JPH0883244A - 描画通信装置 - Google Patents

描画通信装置

Info

Publication number
JPH0883244A
JPH0883244A JP24089594A JP24089594A JPH0883244A JP H0883244 A JPH0883244 A JP H0883244A JP 24089594 A JP24089594 A JP 24089594A JP 24089594 A JP24089594 A JP 24089594A JP H0883244 A JPH0883244 A JP H0883244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drawing surface
information
partial
area
shared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24089594A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Sakakibara
正義 榊原
Hiroshi Katsurabayashi
浩 桂林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP24089594A priority Critical patent/JPH0883244A/ja
Publication of JPH0883244A publication Critical patent/JPH0883244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Computer Display Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共有描画面の情報を全て参照可能な状態とし
て、それぞれの使用者が任意に編集領域を設定してプラ
イベート操作を行うことができる描画通信装置を提供す
る。 【構成】 書込み操作および消去操作により生成される
共有描画面の情報を保持する共有描画面記録部(41)
と、プライベート操作の対象とする描画情報を保持する
部分描画面記録部(5)と、操作コマンドを含む入力情
報を判別して前記部分描画面記録部および共有描画面記
録部で保持する描画データの伝達制御を行う描画情報制
御部(3)と、共有描画面記録部からの情報と部分描画
面記録部の情報により共有描画面と部分描画面を合成し
て描画操作を行う表示画面の表示情報を生成する出力デ
ータ生成部(6)と、操作コマンドを解釈して部分描画
面の情報に基づいて共有描画面記録部が持つ情報を更新
する描画面情報管理部(43)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、描画通信装置に関し、
特に、複数の端末装置の間で表示内容を共有して描画作
業を行う描画通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平2−1979
46号公報に記載されている「共用ワークスペース内の
プライベート領域」の提案に見られるように、地理的に
離れた相手との意志疎通を円滑に行い、また、共通な1
つの作業を行うために、ネットワークを介して複数の端
末装置を結合し、その複数の端末装置の間で表示内容を
共有して作業を行うコンピュータシステムが開発されて
いる。
【0003】また、従来から2つの端末装置の間で、共
通な1つの描画を手作業で行う描画通信装置(テレライ
ティングシステム)が開発されている。この描画通信装
置においては、手書き入力操作等による時系列データの
描画データを、2つの端末装置の間で共有するので、表
示内容の一貫性を保つため同時に入力できる端末を一つ
に制限する制御方法がとられる。しかし、このような方
法では、複数の使用者が同時に描画操作を行うことは困
難である。
【0004】共有の描画データに対し、複数の使用者が
自由に操作できるようにするため、前述の特開平2−1
97946号公報に記載の「共用ワークスペース内のプ
ライベート領域」の提案では、共用のワークスペース上
の一部分の領域を、プライベートな領域として確保し、
当該領域の参照権あるいは操作権を他の使用者に対して
は制限する制御方法を提案している。
【0005】具体的に図2により説明すると、図2は、
描画通信装置において共通描画データを各々の端末装置
の表示画面に表示して操作を行う場合の操作例を説明す
る図である。図2において、8はネットワークの通信回
線、10は第1の操作端末装置、11は第1の操作端末
装置の表示画面、20は第2の操作端末装置、21は第
2の操作端末装置の表示画面、30は共有ワークスペー
スを提供するサーバ、31は共通描画データを保持する
記憶領域の共有ワークスペースを示している。なお、図
中の一点鎖線で囲まれた領域a,領域bは、各々の操作
端末装置における描画データの操作領域であり、以降の
説明においても同様とする。
【0006】図2を参照すると、共有ワークスペース3
1の描画データに対して、各々の端末装置における作業
者がそれぞれに作業を行う場合、まず、描画操作を行う
プライベート領域を確保する。例えば、ある使用者Aが
領域aをプライベート領域とし、他の使用者Bが領域b
をプライベート領域とする設定を行う。これにより、プ
ライベート領域は他から操作されなくなるので、それぞ
れの使用者は、各自の操作端末装置(10,20)にお
いて、表示画面11および表示画面21のそれぞれに、
そのプライベート領域を含む作業領域を表示して、それ
ぞれの表示画面を見ながら共通の描画データに対する操
作を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な方法では、共有ワークスペース31の共通の描画デー
タの描画作業を行う場合、各々の作業者の操作端末装置
においては、表示画面11の領域bあるいは表示画面2
1の領域aのように、プライベート領域に設定された領
域は、その参照権のない使用者の操作端末装置において
は表示されなくなるため、該当する領域の内容を見なが
ら描画操作を行うことができない。また、参照権のある
使用者であっても、プライベート領域で変更中の情報
は、共有ワークスペース31の共通の描画データとして
確定されておらず、未確定な情報のままで参照しなけれ
ばならないという問題がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、共有描画面
の情報を全て参照可能な状態として、それぞれの使用者
が任意に編集領域を設定してプライベート操作を行うこ
とができるようにした描画通信装置を提供することあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明の描画通信装置(請求項1)は、書込
み操作および消去操作により生成される共有描画面の情
報を保持する共有描画面記録部(41)と、プライベー
ト操作の対象とする描画情報を保持する部分描画面記録
部(5)と、操作コマンドを含む入力情報を判別して前
記部分描画面記録部および共有描画面記録部で保持する
描画データの伝達制御を行う描画情報制御部(3)と、
共有描画面保持部からの情報と部分描画面記録部の情報
により共有描画面と部分描画面を合成して描画操作を行
う表示画面の表示情報を生成する出力データ生成部
(6)と、操作コマンドを解釈して部分描画面の情報に
基づいて共有描画面記録部が持つ情報を更新する描画面
情報管理部(43)とを備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明の描画通信装置(請求項2)
においては、更に、出力データ生成部(6)が表示情報
を生成する際、部分描画面記録部のプライベート操作の
対象とする領域を共有描画面に反映させ、部分描画面の
領域を共有描画面の表示画面上で識別可能にする領域明
示部(7)を備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明の描画通信装置(請求項3)
においては、更に、前記共有描画面と任意の前記部分描
画面から、共有描画面を更新した描画面を一時的に生成
する比較画面生成部(46)を備えることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明の描画通信装置(請求項4)
においては、更に、部分描画面あるいは共有描画面の任
意の組から描画内容の差分情報を生成する差分検出部
(53)を備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明の描画通信装置(請求項5)
においては、更に、前記部分描画面の領域の間の干渉の
状態を検出する干渉検出部(51)を備えることを特徴
とする。
【0014】
【作用】このような特徴を有する本発明の描画通信装置
(請求項1)においては、共有描画面記録部(41)
が、書込み操作および消去操作により生成される共有描
画面の情報を保持しており、部分描画面記録部(5)
が、プライベート操作の対象とする描画情報を保持す
る。例えば、ユーザが操作端末装置を利用して、共有描
画面の操作を行う場合、その描画操作にかかる入力情報
を入力すると、描画情報制御部(3)が、操作コマンド
を含む入力情報を判別して前記部分描画面記録部および
共有描画面記録部で保持する描画データの伝達制御を行
う。その描画操作の結果は、出力データ生成部(6)
が、共有描画面保持部からの情報と部分描画面記録部の
情報により共有描画面と部分描画面を合成して描画操作
を行う表示画面の表示情報を生成するので、その表示画
面により確認する。描画操作による描画面を保存するた
め、保存を指示する操作コマンドを発行すると、描画面
情報管理部(43)は、操作コマンドを解釈して部分描
画面の情報に基づいて共有描画面記録部が持つ情報を更
新する。
【0015】このように、部分描画面記録部(5)が、
使用者のプライベート操作の対象となる描画情報を保持
し、描画情報制御部(3)が、操作コマンドを含む入力
情報を判別して、部分描画面記録部(5)あるいは共有
描画記録部(41)で保持する描画データの伝達の制御
を行う。また、出力データ生成部(6)が、共有描画面
と部分描画面から適切な表示情報を生成し、描画面情報
管理部(43)が操作コマンドを解釈して部分描画面の
情報に基づいて共有描画面記録部(41)が持つ情報の
更新する。これにより、部分描画面記録部(5)におけ
るプライベート操作による描画情報が共有描画面に反映
される。このため、他の使用者が共有描画面を参照する
のを妨げずに、個人がプライベート操作により共有描画
面に対する操作を行うことができる。
【0016】また、本発明の描画通信装置(請求項2)
においては、出力データ生成部(6)が表示情報を生成
する際、領域明示部(7)が、部分描画面記録部のプラ
イベート操作の対象とする領域を共有描画面に反映さ
せ、部分描画面の領域を共有描画面の表示画面上で識別
可能にする。このため、部分描画面の占める領域を判別
できるように表示データが加工され、これにより、自己
あるいは他人が各操作端末装置において、プライベート
領域に設定した領域を視覚的に確認できる。
【0017】本発明の描画通信装置(請求項3)におい
ては、比較画面生成部(46)が備えられる。比較画面
生成部(46)は、部分描画面の保存の際に、一時的に
保存画面を生成し、保存コマンドが確認されたら共有描
画面のデータを更新する。これにより、プライベート領
域での変更内容を共有描画面に一時的に反映して変更前
の状態との比較検討ができる。
【0018】また、本発明の描画通信装置(請求項4)
においては、差分検出部(53)が備えられる。この差
分検出部(53)は、部分描画面あるいは共有描画面の
任意の組から描画内容の差分情報を生成する。これによ
り、変更されたプライベート領域と対応する変更前の共
有描画面との差、あるいは任意のプライベート領域の間
の差を容易に確認できる。
【0019】また、本発明の描画通信装置(請求項5)
においては、更に、干渉検出部(51)が備えられる。
干渉検出部(51)は、前記部分描画面のうち任意の領
域の間の干渉の状態を検出する。例えば、部分描画面情
報が変更されると、干渉検出部(51)が部分描画面の
占める領域の干渉を調べ、干渉が検知されると、この情
報を領域情報に加えて、各々のプライベード領域を設定
している操作端末装置に領域が干渉したことを伝達す
る。これにより、プライベート領域が干渉したことを早
期に知ることができるので、当事者間で適切な対処をす
ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例にかかる描画通信装
置の要部の構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は入力部、2は出力部、3は描画情報制御部、4
は通信制御部、5は部分描画面記録部、6は出力データ
生成部、7は領域明示部、8はネットワークバスなどの
通信路、10は第1の操作端末装置、20は第2の操作
端末装置、40は共有描画面処理部、41は共有描画面
記録部、42は部分描画面情報記録部、43は描画面情
報管理部、44は通信制御部である。
【0021】共有描画面処理部40は、共有描画面の情
報を保持し、共有描画面に対する操作コマンドを処理す
る。第1の操作端末装置10および第1の操作端末装置
20などの複数の操作端末装置は、通信路8を介して共
有描画面処理部40と接続され、使用者が入力した共有
描画面に対する描画操作を行い、その描画操作の操作コ
マンドや描画面の画面情報を、通信路8を介して共有描
画面処理部40に送信する。なお、共有描画面処理部4
0に接続される操作端末装置は、図1では、第1の操作
端末装置10と、第2の第2の操作端末装置20との2
つの操作端末装置を示しているだけであるが、2つの操
作端末装置に制約されるものではない。
【0022】第1の操作端末装置10において、入力部
1は、使用者が描画データなど操作コマンドを入力する
ための入力装置により構成され、例えば、キーボードや
ポインティングデバイス等とその入力処理を行うデバイ
スドライバから構成される。また出力部2は、描画面の
画面情報などを画面表示するディスプレイ等とその表示
制御部から構成される。
【0023】部分描画面記録部5は、使用者のプライベ
ート操作の対象となる共有描画面の部分的な領域の描画
情報を保持する。すなわち、共有描画面中の部分領域に
おける描画データを保持している。描画情報制御部3
は、入力部1からの入力情報を判別し、部分描画面記録
部5に保持されている描画データの更新を行い、また、
通信制御部4を介して、共有描画面処理部40への操作
コマンドや描画データの受け渡しを行う。
【0024】出力データ生成部6は、共有描画面処理部
40から通信制御部4を介して取得した共有描画面の描
画データと、部分描画面記録部5に保持されている部分
描画面の描画データから、当該操作端末装置において表
示する描画面の表示情報を生成する。領域明示部7は、
出力データ生成部6で生成された表示情報に、共有描画
面あるいは部分描画面の領域を明示する処理を行う。
【0025】また、共有描画面処理部40において、共
有描画面記録部41は、共有描画面の描画データを保持
しており、部分描画面情報記録部42は、部分描画面の
描画データを保持している。描画面情報管理部43は、
通信制御部44を介して受け取った操作端末装置からの
操作コマンドを解釈し、共有描画面記録部41に保持さ
れている共有描画面の描画データの更新処理を行い、ま
た、部分描画面情報記録部42に保持されている部分描
画面の描画データの更新処理を行う。と共に、通信制御
部44を介して第1の操作端末装置10または第2の操
作端末装置20との間で操作コマンドや描画データの受
渡しを行う。
【0026】図3は、部分描画面情報記録部42が保持
する部分描画面情報61のデータフォーマットを説明す
る図である。図3に示すように、部分描画面情報記録部
42が保持する部分描画面情報61は、描画面を識別す
るID番号を格納する描画面IDフィールド61aと、
当該描画面を操作した操作端末装置を識別する装置ID
を格納する装置IDフィールド61bと、共有描画面の
中の部分描画面の領域を格納する編集領域フィールド6
1cの各データにより構成される。
【0027】また、図4は、部分描画面記録部5が保持
する部分描画面情報66のデータフォーマットを説明す
る図である。図4に示すように、部分描画面記録部5が
保持する部分描画面情報66は、部分描画面情報記録部
42が保持する部分描画面情報61と対応しており、描
画面IDに対応する描画面IDを格納する描画面IDフ
ィールド66aと、共有描画面の中の対応領域を示す領
域を格納する編集領域フィールド66bと、部分領域の
描画データを格納する描画面データフィールド66cの
各々のデータにより構成される。描画面データフィール
ド66cのポインタにより、描画データの格納場所がポ
イントされている。
【0028】図5は、操作端末装置の出力部2の表示画
面による描画操作の操作例を説明する図である。図5に
示すように、操作端末装置の表示画面38aには、出力
データ生成部6により生成された描画データを表示する
描画面表示エリア32と、画面操作のための操作コマン
ドのソフトボタン36が表示されている。図5の上部側
には、通常の表示状態が示されており、表示画面38a
上でマウスポインタ39を操作し、ソフトボタン36の
1つを選択することにより部分描画面の作成あるいは部
分描画面の保存など予め定められたコマンドが発行され
る。つまり、この図5の上部側に示す表示画面38aに
おいて“作成”や“保存”等のソフトボタン36を選択
することにより、選択された操作コマンドが実行され、
部分描画面の新規作成や共有描画面への保存などの処理
モードに入り、画面表示は、下部側の表示画面38bの
ように変化する。
【0029】この状態の表示画面38bでは、描画面上
での操作により部分領域の設定や既存領域の選択処理が
実行される。例えば、部分領域の保存コマンドでは、描
画面表示エリア32に表示されている描画面上の部分描
画面に対応する領域内で、マウスポインタ39を操作
し、描画面選択ボタン37を操作することにより対応す
る部分描画面の領域が選択され、その部分描画面の領域
の描画データの保存処理が実行される。また、部分領域
の作成コマンドでは、描画面上の領域を指定することに
より、例えば、矩形領域を指定する場合には、対角の2
点を指定することにより、指定された領域が作成され
る。その場合、指定された領域を、領域明示部7により
明示して、領域作成の指示内容を確認できるようにす
る。
【0030】図6は描画情報制御部3および描画面情報
管理部43により処理が進行される描画データに対する
各コマンド処理を説明するフローチャートである。図6
を参照して説明する。処理を開始すると、まず、ステッ
プ101において、入力データは描画データであるか否
かを判定する。つまり、描画情報制御部3は、図5に示
すような描画データに対するコマンド操作が行なわれた
場合、入力部1により入力された操作入力の入力データ
の種類を判別する。この判定結果により、入力データが
描画データであれば、ステップ102に進み、対象とな
る描画面Sを特定し、次のステップ103において、描
画データに従って描画面Sを描画し、その描画データを
更新する。その場合、描画面Sが共有描画面であれば、
描画データは、共有描画面処理部40の描画面情報管理
部43に転送され、共有描画面に対する描画処理が実行
される。そして、ステップ101に戻り、次の入力デー
タに対する処理を行う。
【0031】また、ステップ101の判定において、入
力データが描画データでなく、入力データがコマンドボ
タン36等による操作コマンドの場合、次に、ステップ
104〜ステップ107によるコマンドの判定処理に進
み、各々の判定処理によりコマンドの種類を判定して、
それぞれに応じたコマンドの処理(ステップ108〜ス
テップ125)を実行する。そして、ステップ101に
戻り、次の入力データに対する処理を行う。
【0032】すなわち、ステップ104の判定で、入力
データが終了コマンドであると判定できると、ステップ
109において、描画操作で用いた全ての部分描画面の
領域情報を削除して、ここでの描画データに対する処理
を終了する。
【0033】また、ステップ105の判定により、入力
データが部分描画面の作成コマンドであることが判定さ
れると、ステップ111からの処理で、新規に部分描画
面を作成する。まず、ステップ111で、編集領域の指
示の受付けを行い、次のステップ112で領域情報を記
録し、次のステップ113で部分領域を作成する。つま
り、部分描画面の作成コマンドの場合、表示されている
描画面上で領域を指定し、部分描画面の作成コマンドと
共に、描画面情報管理部43に送る(ステップ11
1)。描画面情報管理部43は新しい描画面IDを生成
し、指定された領域と要求を出した装置IDとの組の部
分描画面情報(図3)を部分描画面情報記録部42に追
加する。更に、共有描画面の中の対応する領域の描画デ
ータを、共有描画面記録部41から取得して、描画面I
Dと共に描画情報制御部3に返送する(ステップ11
2)。この結果、描画情報制御部3はこれらの部分描画
面の描画データ(図4)を部分描画面記録部5に記録す
る(ステップ113)。
【0034】また、ステップ106の判定により、入力
データが部分描描画面の保存コマンドであることが判定
されると、ステップ121に進み、まず、描画面Sを特
定する。次に、ステップ122において、描画面Sの領
域情報を取得する。次に、ステップ123において、共
有描画面の更新処理を行う。更新処理が終了すると、次
に、ステップ124に進み、描画面Sの領域情報を削除
し、次のステップ125において、描画面Sを削除し
て、コマンドの処理を終了する。
【0035】このように、部分描画面の保存コマンドの
場合、部分描画面に対してプライベート領域で修正され
た描画データを共有描画面に描き戻す。すなわち、保存
コマンドが実行されると、図5に示す表示画面38bの
状態に変えて、表示されている描画面上で部分描画面S
を指定し、該当する描画面IDと描画データを描画面情
報管理部43に送る(ステップ121)。描画面情報管
理部43は、受け取った描画面IDにより部分描画面情
報記録部42から対応する領域を取得し(ステップ12
2)、その位置に描画データを転送して共有描画面を更
新する(ステップ123)。そして、部分描画面情報記
録部42から部分描画面Sのデータを削除する(ステッ
プ124)。その後、描画情報制御部3は、部分描画面
Sのデータを部分描画面記録部5から削除する(ステッ
プ125)。その後、表示画面38aの状態に戻る。こ
の結果、共有描画面の描画データが更新されたので、部
分描画面Sでの変更が他の使用者にも伝達されることに
なる。
【0036】また、ステップ107の判定により、入力
データが部分描描画面の削除コマンドであることが判定
されると、ステップ126に進み、描画面Sを特定す
る。次に、ステップ124において、描画面Sの領域情
報を削除し、次のステップ125において、描画面Sを
削除して、コマンドの処理を終了する。
【0037】すなわち、部分描画面Sの削除コマンドの
場合、部分描画面Sに対してプライベート領域で修正さ
れた描画データを破棄する。操作画面を、表示画面38
bの状態に変えて、表示されている描画面上で部分描画
面Sを指定し、該当する描画面IDを描画面情報管理部
43に送る(ステップ126)。描画面情報管理部43
は、受け取った描画面IDにより部分描画面Sのデータ
を削除する(ステップ124)。その後、描画情報制御
部3は部分描画面Sの領域のデータを部分描画面記録部
5から削除し(ステップ125)、表示画面38aの状
態に戻す。
【0038】また、入力された操作コマンドが、ここで
の終了コマンド,作成コマンド,保存コマンド,削除コ
マンドでない場合には、ステップ108に進んで、その
対応のコマンドの処理を実行する。そして、ステップ1
01に戻り、次の入力データに対する処理を行う。
【0039】ところで、ステップ111の編集領域の受
付け処理において、その領域指定の方法は適切な指定方
法が選択できる。図7は、部分描画面の領域指定の方法
を説明する図である。例えば、図7の上部側に示すよう
に、操作画面35の描画面表示エリア32の左側におい
て、マウスポインタ39により、×点で示すような任意
の2つ点を連続して指示し、その後、図7の下部側に示
すように、描画面表示エリア32の外の任意の箇所を指
示した場合、それに対応して、操作画面36では、矩形
領域cが編集領域として指定されるようにする。また、
同じく、図7の上部側に示すように、描画面表示エリア
32の左側において、マウスポインタ39により、×点
で示すような任意の3つ以上を点を連続して指示し、そ
の後、図7の下部側に示すように、描画面表示エリア3
2の外の任意の箇所を指示した場合、それに対応して、
操作画面36では、多角形の閉領域dが編集領域として
指定されるようにする。
【0040】図8は、編集領域の受付け処理における領
域指定処理を示すフローチャートである。この領域指定
処理は、上述した矩形領域および多角形領域の2通りの
領域の指定方法に対応した処理フローとなっている。図
8を参照して説明する。この領域指定処理を開始する
と、ステップ131において、まず、指示された座標を
保持するため空のリストLを作成する。次に、ステップ
132において、座標が指定されたか判定し、座標入力
を待つ。座標が入力されると、次のステップ133にお
いて、その位置を調ベ、入力された座標が描画面表示エ
リア内であるか否かを判定する。描画面表示エリア内で
あれば、ステップ134において、座標値をリストLに
追加して、次の座標入力に対する処理を行うため、ステ
ップ132に戻る。
【0041】また、ステップ133において、入力され
た座標が描画面表示エリア内でないと判定されると、次
に、ステップ135に進み、リストLが保持している座
標の数を調べ、リストLの要素の数が1以下であれば、
同じく、ステップ132に戻り、次の座標入力に対する
処理を行う。また、ステップ135の判定処理におい
て、リストLの要素の数が2以上であることが判定され
ると、次のステップ136において、更に、リストLの
要素の数が3以上であるか否かを判定する。この判定の
結果、リストLの要素の数が3以上でない場合、つま
り、要素の数が2である(座標数が2である)場合、こ
の2点を対角とする矩形領域が指定されたものと判断し
て、ステップ137に進み、矩形領域データを出力して
終了する。また、ステップ136の判定により、リスト
Lの要素の数が3以上である場合(座標数が3以上であ
る場合)、入力された各点を頂点とする多角形領域が指
定されたものと判断して、ステップ138において、入
力された各点を結んで得られる閉領域データを出力して
終了する。
【0042】図9は、出力データ生成部6および領域明
示部7による描画面表示処理を説明するフローチャート
である。操作端末装置において、この描画面表示処理を
開始すると、まず、ステップ141において、出力デー
タ生成部6は描画面情報管理部43を介して共有描画面
の描画データを取得し、画像メモリ(描画面表示エリ
ア)に転送する。次に、ステップ142において、部分
描画面記録部5が持つ部分描画面のリストを作成し、こ
れをリストLとし、このリストLを用いて、描画データ
を描画面表示エリアに表示する処理を進める。
【0043】このため、ステップ143において、ま
ず、リストLが空が否かを判定する。リストLが空でな
ければ、次のステップ144において、リストLの先頭
の部分描画面の描画データを取り出し、次のステップ1
45において、領域の明示化処理を行う。つまり、描画
データを取り出し、領域明示部7に処理を渡す。領域明
示部7では、描画面の領域の明示処理を行う。
【0044】そして、次のステップ146において、出
力データ生成部6はリストLの先頭の部分描画面の描画
データを画像メモリ(描画面表示エリア)に転送し、対
応する領域のデータを書き換え、次のステップ147に
おいて、リストLの先頭の要素を削除して、ステップ1
43に戻る。そして、ステップ143からの処理を繰り
返し行う。ステップ143の判定により、リストLが空
であることが判定できると、全ての部分領域に対する表
示処理が終了したので、次に、ステップ148に進み、
画像メモリの内容を出力部に表示して、一連の処理を終
了する。
【0045】この場合、全ての部分領域に対して明示化
処理(ステップ145)を行っているが、領域ごとに明
示化処理の要否を指定することにより、領域の明示化が
不要な場合には、その処理を省略するようにしてもよ
い。また、領域明示部7は、例えば、明示する領域に対
して領域の境界線を付け加えるような処理とするか、明
示しない領域の描画データを淡く表示するような処理と
するか、あるいはこれらを組み合せて処理する等、適切
な表示方法を用いて領域を明示する。
【0046】図10および図11は、上述したような処
理により、各々の操作端末装置でプライベート領域を設
定して、共通描画面に対する描画操作を行う場合の操作
を説明する図である。図10に、各々の操作端末装置に
おいて共通描画面に対する描画操作を行っている場合の
各々の描画面を示し、図11に、その後1つの操作端末
装置において共通描画面に対する保存操作を行った場合
の各々の描画面を示している。次に、これらの図面を参
照して説明する。
【0047】図10において、操作端末装置10および
操作端末装置20の使用者が、それぞれに、共有描画面
処理部30の共有描画面34における領域aおよび領域
bの部分描画面を作成しているものとする。操作端末装
置10においては、部分描画面記録部5に領域aの情報
が記録され、出力データ生成部6によって、共有描画面
34から得た描画データと合成されて、描画面12が表
示されている。また、領域明示部7によって作成された
領域表示枠17も表示されている。ここでは、領域明示
部7が、明示化する領域の境界線を表示するように処理
しているものとする。
【0048】操作端末装置20においても、操作端末装
置10と同様に、部分描画面記録部に領域bの情報が記
録され、出力データ生成部によって、共有描画面32か
ら得た描画データと合成されて、描画面22が表示され
て、また、領域明示部によって作成された領域表示枠2
7が表示されている。ここでも、領域明示部は明示化す
る領域の境界線を表示するように処理している。
【0049】このように、操作端末装置10において
は、部分描画面の領域aの描画データを部分描画面記録
部5に持って、この領域aに対する操作しているため、
共有描画面処理部30の共有描画面34には影響を与え
ない。したがって、操作端末装置20における描画面2
2に対する描画操作では、領域aの内容を見ながら、領
域bの操作を行うことができる。この例では、操作端末
装置10においては、描画面12の領域aにおいて、直
線12aを描画する操作がなされ、また、操作端末装置
20においては、描画面22の領域bにおいて、曲線2
2aを描画する操作がなされた状態となっている。この
ように、操作端末装置10および操作端末装置20で
は、それぞれが独立して他に影響を与えることなく、共
有描画面処理部30の共有描画面32の内容を参照しな
がら、それぞれの部分描画面の領域に対する描画操作を
行うことができる。
【0050】続いて、操作端末装置10において、描画
を行った状態の部分描画面の領域aの保存を実行する
と、その結果、操作端末装置10,操作端末装置20,
および共有描画面処理部30の各々の描画面は、図11
に示すような状態となる。つまり、操作端末装置10の
描画面13の領域aの保存処理により、領域aの描画デ
ータによって、共有描画面処理部30の共有描画面33
の領域aの描画データが更新される。この共有描画面処
理部30の共有描画面33の各々の操作端末装置におけ
る表示状態は、描画面情報管理部43により管理されて
いるので、その更新の内容は、各操作端末装置に伝達さ
れる。つまり、この共有描画面33の領域aの内容の変
更が操作端末装置20に伝達され、操作端末装置20に
おける出力データ生成部によって描画面23の領域aに
反映される。
【0051】このように、第1の実施例の描画通信装置
においては、各々の操作端末装置が共有描画面処理部の
共有描画面に対する描画処理を行う場合、それぞれが独
立して他に影響を与えることなく、共有描画面処理部の
共有描画面の内容を参照しながら、共有描画面のそれぞ
れの部分描画面の領域に対する描画操作を行うことがで
きる。そして、各々の操作端末装置で、描画操作を行っ
た部分描画面の領域の保存を実行した場合にのみ、共有
描画面処理部の共有描画面の対応の領域の描画データが
更新され、共有描画面における更新された領域を表示し
ている操作端末装置において、その表示内容が更新され
る。
【0052】ところで、上述の第1の実施例の描画通信
装置は、各々の操作端末装置が共有描画面処理部の共有
描画面に対する描画処理を行う場合、それぞれが独立し
たプライベート領域を設定して、他に影響を与えること
なく、共有描画面処理部の共有描画面の内容を参照しな
がら、共有描画面のそれぞれの部分描画面の領域に対す
る描画操作を行うものであったが、この場合、各々の操
作端末装置の部分描画面のプライベート領域を設定する
場合、互いに設定する領域に重なりが生じる場合があ
る。そのような場合においても、適切に対応できる構成
となっている描画通信装置を第2の実施例として説明す
る。
【0053】(第2の実施例)図12は、本発明の第2
の実施例にかかる描画通信装置の要部の構成を示すブロ
ック図である。図12において、1は入力部、2は出力
部、3は描画情報制御部、4は通信制御部、5は部分描
画面記録部、6は出力データ生成部、7は領域明示部、
8は通信路、9は領域更新部、10は第1の操作端末装
置、20は第2の操作端末装置、40は共有描画面処理
部、41は共有描画面記録部、42は部分描画面記録
部、44は通信制御部、45は描画面情報管理部、46
は比較画面生成部、51は干渉検出部、52は干渉通知
部、53は差分検出部である。
【0054】第2の実施例の描画通信装置は、図12に
示すように、第1の実施例の描画通信装置(図1)の構
成と同様な入力部1,出力部2,描画情報制御部3,通
信制御部4,部分描画面記録部5,出力データ生成部
6,領域明示部7,通信路8,第1の操作端末装置1
0,第2の操作端末装置20,共有描画面処理部40,
共有描画面記録部41,部分描画面情報記録部42,描
画面情報管理部45,および通信制御部44の構成に加
えて、更に、領域更新部9,比較画面生成部46,干渉
検出部51,干渉通知部52,および差分検出部53が
追加された構成となっている。
【0055】ここでの第1の操作端末装置10における
領域更新部9は、部分描画面記録部5の持つ任意の部分
描画面の占める領域の変更コマンドを共有描画面処理部
40に発行する。また、共有描画面処理部40における
比較画面生成部46は、操作端末から部分描画面の保存
コマンドが送られた際、共有描画面を更新した描画面を
一時的に生成する。干渉検出部51は、部分描画面情報
記録部42に記録された部分領域の間の干渉状態を検出
し、干渉通知部52は、領域の干渉をそれぞれの操作端
末装置(10,20)に伝達する。差分検出部53は、
部分領域あるいは共有描画面のうち任意の組に対する差
分情報を生成する。また、描画面情報管理部45には、
これに接続されている処理要素の制御を行い、各々の操
作端末装置との間での共通描画面の情報を管理する。
【0056】図13は、第2の実施例の描画情報制御部
3,描画面情報管理部43,および比較画面生成部46
により処理が進行する描画データに対する各コマンド処
理を説明するフローチャートである。図13を参照して
説明する。処理を開始すると、まず、ステップ201に
おいて、入力データは描画データであるか否かを判定す
る。つまり、描画情報制御部3は、図5に示すような描
画データに対するコマンド操作が行なわれた場合、入力
部1により入力されたデータの種類を判別する。この判
定結果により、入力データが描画データであれば、ステ
ップ202に進み、対象となる描画面Sを特定して、次
のステップ203において、描画データに従って描画面
Sを描画し、その描画データを更新する。その場合、描
画面Sが共有描画面であれば、描画データは、共有描画
面処理部40の描画面情報管理部45に転送され、共有
描画面に対する描画処理が実行される。そして、ステッ
プ201に戻り、次の入力データに対する処理を行う。
【0057】また、ステップ201の判定において、入
力データが描画データでなく、入力データがコマンドボ
タン36等による操作コマンドの場合、次に、ステップ
204〜ステップ207のコマンドの判定処理に進み、
各々の判定処理によりコマンドの種類を判定して、それ
ぞれに応じたコマンドの処理(ステップ151〜ステッ
プ160,ステップ208〜ステップ213)を実行す
る。そして、ステップ201に戻り、次の入力データに
対する処理を行う。
【0058】すなわち、ステップ204の判定で、入力
データが終了コマンドであると判定できると、ステップ
209において、このまでの描画操作で用いた全ての部
分描画面の領域情報を削除して、ここでの描画データに
対する処理を終了する。
【0059】また、ステップ205の判定により、入力
データが部分描画面の作成コマンドであることが判定さ
れると、ステップ211からの処理で、新規に部分描画
面を作成する。まず、ステップ211で、編集領域の指
示の受付けを行い、次のステップ212で領域情報を記
録し、次のステップ213で部分領域を作成する。つま
り、部分描画面の作成コマンドの場合、表示されている
描画面上で領域を指定し、部分描画面の作成コマンドと
共に、描画面情報管理部45に送る(ステップ21
1)。描画面情報管理部45は新しい描画面IDを生成
し、指定された領域と要求を出した装置IDとの組を部
分描画面情報記録部42に追加記録する。更に、共有描
画面の中の対応する領域の描画データを共有描画面記録
部41から取得して、描画面IDと共に描画情報制御部
3に返送する(ステップ212)。この結果、描画情報
制御部3はこれらの部分描画面の描画データを部分描画
面記録部5に記録する(ステップ213)。
【0060】また、ステップ206の判定により、入力
データが部分描描画面の保存コマンドであることが判定
されると、ステップ151に進む。ステップ151にお
いては、まず、描画面Sを特定する。次に、ステップ1
52において、描画面Sの領域情報を取得する。次に、
ステップ153において、比較画面生成部46に共有描
画面および描画面Sを転送する。
【0061】すなわち、図5に示すように、図5の上部
側の表示画面30aの状態において、部分描画面の保存
コマンドが発行された場合、図5の下部側に示す表示画
面30bの状態に変わるので、表示されている描画面上
で部分描画面Sを指定し、該当する描画面IDと描画デ
ータを描画面情報管理部45に送る(ステップ15
1)。描画面情報管理部45では、受け取った描画面I
Dにより部分描画面情報記録部42から対応する領域を
取得する(ステップ152)。次に、共有描画面のデー
タを比較画面生成部46に転送し、先に部分描画面情報
記録部42から得た領域に、受け取った描画データを転
送することにより比較画面を生成する。生成した比較画
面は各操作端末装置に転送する(ステップ153)。こ
こでの比較画面と共有描画面は選択的に表示可能であ
り、使用者は、必要であれば、両画面を交互に表示して
確認した後、保存コマンドの指示の後に表示される確認
のためのダイアログボックスにより、保存の“実行”あ
るいは“中断”を指示する。
【0062】このため、この処理フローにおいては、次
のステップ154において、コマンド実行の“中断”が
指示された否かを判定する。コマンド実行の“中断”を
指示されず、保存の“実行”の指示の場合は、次に、ス
テップ156において、共有描画面のデータの更新処理
を行い、次のステップ157において、比較画面生成部
46の内容をクリアする。次に、ステップ158に進
み、部分描画面情報記録部42から描画面Sのデータを
削除する。そして、ステップ159において、描画情報
制御部3は描画面Sのデータを部分描画面記録部5から
削除し、次のデータに対する処理を行うため、ステップ
201に戻る。この結果、部分描画面Sでの変更が他の
使用者にも伝達されることになる。また、ステップ15
4において、コマンド実行の“中断”が指示されたこと
を判定すると、ステップ155に進み、比較画面生成部
46の内容をクリアして、次のデータに対する処理を行
うため、ステップ201に戻る。
【0063】また、ステップ207の判定により、入力
データが部分描描画面の削除コマンドであることが判定
されると、ステップ160に進み、描画面Sを特定す
る。次に、ステップ158において、描画面Sを削除し
て、次のステップ159において、描画面Sの領域情報
を削除し、コマンドの処理を終了する。そして、次のデ
ータに対する処理を行うため、ステップ201に戻る。
【0064】すなわち、部分描画面Sの削除コマンドの
場合、部分描画面Sに対してプライベート領域で修正さ
れた描画データを破棄する。つまり、操作画面を、ま
ず、表示画面30bの状態に変えて、表示されている描
画面上で部分描画面Sを指定し、該当する描画面IDを
描画面情報管理部45に送る(ステップ160)。描画
面情報管理部45では、受け取った描画面IDにより部
分描画面Sの削除し(ステップ158)。その後、描画
情報制御部3は部分描画面Sのデータを部分描画面記録
部5から削除し(ステップ159)、表示画面30aの
状態に戻す。
【0065】また、入力された操作コマンドが、ここで
の終了コマンド,作成コマンド,保存コマンド,削除コ
マンドでない場合には、ステップ208に進んで、その
対応のコマンドの処理を実行する。そして、ステップ2
01に戻り、次の入力データに対する処理を行う。
【0066】図14は、干渉検出部51および干渉通知
部52による領域干渉処理を説明するフローチャートで
ある。この領域干渉処理は、干渉検出部51が、例え
ば、描画面IDが“n”の描画面Sの追加などにより、
部分描画面情報記録部47において部分描画面情報が変
更されると、処理が開始され、まず、ステップ161に
おいて、部分描画面情報の中の部分描画面のリストを作
成し、リストLとする。次に、ステップ162におい
て、追加または変更された当該部分描画面を描画面Sと
する。
【0067】次に、ステップ163において、リストL
が空であるか否かを判定する。部分描画面のリストLが
空であれば、処理を終了する。リストLが空でなけれ
ば、次のステップ164において、リストLの先頭要素
の部分描画面を取り出し、描画面Tとし、次のステップ
165において、描画面Tと描画面Sが等しいか否かを
判定する。描画面Tと描画面Sが等しくない場合、続い
て、次のステップ166において、描画面Tと描画面S
との領域が重なるか否かを判定する。
【0068】これらの判定により、互いに異なる描画面
Tと描画面Sとの間で領域が重なる場合、ステップ16
7において、描画面Tの干渉情報として描画面Sを追加
し、描画面Sの干渉情報として描画面Tを追加し、描画
面Tと描画面Sを使用する操作端末装置に干渉状態を通
知する。つまり、図16に示すように、部分描画面情報
71のそれぞれのデータの干渉情報フィールド71dに
互いに相手側の描画面IDを追加する。更に、干渉通知
部52により、部分描画面情報71の装置IDフィール
ド71bに記録された装置IDの対応の操作端末装置に
対して、領域が干渉していることを伝達する。これによ
り、1つの描画面に対する処理が終了したので、次に、
ステップ168に進み、リストLから先頭の要素(描画
面T)を削除して、ステップ163に戻る。そして、ス
テップ163からの処理を繰り返す。
【0069】また、ステップ165の判定において、描
画面Tと描画面Sが等しい場合、ステップ166の判定
において、描画面Tと描画面Sとの領域が重ならない場
合など、領域の干渉状態が生じていないと判定され、こ
れにより、1つの描画面に対する処理が終了したので、
次に、ステップ168に進み、リストLから先頭の要素
(描画面T)を削除して、ステップ163に戻る。そし
て、ステップ163からの処理を繰り返す。
【0070】図15は、各々の操作端末装置において設
定した領域が干渉している状態を説明する図であり、図
16は、干渉情報フィールドを含むデータ形式の部分描
画情報において干渉情報が設定される様子を説明する図
である。図15および図16を参照して説明する。
【0071】例えば、図15に示すように、第1の操作
端末装置10において設定された部分描画面の編集領域
aと、第2の操作端末装置20において設定された部分
描画面の編集領域bとが、共通描画処理部30の共有描
画面34において干渉状態が生じている場合、図16の
上部側に示すように、共有描画面34に対応する部分描
画面情報71において、描画面IDが“1”と“n”で
ある描画面の領域aおよび領域bの編集領域での干渉が
検知され、図16の下部側に示すように、部分描画面情
報71の干渉情報フィールド71dに、その干渉情報が
追加され、部分描画面情報72のような状態となる。ま
た、その時、この部分描画面情報72の情報に基づい
て、干渉通知部52は、干渉している領域eを判別し
て、それぞれの干渉が生じている領域をプライベート領
域に設定している各々の操作端末装置に対して、それぞ
れの干渉状態を通知する。これにより、それぞれの操作
端末装置の描画面においては、表示色を変えて干渉状態
が表示される。
【0072】また、第2の実施例における差分検出部5
3は、部分描画面あるいは共有描画面の任意の組、ある
いは干渉検出部51で領域の干渉が検知された部分描画
面の組に対して比較を行い、差分情報を生成する。図1
7は差分検出部による差分情報の生成処理を説明する図
である。例えば、図17に示すように、第1の部分描画
面63および第2の部分描画面64の組をビットマップ
で表現し、対応するピクセルごとに、排他的論理和によ
る演算処理することにより、差分情報65を生成する。
そして、この差分情報を、それぞれの操作端末装置に描
画データを伝達する場合に利用する。これにより、差分
情報で伝達するので、送信するデータ量が少なくなり、
短時間に通信が終了する。
【0073】図18は、第2の実施例にかかる領域更新
部9による部分領域更新処理を説明するフローチャート
であり、また、図19は、領域更新処理による描画デー
タの説明図である。これらの図18および図19を参照
して部分領域更新処理を説明する。
【0074】描画情報制御部3から部分描画面Sの領域
変更コマンドを受けると、この部分領域更新処理を開始
する。まず、ステップ171において、領域を変更する
部分描画面を描画面Sとする。ここで、66は描画面S
に対応する描画データを示している。続いて、ステップ
172において、描画面Sの描画面IDと変更する新し
い領域を表すデータを描画面情報管理部45に転送す
る。例えば、図19においては、aが変更前の領域を示
し、bが新しい領域を示している。次に、ステップ17
3において、描画データを受信したか否かを判定して、
描画面情報管理部45からの描画データの受信を待つ。
描画面情報管理部45では、転送されてきた新しい領域
情報を部分描画面情報記録部47に記録し、共有描画面
67から部分領域bの描画データ68を返送する。
【0075】次にステップ173において、描画データ
の受信が判定されると、次に、ステップ174におい
て、描画データ68と部分描画面の描画データ66と共
通する領域の差分情報69を生成し、描画データ68と
合成することにより、部分描画面70を生成する。そし
て、次のステップ175において、部分描画面の更新処
理を行い、処理を終了する。
【0076】このように、部分領域更新処理は、操作端
末装置10の描画情報制御部3が入力部1から部分描画
面Sの領域変更コマンドを受けて、処理を開始し、処理
が開始されると、描画面Sの描画面IDと変更する新し
い領域を表すデータを、通信制御部4,通信路8,およ
び通信御部44を介して、共通描画面処理部40の描画
面情報管理部45に対して転送する。
【0077】これにより、共通描画面処理部40の描画
面情報管理部45では、新しい領域情報を部分描画面情
報記録部42に記録し、図19に示すように、該当する
共有描画面67から部分領域bの描画データ68を返送
する。操作端末装置10の領域更新部9は、描画データ
68を受信して、部分描画面記録部5の中の描画面Sの
描画データ66との差分情報69を作成し、描画面Sの
領域内の差分情報69を、部分領域の描画データ68に
追加して、部分領域70のデータを作成して、部分描画
面記録部5の内容を更新する。表示画面11には描画デ
ータ71が表示される。
【0078】このようにして、第2の実施例の描画通信
装置において、特徴的なことは、各々の操作端末装置の
部分描画面のプライベート領域の設定において、互いに
設定する領域に重なりが生じている場合にも、干渉検出
部により領域の重なりを検出し、干渉通知部により、領
域の重なりを通知する。また、その場合、差分検出部に
より、描画面の差分情報を生成する。また、比較画面生
成部により比較画面を生成して、各々の対応の操作端末
装置に通知する。これにより、互いに設定する領域に重
なりが生じている場合にも、適切に対応できる構成とな
っている。
【0079】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の描画通
信装置によれば、各々の操作端末装置が共有描画面処理
部の共有描画面に対する描画処理を行う場合、それぞれ
が独立したプライベート領域を設定して、他に影響を与
えることなく、共有描画面処理部の共有描画面の内容を
参照しながら、共有描画面のそれぞれの部分描画面の領
域に対する描画操作を行うことができる。このため、他
の使用者が共有描画面を参照するのを妨げず、個人がプ
ライベート領領を任意に設定して操作できる。また、そ
の場合、領域の設定により重なりが生じる場合において
も、それが検出されてい通知されるので、各々の操作端
末装置においては、領域の重なりを確認して、それぞれ
に対応して描画操作を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施例にかかる描画通
信装置の要部の構成を示すブロック図、
【図2】 図2は描画通信装置において共通描画データ
を各々の端末装置の表示画面に表示して操作を行う場合
の操作例を説明する図、
【図3】 図3は部分描画面情報記録部が保持する部分
描画面情報のデータフォーマットを説明する図、
【図4】 図4は部分描画面記録部が保持する部分描画
面情報のデータフォーマットを説明する図、
【図5】 図5は操作端末装置の出力部の表示画面によ
る描画操作の操作例を説明する図
【図6】 図6は描画情報制御部および描画面情報管理
部により処理が進行される描画データに対する各コマン
ド処理を説明するフローチャート、
【図7】 図7は部分描画面の領域指定の方法を説明す
る図、
【図8】 図8は編集領域の受付け処理における領域指
定処理を示すフローチャート、
【図9】 図9は出力データ生成部6および領域明示部
7による描画面表示処理を説明するフローチャート、出
力データ生成部6および領域明示部7の処理の一例を示
すフローチャート
【図10】 図10は各々の操作端末装置において共通
描画面に対する描画操作を行っている場合の各々の描画
面を示す図、
【図11】 図11はその後1つの操作端末装置におい
て共通描画面に対する保存操作を行った場合の各々の描
画面を示す図、
【図12】 図12は本発明の第2の実施例にかかる描
画通信装置の要部の構成を示すブロック図、
【図13】 図13は第2の実施例の描画情報制御部,
描画面情報管理部,および比較画面生成部により処理が
進行する描画データに対する各コマンド処理を説明する
フローチャート、
【図14】 図14は干渉検出部および干渉通知部によ
る領域干渉処理を説明するフローチャート、
【図15】 図15は各々の操作端末装置において設定
した領域が干渉している状態を説明する図
【図16】 図16は干渉情報フィールドを含むデータ
形式の部分描画情報において干渉情報が設定される様子
を説明する図、
【図17】 図17は差分検出部による差分情報の処理
を説明する図、
【図18】 図18は第2の実施例の領域更新部9によ
る部分領域更新処理を説明するフローチャート
【図19】 図19は領域更新処理による描画データの
説明図である。
【符号の説明】
1…入力部、2…出力部、3…描画情報制御部、4…通
信制御部、5…部分描画面記録部、6…出力データ生成
部、7…領域明示部、8…通信路、9…領域更新部、1
0…第1の操作端末装置、11…表示画面、20…第2
の操作端末装置、21…表示画面、30…サーバ、31
…共有ワークスペース、40…共有描画面処理部、41
…共有描画面記録部、42…部分描画面情報記録部、4
3…描画面情報管理部、44…通信制御部、61…部分
描画面情報、61a…描画面IDフィールド、61b…
装置IDフィールド、61c…編集領域フィールド、4
4は通信制御部、45…描画面情報管理部、46…比較
画面生成部、51…干渉検出部、52…干渉通知部、5
3…差分検出部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書込み操作および消去操作により生成さ
    れる共有描画面の情報を保持する共有描画面記録部と、 プライベート操作の対象とする描画情報を保持する部分
    描画面記録部と、 操作コマンドを含む入力情報を判別して前記部分描画面
    記録部および共有描画面記録部で保持する描画データの
    伝達制御を行う描画情報制御部と、 共有描画面記録部からの情報と部分描画面記録部の情報
    により共有描画面と部分描画面を合成して描画操作を行
    う表示画面の表示情報を生成する出力データ生成部と、 操作コマンドを解釈して部分描画面の情報に基づいて共
    有描画面記録部が持つ情報を更新する描画面情報管理部
    とを備えることを特徴とする描画通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の描画通信装置におい
    て、更に、出力データ生成部が表示情報を生成する際、
    部分描画面記録部のプライベート操作の対象とする領域
    を共有描画面に反映させ、部分描画面の領域を共有描画
    面の表示画面上で識別可能にする領域明示部を備えるこ
    とを特徴とする描画通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の描画通信装置におい
    て、更に、前記共有描画面と任意の前記部分描画面とか
    ら、共有描画面を更新した描画面を一時的に生成する比
    較画面生成部を備えることを特徴とする描画通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の描画通信装置におい
    て、更に、部分描画面あるいは共有描画面の任意の組か
    ら描画内容の差分情報を生成する差分検出部を備えるこ
    とを特徴とする描画通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の描画通信装置におい
    て、更に、前記部分描画面の領域の間の干渉の状態を検
    出する干渉検出部を備えることを特徴とする描画通信装
    置。
JP24089594A 1994-09-09 1994-09-09 描画通信装置 Pending JPH0883244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24089594A JPH0883244A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 描画通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24089594A JPH0883244A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 描画通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0883244A true JPH0883244A (ja) 1996-03-26

Family

ID=17066286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24089594A Pending JPH0883244A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 描画通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0883244A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287638A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujitsu Ltd 表示装置
JP2016170675A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 日本電気株式会社 電子ホワイトボードシステム、電子ホワイトボードアクセス権付与方法およびそのプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287638A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujitsu Ltd 表示装置
JP4664108B2 (ja) * 2005-03-31 2011-04-06 富士通株式会社 表示装置、表示方法、表示プログラム及び表示システム
JP2016170675A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 日本電気株式会社 電子ホワイトボードシステム、電子ホワイトボードアクセス権付与方法およびそのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5872924A (en) Collaborative work support system
JP5211430B2 (ja) 電子会議システム、電子会議支援プログラム、電子会議支援方法、電子会議制御装置、会議サーバコンピュータ
US7023452B2 (en) Image generation system, image generating method, and storage medium storing image generation program
JP3546705B2 (ja) アプリケーション・ウインドウにアノテーション・データを対応付ける方法及び装置、システム、アプリケーション・ウインドウへのアノテーション・データの対応付けを制御するプログラムを格納した記憶媒体
EP0713175B1 (en) Window management system
US6011553A (en) Data transfer displaying/operating method
JP6515603B2 (ja) 電子ホワイトボードシステム、電子ホワイトボードアクセス権付与方法およびそのプログラム
JP2001312478A (ja) 共同作業オブジェクトのオーナ識別方法、コンピュータシステムおよびコンピュータ可読な記録媒体
KR20080034873A (ko) 디바이스의 XHTML-Print 데이터 생성 방법 및장치
KR20070085017A (ko) 전자 회의 제어 장치, 전자 회의 지원 방법, 기록 매체
JP3840195B2 (ja) 描画装置及びその制御方法
JP3937469B2 (ja) 情報処理システム及びその方法及び装置
JPH0883244A (ja) 描画通信装置
JP2003116095A (ja) 映像処理装置
JP2007133815A (ja) 状態遷移作成装置
CN108170397A (zh) 数据显示方法、装置、设备及存储介质
JP2803298B2 (ja) 情報処理装置及びメニュー表示方法
JPH08227453A (ja) 分散画像編集システム
JPH11353254A (ja) ネットワーク管理装置ならびにネットワーク管理プログラムを記録した記録媒体
JPH0583253A (ja) 網監視方式
JPH04288674A (ja) ハイパーテキスト編集装置
JP3425873B2 (ja) ホストコンピュータと接続された端末装置でのデータ入力方式
JPH0762842B2 (ja) 文書管理装置
JP2003058442A (ja) 情報処理装置、ネットワークシステム、デバイス管理方法、記憶媒体、及びプログラム
JPH08249290A (ja) 分散システム