JPH0883431A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH0883431A
JPH0883431A JP21740994A JP21740994A JPH0883431A JP H0883431 A JPH0883431 A JP H0883431A JP 21740994 A JP21740994 A JP 21740994A JP 21740994 A JP21740994 A JP 21740994A JP H0883431 A JPH0883431 A JP H0883431A
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Yoshihiro Saga
吉博 嵯峨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2光源方式情報記録再生装置で、2光源によ
るフォーカスサーボの焦点ずれを解除し、書き込み再生
のデータエラーを除去することを目的とする。 【構成】 記録媒体に情報の記録を行う記録ビームと、
記録媒体上の情報の再生を行う再生ビームと、記録ビー
ムの焦点を記録媒体上に収束させるフォーカスサーボ手
段を備えた光ディスク記録再生装置において、情報再生
時に再生ビームが合焦となるようなフォーカスオフセッ
ト電圧を前記フォーカスサーボ手段に印加することを特
徴とする。また、再生ビームの焦点を記録媒体上に収束
させるフォーカスサーボ手段を備えた光ディスク記録再
生装置においては、情報記録時に記録ビームが合焦とな
るようなフォーカスオフセット電圧をフォーカスサーボ
手段に印加することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等の記録媒
体を情報記録あるいは再生に用いる情報記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、2つの光ビームを持ち、片方の光
ビームを用いて消去と記録を行ない、もう一方の光ビー
ムを用いて再生を行う構成の光ディスク装置が考え出さ
れている。特開昭64−70936号公報にこのような
光ディスク装置が開示されている。図19はこのような
光磁気ディスク装置の構成図である。図において、半導
体レーザ1は記録用レーザで、記録用レーザビームを放
射する。半導体レーザ2は再生用レーザで、再生用レー
ザビームを放射する。これらのレーザビームは1つのパ
ッケージに納められている。また、本装置は、記録用レ
ーザビームと、再生用レーザビームに、異なる波長のレ
ーザを用いている。これに伴い、それぞれのレーザを色
収差の影響が解消されるように光学系の光軸方向に互い
にずらして配置してある。
【0003】2つのレーザビームはコリメートレンズ3
で平行光束となり、2分の1波長板4とビームスプリッ
タ5を通過し、対物レンズ6で光磁気ディスク7のトラ
ック8上に記録用スポット9と、再生用スポット10と
して絞り込まれる。
【0004】2つの光スポット9と10の反射ビーム
は、対物レンズ6で再度平行光束になりビームスプリッ
タ5で反射され、波長分離プリズム11に入射する。波
長分離プリズム11は記録用レーザに対応する記録ビー
ムを通過させ、再生用レーザに対応する再生ビームを反
射する。
【0005】記録ビームは、波長分離プリズム11を通
過し、凸レンズ12と円柱レンズ13と、ナイフエッジ
14と分割型光検出を行なう検出センサ15からなる焦
点ずれ検出及びトラックずれ検出光学系に導かれる。こ
のように、2つのビームを備えた装置でも、その焦点ず
れの検出には、記録ビームを用いている。
【0006】また、再生ビームは波長分離プリズム11
にて反射され、検光子16と情報読み取りセンサ17か
らなる光磁気信号検出光学系に導かれ、電気信号に変換
される。
【0007】次に、本装置のフォーカスサーボ系の動作
を説明する。分割型光検出センサ15で受けた光束は、
電気信号に変換され、エラー信号生成装置18に入力さ
れる。エラー信号生成装置18は入力された信号からフ
ォーカスエラー信号を生成し、これを出力する。フォー
カスエラー信号は、AGC回路19で光量の変動による
振幅レベルの変動を除去される。AGC回路19の出力
は位相補償回路20で位相補償され、ドライバ21に出
力される。ドライバ21の出力によってアクチュエータ
22は対物レンズ6を駆動する。そうして、光ディスク
7と対物レンズ6間の距離を移動して、記憶ビームの焦
点が合致する距離に保持される。
【0008】このように、2つのビームを記録と再生に
用いる光ディスク装置では、フォーカスサーボは、2つ
のうちの1つの記録ビームを用いて行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では2つのビームを片方のビームのみを用いてフォ
ーカスサーボを行なうため、フォーカスサーボを行なう
方のビームの焦点を合わせる事ができても、2つのビー
ムの間に調整誤差やレーザの波長変化によって生ずる焦
点距離の差が存在するため、フォーカスサーボを行わな
い方のビームには焦点誤差が生じてしまっていた。従っ
て、記録ビームでフォーカスサーボを行なう場合、再生
ビームには焦点誤差が生じてしまうので、再生の読みと
りエラー率が高くなってしまうという欠点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上記
欠点を除去するためになされたもので、本出願に関る第
1の発明は、記録再生に2つのビームを用い、フォーカ
スサーボを、記録ビームを用いて行う光ディスクによる
情報記録再生装置において、再生時にフォーカスループ
に加えるオフセット電圧をあらかじめ設定しておき、再
生時及び待機時に再生ビームが合焦となるようなフォー
カスオフセット電圧をフォーカスループに印加すること
を特徴とする。
【0011】さらに、第2の発明は、再生時にフォーカ
スループに加えるオフセット電圧をあらかじめソフトウ
エア上のメモリに設定しておき、再生時に前記オフセッ
ト電圧をフォーカスループに印加することを特徴とす
る。
【0012】第3の発明はフォーカスループにオフセッ
ト電圧を印加する構成を持ち、再生ビームが合焦となる
ときのフォーカスオフセット電圧を自動測定によって求
め、再生時に前記フォーカスオフセット電圧をフォーカ
スループに印加することを特徴とする。
【0013】但し、この自動測定には、システム起動
時、ディスク交換時、または必要と判断されたときに行
なうことを特徴とし、また、再生ビームが合焦となると
きのフォーカスオフセットの測定は、フォーカスループ
に加えるオフセット電圧を可変とし、再生ビームから再
生されるRF信号の振幅が最大になるときのフォーカス
オフセット電圧を求めることによって行なうことを特徴
とする。
【0014】第4の発明は、記録時は、記録ビームが合
焦となるような第1オフセット電圧をフォーカスループ
に加算し、再生時は、再生ビームが合焦となるような第
2オフセット電圧をフォーカスループに加算することを
特徴とする。
【0015】第5の発明は、記録ビームが合焦となるよ
うなフォーカスオフセット電圧と、再生ビームが合焦と
なるようなフォーカスオフセット電圧を自動測定によっ
て求め、記録時には記録ビームが合焦となるようなフォ
ーカスオフセット電圧を、再生時には再生ビームが合焦
となるようなフォーカスオフセット電圧をフォーカスル
ープに加算する構成であることを特徴とする。
【0016】但し、この自動測定は、システムの起動
時、ディスク交換時、または必要と判断されたときに行
なうことを特徴とする。
【0017】第6の発明は、第5の発明において、自動
測定時のフォーカスオフセット値の可変を行なうとき
に、トラッキングのはずれを防止するために、トラッキ
ングエラー信号振幅が一定の値以上となる範囲でフォー
カスオフセット電圧を可変することを特徴とする。
【0018】第7の発明は、第6の発明において、合焦
位置に対応するフォーカスオフセット値を自動測定にお
いて求める際に、トラッキングエラー信号の振幅が最大
となる点を合焦点とすることを特徴とする。
【0019】第8の発明は、2つのビームを用いて記録
再生を行なう装置で、フォーカスサーボを再生ビームで
行なう装置の場合に、記録時に、記録ビームが合焦とな
るようなフォーカスオフセット値をフォーカスループに
加算することを特徴とする。
【0020】第9の発明は、2つのビームを用いて記録
再生を行なう装置で、フォーカスサーボを再生ビームを
用いて行なう装置の場合に、記録時には記録ビームが合
焦となるようなフォーカスオフセット値をフォーカスル
ープに印加し、再生時には再生ビームが合焦となるよう
なフォーカスオフセット値をフォーカスループに印加す
ることを特徴とする。
【0021】
【作用】上記構成において、第1の発明では、記録再生
に2つのビームを用い、フォーカスサーボを記録ビーム
を用いて行う光ディスクによる情報記録再生装置におい
て、再生時におけるフォーカスサーボループに加えるオ
フセット電圧をあらかじめ設定しておき、再生時及び待
機時のに再生ビームが合焦となるようなフォーカスオフ
セット電圧をフォーカスループに印加して、サーボルー
プを形成する動作を行なうように作用をする。この第1
の発明により、再生時に再生ビームが合焦となるように
フォーカスオフセットをフォーカスループに印加するこ
とによって、上記従来例に示した、再生ビームに生じる
焦点誤差を0にすることができる。また、待機状態から
再生動作に移るときに対物レンズの移動が起こらないた
め、再生指令に対して応答の早いドライブ装置を提供す
ることが可能となる。
【0022】次に、第2の発明では、再生時にフォーカ
スループに加えるオフセット電圧をあらかじめソフトウ
エア上のメモリに設定しておき、再生時に前記オフセッ
ト電圧をフォーカスループに印加して、サーボループを
形成するように動作する作用を行なう。この第2の発明
により、第1の発明と同様に再生ビームの焦点誤差を0
にすることが可能となるばかりでなく、記憶したフォー
カスオフセット値に経年変化が起こらず、永久的に精度
の高いオフセット値を保持することが可能となる。
【0023】第3の発明では、フォーカスループにオフ
セット電圧を印加する構成を持ち、再生ビームが合焦と
なるときのフォーカスオフセット電圧を自動測定によっ
て求め、再生時に前記フォーカスオフセット電圧をフォ
ーカスループに印して、記録時及び再生時共に、それぞ
れサーボループを形成するように動作する作用を行な
う。この第3の発明により、たとえ2つのビームの間に
発生する焦点誤差の値が変化しても、つねに正しいオフ
セット値をフォーカスループに印加することが可能とな
り、その結果、2つのビームの間に発生する焦点誤差が
原因となって発生するエラーの回数を減少することが可
能となる。さらに、フォーカスオフセット値の測定を装
置の起動時やディスク交換時など必要と判断されたとき
に毎回行うため、ドライブ装置の経時変化やディスクの
差異に広く対応することが可能となる。また、再生時に
は、再生ビームが合焦となるようなオフセット電圧をフ
ォーカスループに加算することによって、2つのビーム
の間の焦点誤差を解消する。さらに、記録時に、記録ビ
ームが合焦となるようなオフセット電圧をフォーカスル
ープに加算することによって、記録ビームのフォーカス
残留誤差を解消することができる。
【0024】第4の発明では、記録時は、記録ビームが
合焦となるような第1オフセット電圧をフォーカスルー
プに加算し、再生時は、再生ビームが合焦となるような
第2オフセット電圧をフォーカスループに加算すること
でサーボループの動作を行なうように作用する。これに
より、再生時にフォーカスループに加算するフォーカス
オフセット値を少なくとも装置の起動時には毎回求める
ことによって、たとえ2つのビームの間に発生する焦点
誤差の値が変化しても、つねに正しいオフセット値をフ
ォーカスループに印加することが可能となり、その結
果、2つのビームの間に発生する焦点誤差が原因となっ
て発生するエラーの回数を減少することが可能となる。
【0025】第5の発明では、記録ビームが合焦となる
ようなフォーカスオフセット電圧と、再生ビームが合焦
となるようなフォーカスオフセット電圧を自動測定によ
って求め、記録時には記録ビームが合焦となるようなフ
ォーカスオフセット電圧を、再生時には再生ビームが合
焦となるようなフォーカスオフセット電圧をフォーカス
ループに加算することでサーボループの動作を行なうよ
うに作用する。こうして、記録時にはフォーカスサーボ
ループの残留制御誤差を除去できるために、記録時のエ
ラー率を減少することができる。
【0026】第6の発明では、第5の発明において、自
動測定時のフォーカスオフセット値の可変を行なうとき
に、トラッキングのはずれを防止するために、トラッキ
ングエラー信号振幅が一定の値以上の範囲でフォーカス
オフセット電圧を可変する動作を行うように作用する。
これによって、自動調整中のトラッキングはずれによる
装置の動作不能状態を防止することができる。
【0027】第7の発明では、第6の発明において、合
焦位置に対応するフォーカスオフセット値を自動測定に
おいて求める際に、トラッキングエラー信号の振幅が最
大となる点を合焦点とする動作を行なうように作用す
る。これによれば、第6の発明より簡単な構成にもかか
わらず、第6の発明と同等の効果が得られる。従って、
第6の発明に比べてコスト、実装面積などの点において
有利である。
【0028】第8の発明では、2つのビームを用いて記
録再生を行なう装置で、フォーカスサーボを再生ビーム
で行なう装置の場合に、記録時に、記録ビームが合焦と
なるようなフォーカスオフセット値をフォーカスループ
に加算して、サーボループの動作を行なうように作用す
る。これにより、フォーカスサーボを再生ビームで行う
ような装置においても、2つのビームの間に発生する焦
点誤差が原因となって生ずる、記録エラーを減少するこ
とが可能となる。
【0029】第9の発明では、2つのビームを用いて記
録再生を行なう装置で、フォーカスサーボを再生ビーム
を用いて行なう装置の場合に、記録時には記録ビームが
合焦となるようなフォーカスオフセット値をフォーカス
ループに印加し、再生時には再生ビームが合焦となるよ
うなフォーカスオフセット値をフォーカスループに印加
して、サーボループの動作を行うように作用する。こう
して、2つのビームを用いて記録再生を行う装置で、フ
ォーカスサーボを再生ビームで行う場合に、2つのビー
ムの間に発生する焦点誤差が原因となって生ずる、記録
エラーを減少することが可能となるばかりでなく、再生
ビームに存在する残留制御誤差の影響も除去できるた
め、再生時の読み取りエラーも減少することが可能とな
る。
【0030】
【実施例】
[第1実施例] (1)第1実施例の構成 図1に本出願の第1の発明の構成を示すブロック図を示
す。なお、図19と同一名称の部分は、ほぼ同一機能を
有するものとする。
【0031】図1において、101は光磁気ディスクを
含む光ディスク、102は図19において示した記録用
レーザビームと再生用レーザビームとを出力する半導体
レーザや、このレーザを平行光束とするコリメートレン
ズ、及び2分の1波長板、ビームスプリッタ、対物レン
ズ等を含む光ヘッドである。
【0032】また、103aは、波長分離プリズムと凸
レンズ、円柱レンズ、ナイフエッジを通った記録ビーム
を分割型光検出器により焦点ずれのフォーカスエラー検
出とトラックずれのトラッキングエラー検出の光学系か
ら構成されるサーボセンサである。さらに、103b
は、波長分離プリズムにて反射され、検光子を通った再
生ビームが照射される情報読み取りセンサである。
【0033】また、104はサーボセンサ103aで受
けた光速を電気信号に変換するエラー信号生成装置、1
05はエラー信号生成装置104で変換されたフォーカ
スエラー信号から光量の変動による振幅レベルの変動を
除去するAGC回路、106は後述するオフセット加算
手段、107はフォーカスサーボを安定に動作させるた
めの位相補償回路、108はフォーカスサーボ信号を増
幅するドライバ、109は対物レンズの位置をディスク
の垂直方向に移動させて焦点合わせを行なうアクチュエ
ータ、110は記録/再生等を指示してシステム的な制
御を行なうシステム処理部、116は記録の際にはレー
ザパワーに記録データを合成して記録レーザ111aを
ドライブし、再生の際には再生用レーザ111bのレー
ザビームからの情報読み取りセンサ103bの信号を変
換して再生信号とする記録再生回路である。また、11
7はAGC回路105の出力信号とオフセット加算手段
の出力信号を加算する加算器である。
【0034】ここで、光ディスク101は情報の記録及
び再生がなされる記録媒体である。光ヘッド102は光
ディスク101上に情報を記録する、もしくは光ディス
ク101上の情報を再生するものである。さらに、光ヘ
ッド102は2つのビームを光ディスク101表面上に
照射する構造となっている。2つのビームは光ディスク
101表面上にまたそのの情報トラックに対して垂直な
方向に照射され、両ビームは相互に平行な向きに並列配
置されている。
【0035】光ディスクの記録再生について、111a
は記録用レーザで、記録、消去及びサーボ信号の生成に
用いられる。103aは記録ビームの反射光を受光する
サーボセンサで、サーボセンサ面は複数のフォトトラン
ジスタ等で分割されている。このサーボセンサ103a
は、光ディスク表面で反射された記録ビームからの光束
を、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
の生成に用いる電気信号に変換する。111bは再生用
レーザで、再生に、および記録時のベリファイに用いら
れる。103bは再生ビームの反射光を受光するセンサ
で、光ディスク表面で反射された再生ビームからの光束
を電気信号に変換する。
【0036】104はエラー信号生成回路で、サーボの
エラー信号を生成する。フォーカスエラー信号はここで
得る。105はAGC回路で、記録と再生の切り替えに
よるレーザ発光量の変化や、レーザの光量変動などによ
って生ずるエラー信号の振幅レベルの変動を利得制御し
て抑制する。106はオフセット加算手段であり、電源
電圧とアース間に設けた分圧抵抗又は3端子可変抵抗器
によるオフセット電圧生成手段113とスイッチ114
とからなる。スイッチ114は本情報記録再生装置が再
生動作中であることをシステム処理部110により受け
取ったときに、閉になるように構成されている。記録時
にはスイッチ114は開となり、フォーカスサーボルー
プに対してオフセット電圧は印加されない。再生時には
スイッチ114は閉となり、フォーカスループに対して
オフセット電圧が印加される。位相補償回路107は、
サーボループの安定化のためフォーカス誤差信号を位相
補償することによってドライブ信号を生成する。ドライ
バ108は位相補償回路107より受け取ったドライブ
信号に従ってアクチュエータ109に電流をドライブす
る。アクチュエータ109はドライバ108から受け取
った電流に従って、対物レンズ115の位置を対物レン
ズの光軸方向に駆動する。 (2)本実施例の動作説明 本装置は、出荷時などに、あらかじめ再生ビームが合焦
となるようなフォーカスオフセット値を求め、これをオ
フセット電圧生成手段113に設定しておく。この場
合、このフォーカスオフセット値は、後述の実施例3に
よるフォーカスオフセット値プログラム318に従って
設定してもよい。
【0037】本装置の実際の動作について説明する。オ
フセット加算手段106に設けられたスイッチ114
は、システム処理部110の出力する情報に従って、開
か閉に切り替わる。
【0038】まず、記録時の動作を説明する。オフセッ
ト加算手段106に設けられたスイッチ114は、シス
テム部110から記録動作中であることを知らされ、開
状態となる。従って、フォーカスループに対してオフセ
ット電圧は印加されない。こうして、記録用レーザ11
1aが光ヘッド102から光ディスク101を照射し、
その反射光を光学系を介してサーボセンサ103aで受
け、サーボセンサ103aの出力は、フォーカスエラー
信号を生成するエラー信号生成措置104、AGC回路
105を経て、オフセット電圧の加重もなく、位相補償
回路107、ドライバ108、そうしてアクチュエータ
109をドライブし、サーボセンサ103aの受光量に
対応した対物レンズの位置の移動を行ない、コントラス
トのよい一定の記録ピットを形成する。そして、フォー
カスサーボを記録ビームでかけているため、記録ビーム
は合焦の位置に留まることができる。
【0039】次に再生時の動作を説明する。フォーカス
サーボループは、上述の通りであるが、オフセット加算
手段106に設けられたスイッチ114は、システム部
110から再生動作中であることを知らされて閉にな
る。すると、フォーカスループに対して、あらかじめ設
定しておいたオフセット電圧が印加される。
【0040】従来の装置では、再生時もフォーカスサー
ボを記録ビームでかけているため、再生に用いているビ
ームの焦点がずれてしまう。
【0041】しかし、本装置では、フォーカスループに
対して、所定のオフセット電圧が印加されるため、再生
ビームが合焦の位置となるように駆動され、焦点ずれは
解消される。
【0042】ところで、光ディスク装置のサーボ状態に
おいては、情報の記録又は再生を行わずに待機している
時がある。このときも、再生ビームが合焦となるような
フォーカスオフセット電圧をフォーカスループに印加し
ておく。これによって、待機中においても、対物レンズ
は再生ビームが合焦となるような位置にとどまり、待機
中から再生動作に移った瞬間に対物レンズが移動しない
ため、即座に再生動作を開始することが可能となる。 (3)本実施例に特有な効果 以上説明したように、本出願に関わる第1実施例によれ
ば、記録時は記録ビームを用いてフォーカスサーボを行
うため、記録ビームが合焦の位置に留まることは勿論で
あり、再生時はフォーカスループに、再生ビームが合焦
となるようなオフセット電圧がフォーカスサーボループ
に印加されることによって、再生ビームが合焦の位置に
留まることができる。これによって記録エラー及び再生
エラーの発生する割合を減少することができる。
【0043】また、待機中においても再生ビームが合焦
となるようなフォーカスオフセット電圧をフォーカスサ
ーボループに印加することによって、即座に再生動作を
開始することが可能となり、その結果外部からの再生指
令に対して応答速度の速い光ディスクドライブを提供す
ることが可能となる。
【0044】[第2実施例] (1)第2実施例の構成 次に、第2実施例の構成について、図2及び図3を参照
しつつ説明する。なお、図1や図19と同一名称の部分
は、ほぼ同一機能を有しているものとする。また、図2
では、特に、オフセット電圧供給手段が異なっている。
【0045】図2において、201は光ディスク、20
2は光ヘッド、203aはサーボセンサ、203bは情
報読み取りセンサ、204はエラー信号生成装置、20
5はAGC回路、206はA/Dコンバータ、207は
CPU、208はメモリ、209はD/Aコンバータ、
210はドライバ回路、211はアクチュエータ、21
2は記録再生回路、213は対物レンズである。
【0046】次に208のメモリに記述されているプロ
グラムの構成を、図3を用いて説明する。214はシス
テムプログラムで、光ディスク装置のデータの書き込み
や読み出しをコントロールするシステム制御処理や、ト
ラッキングやフォーカスサーボ等のサーボ制御処理の起
動を行うサーボ制御処理起動命令215などが記述され
ている。サーボ処理プログラム216には、フォーカス
サーボ処理プログラム217と、その他のサーボ処理
(トラッキングサーボ処理など)のプログラムが記述さ
れている。フォーカスサーボ処理プログラム217に
は、フォーカスオフセット加算プログラム218、位相
補償演算処理プログラム219等が記述されている。さ
らにメモリ内にはフォーカスオフセット値を記憶する領
域として、フォーカスオフセット値記憶部220が確保
されている。
【0047】この第2実施例の主な特徴は、フォーカス
サーボループに加算するオフセット値をメモリ上に記憶
する構成となっていることである。 (2)第2実施例の動作説明 図2及び図3を用いて本実施例の動作を説明をする。C
PU207はシステムプログラム214の命令を実行す
る。システムプログラム214には、一定時間間隔でサ
ーボ処理起動命令215が実行されるように記述されて
いる。サーボ処理起動命令215はサーボ処理プログラ
ム216を起動する命令である。このように、CPU2
07はシステム処理とサーボ処理を時分割で実行する。
【0048】次に本装置の記録時における動作を説明す
る。記録用ビームが光ディスク201に照射され、その
反射光を受けたセンサ203aからの信号は、エラー信
号生成装置204に入力される。エラー信号生成装置2
04はフォーカスエラー信号を生成し、これを出力す
る。フォーカスエラー信号は、AGC回路205で正規
化された後、A/Dコンバータ206でデジタル信号化
され、CPU207に入力される。CPU207はまず
フォーカスオフセット加算プログラム218を実行す
る。これによってCPU207は、本装置が記録動作中
であるという情報に基づき、フォーカスエラー信号に加
算するオフセット加算値を0にする。このあと、CPU
207は、フォーカスエラー信号を位相補償演算プログ
ラム219によりプログラム演算して、フォーカスエラ
ー信号の位相補償を行い、この出力をD/Aコンバータ
209に出力する。D/Aコンバータ209は、CPU
207からの信号をアナログ信号に変換し、ドライバ回
路210に出力する。ドライバ回路210は、D/Aコ
ンバータ209からの信号に従って、アクチュエータ2
11に電流を流す。これにより、アクチュエータは対物
レンズ213を駆動し、フォーカスサーボが達成され
る。このようにデータ記録の動作中は、フォーカスサー
ボループに対してオフセット電圧は加算されない。しか
し、フォーカスサーボは記録ビームを用いて動作するた
め、記録ビームは合焦位置に留まることができる。
【0049】次に本第2実施例の再生時の動作を説明す
る。記録時と同様に、フォーカスエラー信号はCPU2
07に入力される。CPU207はまずフォーカスオフ
セット加算プログラム218を実行する。CPU207
は、本装置が再生の動作中であるという情報に基づき、
フォーカスエラー信号に加算するオフセット加算値をフ
ォーカスオフセット値記憶部220から読み出し、これ
をフォーカスエラー信号に加算する。このあと、CPU
207は位相補償演算プログラム219に従ってフォー
カスエラー信号に基づいてプログラム演算によって位相
補償を行い、この出力をD/Aコンバータ209に出力
する。D/Aコンバータ209は、CPU207からの
信号をアナログ信号に変換し、ドライバ回路210に出
力する。ドライバ回路210は、D/Aコンバータ20
9からの信号レベルに従って、アクチュエータ211に
電流を流す。これによってアクチュエータ211は対物
レンズ213の位置を駆動し、フォーカスサーボが達成
される。
【0050】以上のようにして再生時のフォーカスサー
ボループに対してオフセット電圧が加算されるため、再
生時には、再生ビームが合焦位置に留まるようにフォー
カスサーボが動作する。
【0051】また、本実施例による装置は、ウエイト状
態である待機中にも、再生ビームが合焦となるようなフ
ォーカスオフセット値をフォーカスサーボループに加算
しておく。これによって、待機中から再生動作へ移ると
きに対物レンズの移動が起こらないため、短期間に且つ
即座に再生動作を開始することが可能となり、再生指令
に対して応答の早いドライブ装置を提供することが可能
となる。 (3)第2実施例に特有な効果 再生時にフォーカスサーボループに加算するフォーカス
オフセット値をプログラム中に記憶することによって、
第1実施例で示したハードウエアとして構成されていた
オフセット電圧生成手段を削除できる。従って部品点数
の削減が可能となり、コストダウン、実装面積の縮小が
達成される。さらには、フォーカスオフセット値がプロ
グラム中に記憶されることにより、温度等の環境変化や
経年変化が起こらず永久的に精度の高いオフセット値を
保持することが可能となる。
【0052】[第3実施例] (1)第3実施例の構成 次に、第3実施例の構成について、図4及び図5を用い
て説明する。なお、図1、図2等と同一名称の部分は、
ほぼ同一機能を有するものとする。
【0053】第2実施例における図2との大きな違い
は、再生系用にRF信号振幅モニタ回路を付加している
点と、プログラムの内容である。
【0054】図4において、301は光ディスク、30
2は光ヘッド、303aはサーボセンサ、303bは情
報読み取りセンサ、304はエラー信号生成装置、30
5はAGC回路、306はA/Dコンバータ、307は
CPU、308はメモリ、309はD/Aコンバータ、
310はドライバ回路、311はアクチュエータであ
る。また、312はRF信号振幅モニタ回路で、外部か
ら指令のある間に入力信号を取り込み、この信号のピー
ク値とボトム値をホールドし、ピーク値とボトム値の電
位差を出力する回路である。313は記録再生回路、3
14は対物レンズである。
【0055】図5にメモリ308のプログラムの構成を
示している。まず、メモリ308には、システムプログ
ラム315、フォーカスオフセット値測定プログラム3
18、サーボ処理プログラム319等が記述されてい
る。このシステムプログラム315には、フォーカスオ
フセット値測定起動命令316、サーボ処理起動命令3
17等が記述されている。サーボ処理プログラム319
には、フォーカスサーボ処理プログラム320等が記述
されている。フォーカスサーボ処理プログラム320に
は、フォーカスオフセット加算プログラム321、位相
補償演算プログラム322が記述されている。また、フ
ォーカスオフセット値記憶部323が記憶領域として確
保されている。フォーカスオフセット値測定プログラム
318は、本装置が再生動作を行うときに、フォーカス
サーボループに印加するオフセット値を自動的に測定
し、測定した値をフォーカスオフセット値記憶部に書き
込むプログラムである。
【0056】フォーカスオフセット加算プログラム32
1は本情報記録再生装置が再生動作中であることを判断
したとき、フォーカスオフセット値記憶部323に記憶
されたフォーカスオフセット値をフォーカスエラー信号
に加算するプログラムである。
【0057】第3実施例の特徴は、システムの起動時や
ディスク交換時など、必要と判断されたときに、フォー
カスループに加算するオフセット値を自動的に求め、記
録時にはフォーカスループにオフセットを加算せず、再
生時には、求めたオフセット値をフォーカスループに加
算する構成となっていることである。 (2)本実施例の動作説明 まず、フォーカスサーボループに印加するオフセット電
圧の自動測定について説明する。自動測定は、再生ビー
ムによって再生されるRF信号の振幅が最大になる時の
フォーカスオフセット電圧を見つけることによって行
う。このときのフォーカスオフセット電圧を記憶してお
き、再生時にフォーカスループに印加する。
【0058】図4及び図5において、CPU307は、
まず、システムプログラム315を実行する。システム
プログラム315には、例えばシステム起動時やディス
ク交換時に、フォーカスオフセット値測定起動命令31
6が実行されるように記述されている。これによって、
フォーカスオフセット値測定プログラム318が起動さ
れる。フォーカスオフセット値測定プログラム318に
は以下に示す作業がプログラムされている。
【0059】フォーカスオフセット値の測定は、フオー
カスサーボループを形成したフォーカスサーボのかかっ
た状態において、フォーカスループに印加するオフセッ
ト値を変化させながら、RF信号の振幅の測定を行うこ
とによって行なう。このとき、フォーカスループに印加
するオフセット電圧の可変範囲を求める必要がある。と
いうのは、フォーカスループには、対物レンズのフォー
カス方向、即ち光ディスク面に垂直な方向位置におい
て、制御可能な範囲と制御不可能な範囲が存在し、フォ
ーカスサーボを行っているときに、対物レンズ位置が制
御可能範囲を超えるようなオフセット電圧をフォーカス
ループに加算すると、フォーカスサーボははずれてしま
うからである。
【0060】フォーカスオフセット電圧の可変範囲の測
定について、図6を用いて説明する。まず、フォーカス
ドライバ310に三角波または鋸歯状波を印加し、対物
レンズのフォーカス方向の位置を変化させる。すると、
サーボセンサ303aを介してエラー信号生成装置30
4のフォーカスエラー出力にS字信号が発生する。フォ
ーカスエラーS字信号とフォーカス駆動電圧の様子を図
6に示す。S字信号のピークとボトムの間がフォーカス
制御可能範囲である。ここで、発生するS字信号のピー
ク値とボトム値を測定し、フォーカス制御可能範囲上限
に相当するフォーカスエラー信号の電圧と、フォーカス
制御可能範囲下限に相当するフォーカスエラー信号の電
圧を求める。これによって求められた、フォーカス制御
可能範囲の内の所定範囲を求め、これをフォーカスオフ
セット可変範囲とする。
【0061】ここで、もう一度フォーカスドライバ31
0に三角波又は鋸歯状波を印加し、対物レンズ位置がS
字の中心付近にさしかかったとき、フォーカスサーボル
ープを閉にする。これによってフォーカスサーボが達成
される。
【0062】次にトラッキングサーボをオンにする。こ
のとき、再生ビームによって再生されたRF信号をRF
信号振幅モニタ回路312によって読み込むことができ
るようになる。
【0063】ここで、RF信号振幅の測定方法について
述べる。本測定を行うためには、一定の振幅レベルのR
F信号振幅を得る必要がある。しかし、ディスクトラッ
ク上から再生されるRF信号には、ピット列再生信号
や、光磁気再生信号があり、これらの信号を再生したと
き、それぞれの再生信号は振幅レベルが異なり、測定に
は好ましくない。ディスク上から、一定レベルの振幅の
RF信号を得る方法を以下に述べる。
【0064】一つ目の方法は、ディスク上のID部に存
在するVFO部を再生し、このときのRF信号振幅を測
定するという方法である。VFO部には0100100
100……のような一定のパターンが記録されていて、
これを再生すると、一定振幅のRF信号を得ることがで
きる。そこで、本装置がディスク上のVFO部を再生し
ていることをこの一定パターンから、CPU307が検
知したときに、RF信号振幅モニタ回路によってRF信
号振幅をピークホールドすると、希望するRF信号振幅
の値が求められる。
【0065】RF信号振幅を測定するもう1つの方法
は、ディスク上に設けられたフォーカストラックのVF
O部を再生し、このときのRF信号振幅を測定するとい
う方法である。フォーカストラック上にも、やはりVF
Oがあり、ここを再生すると一定振幅のRF信号を得る
ことができる。そこで、光ヘッドをフォーカストラック
を再生することが可能な場所に移動し、本装置がディス
ク上のVFO部を再生していることを検知したときに、
RF信号振幅モニタ回路によってRF信号振幅をピーク
ホールドすることによって、RF信号振幅を得ることが
でき、こうして、フォーカスオフセット可変範囲とRF
信号振幅とが入手できる。
【0066】RF信号振幅の測定方法の説明に戻る。測
定するものは、フォーカスループに加算されたフォーカ
スオフセット電圧に対するRF信号振幅の値である。ま
ず、フォーカスサーボにオフセット電圧を加算し、その
値を変化させる必要がある。このとき、測定点をフォー
カスオフセット可変範囲内において等間隔に設ける。さ
らにフォーカスオフセット値を各測定点の値とし、この
ときのRF信号振幅を測定する。ところで、このような
測定を行うとき、測定点の数が少ないと、RF信号振幅
が最大となるときのフォーカスオフセットの測定値と、
RF信号振幅が最大となる実際のフォーカスオフセット
値との間に誤差が生じ、精度が下がる可能性がある。し
かし、測定点の数を多くすると、本測定に多くの時間を
費やすようになり好ましくない。
【0067】そこで、本第3実施例による本装置で次の
操作を行う。この操作の説明を図20を用いて行う。ま
ず、適当な複数の測定点で測定を行い、各測定点におけ
るRF信号振幅を求める(A)。次に、前記測定点の間
で現れるであろうRF信号の振幅を、測定結果の補間を
行うことによって求める(B)。補間を行った結果よ
り、RF振幅最大値((C)におけるa)を求め、求め
たRF振幅最大値の所定の割合((D)におけるb)の
RF信号振幅を発生するときのフォーカスオフセット値
((D)におけるc点およびd点)を求める。図20
(D)に示したように、この値は合焦点の両側に各1ケ
所合計2ケ所存在する。求めた2つのオフセット値の中
点((E)におけるe点)を求める。このe点がRF信
号振幅が最大になるときのフォーカスオフセット値であ
る。これをオフセット値記憶部323に書き込む。な
お、補間法には、エルミート補間、チェビシェフ補間、
区分的多項式補間等と種々あるがCPUの負担にならな
い簡単な補間法でよい。
【0068】次に、本装置の記録中の動作を図4及び図
5を用いて説明する。本装置は記録動作中に、再生ビー
ムを用いて記録ピットが正確に記録されたか否かを確認
するベリファイ動作が同時に行われる。サーボセンサ3
03aからの信号は、エラー信号生成装置304に入力
される。エラー信号生成装置304はフォーカスエラー
信号を生成し、これを出力する。フォーカスエラー信号
は、AGC回路305で正規化された後、A/Dコンバ
ータ306でデジタル信号化され、CPU307に入力
される。CPU307は、システムプログラム315を
実行する。システムプログラムにはサーボ処理起動命令
317を一定時間間隔で実行するように記述されてい
る。サーボ処理起動命令317はサーボ処理プログラム
319を起動する命令である。したがって、CPU30
7は、サーボ処理プログラム319を一定時間間隔で実
行する。これによって、CPU307はフォーカスオフ
セット加算プログラム321を実行する。そうして、C
PU307は本装置が記録動作中であることを判断し、
オフセット加算値を0にする。さらにCPU307は位
相補償演算プログラム322に従ってフォーカスエラー
信号を位相補償処理し、D/Aコンバータ309に出力
する。D/Aコンバータ309は、CPU307からの
信号をアナログ信号に変換し、ドライバ回路310に出
力する。ドライバ回路310は、D/Aコンバータ30
9からの信号に従って、アクチュエータ311に電流を
流す。これにより、アクチュエータ311は対物レンズ
314の光軸方向の位置を駆動し、フォーカスサーボが
達成される。このとき、フォーカスループに対してオフ
セット電圧は加算されない。しかし、フォーカスサーボ
は記録ビームを用いて動作するため、記録ビームは合焦
位置に留まることができる。
【0069】次に本装置の再生中の動作を説明する。C
PU307はフォーカスオフセット加算プログラム32
1を実行する。CPU307は本装置が再生中であるこ
とを判断し、オフセット加算値をフォーカスオフセット
値記憶部323に記憶した上述のフォーカスオフセット
値により読みだす。さらに、これをフォーカスエラー信
号に加算する。
【0070】フォーカスオフセット値記憶部323に
は、前記測定によって求められたオフセット値(図20
(D)におけるe点のオフセット値)が記憶されてい
る。したがって、CPU307に入力されたフォーカス
エラー信号には先の測定によって求められたオフセット
値が加算される。CPU307はオフセット値が加算さ
れたフォーカスエラー信号を位相補償処理し、CPU3
07から出力する。D/Aコンバータ309はCPU3
07の出力をアナログ信号に変換する。ドライバ310
はD/Aコンバータの出力に従って、増幅し、アクチュ
エータ311に増幅した電流をドライブする。アクチュ
エータ311によって対物レンズ314の位置は駆動さ
れ、フォーカスサーボが達成される。以上のようにして
フォーカスループに対してオフセット電圧が加算される
ため、再生時には、記録時とオフセットした分だけ異な
り、再生ビームが合焦位置に留まるようにフォーカスサ
ーボが動作する。
【0071】また、本装置は待機中にも再生ビームが合
焦となるようなフォーカスオフセットをフォーカスルー
プに加算しておく。これによって、即座に再生動作を開
始することが可能となる。
【0072】ところで、1セクタより大きな連続データ
を書き込み記録するとき、記録中に、記録セクタを次の
セクタに移動する必要が生ずる。通常このようなときに
は、記録動作中にIDを再生する動作を必要とする。こ
のようなID再生時に、フォーカスループに再生ビーム
が合焦となるようなフォーカスオフセット値を印加する
と、本装置が記録を再開し、印加したフォーカスオフセ
ットを再び0にしたとき、対物レンズの移動に時間がか
かるために、記録ビームは一瞬焦点ずれのデフォーカス
することになる。これによって記録エラーが生じる確率
が高くなってしまい、好ましくない。そこで、CPU3
07のシステムプログラム315において、書き込み記
録用プログラムを実行中に、書き込み記録中におけるI
D再生を行うようなときは、フォーカスループに加算す
るフォーカスオフセット値は0にしておく動作を行なう
プログラムにしておく。そうすると、ID部からの再生
信号は、光磁気記録部からの再生信号と比べて振幅が大
きいため、少々デフォーカスしても読みとりエラーは起
こらない。 (3)第3実施例に特有な効果 再生時にフォーカスサーボループに加算するフォーカス
オフセット値を、少なくとも装置の起動時には毎回求め
ることによって、たとえ2つのビームの間に発生する焦
点誤差の値が変化しても、つねに正しいオフセット値を
フォーカスループに印加することが可能となり、その結
果、2つのビームの間に発生する焦点誤差が原因となっ
て発生するエラーの回数を減少することが可能となる。
さらに、光ディスクドライブ装置の経時的な変化、ディ
スクの差異にも新しくフォーカスオフセット値を求めて
印加することとしたので、広い動作範囲で対応すること
が可能となる。
【0073】また、記録動作途中でID再生を行うとき
にフォーカスサーボループに加算されるオフセット値を
0のままにすることにより、ID再生から記録動作に移
るときに対物レンズが移動することによって発生する記
録エラーを防止することが可能となるし、複数セクタに
及ぶ長いデータの記録時間をも短縮できる。
【0074】[第4実施例] (1)第4実施例の構成 第4実施例による情報記録再生装置の構成について説明
する。
【0075】第4実施例の構成は、図2に示した第2実
施例のハードウエアと同じもので構成できるので、説明
を省略するが、第2実施例によるソフトウェアが異な
り、従ってメモリ208の構成(図3)と異なるので、
詳細に説明する。
【0076】第4実施例によるプログラムが記載されて
いるメモリの構成を、図7を用いて説明する。図2のブ
ロック図中、メモリ208に記述されているプログラム
において、401はシステムプログラムで、光ディスク
装置のシステム処理や、サーボ処理起動命令402等が
記述されている。サーボ処理プログラム403には、フ
ォーカスサーボ処理プログラム404と、その他のサー
ボ処理(トラッキングサーボ処理など)のプログラムが
記述されている。フォーカスサーボ処理プログラム40
4には、フォーカスオフセット加算プログラム405、
位相補償演算処理プログラム406等が記述され、フォ
ーカスオフセット加算プログラム405の実施のための
記憶部として、書き込み記憶用フォーカスオフセット値
記憶部W407、読み出し再生用フォーカスオフセット
値記憶部R408が構成されている。
【0077】第4実施例においては、書き込みの記録時
は、記録ビームが合焦となるようなオフセット電圧をフ
ォーカスループに加算し、再生時は再生ビームが合焦と
なるようなオフセット電圧をフォーカスループに加算す
るような構成からなっている。 (2)第4実施例による動作説明 本装置は、再生時に再生ビームが合焦となるようなフォ
ーカスオフセット値と、記録時に記録ビームが合焦とな
るようなフォーカスオフセット値を、工場出荷時などに
あらかじめ測定し、これらの値をハードウエア、又はR
OMなどのメモリに記憶させておく。
【0078】図2及び図7を用いて本装置の説明をす
る。CPU207はシステムプログラム401を実行す
る。システムプログラム401の中には、サーボ処理起
動命令402が一定時間間隔で実行されるように記述さ
れている。サーボ処理起動命令402はサーボ処理プロ
グラム403の実行を起動する命令である。従って、シ
ステム処理とサーボ処理は時分割で実行される。
【0079】ここで、CPU207はサーボ処理プログ
ラム403を実行し、この中のフォーカスサーボ処理プ
ログラム404に記述されたフォーカスオフセット加算
プログラム405を実行する。これにより、CPU20
7は本装置が再生動作あるいは待機中であることを判断
すると、フォーカスオフセット値記憶部R408から、
再生ビームが合焦となるように設定されているフォーカ
スオフセット値を読み出し、これをフォーカスエラー信
号に加算する。
【0080】また、CPU207は、本情報記録再生装
置が記録動作中であることを判断すると、フォーカスオ
フセット値記憶部W407から、記録ビームが合焦とな
るように設定されているフォーカスオフセット値を読み
出し、これをフォーカスエラー信号に加算する。オフセ
ット電圧を加算されたフォーカスエラー信号は、位相補
償演算処理プログラム406により位相補償演算処理さ
れ、D/Aコンバータ209に出力される。ドライバ2
10はD/Aコンバータより受け取ったドライブ信号に
よってアクチュエータ211をドライブする。アクチュ
エータはドライバから受け取った電流に従って対物レン
ズ213の位置を駆動する。
【0081】なお、本第4実施例では、デジタルサーボ
を行なうハードウエア上で実施するものを例に挙げた
が、アナログサーボを実施するハードウエアで実施する
ときには、図8に示すように、フォーカスオフセット値
をハードウエア上に設定するか、またはD/Aコンバー
タを新たに設け、ソフトウエア上に記憶したフォーカス
オフセット値を前記D/Aコンバータよりフォーカスル
ープに印加する方法がある。
【0082】ここでは、図8に示した装置を説明する。
フォーカスオフセット値記憶部W′426は電源アース
間の抵抗で分圧したオフセット値記憶手段で、記憶用フ
ォーカスオフセット値記憶手段W411と同等の働きを
行ない、フォーカスオフセット値記憶部R′は同様に電
源アース間の抵抗で分圧したオフセット値記憶手段で、
再生用フォーカスオフセット値記憶部R412と同等の
働きをする。なお、抵抗分圧は可変抵抗を用いてもよ
い。
【0083】スイッチ425は、装置が記録中である時
にはフォーカスオフセット値記憶部W′426に接続さ
れ、装置が再生中あるいは待機中である時にはフォーカ
スオフセット値記憶部R′427に接続されるスイッチ
である。これによって、記録中には、記憶されたオフセ
ット値がフォーカスループに印加され、再生中あるいは
待機中には、記憶されたフォーカスオフセット値がフォ
ーカスループに印加される。 (3)第4実施例に特有な効果 2光源方式情報記録再生装置でフォーカスサーボを通常
記録系によって行っている場合において、再生時には、
再生ビームが合焦となるようなオフセット電圧をフォー
カスループに加算することによって、2つのビームの間
の焦点誤差を解消する。さらに、記録時に、記録ビーム
が合焦となるようなオフセット電圧をフォーカスループ
に加算することによって、記録ビームのフォーカス残留
誤差を解消することができる。
【0084】また、装置が待機中から再生動作へ移ると
きに、対物レンズの移動が起こらないため、即座に再生
動作を開始することが可能となり、再生指令に対して応
答の早いドライブ装置を提供することが可能となる。
【0085】[第5実施例] (1)第5実施例の構成 次に第5実施例の構成について、図9を参照しつつ説明
する。なお、図1、図2、図4、図8等と同一名称の部
分は、ほぼ同一機能を有するものとする。
【0086】図9において、501は光ディスク、50
2は光ヘッド、503aはサーボセンサ、503bは情
報読み取りセンサ、504はエラー信号生成装置、50
5はAGC回路、506はA/Dコンバータ、507は
CPU、508はメモリ、509はD/Aコンバータ、
510はドライバ、511はアクチュエータ、512は
RF信号振幅モニタ回路、513は記録再生回路、51
4は対物レンズである。さらに、525は切り替え用の
SW、526は加算器である。
【0087】また、図10にメモリ508の構成を示
す。メモリ508にはシステムプログラム515、フォ
ーカスオフセット値測定プログラム518、サーボ処理
プログラム519等が記述されている。システムプログ
ラム515には、フォーカスオフセット値測定起動命令
516、サーボ処理起動命令517等が記述されてい
る。
【0088】ここで、サーボ処理プログラム519に
は、フォーカスサーボ処理プログラム520が記述され
ており、フォーカスサーボ処理プログラム520には、
フォーカスオフセット加算プログラム521、位相補償
演算処理プログラム522が記述されている。さらに、
記録用フォーカスオフセット値記憶部W523、再生用
フォーカスオフセット値記憶部R524が記憶領域とし
て確保されている。
【0089】本第5実施例によれば、記録ビームが合焦
となるようなフォーカスオフセットと、再生ビームが合
焦となるようなフォーカスオフセットを自動的な測定に
よって求め、記録時には記録ビームが合焦となるような
フォーカスオフセットを、再生時及び待機時には再生ビ
ームが合焦となるようなフォーカスオフセットをフォー
カスループに加算する構成となっている。自動的な測定
は、システムの起動時、ディスク交換時などの必要と判
断されたときに行う。 (2)第5実施例の動作説明 まず、図9、図10を参照しつつ、記録ビームが合焦と
なるようなオフセット電圧の測定と、再生ビームが合焦
となるようなオフセット電圧の測定について説明する。
【0090】第1に、再生ビームが合焦となるようなオ
フセット電圧の測定について説明する。CPU507
は、フォーカスループに三角波又は鋸歯状波を出力する
ことによって、対物レンズを光ディスク面に垂直方向の
フォーカス方向に移動させる。この時、エラー信号生成
装置504の出力に図6に示したようなS字信号が現れ
る。これを用いて、第3実施例の動作時と同様に、S字
信号のピーク値とボトム値を用いて、フォーカスオフセ
ット可変範囲を求める。さらにフォーカス引き込みを行
い、フォーカスループを閉じる。
【0091】次に、RF信号振幅モニタ回路512の入
力を情報読み取りセンサ503bに接続するようにSW
515を(a)側にスイッチする。さらにトラッキング
サーボをオンにする。このとき、再生ビームから再生さ
れるRF信号の振幅の測定が可能となる。
【0092】ここで、フォーカスループに加算されるフ
ォーカスオフセット値に対するRF信号振幅の測定を行
う。まず、フォーカスオフセット可変範囲内において、
測定点を等間隔に設ける。フォーカスサーボループにオ
フセット電圧を印加し、その値を変化させる。図20を
参考にして、各測定点において、フォーカスオフセット
値に対するRF信号振幅の値を測定する。測定結果よ
り、第3実施例の場合と同様に、各測定点の間で現れる
であろうRF信号の振幅を、所定の補間を行うことによ
り求め、この補間されたRF補間信号により、RF振幅
が最大値となるときのフォーカスオフセット値(図20
(E)のe点)を求める。求められたオフセット電圧値
は、フォーカスオフセット値記憶部R524に記憶す
る。
【0093】第2に、記録時にフォーカスサーボループ
に加算するフォーカスオフセット値の測定を行う。ま
ず、RF信号振幅モニタ回路の入力を記録ビーム側のサ
ーボセンサ503a及びその出力を加算器516に接続
するようにSW515を(b)側に切り替える。そうし
て、再生時の場合と同様に、CPU507は、再びフォ
ーカスオフセットを変化させ、各測定点においてフォー
カスオフセットに対するRF信号振幅を測定する。ここ
で、第3実施例の時と同様に、各測定点の間で現れるで
あろうRF信号の振幅を、所定の補間法により行うこと
によってRF補間信号を求め、これよりRF振幅最大値
を求める。これを記録用としてのフォーカスオフセット
値記憶部W523に書き込む。こうして、記録用のサー
ボセンサ503aから再生されるRF信号が最大となる
ようなフォーカスオフセット値を求め、これをフォーカ
スオフセット値記憶部W523に書き込むわけである。
【0094】なお、フォーカスオフセット値記憶部R5
24、及びフォーカスオフセット値記憶部W523に書
き込んだ後は、SW515は次の測定予定の方に切り替
えていてもよいし、取り外していてもよい。
【0095】次に、本装置の記録中の動作を図9及び図
10を参照しつつ説明する。サーボセンサ503aから
の信号は、エラー信号生成装置504に入力される。エ
ラー信号生成装置はフォーカスエラー信号を生成し、こ
れを出力する。フォーカスエラー信号は、AGC回路5
05で正規化された後、A/Dコンバータ506でデジ
タル信号化され、CPU507に入力される。CPU5
07はシステムプログラム515を実行する。システム
プログラム515にはサーボ処理起動命令517が一定
時間間隔で実行されるように記述してある。サーボ処理
起動命令517によってサーボ処理519が実行され
る。これにより、サーボ処理519の中のフォーカスサ
ーボ処理プログラム520が実行される。
【0096】そうして、CPU507はフォーカスオフ
セット加算プログラム521を実行し、本装置が記録動
作中であることを判断すると、記録ビームが合焦となる
ように設定されたオフセット値をフォーカスオフセット
値記憶部W523から読み出し、これをフォーカスエラ
ー信号に加算する。この後、CPU507は、位相補償
演算プログラム522に従って、フォーカスエラー信号
を位相補償し、D/Aコンバータ509に出力する。D
/Aコンバータ509は、CPU507からの信号をア
ナログ信号に変換し、ドライバ510に出力する。ドラ
イバ510は、D/Aコンバータ509からの信号に従
って、アクチュエータ511に電流を流してドライブす
る。これにより、アクチュエータ511は対物レンズ5
14の位置を駆動し、フォーカスサーボが達成される。
このとき、フォーカスループに対して、記録ビームが合
焦となるようなオフセット値が加算されている。
【0097】これにより、記録ビームは、上記で述べた
ように、記録ビームからの反射光を受けたサーボセンサ
503aのRF信号振幅が、最大値となるポイントで、
フォーカスサーボが合焦となるように、そのフォーカス
オフセット値を求め、実際のフォーカスサーボ時にその
フォーカスオフセット値を加算することとしたので、記
録用光スポットは正確に確実に、合焦位置に留まること
ができる。
【0098】次に、本装置の再生中の動作を説明する。
CPU507は、フォーカスサーボループを組むところ
で、フォーカスオフセット値加算プログラム521を実
行し、本装置が再生中であることを判断し、再生ビーム
が合焦となるようなオフセット値を、フォーカスオフセ
ット値記憶部R524から読み出し、フォーカスエラー
信号に加算する。さらにCPU507は、オフセットが
加算されたフォーカスエラー信号を位相補償演算処理プ
ログラム522に従って位相補償処理し、D/Aコンバ
ータ509に出力する。D/Aコンバータ509は、C
PU507からの信号をアナログ信号に変換し、ドライ
バ510に出力する。ドライバ510は、D/Aコンバ
ータ509からの信号に従って、アクチュエータ511
に電流を流す。これによってアクチュエータ511は駆
動され、フォーカスサーボが達成される。
【0099】以上のようにして、フォーカスループに対
して再生用オフセット電圧が加算されるため、再生時に
は、再生ビームが合焦位置に留まるようにフォーカスサ
ーボが動作する。
【0100】また、本装置は待機中にも再生ビームが合
焦となるような再生用フォーカスオフセット電圧をフォ
ーカスループに加算しておく。これによって、再生動作
指令に対し、即座に再生動作を開始することが可能とな
る。 (3)第5実施例に特有な効果 この第5実施例において、フォーカスループに加算する
フォーカスオフセット値を、少なくとも装置の起動時や
ディスク交換時には毎回、求めることによって、たとえ
2つのビームの間に発生する焦点誤差の値が変化して
も、つねに正しいオフセット値をフォーカスループに印
加することが可能となり、その結果、2つのビームの間
に発生する焦点誤差が原因となって発生するエラーの回
数を減少することが可能となる。
【0101】さらに、記録時にはフォーカスサーボルー
プの残留制御誤差を除去できるために、記録時のエラー
率を減少することができる。
【0102】また、自動測定を装置の起動時あるいはデ
ィスク交換時など必要と判断されたときに行うので、装
置の経時変化やディスクの差異にも広く対応することが
可能となる。
【0103】[第6実施例] (1)第6実施例の構成 次に第6実施例について、図11、図12を参照しつつ
説明する。なお、図1、図2、図4、図8、図9等と同
一名称の部分は、ほぼ同一機能を有するものとする。
【0104】図11において、601は光ディスク、6
02は光ヘッド、603aはサーボセンサ、603bは
情報読み取りセンサである。604はエラー信号生成装
置で、トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号
を生成する。605はAGC回路で、トラッキングエラ
ー信号及びフォーカスエラー信号の振幅レベルがそれぞ
れ一定になるように動作する。606はレンズ位置セン
サで、対物レンズのトラッキング方向における位置を電
気信号に変換して出力する。607はA/Dコンバータ
で、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、
レンズ位置誤差信号の値をデジタル値に変換する。60
8はCPUで、サーボ演算処理やシステム処理などを行
う。609はメモリで、610はD/Aコンバータであ
る。
【0105】また、611はトラッキングドライバ回
路、612はフォーカスドライバ回路で、CPU60
8、D/Aコンバータから受け取ったそれぞれの信号に
従ってアクチュエータ613に電流を流す。613はア
クチュエータで、コイルに流れる電流に従って、対物レ
ンズをフォーカス方向あるいはトラッキング方向に駆動
する。
【0106】このフォーカス方向とはディスク面に対す
る対物レンズの離間距離方向で、ディスク面に垂直方向
であり、トラッキング方向とはディスク面上にあってデ
ィスク上のトラックに垂直な方向である。
【0107】さらに、614はRF信号振幅モニタ回路
で、CPU608から指示を受けている間、入力信号の
ピーク値とボトム値を所定の時定数でホールドし、ピー
クとボトムの間の電圧を出力する。615は記録再生回
路である。616はレンズ位置誤差信号生成回路で、対
物レンズのトラッキング方向における変位をレンズ位置
誤差信号として出力する。また、629はRF信号振幅
モニタ回路614の入力信号を切り替えるSWであり、
630はサーボセンサ603aの出力から和信号を得る
加算器である。
【0108】また、図12に示すように、メモリ609
には、システムプログラム617、フォーカスオフセッ
ト値測定プログラム620、サーボ処理プログラム62
1等が記述されている。システムプログラム617に
は、フォーカスオフセット値測定起動命令618、サー
ボ処理起動命令619等が記述されている。サーボ処理
プログラム621にはフォーカスサーボ処理プログラム
622、レンズ位置サーボ処理プログラム623等が記
述されている。フォーカスサーボ処理プログラム622
には、フォーカスオフセット加算プログラム624、位
相補償演算処理プログラム625等が記述されている。
さらに、フォーカスオフセット加算プログラム624の
実行のため、フォーカスオフセット値記憶部W626、
フォーカスオフセット値記憶部R627が記憶領域とし
て確保されている。
【0109】第5実施例では、トラッキングサーボにつ
いて説明を加えていないが、フォーカスオフセット値の
測定中にトラッキングサーボの安定性を考慮しておく必
要がある。 そこで、本第6実施例では、合焦位置に対
応するフォーカスオフセット値を自動測定において求め
る際に、レンズ位置サーボを用いて対物レンズを強制的
に振動させることによってトラッキングエラー信号にト
ラッククロス成分を発生させ、このときのトラッキング
エラー信号の振幅を測定し、トラッキングエラー信号の
振幅が所定の値以下にならない範囲を求め、求めた範囲
の中においてのみフォーカスオフセット電圧を可変して
求めることとした。 (2)第6実施例の動作説明 まず、図11におけるCPU608内で三角波又は鋸歯
状波が作成される。この三角波又は鋸歯状波はD/Aコ
ンバータ610でアナログ信号化されフォーカスドライ
バ612に出力される。これによってフォーカスドライ
バ612はアクチュエータ613を駆動する。このと
き、フォーカスエラー信号は記録ビームの反射光を受光
するセンサ603aから再生され、フォーカスエラー信
号としては図6に示したようなS字信号が発生する。こ
こで、フォーカス制御可能範囲上限に相当する駆動電圧
と、フォーカス制御可能範囲下限に相当する駆動電圧を
S字信号より求め、これよりフォーカスオフセット可変
範囲を求める。そしてさらに、フォーカス引き込みを行
う。フォーカスサーボがかかると、トラッキングエラー
信号を読み込むことができるようになる。
【0110】次に、CPU608は図12のレンズ位置
サーボ処理プログラム623を起動する。レンズ位置サ
ーボは、対物レンズ628のトラッキング方向位置を制
御するループである。レンズ位置誤差信号生成回路61
6は、レンズ位置センサ606の出力より、レンズ位置
誤差信号を出力する。レンズ位置誤差信号は、対物レン
ズ628がトラッキング方向位置の中心に対してどのく
らい変位しているかを表す。CPU608は、レンズ位
置誤差信号を位相補償演算処理し、この出力をD/Aコ
ンバータ610に出力する。D/Aコンバータ610は
これをトラッキングドライバ611に出力し、トラッキ
ングドライバ611がアクチュエータ613により対物
レンズ628を駆動することによってレンズ位置サーボ
は達成される。
【0111】ところで、レンズ位置サーボは外乱として
ある値を印加してやると、対物レンズ628の位置が、
印加した外乱の値に従ってトラッキング方向に変位す
る。ここで、外乱として適当な正弦波を印加する。する
と、対物レンズ628はトラッキング方向に振動し、ト
ラッキングエラー信号にトラッククロス成分が現れる。
トラッキングエラー信号はエラー信号生成装置604を
介してA/Dコンバータ607に入力されているため、
その振幅をCPU608でモニタする事が可能となる。
【0112】ここで、フォーカスサーボ状態で、フォー
カスサーボにオフセット電圧を加算する。加算するオフ
セット電圧はフォーカスオフセット可変範囲内で可変す
る。そのうえ、各測定点においてフォーカスオフセット
値に対するトラッククロス成分の振幅の大きさを測定す
る。さらに各測定点の間で現れるであろうトラッキング
エラー信号の振幅を、所定の補間法を用いて求め、この
結果よりトラッキングエラー振幅最大値を求める。求め
たトラッキングエラー振幅最大値の所定程度のトラッキ
ングエラー信号振幅を発生するときのフォーカスオフセ
ット値を求める(例えば、図20(D)のc点とd
点)。この値は合焦点の両側に各1ケ所合計2ケ所存在
する。この2つのフォーカスオフセット値の間の範囲を
新たに第2フォーカスオフセット可変範囲とする。
【0113】次に、CPU608は、RF信号振幅モニ
タ回路614の入力を切り替えSW629の(a)側と
し、情報読み取りセンサ603bに接続する。ここで、
先に求めた第2フォーカスオフセット可変範囲内におい
てフォーカスオフセット値を等間隔に可変し、各第2フ
ォーカスオフセット値に対するRF信号振幅を測定す
る。ここで、第3実施例時と同様な方法で所定の補間を
行い、RF信号振幅が最大となるときのフォーカスオフ
セット値を求める。これをオフセット値記憶部R627
に書き込む。
【0114】また、RF信号振幅モニタ回路の入力を切
り替えSW629の(b)側とし、記録ビームを再生す
るサーボセンサ603aに接続する。ここで、再び、先
に求めた第2フォーカスオフセット可変範囲内において
フォーカスオフセット値を可変し、各測定点において、
フォーカスオフセット値に対するRF信号振幅を測定す
る。ここでも第3実施例と同様な方法で、所定の補間を
行い、RF信号振幅が最大となるときのフォーカスオフ
セット値を求め、これをオフセット値記憶部W626に
書き込む。
【0115】そうして、書き込みの記録動作中におい
て、本装置はフォーカスオフセット値記憶部W626か
ら読み出した値をフォーカスループに印加し、一方再生
動作あるいは待機中はフォーカスオフセット値記憶部R
627から読み出した値をフォーカスループに印加す
る。さらに、CPU608は、オフセットが加算された
フォーカスエラー信号を、位相補償演算処理プログラム
625によって位相補償処理し、D/Aコンバータ61
0に出力する。D/Aコンバータ610は、CPU60
8からの信号をアナログ信号に変換し、フォーカスドラ
イバ612に出力する。フォーカスドライバ612は、
D/Aコンバータからの信号に従って、アクチュエータ
613に電流を流す。アクチュエータ613によって対
物レンズ628は駆動され、フォーカスサーボが達成さ
れる。以上のようにしてフォーカスループに対してオフ
セット電圧が加算されるため、記録時には記録ビームが
合焦位置に留まり、再生時には再生ビームが合焦位置に
留まるようにフォーカスサーボが動作する。 (3)第6実施例に特有な効果 本実施例においては、トラッキングサーボがはずれない
ようなフォーカスオフセット値の範囲を最初に求めた。
この条件において、記録ビーム及び再生ビームが合焦と
なるときのフォーカスオフセット値を測定することによ
り、測定中にトラッキングサーボがはずれてしまうこと
によって生ずる装置の動作不能状態を防止でき、信頼性
に富むフォーカスサーボを実行できる。
【0116】[第7実施例] (1)第7実施例の構成 第7実施例の構成について、図13及び図14を参照し
つつ説明する。なお、図1、図2、図4、図8、図9、
図11等と同一名称の部分は、ほぼ同一機能を有するも
のとする。
【0117】図13において、701は光ディスク、7
02は光ヘッド、703aはサーボセンサ、703bは
情報読み取りセンサである。704はエラー信号生成装
置でトラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号を
出力し、705はAGC回路、706はレンズ位置セン
サ、707はA/Dコンバータ、708はCPU、70
9はメモリである。また、710はD/Aコンバータ、
711はトラッキングドライバ、712はフォーカスド
ライバ、713はアクチュエータ、714はRF信号振
幅モニタ回路、715は記録再生回路、716はレンズ
位置誤差信号生成回路、728は対物レンズである。
【0118】また、図14に示すように、メモリ709
には、システムプログラム717、フォーカスオフセッ
ト値測定プログラム720、サーボ処理プログラム72
1が記述されている。システムプログラム717には、
フォーカスオフセット値測定起動命令718、サーボ処
理起動命令719等が記述されている。サーボ処理プロ
グラム721には、フォーカスサーボ処理プログラム7
22、レンズ位置サーボ処理プログラム723等が記述
されている。フォーカスサーボとレンズ位置サーボは時
分割にて実行される。フォーカスサーボ処理プログラム
722には、フォーカスオフセット加算プログラム72
4、位相補償演算処理プログラム725等が記述されて
いる。さらに、フォーカスオフセット加算プログラム7
24の実行のため、フォーカスオフセット値記憶部W7
26、フォーカスオフセット値記憶部R727が記憶領
域として確保されている。
【0119】第7実施例では、再生ビームが合焦となる
ようなフォーカスオフセット加算値をRF信号振幅が最
大になる点から求め、記録ビームが合焦となるようなフ
ォーカスオフセット値を、トラッキングエラー信号振幅
が最大になる点より求めることを特徴とする。 (2)第7実施例の動作説明 まず、フォーカスオフセット値の自動測定の動作を、図
13及び図14を参照しつつ説明する。当初、CPU7
08はシステムプログラム717を実行する。システム
プログラム717には、起動時やディスク交換時にフォ
ーカスオフセット値測定起動命令718を実行するよう
に記述されている。これによってCPU708はフォー
カスオフセット値測定プログラム720の実行を開始す
る。
【0120】まず、CPU708はフォーカスドライバ
712に三角波又は鋸歯状波を印加し、第3実施例と同
様に、S字信号よりフォーカスオフセット可変範囲を求
める。次に、フォーカスサーボをオンにしてサーボルー
プを構成する。このとき、フォーカスエラー信号は記録
ビームの反射光を受光するサーボセンサ703aから再
生される。フォーカスサーボがかかると、トラッキング
エラー信号を読み込むことができるようになる。
【0121】そうして、レンズ位置サーボをオンにす
る。ここで、レンズ位置サーボループに適当な正弦波を
印加する。これによって、対物レンズ728はトラッキ
ング方向に振動し、トラッキングエラー信号にトラック
クロス成分が現れる。トラッキングエラー信号はA/D
コンバータ707に入力されているため、その振幅をC
PU708でモニタすることが可能となる。ここでフォ
ーカスサーボにオフセット電圧を加算する。加算するオ
フセット電圧は、フォーカスオフセット可変範囲内で可
変する。各測定点においてフォーカスオフセット値に対
するトラッククロス成分の振幅の大きさを測定する。測
定結果より、各測定点の間で現れるであろうトラッキン
グエラー信号の振幅を、所定の補間を行って求め、この
結果よりトラッキングエラー振幅最大値を求める。トラ
ッキングエラー振幅が最大となるときのフォーカスオフ
セット値を、フォーカスオフセット値記憶部W726に
記憶する。
【0122】同時に、求めたトラッキングエラー振幅最
大値の所定割合のトラッキングエラー信号振幅を発生す
るときのフォーカスオフセット値を求める。当然、この
値は合焦点の両側に各1ケ所合計2ケ所存在する。この
2つのフォーカスオフセット値の間の範囲を新たにフォ
ーカスオフセット可変範囲とする。
【0123】次に、先に求めたフォーカスオフセット可
変範囲内においてフォーカスオフセット値を等分して等
間隔に可変し、各フォーカスオフセット値に対応するR
F信号振幅をRF信号振幅モニタ回路714の出力から
測定する。ここで、第3実施例の時と同様な方法で、R
F信号振幅が最大となるときのフォーカスオフセット値
を求め、これをオフセット値記憶部R727に書き込
む。
【0124】次に、本第7実施例の記録中の動作を説明
する。CPU708はシステムプログラム717を実行
する。システムプログラム717の一部には、サーボ処
理起動命令719を一定時間毎に実行するように記述さ
れている。サーボ処理起動命令719によってサーボ処
理プログラム721が実行される。これにより、CPU
708はフォーカスサーボプログラム722内のフォー
カスオフセット加算プログラム724を実行する。これ
により、本装置は装置が記録中であることを判断したと
きは、フォーカスオフセット値記憶部W726から読み
出した値をフォーカスループに印加する。また一方、装
置が再生動作あるいは待機中であることを判断したとき
は、フォーカスオフセット値記憶部R727から読み出
した値をフォーカスループに印加する。
【0125】この後、CPU708は、オフセット電圧
が加算されたフォーカスエラー信号を位相補償処理し、
D/Aコンバータ710に出力する。D/Aコンバータ
710は、CPU708からの信号をアナログ信号に変
換し、フォーカスドライバ712に出力する。フォーカ
スドライバ712は、D/Aコンバータ710からの信
号に従って、アクチュエータ713に電流を流す。アク
チュエータ713によって対物レンズ728は駆動さ
れ、フォーカスサーボが達成される。以上のようにして
フォーカスループに対してオフセット電圧が加算される
ため、記録時には記録ビームが合焦位置に留まり、再生
時又は待機時には、再生ビームが合焦位置に留まるよう
に、フォーカスサーボが動作する。 (3)第7実施例の特有な効果 第6実施例よりも簡単な構成にもかかわらず、2つのビ
ームの間に発生する焦点誤差が原因となって発生するエ
ラーの回数を減少することが可能となり、また、記録時
にフォーカスサーボループの残留制御誤差を除去できる
ために、記録時のエラー率も減少することができる。ま
た、構成が簡単なためコスト、実装面積の点で第6実施
例よりも有利である。
【0126】[第8実施例] (1)第8実施例の構成 第8実施例では、2つのビームで記録再生を行う光ディ
スク装置で、フォーカスサーボを再生ビームを用いて行
う装置において、記録時に記録ビームが合焦となるよう
なフォーカスオフセットをフォーカスループに印加す
る。
【0127】第8実施例の構成について、図15及び図
16を参照しつつ説明する。なお、図1、図2、図4等
と同一名称の部分は、ほぼ同一機能を有するものとす
る。
【0128】図15において、801は光ディスク、8
02は光ヘッドである。803aは記録ビーム再生セン
サで、ディスク表面で反射された記録ビームを電気信号
に変換する。803bは情報読み取りセンサで、ディス
ク表面で反射された再生ビームを電気信号に変換する。
804はエラー信号生成装置、805はAGC回路、8
06はA/Dコンバータ、807はCPU、808はメ
モリ、809はD/Aコンバータ、810はドライバ、
811はアクチュエータである。812はRF信号振幅
モニタ回路で、外部から指令のある間、入力信号を取り
込み、この信号のピーク値とボトム値をホールドし、ピ
ーク値とボトム値の電位差を出力する回路である。81
3は記録再生回路、814は対物レンズ、826は再生
信号を取り込む加算器である。
【0129】また、図16に示すように、メモリ808
には、システムプログラム817、サーボ処理プログラ
ム821、フォーカスオフセット値測定プログラム82
0等が記述されている。システムプログラム817に
は、フォーカスオフセット値測定起動命令818、サー
ボ処理起動命令819等が記述されている。サーボ処理
プログラム821にはフォーカスサーボ処理プログラム
822等が記述されている。フォーカスサーボ処理プロ
グラム822には、フォーカスオフセット加算プログラ
ム823、位相補償演算処理プログラム824等が記述
されている。またフォーカスオフセット加算プログラム
823の実行のため、フォーカスオフセット値記憶部8
25が記憶領域として確保されている。フォーカスオフ
セット値測定プログラム820は、フォーカスループに
印加するオフセット値を、自動的に測定し、測定した値
をフォーカスオフセット値記憶部に書き込むプログラム
である。
【0130】また、フォーカスオフセット加算プログラ
ム823は、本情報記録再生装置が記録動作中であるこ
とを判断した時に、フォーカスオフセット値記憶部82
5に記憶されたフォーカスオフセット値をフォーカスエ
ラー信号に加算するプログラムである。 (2)第8実施例の動作説明 第8実施例の動作を、図15及び図16を参照しつつ説
明する。
【0131】まず、記録ビームが合焦となるようなフォ
ーカスオフセット値を、装置の起動時やディスク交換時
に、自動測定することによって求める。自動測定は、記
録ビームによって再生されるRF信号の振幅が、最大に
なる時のフォーカスオフセット値を見つけることによっ
て行なう。自動測定によって求められたフォーカスオフ
セット値は、フォーカスオフセット値記憶部825に記
憶し、記録時にフォーカスループに印加する。
【0132】本装置の自動測定の動作について説明す
る。CPU807は、システムプログラム817を実行
する。システムプログラム817には、システム起動時
や、ディスク交換時にフォーカスオフセット値測定起動
命令818を実行するように記述されている。これによ
ってフォーカスオフセット値測定プログラム820が起
動される。フォーカスオフセット値測定プログラム82
0には以下に示す作業がプログラムされている。
【0133】オフセット値の測定は、フォーカスサーボ
のかかった状態において、フォーカスループに印加する
オフセット値を変化させながら、記録ビームから再生さ
れるRF信号の振幅の測定を行うことによって行う。
【0134】まず、第3実施例で説明したのと同様に、
Sカーブ信号のピーク・ボトム値からフォーカスオフセ
ット可変範囲を求める。つぎにフォーカスサーボを引き
込む。ここで、さらにトラッキングサーボをオンにす
る。このとき、サーボセンサ803a及びその出力を受
けるRF信号振幅モニタ回路812によって、記録ビー
ムから再生されるRF信号を読み込むことができるよう
になる。
【0135】ここで、フォーカスサーボループにオフセ
ット電圧を印加する。このとき、印加する電圧を、フォ
ーカスオフセット可変範囲内で変化させる。このときの
各測定点における、記録ビームから再生されるRF信号
の振幅を測定する。さらに、第3実施例と同様に、各測
定点の間のRF信号の振幅を、所定の補間を行って求
め、これよりRF信号振幅が最大になるときのフォーカ
スオフセット値を求め、これをフォーカスオフセット記
憶部825に記録する。
【0136】次に、本装置の再生中の動作を説明する。
センサ803bからの信号は、エラー信号生成装置80
4に入力される。エラー信号生成装置804はフォーカ
スエラー信号を生成し、これを出力する。フォーカスエ
ラー信号は、AGC回路805で正規化された後、A/
Dコンバータ806でデジタル信号化され、CPU80
7に入力される。
【0137】このような前提要件と基本的動作を踏まえ
て、CPU807は、システムプログラム817を実行
する。システムプログラム817にはサーボ処理起動命
令819が一定時間間隔で実行されるように記述してあ
る。サーボ処理起動命令819は、サーボ処理プログラ
ム821を起動する命令である。従って、サーボ処理プ
ログラム821は一定時間間隔で実行される。これによ
り、CPU807は、フォーカスサーボ処理プログラム
822内のフォーカスオフセット加算プログラム823
を実行する。CPU807は、本装置が再生動作中であ
ることを判断し、フォーカスオフセット加算値を0にす
る。
【0138】さらにCPU807は、位相補償演算プロ
グラム824に従って、フォーカスエラー信号を位相補
償処理し、D/Aコンバータ809に出力する。D/A
コンバータ809は、CPU807からの信号をアナロ
グ信号に変換し、ドライバ回路810に出力する。ドラ
イバ回路810は、D/Aコンバータ809からの信号
に従って、アクチュエータ811に電流を供給する。こ
れにより、アクチュエータ811は対物レンズ814の
移動手段を駆動し、フォーカスサーボが達成される。
【0139】このように、再生動作中であるので、フォ
ーカスループに対してオフセット電圧は加算されない。
しかし、フォーカスサーボは再生ビームをセンサ803
bで受けたエラー信号を用いて動作するため、再生ビー
ムは合焦位置に留まることができる。
【0140】次に、第8実施例による、本装置の記録中
の動作を説明する。CPU807は、システムプログラ
ム817に従ってプログラムを実行し、再生時と特に異
なるのは、フォーカスオフセット加算プログラム823
を実行する内容である。CPU807は、本装置が記録
中であることを判断し、オフセット電圧加算値をメモリ
808内のフォーカスオフセット値記憶部825より読
み出す。さらに、これをフォーカスエラー信号に加算す
る。フォーカスオフセット値記憶部825には、前記測
定によって求められたオフセット値が記憶されている。
従って、CPU807に入力されたフォーカスエラー信
号には、前記の測定によって求められたオフセット電圧
が加算される。
【0141】CPU807はオフセット電圧が加算され
たフォーカスエラー信号を位相補償演算処理プログラム
824に従って、位相補償処理し、D/Aコンバータ8
09に出力する。D/Aコンバータは、CPU807の
出力をアナログ信号に変換する。ドライバ回路810は
D/Aコンバータ809の出力に従ってアクチュエータ
811に電流を供給する。アクチュエータ811によっ
て対物レンズ814はディスク面に対し垂直方向に駆動
され、フォーカスサーボが達成される。以上のように、
記録時はフォーカスループに対してオフセット電圧が加
算されるため、記録ビームが合焦位置に留まるようにフ
ォーカスサーボが動作する。
【0142】本実施例では、フォーカスオフセット値を
自動測定する構成をとっているが、フォーカスループに
加算するフォーカスオフセット値を、自動測定にて求め
ることを行わず、あらかじめ工場出荷時などに設定する
ことも可能である。このときは、第1実施例あるいは第
2実施例に示したようなオフセット記憶手段を設け、こ
れに保持されたフォーカスオフセット値を、記録時に、
フォーカスループに印加し、再生時にはフォーカスオフ
セット値を0として印加しないようにすればよい。 (3)第8実施例に特有な効果 2光源方式の光ディスク装置において、フォーカスサー
ボを再生ビームによって行なう装置においても、記録時
に、記録ビームが合焦となるようなフォーカスオフセッ
トをフォーカスループに印加することにより、2つのビ
ームの間に発生する焦点誤差が原因となって発生するエ
ラーの回数を減少することが可能となる。
【0143】[第9実施例] (1)第9実施例の構成 第9実施例の構成について、図17及び図18を用いて
説明する。なお、図1、図2、図4等と同一名称の部分
は、ほぼ同一機能を有するものとする。
【0144】第9実施例においては、2つのビームで記
録再生を行う光ディスク装置で、フォーカスサーボにつ
いて再生ビームを用いて行うような場合に、記録時は記
録ビームが合焦となるようなフォーカスオフセット値を
フォーカスループに印加し、再生時は再生ビームが合焦
となるようなフォーカスオフセット値をフォーカスルー
プに印加する。
【0145】図17において、901は光ディスク、9
02は光ヘッド、903aは記録ビーム再生センサ、9
03bは情報読み取りセンサである。904はエラー信
号生成装置で、トラッキングエラー信号とフォーカスエ
ラー信号を生成する。905はAGC回路で、エラー信
号の振幅レベルが一定になるように動作する。906は
レンズ位置センサで、対物レンズのトラッキング方向に
おける位置を電気信号に変換して出力する。907はA
/Dコンバータで、トラッキングエラー信号、フォーカ
スエラー信号、レンズ位置誤差信号の値をデジタル値に
変換する。908はCPUで、サーボ演算処理や、シス
テム処理などを行う。909はメモリで、910はD/
Aコンバータである。
【0146】また、911はトラッキングドライバ回
路、912はフォーカスドライバ回路である。913は
アクチュエータで、コイルに流れる電流に従って対物レ
ンズ914を駆動する。915はRF信号振幅モニタ回
路で、916は記録再生回路である。917はレンズ位
置誤差信号生成回路で、対物レンズのトラッキング方向
における変位をレンズ位置誤差信号として出力する。9
30は切り替えSWで、931は情報読み取りセンサ9
03bからRF信号を取り出す加算器である。
【0147】さらに、図18に示すように、メモリ90
9には、システムプログラム928、フォーカスオフセ
ット値測定プログラム920、サーボ処理プログラム9
21等が記述されている。システムプログラム928に
は、フォーカスオフセット値測定起動命令918、サー
ボ処理起動命令919等が記述されている。サーボ処理
プログラム921にはフォーカスサーボ処理プログラム
922、レンズ位置サーボ処理プログラム923等が記
述されている。フォーカスサーボ処理プログラム922
には、フォーカスオフセット加算プログラム924、位
相補償演算処理プログラム925等が記述されている。
さらに、フォーカスオフセット加算プログラム924を
実行するため、フォーカスオフセット値記憶部W92
6、フォーカスオフセット値記憶部R927が記憶領域
として確保されている。 (2)第9実施例の動作説明 本実施例の動作を、図17及び図18を参照しつつ説明
する。まず、CPU908はシステムプログラム928
を実行する。システムプログラム928には、装置の起
動時やディスク交換時など、必要と判断されたときにフ
ォーカスオフセット値測定起動命令918が実行される
ようにプログラムされている。これによってCPU90
8はフォーカスオフセット値測定プログラム920の実
行を開始する。
【0148】フォーカスオフセット値測定プログラム9
20の実行において、CPU908はまず、三角波又は
鋸歯状波をD/Aコンバータ910に出力する。D/A
コンバータ910はデジタル値で表現された三角波又は
鋸歯状波をアナログ信号に変換する。三角波又は鋸歯状
波はフォーカスドライバ912によってアクチュエータ
913に印加され、対物レンズ914が光軸方向に駆動
される。このとき、フォーカスエラー信号は再生ビーム
の反射光を受光する情報読み取りセンサ903bから再
生され、フォーカスエラー信号としてS字信号が発生す
る。これにより、第3実施例の時と同様に、フォーカス
オフセット可変範囲を求める。そうしてさらに、フォー
カス引き込みを行う。フォーカスサーボループを閉じて
フォーカスサーボがかかると、トラッキングエラー信号
を読み込むことができるようになる。
【0149】ここで、CPU908はレンズ位置サーボ
処理プログラム923を起動する。レンズ位置サーボ
は、対物レンズ914のトラッキング方向位置を制御す
るループである。レンズ位置誤差信号生成回路917
は、レンズ位置センサ906の出力より、レンズ位置誤
差信号を出力する。レンズ位置誤差信号は、対物レンズ
914がトラッキング方向位置の中心に対してどのくら
い変位しているかを表す。次に、CPU908はレンズ
位置誤差信号を位相補償演算処理し、この出力をD/A
コンバータ910に出力する。D/Aコンバータ910
はこれをトラッキングドライバ911に出力し、トラッ
キングドライバ911の出力がアクチュエータ913を
介して対物レンズ914を駆動することによってレンズ
位置サーボは達成される。レンズ位置サーボは外乱とし
てある量を印加してやると、対物レンズ914の位置が
印加した外乱の量に従って変位する。
【0150】ここで、外乱として適当な正弦波を印加す
る。すると、対物レンズ914は振動し、トラッキング
エラー信号にトラッククロス成分が現れる。トラッキン
グエラー信号はA/Dコンバータ907に入力されてい
るため、その振幅をCPU908でモニタする事が可能
となる。ここでフォーカスサーボにオフセット電圧を加
算する。加算するオフセット電圧は、フォーカスオフセ
ット可変範囲内で変化させる。このときの各測定点にお
ける、フォーカスオフセット値に対するトラッククロス
成分の振幅の大きさを測定する。
【0151】測定結果より、各測定点の間で現れるであ
ろうトラッキングエラー信号の振幅を所定の補間処理に
より求め、さらに、この結果よりトラッキングエラー振
幅最大値を求める。求めたトラッキングエラー振幅最大
値の所定割合のトラッキングエラー信号振幅を発生する
ときのフォーカスオフセット値を求める。当然この値は
合焦点の両側に各1ケ所合計2ケ所存在する。この2つ
のフォーカスオフセット値の間の範囲を新たに第2フォ
ーカスオフセット可変範囲とする。
【0152】次に、RF信号振幅モニタ回路915の入
力を、情報読み取りセンサ903bの信号を加算器93
1で加算し、SW930の(a)を介して加算した出力
側に接続する。ここで、先に求めたフォーカスオフセッ
ト可変範囲内においてフォーカスオフセット値を等間隔
に可変し、各フォーカスオフセット値に対するRF信号
振幅を測定する。ここで、第3実施例の時と同様な方法
で、RF信号振幅が最大となるときのフォーカスオフセ
ット値を求める。これをフォーカスオフセット値記憶部
R927に書き込む。
【0153】さらに、RF信号振幅モニタ回路の入力を
記録ビームを再生するサーボセンサ903aにSW92
8の(b)を介して接続する。ここで、再び、先に求め
た第2フォーカスオフセット可変範囲内においてフォー
カスオフセット値を変化させ、各測定点におけるフォー
カスオフセット値に対するRF信号振幅を測定する。R
F信号振幅が最大となるときのフォーカスオフセット値
を求め、これをフォーカスオフセット値記憶部W926
に書き込む。
【0154】このような動作を前提として、本装置の記
録及び再生中の動作を、図17及び図18を用いて説明
する。センサ903bからの信号は、エラー信号生成装
置904に入力される。エラー信号生成装置904はフ
ォーカスエラー信号を生成し、これを出力する。フォー
カスエラー信号は、AGC回路905で正規化された
後、A/Dコンバータ907でデジタル信号化され、C
PU908に入力される。CPU908はシステムプロ
グラム928を実行する。システムプログラム928に
はサーボ処理起動命令919が一定時間間隔で実行され
るように記述してある。サーボ処理起動命令919はサ
ーボ処理プログラム921を起動する命令である。従っ
て、サーボ処理プログラム921は一定時間間隔で実行
される。
【0155】これにより、CPU908は、フォーカス
サーボ処理プログラム922内のフォーカスオフセット
加算プログラム924を実行する。これによって本装置
は、記録動作中はフォーカスオフセット値記憶部W92
6から読み出した値をフォーカスループに印加し、再生
動作あるいは待機中はフォーカスオフセット値記憶部R
927から読み出した値をフォーカスループに印加す
る。さらにCPU908は、オフセット値が加算された
フォーカスエラー信号を位相補償演算処理プログラム9
25の実行によって位相補償処理し、D/Aコンバータ
910に出力する。
【0156】D/Aコンバータ910は、CPU908
からの信号をアナログ信号に変換し、フォーカスドライ
バ912に出力する。フォーカスドライバ912は、D
/Aコンバータ910からの信号に従って、アクチュエ
ータ913に電流を供給する。アクチュエータ913に
よって対物レンズ914は駆動され、フォーカスサーボ
ループを構成していることによりフォーカスサーボが達
成される。以上のようにしてフォーカスループに対して
オフセット電圧が加算されるため、再生時には、再生ビ
ームが合焦位置に留まるようにフォーカスサーボが動作
し、記録時には記録ビームが合焦位置に留まるようにフ
ォーカスサーボが動作する。
【0157】本実施例では、フォーカスオフセット値
を、システム起動時やディスク交換時に自動測定する構
成をとっているが、フォーカスループに加算するフォー
カスオフセット値を、自動測定にて求めることを行わ
ず、あらかじめ工場出荷時などに設定することも可能で
ある。このときは、第4実施例に示したように、フォー
カスオフセット値記憶部Wとフォーカスオフセット記憶
部Rを設け、フォーカスオフセット値記憶部Wには記録
ビームが合焦となるようなフォーカスオフセット値をあ
らかじめ記録し、フォーカスオフセット記憶部Rには再
生ビームが合焦となるようなフォーカスオフセット値を
あらかじめ記録しておく。これにおいて、記録時にはフ
ォーカスオフセット値記憶部Wに保持されたフォーカス
オフセットをフォーカスループに印加し、再生時にはフ
ォーカスオフセット値記憶部Rに保持されたフォーカス
オフセット値をフォーカスループに印加すればよい。
【0158】また、本実施例では、再生ビームが合焦と
なるようなオフセット電圧に、RF信号振幅が最大にな
る時のフォーカスオフセットを用いたが、この代わり
に、トラッキングエラー信号振幅が最大になるときのフ
ォーカスオフセットを用いてもよい。 (3)第9実施例に特有な効果 2つのビームを用いて記録再生を行ない、フォーカスサ
ーボを再生ビームを用いて行う装置においても、記録時
に記録ビームが合焦となるようなフォーカスオフセット
値を印加することにより、2つのビームの間に発生する
焦点誤差が原因となって発生する記録エラーの回数を減
少することが可能となる。
【0159】さらに、再生時にはフォーカスサーボルー
プの残留制御誤差を除去できるために、再生時のエラー
率を減少することができる。
【0160】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、2光源
方式の情報記録再生装置であっても、対物レンズによる
レーザビームは、記録時及び再生時それぞれにフォーカ
スサーボ信号を異ならせて合焦させるので、記録ピット
の書き込みとその読み出しでのデータ誤りを激減させ、
フォーカスサーボ自体の安定性が増加する。
【0161】また、再生系でフォーカスサーボをかける
2光源方式の情報記録再生装置の場合、記録時におい
て、記録時用のフォーカスオフセット電圧を付加してフ
ォーカスサーボをかけるので、記録ピットの拡大もな
く、隣接トラックとのクロストークも発生せず、良質の
情報を記録できる。
【0162】さらに、記録系でフォーカスサーボをかけ
る2光源方式の情報記録再生装置の場合、再生時におい
て、再生時用のフォーカスオフセット電圧を付加してフ
ォーカスサーボをかけるので、再生用光スポット面積が
正確で、隣接トラックからのクロストークも発生せず、
再生出力レベルも高くなり、S/Nのよい良質の情報を
出力することができる。
【0163】加えて、再生系又は記録系でフォーカスサ
ーボをかける2光源方式の情報記録再生装置の場合、再
生時及び記録時において、再生時用及び記録時用のフォ
ーカスオフセット電圧をそれぞれ付加してフォーカスサ
ーボをかけるので、フォーカスサーボでの残留制御誤差
以上のフォーカスが取れるので、記録ピットの形状的正
確さ、再生信号の高S/Nばかりでなく、記録密度をも
高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の第1実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報記録再生装置の第2実施例の構成
を示すブロック図である。
【図3】第2実施例に使用するメモリのソフトウエア構
成図である。
【図4】本発明の情報記録再生装置の第3実施例の構成
を示すブロック図である。
【図5】第3実施例に使用するメモリのソフトウエア構
成図である。
【図6】フォーカスエラー信号とフォーカスアクチュエ
ータ駆動電圧の関係を示した関連図である。
【図7】第4実施例に使用するメモリのソフトウエア構
成図である。
【図8】第4実施例をアナログ回路にて実現したときの
ブロック図である。
【図9】本発明の情報記録再生装置の第5実施例の構成
を示すブロック図である。
【図10】第5実施例に使用するメモリのソフトウエア
構成図である。
【図11】本発明の情報記録再生装置の第6実施例の構
成を示すブロック図である。
【図12】第6実施例に使用するメモリのソフトウエア
構成図である。
【図13】本発明の情報記録再生装置の第7実施例の構
成を示すブロック図である。
【図14】第7実施例に使用するメモリのソフトウエア
構成図である。
【図15】本発明の情報記録再生装置の第8実施例の構
成を示すブロック図である。
【図16】第8実施例に使用するメモリのソフトウエア
構成図である。
【図17】本発明の情報記録再生装置の第9実施例の構
成を示すブロック図である。
【図18】第9実施例に使用するメモリのソフトウエア
構成図である。
【図19】従来の情報記録再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】RF信号振幅あるいはトラッキングエラー信
号振幅の最大値を求める方法を表した図である。
【符号の説明】
7、101、201、301、415、501、60
1、701、801、901 光ディスク 102、202、302、416、502、602、7
02、802、902 光ヘッド 18、104、204、304、418、504、60
4、704、804、904 エラー信号生成装置 20、107、421 位相補償回路 207、307、507、608、708、807、9
08 CPU 22、109、211、311、423、511、61
3、713、811、913 アクチュエータ 208、308、508、609、709、808、9
09 メモリ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に情報の記録を行なう記録ビー
    ムと、前記記録媒体上の情報の再生を行なう再生ビーム
    と、前記記録ビームの焦点を前記記録媒体上に収束させ
    るフォーカスサーボ手段を備えた情報記録再生装置にお
    いて、情報再生時に再生ビームが合焦となるフォーカス
    オフセット電圧を前記フォーカスサーボ手段に印加する
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報記録再生装置におい
    て、フォーカスループに印加するフォーカスオフセット
    電圧を、少なくとも該情報記録再生装置の起動時に所定
    の測定によって求めることを特徴とする情報記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に情報の記録を行なう記録ビー
    ムと、前記記録媒体上の情報の再生を行なう再生ビーム
    と、前記記録ビームの焦点を前記記録媒体上に収束させ
    るフォーカスサーボ手段を備えた情報記録再生装置にお
    いて、情報記録時に記録ビームが合焦となるような第1
    フォーカスオフセット電圧を前記フォーカスサーボ手段
    に印加し、情報再生時に再生ビームが合焦となるような
    第2フォーカスオフセット電圧を前記フォーカスサーボ
    手段に印加することを特徴とする情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の情報記録再生装置におい
    て、フォーカスループに印加する前記第1及び第2フォ
    ーカスオフセット電圧を、少なくとも該情報記録再生装
    置の起動時に所定の測定によって求めることを特徴とす
    る情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に情報の記録を行なう記録ビー
    ムと、前記記録媒体上の情報の再生を行なう再生ビーム
    と、前記再生ビームの焦点を前記記録媒体上に収束させ
    るフォーカスサーボ手段を備えた情報記録再生装置にお
    いて、情報記録時に記録ビームが合焦となるようなフォ
    ーカスオフセット電圧をフォーカスループに印加する情
    報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の情報記録再生装置におい
    て、フォーカスループに印加する前記フォーカスオフセ
    ット電圧を、少なくとも該情報記録再生装置の起動時に
    所定の測定によって求めることを特徴とする情報記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体に情報の記録を行なう記録ビー
    ムと、前記記録媒体上の情報の再生を行なう再生ビーム
    と、前記再生ビームの焦点を前記記録媒体上に収束させ
    るフォーカスサーボ手段を備えた情報記録再生装置にお
    いて、情報記録時に前記記録ビームが合焦となるような
    第1フォーカスオフセット電圧をフォーカスループに印
    加し、情報再生時に前記再生ビームが合焦となるような
    第2フォーカスオフセット電圧を前記フォーカスサーボ
    手段に印加することを特徴とする情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の情報記録再生装置におい
    て、フォーカスループに印加する前記第1及び第2フォ
    ーカスオフセット電圧を、少なくとも装置の起動時に測
    定によって求めることを特徴とする情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 記録媒体に情報の記録を行なう記録ビー
    ムと、前記記録媒体上の情報の再生を行なう再生ビーム
    と、前記記録ビーム又は再生ビームのいずれかでフォー
    カスサーボをかけるフォーカスサーボ手段を備えた情報
    記録再生装置において、情報記録時に前記記録ビームが
    合焦となるような第1フォーカスオフセット電圧をフォ
    ーカスエラー信号に印加し、情報再生時に前記再生ビー
    ムが合焦となるような第2フォーカスオフセット電圧を
    前記フォーカスエラー信号に印加することを特徴とする
    情報記録再生装置。
JP21740994A 1994-09-12 1994-09-12 情報記録再生装置 Pending JPH0883431A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006216115A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置及びデフォーカス調整方法
US7440377B2 (en) 2003-03-28 2008-10-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Method for adjusting focus bias in optical disc drive and optical disc drive that can implement the method

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