JPH0883142A - ペン形入力装置 - Google Patents

ペン形入力装置

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JPH0883142A
JPH0883142A JP21765394A JP21765394A JPH0883142A JP H0883142 A JPH0883142 A JP H0883142A JP 21765394 A JP21765394 A JP 21765394A JP 21765394 A JP21765394 A JP 21765394A JP H0883142 A JPH0883142 A JP H0883142A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はX−Y座標の任意の位置にペン先端
部分を当接させて所望のX−Y座標位置データを入力す
るためのペン形入力装置を提供することを目的とする。 【構成】 ペン形入力装置21は、ケース22の内部2
2aにキャップ3と、キャップ3に当接する基板4と、
基板4上に配設された電磁波受信器5を覆う筒状の外来
ノイズ防止用シールド6と、基板4の後端に設けられた
プッシュ式のスイッチ7と、スイッチ7の押し釦7aを
押圧するコイルバネ23と、を収納してなる。スイッチ
7は押し釦7aの操作方向と基板4の摺動方向が一致す
る向きで基板4上に固定されており、押し釦7aは上記
コイルバネ23に直接当接している。このコイルバネ2
3は、ケース22の内部22aのバネ保持部24に保持
されており、基板4がXb方向に摺動したとき、コイル
バネ23が圧縮されてそのバネ力が増大して押し釦7a
を押圧し、スイッチ7をオンに切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペン形入力装置に係り、
特にX−Y座標の任意の位置にペン先端部分を当接させ
て所望のX−Y座標位置データを入力するためのペン形
入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のペン形入力装置としては、例えば
図17に示すような構成のものがある。同図中、ペン形
入力装置1は、ペン形のケース2の内部2aにキャップ
(当接部材)3と、キャップ3に当接する基板4と、基
板4上に配設された電磁波受信器5を覆う筒状の外来ノ
イズ防止用シールド6と、基板4の後端に設けられたプ
ッシュ式のスイッチ7と、スイッチ7を覆うように筒状
に形成されたスイッチ押圧部材8と、スイッチ押圧部材
8をXa方向に付勢するコイルバネ9と、基板4から引
き出されたリード線10をケース2の後部開口11に導
くブッシュ12とを収納してなる。
【0003】ケース2は、円筒状の前部ケース13と、
後部ケース14と、前部ケース13の後端部13aと後
部ケース14の前端部14aとに嵌合して両部材を一体
的に保持するリング15とよりなる。
【0004】キャップ3は前部ケース13の先端に穿設
された先端孔13bに摺動自在に挿通されており、前方
(Xa方向)への脱落を防止するため、先端孔13bよ
り大径な鍔部3aを有する。このキャップ3の先端は半
球状に形成されており、X−Y座標面(図示せず)を傷
つけないようになっている。
【0005】基板4は前端4aがキャップ3の軸方向に
穿設された孔3b内に嵌合し、後端4bがスイッチ押圧
部材8に嵌合しており、両部材によりケース2の内部2
aの中央に支持されている。又、上記外来ノイズ防止用
シールド6は、絞り加工された先端部分がキャップ3の
孔3b内に嵌合しているため、キャップ3や基板4とと
もに軸方向に摺動するようにケース2の内部2aに挿入
されている。従って、上記キャップ3、基板4、外来ノ
イズ防止用シールド6、スイッチ押圧部材8は、一体的
にケース2の内部2aを摺動する。
【0006】スイッチ押圧部材8は、スイッチ7に対向
する押圧部分8aのみが基板4側に撓むことができるよ
うにスリット(図示せず)が設けられている。そのた
め、基板4がXb方向に摺動して押圧部分8aの端部が
ブッシュ12の傾斜部12aに当接して下方に押圧され
ると、スイッチ7の押し釦7aが押圧されてスイッチ7
がオフからオンに切り換わる。そして、電磁波受信器5
によりX−Y座標面からの電磁波が受信され、キャップ
3の当接位置のX−Y座標データが入力される。
【0007】又、キャップ3がX−Y座標面から離間す
ると、キャップ3、基板4、外来ノイズ防止用シールド
6、スイッチ押圧部材8は、コイルバネ9のバネ力によ
りXa方向に復帰し、スイッチ7の押し釦7aがオンか
らオフに切り換わる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
ペン形入力装置1は、キャップ3、基板4、外来ノイズ
防止用シールド6、スイッチ押圧部材8、コイルバネ
9、ブッシュ12、前部ケース13、後部ケース14、
リング15とよりなり、かなり部品点数が多く、組立作
業に多くの労力を要するばかりか、製造コストを安価に
することが難しかった。
【0009】又、従来のペン形入力装置1は、円筒状の
前部ケース13、後部ケース14、内に各部品を収納さ
せる構成であるので、前部ケース13と後部ケース14
とを結合させるリング15が必要であり、さらには前部
ケース13及び後部ケース14の奥部で各部品を組み立
てる際に細かな細工ができないといった課題がある。
【0010】そこで、本発明は、上記課題を解決したペ
ン形入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
筒状のケース先端より摺動自在に突出する当接部材と、
該ケース内に摺動自在に挿入され該当接部材の端部に当
接する基板と、該基板に設けられ該基板が該当接部材に
押圧されて摺動する動作に関連して閉成又は開成される
スイッチと、を有するペン形入力装置において、前記ス
イッチを前記基板の摺動方向に押圧されて閉成又は開成
される向きに配設し、前記基板の摺動方向に伸縮するよ
うに弾性部材を設け、前記基板の摺動動作に伴って前記
スイッチが前記弾性部材に直接押圧されることを特徴と
する。
【0012】又、請求項2の発明は、筒状のケース先端
より摺動自在に突出する当接部材と、該ケース内に摺動
自在に挿入され該当接部材の端部に当接する基板と、該
基板に設けられ該基板が該当接部材に押圧されて摺動す
る動作に関連して閉成又は開成されるスイッチと、を有
するペン形入力装置において、前記ケース内に前記基板
の摺動自在に支持する支持部を設け、前記ケース内に前
記基板の摺動方向を規制する規制部を設けてなることを
特徴とする。
【0013】又、請求項3の発明は、筒状のケース先端
より摺動自在に突出する当接部材と、該ケース内に摺動
自在に挿入され該当接部材の端部に当接する基板と、該
基板に設けられ該基板が該当接部材に押圧されて摺動す
る動作に関連して閉成又は開成されるスイッチと、を有
するペン形入力装置において、前記ケースは、長手方向
に2分割された一対のケース半体を組み合わせてなり、
少なくとも前記一対のケース半体のうち一方のケース半
体端部に円筒形状の保持部を形成し、他方のケース半体
端部を前記保持部に嵌合させてなることを特徴とする。
【0014】又、請求項4の発明は、筒状のケース先端
より摺動自在に突出する当接部材と、該ケース内に摺動
自在に挿入され該当接部材の端部に当接する基板と、該
基板に設けられ該基板が該当接部材に押圧されて摺動す
る動作に関連して閉成又は開成されるスイッチと、を有
するペン形入力装置において、前記基板の端部に当接す
る当接部と前記基板の摺動動作に伴って回動し前記スイ
ッチを押圧する押圧部とを有するスイッチ押圧部材と、
該回動部材を前記押圧部が前記スイッチから離間すると
ともに前記当接部が前記基板を復帰させる方向に付勢す
る付勢部材と、を備えてなることを特徴とする。
【0015】又、請求項5の発明は、筒状のケース先端
より摺動自在に突出する当接部材と、該ケース内に摺動
自在に挿入され該当接部材の端部に当接する基板と、該
基板に設けられ該基板が該当接部材に押圧されて摺動す
る動作に関連して閉成又は開成されるスイッチと、を有
するペン形入力装置において、前記基板の端部に当接す
る当接部と前記基板の摺動動作に伴って該当接部が弾性
変形するとともに前記スイッチを押圧する位置に弾性変
形する押圧部とを有するバネ部材を前記ケース内に設け
てなることを特徴とする。
【0016】
【作用】上記請求項1の発明によれば、基板の摺動動作
に伴ってスイッチが弾性部材に直接押圧されることによ
り、スイッチを押圧するための部材が不要になり、その
分部品点数を削減することが可能になり、組立作業が容
易に行える。
【0017】又、請求項2の発明によれば、ケース内に
基板の摺動自在に支持する支持部と基板の摺動位置を規
制する規制部を設けることにより、基板を安定且つスム
ーズに支持することが可能となる。さらに、基板を支持
するための別部材が不要となるため、その分部品点数を
削減することが可能になり、組立作業が容易に行える。
【0018】又、請求項3の発明によれば、ケースが、
長手方向に2分割された一対のケース半体を組み合わせ
てなり、少なくとも一対のケース半体のうち一方のケー
ス半体端部に円筒形状の保持部を形成し、他方のケース
半体端部を保持部に嵌合させることにより、ケースの部
品点数を削減するとともにケース半体を組み合わせた際
の強度を高めることが可能になる。
【0019】又、請求項4の発明によれば、スイッチ押
圧部材の当接部が基板の摺動動作に伴って基板の端部に
押圧されるとスイッチ押圧部材が回動し、これよりスイ
ッチ押圧部材の押圧部がスイッチを押圧するため、従来
よりも部品点数を削減することが可能になり、組立作業
が容易に行える。
【0020】又、請求項5の発明によれば、基板の摺動
動作に伴って当接部が弾性変形するとともに押圧部がス
イッチを押圧する位置に変位するよう構成されたバネ部
材をケース内に設けることにより、従来よりも部品点数
を削減することが可能になり、組立作業が容易に行え
る。
【0021】
【実施例】図1乃至図5に本発明になるペン形入力装置
の第1実施例を示す。尚、前述した従来の構成と同一部
分には同一符号を付して説明することにする。
【0022】各図中、ペン形入力装置21は、ケース2
2の内部22aにキャップ3と、キャップ3に当接する
基板4と、基板4上に配設された電磁波受信器5を覆う
筒状の外来ノイズ防止用シールド6と、基板4の後端に
設けられたプッシュ式のスイッチ7と、基板4の摺動と
ともにスイッチ7の押し釦7aを押圧してオフからオン
に切り換え、且つ基板4を摺動前の位置(Xa方向)に
復帰させるコイルバネ23と、を収納してなる。
【0023】スイッチ7は押し釦7aの操作方向と基板
4の摺動方向が一致する向きで基板4上に固定されてお
り、押し釦7aは上記コイルバネ23に直接当接してい
る。このコイルバネ23は、ケース22の内部22aの
バネ保持部24に保持されており、基板4がXb方向に
摺動したとき、コイルバネ23が圧縮されてそのバネ力
が増大して押し釦7aを押圧し、スイッチ7をオンに切
り換える。
【0024】そのため、押し釦7aを押圧するための押
圧部材が不要であり、その分従来の構成(図17参照)
より部品点数が削減されている。よって、組立作業時の
手間が減り、従来よりも能率良く組み立てることがで
き、製造コストも安価にすることができる。
【0025】図3に示すようにケース22は、ボトムケ
ース半体25とトップケース半体26とを長手方向で2
分割にした構成であり、ボトムケース半体25の先端部
に設けられた円筒状部(保持部)25aにトップケース
半体26の端部26aを嵌合させて両部材を一体的に結
合させてなる。
【0026】図4に示すように、ボトムケース半体25
は、先端部のみに円筒状部25aが設けられ、円筒状部
25a以外の部分は半円状の円弧形状に形成されてい
る。そのため、ケース22は長手方向で2分割される構
成であるにも拘わらず、円筒状部25aにより強度が高
められている。
【0027】そして、ボトムケース半体25の内部に
は、基板4を支持するための支持部25b,25cが横
架されている。この支持部25b,25cには、基板4
を摺動自在に支持するため半球状の突起25d,25e
が突出しており、後部側の支持部25cの中央には基板
4の摺動方向を規制する規制部25fが突出している。
【0028】又、支持部25bと25cとの中間には、
両側縁部に掛止部25gが内側に突出し、支持部25c
の後方にはコイルバネ23を保持するコ字状のバネ受け
部25hと、締結用のビスが螺入する締結部25iと、
リード線の装架位置をガイドする一対のガイドピン25
jと、接続ケーブル(図示せず)を保持する半円形状の
溝25kと、有する。
【0029】さらに、ボトムケース半体25の縁部に
は、トップケース半体26の縁部が嵌合する段部25l
が設けられている。又、ボトムケース半体25の先端側
の外周には、滑り止めとしての一対の凸状リング25m
が設けられている。
【0030】上記バネ受け部25hがコ字状に形成され
ているため、コイルバネ23は軸方向(Xb方向)だけ
でなく側方にも変形できないように囲まれた状態で保持
されている。
【0031】図5に示すように、トップケース半体26
は、先端部にボトムケース半体25の円筒状部25aに
嵌合する半円形状の嵌合部26aを有し、外周には転が
り防止用の平坦部26bが設けられている。この平坦部
26bには、商品名等が印刷されたシール(図示せず)
が貼着される。
【0032】又、トップケース半体26の内部には、基
板4を支持するための支持部26cが横架されている。
この支持部26cには、基板4を摺動自在に支持するた
め半球状の突起26dが突出している。
【0033】さらに、トップケース半体26は、長手方
向の中央に掛止部25gに係合する係合爪26eが突出
し、支持部26cの後方には締結用のビスが挿入される
挿入部26fと、接続ケーブル(図示せず)を保持する
半円形状の溝26gと、有する。
【0034】さらに、トップケース半体26には、ボト
ムケース半体25の段部25lに嵌合する縁部26hが
設けられ、トップケース半体26の先端側の外周には、
滑り止めとしての一対の凸状リング26iが設けられて
いる。
【0035】図1及び図2に示すように、上記ボトムケ
ース半体25とトップケース半体26とは、嵌合部26
aを円筒状部25aに嵌合し、且つ縁部26hを段部2
5lに嵌合させながら係合爪26eを掛止部25gに係
合させて上下方向(Y方向)より合体される。そして、
挿入部26fよりビス(図示せず)を螺入させてボトム
ケース半体25とトップケース半体26とが一体的に固
着される。
【0036】又、ボトムケース半体25とトップケース
半体26とは、長手方向に2分割できる構成であるの
で、基板4及び外来ノイズ防止用シールド6をケース2
2内に挿入させる際の組立作業を容易に行うことがで
き、作業効率を高めて製造コストを安価にすることがで
きる。
【0037】図6に示すように、コイルバネ23は、ス
イッチ7の押し釦7aに当接する一端23aが小径とさ
れ、バネ受け部25hに当接する他端23bが大径とな
るようにテーパ状のコイルに形成されている。又、コイ
ルバネ23の他端23bには、上記バネ受け部25hに
嵌合するコ字状の係止部23cが側方に延在しており、
この係止部23cにより一端23aがスイッチ7の押し
釦7aに当接する位置に保持される。
【0038】図7に示すように、基板4は、前端4aが
キャップ3の孔3b内に嵌合できるように細く形成さ
れ、且つ外来ノイズ防止用シールド6が係止される段部
4c,4dが設けられている。そして、基板4の後端4
b側には、上記スイッチ7のピン(図示せず)が挿通さ
れる小孔4eが穿設され、小孔4eの後方にはガイドピ
ン25jが挿通される小孔4fが穿設されている。
【0039】図1(A)に示すように、基板4に接続さ
れる4本のリード線27a〜27dは、2本ずつスイッ
チ7の側方を通過するように導かれ、ガイドピン25j
で再び1本のケーブルをとして束ねられる。そのため、
基板4の後部に作用するリード線27a〜27dからの
応力が、リード線27a,27bとリード線27c,2
7dとに均等に分散することになり、リード線27a〜
27dを何れか一方に束ねてスイッチ7の側方を通過さ
せるよりも基板4が安定する。
【0040】又、小孔4eの前方には支持部25cの中
央に突出する規制部25fが挿通される長孔4gが穿設
されている。この長孔4gは基板4の摺動方向に延在し
ているため、基板4がXa,Xb方向に摺動することの
み許容する。
【0041】図8に示すように、外来ノイズ防止用シー
ルド6は、前述した基板4の形状に対応した形状に形成
されており、前端筒部6aがキャップ3の孔3b内に嵌
合できるように細く形成されている。又、テーパ部6b
の後方には、基板4上に半田付けされて固着される固定
部6cが内側に折曲されている。そして、固定部6cの
後部、及び断面が半円形状のシールド本体6dの端部に
は、基板4に係止される凹部6e,6fが形成されてい
る。
【0042】従って、外来ノイズ防止用シールド6は、
前端筒部6aが基板4の前端4aに嵌合し、凹部6eが
段部4cに当接し、且つ凹部6fが段部4dに当接した
状態で固定部6cが基板4に半田付けされて基板に固定
される。このように、外来ノイズ防止用シールド6は前
端筒部6a及び凹部6e,6fを基板4に係合させた状
態で半田付けすることができるので、半田付けをする前
に外来ノイズ防止用シールド6を容易に基板4に係止さ
せることができる。
【0043】次に上記構成になるペン形入力装置21の
動作につき説明する。
【0044】上記ペン形入力装置21を使用して所望の
X−Y座標位置データを入力する場合、先端のキャップ
3をX−Y座標の任意の位置に当接させてXb方向に押
圧する。
【0045】図9に示すように、ケース22内に収納さ
れた基板4は、上記支持部25b,25cの突起25
d,25eと支持部26cの突起26dにより上下面を
挟持されるように支持され、且つ規制部25fが長孔4
gに挿通されているため、キャップ3がXb方向に押圧
されるとともに基板4も同方向に摺動する。その際、突
起25d,25e及び突起26dは、先端が半球状に形
成されているので、基板4の摺動抵抗が減少されてお
り、基板4はスムーズにXb方向に摺動する。
【0046】これにより、基板4のXb方向の摺動とと
もにスイッチ7の押し釦7aが押圧されて、スイッチ7
はオフからオンに切り換わる。そして、電磁波受信器5
によりX−Y座標面からの電磁波が受信され、キャップ
3の当接位置のX−Y座標データが入力される。
【0047】又、キャップ3がX−Y座標面から離間す
ると、キャップ3,基板4,外来ノイズ防止用シールド
6は、コイルバネ23の押圧力によりXa方向に復帰す
るとともに、スイッチ7はオフ状態に戻る。
【0048】図10乃至図13に本発明の第2実施例を
示す。
【0049】図10中、ペン形入力装置31では、押し
釦7aが上方向から押圧されたとき、オンからオフに切
り換わる向きとなるようにスイッチ7が基板4上に配設
されている。基板4の後方には、スイッチ押圧部材32
が回動自在に支承されており、スイッチ押圧部材32は
トーションバネ33によりA方向に回動付勢されてい
る。
【0050】図11に示すように、スイッチ押圧部材3
2は、回動支点となる軸32aと、軸32aより下方に
延在し基板4の後端4bが当接する当接部32bと、軸
32aより前方に延在しスイッチ7の押し釦7aに対向
する押圧部32cと、を有する。軸32aは、トップケ
ース半体26内の設けられた軸受部34により軸承され
る。
【0051】又、トーションバネ33は、図12に示す
ように、軸32aに嵌合するコイル部33aより延在す
る一端33bがスイッチ押圧部材32の当接部32bに
掛止され、コイル部33aより延在する他端33cがボ
トムケース半体25に設けられた壁部35に当接する。
従って、トーションバネ33は、スイッチ押圧部材32
の当接部32bをA方向に付勢している。
【0052】上記構成になるペン形入力装置31は、先
端のキャップ3がX−Y座標の任意の位置に当接されて
Xb方向に押圧されると、図13に示すように、ケース
22内に収納された基板4が上記支持部25b,25c
の突起25d,25e及び支持部26cの突起26dを
摺動して同方向に変位する。
【0053】基板4のXb方向の摺動とともに後端4b
がスイッチ押圧部材32の当接部32bをXb方向に押
圧するため、スイッチ押圧部材32はB方向に回動し、
押圧部32cがスイッチ7の押し釦7aを押圧する。そ
のため、スイッチ7はオフからオンに切り換わり、電磁
波受信器5によりX−Y座標面からの電磁波が受信され
てキャップ3の当接位置のX−Y座標データが入力され
る。
【0054】又、キャップ3がX−Y座標面から離間す
ると、キャップ3,基板4,外来ノイズ防止用シールド
6は、トーションバネ33の押圧力によりスイッチ押圧
部材32がA方向に復帰するとともに、スイッチ7はオ
フ状態に戻る。
【0055】このように、上記ペン形入力装置31で
は、基板4の摺動動作に連動して回動するスイッチ押圧
部材32により直接スイッチ7の押し釦7aが押下さ
れ、且つスイッチ押圧部材32の回動により基板4を復
帰させる構成であるので、従来(図17参照)よりも部
品点数が削減され、その分能率良く組み立てることがで
き、製造コストを安価にすることができる。
【0056】図14乃至図16に本発明の第3実施例を
示す。
【0057】図14中、ペン形入力装置41は、押し釦
7aが上方向から押圧されたとき、オンからオフに切り
換わる向きとなるようにスイッチ7が基板4上に配設さ
れている。基板4の後方には、スイッチ押圧部材42が
配設されている。
【0058】このスイッチ押圧部材42は、板バネ材を
図15に示すような形状に加工したものである。同図
中、スイッチ押圧部材42は、ボトムケース半体25に
設けられた保持部43に保持される固定端42aと、固
定端42aより水平方向に延在しスイッチ7の押し釦7
aに対向する押圧部42bと、押圧部42bの途中より
下方に折曲され基板4の後端4bに当接する当接部42
cと、を有する。軸32aは、トップケース半体26内
の設けられた軸受部34により軸承される。
【0059】又、トップケース半体26には、スイッチ
押圧部材42の水平方向に延在する押圧部42bの中間
位置に当接するバネ規制部44が設けられている。従っ
て、スイッチ押圧部材42の押圧部42bは、バネ規制
部44に当接して下方に変位した状態にある。
【0060】上記構成になるペン形入力装置41は、先
端のキャップ3がX−Y座標の任意の位置に当接されて
Xb方向に押圧されると、図16に示すように、ケース
22内に収納された基板4が上記支持部25b,25c
の突起25d,25e及び支持部26cの突起26dを
摺動して同方向に変位する。
【0061】基板4のXb方向の摺動とともに後端4b
がスイッチ押圧部材42の当接部42cをXb方向に押
圧するため、押圧部42bはバネ規制部44を支点とし
てB方向に弾性変形する。これにより、押圧部42bは
スイッチ7の押し釦7aを押圧する。そのため、スイッ
チ7はオフからオンに切り換わり、電磁波受信器5によ
りX−Y座標面からの電磁波が受信されてキャップ3の
当接位置のX−Y座標データが入力される。
【0062】又、キャップ3がX−Y座標面から離間す
ると、スイッチ押圧部材42の当接部42cのバネ力に
よりキャップ3,基板4,外来ノイズ防止用シールド6
をXa方向に復帰するとともに、押圧部42bがA方向
に変位してスイッチ7をオフ状態に戻す。
【0063】このように、上記ペン形入力装置41で
は、基板4の摺動動作に連動して板バネ構造のスイッチ
押圧部材42がスイッチ7をオン・オフするとともに、
基板4を復帰させることができるので、、従来(図17
参照)よりも部品点数が削減され、その分能率良く組み
立てることができ、製造コストを安価にすることができ
る。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1の発明によれ
ば、基板の摺動動作に伴ってスイッチが弾性部材に直接
押圧されるため、スイッチを押圧するための別の部材を
不要にでき、その分部品点数を削減することができるの
で、組立作業が容易となり、より短時間で組み立てるこ
とができるとともに製造コストを安価に抑えることがで
きる。
【0065】又、請求項2の発明によれば、ケース内に
基板の摺動自在に支持する支持部と基板の摺動位置を規
制する規制部を設けたため、基板を安定且つスムーズに
支持することができ、入力操作時の誤動作を防止でき
る。さらに、基板を支持するための別部材が不要にでき
るため、その分部品点数を削減することが可能になり、
組立作業を容易に行うことができる。
【0066】又、請求項3の発明によれば、ケースが、
長手方向に2分割された一対のケース半体を組み合わせ
てなり、少なくとも一対のケース半体のうち一方のケー
ス半体端部に円筒形状の保持部を形成し、他方のケース
半体端部を保持部に嵌合させるたため、ケース内に部品
を挿入させる際の作業が容易に行えるとともに、ケース
の部品点数を削減することができる。さらに、他方のケ
ース半体端部を保持部に嵌合させてケース半体を組み合
わせた際の強度を高めることができる。
【0067】又、請求項4の発明によれば、スイッチ押
圧部材の当接部が基板の摺動動作に伴って基板の端部に
押圧されるとスイッチ押圧部材が回動し、これよりスイ
ッチ押圧部材の押圧部がスイッチを押圧するため、従来
よりも部品点数を削減することができ、組立作業を容易
に行うことができる。
【0068】又、請求項5の発明によれば、基板の摺動
動作に伴って当接部が弾性変形するとともに押圧部がス
イッチを押圧する位置に変位するよう構成されたバネ部
材をケース内に設けたため、従来よりも部品点数を削減
することができ、組立作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるペン形入力装置の第1実施例を示
す断面図である。
【図2】図1に示すペン形入力装置の縦断面図である。
【図3】ケースをボトムケース半体とトップケース半体
とに分割した状態を示す側面図である。
【図4】ボトムケース半体の構成を説明するための図で
ある。
【図5】トップケース半体の構成を説明するための図で
ある。
【図6】第1実施例のコイルバネを示す図である。
【図7】基板の平面図である。
【図8】外来ノイズ防止用シールドの構成を説明するた
めの図である。
【図9】第1実施例の入力操作時の動作を説明するため
の断面図である。
【図10】ペン形入力装置の第2実施例を示す断面図で
ある。
【図11】第2実施例のペン形入力装置に適用されたス
イッチ押圧部材の構成を説明するための図である。
【図12】第2実施例のスイッチ押圧部材を付勢するト
ーションバネを説明するための図である。
【図13】第2実施例の入力操作時の動作を説明するた
めの断面図である。
【図14】ペン形入力装置の第3実施例を示す断面図で
ある。
【図15】第3実施例のペン形入力装置に適用されたス
イッチ押圧部材の構成を説明するための図である。
【図16】第3実施例の入力操作時の動作を説明するた
めの断面図である。
【図17】従来のペン形入力装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
4 基板 5 電磁波受信器 6 外来ノイズ防止用シールド 7 スイッチ 21 ペン形入力装置 22 ケース 23 コイルバネ 25 ボトムケース半体 26 トップケース半体 25a 円筒状部 25b,25c 支持部 25d,25e 突起 25f 規制部 26 トップケース半体 27a〜27d リード線 31 ペン形入力装置 32 スイッチ押圧部材 33 トーションバネ 41 ペン形入力装置 42 スイッチ押圧部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケース先端より摺動自在に突出す
    る当接部材と、該ケース内に摺動自在に挿入され該当接
    部材の端部に当接する基板と、該基板に設けられ該基板
    が該当接部材に押圧されて摺動する動作に関連して閉成
    又は開成されるスイッチと、を有するペン形入力装置に
    おいて、 前記スイッチを前記基板の摺動方向に押圧されて閉成又
    は開成される向きに配設し、 前記基板の摺動方向に伸縮するように弾性部材を設け、 前記基板の摺動動作に伴って前記スイッチが前記弾性部
    材に直接押圧されることを特徴とするペン形入力装置。
  2. 【請求項2】 筒状のケース先端より摺動自在に突出す
    る当接部材と、該ケース内に摺動自在に挿入され該当接
    部材の端部に当接する基板と、該基板に設けられ該基板
    が該当接部材に押圧されて摺動する動作に関連して閉成
    又は開成されるスイッチと、を有するペン形入力装置に
    おいて、 前記ケース内に前記基板の摺動自在に支持する支持部を
    設け、 前記ケース内に前記基板の摺動方向を規制する規制部を
    設けてなることを特徴とするペン形入力装置。
  3. 【請求項3】 筒状のケース先端より摺動自在に突出す
    る当接部材と、該ケース内に摺動自在に挿入され該当接
    部材の端部に当接する基板と、該基板に設けられ該基板
    が該当接部材に押圧されて摺動する動作に関連して閉成
    又は開成されるスイッチと、を有するペン形入力装置に
    おいて、 前記ケースは、長手方向に2分割された一対のケース半
    体を組み合わせてなり、少なくとも前記一対のケース半
    体のうち一方のケース半体端部に円筒形状の保持部を形
    成し、他方のケース半体端部を前記保持部に嵌合させて
    なることを特徴とするペン形入力装置。
  4. 【請求項4】 筒状のケース先端より摺動自在に突出す
    る当接部材と、該ケース内に摺動自在に挿入され該当接
    部材の端部に当接する基板と、該基板に設けられ該基板
    が該当接部材に押圧されて摺動する動作に関連して閉成
    又は開成されるスイッチと、を有するペン形入力装置に
    おいて、 前記基板の端部に当接する当接部と前記基板の摺動動作
    に伴って回動し前記スイッチを押圧する押圧部とを有す
    るスイッチ押圧部材と、 該回動部材を前記押圧部が前記スイッチから離間すると
    ともに前記当接部が前記基板を復帰させる方向に付勢す
    る付勢部材と、 を備えてなることを特徴とするペン形入力装置。
  5. 【請求項5】 筒状のケース先端より摺動自在に突出す
    る当接部材と、該ケース内に摺動自在に挿入され該当接
    部材の端部に当接する基板と、該基板に設けられ該基板
    が該当接部材に押圧されて摺動する動作に関連して閉成
    又は開成されるスイッチと、を有するペン形入力装置に
    おいて、 前記基板の端部に当接する当接部と前記基板の摺動動作
    に伴って該当接部が弾性変形するとともに前記スイッチ
    を押圧する位置に弾性変形する押圧部とを有するバネ部
    材を前記ケース内に設けてなることを特徴とするペン形
    入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100658521B1 (ko) * 1999-05-03 2006-12-15 엘지.필립스 엘시디 주식회사 터치패널 구동장치
JP2019046037A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 三菱鉛筆株式会社 電磁誘導タッチペン

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