JPH0881214A - 層間架橋粘土を水熱条件下において安定に存在させる方法 - Google Patents
層間架橋粘土を水熱条件下において安定に存在させる方法Info
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- JPH0881214A JPH0881214A JP24685194A JP24685194A JPH0881214A JP H0881214 A JPH0881214 A JP H0881214A JP 24685194 A JP24685194 A JP 24685194A JP 24685194 A JP24685194 A JP 24685194A JP H0881214 A JPH0881214 A JP H0881214A
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- Japan
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- clay
- alumina
- montmorillonite
- interlaminar
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、層間架橋粘土を水熱条件下におい
て安定に存在させる方法を提供することを目的とする。 【構成】 層間架橋粘土は水熱処理により層間隔が減少
する。層間架橋粘土の使用に当たり、水熱条件下におい
ても層間隔が減少することなく保持されることが望まれ
る。しかるに、本発明は層間架橋粘土を水熱条件下に放
置しても層間隔を広いまま保持し続ける方法を提供する
ものである。具体的には、層間架橋粘土に有機物を共存
させることで実現することが出来る。
て安定に存在させる方法を提供することを目的とする。 【構成】 層間架橋粘土は水熱処理により層間隔が減少
する。層間架橋粘土の使用に当たり、水熱条件下におい
ても層間隔が減少することなく保持されることが望まれ
る。しかるに、本発明は層間架橋粘土を水熱条件下に放
置しても層間隔を広いまま保持し続ける方法を提供する
ものである。具体的には、層間架橋粘土に有機物を共存
させることで実現することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミクロ〜メソ領域の細
孔を有する層間架橋粘土を水熱条件下で使用する際に有
効な方法である。
孔を有する層間架橋粘土を水熱条件下で使用する際に有
効な方法である。
【0002】
【従来の技術】層間架橋粘土を水熱条件下において安定
に存在させる方法については、従来知られていない。
に存在させる方法については、従来知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】層間架橋粘土は膨潤性
粘土鉱物のシリケ−ト層間にアルミナやジルコニア等の
無機酸化物のピラ−を導入することにより合成される。
細孔径に相当する層間隔はピラ−の大きさに相当し、数
〜数十オングストロ−ムである。層間架橋粘土はゼオラ
イトと細孔径の大きさや化学的性質が似ていることか
ら、ゼオライトが使用されている触媒や触媒担体、ある
いは分離材、吸着材等に利用することが試みられてい
る。層間架橋粘土の利用に際しては種々の雰囲気が想定
され、層間架橋粘土を冷却したり加熱したり、あるいは
水熱条件下での利用等もある。層間架橋粘土を高温下あ
るいは水熱条件下に放置すると層間隔が収縮し、表面積
や細孔容積が極度に減少し、利用に際し重大な支障を来
すことがしばしば起こる。しかるに本発明は層間架橋粘
土を水熱条件下に放置した際、層間隔の変化が認められ
ないかあるいは認められたとしても極僅かであり、層間
架橋構造が安定して存在する方法を提供するものであ
る。
粘土鉱物のシリケ−ト層間にアルミナやジルコニア等の
無機酸化物のピラ−を導入することにより合成される。
細孔径に相当する層間隔はピラ−の大きさに相当し、数
〜数十オングストロ−ムである。層間架橋粘土はゼオラ
イトと細孔径の大きさや化学的性質が似ていることか
ら、ゼオライトが使用されている触媒や触媒担体、ある
いは分離材、吸着材等に利用することが試みられてい
る。層間架橋粘土の利用に際しては種々の雰囲気が想定
され、層間架橋粘土を冷却したり加熱したり、あるいは
水熱条件下での利用等もある。層間架橋粘土を高温下あ
るいは水熱条件下に放置すると層間隔が収縮し、表面積
や細孔容積が極度に減少し、利用に際し重大な支障を来
すことがしばしば起こる。しかるに本発明は層間架橋粘
土を水熱条件下に放置した際、層間隔の変化が認められ
ないかあるいは認められたとしても極僅かであり、層間
架橋構造が安定して存在する方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】層間架橋粘土はモンモリ
ロナイトやヘクトライト等の膨潤性粘土鉱物のシリケ−
ト層間にアルミナやジルコニア等の極微粒子を導入する
ことにより合成される。アルミナやジルコニア等の極微
粒子はシリケ−ト層間に存在し、層空間を構築する。シ
リケ−ト層間の距離は層間隔と呼ばれ、アルミナやジル
コニア等の大きさに相当し、その大きさは調製条件によ
り数〜数十オングストロ−ムの範囲で制御することがで
きる。層間架橋粘土はその層空間を活用することにより
触媒や触媒担体、分離材、吸着材等に利用することが試
みられている。また、利用に際しての雰囲気は低温や高
温、あるいは水熱条件下等であり、利用に際して層間隔
や比表面積、細孔容積等の変化ができる限り小さいこと
が望ましい。ところが、層間架橋粘土を水熱条件下に放
置すると、しばしば層間隔の減少が認められる。層間架
橋粘土の層間隔が減少すると、各種機能が発現しなくな
るという重大な問題が発生する。しかるに、本発明者
は、鋭意研究の結果、層間架橋粘土を水熱条件下に放置
しても安定に存在する方法を見出し、本発明を成すに至
った。
ロナイトやヘクトライト等の膨潤性粘土鉱物のシリケ−
ト層間にアルミナやジルコニア等の極微粒子を導入する
ことにより合成される。アルミナやジルコニア等の極微
粒子はシリケ−ト層間に存在し、層空間を構築する。シ
リケ−ト層間の距離は層間隔と呼ばれ、アルミナやジル
コニア等の大きさに相当し、その大きさは調製条件によ
り数〜数十オングストロ−ムの範囲で制御することがで
きる。層間架橋粘土はその層空間を活用することにより
触媒や触媒担体、分離材、吸着材等に利用することが試
みられている。また、利用に際しての雰囲気は低温や高
温、あるいは水熱条件下等であり、利用に際して層間隔
や比表面積、細孔容積等の変化ができる限り小さいこと
が望ましい。ところが、層間架橋粘土を水熱条件下に放
置すると、しばしば層間隔の減少が認められる。層間架
橋粘土の層間隔が減少すると、各種機能が発現しなくな
るという重大な問題が発生する。しかるに、本発明者
は、鋭意研究の結果、層間架橋粘土を水熱条件下に放置
しても安定に存在する方法を見出し、本発明を成すに至
った。
【0005】本発明で使用する層間架橋粘土について説
明する。母材粘土鉱物には陽イオン交換能および膨潤性
質を有するスメクタイトが主として利用される。スメク
タイトには多くの粘土鉱物が含まれるが、その一種であ
るモンモリロナイトは、シリケ−ト層が幾層にも積層し
た状態で存在する。シリケ−ト層はアルミナ八面体層の
両側をシリカ四面体層により挟まれた3層構造で出来て
いる。アルミナ八面体の中心金属イオンであるAl3+の
一部が電荷量の少ないMg2+等に同型置換されており、
そのためにシリケ−ト層は電荷の不足を生じている。ま
た、シリカ四面体の中心金属イオンであるSi4+の一部
がAl3+等の電荷量の少ない陽イオンと同型置換してい
る。シリケ−ト層は、電荷の異なる陽イオン同士の同型
置換が起きていることにより負の電荷を帯びている。一
般に同型置換の程度により陽イオン交換容量が決定す
る。すなわち、同型置換量の多いスメクタイトの陽イオ
ン交換容量は大きく、同型置換量の少ないスメクタイト
のそれは小さい。シリケ−ト層の負電荷をキャンセルす
るために層間にNa+ やCa2+等の陽イオンを含有して
おり、これらの陽イオンは他の陽イオンと交換可能であ
る。
明する。母材粘土鉱物には陽イオン交換能および膨潤性
質を有するスメクタイトが主として利用される。スメク
タイトには多くの粘土鉱物が含まれるが、その一種であ
るモンモリロナイトは、シリケ−ト層が幾層にも積層し
た状態で存在する。シリケ−ト層はアルミナ八面体層の
両側をシリカ四面体層により挟まれた3層構造で出来て
いる。アルミナ八面体の中心金属イオンであるAl3+の
一部が電荷量の少ないMg2+等に同型置換されており、
そのためにシリケ−ト層は電荷の不足を生じている。ま
た、シリカ四面体の中心金属イオンであるSi4+の一部
がAl3+等の電荷量の少ない陽イオンと同型置換してい
る。シリケ−ト層は、電荷の異なる陽イオン同士の同型
置換が起きていることにより負の電荷を帯びている。一
般に同型置換の程度により陽イオン交換容量が決定す
る。すなわち、同型置換量の多いスメクタイトの陽イオ
ン交換容量は大きく、同型置換量の少ないスメクタイト
のそれは小さい。シリケ−ト層の負電荷をキャンセルす
るために層間にNa+ やCa2+等の陽イオンを含有して
おり、これらの陽イオンは他の陽イオンと交換可能であ
る。
【0006】層間架橋粘土は、水に懸濁させ、膨潤させ
たモンモリロナイト等のシリケ−ト層間にピラ−前駆体
を導入することにより合成される。合成に際しては粘土
鉱物の陽イオン交換特性を利用することから、ピラ−前
駆体は陽イオン性であることが必要である。ピラ−前駆
体に成り得る陽イオン性無機オリゴマ−は各種知られて
いる。例えば、ピラ−がアルミナの場合は[Al13O4
(OH)24(H2O)12]7+(G.Johansso
n,Acta Chem. Scand.,Vol.1
4,p.771(1960))、ピラ−がジルコニアの
場合は[Zr4(OH)14(H2O)10]2+(S.Yam
anaka and G.W.Brindley,Cl
ays Clay Miner.,Vol.27,p.
119(1979))がそれぞれ用いられる。これらの
陽イオンはシリケ−ト層間にイオン交換で導入、固定さ
れた後、加水分解が進み、水酸化物に成る。その後、水
洗、乾燥、加熱等の操作により、アルミナやジルコニア
等の酸化物をピラ−に有する層間架橋粘土が合成され
る。層間架橋粘土の層間隔および比表面積は合成法によ
り若干異なるが、層間隔は約8オングストロ−ム、比表
面積は300〜500m2/gである。
たモンモリロナイト等のシリケ−ト層間にピラ−前駆体
を導入することにより合成される。合成に際しては粘土
鉱物の陽イオン交換特性を利用することから、ピラ−前
駆体は陽イオン性であることが必要である。ピラ−前駆
体に成り得る陽イオン性無機オリゴマ−は各種知られて
いる。例えば、ピラ−がアルミナの場合は[Al13O4
(OH)24(H2O)12]7+(G.Johansso
n,Acta Chem. Scand.,Vol.1
4,p.771(1960))、ピラ−がジルコニアの
場合は[Zr4(OH)14(H2O)10]2+(S.Yam
anaka and G.W.Brindley,Cl
ays Clay Miner.,Vol.27,p.
119(1979))がそれぞれ用いられる。これらの
陽イオンはシリケ−ト層間にイオン交換で導入、固定さ
れた後、加水分解が進み、水酸化物に成る。その後、水
洗、乾燥、加熱等の操作により、アルミナやジルコニア
等の酸化物をピラ−に有する層間架橋粘土が合成され
る。層間架橋粘土の層間隔および比表面積は合成法によ
り若干異なるが、層間隔は約8オングストロ−ム、比表
面積は300〜500m2/gである。
【0007】層間架橋粘土の水熱安定性は、層間架橋粘
土の水熱処理前後における層間隔を調べることにより評
価することができる。すなわち、水熱安定性の低い層間
架橋粘土は、水熱処理後の層間隔が水熱処理前のそれに
比べて小さい。一方、水熱安定性の高い層間架橋粘土
は、水熱処理前後の層間隔がほぼ同じである。
土の水熱処理前後における層間隔を調べることにより評
価することができる。すなわち、水熱安定性の低い層間
架橋粘土は、水熱処理後の層間隔が水熱処理前のそれに
比べて小さい。一方、水熱安定性の高い層間架橋粘土
は、水熱処理前後の層間隔がほぼ同じである。
【0008】水熱安定性の試験は、水に懸濁させた層間
架橋粘土をオ−トクレ−ブに入れ、180℃で24時間
加熱し、放冷後回収、乾燥し、粉末X線回折法で層間隔
を調べることにより行う。層間隔は粉末X線回折法で得
られるd(001)値からシリケ−ト層一枚の厚みであ
る9.6オングストロ−ムを差し引くことにより求めら
れる。本発明の層間架橋粘土を水熱条件下において安定
に存在させる方法を層間架橋粘土にアルミナ架橋モンモ
リロナイトを選んで説明する。アルミナ架橋モンモリロ
ナイトは母材粘土鉱物がモンモリロナイト、ピラ−がア
ルミナである層間架橋粘土である。アルミナ架橋モンモ
リロナイトの水熱処理前の層間隔は8.2オングストロ
−ムであったが、水熱処理後の層間隔は4.7オングス
トロ−ムに減少した。このことはアルミナ架橋モンモリ
ロナイトは水熱安定性が低いと見なすことができる。こ
の水熱安定性の低いアルミナ架橋モンモリロナイトに水
熱安定性を付与する方法を鋭意研究した結果、見出され
たのが本発明である。すなわち、層間架橋粘土を水熱条
件下に放置する間、有機物を共存させると層間架橋粘土
の水熱安定性が向上することを見出した。有機物は水熱
処理により簡単に炭化することが知られており、有機物
由来の炭素がピラ−表面に吸着し、その結果ピラ−を苛
酷な水熱雰囲気から隔離し、保護することを見出した。
実際に層間架橋粘土に有機物を共存させて水熱処理を行
い、水熱処理前後の層間隔を調べると、変化していない
か水熱処理後の方が若干大きくなった。ここで使用でき
る有機物は水熱処理により炭化するものであれば糖類、
アミノ酸、タンパク質等何でもよい。なお、親水性有機
ポリマ−は水中で分子量あるいは濃度に由来するいろい
ろな大きさを有するので、その大きさが層間架橋粘土の
層間に入り切れる程度のものであれば用いることが出来
る。層間架橋粘土に共存させる有機物の量は層間架橋粘
土と同程度以上が望ましいが、水熱条件によっては同程
度以下であっても構わない。
架橋粘土をオ−トクレ−ブに入れ、180℃で24時間
加熱し、放冷後回収、乾燥し、粉末X線回折法で層間隔
を調べることにより行う。層間隔は粉末X線回折法で得
られるd(001)値からシリケ−ト層一枚の厚みであ
る9.6オングストロ−ムを差し引くことにより求めら
れる。本発明の層間架橋粘土を水熱条件下において安定
に存在させる方法を層間架橋粘土にアルミナ架橋モンモ
リロナイトを選んで説明する。アルミナ架橋モンモリロ
ナイトは母材粘土鉱物がモンモリロナイト、ピラ−がア
ルミナである層間架橋粘土である。アルミナ架橋モンモ
リロナイトの水熱処理前の層間隔は8.2オングストロ
−ムであったが、水熱処理後の層間隔は4.7オングス
トロ−ムに減少した。このことはアルミナ架橋モンモリ
ロナイトは水熱安定性が低いと見なすことができる。こ
の水熱安定性の低いアルミナ架橋モンモリロナイトに水
熱安定性を付与する方法を鋭意研究した結果、見出され
たのが本発明である。すなわち、層間架橋粘土を水熱条
件下に放置する間、有機物を共存させると層間架橋粘土
の水熱安定性が向上することを見出した。有機物は水熱
処理により簡単に炭化することが知られており、有機物
由来の炭素がピラ−表面に吸着し、その結果ピラ−を苛
酷な水熱雰囲気から隔離し、保護することを見出した。
実際に層間架橋粘土に有機物を共存させて水熱処理を行
い、水熱処理前後の層間隔を調べると、変化していない
か水熱処理後の方が若干大きくなった。ここで使用でき
る有機物は水熱処理により炭化するものであれば糖類、
アミノ酸、タンパク質等何でもよい。なお、親水性有機
ポリマ−は水中で分子量あるいは濃度に由来するいろい
ろな大きさを有するので、その大きさが層間架橋粘土の
層間に入り切れる程度のものであれば用いることが出来
る。層間架橋粘土に共存させる有機物の量は層間架橋粘
土と同程度以上が望ましいが、水熱条件によっては同程
度以下であっても構わない。
【0009】以下、実施例において本発明をさらに詳し
く説明する。
く説明する。
【0010】
【実施例】蒸溜水200mlにNa‐モンモリロナイト
20gを添加し、撹拌、混合し懸濁液を調製した。次に
懸濁液を撹拌しながら10wt%Al2(OH)5Cl・
2.4H2O水溶液100mlを少しづつ添加し、添加
終了後室温で5日間静置した。ろ過して得られた粘土を
水洗後、60℃で乾燥し、次いで500℃、1時間加熱
してアルミナ架橋モンモリロナイトを合成した。合成し
たアルミナ架橋モンモリロナイトの層間隔は8.2オン
グストロ−ムであった。本アルミナ架橋モンモリロナイ
トを以下の水熱安定性試験に使用した。本アルミナ架橋
モンモリロナイトにショ糖を各種濃度で共存させて水熱
処理を行い、アルミナ架橋モンモリロナイトの層間隔を
調べた。なお、水熱処理はアルミナ架橋モンモリロナイ
トの懸濁液10mlを内容積30mlのテフロン製容器
に入れ、密封し、水熱温度180℃、処理時間24時間
で行った。
20gを添加し、撹拌、混合し懸濁液を調製した。次に
懸濁液を撹拌しながら10wt%Al2(OH)5Cl・
2.4H2O水溶液100mlを少しづつ添加し、添加
終了後室温で5日間静置した。ろ過して得られた粘土を
水洗後、60℃で乾燥し、次いで500℃、1時間加熱
してアルミナ架橋モンモリロナイトを合成した。合成し
たアルミナ架橋モンモリロナイトの層間隔は8.2オン
グストロ−ムであった。本アルミナ架橋モンモリロナイ
トを以下の水熱安定性試験に使用した。本アルミナ架橋
モンモリロナイトにショ糖を各種濃度で共存させて水熱
処理を行い、アルミナ架橋モンモリロナイトの層間隔を
調べた。なお、水熱処理はアルミナ架橋モンモリロナイ
トの懸濁液10mlを内容積30mlのテフロン製容器
に入れ、密封し、水熱温度180℃、処理時間24時間
で行った。
【0011】実施例 1 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに蒸溜水10
mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を調製した。水熱
処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナイトを回収し、
60℃で乾燥した後の層間隔は4.7オングストロ−ム
であり、3.5オングストロ−ム収縮した。
mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を調製した。水熱
処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナイトを回収し、
60℃で乾燥した後の層間隔は4.7オングストロ−ム
であり、3.5オングストロ−ム収縮した。
【0012】実施例 2 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに2wt%シ
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は7.2オ
ングストロ−ムであり、1.0オングストロ−ム収縮し
た。
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は7.2オ
ングストロ−ムであり、1.0オングストロ−ム収縮し
た。
【0013】実施例 3 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに4wt%シ
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.2オ
ングストロ−ムであり、水熱処理前後の層間隔に違いは
なかった。
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.2オ
ングストロ−ムであり、水熱処理前後の層間隔に違いは
なかった。
【0014】実施例 4 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに6wt%シ
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.7オ
ングストロ−ムであり、0.5オングストロ−ム拡がっ
た。
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.7オ
ングストロ−ムであり、0.5オングストロ−ム拡がっ
た。
【0015】実施例 5 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに8wt%シ
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9オ
ングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡がっ
た。
ョ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液を
調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロナ
イトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9オ
ングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡がっ
た。
【0016】実施例 6 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに10wt%
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
【0017】実施例 7 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに12wt%
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
【0018】実施例 8 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに16wt%
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
【0019】実施例 9 アルミナ架橋モンモリロナイト0.50gに20wt%
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
ショ糖水溶液10mlを添加し、よくかきまぜて懸濁液
を調製した。水熱処理終了後、アルミナ架橋モンモリロ
ナイトを回収し、60℃で乾燥した後の層間隔は8.9
オングストロ−ムであり、0.7オングストロ−ム拡が
った。
【0020】実施例の結果をグラフにまとめて図1に示
す。
す。
【0021】
【発明の効果】本発明は、ミクロ細孔を有する層間架橋
粘土を水熱条件下でも使用することができる方法を提供
するものであり、層間架橋粘土の使用雰囲気を緩和する
ものである。
粘土を水熱条件下でも使用することができる方法を提供
するものであり、層間架橋粘土の使用雰囲気を緩和する
ものである。
【0022】
アルミナ架橋モンモリロナイトの水熱処理後の層間隔と
共存させたショ糖濃度の関係。
共存させたショ糖濃度の関係。
Claims (2)
- 【請求項1】 有機物を共存させることにより層間架橋
粘土を水熱条件下において安定に存在させる方法。 - 【請求項2】 該有機物は糖類およびそれらの誘導体、
アミノ酸およびそれらの誘導体、タンパク質および親水
性有機ポリマ−から選ばれる、請求項1に記載された水
熱安定性を向上させる方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24685194A JP2636182B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 層間架橋粘土を水熱条件下において安定に存在させる方法 |
US08/521,589 US5612269A (en) | 1994-09-13 | 1995-08-30 | Method for stably retaining an interlayer cross-linked clay under hydrothermal reaction and method for production of a stable interlayer cross-linked |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24685194A JP2636182B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 層間架橋粘土を水熱条件下において安定に存在させる方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881214A true JPH0881214A (ja) | 1996-03-26 |
JP2636182B2 JP2636182B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=17154662
Family Applications (1)
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JP24685194A Expired - Lifetime JP2636182B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 層間架橋粘土を水熱条件下において安定に存在させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2636182B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6478870B2 (en) | 2000-01-27 | 2002-11-12 | Dow Corning Corporation | Process aid for preparing a flowable slurry |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP24685194A patent/JP2636182B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6478870B2 (en) | 2000-01-27 | 2002-11-12 | Dow Corning Corporation | Process aid for preparing a flowable slurry |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2636182B2 (ja) | 1997-07-30 |
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