互いに180°位置がずらさ
れて配置され、ギアユニット2に沿って配置されている
両足3,4の長孔17,17と係合するように設けられ
ている。したがって、左右の足3,4は出力軸の回転に
伴って交互に前後方向へ強制的に揺動される。尚、この
ギアユニット2はボディ1に一体成形されたコ形の保持
板25,26によって狭持されている。
【0023】ボディ1に対し揺動自在に取り付けられて
いる両足3,4は、床面と接する面(以下、足の裏とい
う)3a,4aが強制揺動方向・前後方向に湾曲した曲
面に形成されて常時床面35と両足3,4とが接触しか
つ両足で正立可能に設けられている。この湾曲面からな
る足の裏3a,4aは、本実施例の場合、軸20によっ
てボディ1に取り付けられる部分を曲率中心とする曲率
半径の曲面とされているが、これに特に限定されるもの
ではなく平坦面でなければそれよりも大きな曲率半径若
しくは小さな曲率半径の曲面であっても実施可能であ
る。足3,4のギアユニット2のゼンマイ軸31と交差
する部分はリング形状に形成され、その中央の孔16部
分にゼンマイ軸31が通過するように設けられている。
これによって、足3,4が前後方向へ揺動してもゼンマ
イ軸31と衝突することがない。また、クランク18,
18のクランクピン19,19と交差する部分には足
3,4の長手方向に長孔17が形成され、この長孔17
部分にクランクピン19,19が嵌め込まれて前後方向
に係合するように設けられている。したがって、クラン
ク18,18が回転すると、クランクピン19,19が
足3,4の長孔17内を長手方向に移動しつつ足3,4
を前後方向へ駆動させる。足3,4の床面35と接触す
る箇所の近傍・先端側にはバスケットシューズをデザイ
ンした靴5が取り付けられている。この靴5,5の底面
は足の裏3a,4aより上方に位置し、直接床面35に
接触しないように設けられている。そして、この靴5,
5の中には錘30が収納され、足3,4の揺動を付勢す
ると共に重心の位置を下げて歩行動作が安定するように
設けられている。尚、靴5は二部材5a,5bに分割さ
れて形成され、錘30と足3,4を間に挟み込むように
して接合される。両足3,4が揺動するため、ボディ1
には前後方向に長い溝33が形成され、該溝33を貫通
するようにして両足3,4が収容されている。
【0024】この足部材3,4としては、通常、ポリア
セタールやポリテトラフルオロエチレンなどの摺動性の
良いプラスチックの使用が好ましいと考えられるが、あ
まり摺動性が良すぎると逆に倒れやすくなる。本件出願
人の試作によると、ポリアセタールの使用が好ましいこ
とを知見した。また、足の裏3a,4aは靴5よりもは
るかに幅の狭い板状に形成されている。接地面積が大き
いと、ゼンマイが完全に解け切るまで人形を動かすこと
ができず、ゼンマイの有効利用ができない。しかも、接
地面積が大きくなると、人形の動きが大きくなると同時
に転びやすくなる。
【0025】重心位置調整部材34は、強制揺動方向と
ほぼ平行な面とこれと直交する面とで回動ないし変形
し、重心位置を前後あるいは側方へ三次元的に移動可能
とするものである。本実施例の場合、重心位置調整部材
34は、両足3,4の強制揺動方向と平行な面とほぼ直
交する第1の回転軸9とこの第1の回転軸9と直交する
第2の回転軸12とを介してボディ1に取り付けられ、
人形の重心を移動させ得る質量を有する部材で構成され
ている。例えば、バスケット選手の腕6とバスケットボ
ール7とを一体的にかたどった部材とこれをボディ1に
対し前後方向及びそれと直交する左右方向へ揺動自在に
取り付ける2つの軸9,11とから重心位置調整部材3
4は構成されている。腕6の付け根とボディ1の肩部分
とを連結する第1の回転軸9はボディ1を構成する2つ
のピース1a,1bの合わせ面に形成されている凹部1
5に挟みつけられるように収められてボディ1に対し回
転自在に取り付けられている。第1の回転軸9の末端に
はボディ1からの抜け落ちを防止するためのフランジ1
4が設けられ、ボディの内面との間にOリング10が介
在されている。Oリング10は第1の回転軸9の自由な
回転を防ぐと共に第1の回転軸9が僅かに傾斜するのを
許容する。これによって腕6が無理な方向に回わされよ
うとしても壊れるのを防ぎ、かつ所望の角度に設定した
後に自重で腕6が下がるのを阻止することができる。ま
た、第1の回転軸9に対し第2の回転軸11は直交する
ように腕6側に設けられている。この第2の回転軸11
は腕6を構成する2つのピースの一方に一体に形成され
た筒状の軸で、その周りに第1の回転軸9を嵌合させて
から内側の孔に他方のピースと一体形成されたピン12
を嵌め込んで第1の回転軸9を支持するように設けられ
ている。したがって、腕6は相直交する2つの回転軸
9,11を中心に前後及びそれと直交する左右方向へ揺
動自在となる。
【0026】また、重心位置調整部材34の一部を構成
する腕6は、ボディ1に取り付けられる部分から先端の
ボール7部分にかけてほぼL形に湾曲しており、第2の
回転軸12周りに腕6を旋回させる場合にその移動範囲
を広くとり得るように設けられている。ここで、腕6の
第1の回転軸9と交差する部分には切欠き13が設けら
れて第1の回転軸9に対する腕6の旋回を可能としてい
る。また、ボール7部分には錘8が収容されている。こ
の錘8は人形の重心移動に伴う動きを顕著にしてねらっ
ている動きを確実にさせる上で効果的である。しかし、
ボール7を含めた腕6全体の重量で重心移動が十分に行
われる場合には錘8は設けられないこともある。
【0027】また、両足3,4を強制揺動させる動力と
しては、本実施例の場合、ゼンマイを巻き上げてそのゼ
ンマイのばね力でクランク軸を回転させるギアユニット
2を採用しているが、これに特に限定されるものではな
い。例えば、モータやその他の動力源を用いても良い。
【0028】以上のように構成したので、腕6を回しボ
ール7の位置を変えることによって人形の歩行方向を自
由に設定することができる。例えば、図6に示すよう
に、腕6を側方に突き出しボール7を真横に持った姿勢
(図2あるいは図4の姿勢)にすれば、そのボール位置
を中心にその場で旋回するように人形は摺り足で歩行す
る。また、腕6を前に回してボディ1の前にボール7を
移動させれば、重心が人形のほぼ前方に移動するため人
形はほぼ直進するように歩行する。ここで、前に回した
腕6を外に開きボール7を側方へ移動させれば、重心が
ボディ1の斜め前方へ移動するため、人形は大きく湾曲
しながら前方へ歩行する。また、腕6を後ろに回してボ
ディ1の真後ろにボール7を移動させれば、重心が人形
のほぼ後方に移動するため人形はほぼ真っ直ぐ後ずさり
するように歩行する。ここで、後ろに回した腕6を外に
開きボール7を側方へ移動させれば、重心がボディ1の
斜め後方へ移動するため人形は大きく湾曲しながら後方
へ後ずさりする。
【0029】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、人形の頭部について特に言及しなかった
が、ボディ1を逆さまにして頭部1cを床面につけ重心
位置調整部材たる腕6及びボール7との間でボディ1を
支持し得るように設ければ、図7に示すように、頭部1
cとボール7で支持された人形が足3,4のバタツキに
よって、あたかもブレークダンスを踊るかのように回転
をする。これによって、今までの歩行人形にはない遊び
のおもしろ味が生ずる。
【0030】また、図8に示すように、足3,4の先端
に設ける靴5に対し他の部材例えばサッカーボール40
のようなものをピン41で自由に移動し得るように連結
し、足3,4の動きに伴って前後ないし左右に自由にサ
ッカーボール40が移動するように設ければ、人形がボ
ール40を蹴りながら歩行するように見える。このと
き、人形の腕6の先にイエローカードやレッドカードに
相当するようなカード状の錘42を持たせることによっ
て重心を調整すれば人形としての動きに面白味が増す。
【0031】更に、図9に示すように、腕6の先端に錘
51を入れたシルクハット50を持たせ、これを前に差
し出したり、頭部に被せるようにすることによって人形
がその場でタップダンスを踊るかのような状態を作り出
すことができる。
【0032】また、本実施例では、腕6とボディ1とを
第1及び第2の回転軸9,11で連結しているが、これ
に特に限定されるものではない。例えば、球面継ぎ手を
用いてボディ1と腕6とを連結して前後(水平軸周り)
及び左右(前後方向の軸周り)に回動可能としても良
い。この場合、関節構造は容易となる。また、腕6その
ものを任意に塑性変形する素材、例えば曲げることが可
能な人形の手足などに一般に使われる塩化ビニールとそ
の心材や形状記憶合金あるいは形状記憶樹脂などで形成
し、それ自体を変形させることによって前後あるいは側
方へ重心を移動させるようにしても良い。この場合、腕
6はボディ1に対しては回転可能に取り付ける必要はな
く、連結構造が簡単となる。
【0033】また、以上の実施例ではボディ1に対して
重心位置調整部材34たる腕6を連結する場合について
主に説明したが、これに特に限定されるものではなく、
場合によっては着脱自在に取り付けるようにしても良
い。この場合、人形のキャラクターに合わせた付属品を
用意して使うおもしろ味が増す。例えば、槍や斧、その
他のアクセサリー類などを腕に取り付けるようにした
り、ボディ1に直接突き刺すように取り付けるようにし
ても良い。
【0034】更に、本実施例の場合、重心位置調整部材
34としての腕6およびボール7は、ボディ1の片側に
のみ設けているが、場合によっては両側にそれぞれ設け
ても良い。このときには、各々独立して動かすことによ
ってより微妙な動きを作り出すことができる。例えば、
両腕を揃って前ないし後へ突き出せば、移動速度がスピ
ードアップし、逆方向に突き出せばより小さく早く旋回
する。
【0035】また、以上の実施例では重心位置調整部材
34は歩行動作中には動かない実施例について主に説明
したが、これに特に限定されるものではなく、歩行動作
中に1つの軸を中心に回転させて重心位置を変化させる
ようにしても良い。例えば、図示していないが、ギアユ
ニット2の回転軸の一部をボディ1の外に突出させてそ
れに腕6の第1の回転軸9を連結し、同軸の回転に伴っ
て同軸を中心に腕が回転するように設けても良い。この
場合、歩行方向が更に複雑に変化することとなる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、一対の足を強制揺動させて摺り足で歩行させる歩行
人形において、強制揺動方向と平行な面とこれと直交す
る面とで回動ないし変形し、重心位置を前後あるいは側
方へ三次元的に移動可能とする重心位置調整部材を設け
るようにしているので、両足が交互に前後方向へ強制的
に揺動させられると、床面に接触している足の位置から
重心位置方向へ向けて足が床面から離れずに摺り足で歩
行する。例えば、図6に示すように、重心位置調整部材
を前後・左右に回動させて重心を三次元的に移すことに
よって、その場で足踏みや小さな旋回をしたり、摺り足
で重心の方向へ直進ないし緩やかに曲がるようにして前
進あるいは後ずさりするといった複雑な動きをする。
【0037】また、請求項2または3記載の発明の場
合、重心位置調整部材の移動範囲を前後方向から側方を
含めた半球面内で自在に設定できるので、歩行方向や動
きの大きさなどが広がり、人形としての動きのおもしろ
さが増大する。
【0038】請求項4の発明の場合、重心位置調整部材
そのものの変形によって重心の移動を可能としているの
で、ボディに対する重心位置調整部材の取付構造が極め
て簡単となる。
【0039】また、重心位置調整部材の先端に錘が備え
られた場合、重心へ向かうベクトルが大きくなり、人形
の歩行速度が増すと共に意図する方向へ確実に進行させ
得る。
【0040】また、重心位置調整部材をL形とする場
合、重心位置調整部材の先端側をホディの前方あるいは
後方に位置させるときにも、ボディのより中心寄りに重
心を配置することができ、人形の直進を可能とすると共
により広い歩行方向を設定することを可能とする。
【0041】また、重心位置調整部材をボディに対し着
脱自在とする場合、人形のキャラクターに合わせた付属
品を用意して使うおもしろ味が増す。
【0042】また、請求項9の発明のように、両足の先
・床面と接触する箇所の近傍に錘を備えると、重心が下
がり歩行動作が安定する。
【0043】また、請求項10に記載の歩行人形は、ブ
レークダンスを踊っているかのように頭部を中心に逆さ
まになって回転するので、人形のおもしろ味を増すこと
ができる。
【0044】また、請求項11記載の歩行人形は、歩行
動作時にボールを蹴るような動きを併せて行わせること
ができる。
【0045】更に、請求項12の歩行人形は、シルクハ
ットを前に出したり被るらせることによって、歩行動作
の他に、タップダンスを踊るような動きを行わせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歩行人形の一実施例を示すもので、バ
スケット選手をモデルとした人形の縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】図1の人形の底面図である。
【図4】図1の人形の外観を示す正面図である。
【図5】図1の人形の分解斜視図である。
【図6】図1の人形の動きを説明する平面図である。
【図7】本発明の歩行人形の他の実施例を示す図で、ブ
レークダンスを踊る状態を示す説明図である。
【図8】本発明の歩行人形の更に他の実施例を示す図
で、サッカーボールを蹴る状態を示す説明図である。
【図9】本発明の歩行人形の更に他の実施例を示す図
で、タップダンスを踊る状態を示す説明図である。
【図10】従来の歩行人形の一例を示す図で、(A)は
一部断面した側面図、(B)は翼の部分を断面して示す
正面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 動力付きギアユニット 3,4 足 3a,4a 床面と接触する面(足の裏) 5 靴 6 重心位置調整部材を構成する腕 7 重心位置調整部材を構成するボール 8,30 錘 9 重心位置調整部材を構成する第1の軸 11 重心位置調整部材を構成する第2の軸 17 足の長孔 18 クランク 19 クランクピン 20 足の回転中心となる軸 34 重心位置調整部材 35 床面 1c 人形の頭部 40 ボール 50 錘 51 シルクハット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63H 31/08 E

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ長さの一対の足をボディに前後方向
    に揺動自在に支持すると共に該両足を交互に前後へ強制
    揺動させる動力付きクランク機構を前記ボディに内蔵
    し、かつ前記両足の床面と接する面が前記強制揺動方向
    に湾曲した曲面に形成されて常時床面と両足とが接触し
    て両足で正立可能な歩行人形において、前記強制揺動方
    向と平行な面とこれと直交する面とで回動ないし変形
    し、重心位置を前後あるいは側方へ三次元的に移動可能
    とする重心位置調整部材を設けたことを特徴とする歩行
    人形。
  2. 【請求項2】 前記重心位置調整部材は、両足の強制揺
    動方向とほぼ直交する第1の回転軸と、この第1の回転
    軸と直交する第2の回転軸とを介して前記ボディに取り
    付けられ、前後あるいは側方へ揺動自在とされているこ
    とを特徴とする請求項1記載の歩行人形。
  3. 【請求項3】 前記重心位置調整部材は、球面継手を介
    して前記ボディに取り付けられ、前後あるいは側方へ揺
    動自在とされていることを特徴とする請求項1記載の歩
    行人形。
  4. 【請求項4】 前記重心位置調整部材は、任意に塑性変
    形する素材で形成され、それ自体を変形させることによ
    って前後あるいは側方へ重心を移動させることを特徴と
    する請求項1記載の歩行人形。
  5. 【請求項5】 前記重心位置調整部材は、その先端に錘
    を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の歩行人形。
  6. 【請求項6】 前記重心位置調整部材は、L形であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の歩
    行人形。
  7. 【請求項7】 前記重心位置調整部材は、ボディの側面
    に少なくとも1つ設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の歩行人形。
  8. 【請求項8】 前記重心位置調整部材は、ボディに対し
    着脱自在であることを特徴とする請求項1記載の歩行人
    形。
  9. 【請求項9】 前記両足の床面と接する箇所の近傍には
    錘がもうけられていることを特徴とする請求項1記載の
    歩行人形。
  10. 【請求項10】 前記ボディの頭頂部と重心位置調整部
    材の先端とで人形が倒置可能に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の歩行人形。
  11. 【請求項11】 前記足の先端に自由に前後動可能にボ
    ールを支持させることを特徴とする請求項1記載の歩行
    人形。
  12. 【請求項12】 前記重心位置調整部材の先端が錘を収
    めたシルクハットであることを特徴とする請求項1記載
    の歩行人形。
JP6163223A 1994-06-22 1994-06-22 歩行人形 Pending JPH08835A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6163223A JPH08835A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 歩行人形
US08/492,485 US5628668A (en) 1994-06-22 1995-06-20 Walking doll
GB9512630A GB2290485B (en) 1994-06-22 1995-06-21 Walking doll
HK98110145A HK1009328A1 (en) 1994-06-22 1998-08-24 Walking doll

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6163223A JPH08835A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 歩行人形

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08835A true JPH08835A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15769664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6163223A Pending JPH08835A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 歩行人形

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5628668A (ja)
JP (1) JPH08835A (ja)
GB (1) GB2290485B (ja)
HK (1) HK1009328A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015163190A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 株式会社Mdワークス 歩行おもちゃ及び歩行おもちゃセット
CN108057252A (zh) * 2017-11-27 2018-05-22 廖春玲 一种能跳舞的电动玩具
KR20190086135A (ko) * 2018-01-12 2019-07-22 박보경 캐릭터 보행완구

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105981A1 (en) * 2000-01-18 2003-12-24 Kikkerland Design, Inc. Self-propelled amusement device
CN2522128Y (zh) * 2001-07-20 2002-11-27 张力元 用于可步行玩具的步行机构
US6620021B2 (en) * 2001-11-13 2003-09-16 Da-Ming Liu Oscillation device of motion toy
JP2003190653A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Bandai Co Ltd 歩行玩具
US6948686B2 (en) * 2002-04-10 2005-09-27 Walter Holemans Constant rate deployment device
JP2003334392A (ja) * 2002-05-21 2003-11-25 Seikoken Kk 手巻き式ゼンマイ駆動ユニット
US6629871B1 (en) * 2003-01-15 2003-10-07 Da-Ming Liu Transmission mechanism for motion toy
US8956198B1 (en) 2010-09-27 2015-02-17 Mattel, Inc. Walking toy
US8784154B2 (en) 2010-11-23 2014-07-22 Mattel, Inc. Toy figure with reciprocally movable limb
CA2910280A1 (en) * 2013-04-26 2014-10-30 William E. Farrington Hockey screening dummy
JP5985693B1 (ja) * 2015-03-31 2016-09-06 株式会社バンダイ 手動走行玩具
US9919231B1 (en) * 2017-07-10 2018-03-20 Peter Chin Cuboid or spherical head figurine
US20190262730A1 (en) * 2018-02-26 2019-08-29 Mattel, Inc. Toy figurine having alternative movement configurations

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US950536A (en) * 1910-03-01 American Toy Company Walking toy.
GB130304A (en) * 1919-04-30 1919-07-31 Percy Hamilton Davies New or Improved Mechanical Toy.
GB267445A (en) * 1926-02-26 1927-03-17 Lehmann Ernst Paul Improvements in or relating to mechanical toys
US1800874A (en) * 1930-04-30 1931-04-14 Edward S Savage Self-propelled figure toy
US2269334A (en) * 1941-03-15 1942-01-06 Sylvia Greenwald Animated doll
US3425154A (en) * 1965-10-11 1969-02-04 Ideal Toy Corp Walking mechanism
US3599364A (en) * 1969-09-25 1971-08-17 Mattel Inc Dancing doll with means interfering with forward movement thereof
US3940879A (en) * 1970-12-14 1976-03-02 Glass Marvin I Walking doll
US3862513A (en) * 1974-02-15 1975-01-28 Marvin Glass & Associates Articulated figure toy
GB2045625B (en) * 1979-03-13 1982-12-01 Kusan Inc Stepping device
JPS5747026Y2 (ja) * 1979-04-17 1982-10-15
JPS639473A (ja) * 1986-07-01 1988-01-16 イワヤ株式会社 動物活動玩具
US4802878A (en) * 1987-02-06 1989-02-07 Marvin Glass & Associates Doll with rotating and bendable arms
JP2649689B2 (ja) * 1988-04-08 1997-09-03 邦隆 竹前 摺行人形
US5176560A (en) * 1991-08-26 1993-01-05 Wetherell Joseph J Dancing doll

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015163190A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 株式会社Mdワークス 歩行おもちゃ及び歩行おもちゃセット
JP2015163189A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 株式会社Mdワークス 歩行おもちゃ及び歩行おもちゃセット
CN108057252A (zh) * 2017-11-27 2018-05-22 廖春玲 一种能跳舞的电动玩具
CN108057252B (zh) * 2017-11-27 2019-10-08 福建铭塔玩具股份有限公司 一种能跳舞的电动玩具
KR20190086135A (ko) * 2018-01-12 2019-07-22 박보경 캐릭터 보행완구

Also Published As

Publication number Publication date
GB9512630D0 (en) 1995-08-23
GB2290485A (en) 1996-01-03
HK1009328A1 (en) 1999-05-28
GB2290485B (en) 1998-03-04
US5628668A (en) 1997-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08835A (ja) 歩行人形
US6439952B1 (en) Swing posture doll
JP5203738B2 (ja) 軟質樹脂製人形の胸部骨格構造
US6093078A (en) Hand held doll simulating skating action
US4349987A (en) Doll which rises from prone to standing position
JP5821157B2 (ja) 歩行おもちゃ及び歩行おもちゃセット
US20100075570A1 (en) Toy with pivoting portions capable of rolling over and methods thereof
US5273479A (en) Moving and dancing doll
US7854643B2 (en) Doll pair and apparatus for cheerleading stunts
JP3689395B2 (ja) 人形玩具
US20020086609A1 (en) Toy action figures with manipulating stem and selectably articulatable joints
US7422506B2 (en) Cartwheeling character
US4878874A (en) Selectively rocking or walking doll
US6602106B2 (en) Walking device
JPH085753Y2 (ja) 歩行玩具
US7338341B2 (en) Dancing toy
KR950003251B1 (ko) 레슬링 선수 인형
JP2649689B2 (ja) 摺行人形
JP3213277B2 (ja) 棒把持人形
WO1992021416A1 (en) Skating doll having linear wheeled skates
US3118247A (en) Animated doll
US7762863B1 (en) Plush characters
EP1265681B1 (en) Roller skating doll
US20080188159A1 (en) Mechanical Plush Character
JP3075756U (ja) 宙返り玩具