JPH088340A - エアーブリッジ配線 - Google Patents

エアーブリッジ配線

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JPH088340A
JPH088340A JP15952994A JP15952994A JPH088340A JP H088340 A JPH088340 A JP H088340A JP 15952994 A JP15952994 A JP 15952994A JP 15952994 A JP15952994 A JP 15952994A JP H088340 A JPH088340 A JP H088340A
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wiring
air bridge
resist
forming
bridge wiring
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JP15952994A
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Naoko Kato
尚子 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアーブリッジ配線を短時間で形成し、しか
も機械的強度の確保および配線抵抗の増大の防止を図
る。 【構成】 エアーブリッジ配線である上層の配線4の中
空のエアーブリッジ部5の直上の部分に穴4aを設け
る。エアーブリッジ形成用のレジストを酸素プラズマや
レジスト剥離液などにより除去する際に、配線4の両側
面側からばかりでなく、配線4の穴4aからも、エアー
ブリッジ形成用のレジストに酸素プラズマやレジスト剥
離液などを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エアーブリッジ配線
に関し、例えば、多層配線を用いる半導体集積回路など
の半導体装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の多層配線、特に高周波
用半導体集積回路の多層配線においては、高周波特性改
善のための層間容量の低減や配線抵抗の低減の要請よ
り、いわゆるエアーブリッジ配線が用いられることがあ
る。ここで、このエアーブリッジ配線とは、多層配線の
層間絶縁を行うための媒質として誘電率が最も小さい空
気を用いる構造の配線をいう。
【0003】このエアーブリッジ配線の一例を図20お
よび図21に示す。ここで、図21は図20のXXI−
XXI線に沿っての断面図である。図20および図21
に示すように、この例においては、層間絶縁膜101上
に形成された下層の配線102上に層間絶縁膜103を
介して上層の配線104がこの下層の配線102と交差
して形成されており、この交差部における上層の配線1
04の直下に中空のエアーブリッジ部105が形成され
ている。この場合、この上層の配線104がエアーブリ
ッジ配線である。
【0004】上述のようなエアーブリッジ配線は、従
来、例えば次のような方法により形成されている。な
お、以下の説明は、図20のXXI−XXI線に沿って
の断面について行う。
【0005】すなわち、上述のエアーブリッジ配線を形
成するためには、まず、図22に示すように、層間絶縁
膜103上にエアーブリッジ形成用のレジスト106を
塗布した後、所定のフォトマスク(図示せず)を用いて
このレジスト106の露光を行い、さらに現像を行うこ
とにより、このレジスト106を所定形状(図29参
照)にパターニングする。
【0006】次に、図23に示すように、例えば厚さが
50nmのチタン(Ti)膜および例えば厚さが200
nmの金(Au)膜を全面に順次真空蒸着してTi/A
u膜107を形成する。このTi/Au膜107は、後
に行う金メッキのための下地層として用いられる。
【0007】次に、図24に示すように、Ti/Au膜
107上にレジスト108を塗布した後、所定のフォト
マスク(図示せず)を用いてこのレジスト108の露光
を行い、さらに現像を行うことにより、このレジスト1
08を、後に金メッキを行う領域に対応する部分が開口
した所定形状にパターニングする。
【0008】次に、図25に示すように、レジスト10
8をマスクとして用いてAuメッキを行うことにより、
このレジスト108で覆われていない部分のTi/Au
膜107の表面に例えば厚さが4〜5μmのAu層を形
成し、このAu層を上層の配線104とする。
【0009】次に、図26に示すように、酸素プラズマ
やレジスト剥離液などを用いてレジスト108を除去す
る。次に、図27に示すように、上層の配線104の下
側の部分以外の部分のTi/Au膜107をイオンミリ
ングにより除去する。
【0010】この後、図28に示すように、酸素プラズ
マやレジスト剥離液などを用いてレジスト106を除去
する。これによって、上層の配線104の直下にエアー
ブリッジ部105が形成される。以上により、目的とす
るエアーブリッジ配線が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のエアーブ
リッジ配線には、次のような問題がある。すなわち、上
述の従来のエアーブリッジ配線の形成方法においてエア
ーブリッジ形成用のレジスト106の除去は、酸素プラ
ズマやレジスト剥離液などを用いて行われることはすで
に述べた通りであるが、図29において矢印で示すよう
に、上述の従来のエアーブリッジ配線構造においては、
この酸素プラズマやレジスト剥離液は、配線104の両
側面側からしかレジスト106に供給されないため、特
にこの配線104の直下の部分のレジスト106は除去
されにくい(図30)。このため、レジスト106を完
全に除去するためには長時間かかり、例えば数時間もか
かってしまう場合がある。
【0012】さらに、特に配線104の幅が大きい場合
には、レジスト106が完全に除去されずに、その一部
が残ってしまうことがある。このようにレジスト106
が残ってしまうことは、その誘電率が高いことにより、
半導体集積回路の高周波特性を劣化させる要因となる。
【0013】レジスト106を除去しやすくするため
に、配線104の幅を小さくすることも可能であるが、
このようにすると、配線104の機械的強度が低下する
とともに、配線抵抗の増大を招いて高周波特性の劣化に
もつながるという問題が新たに生じてしまう。
【0014】したがって、この発明の目的は、短時間で
形成することができ、しかも機械的強度の確保および配
線抵抗の増大の防止を図ることができるエアーブリッジ
配線を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によるエアーブリッジ配線は、中空部に隣
接する部分に少なくとも一つの穴を有することを特徴と
するものである。
【0016】この発明の一実施形態においては、エアー
ブリッジ配線は、中空部に隣接する部分が少なくとも二
つの分岐配線部に分かれており、分岐配線部のそれぞれ
に少なくとも一つの穴を有する。
【0017】この発明において、エアーブリッジ配線
は、典型的には、上記穴を複数、すなわち二つ以上有す
る。この穴の形状は、基本的にはどのような形状であっ
てもよく、例えば、円形、楕円形または四角形である。
【0018】さらに、この発明において、エアーブリッ
ジ配線は、典型的には、多層配線を用いた半導体集積回
路などの半導体装置、特に、高周波用半導体集積回路
(例えば、マイクロ波集積回路)におけるエアーブリッ
ジ配線であるが、半導体集積回路以外の固体電子回路に
おけるエアーブリッジ配線であってもよい。
【0019】
【作用】上述のように構成されたこの発明によるエアー
ブリッジ配線によれば、中空部に隣接する部分に少なく
とも一つの穴を有することにより、エアーブリッジ形成
用の材料、例えばレジストを酸素プラズマやレジスト剥
離液などを用いて除去する際に、この酸素プラズマやレ
ジスト剥離液は、エアーブリッジ形成用の材料をまたい
で形成される配線の両側面側からだけでなく、この配線
の穴からもこのエアーブリッジ形成用の材料に供給され
る。このため、このエアーブリッジ形成用の材料の除去
に要する時間を短縮することができ、したがってエアー
ブリッジ配線を短時間で形成することができる。また、
配線の直下の部分にこのエアーブリッジ形成用の材料が
残ることもなくなるので、これによる高周波特性の劣化
も生じない。さらに、エアーブリッジ形成用の材料が完
全に除去されるようにするために配線の幅を小さくする
必要がないため、配線の機械的強度の低下や配線抵抗の
増大による高周波特性の劣化が生じることもない。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。なお、実施例の全図において、同一
または対応する部分には同一の符号を付す。図1および
図2はこの発明の第1実施例を示す。ここで、図2は図
1のII−II線に沿っての断面図である。
【0021】図1および図2に示すように、この第1実
施例においては、例えば窒化シリコン(SiN)膜から
成る層間絶縁膜1上に下層の配線2が形成され、その上
に例えばSiN膜から成る層間絶縁膜3が形成されてい
る。そして、この層間絶縁膜3上に上層の配線4が下層
の配線2と交差して形成されている。この場合、この上
層の配線4がエアーブリッジ配線であり、下層の配線2
との交差部におけるその直下に中空のエアーブリッジ部
5が形成されている。
【0022】この第1実施例においては、従来のエアー
ブリッジ配線と同様な上述の構成に加えて、上層の配線
4、すなわちエアーブリッジ配線のうちのエアーブリッ
ジ部5に隣接する部分に円形の穴4aが形成されてい
る。
【0023】次に、上述のように構成されたこの第1実
施例によるエアーブリッジ配線の形成方法について説明
する。ここでは、一例として金メッキおよびイオンミリ
ングを用いた方法について説明するが、このほかに、例
えば真空蒸着やリフトオフなどの他の方法を用いてもよ
い。なお、以下の説明は、図1のII−II線に沿って
の断面について行う。
【0024】図3に示すように、まず、層間絶縁膜3上
にエアーブリッジ形成用のレジスト6を塗布した後、所
定のフォトマスク(図示せず)を用いてこのレジスト6
の露光を行い、さらに現像を行うことにより、このレジ
スト6を所定形状(図10参照)にパターニングする。
【0025】次に、図4に示すように、例えば厚さが5
0nmのTi膜および例えば厚さが200nmのAu膜
を全面に順次真空蒸着してTi/Au膜7を形成する。
このTi/Au膜7は、後に行う金メッキのための下地
層として用いられる。
【0026】次に、図5に示すように、Ti/Au膜7
上にレジスト8を塗布した後、所定のフォトマスク(図
示せず)を用いてこのレジスト8の露光を行い、さらに
現像を行うことにより、このレジスト8を、後に金メッ
キを行う領域に対応する部分が開口した所定形状にパタ
ーニングする。
【0027】次に、図6に示すように、レジスト8をマ
スクとして用いてAuメッキを行うことにより、このレ
ジスト8で覆われていない部分のTi/Au膜7の表面
に例えば厚さが4〜5μmのAu層を形成し、このAu
層を上層の配線4とする。この上層の配線4は穴4aを
有する。
【0028】次に、図7に示すように、酸素プラズマや
レジスト剥離液などを用いてレジスト8を除去する。次
に、図8に示すように、上層の配線4の下側の部分以外
の部分のTi/Au膜7をイオンミリングにより除去す
る。
【0029】この後、図9に示すように、酸素プラズマ
やレジスト剥離液などを用いてレジスト6を除去する。
これによって、上層の配線4の直下にエアーブリッジ部
5が形成される。
【0030】この場合、上述のように酸素プラズマやレ
ジスト剥離液などを用いてレジスト6を除去する際に
は、図10に示すように、この酸素プラズマやレジスト
剥離液は、上層の配線4の両側面側からだけでなく、こ
の配線4の穴4aからもレジスト6に供給される。すな
わち、レジスト6に単位時間当たりに供給される酸素プ
ラズマやレジスト剥離液の量は、穴4aから供給される
分だけ、従来に比べて多くなる。そして、図11に示す
ような中間的な状態を経て、レジスト6は完全に除去さ
れる。このため、レジスト6の除去に要する時間を短縮
することができるとともに、配線4の直下の部分を含め
てレジスト6を完全に除去することができる。
【0031】以上により、エアーブリッジ部5に隣接す
る部分に穴4aを有する上層の配線4、すなわちエアー
ブリッジ配線が形成される。
【0032】以上のように、この第1実施例によれば、
エアーブリッジ配線である上層の配線4のうちのエアー
ブリッジ部5に隣接する部分に穴4aが形成されている
ことにより、エアーブリッジ形成用のレジスト6の除去
に要する時間を従来に比べて短縮することができ、した
がってエアーブリッジ配線を短時間で形成することがで
きる。また、このレジスト6を完全に除去することがで
きるため、上層の配線4の直下にこのレジスト6が残る
ことによる高周波特性の劣化が生じない。
【0033】さらに、この場合、穴4aが形成されてい
る部分の上層の配線4の幅は、その他の部分に比べて穴
4aの直径分だけ実効的に小さくなっているが、この実
効配線幅が十分に大きくなるように上層の配線4の幅お
よび穴4aの直径を選ぶことにより、エアーブリッジ配
線の機械的強度を十分に確保することができるととも
に、配線抵抗の増大による高周波特性の劣化を防止する
ことができる。
【0034】また、配線4に穴4aを形成するために新
たに必要になることは、エアーブリッジ形成用のレジス
ト6の露光に用いるフォトマスクの設計の段階でこの穴
4aに対応するマスクパターンを設けておくことだけで
あるので、この第1実施例によるエアーブリッジ配線は
従来のエアーブリッジ配線の形成方法と同様なプロセス
で形成することができ、プロセス的には何ら変更する必
要がない。
【0035】図12はこの発明の第2実施例を示す。図
12に示すように、この第2実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に四
角形、例えば正方形の穴4aが形成されている。その他
の構成は第1実施例と同様である。この第1実施例によ
るエアーブリッジ配線の形成方法は第1実施例によるエ
アーブリッジ配線と同様であるので、説明を省略する。
【0036】この第2実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に穴4aが形
成されていることにより、第1実施例と同様な種々の利
点を得ることができる。
【0037】図13はこの発明の第3実施例を示す。図
13に示すように、この第3実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に二
つの円形の穴4a、4bが配線4の長手方向に互いに隣
接して形成されている。その他の構成は第1実施例と同
様である。この第3実施例によるエアーブリッジ配線の
形成方法は第1実施例によるエアーブリッジ配線と同様
であるので、説明を省略する。
【0038】この第3実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に二つの穴4
a、4bが形成されていることにより、エアーブリッジ
形成用のレジスト6を除去する際に、上層の配線4の両
側面側からばかりでなく、これらの二つの穴4a、4b
からも酸素プラズマやレジスト剥離液が効率的にレジス
ト6に供給されることから、レジスト6の除去に要する
時間を第1実施例よりも短縮することができ、したがっ
てエアーブリッジ配線をより短時間で形成することがで
きる。さらに、上層の配線4の直下にレジスト6が残っ
たり配線抵抗が増大したりするのを防止することができ
ることにより高周波特性の劣化がなく、また、エアーブ
リッジ配線の機械的強度を十分に確保することができる
など、第1実施例と同様な利点も得ることができる。
【0039】図14はこの発明の第4実施例を示す。図
14に示すように、この第4実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に二
つの四角形、例えば正方形の穴4a、4bが配線4の長
手方向に互いに隣接して形成されている。その他の構成
は第1実施例と同様である。この第4実施例によるエア
ーブリッジ配線の形成方法は第1実施例によるエアーブ
リッジ配線と同様であるので、説明を省略する。
【0040】この第4実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に二つの穴4
a、4bが形成されていることにより、第3実施例と同
様な種々の利点を得ることができる。
【0041】図15はこの発明の第5実施例を示す。図
15に示すように、この第5実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に四
つの円形の穴4a、4b、4c、4dが配線4の長手方
向に二列で互いに隣接して形成されている。その他の構
成は第1実施例と同様である。この第5実施例によるエ
アーブリッジ配線の形成方法は第1実施例によるエアー
ブリッジ配線と同様であるので、説明を省略する。
【0042】この第5実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に四つの穴4
a、4b、4c、4dが形成されていることにより、エ
アーブリッジ形成用のレジスト6を除去する際に、上層
の配線4の両側面側からばかりでなく、これらの四つの
穴4a、4b、4c、4dからも酸素プラズマやレジス
ト剥離液が効率的にレジスト6に供給されることから、
レジスト6の除去に要する時間を第1実施例よりも短縮
することができ、したがってエアーブリッジ配線をより
短時間で形成することができる。さらに、上層の配線4
の直下にレジスト6が残ったり配線抵抗が増大したりす
るのを防止することができることにより高周波特性の劣
化がなく、また、エアーブリッジ配線の機械的強度を十
分に確保することができるなど、第1実施例と同様な利
点も得ることができる。
【0043】図16はこの発明の第6実施例を示す。図
16に示すように、この第6実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に四
つの四角形、例えば正方形の穴4a、4b、4c、4d
が配線4の長手方向に二列で互いに隣接して形成されて
いる。その他の構成は第1実施例と同様である。この第
6実施例によるエアーブリッジ配線の形成方法は第1実
施例によるエアーブリッジ配線と同様であるので、説明
を省略する。
【0044】この第6実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に四つの穴4
a、4b、4c、4dが形成されていることにより、第
5実施例と同様な種々の利点を得ることができる。
【0045】図17はこの発明の第7実施例を示す。図
17に示すように、この第7実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に、
配線4の長手方向に延びる細長い長方形の穴4aが設け
られている。その他の構成は第1実施例と同様である。
この第7実施例によるエアーブリッジ配線の形成方法は
第1実施例によるエアーブリッジ配線と同様であるの
で、説明を省略する。
【0046】この第7実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に配線4の長
手方向に延びる長方形の穴4aが形成されているので、
この穴4aの面積を第1実施例や第2実施例における穴
4aの面積に比べてかなり大きくすることが可能であ
り、このためレジスト6の除去に要する時間を大幅に短
縮することができ、したがってエアーブリッジ配線を極
めて短時間で形成することができる。さらに、第1実施
例と同様に、高周波特性の劣化を防止し、また、エアー
ブリッジ配線の機械的強度を十分に確保することができ
るなどの利点も得ることができる。
【0047】図18はこの発明の第8実施例を示す。図
18に示すように、この第8実施例においては、上層の
配線4のうちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に、
配線4の長手方向に長軸を有する楕円形の穴4aが形成
されている。その他の構成は第1実施例と同様である。
この第8実施例によるエアーブリッジ配線の形成方法は
第1実施例によるエアーブリッジ配線と同様であるの
で、説明を省略する。
【0048】この第8実施例によれば、上層の配線4の
うちのエアーブリッジ部5に隣接する部分に配線4の長
手方向に長軸を有する楕円形の穴4aが形成されている
ことにより、この穴4aの面積を第1実施例や第2実施
例における穴4aの面積に比べてかなり大きくすること
が可能であり、このためレジスト6の除去に要する時間
を大幅に短縮することができ、したがってエアーブリッ
ジ配線を極めて短時間で形成することができる。さら
に、第1実施例と同様に、高周波特性の劣化を防止し、
また、エアーブリッジ配線の機械的強度を十分に確保す
ることができるなどの利点も得ることができる。
【0049】図19はこの発明の第9実施例を示す。図
19に示すように、この第9実施例においては、上層の
配線4が、エアーブリッジ部5において二またに分かれ
ており、その一方に二つの円形の穴4a、4bが、また
他方に二つの円形の穴4c、4dが、それぞれ配線4の
長手方向に互いに隣接して形成されている。その他の構
成は第1実施例と同様である。
【0050】この第9実施例によるエアーブリッジ配線
の各部の寸法の具体例を挙げると次の通りである。すな
わち、一つの例においては、配線4の幅は50μm、上
述の配線4が二またに分かれた部分の幅はそれぞれ1
8.8μm、それらの間の距離は12.4μm、エアー
ブリッジ部5におけるそれらの長さは32μmである。
また、もう一つの例においては、配線4の幅は60μ
m、上述の配線4が二またに分かれた部分の幅はそれぞ
れ22.5μm、それらの間の距離は15μm、エアー
ブリッジ部5におけるそれらの長さは10μmである。
この第9実施例によるエアーブリッジ配線の形成方法は
第1実施例によるエアーブリッジ配線と同様であるの
で、説明を省略する。
【0051】この第9実施例によれば、エアーブリッジ
部5において上層の配線4が二またに分かれていること
により、このエアーブリッジ部5における配線4に内在
する応力を緩和することができ、これによってエアーブ
リッジ形成用のレジスト6を除去した際に、配線4に内
在する応力によってこの配線4にゆがみが生じるのを防
止することができる。
【0052】さらに、配線4が二またに分かれた部分の
間にはスリット状の隙間がある上、この二またに分かれ
た配線4の一方には二つの穴4a、4bが、他方には二
つの穴4c、4dが形成されているので、エアーブリッ
ジ形成用のレジスト6を除去する際に、酸素プラズマや
レジスト剥離液などが、配線4の両側面側からだけでな
く、これらの隙間や穴4a、4b、4c、4dからもレ
ジスト6に効率的に供給される。このため、レジスト6
の除去に要する時間を大幅に短縮することができ、した
がってエアーブリッジ配線を極めて短時間で形成するこ
とができる。これに加えて、第1実施例と同様に、高周
波特性の劣化を防止し、また、エアーブリッジ配線の機
械的強度を十分に確保することができるなどの利点も得
ることができる。
【0053】以上、この発明の実施例について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるも
のではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形
が可能である。
【0054】例えば、上述の第9実施例においては、配
線4の二またに分かれた部分のそれぞれに二つの円形の
穴を設けた場合について説明したが、この穴の数は一つ
または三つ以上であってもよく、また、この穴の形状は
円形以外の任意の形状、例えば四角形や楕円形などであ
ってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によるエア
ーブリッジ配線によれば、その中空部に隣接する部分に
少なくとも一つの穴を有することにより、エアーブリッ
ジ配線を短時間で形成することができ、しかも機械的強
度の確保および配線抵抗の増大の防止を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ配
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ
配線の形成方法を説明するための斜視図である。
【図11】この発明の第1実施例によるエアーブリッジ
配線の形成方法を説明するための断面図である。
【図12】この発明の第2実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図13】この発明の第3実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図14】この発明の第4実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図15】この発明の第5実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図16】この発明の第6実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図17】この発明の第7実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図18】この発明の第8実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図19】この発明の第9実施例によるエアーブリッジ
配線を示す斜視図である。
【図20】従来のエアーブリッジ配線を示す斜視図であ
る。
【図21】図20のXXI−XXI線に沿っての断面図
である。
【図22】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図23】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図24】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図25】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図26】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図27】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図28】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図29】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための斜視図である。
【図30】従来のエアーブリッジ配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【符号の説明】
1、3 層間絶縁膜 2 下層の配線 4 上層の配線 4a、4b、4c、4d 穴 5 エアーブリッジ部 6、8 レジスト 7 Ti/Au膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部に隣接する部分に少なくとも一つ
    の穴を有することを特徴とするエアーブリッジ配線。
  2. 【請求項2】 上記中空部に隣接する部分が少なくとも
    二つの分岐配線部に分かれており、上記分岐配線部のそ
    れぞれに少なくとも一つの穴を有することを特徴とする
    請求項1記載のエアーブリッジ配線。
  3. 【請求項3】 上記穴を複数有することを特徴とする請
    求項1または2記載のエアーブリッジ配線。
  4. 【請求項4】 上記穴の形状は円形、楕円形または四角
    形であることを特徴とする請求項1または2記載のエア
    ーブリッジ配線。
  5. 【請求項5】 上記エアーブリッジ配線は多層配線を用
    いる半導体装置におけるエアーブリッジ配線であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のエアー
    ブリッジ配線。
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