JPH0880897A - 緊急停船装置 - Google Patents

緊急停船装置

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JPH0880897A
JPH0880897A JP24332994A JP24332994A JPH0880897A JP H0880897 A JPH0880897 A JP H0880897A JP 24332994 A JP24332994 A JP 24332994A JP 24332994 A JP24332994 A JP 24332994A JP H0880897 A JPH0880897 A JP H0880897A
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JP
Japan
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water
water tank
tank
air
nozzle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24332994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Miura
正美 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、緊急停船装置に関し、特に非常時
に前方へ水噴射を行なうことにより、直ちに停船を行な
えるようにしたものである。 【構成】 船体2の船首部に、前方へ向け開口する水噴
射ノズル6が設けられ、同ノズル6にはU字管10を介し
水タンク5が接続されている。一方、給気コンプレッサ
3に接続された空気タンク4が設けられ、同空気タンク
4と水タンク5とはバルブ12b,12cを介し接続されて
いる。水タンク5には給水ポンプ7により常時水が貯え
られ、非常時にはバルブ12b,12cを開くことにより空
気タンク4内の高圧空気で水タンク5内の水を押し出し
水噴射ノズル6から水を噴射して、その反力により船体
2の前進に対し制動をかけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の非常停止のため
の装置に関し、特に船舶を緊急に停止させうるようにし
た緊急停船装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に船舶を急停止させる場合には、船
尾のプロペラを逆回転させたり、プロペラのピッチを後
進用に切り換えたりすることが行なわれるほか、さらに
緊急に停船を行なうためには水面下で制動板を開くこと
などが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緊急に船舶
を停止させる場合、船体の慣性力が大きいため、プロペ
ラを逆転させるだけでは不十分であり、また、制動板を
水面下で開閉可能に設けたりすると、装置が大がかりに
なり、他船との干渉を生じる恐れもある。本発明は、こ
のような問題点の解消をはかろうとするもので、非常時
に前方へ水噴射を行なうことにより直ちに停船を行なえ
るようにした緊急停船装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の緊急停船装置は、船舶において、前方へ向
け開口する水噴射ノズルと、同ノズルに連通する水タン
クと、同水タンクにバルブを介して連通する給水ポンプ
と、上記水タンクにバルブを介して連通する空気タンク
と、同空気タンクにバルブを介して連通する給気コンプ
レッサとをそなえたことを特徴とする、緊急停船装置。
【0005】また、本発明の緊急停船装置は、上記水噴
射ノズルが船首部に設けられて、同ノズルの開口部が斜
め上前方へ向け開口するように配置されたことを特徴と
している。
【0006】さらに、本発明の緊急停船装置は、上記空
気タンクがバルブを介し上記水タンクの頂部に接続さ
れ、上記水噴射ノズルがU字管を介し上記水タンクの底
部に接続されて同水タンクよりも上方に配置されたこと
を特徴としている。
【0007】
【作用】上述の本発明の緊急停船装置では、あらかじめ
空気タンクには給気コンプレッサにより圧縮空気が貯え
られ、水タンクには給水ポンプにより水が貯えられてい
るので、非常時には、空気タンクと水タンクとの間のバ
ルブを開くことにより、水タンク内の水を前方へ向け水
噴射ノズルから急速に噴射する作用が行なわれる。これ
により水噴射の反力で船体を急速に停止させる作用が行
なわれる。
【0008】また、水噴射ノズルが船首部に設けられ
て、同ノズルの開口部が斜め上前方へ向け開口するよう
に配置されている場合は、同ノズルからの水噴射に伴い
船首吃水を増加させる作用も行なわれるので、船体の前
進に対する抵抗が増加し、停船のための制動効果を助長
するようになる。
【0009】さらに、上記空気タンクがバルブを介し上
記水タンクの頂部に接続されている場合は、同バルブの
緊急時における開放に伴い上記空気タンクの圧縮空気が
上記水タンクの水面を下方へ強力に押圧するようにな
り、同水タンクの底部に接続された水噴射ノズルからの
水噴射が効率よく行なわれるようになる。また、上記水
タンクと水噴射ノズルとがU字管を介し接続されて、同
ノズルが上記水タンクより上方に配置されることによ
り、常時は水タンクと水噴射ノズルとの間にバルブを設
けなくても同ノズルからの水漏れを防止することがで
き、また水噴射時には上記バルブの省略により水の流通
抵抗を受けることがなく、噴射される水の配管内におけ
る圧力の損失を低く抑えることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
緊急停船装置について説明すると、図1は本装置をそな
えた船舶の船首要部を示す縦断面図である。
【0011】図1に示すように、水面1に浮かぶ船舶2
の船首部において、空気を圧縮する給気コンプレッサ3
が搭載され、同コンプレッサ3で圧縮された空気を貯溜
する空気タンク4が、バルブ12a,12b付き配管9を介
し同コンプレッサ3に接続されるようにして船内に設け
られている。
【0012】また、給水ポンプ7にバルブ12d付き配管
9を介して連通する水タンク5が船内に設けられ、同水
タンク5の頂部はバルブ12b,12c付き配管9を介して
空気タンク4に連通されている。そして、水タンク5の
底部に水噴射ノズル6がU字管10を介して接続され、同
水噴射ノズル6は水タンク5よりも上方に配置されてい
る。
【0013】水噴射ノズル6の開口部は船首部前方へ向
け斜め上方に水噴射を行なえるように配置されており、
本実施例では水噴射ノズル6の設置レベルが水面1より
も上方に設定されているが、必要に応じ同ノズル6を水
面1よりも下方に設置するようにしてもよい。なお、図
中の符号8は給気コンプレッサ3の吸気管を示し、符号
11は給水ポンプ7の外部海水を吸引するための開口を示
し、符号12eは水タンク5の空気抜き弁を示している。
【0014】本実施例の緊急停船装置は、上述のように
構成されているので、あらかじめ空気タンク4には給気
コンプレッサ3により圧縮空気が貯えられ、水タンク5
には給水ポンプ7により水が貯えられる。そして、急速
に停船させなければならない非常時には、空気タンク4
と水タンク5との間のバルブ12b,12cを開く操作によ
り、水タンク5内の水を高圧空気で押すようにして前方
へ向け水噴射ノズル6から急速に噴射する作用が行なわ
れる。これにより水噴射の反力で船体を急速に停止させ
ることができる。
【0015】また、水噴射ノズル6が船首部に設けられ
て、同ノズル6の開口部が斜め上前方へ向け開口するよ
うに配置されているので、同ノズル6からの水噴射に伴
い船首吃水を増加させる作用も行なわれるので、船体2
の前進に対する抵抗が増加し、停船のための制動効果を
助長するようになる。
【0016】さらに、空気タンク4がバルブ12b,12c
を介し水タンク5の頂部に接続されているので、同バル
ブ12b,12cの緊急時における開放に伴い空気タンク4
の圧縮空気が水タンク5の水面を下方へ強力に押圧する
ようになり、同水タンク5の底部に接続された水噴射ノ
ズル6からの水噴射が効率よく行なわれるようになる。
また、水タンク5と水噴射ノズル6とがU字管10を介し
接続されて、同ノズル6が水タンク5より上方に配置さ
れることにより、常時は水タンク5と水噴射ノズル6と
の間にバルブを設けなくても同ノズルからの水漏れを防
止することができ、また水噴射時にはバルブの省略によ
り水の流通抵抗を受けることがなく、噴射される水の配
管内における圧力の損失を低く抑えることができる。
【0017】なお、水噴射ノズル6が水面下に設けられ
る場合は、噴射水の空中への飛散がないので付近の船舶
に害を与えることはなく、岸壁上の人々や機器に害を与
えることもない。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の緊急停船
装置によれば、次のような効果が得られる。 (1) 非常時には、空気タンクと水タンクとの間のバルブ
を開くことにより、水タンク内の水を前方へ向け水噴射
ノズルから急速に噴射して、その水噴射の反力により船
体を急速に停止させることができる。 (2) 水噴射ノズルが船首部に設けられて、同ノズルの開
口部が斜め上前方へ向け開口するように配置されている
場合は、同ノズルからの水噴射に伴い船首吃水を増加さ
せる作用も行なわれるので、船体の前進に対する抵抗が
増加し、停船のための制動効果を助長するようになる。 (3) 上記空気タンクがバルブを介し上記水タンクの頂部
に接続されている場合は、同バルブの緊急時における開
放に伴い上記空気タンクの圧縮空気が上記水タンクの水
面を下方へ強力に押圧するようになり、同水タンクの底
部に接続された水噴射ノズルからの水噴射が効率よく行
なわれるようになる。 (4) 上記の水タンクと水噴射ノズルとがU字管を介し接
続されて、同ノズルが上記水タンクより上方に配置され
る場合は、不使用時に水タンクと水噴射ノズルとの間に
バルブを設けなくても同ノズルからの水漏れを防止する
ことができ、また水噴射時には上記バルブの省略により
水の流通抵抗を受けることがなく、噴射される水の配管
内における圧力損失を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての緊急停船装置をそな
えた船舶の船首要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 水面 2 船体 3 給気コンプレッサ 4 空気タンク 5 水タンク 6 水噴射ノズル 7 給水ポンプ 8 吸気管 9 配管 10 U字管 11 開口 12a〜12d バルブ 12e 空気抜き弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶において、前方へ向け開口する水噴
    射ノズルと、同ノズルに連通する水タンクと、同水タン
    クにバルブを介して連通する給水ポンプと、上記水タン
    クにバルブを介して連通する空気タンクと、同空気タン
    クにバルブを介して連通する給気コンプレッサとをそな
    えたことを特徴とする、緊急停船装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の緊急停船装置におい
    て、上記水噴射ノズルが船首部に設けられて、同ノズル
    の開口部が斜め上前方へ向け開口するように配置された
    ことを特徴とする、緊急停船装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の緊急停船装置
    において、上記空気タンクがバルブを介し上記水タンク
    の頂部に接続され、上記水噴射ノズルがU字管を介し上
    記水タンクの底部に接続されて同水タンクよりも上方に
    配置されたことを特徴とする、緊急停船装置。
JP24332994A 1994-09-12 1994-09-12 緊急停船装置 Withdrawn JPH0880897A (ja)

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JP24332994A JPH0880897A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 緊急停船装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074234A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Ihi Corp ウォータージェット推進船
KR101324114B1 (ko) * 2011-11-25 2013-10-31 삼성중공업 주식회사 해수 펌프를 이용한 선박 감속 장치 및 방법
KR20190023129A (ko) * 2017-08-28 2019-03-08 대우조선해양 주식회사 제트펌프 추진체가 구비되는 선박
JP2019177796A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 停船距離を短縮する操船方法及び停船距離を短縮する操船装置

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JP2019177796A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 停船距離を短縮する操船方法及び停船距離を短縮する操船装置

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Date Code Title Description
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Effective date: 20011120