JPH0882009A - 多目的シェルター組立用モジュール - Google Patents

多目的シェルター組立用モジュール

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JPH0882009A
JPH0882009A JP6211576A JP21157694A JPH0882009A JP H0882009 A JPH0882009 A JP H0882009A JP 6211576 A JP6211576 A JP 6211576A JP 21157694 A JP21157694 A JP 21157694A JP H0882009 A JPH0882009 A JP H0882009A
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JP
Japan
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column
pin
cylindrical body
pin insertion
tubular body
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JP6211576A
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English (en)
Inventor
Shinji Nanami
紳二 名波
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量生産に適し、安価であって、しかも、景
観の一員として必要とされる種々の要求にも柔軟に対応
し多目的に利用できるシェルター組立用モジュールを提
供する。 【構成】 梁と支柱の先端部とをヒンジ手段を介し傾斜
回動可能にするとともに、所定の傾斜角度に梁を設定し
固定するようにした多目的シェルター組立用モジュー
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シェルター組立用モ
ジュールに関するものである。さらに詳しくは、この発
明は、風、雨、日除け等に用いるシェルター組立用のモ
ジュールに関するものである
【0002】
【従来の技術とその課題】建築においてシェルターと
は、屋根を備えた簡便な構築物を意味し、従来より、
風、雨、日除け用、あるいは、待合い用、休息用等とし
て、公園、広場、バス停等の主に公共スペースに構築・
設置され利用されてきている。これらのシェルターとし
ては、使用場所、使用目的等に応じ種々のものが以下に
示すような形態で開発・利用されている。
【0003】すなわち、 <1> 不特定な環境を対象としてデザインされた規格
品を利用する。 <2> 特定の環境を対象としてデザインされた規格品
を利用する。 <3> 設置場所により特有な設計理念に基づきデザイ
ンされた特注品を利用する。
【0004】しかしながら、<1>の場合は、大量生産
に適しており、品質の確保、価格の安定が可能である
が、規格品なため多種多様なものを備えることが困難で
あり、個性に乏しく、環境とマッチしないことが往々に
して生ずる。<2>の場合も、量産には適しており、品
質の確保、価格の安定が可能である点で<1>の場合と
同様であり、さらに、特定の環境において特色を出すこ
とができるが、設置環境が限定されるという問題があ
る。
【0005】また、<3>の場合は、設置環境にマッチ
した特色のあるものを提供することができるが、<1
>、<2>の場合と比べコスト高になり易く、設置まで
に時間がかかるという欠点がある。一方、これまで、シ
ェルターは、公園、広場、バス停、タクシー乗り場、自
転車置き場等の個々の設置条件に応じて個別、単発的に
設置されてきているが、近年では、都市、住環境全体に
おける景観創造物の一要素としての認識が深まり、いわ
ゆる、ストリートファーニチャーの一つとしての利用の
拡大が進められつつある。そのためのシェルターとして
は、都市や住宅の環境、すなわち、駅前再開発、市街地
・商業施設、公園・広場、ウォーターフロント、ビル外
観・エクステリア、スポーツ・教育施設、アミューズメ
ント施設等における個々の要求に柔軟に対応することが
できるものであって、しかも、大量に、かつ、安価に提
供されるものであることが必要になっている。
【0006】だが、上記の通りの問題点を有する、従来
のシェルター構造では、景観創造物の一構成要素として
新しい時代の要請に対応するのが難しいのが実情であ
る。そこでこの発明は、上記のような従来技術の欠点を
解決するために創案されたものであり、大量生産に適
し、安価であって、しかも、景観の一員として必要とさ
れる種々の要求にも柔軟に対応することができ、多目的
に利用することのできる新しいシェルター用組立用モジ
ュールを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、湾曲もしくは直線形状でその中
央部から所定距離遍在した位置に支柱とのヒンジ連結部
が設けられた梁が、支柱に対してヒンジ手段によって連
結・固定される構造からなる多目的シェルター組立用モ
ジュールを提供する。
【0008】そして、この発明のモジュールでは、より
具体的には、ヒンジ手段が、梁に設けられた筒状体と、
支柱先端に設けられた筒状体と、これら筒状体を連結す
る連結ピンとからなるものであって、連結ピンの外表面
には長手方向に沿って外歯セレーションが刻設されてお
り、梁の筒状体には連結ピンの外歯セレーションが嵌挿
される内歯セレーションが設けられているとともに、こ
の筒状体の中間部下方が切り欠かれ連結ピンの外歯セレ
ーションが嵌挿される内歯セレーションが設けられた支
柱先端の筒状体が梁の筒状体の切り欠きに嵌挿されるよ
うに構成されており、梁を支柱に対し所定の傾斜角度に
設定し、内歯セレーションと連結ピンの外歯セレーショ
ンの歯の噛み合いによって梁が支柱に対し固定されるよ
うになっていてもよい。
【0009】また、この発明のモジュールでは、ヒンジ
手段が、梁に設けられた筒状体と、支柱先端に設けられ
た筒状体と、これら筒状体を回転可能に連結する回転ピ
ンとからなるものであって、梁の筒状体には回転ピン挿
通孔とこの回転ピン挿通孔の周囲に沿って円周上に所定
間隔で穿設された回転止めピン挿通孔とが設けられてい
るとともに、筒状体の中間部下方が切り欠かれ、支柱先
端の筒状体には回転ピン挿通孔とこの回転ピン挿通孔の
周囲に沿って円周上に所定間隔で回転止めピン挿通孔が
穿設されており、支柱先端の筒状体が梁の筒状体の切り
欠きに嵌挿され、回転ピンによって梁が支柱に対し所定
の傾斜角度に設定され、回転止めピンによって固定され
るようになっていてもよい。
【0010】さらに、この発明を説明すると、まず、梁
は、湾曲または直線形状であるが、なかでも、上方、ま
たは下方に向ってブーメラン形、もしくは緩やかな曲線
形状のものが好ましい。また、湾曲または直線形状の梁
であって、支柱とのヒンジ連結部の両側が各々異なる長
さで上方または下方に傾斜配置されている場合には、た
とえば図8に示した短辺(L)と長辺(M)の比率が、
黄金分割の1:1.618、または、ルート2のプロポ
ーション1:1.141、さらには、整数比1:2等と
することが安定感を与え、機値性、意匠性に優れたもの
となる。そして、梁成(N)と幅(L+M)の比率は
1:4程度がシェルターとしての機能上、および、装飾
上好ましい。もちろん、この発明では、図8の配置に限
定されずに、短辺(L)と長辺(M)は下方に傾斜され
ていてもよいし、梁成(N)が零の状態にあるようにし
てもよい。
【0011】いずれの場合も、この発明のモジュールで
は、梁としてはアルミ、鉄、ステンレス等の金属からな
るH、角、丸形材、ハニカム材、木質材等適宜の材料の
ものが採用でき、金属と木質材との複合的使用も可能で
ある。たとえば梁の形状として上方に湾曲したものとし
ては、図9(a)に例示したように、アルミニウム等の
金属のダイカスト、または、溶接してなるものであって
よく、また図9(b)のように、これに木質材の装飾を
施したものであってもよい。さらには図9(c)のよう
にパイプと組合せたもの、図9(d)のように、これに
木質材の装飾を施したもの、図9(e)のようにトラス
構造を採用したもの等とすることもできる。
【0012】支柱としては、鉄骨、アルミ等の金属から
なるものが採用でき、必要に応じ、たとえば図10に示
したように各種の装飾を施すことができる。すなわち、
たとえば図10(a)は石質材を吹き付けたものであ
り、図10(b)はステンレスパネル、アルミパネル等
を貼合したもの、図10(c)はコンクリートモルタル
仕上げをしたもの、図10(d)は、木質材の装飾を施
したもの、図10(e)は石積みを施したもの、図10
(f)は鋳物ブロックを設けたものである。
【0013】ヒンジ手段としては、適宜の構造のものが
採用できるが、前記の如く、梁の傾斜角度が任意に調
節、設定でき、梁の傾斜角度を堅固に保持することがで
きるものが好ましい。また、梁によって屋根部を支持す
る場合には、屋根部材としては、板状材、膜材等が適宜
に配設され、その素材としても、木板、スチール角材、
プラスチック押し出し材、アルミ、スチール角材、FR
P、ガラス等の任意のものが使用できる。形状も平面形
状、曲面形状が可能であり、また、屋根全体形状として
も、方形屋根、クロスアーチ、陸屋根、ヴォールト等各
種の形状を構成することができる。
【0014】なお、この発明のシェルター組立用モジュ
ールは、屋根だけに限られず、たとえば、後述の通り、
モニュメント等の支持体としても利用できることは云う
までもない。たとえば、この発明のシェルター組立用モ
ジュールには、板状屋根やサスペンション膜屋根等を取
り付け、これを単独、または、組み合わせて使用するこ
とができる。図11(a)は、シェルター組立用モジュ
ールの基本構成を例示したものであるが、これを図11
(b)のように1単位の基本構成でとして、図11
(c)のように2単位使用した基本構成として、さらに
はもっと多数の組合わせを基本構成として用いてもよ
い。2単位以上の場合は、図11(c)のように横連結
杆によってシェルター組立用モジュールを連結する。こ
のような基本構成を用い、たとえば、図12、図13に
示したような各種の組合せを採用することで、環境に適
し、多様な要求に応じたシェルターを設置することがで
きる。その組合せを例示すると、側面から見た概観とし
て、図12(a)(b)(c)(d)(e)のように、
モジュールを対向させたり、図12(f)(g)のよう
に連接させて配置すること等が可能となる。また、平面
図として例示すると、図13(a)(b)(c)のよう
なアングル状配列や図13(d)の環状配列等とするこ
とができる。
【0015】また、この発明のモジュールは、いわゆる
建造物としてだけではなく、さらに様々な態様として配
置および構造化が可能である。たとえば図14のように
スタンドとすることや、図15のように遊具とするこ
と、図16のようにフェンスに応用すること、図17の
ようにインフォーメーションボードとすること、あるい
は図18のようにゲートを構成すること等も可能であ
る。
【0016】
【作用】この発明では、梁と支柱とのヒンジ手段によっ
て梁の支柱に対する傾斜角度を任意に設定することがで
きるので、規格品として大量に製造して、各種の形状の
シェルター用の骨格構造に利用できる。すなわち、シェ
ルター組立用モジュールに用いられている素材そのもの
の選択の幅が広いことに加え、同一のシェルター組立用
モジュールを用いても、梁の傾斜角度の変更、組合せ、
配列形態の選択、梁、支柱への装飾の選択等を行うこと
により、デザイナーのコンセプト、環境や利用者等の要
求に柔軟に対応したシェルターを設置することができ
る。
【0017】また、梁の形状として湾曲ブーメラン形状
等を採用することにより、視覚的な調和感を与えること
ができる。そして、外歯セレーションが刻設された連結
ピンを用いたヒンジ手段、回転ピンと回転止めピンを用
いたヒンジ手段等により、梁を所定の傾斜角度に確実か
つ堅固に固定することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明
について説明する。もちろんこの発明は以下の例によっ
て限定されるものではない。実施例1 図1は、断面H形をしたアルミニウム等の金属製の梁を
用いたシェルター組立用モジュール(A)を例示したも
のである。このシェルター組立用モジュール(A)は、
上方に湾曲したブーメラン形状をした梁(1)と、支柱
(2)、梁と支柱との連結ピン(3)並びに、連結ピン
押板(4)とを用いて構成されている。梁(1)は第1
アーム部(1a)が第2アーム部(1b)よりも長く構
成されている。そして、梁(1)と支柱(2)とは連結
ピン(3)を介し任意の梁傾斜角度に設定できるような
ヒンジ手段を構成している。ヒンジ手段は、より具体的
には梁(1)の屈曲部に梁(1)の軸線方向と直交する
方向に設けられた筒状体(1c)、支柱(2)先端部に
設けられた筒状体(2a)、これら筒状体を連結する中
空の連結ピン(3)とから構成されている。筒状体(1
c)は、その中間部が切欠かれており、支柱(2)の先
端部の筒状体(2a)が挿入配置されているようになっ
ている。そして、連結ピン(3)にはその外表面に長手
方向に沿って外歯セレーション(3a)が刻設されてお
り、梁(1)の筒状体(1c)の切欠き部の両側には連
結ピンの外歯セレーション(3a)が嵌挿される内歯セ
レーション孔(1d)が刻設された環状部材(1e)が
固定されている。この場合、環状部材(1e)は別体で
なく、筒状体(1c)と一体のものであってもよい。ま
た、支柱(2)先端の筒状体(2a)には連結ピンの外
歯セレーション(3a)が嵌挿される内歯セレーション
孔(2b)が刻設されている。
【0019】以上の構成では、支柱(2)先端部の筒状
体(2a)を梁の筒状体(1c)の切り欠き(1f)に
挿入し、梁(1)を鉛直面内で回動させ所定の傾斜角度
に設定し、梁(1)の筒状体(1c)と支柱(2)の筒
状体(2a)との内歯セレーション孔(1d)(2b)
とを合わせ、次いで、連結ピンの外歯セレーション(3
a)をこれら内歯セレーション孔(1d)(2b)に合
致させつつ挿入し一体化する。さらに、この例の場合に
は、梁(1)の筒状体(1c)の端面側には環状フラン
ジ部(1g)が設けられており、ここに押板(4)を装
着し、押板(4)と梁の環状部材(1e)とをねじ止め
固定することで、連結ピン(3)の抜け出しを防止して
いる。そして、押板(4)外面には、横連結杆(5)と
の連結用のブラケット(4a)が設けられており、他の
シェルター組立モジュールとを連接することができるよ
うにしている。
【0020】また、梁(1)の両端側は肉厚になってお
り、図1(a)に示したような板状屋根(6)の固定手
段、あるいは図1(c)に示したようなサスペンション
膜(7)の固定手段が設けられている。すなわち、図1
(a)に示されるように梁(1)に板状屋根(6)を固
定するには、両端部に切込(1h)が設けられた梁を用
い、板状屋根の端部下方に突設されたブラケット(6
a)を梁の切込(1h)に挿入し、水平横方向からねじ
で固定すればよい。また、図1(c)に示されるように
梁(1)にサスペンション膜(7)を固定するには、梁
(1)の両端部に鉛直方向に取付ピン挿通孔(1k)が
穿設された梁を用い、この取付ピン挿入孔(1k)に取
付ピン(8)を挿入し、これを下方からねじで固定し、
該取付ピン(8)を介しサスペンション膜取付金具(7
a)をピン等で固定するようにすればよい。
【0021】このような構造のシェルター組立用モジュ
ール(A)は、工事現場において、必要とする梁傾斜角
度に設定し、連結ピンによって固定し組み立てることが
できる。これにより、たとえば前記の図12、図13に
示されるように適宜に組合せ、また適宜に屋根を取り付
けて、景観にマッチしたストリートファーニチャーとし
て有用なシェルターとして使用することができる。そし
て、この構造によれば、梁(1)と支柱(2)とが連結
ピン(3)によって、所定の傾斜角度に確実、堅固に固
定することができる。もちろん、このシェルター組立用
モジュール(A)は単独で用いてもよい。実施例2 図2(a)(b)は、図1と同様な断面H形をしたアル
ミニウム等の金属製の梁(11)(21)を用いたシェ
ルター組立用モジュールの別の例を示したものである。
図1に示されているシェルター組立用モジュール(A)
とは、ヒンジ結合の構造が相違している。
【0022】この図2(a)(b)の例では、回転ピン
(13)、(23)によって梁(11)(21)を鉛直
面内で傾斜回動可能とし、所定の角度に傾斜させた状態
の梁(11)(21)の支柱(12)(22)への固定
を、梁筒状体(11a)(21a)の回転ピン挿通孔
(11b)(21b)、および、支柱先端の筒状体(1
2a)(22a)の回転ピン挿通孔(12b)(22
b)の周囲に沿って円周上に所定間隔に穿設された回転
止めピン挿通孔(11c)(12c)(21c)(22
c)に回転止めピン(13)(23)を挿通することに
よって行うようにしたものである。
【0023】つまり、図2(a)では、梁(11)の筒
状体(11a)の両側部に回転ピン挿通孔(11b)が
穿設されるとともにこの回転ピン挿通孔(11b)の周
囲の円周上には所定間隔に回転止めピン挿通孔(11
c)が穿設された環状部材(11d)が固定されてい
る。そして、筒状体(11)の中間部下方が切り欠か
れ、支柱(12)先端の筒状体(12a)が挿入される
ようになっている。また、支柱(12)先端の筒状体
(12a)にも、回転ピン挿通孔(12b)が穿設され
るとともに、この回転ピン挿通孔(12b)の周囲の円
周上には所定間隔に回転止めピン挿通孔(12c)が穿
設されている。そして、回転ピン(13)の一端にはフ
ランジが設けられ、梁(11)の一方の環状部材の回転
ピン挿通孔(11b)の回りには回転ピンのフランジの
嵌合凹部(図示せず)が設けられており、この嵌合凹部
に回転ピン(13)のフランジ(13a)が嵌合され、
ねじで固定されるようになっている。
【0024】従って、支柱先端部の筒状体(12a)を
梁の筒状体(11a)の切り欠き(1e)に挿入し、梁
(11)、支柱(12)の筒状体(11a)(12a)
の回転ピン挿通孔(11b)(12b)とを合致させ、
回転ピン挿通孔(11b)(12b)に回転ピン(1
3)を挿通し、梁(11)の筒状体の嵌合凹部に回転ピ
ンのフランジ(13a)を嵌合し、フランジと梁の両端
部の環状部材(11d)とをねじで固定し、回転ピン
(13)を中心に梁(11)を支柱(12)に対し傾斜
回動可能とする。
【0025】梁(11)を支柱(12)に対し所定の傾
斜角度で固定するには、押板(14)に穿設した回転止
めピン挿通孔(14a)、梁の筒状体の回転止めピン挿
通孔(11c)、および、支柱の筒状体の回転止めピン
挿通孔(12c)に回転止めピン(15)を挿通するこ
とによって行う。梁の傾斜角度の設定範囲を多くするた
めに支柱の筒状体(12a)に穿設された回転止めピン
挿通孔(12c)を押板(14)、梁の筒状体(11
a)の環状部材(11d)に穿設した回転止めピン挿通
孔(11c)の数よりも多くしておくことが好ましい。
【0026】また、図2(b)の例では、梁(21)の
筒状体(21a)の両端部に固定された環状部材の回転
ピン挿通孔(21b)の外周に、嵌合凹部(21e)を
設けている。この嵌合凹部(21e)の一方は、回転ピ
ン(23)のフランジ(23a)を嵌合するためのもの
であり、他方は、回転ピンの抜け止め防止用の押板(2
4)を嵌合するためのものである。そして、押板(2
4)は回転ピン(23)の一端と接合され、押板側から
ねじで一体化され、回転ピン(23)が抜けないように
されている。
【0027】従って、支柱先端部の筒状体(22a)を
梁の筒状体(21a)の切り欠き(21d)に挿入し、
梁、支柱の筒状体(21a)(22a)の回転ピン挿通
孔(21b)(22b)を合致させ、回転ピン挿通孔
(21b)(22b)に回転ピン(23)を挿通し、環
状部材の嵌合凹部(21e)に回転ピンのフランジ(2
3a)を嵌合し、押板(24)と回転ピン(23)の一
端とをねじで一体固定し、回転ピン(23)を中心に梁
(21)を支柱に対し傾斜回動可能とする。
【0028】梁(21)を支柱(22)に対し所定の傾
斜角度で固定するには、梁の筒状体(21a)の回転止
めピン挿通孔(21c)、および、支柱の筒状体の回転
止めピン挿通孔(22c)に回転止めピン(25)を挿
通することによって行う。なお、回転ピンのフランジ
(23a)の外面、押板(24)の外面には横連結杆と
の連結ブラケットが設けられている。
【0029】図2(a)(b)に例示した構造を採用す
ることにより、実施例1と同様に現場での工事が容易
で、梁を任意傾斜角度に設定・固定をすることができる
ことに加え、梁と支柱とが回転ピンで傾斜回動可能とさ
れているので、傾斜角度の変更時にも梁が支柱から外れ
るようなことがなく、より安全なものとなる。さらに、
梁(11)(21)を支柱(12)(22)に所定の傾
斜角度で設定・固定し立設した後、たとえば、屋根部材
を取り替え、その傾斜角度を変更したりする必要が生じ
た場合でも、設置現場において、回転止めピン(15)
(25)を抜き取り、回転ピン(13)(23)で梁
(11)(21)の傾斜角度を変更するのに格別な機械
的手段を用いることなく容易に変更することができる。
【0030】実施例3 図3は、木質材からなる梁部材(31)とヒンジ金具
(32)とで梁(30)を形成した例を示したものであ
る。そして梁部材(31)は集成材からなるものであ
る。図1に示されたものと同一の部分については、同一
符号を付している。この図3の例では、梁部材(31)
は上方に湾曲した形状をしており、梁部材の中央部から
所定距離偏在した位置に、アルミ等の金属製のヒンジ金
具(32)が取り付けられるようになっている。ヒンジ
金具(32)は、板上部材(32a)の下方に板状体の
平面と直交する方向に図1で示したと同様なヒンジ用の
筒状体(32b)が固設されているものであり、支柱
(33)の先端に設けられた筒状体(33a)が、ヒン
ジ金具の筒状体(32b)の中間部下方の切り欠き(3
2c)に挿通されるようになっている。そして、ヒンジ
金具の板状部材(32a)は、梁部材(31)の長手方
向に沿って鉛直面と平行に設けられたスリット(31
a)に挿入され、水平横方向からねじ止め固定されるよ
うになっている。
【0031】梁(30)の両端部には、図3(a)に示
したような板状屋根(6)の固定手段、あるいは図3
(b)に示したようなサスペンション膜(7)の固定手
段が設けられている。すなわち、図3(a)では梁(3
0)に板状屋根(6)を固定するには、板状屋根のブラ
ケット(6a)を挿入する切込が設けられた金具(3
7)を梁の両端部に埋め込み、該金具の切り込みに、板
状屋根(6)の橋部下方に突設されたブラケット(6
a)を挿入し、水平横方向から屋根固定用のねじで固定
すればよい。また、図3(b)に示されるように梁(3
0)にサスペンション膜(7)を固定するには、鉛直方
向のピン挿通孔を有する筒状部と固定板が一体とされた
金具(38)を梁の両端部に埋め込み、金具のピン挿入
孔に取付ピンを挿入し、これを下方からねじで固定し、
該取付ピンを介しサスペンション膜取付金具(7a)を
ピン等で固定するようにすればよい。
【0032】なお、シェルター組立用モジュール(C)
を横方向に連結する横連結杆(5)の端部には、図3に
示されるようなヨーク状に突設された一対の連結ブラケ
ット(5a)を用い、押板(35)の連結ブラケット
(35a)とをねじ等で連結するようにしてもよい。実施例4 図4は、図3と同様な木質材からなる集成材で形成した
梁部材を用いるもので、ヒンジ金具(42)の板状部材
(42a)に回転ピンを用いた図2(a)で示したのと
同様な構造をしたものを用いている。
【0033】実施例5 図5、図6および図7は、図2および図4の例と同様
に、回転止めピン(15)による固定方法を採用した構
造を例示したものである。なお、この例においても回転
止めピン(15)を挿通することに変わりはないが、ピ
ン挿通孔(11c)(12c)が、360度のうちの6
ケ所、すなわち位置1〜6、並びに1′〜6′に配置さ
れ、回転止めピン(15)の挿入位置を選択すること
で、図7に例示した位置1〜6に梁が配置されるように
している。このように、あらかじめ、所定の配置角度と
することができる。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。梁と支柱とのヒンジ手段によって梁の支柱に対す
る傾斜角度を任意に設定することができるので、規格品
として大量に製造して、各種の形状のシェルター用の骨
格構造に利用できる。すなわち、シェルター組立用モジ
ュールに用いられている素材そのものの選択の幅が広い
ことに加え、同一のシェルター組立モジュールを用いて
も、梁の傾斜角度の変更、組合せ、配列形態の選択、
梁、支柱への装飾の選択等をすることにより、デザイナ
ーのコンセプト、環境や利用者等の要求に柔軟に対応す
ることができる。
【0035】従って、近年、ストリートファーニチャー
の一つとして利用できるシェルターを安価にかつ大量に
提供することが可能で、設置を迅速に行うことができ
る。また、梁の形状としてブーメラン形状を採用するこ
とにより、視覚的な調和感を与えることができる。ま
た、外歯セレーションが刻設された連結ピンを用いたヒ
ンジ手段、回転ピン、回転止めピンを用いたヒンジ手段
により、梁が所定の傾斜角度に確実かつ堅固に固定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)は、各々、この発明の一実
施例である金属製梁を用いたシェルター組立用モジュー
ルの分解斜視図である。(a)は全体、(b)が梁と支
柱との関係、(c)は、サスペンション膜の取付け構造
を示している。
【図2】(a)(b)は、各々、図1と同様な金属製梁
を用いた他の実施例を示す部分分解斜視図である。
【図3】(a)(b)は、各々、木質集成材からなる梁
部材を用いたシェルター組立用モジュールの分解斜視図
である。(a)は全体、(b)はサスペンション膜の取
付け構造を示す。
【図4】図3と同様なシェルター組立用モジュールにお
けるヒンジ構造の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図5】図3と同様なシェルター組立用モジュールにお
けるヒンジ構造のさらに他の実施例を示す側面図であ
る。
【図6】図5に対応する支柱連結部の側面図である。
【図7】図5および図6の構造による全体側面図であ
る。
【図8】この発明の一実施例であるブーメラン形状の梁
の幾何学的形状関係を示す概略図である。
【図9】この発明の一実施例であるブーメラン形状の梁
の斜視図である。
【図10】この発明の支柱の実施例を示す正面図であ
る。
【図11】この発明のシェルター組立用モジュールの基
本単位を示す概略図である。
【図12】この発明のシェルター組立用モジュールの組
合せ形態を示す正面図である。
【図13】この発明のシェルター組立用モジュールの組
合せ配列を示す平面図である。
【図14】スタンドへの応用を例示した斜視図である。
【図15】遊具への応用を例示した斜視図である。
【図16】フェンスへの応用を例示した斜視図である。
【図17】インフォーメションボードへの応用を例示し
た斜視図である。
【図18】ゲートへの応用を例示した斜視図である。
【符号の説明】
A シェルター組立用モジュール 1 梁 2 支柱 3 連結ピン 4 連結ピン押板 1a 第1アーム部 1b 第2アーム部 1c 筒状体 1d 内歯セレーション孔 1e 環状部材 1f 切り欠き 1g 環状フランジ部 1h 切込 1k 取付ピン挿入孔 2a 筒状体 2b 内歯セレーション孔 3a 外歯セレーション 4a ブラケット 5 横連結杆 5a ブラケット 6 板状屋根 6a ブラケット 7 サスペンション膜 7a 取付金具 8 取付ピン 11 梁 11a 筒状体 11b 回転ピン挿通孔 11c 回転止めピン挿通孔 11d 環状部材 11e 切り欠き 12 支柱 12a 筒状体 12c 回転ピン挿通孔 13 回転ピン 14 押板 14a 回転ピン挿通孔 15 回転止めピン 21 梁 21a 筒状体 21b 回転ピン挿通孔 21c 回転止めピン挿通孔 21d 切り欠き 21e 嵌合凹部 22 支柱 22a 筒状体 22b 回転ピン挿通孔 23 回転ピン 23a フランジ 24 押板 25 回転止めピン 30 梁 31 梁部材 31a スリット 32 ヒンジ金具 32a 板状部材 32b 筒状体 32c 切り欠き 33a 筒状体 35 押板 35a 連結ブラケット 42 ヒンジ金具 42a 板状部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲もしくは直線形状でその中央部から
    所定距離偏在した位置に支柱とのヒンジ連結部が設けら
    れた梁が、支柱に対してヒンジ手段によって連結・固定
    される構造からなることを特徴とする多目的シェルター
    組立用モジュール。
  2. 【請求項2】 梁が湾曲形状をしていることを特徴とす
    る請求項1の多目的シェルター組立用モジュール。
  3. 【請求項3】 ヒンジ手段が、梁に設けられた筒状体
    と、支柱先端に設けられた筒状体と、これら筒状体を連
    結する連結ピンとからなるものであって、連結ピンの外
    表面には長手方向に沿って外歯セレーションが刻設され
    ており、梁の筒状体には連結ピンの外歯セレーションが
    嵌挿される内歯セレーションが設けられているととも
    に、この筒状体の中間部下方が切り欠かれ、連結ピンの
    外歯セレーションが嵌挿される内歯セレーションが設け
    られた支柱先端の筒状体が梁の筒状体の切り欠きに嵌挿
    されるように構成されており、梁が支柱に対し所定の傾
    斜角度に設定され、内歯セレーションと連結ピンの外歯
    セレーションの歯の噛み合いによって梁が支柱に対し固
    定されることを特徴とする請求項1又は2の多目的シェ
    ルター組立用モジュール。
  4. 【請求項4】 ヒンジ手段が、梁に設けられた筒状体
    と、支柱先端に設けられた筒状体と、これら筒状体を回
    転可能に連結する回転ピンとからなるものであって、梁
    の筒状体には回転ピン挿通孔とこの回転ピン挿通孔の周
    囲に沿って円周上に所定間隔で穿設された回転止めピン
    挿通孔とが設けられているとともに、筒状体の中間部下
    方が切り欠かれ、支柱先端の筒状体には回転ピン挿通孔
    とこの回転ピン挿通孔の周囲に沿って円周上に所定間隔
    で回転止めピン挿通孔が穿設されており、支柱先端の筒
    状体が梁の筒状体の切り欠きに嵌挿され、回転ピンによ
    って梁が支柱に対し所定の傾斜角度に設定され、回転止
    めピンによって固定されることを特徴とする請求項1又
    は2記載の多目的シェルター組立用モジュール。
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