JPH088333Y2 - ボルトナット締付け具 - Google Patents

ボルトナット締付け具

Info

Publication number
JPH088333Y2
JPH088333Y2 JP5564891U JP5564891U JPH088333Y2 JP H088333 Y2 JPH088333 Y2 JP H088333Y2 JP 5564891 U JP5564891 U JP 5564891U JP 5564891 U JP5564891 U JP 5564891U JP H088333 Y2 JPH088333 Y2 JP H088333Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
bolt
screw
thread groove
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5564891U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH051010U (ja
Inventor
學 高津
内村  勝次
琢也 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sintokogio Ltd filed Critical Sintokogio Ltd
Priority to JP5564891U priority Critical patent/JPH088333Y2/ja
Publication of JPH051010U publication Critical patent/JPH051010U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH088333Y2 publication Critical patent/JPH088333Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ファインセラミックス
を素材とするボルトナット型の締付け具に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする問題点】ボル
トナット型締付け具の素材としては、破壊靭性の大きい
金属が用いられるのが一般的である。しかし金属は耐熱
性や耐蝕性で劣り、製鉄関係をはじめとする高温環境
や、対薬品耐蝕性が要求される化学プラント関係では使
用が制約される。そこで近時、耐熱性、耐蝕性に優れた
ファインセラミックスを素材としてボルトナットを製造
する試みがなされている。しかし、ファインセラミック
スは破壊靭性が小さく、特にボルト締付け時に発生する
引張り応力により容易に破壊するため、高強度の締付け
具としては実用化が困難であった。本考案は上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、ファインセラミッ
クスを素材とし、かつ実用的なボルトナツト型締付け具
を提供することを目的としている。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本考案者らは、ねじを
締付ける時の締付トルクと締付力との関係式から、ねじ
のリード角が大きいと締付力、従って、引張り応力が小
さくなることに着目し、セラミック製ボルトの胴部に形
成するねじ溝のリード角を金属製ボルトのものよりも大
きくすると共に、締付力の低下によるナットのゆるみを
防止するため、二重ナット機構を採用し、以って本考案
の目的を達成せんとするものである。すなわち本考案
は、胴部に左回りねじ溝と右回りねじ溝とを同じピッチ
で形成したセラミック製のボルトと、該ボルトの左回り
ねじ溝に螺合可能な左回りねじ山を形成したセラミック
製の第1ナットと、上記ボルトの右回りねじ溝に螺合可
能な右回りねじ山を形成したセラミック製の第2ナット
とから成り、上記両ねじ溝のリード角が3°〜35°に
され、該両ねじ溝及び上記両ねじ山の横断面が半月状を
成していることを特徴としている。
【0004】
【構成】以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案の要部切欠き正面図、図2は
第1ナットの縦断面図、図3は第2ナットの縦断面図で
ある。図において、1はセラミック製ボルトであり、2
は該ボルト1の6角頭部を示す。該ボルト1の胴部に
は、下端側から見て、左回り方向のねじ溝3と、これに
交差する右回り方向のねじ溝4とが同じピッチで形成さ
れている。5は、セラミツクスを素材とする締付け用の
第1ナットであり、該ナット5には、上記ボルト1の左
回りねじ溝3に螺合可能な左回りねじ山6が形成されて
いる。また7は、セラミックスを素材とするゆるみ止め
用の第2ナットであり、該ナット7には、上記ボルト1
の右回りねじ溝4に螺合可能な右回りねじ山8が形成さ
れている。上記ボルト1のねじ溝3,4のリード角(ね
じ山のつる巻線と、その上の1点を通るねじの軸に直角
な平面とがなす角度)(β)は、3°〜35°以下の値
にされている。その下限値は、金属製ねじの一般的なリ
ード角が、JIS規格により定められたねじのピッチ及
び径から計算して3°未満であることに鑑みて設定され
たものである。またその上限値は、ねずみ鋳鉄の中実丸
棒を捩じり破壊させた時の破面をリード角で表した値が
35°±1.5°となることに鑑みて設定されたものであ
る(「材料試験方法」、1976年、養賢堂、p.60〜
61)。なお、上記ボルト1、第1ナット5及び第2ナ
ット7のねじ溝3,4及びねじ山6,8は、その横断面
が半月状にされている。
【0005】
【作用】上記のように構成されたボルト1及び第1ナッ
ト5により被締付け部材9,11を締付けると共に、第
1ナット5の下面に接して第2ナット7を螺合する。こ
の締付け時、ボルト1の締付けトルクTfと締付力Fと
の関係は、下記の等式で表される。 Tf=1/2[d2tan(ρ+β)+dwμw]・・・・・(A) ここで、 d2:ねじの有効径 β:リード角 ρ:ねじ面における換算摩擦係数 μw:ボルト頭部座面またはナット座面と被締付け部材
との接触面の摩擦係数 dw:ボルト頭部座面またはナット座面の平均直径 (「ねじ締付機構設計のポイント」、1975.6.2
5、日本規格協会、p.257)。 上記式(A)から、 F=2Tf/[d2tan(ρ+β)+dwμw]・・・・・(B) 該式(B)において、Tf、d2、dwμw が一定とすると、リ
ード角(β)が大きくなれば締付力Fが小さくなる。その
結果、ボルト1の引張り応力が小さくなり、ボルト1の
被破壊性が小さくなる。
【0006】一方、ボルト1を締付けた状態では、該ボ
ルト1をゆるませるのに必要なゆるめトルクTlと締付
力Fとの関係は、下記の等式で表される(同上文献、同
頁) 。Tl=F[d2tan(ρ-β)+dwμw]×1/2・・・・・
(C) 該式(C)において、d2、dwμw が一定とすると、締
付力Fが小さくなれば、ゆるめトルクTlが小さくな
り、ボルト1がゆるみやすくなる。すなわち、第1ナッ
ト5が、下端側から見て時計方向にまわり出そうとす
る。しかし、第1ナット5と第2ナット7とは相接触し
ており、かつ互いに同一方向に回る運動を行うため、第
2ナット7はますます第1ナット5の方に近寄ろうとす
る力を発揮し、その結果、第1ナット5のゆるみが阻止
される。また、上記ボルト1のねじ溝3,4の横断面、
上記第1ナット5及び第2ナット7のねじ山6,8の横
断面はそれぞれ半月状にされており、接触面積が大き
い。従って摩擦係数ρが大きく、上記式(C)における
ゆるめトルクTlが大きくなって、第1ナット5がゆるみに
くくなっている。更に、半月状にすることにより、接触
の力の作用が分散されることになり、応力が集中せず、
信頼性の高いねじ構造になる。
【0007】
【考案の効果】上記の説明から明らかなように、本考案
のセラミックボルトは、ねじ溝のリード角が金属ボルト
のそれよりも大きくされているため、締付け時の締付力
が小さく、従って引張り応力が小さいから、従来のセラ
ミックボルトよりも破壊しにくい。また本考案では、ね
じ面における摩擦係数が大きくされていると共に、二重
ナット機構を採用しているため、ボルトがゆるむことが
ない。従って本考案は、耐熱、耐蝕性が要求される環境
で使用する締付け具として実用に耐えうるものである。
なお実施例では、ボルト側にねじ溝が、ナット側にねじ
山がそれぞれ形成されているが、その反対でもよい。ま
た第1ナット5と第2ナット7の螺合順を逆にしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要部切欠き正面図である。
【図2】本考案における第1ナットの縦断面図である。
【図3】本考案における第2ナットの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボルト 3 左回りねじ溝 4 右回りねじ溝 5 第1ナット 6 左回りねじ山 7 第2ナット 8 右回りねじ山 β リード角

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部に左回りねじ溝3と右回りねじ溝4
    とを同じピッチで形成したセラミック製のボルト1と、
    該ボルト1の左回りねじ溝3に螺合可能な左回りねじ山
    6を形成したセラミック製の第1ナット5と、上記ボル
    ト1の右回りねじ溝4に螺合可能な右回りねじ山8を形
    成したセラミック製の第2ナット7とから成り、上記両
    ねじ溝3、4のリード角βが3°〜35°にされ、該両
    ねじ溝3、4及び上記両ねじ山6、8の横断面が半月状
    を成していることを特徴とするボルトナット締付け具。
JP5564891U 1991-06-21 1991-06-21 ボルトナット締付け具 Expired - Fee Related JPH088333Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5564891U JPH088333Y2 (ja) 1991-06-21 1991-06-21 ボルトナット締付け具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5564891U JPH088333Y2 (ja) 1991-06-21 1991-06-21 ボルトナット締付け具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH051010U JPH051010U (ja) 1993-01-08
JPH088333Y2 true JPH088333Y2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=13004648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5564891U Expired - Fee Related JPH088333Y2 (ja) 1991-06-21 1991-06-21 ボルトナット締付け具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH088333Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3790733B2 (ja) * 2002-10-03 2006-06-28 等 前島 二構成部材間の締結装置およびその締結方法
WO2009104767A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 Michiwaki Hiroshi 両ねじ体及び雌ねじ体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH051010U (ja) 1993-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001512807A (ja) 低公差ねじ筋付きファスナー
US6860690B2 (en) Screw member with biting features
US5662443A (en) Prevailing torque nut
JPWO2007144946A1 (ja) 固定具
EP0130304B1 (en) Double locknut assembly and combination of locknut assembly with a bolt
JP3050789B2 (ja) タッピンねじ
TW201843396A (zh) 薄鐵板用的螺絲
JPH088333Y2 (ja) ボルトナット締付け具
JP2013113436A (ja) 緩み止めダブルナット
US3611862A (en) Bolt and method of making same
JPH1073118A (ja) ボルト及びナット
CA2087174A1 (en) Screw, nut and thread rolling die
US5580199A (en) Fastening screw
JPH04175508A (ja) ねじ及びそれを形成するための転造ダイス
JP2003130026A (ja) フランジナット
JP2000027836A (ja) ロック機能を持つボルトとナット
US3039507A (en) Lock nut having segmented thread structure
US3506377A (en) Bolt construction
US3298260A (en) Sheet metal tool
JP2001082436A (ja) 右、左ねじとその製造方法および右、左ねじを用いたナットの緩み止め装置
JP3059362B2 (ja) タッピンねじ
CA1045963A (en) Self-locking fasteners
JPH0231606Y2 (ja)
JP7290290B2 (ja) ボルト及びナット
CN209838895U (zh) 一种混凝土螺栓

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees