JPH088040Y2 - 工具ホルダのハウジング装置 - Google Patents

工具ホルダのハウジング装置

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JPH088040Y2
JPH088040Y2 JP4755490U JP4755490U JPH088040Y2 JP H088040 Y2 JPH088040 Y2 JP H088040Y2 JP 4755490 U JP4755490 U JP 4755490U JP 4755490 U JP4755490 U JP 4755490U JP H088040 Y2 JPH088040 Y2 JP H088040Y2
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肇 伊藤
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Kuroda Precision Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主としてマシニングセンタ等に使用される
工具ホルダのハウジング装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、クーラント供給型工具ホルダ等においては、ホ
ルダ本体の周囲に回動自在にハウジングを装着し、この
ハウジングの一側方に設けた縦孔に給油ピンを兼ねた位
置決めピンを組込んだ方式のものが、例えば実公昭63-7
488号公報に開示されている。この方式では位置決めピ
ン本体部の下端に段差ができるように小径の軸部をピン
により一体的に固定し、位置決めピン本体部を縦孔で支
持し、この縦孔の下方部に嵌合されたスリーブの内径で
小径の軸部を支持するようにしている。また、縦孔の上
方部にも別のスリーブを嵌合し、上下2個のスリーブに
より位置決めピン本体部と小径の軸部とを支持するよう
にした改良型も考案されている。
[考案が解決しようとする課題] このような従来例においては、ハウジングに加工され
た縦孔やそれに嵌合されたスリーブの偏芯、スリーブの
内外径の偏芯、スリーブの外径と縦孔との隙間などによ
って、組立状態では位置決めピンと縦孔との間に少なか
らぬ偏芯を生ずる。また、位置決めピン自体が別部品で
ある小径の軸部とピンにより結合されているため、両者
間にも偏芯が存在し、ハウジングの縦孔への嵌合がより
困難になる。
従って、スリーブの内径やハウジングの縦孔の内径を
拡げたり、小径の軸部の外径を小さくする等の修正が必
要となり、組み立てに相当な手間が掛かるという問題が
ある。また、位置決めピンの突出長さを変えるために、
長さが異なる位置決めピンを挿し替えて使用する場合に
は、ピンの互換性が確保できないという問題もある。
更に、高圧流体を供給する場合には、前述の修正作業
によりシール部材等のはみ出し現象が生じて、クーラン
ト漏洩を引き起こす虞れもある。
本考案の目的は、このような従来の問題を改善するた
め、位置決めピンを支持するスリーブと位置決めピンと
の偏芯を小さくして、位置決めピンの組込みを容易化す
ると共に、位置決めピンの互換性を確保し、かつハウジ
ングの加工も容易にできるようにした工具ホルダのハウ
ジング装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するために、本考案に係る工具ホル
ダのハウジング装置においては、ホルダ本体の周囲に回
転自在に挿着したハウジングの一側方に同一内径を有す
る縦孔を設け、該縦孔に同芯の大径孔部と小径孔部とを
有するスリーブをその上端部が前記ハウジングから上方
に突出する状態に嵌合して固定し、前記スリーブの内部
にそれぞれ前記大径孔部及び小径孔部に対応する大径部
と小径部とを有する位置決めピンを摺動自在に嵌合し、
前記大径部の周囲に設けた雄ねじ部に前記位置決めピン
の位置調整用の廻り止め部材を螺合し、該廻り止め部材
と前記ハウジングとの間に前記スリーブの突出端部を案
内としたスプリングを配置したことを特徴とするもので
ある。
[作用] 上述の構成を有する工具ホルダのハウジング装置は、
ハウジングに設けた縦孔が同一内径であり、それに嵌合
されるスリーブも、スリーブに支持される位置決めピン
もそれぞれ一体に構成され、かつそれぞれの異なる内径
や外径は同芯加工されているため、位置決めピンとスリ
ーブとの偏芯が小さく、位置決めピンをスリーブに容易
に嵌合できる。
[実施例] 本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は本考案をクーラント供給型工具ホルダに適用
した実施例を示している。ホルダー本体1は上方部に工
作機械の主軸に挿入されるシャンク部2と工具交換用の
フランジ部3を有し、下方部には工具取付穴4を有して
いる。また、中間の軸部外周には、ベアリング5を介し
てハウジング6が回転自在に装着され、このハウジング
6の一側方には軸方向に貫通する位置決めピン取り付け
用の縦孔7が設けられている。縦孔7は全長に亘って同
一内径を有し、その内部にはスリーブ8が嵌合され、ス
リーブ8の上端部がハウジング6から突出された状態で
固定されている。スリーブ8の上方と下方には、それぞ
れ内径が幾方大きい大径孔部8aと内径が若干小さい小径
孔部8bとが同芯状に研削加工されており、その中間部に
は大径孔部8aよりも大きな内径を有する圧力室部9が形
成されている。スリーブ8の内部には、それぞれ大径孔
部8aと小径孔部8bの内径に対応する外径を有する位置決
めピン10が摺動可能に嵌合されている。この位置決めピ
ン10は工作機械の固定側に設置されている位置決めブロ
ックつまり実施例の場合は給油台を兼用するものと係合
する係合部10aに続いて下方に、それよりも少し大きな
外径を有する大径部10bと、更に大径部10bによりも外径
が小さい小径部10cを有し、これらの外径は全て同芯状
態になるべく研削加工により形成されている。また、位
置決めピン10の内部には流体を供給するための流体通路
11が設けられている。位置決めピン10の大径部10bに
は、上方から途中まで雄ねじ部12が設けられ、この雄ね
じ部12には位置決めピン10の位置を調整するための廻り
止め部材13と、この廻り止め部材13を固定するためのナ
ット14とが螺合されている。廻り止め部材13自体も押子
15を介して止めねじ16により雄ねじ部12に固定され、更
に雄ねじ部12に螺合されたナット14により固定されてい
る。廻り止め部材13は位置決めピン10の雄ねじ部12を囲
む基部から外方に張り出す突出端部を有し、この突出端
部はホルダ本体1の中間部に嵌合固定されているカラー
17に設けた位置規制用溝18と係合されている。雄ねじ部
12の一部には、位置決めピン10の突出長さを調整する操
作部として、係合部10aの外径よりも大きな二面取り部1
9が設けられている。ただし、二面取り部19を設ける代
りに、第2図に示すように位置決めピン10の上端面にス
パナ掛け用の六角穴20を設けてもよい。
廻り止め部材13とハウジング6の間には、スリーブ8
の突出部8cをガイドにしてスプリング21が座金22と共に
配置され、廻り止め部材13を工作機械の主軸側に付勢し
ている。位置決めピン10は給油ピンを兼ねているので、
その内部に設けられた流体通路11の途中には、鋼球23と
圧縮ばね24から成るチェック弁機構が設けられている。
また、圧縮ばね24の下端部を受ける棒状のばね受け25
が、位置決めピン10の下方部に嵌合されてロックピン26
により位置決めピン10に固定され、ばね受け25には圧縮
ばね24のガイド部25aが一体に設けられている。なお、
ばね受け25の下端部には、組込時にボルトを装着してロ
ックピン26を通す穴の位置合わせや分解時の取り外しに
用いるためのねじ穴25bが設けられている。
流体通路11から前述のチェック弁機構を経て供給され
た流体の一部は圧力室部9に入り、位置決めピン10の大
径部10bと小径部10cとの間に形成された段差10d部方向
に上向きの力として作用し、スプリング21と共に位置決
めピン10を工作機械の位置決めブロックの方向に押圧す
るようになっており、段差10dは面積が小さいので必要
以上の過度の力が作用することはない。なお、流体通路
11を通った流体は、ハウジング6及びホルダ本体1に設
けた流体通路27a、27bを経て工具取付穴4へ供給される
が、この流体の洩れを防止するために、スリーブ8の外
周、位置決めピン10の外周、ばね受け25の外周或いはそ
の他の必要な個所にはシール部材28が取り付けられてい
る。位置規制用溝18が設けられているカラー17は、ホル
ダ本体1のフランジ部3の下方に嵌合され、止めねじ29
によって固定されている。止めねじ29は第3図に点線で
示すように2個所に設けられ、その先端部はホルダ本体
1の周囲に設けた周溝30に嵌合されている。
ホルダ本体1のフランジ部3には、工作機械の主軸端
に設けられているキーと係合するキー溝31が設けられて
いるが、止めねじ29を緩めることによりカラー17は回転
可能となるため、位置規制用溝18とキー溝31との相対位
置関係を任意に調整することができ、調整後は止めねじ
29を締めてロックするようになっている。カラー17に
は、位置規制用溝18とは異なる位置に切欠部32が設けら
れており、この切欠部32は位置決めピン10が突出長さ調
整範囲以上の長さが必要な場合に、長さが異なる位置決
めピン10と交換する場合に使用されるようになってい
る。なお、切欠部32は第3図に示すように対向する2個
所に設けるとは限らず、1個所だけに設けてもよい。
位置決めピン10を交換する場合には、位置決めピン10
を押圧し、位置規制溝18により廻り止め部材13の係合を
解除し、シャンク部2を廻して切欠部32と廻り止め部材
13の位置を合わせ、位置決めピン10を押圧している押圧
力を解除すると、位置決めピン10は上方に移動し、ハウ
ジング6の上面の廻り止め部材13に対する案内溝から外
れ、この状態で廻り止め部材13は位置決めピン10を軸に
回転しカラー17との係合が解除され、位置決めピン10と
取り外すことができる。交換された新しい位置決めピン
は、逆の順序で組込むことができる。
位置決めピン10の突出長さを調整するには、工作機械
の主軸から取り外した状態、即ち廻り止め部材13が位置
規制用溝18に係合している状態において、次の順序で行
えばよい。
(1) ナット14を緩めてナット14と廻り止め部材13の
間に若干の隙間をつくる。
(2) 止めねじ16を緩める。
(3) ナット14を固定した状態で二面取り部19にスパ
ナをかけて回動し、位置決めピン10の突出長さを調整す
る。
(4) 止めねじ16を締め付ける。
(5) ナット14を締めて廻り止め部材13を固定する。
なお、以上の実施例はクーラント供給型工具ホルダに
適用した場合であるが、多軸ヘッド、アンギュラヘッド
等のクーラント供給の必要がないその他の工具ホルダに
も適用できることは云うまでもない。その場合には、流
体通路やチェック弁機構或いは各部に使用されているシ
ール部材等は不要になる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る工具ホルダのハウジ
ング装置は、位置決めピンを支持するスリーブに同芯に
内径が異なる孔部を設け、位置決めピンもそれらの内径
に対応する異なる外径を持った一体物で形成したため、
組立時においてスリーブと位置決めピンとの嵌合が容易
になり、また位置決めピンの互換性も確保することがで
きる。更には、スリーブを嵌合するハウジングの縦孔は
同一内径になっているので、一方からの通し加工が可能
となり、その加工が簡単で加工精度も高い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る工具ホルダのハウジング装置の実施
例を示し、第1図は本考案をクーラント供給型工具ホル
ダに適用した場合の断面図、第2図は位置決めピンの上
端部の他の例の平面図、第3図は底面図である。 符号1はホルダ本体、6はハウジング、7は縦孔、8は
スリーブ、10は位置決めピン、12は雄ねじ部、13は廻り
止め部材、14はナット、16は止めねじ、17はカラー、18
は位置規制用溝18、21はスプリング、25はばね受け、26
はロックピン、29は止めねじ、30は周溝、31はキー溝、
32は切欠部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダ本体の周囲に回転自在に挿着したハ
    ウジングの一側方に同一内径を有する縦孔を設け、該縦
    孔に同芯の大径孔部と小径孔部とを有するスリーブをそ
    の上端部が前記ハウジングから上方に突出する状態に嵌
    合して固定し、前記スリーブの内部にそれぞれ前記大径
    孔部及び小径孔部に対応する大径部と小径部とを有する
    位置決めピンを摺動自在に嵌合し、前記大径部の周囲に
    設けた雄ねじ部に前記位置決めピンの位置調整用の廻り
    止め部材を螺合し、該廻り止め部材と前記ハウジングと
    の間に前記スリーブの突出端部を案内としたスプリング
    を配置したことを特徴とする工具ホルダのハウジング装
    置。
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