JPH04175508A - ねじ及びそれを形成するための転造ダイス - Google Patents
ねじ及びそれを形成するための転造ダイスInfo
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Abstract
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Description
止でき、逆転防止機能を有するねじ、そのようなねじが
ねじ込まれるナツト、及び、そのようなねじを形成する
転造ダイスに関するものである。
から、あらゆる産業の分野に使用されている。特に、タ
ッピンねじは、鋼板や樹脂材に下火を穿けるだけで、雌
ねじを形成することなく直ちにねじを締めつけることが
でき、ねじ立ての手数がいらず、またタップ等の工具も
不要であるため、家電製品や自動車産業等々のカ・なり
広い分野で多用されている。
く、締付は後に受ける振動等によって逆転し、弛み易い
という問題がある。
、スプリングワンシャや、ダブルナンド等々の手段が一
般に講しられている。又、タンビンねしの場合にあって
は、逆転防止の座金を設けたり、接着剤を用いたりして
いる。
部品、すなわちスプリングワッシャ、もう一つのナツト
、座金又は接着剤等を必要とするのでコストアップにな
り、しかも締付けのための作業工数も増加していた。さ
らに、タッピンねじにあっては、雌ねじ材の塑性変形に
よるねじの回転を伴わない弛みも生し、上記の方法では
弛みを確実に防止することが出来ず、その点でも問題が
あった。
ップとならず、しかも作業の手数も増加せず、確実に弛
みを防止できるねじや、このねじを螺入できるナツト、
およびこのねじを製造する転造ダイスとを提供すること
を目的としている。
用の主ねじと、該主ねしのねじ山外径より小さく、かつ
相手側の下穴径より大きい外径で主ねじと逆向きに形成
された副ねじとを有し、該副ねじのねじ山斜面の勾配が
、弛め側が急で締付は側が緩い構成を採用している。
る構成としてもよい。
成されていないねし用下穴を穿設した構成としている。
じ溝と逆向きに、かつ浅く形成されると共にねじ溝斜面
の勾配が弛め側が急で締付は側が緩い副ねじ用のねじ溝
とを形成した構成としている。
が螺入していく。副ねじは主ねじに対し逆向きであるが
、外径が主ねじより小さ(下穴径より若干大きい程度で
あり、ねじ山斜面の勾配が締付は側の方で緩くなってい
るので、楔が圧入される感じで、副ねじの向きに逆らっ
て進入する。
じには締付は方向のトルクとして作用し、しかも、ねじ
山斜面の勾配が急なので、副ねじが下穴に食い込む感じ
でねじの戻りに抵抗し、わしの弛みを防止する。
ねじ込みに伴う塑性変形により下火が内側に膨らみ、内
径が小さくなるので、ねじ込み前における副ねじの径が
下穴径とほぼ同程度であっても、副ねじは下穴に食い込
み、上記と同様にねじの弛みを防止できる。
面により説明する。第1図から第3図に示すように、本
発明のタッピンねしは、軸lにねじ込み用として通常と
同様のねじである主ねじ2を形成し、これと逆向きに副
ねじ3を形成している。すなわち、主ねじ2が右ねしと
すれば、副ねじ3は左ねじとして形成される。また、主
ねじ2と副ねじ3の外径は主ねじ2の方が大きく、副ね
じ3の外径は下穴4の径より若干大きい関係にある。さ
らに、転造でねじを形成する場合、主ねじ2と副ねじ3
のピッチが等しければ、主ねじ2の断面積Sと、副ねじ
3の断面積S′とが、s=s’となるようにしておくと
よい。そして、重要なことであるが、矢符号Fで示す主
ねじ2のねじ込み方向に対し、副ねじ3の締付は側ねじ
山斜面3aの勾配αが、弛み側ねし山斜面3bの勾配β
より小さく形成されている。
通常のタッピンねじと同様に下穴4に雌ねじ4aを立て
ながら螺入していく。
込み側の斜面3aの方が勾配が緩いので模のように作用
し、自身のねじ込み方向とは逆向きに、主ねじ2のねじ
込みに伴って下穴4内に入り込み、雌ねじ4aより浅い
抵抗溝4bを形成する。上記斜面3aの作用により、ね
しは通常のタッピンねじ、とばば同等の締付はトルクで
締付けできる。
ねじのねじ込みに伴う塑性変形により下穴が内側に膨ら
み、内径が小さくなるので、ねし込み前における下穴径
が、副ねじ3の外径と同しか、若干側ねじ3の外径の方
が小さくても、副ねじ3は下穴に食い込み、抵抗溝4b
を形成することができ、上記と同様にねじの弛みを防止
できる。
、弛み側のトルク又は、雌ねじ材の塑性変形によりねし
の自転を伴わない弛みが発生したとする。しかし、副ね
じ3のねじが逆向きだから、主ねじに加わる弛みトルク
は副ねじにとっては締付はトルクとなり、弛み側の回転
に抵抗できる。
じ3の弛み側のねじ山斜面3bが下穴の抵抗溝4b内に
食い込んで抵抗するので弛みを阻止できる。
、そのときは、ねじ頭部1aの溝1bにドライバを差し
込み、急勾配のねし山斜面3bの抵抗力を越えるトルク
で回してやれば、ねじを取り外すことができる。このと
きのトルクは、雌ねじ材に対して適当な副ねじ3の形状
を設定することにより、締付はトルクとほぼ同程度にす
ることができる。
にあっても発揮でき、ねじの締付けを途中で止めても簡
単には弛まないことになる。
に形成される雌ねじが破断され易く、いわゆるねじがバ
カになり易いという問題がある。
める際に副ねじ3の進入によってねし山斜面3aが雌ね
じ4aの溝を押して狭くするので、雌ねじの破断強度が
上昇し、バカになりにくくなって繰り返し使用できる回
数が増加する。
を持っていれば、下穴4に傷を付けることを最小限度に
抑えることができ、使用回数をさらに伸ばすことができ
る。
作用し易いが、上記の作用が可能であれば曲面としても
よい。
なく、他の締付は用ねじ全般にも適用可能であるが、特
に、タッピンねじをプラスチック素材等に使用する場合
に非常に効果的となる。
が同一になっている。この場合、左右ねじの交叉部が、
ねじの円周方向の同一方向に直線的に並び、ねじの軸方
向に投影した形状が楕円ないし小判型になり易い。そこ
で、これを防止するために、第3図の実施例では、左右
ねじのピッチの比を非整数としている。これによって、
主ねじ山と副ねし山との交点はねじ軸と平行にならず、
ねじの軸方向に投影した形状は円になる。なお、このと
き副ねじ3のピッチの方を粗くすると、模としてはより
一層入り易くなり効果的といえる。
び副ねじの条数はそれぞれ任意に選択できる。又、本発
明のねじは、軸lの横断面形状が円形のものに限定され
るものではなく、四角断面や三角断面など非円形断面の
ねしにも適用できるものである。
る転造用の平ダイスを示す。第4図は、移動側の平ダイ
ス5で、表面には左右のねし溝が交叉状態に形成されて
いる。ねじ溝は、ダイス5の左側に食いつき部5aが形
成され、右側は所定の外径に形成するための平行部5b
となっている。
食いつき部6aと、平行部6bの他に、仕上げ側に逃げ
部6cが形成されている。
じ溝7が深く、副ねじ用のねじ溝8は浅く形成され、副
ねじの外径が主ねじより小さくなるようにしている。ま
た、副ねし用のねじ溝8の勾配は、上述した本発明のね
じを形成できるように弛め側が急で、締付は側が緩くな
るようにしている。そして、主ねじと副ねじとが同一ピ
ッチの場合は、主ねじ2用のねじ溝7と、副ねじ3用の
ねじ溝8は常に同一の間隔となる。
、6aが相互に反対になるように向かい合わせ、両者の
間に図示しないねし素材を挟んでもめば、本発明の左右
ねじが形成できる。
定された場合の断面を示す。主ねじ2用のねじ溝7と、
副ねじ3用のねじ溝8との間隔は1ピツチ毎に少しづつ
ずれていくので、ねじ転造の際ねじ素材が円滑に転動し
、高精度な転造が容易になる。
成された実施例を示す。副ねじ3のピンチが主ねじ2の
ピッチの2倍になっており、例えば、主ねじが2条ねじ
て副ねし3が1条ねじの場合を示している。
ダイスや扇型ダイス等にも適用できることは自明と言え
る。
の実施例を示す。
され、この下穴4には、入口部分に拡大された案内部4
Cが設けられている。そして、本発明においては、二〇
下穴4には雌ねしが刻設されておらず、ただの穴になっ
ている。すなわち、第1図または第3図に示す雄ねじを
直接螺入することで、雌ねじをたてながら締めつけるこ
とができる。下穴4の径は、副ねじ3の外径より小さい
のが原則的であるが、ナツトの素材が持つ靭性に応じ、
副ねじ3の外径と同一ないし若干大きめに設定されても
よい。
ることから、その製造コストを大幅に下げることが可能
になる。
とができるが、締付は後に簡単に弛んでしまい実用的で
はない。これに対し、本発明のねじであれば、弛みを効
果的に防止できることから実用的なものとなる。
、その他外側の回転を止めることが可能な種類の全ての
ナツトや袋ナツト類に適用できる。
雄ねじの材質やナツトの厚さ(下穴の長さ)等にも関係
して相対的に決められるものであり、特に限定されるも
のではない。ただし、ナ・ントの材質をプラスチック、
アルミ、銅等にすれば、錆び付きの問題も解決すること
ができる。
の追加も必要とせずに、締付は後のねじの弛みを効果的
に防止することができ、たとえねじの締付けを途中で止
めてもこの効果を奏することができる。又、雌ねじの破
断強度が強くなり、繰り返し使用回数が増加する。
非常に容易になる。
い逆方向のねし溝を形成するだけでよいので簡単に形成
できる。
断面図、 第4図は転造用の移動側平ダイスの図で、(a)は正面
図、(b)は上面図、(C)は側面図、第5図は固定側
平ダイスの図で、(a)は正面図、(ロ)は上面図、(
C)は側面図、 第6図は第1図のX−X断面図で、主ねじと副ねじとの
ピッチが等しい場合、 第7図は同じく第1図のX−X断面図で、主ねじと副ね
じとのピッチが相違する場合、第8図は副ねじのピッチ
が主ねじの2倍になる場合の第1図のX−X断面図、 第9図は本発明のナツトの図で、(a)は正面図、(b
)は(a)のY−Y断面図である。 1・・・ねじ軸、2・・・主ねし、3・・・副ねじ、3
a。 3b・・・副ねじのねじ山斜面、4・・・下穴、5,6
・・・平ダイス、7・・・主ねじ用ねじ溝、8・・・副
ねじ用ねし溝、9・・・ナツト。 特許出願人 オーニスジー販売株式会社同
株式会社スズキ螺子製作所同 オーニスジー株
式会社 一一一一一―− 第1図 第20 第3図 第4図 (0) (b)第5図 7」 (G) (b) 第9図 手続補正書彷式) %式% 2、発明の名称 ねじ、ナツト及びねじ用転造ダイス 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 豊川市本野ケ原三丁目22番地 名称 オーニスジー販売株式会社 他2名4、代理人 第5図
Claims (4)
- (1)ねじ込み用の主ねじと、該主ねじのねじ山外径よ
り小さく、かつ相手側の下穴径より大きい外径で主ねじ
と逆向きに形成された副ねじとを有し、該副ねじのねじ
山斜面の勾配が、弛め側が急で締付け側が緩いことを特
徴とするねじ。 - (2)副ねじの外径が下穴径とほぼ同じであることを特
徴とする請求項1記載のねじ。 - (3)請求項1または2記載のねじ用であって、雌ねじ
が形成されていないねじ用下穴を穿設したことを特徴と
するナット。 - (4)転造用ダイスにおいて、主ねじ用のねじ溝と、該
ねじ溝と逆向きに、かつ浅く形成されると共にねじ溝斜
面の勾配が弛め側が急で締付け側が緩い副ねじ用のねじ
溝とを形成したことを特徴とするねじ用転造ダイス。
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