JPH0881457A - ニトロフェノール誘導体の製造法 - Google Patents
ニトロフェノール誘導体の製造法Info
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- JPH0881457A JPH0881457A JP6220015A JP22001594A JPH0881457A JP H0881457 A JPH0881457 A JP H0881457A JP 6220015 A JP6220015 A JP 6220015A JP 22001594 A JP22001594 A JP 22001594A JP H0881457 A JPH0881457 A JP H0881457A
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- formula
- dihydroisobenzofuran
- tetrafluoro
- copper
- compound
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式 化1
【化1】
〔式中、XおよびYは、同一または相異なり、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子を表わし、R1 およびR
2 は同一または相異なり、反応に不活性な基または原子
を示す。〕で表されるハロゲン化合物を非プロトン性極
性溶媒中銅系触媒の存在下に亜硝酸塩と反応させた後、
水で処理することを特徴とする、一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表わす。〕
で示されるニトロフェノール誘導体の製造法。 【効果】 一般式 化2で示されるニトロフェノール誘
導体を効率よく製造することができる。
子、臭素原子またはヨウ素原子を表わし、R1 およびR
2 は同一または相異なり、反応に不活性な基または原子
を示す。〕で表されるハロゲン化合物を非プロトン性極
性溶媒中銅系触媒の存在下に亜硝酸塩と反応させた後、
水で処理することを特徴とする、一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表わす。〕
で示されるニトロフェノール誘導体の製造法。 【効果】 一般式 化2で示されるニトロフェノール誘
導体を効率よく製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬等の製造中間体等
として有用なある種のニトロフェノール誘導体の製造法
に関するものである。
として有用なある種のニトロフェノール誘導体の製造法
に関するものである。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、特開平 5-301860 号公報に式 化3
来、特開平 5-301860 号公報に式 化3
【化3】 で示されるある種のベンズイミダゾール化合物が優れた
殺菌活性を有すること、および、その製造中間体として
5−クロロ−1,1,3,3−テトラフルオロ−6−ニ
トロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランが有用である
こと等が記載されており、該製造中間体化合物の有利な
製造法が望まれていた。
殺菌活性を有すること、および、その製造中間体として
5−クロロ−1,1,3,3−テトラフルオロ−6−ニ
トロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランが有用である
こと等が記載されており、該製造中間体化合物の有利な
製造法が望まれていた。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況下、該製造中間体化合物等に容易に導くことので
きる下記一般式 化4
な状況下、該製造中間体化合物等に容易に導くことので
きる下記一般式 化4
【化4】 〔式中、XおよびYは、同一または相異なり、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子を表わし、R1 およびR
2 は同一または相異なり、反応に不活性な基または原子
を示す。〕で示されるニトロフェノール誘導体の製造法
について種々検討した結果、一般式化5
子、臭素原子またはヨウ素原子を表わし、R1 およびR
2 は同一または相異なり、反応に不活性な基または原子
を示す。〕で示されるニトロフェノール誘導体の製造法
について種々検討した結果、一般式化5
【化5】 〔式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表わす。〕
で示されるハロゲン化合物を非プロトン性極性溶媒中銅
系触媒の存在下に亜硝酸塩と反応させた後、水で処理す
ることにより、一般式 化4で示されるニトロフェノー
ル誘導体が効率よく得られることを見い出し、本発明を
完成させた。
で示されるハロゲン化合物を非プロトン性極性溶媒中銅
系触媒の存在下に亜硝酸塩と反応させた後、水で処理す
ることにより、一般式 化4で示されるニトロフェノー
ル誘導体が効率よく得られることを見い出し、本発明を
完成させた。
【0003】即ち、本発明は、(工程a) 一般式 化
5で示されるハロゲン化合物を、非プロトン性極性溶媒
中、銅系触媒の存在下に、亜硝酸塩と反応させた後、
(工程b) 水で処理することを特徴とする、一般式
化4で示されるニトロフェノール誘導体の製造法を提供
する。本発明の方法によれば、比較的低い反応温度で比
較的短時間で収率よく目的物を得ることができる。一般
式 化4において、R1 、R2 としては、例えば、水素
原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルキルカルボニル基、、置換されていてもよ
いアルキルスルホニル基、置換されていてもよいハロア
ルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換され
ていてもよいアリールカルボニル基、置換されていても
よいアリールスルホニル基等があげられる。上記におい
て、「アルキル」とは、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、 sec−ブチル、tert−ブチ
ルなどのC1 〜C4 アルキル基等を表わし、「アリー
ル」とは、例えばフェニル、α−ナフチル、β−ナフチ
ルなどを表わし、置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよいアルキルカルボニル基、置換されて
いてもよいアルキルスルホニル基、置換されていてもよ
いハロアルキル基における置換基としては、例えばC1
〜C4 アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基
等)があげられ、置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されて
いてもよいアリールスルホニル基における置換基として
は、例えばC1 〜C4 アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基等)、C1 〜C4 アルコキシ基(例えば、メト
キシ基、エトキシ基等)があげられる。
5で示されるハロゲン化合物を、非プロトン性極性溶媒
中、銅系触媒の存在下に、亜硝酸塩と反応させた後、
(工程b) 水で処理することを特徴とする、一般式
化4で示されるニトロフェノール誘導体の製造法を提供
する。本発明の方法によれば、比較的低い反応温度で比
較的短時間で収率よく目的物を得ることができる。一般
式 化4において、R1 、R2 としては、例えば、水素
原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルキルカルボニル基、、置換されていてもよ
いアルキルスルホニル基、置換されていてもよいハロア
ルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換され
ていてもよいアリールカルボニル基、置換されていても
よいアリールスルホニル基等があげられる。上記におい
て、「アルキル」とは、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、 sec−ブチル、tert−ブチ
ルなどのC1 〜C4 アルキル基等を表わし、「アリー
ル」とは、例えばフェニル、α−ナフチル、β−ナフチ
ルなどを表わし、置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよいアルキルカルボニル基、置換されて
いてもよいアルキルスルホニル基、置換されていてもよ
いハロアルキル基における置換基としては、例えばC1
〜C4 アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基
等)があげられ、置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されて
いてもよいアリールスルホニル基における置換基として
は、例えばC1 〜C4 アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基等)、C1 〜C4 アルコキシ基(例えば、メト
キシ基、エトキシ基等)があげられる。
【0004】本発明に用いる原料化合物である一般式
化5で示されるハロゲン化合物としては、例えば下記の
ものがあげられる。 1,1,3,3−テトラフルオロ−5,6−ジクロロ−
1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−5,6−ジブロモ−
1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4−エチル−5,6
−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4,7−ジエチル−
5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4,7−ジアセチル
−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4−ベンゾイル−
5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン
化5で示されるハロゲン化合物としては、例えば下記の
ものがあげられる。 1,1,3,3−テトラフルオロ−5,6−ジクロロ−
1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−5,6−ジブロモ−
1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4−エチル−5,6
−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4,7−ジエチル−
5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4,7−ジアセチル
−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ン 1,1,3,3−テトラフルオロ−4−ベンゾイル−
5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン
【0005】次に、工程aについて説明する。銅系触媒
としては、通常Cu,Cu(I)塩またはCu(II) 塩
が用いられ、より具体的には、例えば銅粉;塩化第一銅
(CuCl)、塩化第二銅(CuCl 2 )、臭化第一銅
(CuBr)、酸化第一銅(Cu2 O)等が用いられ
る。用いられる非プロトン性極性溶媒としては、例えば
N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリドン及びそれらの混合物等があげられるが、本
発明においては、これらの非プロトン性極性溶媒にさら
にトルエン等の非極性溶媒を添加することもできる。用
いられる亜硝酸塩としては、例えば亜硝酸ナトリウム、
亜硝酸カリウム等の亜硝酸のアルカリ金属塩等があげら
れる。反応は、通常2〜10時間かけて、通常70〜2
00℃の範囲内で行われ、好ましくは120〜150℃
の範囲の温度で行われる。用いられる試剤の量比は、一
般式 化5で示されるハロゲン化合物1モルに対して、
亜硝酸塩は通常2〜10モルの割合望ましくは4〜5モ
ルの割合、銅系触媒は通常 0.1〜0.5 モルの割合であ
る。次に、工程bについて説明する。通常、工程aの反
応混合物を過剰の水(一般式 化5で示されるハロゲン
化合物1モルに対して1モル以上の割合の水)と室温で
瞬時〜1時間混合または攪拌するだけで目的を達成する
ことができるが、酸やアルカリの共存下で反応させても
よい。反応終了後の反応液は、そのまま有機溶媒抽出、
濃縮等の通常の後処理を行うか、あるいは、必要に応
じ、目的物の精製のため、例えば、希アルカリ水に注加
しトルエンなどの水と混合しない有機溶媒で洗浄し水層
を酸でpH2〜4に調整した後、水と混合しない有機溶
媒で抽出、濃縮等の後処理を行い、目的とする一般式
化4で示されるニトロフェノール誘導体を単離すること
ができる。
としては、通常Cu,Cu(I)塩またはCu(II) 塩
が用いられ、より具体的には、例えば銅粉;塩化第一銅
(CuCl)、塩化第二銅(CuCl 2 )、臭化第一銅
(CuBr)、酸化第一銅(Cu2 O)等が用いられ
る。用いられる非プロトン性極性溶媒としては、例えば
N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリドン及びそれらの混合物等があげられるが、本
発明においては、これらの非プロトン性極性溶媒にさら
にトルエン等の非極性溶媒を添加することもできる。用
いられる亜硝酸塩としては、例えば亜硝酸ナトリウム、
亜硝酸カリウム等の亜硝酸のアルカリ金属塩等があげら
れる。反応は、通常2〜10時間かけて、通常70〜2
00℃の範囲内で行われ、好ましくは120〜150℃
の範囲の温度で行われる。用いられる試剤の量比は、一
般式 化5で示されるハロゲン化合物1モルに対して、
亜硝酸塩は通常2〜10モルの割合望ましくは4〜5モ
ルの割合、銅系触媒は通常 0.1〜0.5 モルの割合であ
る。次に、工程bについて説明する。通常、工程aの反
応混合物を過剰の水(一般式 化5で示されるハロゲン
化合物1モルに対して1モル以上の割合の水)と室温で
瞬時〜1時間混合または攪拌するだけで目的を達成する
ことができるが、酸やアルカリの共存下で反応させても
よい。反応終了後の反応液は、そのまま有機溶媒抽出、
濃縮等の通常の後処理を行うか、あるいは、必要に応
じ、目的物の精製のため、例えば、希アルカリ水に注加
しトルエンなどの水と混合しない有機溶媒で洗浄し水層
を酸でpH2〜4に調整した後、水と混合しない有機溶
媒で抽出、濃縮等の後処理を行い、目的とする一般式
化4で示されるニトロフェノール誘導体を単離すること
ができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例等によりさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるも
のではない。尚、得られた生成物の収率は、単離した生
成物の重量から求めた。 実施例1 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 2.0g、亜硝酸カリウム2.62g、塩化第一銅(C
uCl)0.16gおよびN,N−ジメチルホルムアミド2
0gを仕込み、窒素気流下125℃で約6時間激しく攪
拌した。その後、反応液をトルエン20gおよび10%
NaOH水溶液30gに注加し、分液した。水層をトル
エン20gで2回洗浄後、水層を塩酸でpH2〜4に
し、トルエン40gで抽出した。抽出液を濃縮し、目的
とする1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキ
シ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン
1.5g(収率77%)を得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :1.61(1H,brs)、7.4
9(1H,s)、8.49(1H,s) mass(FD):m/e、親ピーク 253 実施例2 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 1.0g、亜硝酸ナトリウム1.31g、銅粉0.12gお
よびN−メチルピロリドン10gを仕込み、窒素気流下
125℃で約6時間激しく攪拌した。その後、実施例1
と同様に後処理を行い、目的とする1,1,3,3−テ
トラフルオロ−5−ヒドロキシ−6−ニトロ−1,3−
ジヒドロイソベンゾフラン0.62g(収率64%)を得
た。
に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるも
のではない。尚、得られた生成物の収率は、単離した生
成物の重量から求めた。 実施例1 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 2.0g、亜硝酸カリウム2.62g、塩化第一銅(C
uCl)0.16gおよびN,N−ジメチルホルムアミド2
0gを仕込み、窒素気流下125℃で約6時間激しく攪
拌した。その後、反応液をトルエン20gおよび10%
NaOH水溶液30gに注加し、分液した。水層をトル
エン20gで2回洗浄後、水層を塩酸でpH2〜4に
し、トルエン40gで抽出した。抽出液を濃縮し、目的
とする1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキ
シ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン
1.5g(収率77%)を得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :1.61(1H,brs)、7.4
9(1H,s)、8.49(1H,s) mass(FD):m/e、親ピーク 253 実施例2 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 1.0g、亜硝酸ナトリウム1.31g、銅粉0.12gお
よびN−メチルピロリドン10gを仕込み、窒素気流下
125℃で約6時間激しく攪拌した。その後、実施例1
と同様に後処理を行い、目的とする1,1,3,3−テ
トラフルオロ−5−ヒドロキシ−6−ニトロ−1,3−
ジヒドロイソベンゾフラン0.62g(収率64%)を得
た。
【0007】次に、参考比較例として、本発明の製造法
において銅系触媒を使用しない場合の例を示す。 参考比較例1 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 2.0g、亜硝酸カリウム2.62gおよびN,N−ジ
メチルホルムアミド20gを仕込み、窒素気流下165
℃で約16時間激しく攪拌した。その後、実施例1と同
様に後処理を行い、1,1,3,3−テトラフルオロ−
5−ヒドロキシ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベ
ンゾフラン0.41g(収率21%)を得た。 参考比較例2 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 1.0g、亜硝酸ナトリウム0.53gおよびジメチル
スルホキシド10gを仕込み、窒素気流下130℃で3
時間激しく攪拌した。ガスクロマトグラフィーによる分
析で目的の1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒド
ロキシ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ンは検出されず、原料化合物のみが検出されたので、さ
らに165℃で3時間激しく攪拌したが、同様の分析で
目的の1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキ
シ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランは
検出されず、原料化合物のみが検出された。冷却した反
応混合物を、水および酢酸エチルを用いた抽出操作に付
し、原料化合物である1,1,3,3−テトラフルオロ
−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ンを回収した。
において銅系触媒を使用しない場合の例を示す。 参考比較例1 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 2.0g、亜硝酸カリウム2.62gおよびN,N−ジ
メチルホルムアミド20gを仕込み、窒素気流下165
℃で約16時間激しく攪拌した。その後、実施例1と同
様に後処理を行い、1,1,3,3−テトラフルオロ−
5−ヒドロキシ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベ
ンゾフラン0.41g(収率21%)を得た。 参考比較例2 50ml三ツ口フラスコに、1,1,3,3−テトラフル
オロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾ
フラン 1.0g、亜硝酸ナトリウム0.53gおよびジメチル
スルホキシド10gを仕込み、窒素気流下130℃で3
時間激しく攪拌した。ガスクロマトグラフィーによる分
析で目的の1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒド
ロキシ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ンは検出されず、原料化合物のみが検出されたので、さ
らに165℃で3時間激しく攪拌したが、同様の分析で
目的の1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキ
シ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランは
検出されず、原料化合物のみが検出された。冷却した反
応混合物を、水および酢酸エチルを用いた抽出操作に付
し、原料化合物である1,1,3,3−テトラフルオロ
−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラ
ンを回収した。
【0008】次に、本発明に用いる原料化合物である一
般式 化5で示されるハロゲン化合物の製造例を示す。 参考製造例1 4,5−ジクロロフタル酸90g、無水酢酸58gおよ
びトルエン810gを約2時間加熱還流後、減圧下で濃
縮することにより、4,5−ジクロロフタル酸無水物8
2.8g(収率99%)を白色固体として得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :8.11(2H,s) 4,5−ジクロロフタル酸無水物82.8gおよびN,N−
ジメチルホルムアミド414gを仕込み、そこへNaB
H4 28.8gをN,N−ジメチルホルムアミド331gに
溶解した溶液を内温25〜50℃の範囲内でゆっくり滴
下した。その後、65℃で約2時間攪拌した。その後、
室温まで冷却し、10%塩酸水を331g滴下した後、
100℃で1時間攪拌した。冷却後、析出した固体を濾
別乾燥して、4,5−ジクロロフタリド62.8g(収率8
1%)を得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :5.29(2H,s)、7.63
(1H,s)、8.00(1H,s) 4,5−ジクロロフタリド14gを1,2−ジクロロエ
タン150g中に加え、これに三塩化リン28.4gを加え
た後、50℃まで昇温させた。この液中に塩素ガス15.2
gを約1時間かけて吹き込んだ。反応熱により反応液の
温度は70℃前後まで上昇した。塩素ガス吹き込み終了
後は、反応液の温度を75〜80℃に保ちながらさらに
1時間攪拌した。反応液を冷却後、氷水200gに徐々
に注加し、分液した。この油層と、水層を1,2−ジク
ロロエタン100gで抽出した。油層を合わせて、1%
炭酸水素ナトリウム水溶液150gおよび水150gで
順次洗浄した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
1,2−ジクロロエタンを減圧下に留去し、白色結晶の
1,1,3,3,5,6−ヘキサクロロ−1,3−ジヒ
ドロイソベンゾフラン 20.78g1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :7.8(2H,s) mass(FD):m/e、親ピーク 324 1,1,3,3,5,6−ヘキサクロロ−1,3−ジヒ
ドロイソベンゾフラン56.3gおよび1,4−ジオキサン
563gを仕込み、これに三フッ化アンチモン(SbF
3 )110gを添加し、150℃まで昇温し、1,4−
ジオキサンを除いた。150℃で約30分攪拌後、冷却
したクロロホルム200gで希釈して、セライト濾過し
た。得られた濾液を減圧下に濃縮後、そのまま減圧下で
得られた生成物を昇華させて、1,1,3,3−テトラ
フルオロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベ
ンゾフラン31g(収率71%)を白色固体として得
た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :7.79(2H,s) 本発明において用いられるその他の原料化合物について
は、1,1,3,3−テトラフルオロ−5,6−ジクロ
ロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランと、例えばアセ
チルクロリド、ベンゾイルクロリド、p−トルエンスル
ホニルクロリドまたはエチルブロマイドなどとAlCl
3 を用いて、Friedel-Crafts反応等を行うこと等により
得ることができる。
般式 化5で示されるハロゲン化合物の製造例を示す。 参考製造例1 4,5−ジクロロフタル酸90g、無水酢酸58gおよ
びトルエン810gを約2時間加熱還流後、減圧下で濃
縮することにより、4,5−ジクロロフタル酸無水物8
2.8g(収率99%)を白色固体として得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :8.11(2H,s) 4,5−ジクロロフタル酸無水物82.8gおよびN,N−
ジメチルホルムアミド414gを仕込み、そこへNaB
H4 28.8gをN,N−ジメチルホルムアミド331gに
溶解した溶液を内温25〜50℃の範囲内でゆっくり滴
下した。その後、65℃で約2時間攪拌した。その後、
室温まで冷却し、10%塩酸水を331g滴下した後、
100℃で1時間攪拌した。冷却後、析出した固体を濾
別乾燥して、4,5−ジクロロフタリド62.8g(収率8
1%)を得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :5.29(2H,s)、7.63
(1H,s)、8.00(1H,s) 4,5−ジクロロフタリド14gを1,2−ジクロロエ
タン150g中に加え、これに三塩化リン28.4gを加え
た後、50℃まで昇温させた。この液中に塩素ガス15.2
gを約1時間かけて吹き込んだ。反応熱により反応液の
温度は70℃前後まで上昇した。塩素ガス吹き込み終了
後は、反応液の温度を75〜80℃に保ちながらさらに
1時間攪拌した。反応液を冷却後、氷水200gに徐々
に注加し、分液した。この油層と、水層を1,2−ジク
ロロエタン100gで抽出した。油層を合わせて、1%
炭酸水素ナトリウム水溶液150gおよび水150gで
順次洗浄した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
1,2−ジクロロエタンを減圧下に留去し、白色結晶の
1,1,3,3,5,6−ヘキサクロロ−1,3−ジヒ
ドロイソベンゾフラン 20.78g1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :7.8(2H,s) mass(FD):m/e、親ピーク 324 1,1,3,3,5,6−ヘキサクロロ−1,3−ジヒ
ドロイソベンゾフラン56.3gおよび1,4−ジオキサン
563gを仕込み、これに三フッ化アンチモン(SbF
3 )110gを添加し、150℃まで昇温し、1,4−
ジオキサンを除いた。150℃で約30分攪拌後、冷却
したクロロホルム200gで希釈して、セライト濾過し
た。得られた濾液を減圧下に濃縮後、そのまま減圧下で
得られた生成物を昇華させて、1,1,3,3−テトラ
フルオロ−5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロイソベ
ンゾフラン31g(収率71%)を白色固体として得
た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :7.79(2H,s) 本発明において用いられるその他の原料化合物について
は、1,1,3,3−テトラフルオロ−5,6−ジクロ
ロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランと、例えばアセ
チルクロリド、ベンゾイルクロリド、p−トルエンスル
ホニルクロリドまたはエチルブロマイドなどとAlCl
3 を用いて、Friedel-Crafts反応等を行うこと等により
得ることができる。
【0009】次に、本発明の方法で製造される1,1,
3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキシ−6−ニトロ
−1,3−ジヒドロイソベンゾフランを5−クロロ−
1,1,3,3−テトラフルオロ−6−ニトロ−1,3
−ジヒドロイソベンゾフランに導く方法の例を示す。 参考製造例2 1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキシ−6
−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン3.72
gを塩化チオニル22.5gに加え、これにN,N−ジ
メチルホルムアミド2.89gを攪拌下、30℃以下に
冷却しながら加えた。その後、85〜87℃で3時間攪
拌し、次に、過剰の塩化チオニルを留去した後、冷却し
た。これにトルエン100gおよび水100gを加え、
抽出、分液し、トルエン層を7%炭酸水素ナトリウム水
溶液100gおよび水100gで順次洗浄した。トルエ
ン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、トルエンを減圧
下留去し、茶褐色結晶の5−クロロ−1,1,3,3−
テトラフルオロ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベ
ンゾフラン4.03gを得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :8.1(1H,s) 、7.9
(1H,s) mass(FD):m/e、親ピーク 271
3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキシ−6−ニトロ
−1,3−ジヒドロイソベンゾフランを5−クロロ−
1,1,3,3−テトラフルオロ−6−ニトロ−1,3
−ジヒドロイソベンゾフランに導く方法の例を示す。 参考製造例2 1,1,3,3−テトラフルオロ−5−ヒドロキシ−6
−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン3.72
gを塩化チオニル22.5gに加え、これにN,N−ジ
メチルホルムアミド2.89gを攪拌下、30℃以下に
冷却しながら加えた。その後、85〜87℃で3時間攪
拌し、次に、過剰の塩化チオニルを留去した後、冷却し
た。これにトルエン100gおよび水100gを加え、
抽出、分液し、トルエン層を7%炭酸水素ナトリウム水
溶液100gおよび水100gで順次洗浄した。トルエ
ン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、トルエンを減圧
下留去し、茶褐色結晶の5−クロロ−1,1,3,3−
テトラフルオロ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロイソベ
ンゾフラン4.03gを得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ値(ppm) :8.1(1H,s) 、7.9
(1H,s) mass(FD):m/e、親ピーク 271
【0010】
【発明の効果】本発明により、一般式 化4で示される
ニトロフェノール誘導体を効率よく製造することができ
る。
ニトロフェノール誘導体を効率よく製造することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】(工程a) 一般式 化1 【化1】 〔式中、XおよびYは、同一または相異なり、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子を表わし、R1 およびR
2 は同一または相異なり、反応に不活性な基または原子
を示す。〕で表されるハロゲン化合物を、非プロトン性
極性溶媒中、銅系触媒の存在下に、亜硝酸塩と反応させ
た後、(工程b) 水で処理することを特徴とする、一
般式 化2 【化2】 〔式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表わす。〕
で示されるニトロフェノール誘導体の製造法。 - 【請求項2】銅系触媒がCu、Cu(I)塩またはCu
(II) 塩である請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】銅系触媒が銅粉または塩化第一銅(CuC
l)である請求項1記載の製造法。 - 【請求項4】XおよびYが共に塩素原子である請求項1
記載の製造法。 - 【請求項5】R1 およびR2 が共に水素原子である請求
項1記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6220015A JPH0881457A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | ニトロフェノール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6220015A JPH0881457A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | ニトロフェノール誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881457A true JPH0881457A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16744602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6220015A Pending JPH0881457A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | ニトロフェノール誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881457A (ja) |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP6220015A patent/JPH0881457A/ja active Pending
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